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女性にとって将来性のある資格|長く使えるもの

@SOHO編集部
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女性にとって将来性のある資格|長く使えるもの

この記事のポイント

  • ✓将来性のある資格を女性が選ぶときの物差しを
  • ✓介護福祉士・保育士・登録日本語教員・ITパスポート・FP技能士・宅建士・司法書士の公式の試験情報と
  • ✓厚生労働省の介護人材の推計

将来性のある資格を探す女性の多くは、出産や子育て、家族の介護、配偶者の転勤のように、自分では選べない出来事があっても仕事を続けられる手段を求めています。長く使える資格には、法律でその資格を持つ人にしかできない仕事が決まっている、人手が足りないことを国が数字で示している、住む場所や働く時間を選びやすい、という共通点があります。この記事では、その見分け方を整理したうえで、介護と保育、ITとお金、不動産と法律、教える仕事の各分野から代表的な資格を取り上げ、受験の条件と試験の時期、費用を抑える公的な制度までを、試験を行う団体と省庁の公式の情報をもとに説明します。

女性が資格に将来性を求める理由

資格の将来性が気になるのは、働き方が途中で変わる可能性を早いうちから考えている人が多いからです。正社員で働いていても、子どもが生まれて時間の使い方が変わる、親の介護で実家の近くに移る、配偶者の転勤で別の地域に住む、といった出来事は珍しくありません。そのたびに一から仕事を探し直すことになると、それまで積み上げた経験が評価されにくくなります。

資格は、こうした変化があっても持ち運べる経歴です。会社の中での評価は、会社を辞めると外からは見えにくくなりますが、国家資格や公的な試験の合格は、どの地域のどの職場でも同じ意味を持ちます。履歴書に書けば、採用する側はその人が何を学び、どの程度の知識を持っているかを一目で確かめられます。

もう1つの理由は、ブランクがあったときの戻りやすさです。数年仕事を離れたあとに再就職を考えるとき、資格があれば応募できる求人の幅が広がり、未経験の分野に移るときにも学んだことの裏付けになります。資格によっては、一度取れば更新の手続きなしで一生使えるものもあり、子育てが落ち着いてから改めて使い始めることもできます。

一方で、資格を取れば必ず仕事に困らないわけではありません。資格の種類によって、求められる場面の多さも、取るまでにかかる時間と費用も大きく違います。将来性を考えるときは、資格の人気や合格のしやすさではなく、その資格を持つ人が社会の中でどれだけ求められ続けるのかという観点で選ぶことが大切です。次の節では、その見分け方を4つの物差しにして整理します。

将来性を見分ける4つの物差し

資格の将来性を判断するときは、次の4つの物差しで確かめると、宣伝の言葉に振り回されずに選べます。

  1. 法律で仕事が決まっているか。その資格を持つ人でなければできない仕事(独占業務)や、職場に置くことが義務づけられている資格は、制度が変わらない限り求められ続ける
  2. 人手が足りないことを公的な数字が示しているか。省庁が将来の必要数を推計している分野は、需要の根拠がはっきりしている
  3. 住む場所や働く時間を選びやすいか。全国どこにでも職場がある資格や、短い時間の勤務、在宅での仕事につながる資格は、暮らしが変わっても使い続けやすい
  4. 取ったあとに学び直しの道があるか。上の級や関連する資格に進める仕組みがあると、年齢を重ねても役割を広げられる

1つ目の独占業務とは、法律で資格を持つ人にだけ認められた仕事のことです。たとえば宅地建物取引士は、不動産の取引で重要事項の説明をする仕事を担い、司法書士は登記の手続きを依頼を受けて行います。これに対して、資格を持たない人がその名前を名乗れないだけで、仕事そのものは誰でもできる資格は名称独占の資格と呼ばれます。介護福祉士や保育士がこれにあたり、仕事は独占ではないものの、国家資格を持つ人を置くことが職場の基準の中で評価されるため、求人では資格の有無が重く見られます。

2つ目の物差しでは、民間の調査会社の予測より、省庁が公表している推計を優先します。省庁の推計は、計画や予算の前提として使われるため、根拠となる数字が公開されていて、あとから確かめることができます。

3つ目と4つ目は、暮らしの変化に合わせて働き方を変えたい人ほど重要です。同じ分野の資格でも、施設に通って働くことが前提の資格と、パソコン1台でできる仕事につながる資格では、使える場面が違います。自分の数年先の暮らしを思い浮かべながら、4つの物差しのうちどれを重く見るかを決めておくと、候補を絞りやすくなります。

