freee やよい マネーフォワード 比較|副業の確定申告で選ぶ会計ソフト

長谷川 奈津
長谷川 奈津
freee やよい マネーフォワード 比較|副業の確定申告で選ぶ会計ソフト

この記事のポイント

  • freee やよい マネーフォワードを比較し
  • 副業・フリーランスの確定申告に最適な会計ソフトを徹底解説
  • 料金・機能・操作性・サポート・電子申告対応をデータで整理し

先日、在宅で動画編集をされている方から、こんな相談を受けました。「副業の所得が増えてきたので確定申告をしようと思うんですが、freeeとやよいとマネーフォワード、どれを選べばいいのか3日間調べても決められません」と。結論から言うと、これは「3社のどれが優れているか」という問いの立て方そのものが、迷いを長引かせる原因になっているケースです。会計ソフトは性能の優劣で選ぶものではなく、あなたの取引量・簿記の知識・将来の働き方に合うかどうかで選ぶものなんです。これ、知らない人が本当に多いんです。

この記事では、「freee やよい マネーフォワード 比較」と検索したあなたが、最終的に自分に合う1社を自信を持って選べるようになることをゴールに置きました。3社の料金・機能・操作性・サポート・電子申告対応を客観的なデータで整理し、「どんな人にどれが向くのか」を実務目線で示していきます。読み終わるころには、もう比較記事を何本もはしごする必要はなくなります。

クラウド会計ソフト市場の現状と「3強」が生まれた背景

まず、なぜ会計ソフト選びが「freee・やよい・マネーフォワードの3択」に収束するのか、その背景から押さえておきましょう。ここを理解すると、3社の性格の違いが腹落ちします。

クラウド会計ソフトの普及率は、ここ数年で急速に高まりました。MM総研などの調査では、個人事業主向けクラウド会計ソフトの利用率はすでに30%を超える水準まで来ているとされ、副業人口の増加と電子帳簿保存法・インボイス制度への対応需要が、この流れを一気に押し上げました。つまり、「紙の帳簿や買い切りソフトから、クラウドへ」という大きな移行が起きている真っ最中なんです。

その移行先として、個人事業主・フリーランス層から圧倒的に支持を集めているのが、freee(freee会計)・やよい(弥生)シリーズ・マネーフォワード(マネーフォワード クラウド会計・確定申告)の3社です。シェア調査では、この3社で個人向けクラウド会計ソフト市場の大半を占めており、まさに「3強」と呼べる状態が続いています。

なぜこの3社なのか。理由はシンプルで、3社がそれぞれ異なる強みで異なる層を取りに行っているからです。

freeeは「簿記の知識がゼロでも質問に答えるだけで申告できる」という初心者特化路線で、これまで会計に苦手意識を持っていた層を一気に取り込みました。やよい(弥生)は会計ソフト時代から続く30年以上の実績とシェアを背景に、「白色申告は無料で使える」という強烈な入口を用意して裾野を広げています。マネーフォワードは、家計簿アプリで培った金融機関連携の技術力を武器に、銀行・カード明細の自動取得の精度とビジネス全体のバックオフィス連携で、事業拡大を見据えた層を押さえています。

この市場構造を引用で補足しておきます。

個人事業主・フリーランス向けに、大手3社のクラウド会計ソフトを徹底比較します。本記事で解説するソフトは「やよいの白色申告 オンライン / やよいの青色申告 オンライン」「マネーフォワードクラウド」「freee会計」の3つです。

つまり、3社は「どれが一番優れているか」ではなく「自分がどの層に属するか」で選ぶべき、というのが大前提になります。ここを踏まえたうえで、各社を具体的に比較していきましょう。なお、確定申告の制度そのものや申告期限・控除の詳細については、必ず国税庁の公式サイトで最新情報を確認してください。会計ソフトはあくまで申告書作成を支援するツールであり、制度の最終的な根拠は国税庁の情報にあります。

3社の基本的な特徴を整理する

比較表に入る前に、各社の「設計思想」をざっくり掴んでおきましょう。ここが3社で根本的に違うため、ここを取り違えると「機能は多いのに自分には使いにくい」というミスマッチが起きます。

freee会計の特徴

freeeの最大の特徴は、簿記の知識を前提としない設計です。一般的な会計ソフトが「借方・貸方」という複式簿記の考え方を前提にしているのに対し、freeeは「収入か支出か」「いつ・誰に・いくら」を答えていく対話形式で帳簿を作れます。確定申告も、画面の質問に順番に答えていくと、必要書類が自動で完成する流れになっています。

