訪問看護ステーションの看護師求人を選ぶときに見る点と、未経験から入る道


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この記事のポイント
- ✓訪問看護ステーションの看護師求人を選ぶときに見る点を
- ✓訪問の件数と移動の手段
- ✓記録の方法に分けて説明します
訪問看護ステーションの看護師求人を探している人は、病院での勤務から働き方を変えたいと考えていることが多いはずです。夜勤のある交代制の勤務から離れたい、1人の患者にじっくり向き合いたい、子育てと両立できる日勤の仕事に移りたい。そうした思いで求人を開くと、「日勤のみ」「オンコールなし」「未経験歓迎」といった言葉が並んでいますが、ステーションごとに働き方は大きく違い、求人票の言葉だけでは実際の様子がつかみにくいものです。
訪問看護ステーションは、少ない人数で地域の利用者を支える職場です。オンコールの当番の有無、1日の訪問の件数、移動の手段、新しく入った人を支える体制によって、働きやすさが大きく変わります。この記事では、訪問看護の仕事の中身と病院との違い、法律で決まっている人員、求人で見る点、未経験から入る道、面接と見学で聞くことを順に説明します。
訪問看護ステーションとはどのような職場か
訪問看護ステーションは、病気や障害を持ちながら自宅で療養している人の家を看護師などが訪ね、看護を提供する事業所です。介護保険と医療保険の両方の仕組みで、訪問看護を提供しています。
介護保険での訪問看護について、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準の第59条は、その目的を、利用者ができる限り自宅で、その能力に応じて自立した日常生活を営めるよう、療養生活を支え、心身の機能の維持回復と生活機能の維持向上を目指すものと定めています。
訪問看護は、医師の指示に基づいて行われます。同じ基準の第69条には、次のように定められています。
指定訪問看護事業者は、指定訪問看護の提供の開始に際し、主治の医師による指示を文書で受けなければならない。 出典: laws.e-gov.go.jp
主治医が書いたこの指示の文書を、訪問看護指示書と呼びます。訪問看護の看護師は、この指示書に基づいて訪問看護計画を立て、看護を行い、その結果を報告書にまとめて主治医に提出します。病院の中で医師の近くで働くのとは違い、主治医とは文書や電話で連携しながら、利用者の自宅で看護を行うのが訪問看護の特徴です。
訪問看護の看護師が行う仕事
訪問看護の看護師が利用者の自宅で行う仕事は、利用者の状態によってさまざまです。主な仕事を挙げます。
- 体温、血圧、脈、呼吸などの確認と、体調の変化の観察
- 体を拭く、入浴を手伝う、髪を洗うなどの清潔の支援
- 食事や排せつの支援と、その方法の助言
- 床ずれの予防と手当て
- 点滴、カテーテル(体に入れる管)の管理、たんの吸引などの医療的な処置
- 薬を正しく使えているかの確認
- 自宅でのリハビリテーションの支援
- 終末期の利用者の苦痛を和らげるケアと、家族の支え
- 家族への介護の方法の説明と、相談
訪問の1回の時間は、利用者の状態や保険の種類によって違いますが、30分から1時間程度のことが多くあります。限られた時間で、利用者の状態を確かめ、必要な看護を行い、家族の話を聞き、次の訪問までの注意点を伝えます。
訪問看護では、病院のように必要な物品がそろっているわけではありません。利用者の自宅にあるものを工夫して使い、生活の中で無理なく続けられる方法を一緒に考えることも、仕事の大切な部分です。
訪問看護の1日の流れ
訪問看護ステーションで働く看護師の1日の流れの例を紹介します。日勤の常勤で、1日に4件ほど訪問する場合です。
朝、ステーションに出勤し、朝の打ち合わせで、前日の夜の連絡や、その日の利用者の状態の変化を共有します。担当する利用者の記録を確かめ、必要な物品を準備します。
午前中に2件ほど訪問します。1件目の訪問を終えたら、次の利用者の家に移動します。移動の時間に、訪問の内容を振り返り、記録の要点を整理します。
昼に休憩を取ります。ステーションに戻って休む場合と、訪問の合間に外で休む場合があります。
午後にさらに2件ほど訪問します。訪問の合間に、主治医や、利用者の介護の計画を立てるケアマネジャー(介護支援専門員)に、状態の変化を電話で報告することもあります。
夕方にステーションに戻り、その日の訪問の記録を書きます。翌日の予定を確かめ、気になる利用者のことをほかの看護師と共有して勤務を終えます。