公的な数字で見る、人が足りなくなる分野

将来の需要を確かめられる分野の代表が介護です。厚生労働省は、各都道府県が介護保険事業計画に基づいて推計した介護職員の必要数を集計し、次のように公表しています。

第9期介護保険事業計画の介護サービス見込み量等に基づき、都道府県が推計した介護職員の必要数を集計すると、2026年度には約240万人(+約25万人(6.3万人/年))、2040年度には約272万人(+約57万人(3.2万人/年))となった。 出典: 厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」

2022年度に215万人だった介護職員を、2040年度には約272万人まで確保する必要があるという推計です。年あたりにすると、2040年度までに毎年約3.2万人ずつ担い手を確保していく必要があります。厚生労働省は、処遇の改善や多様な人材の確保、離職の防止など、総合的な人材確保の対策に取り組むとしています。

この数字が意味するのは、介護の仕事が都市部だけでなく全国で求められ続けるということです。介護保険のサービスは全国の市区町村で提供されているため、引っ越しをしても近くに職場を見つけやすく、短い時間の勤務や夜勤のない働き方を選べる職場もあります。暮らしの変化が多い人にとって、地域を選ばずに働けることは大きな利点です。

ITの分野も、仕事でパソコンを使わない職場がほとんどなくなったことから、基礎的な知識を持つ人が幅広い職種で求められています。ただし、ITの人材がどれだけ足りなくなるかの推計は、前提の置き方で数字が大きく変わるため、特定の数字を目安にするより、自分が働く職場でどんな知識が求められているかを求人票で確かめるほうが確実です。

不動産や法律、お金の分野は、人口が減っても取引や相続、家計の相談がなくなることはありません。特に相続に関わる手続きは、高齢の人が増えるほど件数が増えると考えられ、法律や税金、不動産の知識を持つ人が関わる場面は今後も続きます。

女性に選ばれている将来性のある資格の一覧

ここまでの物差しに照らして、将来性を考えやすい資格を一覧にします。試験の時期と受験の条件は、試験を行う団体の公式の案内で今日時点の記載を確かめたものです。

資格 種類 受験の条件 試験の時期
介護福祉士 国家資格 養成施設の卒業、または実務経験3年以上と実務者研修の修了など 年1回(第39回は令和9年1月31日)
保育士 国家資格 最終学歴や児童福祉施設での実務経験などで決まる 年2回(前期と後期)
登録日本語教員 国家資格 日本語教員試験は誰でも受験できる 年1回(令和8年度は11月8日)
ITパスポート 国家試験 制限なし 年間を通じて随時(CBT方式)
FP技能士(2級と3級) 国家検定 級ごとに決まっている(試験要綱で確認) CBT方式で実施
宅地建物取引士 国家資格 日本国内に住んでいれば誰でも受験できる 年1回(10月の第3日曜日)
司法書士 国家資格 制限なし 年1回(筆記は7月)

表の中のCBT方式とは、試験会場に用意されたパソコンで問題を解く試験の形のことです。決まった日に一斉に受けるのではなく、会場の空いている日時を自分で選んで予約できるため、仕事や家事の予定に合わせて受けやすくなります。

受験の条件が「制限なし」の資格は、学歴や年齢、職歴に関係なく挑戦できます。一方で、介護福祉士や保育士のように、実務経験や学歴が受験の条件になっている資格は、取るまでの道のりを先に確かめておく必要があります。次の節から、分野ごとに詳しく見ていきます。

介護と保育の資格

介護福祉士は、介護の仕事の中心になる国家資格です。介護福祉士の国家試験は、社会福祉振興・試験センターが年1回行っています。令和8年度の第39回の試験は令和9年1月31日に行われ、受験手数料は20,510円です。受験の申し込みは令和8年7月22日から9月2日までで、インターネットで受け付けられました。

介護福祉士になる道は、養成施設を卒業する道と、介護の現場で働きながら目指す道に分かれます。働きながら目指す実務経験ルートでは、試験センターが「実務経験3年以上だけでは受験できません」と案内しているとおり、実務経験に加えて実務者研修の修了などが求められます。実務者研修とは、介護の知識と技術を体系的に学ぶ研修のことで、働きながら通信と通学を組み合わせて受けられる講座が多くあります。