つまり、「簿記って何?」というレベルの完全な初心者でも、ゴールまでたどり着けるように設計されているわけです。スマホアプリの完成度も高く、外出先での経費登録やレシート撮影による自動取り込みもスムーズです。

一方で注意点もあります。freeeは独自のUI(ユーザーインターフェース)と用語体系を採用しているため、すでに簿記を学んだ人や、税理士・経理経験者からすると「むしろ独特で戸惑う」という声もあります。また、後述しますが料金体系はやや高めで、最安プランでは機能制限があります。

やよい(弥生)シリーズの特徴

やよい(弥生)は、デスクトップの会計ソフト時代から圧倒的なシェアを持つ老舗です。クラウド版として「やよいの白色申告 オンライン」「やよいの青色申告 オンライン」を展開しています。

最大の武器は、白色申告がずっと無料で使える「フリープラン」の存在です。さらに青色申告版にも初年度無料のキャンペーンが用意されることが多く、「とにかくコストをかけずに始めたい」層を強力に引き込みます。操作画面は伝統的な会計ソフトに近く、簿記の知識が多少ある人にとっては馴染みやすい作りです。

注意点としては、銀行・カードの自動連携機能はfreeeやマネーフォワードに比べるとプランによって制限があること、サポートを手厚く受けるには上位プランへの加入が必要になることです。「無料」という言葉だけで飛びつくと、必要な機能が有料プラン側だった、というケースもあるので、後述する料金比較をよく確認してください。

マネーフォワード クラウドの特徴

マネーフォワードは、金融機関との自動連携の精度と対応数が最大の強みです。家計簿アプリ「マネーフォワード ME」で培った技術がベースにあり、銀行口座・クレジットカード・電子マネー・証券口座など、連携できるサービスの数が非常に多いのが特徴です。明細を自動取得し、AIが勘定科目を推測して仕訳を提案してくれるため、取引量が多い人ほど入力の手間が劇的に減ります。

また、会計だけでなく請求書・経費精算・給与計算・勤怠管理など、バックオフィス業務全体をカバーする「マネーフォワード クラウド」というシリーズの一部である点も見逃せません。事業が拡大したときに、同じ思想のサービス群でそのまま広げていけるのは大きな安心材料です。

ただし、書類作成画面はやや上級者向けの設計、という評価があります。実際にこういう指摘があります。

マネーフォワードの書類作成画面は、他社と比較するとやや上級者向けの印象です。用語の解説なども、弥生やfreeeほど丁寧ではありません。ただ、実際の書類作成の流れに近いので、「これまでは自力で確定申告してたよ」という人にはわかりやすそうです。

つまりマネーフォワードは、「ある程度わかっている人が効率を上げる」のに向いていて、完全初心者向けというよりは中級者以上に強い、というのが私の見立てです。

7項目で徹底比較|freee・やよい・マネーフォワードの違い

ここからが本題です。会計ソフト選びで実務上必ず比較すべき7項目を、1つずつ掘り下げていきます。「どれが自分にとって重要か」を意識しながら読んでください。すべての項目で満点のソフトは存在しません。あなたが何を優先するかで答えが変わります。

料金プランの比較

まず誰もが気になる料金です。個人向けの代表的なプランをざっくり整理すると、おおむね以下のような構造になっています(価格は税抜・年払い換算の目安で、キャンペーンや改定で変動するため、契約前に必ず各社公式で最新の金額を確認してください)。

ソフト 入口の安さ 代表的な個人向け年額の目安 無料プランの有無
freee会計 やや高め 1万円台〜2万円台 お試し期間あり(恒久無料は基本なし)
やよい(弥生) 非常に安い 白色は無料/青色は1万円前後 白色申告フリープランが恒久無料
マネーフォワード 中程度 1万円台 お試し期間あり(恒久無料は基本なし)

入口のコストだけを見れば、白色申告フリープランがずっと無料のやよい(弥生)が頭ひとつ抜けています。年間の所得がまだ小さい副業フェーズの方が「まず帳簿付けに慣れたい」という場合、コストゼロで始められるのは大きな魅力です。

ただし、ここで「安い=得」と即断しないでください。会計ソフトの本当のコストは、月額料金ではなく「あなたが入力作業に費やす時間」です。たとえば月の取引が100件ある人が、自動連携の弱い無料プランを選んで手入力に毎月5時間かけるくらいなら、月千円台の有料プランで自動化して時間を買ったほうが、トータルでは圧倒的に得です。料金は「金額」だけでなく「時間コストとの合算」で考えるのが鉄則です。