ステーションによっては、自宅から直接最初の訪問先に向かい、最後の訪問先から直接帰宅する「直行直帰」を認めているところもあります。
利用者の家を訪ねるときの心づかい
訪問看護は、利用者の生活の場に入っていく仕事です。病院の病室とは違い、利用者と家族の家に「お邪魔する」立場であることを意識します。
玄関での挨拶、靴のそろえ方、持ち物の置き場所など、基本的な礼儀が、利用者と家族の信頼につながります。家の中の物を使うときは、必ずひと声かけてから使います。家族の暮らし方や家の中の決まりは家ごとに違うため、最初の訪問で、気をつけてほしいことがないかを確かめておきます。
感染を防ぐための手洗いや、使い捨ての手袋の扱いも大切です。手を洗う場所やタオルを借りるのか、自分で持参するのかなど、ステーションの決まりに沿って準備します。
利用者や家族から、お茶やお菓子を出されることもあります。受け取るかどうかはステーションの決まりに従い、断る場合は、相手の気持ちを傷つけない言い方で伝えます。
訪問の時間を守ることも、信頼の基本です。前の訪問が長引いて遅れそうなときは、早めに連絡を入れます。利用者や家族は、看護師の訪問に合わせて1日の予定を組んでいることが多いためです。
病院の看護と訪問看護の違い
病院から訪問看護に移る人が戸惑いやすい点を、病院との違いとして整理します。
1人で判断する場面が多い
病院では、近くに医師やほかの看護師がいて、すぐに相談できます。訪問看護では、利用者の自宅で看護師が1人で状態を見て、判断する場面が多くあります。急な変化があったときに、主治医に連絡すべきか、救急車を呼ぶべきかを、その場で判断する必要があります。
生活の場で看護をする
病院は治療の場ですが、利用者の自宅は生活の場です。利用者や家族の生活の習慣や考え方を尊重し、その中で看護を行います。病院で当たり前だった方法が、自宅では使えないこともあります。
家族との関わりが深い
訪問看護では、利用者の家族と深く関わります。家族の介護の負担や、気持ちの揺れにも気を配り、相談に乗ることも仕事の一部です。
1人の利用者と長く関わる
病院では、患者は退院すれば関わりが終わりますが、訪問看護では、同じ利用者を何か月、何年と担当することがあります。利用者の生活や人生に長く寄り添えることは、訪問看護のやりがいの1つです。
移動がある
利用者の家から家へ移動するため、車や自転車、バイクの運転が仕事に含まれます。天候や道路の状況によって、移動の負担が変わります。
介護保険と医療保険で変わる訪問の仕組み
訪問看護は、介護保険と医療保険の両方の仕組みで提供されています。看護師として働くうえで、どちらの保険で訪問しているかによって、訪問の回数や手続きが変わることを知っておきます。
介護保険での訪問看護は、介護が必要と認定された人が、ケアマネジャーの作るケアプラン(介護の計画)に組み込んで利用します。訪問の回数や時間は、ケアプランと主治医の指示に沿って決まります。看護師は、ケアマネジャーと連絡を取り合い、利用者の状態の変化を伝えて、ケアプランの見直しに関わります。
医療保険での訪問看護は、介護の認定を受けていない人や、末期のがんなど国が定める病気の人、病状が急に悪くなった時期の人などが利用します。精神科の訪問看護も医療保険で提供されます。訪問の回数の決まりなどは、介護保険とは別に定められています。
どちらの保険で訪問するかは、利用者の年齢、介護の認定の有無、病気の種類などで決まり、手続きは主に管理者や事務の担当者が行います。看護師が細かな決まりをすべて覚えておく必要はありませんが、同行訪問や研修の中で基本を学んでおくと、利用者や家族からの質問に答えやすくなり、ケアマネジャーとの連携も円滑になります。
法律で決まっている人員と、職場の規模
訪問看護ステーションで働く人数は、法律で最低の基準が決められています。指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準の第60条は、訪問看護ステーションに置く保健師、看護師、准看護師の数を、常勤換算で2.5以上と定め、そのうち1名は常勤でなければならないとしています。
常勤換算とは、パートなどの短い時間の勤務の人の勤務時間を合計して、常勤の人の何人分に当たるかを計算する方法です。つまり、看護職が常勤換算で2.5人いれば、ステーションを開くことができます。
また、第61条は、訪問看護ステーションの管理者は、原則として保健師か看護師でなければならないと定めています。