介護福祉士の試験には、科目をいくつかのまとまりに分けて合否を判定するパート合格の仕組みがあります。前の回の試験で合格したパートは、次の回の試験で受験が免除されるため、一度で全部に合格できなくても、積み上げながら目指せます。受験の手続きと日程の詳細は、社会福祉振興・試験センターの第39回介護福祉士国家試験の案内で確かめられます。

保育士は、保育所などで子どもの保育と保護者への支援を行う国家資格です。保育士試験は全国保育士養成協議会が行っていて、令和8年は前期と後期の年2回行われています。前期の筆記試験は4月18日と19日、後期の筆記試験は10月24日と25日で、筆記試験に合格した人が実技試験に進みます。年2回の機会があるため、一度目で届かなかった科目を半年後に受け直せます。

保育士試験の受験資格は、最終学歴や児童福祉施設での実務経験などで決まります。高校を卒業した年や、どの施設で何年働いたかによって条件が変わるため、全国保育士養成協議会の保育士試験の案内で、自分がどの条件にあてはまるかを最初に確かめます。

介護と保育の資格は、どちらも施設に通って働く仕事が中心ですが、全国どこにでも職場があり、短い時間の勤務を選べる職場も多いのが特徴です。介護の事業所が職員の研修に使える助成金については、福祉用具貸与事業所のスキルアップ助成金2026|人材開発支援助成金の活用法で、働く人の学びを事業所が支える仕組みを説明しています。

ITとお金の資格

ITパスポートは、ITを使う人なら誰でも身につけておきたい基礎知識を問う国家試験です。情報処理推進機構(IPA)が行う情報処理技術者試験の1つで、情報処理の促進に関する法律に基づいています。試験はCBT方式で年間を通じて随時行われ、試験時間は120分、受験手数料は7,500円(消費税込み)です。受験の申し込みと会場の選び方は、IPAのITパスポート試験の受験案内で確かめられます。

ITパスポートで問われるのは、プログラムを書く力ではなく、会社の仕組みや情報の安全な扱い方、ITを使った仕事の進め方などの幅広い知識です。事務職や営業職、販売職でも、パソコンや業務のシステムを使うことが当たり前になっているため、職種を問わず役立ちます。ITの分野へ本格的に進みたい人は、ITパスポートで全体像をつかんでから、上の区分の試験や、ネットワークの技術を問う資格に進む道があります。ネットワークの資格については、CCNA(シスコ技術者認定)で、出題の範囲と学び方を整理しています。

FP技能士は、家計の管理や保険、年金、税金、住宅ローン、相続などのお金の知識を問う国家検定です。国家検定とは、国が定めた基準で知識と技能を測る試験のことで、FP技能士は技能検定の1つとして行われています。2級と3級はCBT方式で行われていて、会場と日時を選んで受けられます。試験の要綱と申請の方法は、日本FP協会と金融財政事情研究会の公式の案内で確かめます。

FPの知識は、仕事に生かせるだけでなく、自分や家族の暮らしにもそのまま役立ちます。子どもの教育費の準備、住宅の購入、親の相続など、人生の節目で必要になる知識を体系的に学べるため、学ぶこと自体に意味を感じやすい資格です。金融機関や保険会社、不動産会社では、顧客にお金の話をする場面で知識の裏付けになります。

ITとお金の資格は、どちらも在宅でできる仕事とつながりやすいのが特徴です。ITの基礎知識は在宅での事務の仕事や、業務の効率化を手伝う仕事で求められ、お金の知識は家計や保険を解説する文章の仕事で生かせます。生成AIを業務に取り入れる手伝いのような新しい仕事の内容は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。

不動産と法律の資格

宅地建物取引士は、不動産の売買や賃貸の取引で、契約の前に重要な事項を説明する仕事を担う国家資格です。この重要事項の説明は宅地建物取引士にしかできない独占業務で、不動産の会社には一定の割合で宅地建物取引士を置くことが法律で義務づけられています。

宅地建物取引士の試験は、不動産適正取引推進機構が行っています。日本国内に住んでいれば、年齢や学歴に関係なく誰でも受験でき、試験は毎年1回、10月の第3日曜日に、50問の四肢択一式で行われます。受験手数料は8,200円で、合格の発表は原則として11月下旬です。試験の概要は不動産適正取引推進機構の宅建試験の概要で確かめられます。

不動産の仕事は、賃貸の仲介や管理の会社が全国の地域にあり、引っ越し先でも職場を探しやすい分野です。住まいを探す人に、子育てや通勤の目線から説明できることも、仕事の上での強みになります。