簿記知識がなくても使えるか(初心者対応)

確定申告が初めて、簿記もまったくわからない、という方にとってはここが最重要項目になります。

この観点では、freeeが頭ひとつ抜けています。前述のとおり、freeeは複式簿記の知識を前提にせず、質問に答える形式で帳簿と申告書を作れます。「借方・貸方」という言葉を一度も理解しないまま申告を終えられる、というのは初心者にとって大きな安心です。

やよい(弥生)も、サポート体制と画面のわかりやすさで初心者対応は手厚い部類です。ただし操作の前提として、ある程度「帳簿をつける」という感覚は必要になります。マネーフォワードは、自動化は強力ですが、書類作成画面が「実際の確定申告書の流れに近い」ため、完全初心者だと用語に戸惑う場面があるかもしれません。

つまり、初心者対応の順位は「freee > やよい > マネーフォワード」というのが一般的な評価です。逆に、すでに簿記3級程度の知識がある人なら、この差はほとんど気になりません。

銀行・クレジットカードの自動連携

ここはマネーフォワードの独壇場と言ってよい項目です。連携できる金融機関・サービスの数が非常に多く、明細取得の安定性とAIによる仕訳推測の精度に定評があります。複数の口座やカードを事業で使い分けている人、取引件数が多い人ほど、この自動化の恩恵は大きくなります。

freeeも自動連携は備えており、初心者向けの仕訳提案も丁寧です。やよい(弥生)も「スマート取引取込」という機能で連携に対応していますが、プランによって連携件数や機能に制限があるため、無料プランのまま大量の取引を自動処理しようとすると物足りなさを感じる場面があります。

自動連携を重視するなら「マネーフォワード ≧ freee > やよい(プラン依存)」という整理になります。副業フェーズで取引が月数件なら手入力でも回りますが、本業化して取引が増えてきたら、自動連携の強さは作業時間に直結します。

確定申告書類の作成しやすさ

実際に確定申告書(青色申告決算書・収支内訳書、確定申告書B)を仕上げるまでの体験は、3社で性格が分かれます。

freeeは「質問に答えると書類が完成する」ガイド型で、初めての人が迷子になりにくい設計です。やよい(弥生)は伝統的な会計ソフトの流れに沿っていて、項目を順に埋めていけば書類が出来上がります。マネーフォワードは前述のとおり、実際の申告書に近い流れのため、確定申告の構造を理解している人にとっては効率的ですが、初心者には少し情報量が多く感じられます。

ここで一点、法的な注意を入れておきます。会計ソフトが作る申告書はあくまで「あなたの入力データに基づいた計算結果」です。経費の計上基準や控除の適用可否といった判断は、最終的にあなた自身(または税理士)の責任になります。※高額な経費の按分や、事業とプライベートが混在する支出の扱いに迷う場合は、税理士に相談してください。ソフトが自動で正しい節税をしてくれるわけではない、という点は誤解しないようにしましょう。

電子申告(e-Tax)への対応

近年、青色申告特別控除の65万円控除を受けるには、e-Taxによる電子申告か電子帳簿保存が事実上の条件になっています(紙提出だと控除額が55万円に下がる)。つまり、電子申告対応は「あれば便利」ではなく「節税のために実質必須」の機能です。

3社とも、ソフト内からe-Taxで直接申告できる機能を備えています。マイナンバーカードとスマホ(またはICカードリーダー)を使えば、税務署に行かずに申告が完結します。この点はどの会社を選んでも大きな差はありません。電子申告の制度や手続きの詳細はe-Taxの公式サイトで確認できます。

ただし「ソフト内から直接送信できるか」「一度書き出してe-Taxソフトに取り込む形か」など、連携の滑らかさには細かな違いがあります。スマホだけで完結させたい人は、各社のスマホアプリでe-Tax送信まで対応しているかを契約前に確認しておくと安心です。

サポート体制

確定申告の時期に「ここがわからない」と詰まったとき、サポートに頼れるかどうかは初心者ほど重要です。

やよい(弥生)は、電話・メール・チャットなどのサポート体制が伝統的に手厚く、上位プランでは確定申告に関する操作質問にも丁寧に対応してくれます。freeeもチャットサポートやヘルプコンテンツが充実しており、初心者でも自己解決しやすい作りです。マネーフォワードもサポートは整っていますが、手厚さを求めるなら上位プランの検討が必要です。

注意点として、3社ともサポートの範囲は「ソフトの操作方法」が中心で、「あなたの経費が認められるか」「節税のための判断」といった税務相談には基本的に踏み込めません。税務判断が必要な場面は、税理士や税務署の相談窓口を使う、という線引きを最初から理解しておきましょう。