この基準からも分かるように、訪問看護ステーションは、少ない人数で運営されているところが多くあります。少人数の職場は、一人ひとりの裁量が大きく、意見が通りやすい利点がある一方で、休みを取るときの調整や、オンコールの当番の回数に影響します。求人を見るときは、看護職が何人いるかを確かめると、働き方を想像しやすくなります。
求人で見る点1:雇用の形と勤務の時間
訪問看護ステーションの求人で、最初に確かめたいのは雇用の形と勤務の時間です。
常勤
週に5日程度、決まった時間を勤務する形です。訪問のほかに、記録、計画書や報告書の作成、新しい利用者の受け入れの調整などを担当します。オンコールの当番を担当することが多くあります。
非常勤やパート
週に数日、または1日の短い時間を勤務する形です。訪問を中心に担当し、オンコールの当番は担当しないことが多くあります。子育てや介護と両立したい人に向いています。
訪問の件数に応じた報酬
パートの中には、1件の訪問ごとに報酬が決まる形もあります。訪問の件数が少ない日は収入が減るため、月の収入の見込みを確かめておきます。
勤務の曜日と時間帯
日勤のみか、土日の勤務があるか、年間の休日は何日かを確かめます。利用者の状態によっては、土日にも訪問が必要になることがあるため、土日の訪問を当番で回しているステーションもあります。
求人で見る点2:オンコールの有無と回数
訪問看護ステーションの求人で、働き方に大きく関わるのがオンコールです。
オンコールとは、夜間や休日に、利用者や家族からの連絡を携帯電話で受ける当番です。連絡を受けたら、電話で助言をしたり、必要に応じて利用者の家に駆けつけたりします。24時間対応の体制を取っているステーションでは、看護師が交代でオンコールを担当します。
オンコールについて確かめたい点を挙げます。
- オンコールの担当があるか。常勤だけか、パートも担当するか
- 1か月に何回担当するか
- 夜間の連絡はどのくらいの頻度であるか。実際に駆けつけることはどのくらいあるか
- オンコールの手当と、駆けつけたときの手当
- 経験の浅い人がオンコールを担当するとき、相談できる人がいるか
求人票に「オンコールなし」と書かれていても、常勤になると担当する、一定の期間が過ぎたら担当する、といった条件がある場合もあります。面接で詳しく確かめます。
求人で見る点3:訪問の件数と移動の手段
1日の訪問の件数と、移動の手段も、働きやすさを左右します。
1日の訪問の件数
1日に何件訪問するかは、ステーションの方針や、訪問の地域の広さによって違います。件数が多いと、1件ごとの記録や移動の時間が足りなくなり、勤務の時間が延びがちです。求人票に件数の目安が書かれていない場合は、面接で確かめます。
移動の手段
車、自転車、電動の自転車、バイクなど、移動の手段はステーションによって違います。車で移動する場合は、運転免許が必要で、社用車を使うか、自分の車を使うかも確かめます。自分の車を使う場合は、ガソリン代や保険の扱いを確かめます。
訪問の地域
訪問の地域が広いと、移動の時間が長くなります。都市部では自転車で回れる範囲に利用者が集まっていることが多く、郊外では車で長い距離を移動することがあります。
天候への備え
雨や雪の日も訪問は続きます。自転車で移動する場合は、雨具の支給があるか、天候が悪い日の移動をどうしているかを確かめます。
求人で見る点4:同行訪問と研修の体制
訪問看護が初めての人にとって、最も大切なのは、新しく入った人を支える体制です。
同行訪問の期間
同行訪問とは、経験のある看護師と一緒に利用者の家を訪問し、仕事を覚える期間です。同行訪問の期間が長いほど、1人で訪問するときの不安が減ります。期間は、ステーションによって数日から数か月まで違います。
研修の内容
訪問看護の基本、医療保険と介護保険の仕組み、記録の書き方、緊急時の対応などを学ぶ研修があるかを確かめます。ステーションの中での研修のほか、外部の研修への参加を支援しているところもあります。
1人で訪問するまでの段階
最初は状態の安定した利用者から担当し、慣れてから医療的な処置の多い利用者を担当する、といった段階を設けているステーションもあります。
相談できる人
1人で訪問するようになってからも、判断に迷ったときに電話で相談できる人がいるかを確かめます。管理者や先輩の看護師に、すぐに連絡がつく体制があると安心です。
求人で見る点5:ステーションの特色と記録の方法
訪問看護ステーションには、それぞれ特色があります。求人に書かれている特色から、どのような利用者を担当するかを想像します。
ステーションの特色
- 高齢者の訪問が中心のステーション
- 小児の訪問に力を入れているステーション
- 精神科の訪問看護に特化したステーション