司法書士は、登記の手続きや裁判所に出す書類の作成などを行う法律の専門職です。司法書士試験には受験資格の制限がなく、誰でも受験できます。試験は法務省が行い、筆記試験は夏、口述試験は秋に行われます。法務省の発表では、令和8年度の出願者数は17,862人で、筆記試験の合格点は350点満点中258.0点以上でした。科目が多く、合格までに年単位の勉強が必要な試験ですが、合格者には働きながら目指した人も多くいます。

令和6年4月からは相続登記が義務になり、相続した土地や建物の名義を変える手続きの相談が身近なものになっています。宅地建物取引士と司法書士は、どちらも不動産に関わる資格で、相続や住まいの取引に関わる仕事を長く続けたい人に向いています。

教える仕事の資格

登録日本語教員は、令和6年に始まった日本語教員の国家資格です。日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律に基づき、認定日本語教育機関で日本語を教えるために必要な資格とされています。文部科学省は、登録日本語教員になる道として、次の2つを示しています。

  • 試験ルート … 日本語教員試験の基礎試験と応用試験に合格し、登録実践研修機関で実践研修を修了する
  • 養成機関ルート … 登録日本語教員養成機関で養成課程を修了し、日本語教員試験の応用試験に合格し(基礎試験は免除)、登録実践研修機関で実践研修を修了する

令和8年度の日本語教員試験は11月8日に行われ、出願期間は7月13日から8月21日まででした。基礎試験と応用試験の両方を受ける場合の受験料は18,900円です。試験の実施要項は、文部科学省の日本語教員試験に関するページで確かめられます。

日本語を教える仕事は、日本で暮らす外国の人や、日本で働く外国の人が増える中で求められている分野です。教室で教える仕事のほか、オンラインで教える仕事もあり、自宅から授業を行える場合もあります。子育て中で通勤の時間を取りにくい人や、地方に住んでいる人にとって、働き方を選びやすい資格です。

教える仕事では、教材や連絡の文書を作る場面も多くあります。保護者や受講生に向けた案内の文書を分かりやすく書く力は、どの教える仕事でも役立ちます。文書の組み立て方を基礎から確かめたい人は、ビジネス文書検定で問われる内容が参考になります。

年代と暮らし方で選ぶ

同じ資格でも、年代や暮らし方によって向き不向きが変わります。いまの状況に近いものを選んで、候補を絞り込みます。

状況 考えやすい資格 理由
20代で働き方を固めたい ITパスポート、FP技能士、宅地建物取引士 受験の条件がなく、職種を変えても使える基礎になる
子育て中で時間が限られる ITパスポート、FP技能士 CBT方式で受験の日時を選べ、少しずつ勉強を進めやすい
子育てが落ち着いて再就職したい 介護福祉士、保育士、宅地建物取引士 全国に職場があり、短い時間の勤務から始めやすい
地方に住んでいる、転勤がある 介護福祉士、保育士、登録日本語教員 地域を選ばず求められ、オンラインで教える道もある
時間をかけて専門職を目指したい 司法書士、宅地建物取引士 独占業務があり、経験を積むほど役割が広がる

20代のうちは、まだ仕事の方向が決まっていない人も多いため、どの職種に進んでも使える基礎の資格から取ると、あとで選択肢を狭めずに済みます。30代で子育てをしている時期は、まとまった勉強の時間を取りにくいため、CBT方式で受験の日時を選べる資格や、通信の講座で学べる資格が続けやすくなります。

40代以降で再就職を考える人は、資格と一緒に、それまでの仕事の経験をどう生かすかを考えると選びやすくなります。事務の経験がある人なら、ITパスポートやFP技能士で知識を補うと、経理や総務、金融の事務の仕事に応募しやすくなります。介護や保育の資格は、未経験からでも働きながら取る道があるため、年齢を重ねてから新しい分野に入りたい人にも選ばれています。

資格を取るときの費用を抑える方法

資格の講座は、数万円から数十万円かかるものもあります。費用を抑えるために、雇用保険の教育訓練給付金を使えるかどうかを最初に確かめます。教育訓練給付金とは、厚生労働大臣が指定した講座を受講して修了したときに、受講した人が払った費用の一部が雇用保険から支給される制度のことです。

対象の講座は3つの種類に分かれていて、支給される割合が違います。

種類 支給される額
専門実践教育訓練 費用の50%(年間上限40万円)。資格を取って就職した場合などは70%、さらに賃金が5%以上上がった場合は80%
特定一般教育訓練 費用の40%(上限20万円)。資格を取って就職した場合などは50%(上限25万円)
一般教育訓練 費用の20%(上限10万円)