事業拡大・将来性への対応

最後に、将来を見据えた拡張性です。副業から専業フリーランス、さらには法人化へと進むことを視野に入れているなら、ここも比較軸に入れておくべきです。

マネーフォワードは、会計だけでなく請求書・経費精算・給与計算・勤怠・マイナンバー管理まで、バックオフィス全体をシリーズで揃えています。人を雇う、取引先が増える、といった拡大局面でそのまま広げられるのが強みです。freeeも同様に、人事労務・販売管理などの周辺サービスを展開しており、事業全体をfreeeで統一する選択肢があります。やよい(弥生)も給与計算や請求書のラインナップを持っており、老舗ならではの安定感があります。

つまり拡張性は「マネーフォワード ≒ freee > やよい」という傾向ですが、これは「将来人を雇って事業を大きくする予定があるか」によって重要度が大きく変わる項目です。当面ひとりで副業を続ける段階なら、過度に気にする必要はありません。

結局どれを選ぶべきか|タイプ別のおすすめ

7項目を比較してきましたが、「で、自分はどれなの?」という最後の問いに答えます。ここまで読んでくれたあなたのために、タイプ別に整理します。

簿記がまったくわからない初心者ならfreee

「借方・貸方って何?」というレベルで、とにかく挫折せず申告まで終えたい人は、freeeが第一候補です。質問に答える形式で書類が完成するため、簿記の壁にぶつかりにくいのが理由です。料金はやや高めですが、「申告を完遂できること」の価値を考えれば十分にペイします。

とにかくコストを抑えたい・白色申告ならやよい(弥生)

副業の所得がまだ小さく、白色申告で十分、まずは無料で帳簿付けに慣れたい、という人はやよい(弥生)の白色申告フリープランが最適です。恒久無料で始められる安心感は、入口として非常に優秀です。所得が増えて青色申告に移行する段になったら、青色版へアップグレードすればスムーズに移れます。

取引が多い・事業拡大を見据えるならマネーフォワード

複数の口座やカードを使い分けていて自動連携の精度を重視する人、あるいは将来的に人を雇ったり事業を広げたりする予定がある人は、マネーフォワードが向いています。自動化の強さとバックオフィス全体の連携が、規模が大きくなるほど効いてきます。多少の操作の慣れは必要ですが、確定申告の構造をある程度理解している人なら問題なく使いこなせます。

迷ったら、3社とも無料のお試し期間が用意されています。実際に1ヶ月、自分の取引データを少し入れてみて、「画面が直感的に理解できるか」「自分の使う銀行・カードが連携できるか」を体感で確かめるのが、何より確実な選び方です。スペック表をいくら眺めるより、自分の手で触った感触が答えを教えてくれます。

私が現場で見てきた「会計ソフト選びの失敗」

ここで、実務で相談を受けてきた中で繰り返し見てきた失敗パターンを共有しておきます。これを知っておくだけで、無駄な遠回りを避けられます。

私の体験では、いちばん多い失敗は「機能の多さでソフトを選んでしまう」ことです。あるフリーランスの方は、紹介記事で「いちばん高機能」と評価されていたソフトを選んだものの、自分の取引量(月に数件程度)に対して機能が過剰で、結局ほとんどの機能を使わず、画面の複雑さに疲れて続かなくなってしまいました。会計ソフトは、毎月コツコツ続けられることが何より大事です。高機能であることと、あなたにとって使いやすいことは、まったく別の話なんです。

もう一つよくあるのが、「無料という言葉だけで選んで、後から必要な機能が有料だと気づく」パターンです。白色申告フリープランは確かに無料ですが、自動連携を本格的に使いたい、青色申告の65万円控除を取りたい、となると有料プランが必要になります。最初に「自分はどこまでやりたいのか」を決めずに無料という言葉に飛びつくと、結局乗り換えコストが発生してしまいます。

会計ソフト選びは、性能比較ではなく「自分の取引量・知識・将来像との相性診断」です。これ、本当に多くの人が誤解しているポイントなので、強調しておきます。

在宅ワーク・副業データから見る「会計ソフトが必要になるタイミング」

最後に、少し視点を変えて、「そもそもいつ会計ソフトを導入すべきか」という問いを、在宅ワーク・副業の実態データから考えてみましょう。

副業の所得が年間20万円を超えると、給与所得者でも原則として確定申告が必要になります(住民税は20万円以下でも申告が必要な点に注意)。つまり、副業がこのラインを超えたあたりが、会計ソフト導入を真剣に考えるべきタイミングです。手作業のエクセル管理は、取引が増えるほどミスと手間が雪だるま式に膨らんでいくため、早めにソフト化したほうが結果的にラクになります。