- 終末期のケアや、がんの利用者の訪問が多いステーション
- 理学療法士などによるリハビリテーションの訪問が多いステーション
自分の経験を生かせる分野か、新しく学びたい分野かを考えて選びます。精神科の訪問看護のように、特別な研修や経験が求められる分野もあります。
記録の方法
訪問の記録を、紙で書くか、タブレットやスマートフォンで入力するかも確かめます。電子の記録を使っているステーションでは、訪問先で記録を入力できるため、ステーションに戻ってからの記録の時間が短くなります。
施設内の訪問看護
求人の中には、住宅型の有料老人ホームやサービス付きの高齢者向け住宅などに住む利用者を訪問する、施設内の訪問看護の募集もあります。同じ建物の中で複数の利用者を訪問するため、移動の負担が少ない一方で、1日の訪問の件数が多くなることがあります。夜勤の募集があることもあるので、勤務の形を確かめます。
未経験から訪問看護に入る道
訪問看護の経験がない看護師でも、訪問看護ステーションで働くことはできます。
病院での経験を生かす
多くのステーションは、病院などでの看護の経験を求めています。求人の中には、経験の年数を条件にしているものもあります。病院で身につけた観察の力、医療的な処置の技術、患者や家族と話す力は、訪問看護でそのまま生かせます。
未経験歓迎のステーションを選ぶ
訪問看護が未経験の人を歓迎しているステーションは、同行訪問や研修の体制を整えていることが多くあります。求人票に「訪問看護未経験歓迎」と書かれているかを確かめ、面接で研修の内容を詳しく聞きます。
パートから始める
最初はパートで、オンコールの担当なしで訪問を経験し、慣れてから常勤に移る道もあります。訪問看護が自分に合うかを確かめながら始められます。
ブランクがある場合
子育てなどで看護の仕事から離れていた人も、訪問看護で復職できることがあります。都道府県ナースセンターでは、看護職の無料の職業紹介を行っており、インターネットのeナースセンターで求人の検索や登録ができます。
急な変化が起きたときの対応の流れ
訪問看護では、訪問中に利用者の状態が急に変わることがあります。病院と違って周りに医師がいないため、ステーションごとに決められた対応の流れを身につけておくことが大切です。
一般的な流れは次のとおりです。
- 利用者の状態を観察し、意識、呼吸、脈、血圧などを確かめる
- 命に関わる状態なら、救急車を呼ぶ。家族に状況を伝える
- 主治医に連絡し、状態を報告して指示を受ける
- ステーションの管理者に連絡し、状況を共有する
- 対応の経過を記録に残す
どの段階で救急車を呼ぶか、主治医にどの順で連絡するかは、利用者ごとに事前に決められていることが多くあります。終末期の利用者の場合は、本人や家族の希望に沿って、救急車を呼ばずに主治医に連絡する取り決めになっていることもあります。担当する利用者の取り決めを、訪問の前に必ず確かめておきます。
入職したばかりの人が不安を感じやすいのは、こうした場面です。研修や同行訪問の中で、急な変化への対応の手順を教えてもらえるか、実際に対応するときに電話で相談できる人がいるかを、面接で確かめておくと安心です。
訪問看護ステーションの求人の探し方
訪問看護ステーションの求人を探す方法はいくつかあります。それぞれの特徴を知って組み合わせると、自分に合うステーションを見つけやすくなります。
看護職の求人を扱うサイトや紹介会社
看護職の求人を専門に扱うサイトでは、「訪問看護」「日勤のみ」「オンコールなし」などの条件で絞り込んで探せます。紹介会社を使うと、担当者が求人票に書かれていないステーションの雰囲気や、オンコールの実態を教えてくれることもあります。
ナースセンター
都道府県ナースセンターは、看護職の無料の職業紹介を行う公的な窓口です。地域の訪問看護ステーションの求人を扱っており、復職を考える人の相談にも応じています。
ハローワーク
ハローワークにも、訪問看護ステーションの求人が多く出ています。地域の小さなステーションが、ハローワークだけに求人を出していることもあります。
ステーションへの直接の問い合わせ
働きたい地域のステーションに、直接問い合わせる方法もあります。求人を出していなくても、看護師を探していることがあります。自治体や介護保険の事業所の情報を公開しているサイトで、地域のステーションの一覧を確かめられます。
どの方法でも、気になるステーションが見つかったら、見学を申し込むことから始めます。複数のステーションを見学すると、比べることで自分に合う職場の条件がはっきりしてきます。
面接と見学で聞くこと