給付を受けるには、雇用保険に加入していた期間などの条件があります。ハローワークの案内では、専門実践教育訓練は原則として加入期間が3年以上、初めて給付を受ける人は2年以上で受けられます。特定一般教育訓練は、初めて給付を受ける人なら加入期間が1年以上で受けられます。仕事を辞めたあとでも、離職した日の翌日から受講を始める日までが1年以内であれば対象になります。受講を始める日の前日から3年以内に給付を受けたことがある場合は、支給されません。

子育てなどで仕事を離れていた期間が長い人は、条件にあてはまるかどうかが分かりにくいことがあります。住んでいる地域を管轄するハローワークで、受講を始める前に自分の加入期間を確かめておくと安心です。給付の詳しい条件はハローワークインターネットサービスの教育訓練給付制度のページで、対象の講座は厚生労働省の教育訓練給付制度のページから教育訓練講座検索システムで探せます。

特定一般教育訓練の給付を受けるときは、講座を修了した日の翌日から1か月以内にハローワークへ申請する必要があります。修了してから手続きを忘れて期限を過ぎると給付を受けられないため、受講を決めた時点で申請の時期を予定に書き込んでおきます。

資格選びで失敗しやすい点

資格を選ぶときにつまずきやすい点を挙げます。

  • 名前の似た民間の資格と国家資格を取り違える。民間の資格の中には、講座の受講だけで取れるものもあり、求人での扱いが国家資格と違う
  • 取ったあとの使い道を確かめずに講座を申し込む。求人サイトで資格の名前を検索し、どんな求人で求められているかを先に見ておく
  • 高額な講座を先に契約する。講座の費用は一度払うと戻らないことがあるため、無料の資料や公式の過去問題で内容を確かめてから選ぶ
  • 「資格を取れば在宅で稼げる」という勧誘を信じる。登録料や教材費を先に払わせ、仕事の紹介を約束する募集には注意する
  • 受験の申し込みの時期を逃す。年1回の試験は、申し込みの期間が数週間しかないことが多い

特に注意したいのは、資格の取得と仕事の紹介をセットにした勧誘です。講座の受講料や登録料を払えば仕事を紹介すると言いながら、実際には仕事がほとんどない例があります。契約する前に、仕事の内容と報酬の決め方、解約の条件を書面で確かめ、困ったときは消費生活センターに相談します。

もう1つは、資格の名前だけで選んでしまうことです。同じ「将来性がある」と言われる資格でも、受験の条件や勉強にかかる時間はまったく違います。宅地建物取引士や司法書士のように受験の条件がない資格でも、合格までに必要な勉強の量には大きな差があります。試験を行う団体が公開している過去の問題を一度見てから決めると、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。

資格を仕事につなげるコツ

資格は取っただけでは仕事につながりません。採用する側や仕事を頼む側に、資格を使って何ができるかを示すことが大切です。

1つ目は、履歴書の資格欄に正式な名称で書くことです。宅建は「宅地建物取引士資格試験 合格」、ITパスポートは「ITパスポート試験 合格」のように、試験を行う団体の表記に合わせて書きます。登録まで済ませた資格は、登録の有無も分かるように書くと、採用する側が確かめやすくなります。

2つ目は、資格で学んだ知識を使った成果を見せることです。たとえばFP技能士の知識を生かして家計の見直しを解説する文章を書いた、ITパスポートの知識で職場の情報の扱い方の手順を作った、といった経験は、資格の名前だけより説得力があります。文章の仕事に資格を生かしたい人は、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で、作品の見せ方と並べ方を説明しています。

3つ目は、資格と経験を組み合わせて、自分にしかない強みを作ることです。介護の現場で働いた経験とFPの知識を組み合わせれば、介護にかかるお金の相談に乗れる人になれます。ITの知識と事務の経験を組み合わせれば、業務の効率化を手伝える人になれます。1つの資格で勝負するより、組み合わせのほうが代わりの人を見つけにくくなります。

資格の知識を生かしたデザインや研究の仕事の報酬の相場は、デザイナーの年収・単価相場のように職種ごとの相場のページで確かめられます。自分が目指す仕事の相場を知っておくと、資格の勉強にどれだけの時間と費用をかけるかを決めやすくなります。