どんな職種で会計ソフトのニーズが高まるのか、在宅ワークの仕事領域から見てみましょう。たとえば、請求や経費管理そのものを扱う経理・財務・帳簿・税務のお仕事は、クライアントのバックオフィスを支援する仕事として安定した需要があり、会計知識がそのまま武器になります。また、案件単価が高く取引先も多くなりやすいAI・マーケティング・セキュリティのお仕事に従事する人は、収入規模が大きくなるぶん帳簿管理の重要性も増します。フリーランスの音楽制作者向けの作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事のように、単発の納品案件が積み重なる働き方でも、取引ごとの記録を会計ソフトで自動化しておくと申告期がぐっと楽になります。

収入の目安として、在宅で多い職種の相場も参考になります。たとえばソフトウェア作成者の年収・単価相場を見ると、フリーランスエンジニアは比較的高単価で、所得規模が大きくなりやすいため、青色申告と会計ソフトの組み合わせによる節税メリットが大きい層です。一方で著述家,記者,編集者の年収・単価相場のように案件単価が幅広い職種では、所得が20万円ラインを超えるかどうかが導入の判断基準になります。

スキル面でも、こうした実務知識は評価されます。事務系の基礎を証明するビジネス文書検定は、経理補助や事務代行の在宅案件で信頼の土台になりますし、IT分野で稼ぎたい人にとってはCCNA(シスコ技術者認定)のようなネットワーク系資格が高単価案件への入口になります。会計ソフト選びは、こうした「自分がどんな働き方でどれくらい稼ぐのか」という全体像とセットで考えると、迷いがなくなります。

なお、3社の比較をさらに深掘りしたい方は、年度別の最新比較としてfreee vs マネーフォワード vs 弥生|2026年最新比較|フリーランスにベストな会計ソフトが参考になります。クラウド会計全体の選び方の整理には2026年版|フリーランスのクラウド会計ソフト比較|freee・マネーフォワード・弥生を、事業用の入金・出金を管理する口座の選定にはフリーランス・小規模法人におすすめのネット銀行口座比較|手数料・振込上限を併せて読むと、お金まわりの環境をまるごと整えられます。

会計ソフトは、性能で選ぶものではなく、あなたの働き方の相棒として「続けられるもの」を選ぶものです。今のあなたの取引量・知識・これから目指す働き方を一度紙に書き出して、それに合う1社を、無料お試しで実際に触って決めてください。完璧な選択を探して何週間も迷うより、まず触って、合わなければ乗り換える。そのほうが、確定申告の不安からずっと早く解放されます。法律も制度も、正しく知って使えば、あなたの味方になってくれます。

よくある質問

Q. freeeとマネーフォワード、どちらが使いやすいですか?

簿記知識ゼロならfreee、仕訳の正確性・自動化精度を重視するならマネーフォワードが向いています。両社とも1ヶ月無料トライアルがあるため、実際に使い比べてから決めるのが良い判断です。

Q. 他の会計ソフト(freeeや弥生)からの乗り換えは大変ですか?

マネーフォワードは他社ソフトからのデータ移行機能が充実しています。仕訳データや勘定科目のインポートができるため、期中であっても比較的スムーズに乗り換えることができます。

Q. 副業で所得が少ない場合でも導入する価値はありますか?

年間の所得(売上ー経費)が20万円を超える場合は確定申告が必要になります。副業の方は時間が限られているため、自動連携で入力を済ませられるマネーフォワードは非常に価値が高いです。初年度は無料期間をフル活用することをおすすめします。

Q. フリーランスの副業で確定申告が必要になる基準は?

副業による所得(売上から経費を差し引いた金額)が年間20万円を超えた場合に、所得税の確定申告が必要となります。ただし、20万円以下であっても市区町村への住民税の申告は必要です。

Q. 無料プランと有料プランがありますが、どちらを選ぶべきですか?

フリーランスや個人事業主として本格的に活動するのであれば、有料プランを推奨します。無料プランは年間の仕訳件数などに厳しい制限があるため、事業の取引ですぐに上限に達してしまいます。有料プランでも月額1,000円〜1,500円程度で あり、節税効果と作業時間の削減を考えれば十分に見合う投資と言えます。

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長谷川 奈津

この記事を書いた人

長谷川 奈津

行政書士・元企業法務

企業法務で年間200件以上のフリーランス契約を処理した経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。

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