訪問看護ステーションは、少人数の職場が多いため、職場の雰囲気や人間関係が働きやすさに大きく響きます。応募の前に見学をさせてもらい、面接では次のことを聞きます。
- 看護職の人数と、常勤とパートの割合
- 1日の訪問の件数と、利用者の数
- オンコールの担当の有無と回数、夜間の連絡の頻度
- 同行訪問の期間と、研修の内容
- 移動の手段と、訪問の地域の範囲
- 記録の方法と、記録にかかる時間
- 休みの取り方と、急に休むときの調整
- 最近辞めた人がいれば、その理由
見学では、ステーションの雰囲気、看護師どうしの話し方、管理者の考え方を見ます。可能なら、同行訪問を体験させてもらえるかを尋ねます。実際に利用者の家を訪問すると、仕事の様子が具体的に分かります。
給与の見方
訪問看護ステーションの給与は、基本給に、訪問の件数に応じた手当、オンコールの手当、資格の手当などが加わる形が多くあります。
給与を比べるときは、次の点に気をつけます。
- 基本給と手当の内訳:手当の割合が大きいと、訪問の件数やオンコールの回数で月の収入が変わる
- オンコールの手当:待機の手当と、駆けつけたときの手当が分かれているか
- 移動の費用:自分の車を使う場合のガソリン代の扱い
- 賞与と昇給:賞与の有無と、昇給の仕組み
- 研修の費用:外部の研修の費用を支援してくれるか
病院の勤務と比べると、夜勤の手当がない分、月の収入が下がることもあります。一方で、日勤のみで働けることや、オンコールの手当があることを含めて、総合的に比べます。
訪問看護に向いている人
訪問看護に向いているのは、次のような人です。
- 1人で状態を判断し、必要なら迷わず相談できる人
- 利用者や家族の生活と考え方を尊重できる人
- 限られた時間と物品で、工夫して看護ができる人
- 主治医やケアマネジャーなど、多くの人と連絡を取り合える人
- 移動や天候の変化に柔軟に対応できる人
反対に、すぐ近くに医師がいる環境で働きたい人や、決まった手順の中で働きたい人には、訪問看護は合わない面があるかもしれません。
もっとも、最初から全部がそろっている必要はありません。1人で判断する力や、家族と話す力は、同行訪問や日々の訪問を重ねる中で身についていきます。病院で患者の小さな変化に気づいてきた経験や、家族の不安に耳を傾けてきた経験がある人なら、訪問看護の土台はすでに持っています。大切なのは、分からないことをそのままにせず、先輩や管理者に相談しながら経験を積んでいく姿勢です。
家庭と両立しながら働くための工夫
訪問看護ステーションを選ぶ人の中には、子育てや家族の介護と仕事を両立したいと考える人が多くいます。両立のための工夫を挙げます。
勤務の時間を相談する
子どもの送り迎えに合わせて、始業と終業の時間を調整できるステーションがあります。パートなら、勤務の曜日や時間を希望に合わせてもらいやすくなります。面接で、どの程度の調整ができるかを確かめます。
訪問の地域を自宅の近くにする
自宅に近いステーションを選ぶと、通勤の時間が短くなるだけでなく、訪問の地域にも土地勘があり、移動が楽になります。直行直帰ができるステーションなら、さらに時間を有効に使えます。
急な休みに備える
子どもの急な発熱などで休むときに、ほかの看護師が訪問を代わってくれる体制があるかを確かめます。少人数のステーションでは、1人が休むとほかの人の負担が大きくなるため、お互いに助け合う雰囲気があるかどうかが大切です。
オンコールの扱いを確かめる
子育て中の人は、夜間の呼び出しへの対応が難しいことがあります。オンコールの担当を外してもらえるか、回数を減らしてもらえるかを、面接で率直に相談します。
訪問看護で身につく力と、その後の道
訪問看護で身につく力は、看護師としての経験の幅を大きく広げます。
1人で利用者の状態を判断する力、限られた環境で工夫する力、主治医やケアマネジャー、家族と連携する力は、訪問看護ならではの経験です。こうした力は、病院に戻ったときにも、退院を支援する部署や地域と連携する部署で生かせます。
訪問看護の経験を積んだ後の道には、いくつかの選択肢があります。ステーションの管理者として運営に関わる道、特定の分野を深めて専門性の高い看護師を目指す道、一定の実務経験を経て介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を目指す道などです。資格の要件や研修の内容は、それぞれの公式の案内で確かめます。
地域で暮らす人を支える仕組みは、これからさらに求められていくと考えられます。訪問看護の経験は、看護師としての将来の選択肢を広げる経験になります。
准看護師が訪問看護で働く場合