勉強を続けるための計画の立て方

仕事や家事、子育てと並行して資格の勉強を続けるには、気合いより先に計画の形を整えることが大切です。次の順番で計画を立てると、途中で止まりにくくなります。

  1. 受けたい試験の申し込みの期間と試験日を、公式の案内で確かめて手帳やカレンダーに書き込む
  2. 試験日から逆算して、使える週の数を数える
  3. 平日に使える時間と休日に使える時間を書き出し、1週間あたりの勉強の時間を決める
  4. 公式の過去の問題や公開問題を一度解き、出題の範囲と自分の苦手な分野をつかむ
  5. 範囲を週ごとに割り振り、終わったら記録をつける

子育て中の人は、家族の予定で勉強の時間が崩れることを前提にしておくと、計画が崩れても慌てずに済みます。1週間の計画のうち1日分を予備の日にしておけば、子どもの体調不良などで勉強できない日があっても取り戻せます。朝の家事の前の時間や、子どもが寝たあとの時間のように、毎日同じ時間帯を勉強に使うと習慣になりやすくなります。

勉強の記録は、紙の手帳でも、スマートフォンのメモでもかまいません。何をどこまで学んだかが目に見えると、進み具合を確かめられ、遅れている分野にも早めに気づけます。年1回の試験の場合は、申し込みの期間が数週間しかないことが多いため、計画表の最初の行に申し込みの時期を書いておくと、勉強が順調でも申し込みを逃すという失敗を防げます。

試験に合格したあとは、登録の手続きが必要な資格もあります。介護福祉士や保育士、宅地建物取引士、司法書士は、合格したあとに登録を済ませてはじめて、その名前で仕事ができます。登録には手数料や書類の準備が必要になるため、試験を行う団体の案内で、合格後の手続きも合わせて確かめておきます。

運営者の目から見た、長く使える資格の生かし方

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く仕事を続けている人ほど、資格を「取って終わり」にせず、仕事の中で使い続けています。資格の知識を土台に、頼まれた仕事を丁寧に積み重ね、「この人に任せると話が早い」という関係を作ることに時間を使っています。

資格は、暮らしが変わったときに働き方を切り替える足場にもなります。子育てで通勤が難しい時期は在宅でできる文章や事務の仕事に資格の知識を生かし、時間に余裕ができたら施設や会社に勤める、という切り替えができる人は、ブランクを作らずに経験を積み続けています。仲介の手数料がかからない手数料0%の直接の取引では、同じ予算で依頼する側はより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。資格を生かして長く働くうえで、この手取りの差は時間がたつほど大きくなります。

将来性のある資格は、社会の中で求められ続けることが公的な数字や法律で裏付けられていて、暮らしが変わっても持ち運べるものです。まずは4つの物差しで候補を2つか3つに絞り、試験を行う団体の公式の案内で受験の条件と日程を確かめるところから始めます。ITの知識を生かした仕事の広がりはAIコンサル・業務活用支援のお仕事で、ネットワークの資格の学び方はCCNA(シスコ技術者認定)で確かめられます。

よくある質問

Q. 女性が将来性のある資格を選ぶときは何を基準にすればよいですか?

法律でその資格を持つ人にしかできない仕事があるか、人手が足りないことを省庁の推計が示しているか、住む場所や働く時間を選びやすいか、上の級や関連する資格に進めるか、の4つで確かめると選びやすくなります。人気や合格のしやすさだけで決めず、数年先の暮らしで使い続けられるかを考えることが大切です。

Q. 子育て中でも取りやすい資格はありますか?

ITパスポートやFP技能士の2級と3級は、試験会場のパソコンで受けるCBT方式で行われ、受験の日時を自分で選べます。まとまった勉強の時間を取りにくい時期でも、少しずつ進めて都合のよい日に受験できます。ITパスポートは受験の条件がなく、受験手数料は7,500円です。

Q. 資格の講座の費用を抑える方法はありますか?

雇用保険の教育訓練給付金を使える場合があります。厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、種類に応じて費用の20%から最大80%が支給されます。雇用保険の加入期間などの条件があり、仕事を辞めたあとは離職の翌日から1年以内に受講を始める必要があるため、受講の前にハローワークで確かめます。

Q. 40代から取っても将来性のある資格はありますか?

介護福祉士や保育士、宅地建物取引士は、年齢に関係なく目指せて、全国に職場がある資格です。介護福祉士は働きながら実務経験を積んで受験する道があり、宅地建物取引士は日本国内に住んでいれば誰でも受験できます。それまでの仕事の経験と組み合わせると、資格の強みを生かしやすくなります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月19日最終更新:2026年10月26日
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