准看護師も、訪問看護ステーションで働くことができます。法律の基準でも、訪問看護ステーションに置く看護職員には、保健師、看護師とあわせて准看護師が含まれています。
ただし、准看護師は医師、歯科医師、看護師の指示を受けて業務を行う資格です。訪問看護ステーションでは、看護師が立てた計画に基づいて訪問する、看護師と同行する、といった形で働くことが一般的です。オンコールを准看護師が担当するかどうかは、ステーションによって違います。求人票で准看護師が応募できるかを確かめ、面接で訪問の形を聞きます。
記録と連携の仕事を軽くする工夫
訪問看護では、訪問の時間と同じくらい、記録と連携の仕事に時間がかかります。計画書、報告書、訪問の記録、主治医やケアマネジャーへの報告など、文書を作る機会が多くあります。
記録の負担を減らすために、タブレットで訪問先から記録を入力する、よく使う文の型を用意する、といった工夫をしているステーションがあります。主治医やケアマネジャーへの報告の文書は、要点を短く正確に伝える力が求められます。社外向けの文書の書き方を体系的に学ぶには、ビジネス文書検定のような検定も参考になります。
医療や介護の分野でも、記録の作成や情報の共有にAIなどの新しい仕組みを取り入れる動きが広がっています。業務にAIを取り入れる職場を支援する仕事の全体像は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で確かめられます。新しい仕組みを使いこなせる看護師は、記録の負担を減らし、利用者と向き合う時間を確保しやすくなります。
在宅ワークの仲介を続けてきた運営者として見てきたこと
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として、働く場所や時間を選びたい人を長く見てきた限りでは、働き方を変えるときに最も大切なのは、事前に働く現場の様子を具体的に知ることです。求人票の言葉だけで判断した人ほど、入ってから想像と違ったと感じやすく、見学や面接で細かく確かめた人ほど、新しい職場に長く定着しています。
訪問看護ステーションの看護師求人も同じです。オンコールの回数、訪問の件数、同行訪問の期間、相談できる人がいるか。こうした点を確かめてから選べば、病院とは違う形で、利用者の生活に寄り添う看護を長く続けられます。訪問看護は、地域で暮らす人を支える仕事として、これからも必要とされる分野です。
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よくある質問
Q. 訪問看護の経験がなくても、訪問看護ステーションで働けますか?
働けます。多くのステーションは病院などでの看護の経験を求めていますが、訪問看護が未経験の人を歓迎しているところもあります。未経験歓迎のステーションは、経験のある看護師と一緒に訪問する同行訪問や研修の体制を整えていることが多いので、面接で期間と内容を詳しく確かめてください。
Q. オンコールのない訪問看護ステーションはありますか?
あります。オンコールの当番を常勤だけが担当し、パートは担当しないステーションも多くあります。ただし、求人票に「オンコールなし」と書かれていても、常勤になると担当する、一定の期間が過ぎたら担当する、といった条件がある場合もあります。回数や手当とあわせて面接で確かめてください。
Q. 訪問看護ステーションには何人くらいの看護師がいますか?
法律の基準では、訪問看護ステーションに置く保健師、看護師、准看護師の数は常勤換算で2.5以上とされ、そのうち1名は常勤でなければなりません。少ない人数で運営されているステーションも多いため、看護職の人数と常勤とパートの割合を確かめると、休みの取りやすさやオンコールの回数を想像しやすくなります。
Q. 訪問看護の移動は車の運転が必要ですか?
ステーションによって違います。車のほか、自転車や電動の自転車、バイクで移動するところもあります。車で移動する場合は運転免許が必要で、社用車か自分の車かによって、ガソリン代や保険の扱いも変わります。訪問の地域の広さとあわせて確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

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@SOHO編集部
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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