在宅ワーク 会計ソフト おすすめ|確定申告まで楽になる選び方


この記事のポイント
- ✓在宅ワークの会計ソフトおすすめを徹底比較
- ✓クラウド型とインストール型の違い
- ✓フリーランス・副業の視点で選び方を客観的に解説します
在宅ワークの会計ソフトはどれを選べばいいのか。結論から言うと、「クラウド型の主要3サービス(freee会計・マネーフォワード クラウド確定申告・やよいの白色/青色申告 オンライン)から選べば、まず外しません」。理由はシンプルで、銀行口座やクレジットカードと自動連携でき、確定申告書の作成までソフト内で完結するからです。正直なところ、在宅ワーカーがインストール型をわざわざ選ぶ理由は、もうほとんど残っていません。
ただし、この3つにも明確な向き不向きがあります。本記事では「在宅ワーク 会計ソフト おすすめ」を、フリーランス・副業プラットフォームを運営する立場から、客観的なデータと市場動向に基づいて整理します。無料プランの実力、料金、メリットとデメリット、選び方のポイント、よくある疑問まで、読者が知りたい背景と理由を全部書きます。読み終わるころには「自分はどれを選べばいいか」がはっきりしているはずです。
在宅ワークで会計ソフトが必須になった背景
まず押さえておきたいのは、「なぜ今、在宅ワーカーに会計ソフトが必要なのか」というマクロな現状です。これを理解すると、ソフト選びの判断軸がぶれなくなります。
副業・フリーランスとして在宅ワークをする人が増え続けている一方で、確定申告のハードルは制度面で上がっています。具体的には、2020年分から始まった青色申告特別控除の改正で、最大65万円の控除を受けるには「e-Taxによる電子申告」または「電子帳簿保存」が要件になりました。紙だけで申告すると控除額は55万円に下がります。つまり、デジタルで完結させること自体が、節税のための実質的な条件になっているわけです。
さらに、2022年1月に改正された電子帳簿保存法では、電子取引(メールやWebで受け取った請求書・領収書のデータ)は紙に印刷して保存するのではなく、データのまま保存することが原則義務化されました。在宅ワークでは、クライアントとのやり取りも報酬の支払いも、ほぼすべてがオンラインで完結します。だからこそ、電子取引の保存要件を自動で満たしてくれるツールの価値が高まっているのです。電子帳簿保存法の詳細は国税庁の公式サイトで確認できます。
加えて2023年10月からはインボイス制度(適格請求書等保存方式)も始まりました。課税事業者になった在宅ワーカーは、適格請求書の発行・保存に対応する必要があります。主要なクラウド会計ソフトはいずれもインボイス制度に標準対応しており、これも「手書き・Excelからの卒業」を後押しする要因になっています。
会計ソフトは、こうした制度変更に対応するための「保険」でもあります。法令が変わるたびに自分でルールを調べて運用を変えるのは、本業の合間にやるには現実的ではありません。ソフトのアップデートに乗っかってしまうのが、在宅ワーカーにとって最も合理的な選択です。
確定申告が必要になるラインを正しく知る
「自分はそもそも確定申告が必要なのか」という疑問を持つ在宅ワーカーは多いです。ここを曖昧にしたまま会計ソフトを選んでも意味がないので、先に整理します。
副業として在宅ワークをしている会社員の場合、給与以外の所得(収入から経費を引いた額)が年間20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。逆に言えば、20万円以下なら所得税の確定申告は不要なケースもあります。ただし、これはあくまで所得税の話で、住民税の申告は20万円以下でも必要になる点には注意が必要です。
専業フリーランスとして在宅ワークをしている場合は、所得が48万円(基礎控除額)を超えると確定申告が必要になります。いずれにしても、収入と経費を年間を通じて記録しておかないと、いざ申告の時期になって慌てることになります。会計ソフトの本当の価値は「申告書を作る瞬間」ではなく、「日々の記録を自動で積み上げてくれる」点にあると、私は考えています。正確な判定基準は必ず国税庁の情報で確認してください。
クラウド型とインストール型、在宅ワークならどちらか
会計ソフトは大きく「クラウド型」と「インストール型(デスクトップ型)」の2種類に分かれます。この選択は、その後の使い勝手をほぼ決定づけるので、最初に理解しておくべきポイントです。結論を先に言うと、在宅ワーカーが個人で使うならクラウド型一択です。
比較記事でも、この棲み分けはほぼ共通認識になっています。
会計ソフトはクラウド型・インストール型から選ぶ。個人事業主におすすめのクラウド型会計ソフト9選。法人におすすめのインストール型会計ソフト14選。まとめ|個人事業主はクラウド型・法人はインストール型が最適。
引用にある通り、市場の整理としても「個人事業主=クラウド型、法人(特に中堅以上)=インストール型」という傾向が見られます。在宅ワーカーの多くは個人事業主か副業の会社員なので、クラウド型が前提になります。それぞれの特徴を具体的に見ていきます。
クラウド型のメリットとデメリット
クラウド型は、ブラウザやアプリ上で動作し、データはサービス提供会社のサーバーに保存されます。在宅ワークとの相性が良い理由がいくつもあります。
最大のメリットは、銀行口座・クレジットカード・電子マネー・各種決済サービスとの自動連携です。連携を設定しておけば、取引データが自動で取り込まれ、AIが勘定科目を推測して仕訳の候補まで出してくれます。手入力の量が劇的に減るため、簿記の知識がなくても帳簿が付けられます。在宅ワークで報酬が複数の口座やサービスに分散しがちな人ほど、この恩恵は大きいです。
次に、OSを問わない点も見逃せません。WindowsでもMacでも、スマホからでも同じデータにアクセスできます。在宅ワーカーはMacユーザーの比率が比較的高い傾向があり、Windows専用のインストール型ソフトが使えないという問題が起きません。さらに、法改正への対応が自動アップデートで反映されるため、インボイス制度や電子帳簿保存法のような変更にも追加作業なしで追従できます。
デメリットも正直に書きます。まず、月額または年額の利用料が継続的にかかります。使い続ける限り費用が発生するサブスクリプション型です。また、インターネット接続が前提なので、オフライン環境では使えません。データを外部サーバーに預けることへのセキュリティ上の不安を感じる人もいますが、主要サービスは金融機関レベルの暗号化や二段階認証を備えており、自前でPCにデータを保管するより安全という見方もできます。
インストール型のメリットとデメリット
インストール型は、PCにソフトをインストールして使う従来型です。買い切り型の製品が多く、一度購入すれば追加料金なしで使い続けられるのが特徴です。代表的なのは弥生会計(デスクトップ版)などで、会計事務所や法人経理での導入実績が豊富です。
メリットは、買い切りのため長期的にはコストを抑えやすい点と、動作がインターネット環境に左右されない点です。大量の仕訳をローカルで高速処理できるため、取引件数が膨大な法人や、複雑な部門管理が必要な企業では今でも選ばれています。
一方でデメリットは、在宅ワーカーにとっては致命的なものが多いです。インストールしたPCでしか使えず、銀行連携などの自動化機能はクラウド型に比べて弱い、もしくは別途オプションが必要なことがあります。法改正のたびにバージョンアップ版を購入し直す必要があり、結果的にクラウド型と費用が変わらないケースも珍しくありません。OSのサポート終了で動かなくなるリスクもあります。正直なところ、個人の在宅ワークでインストール型を選ぶ積極的な理由は、もうほとんど見当たらないというのが実感です。
在宅ワークにおすすめの会計ソフト3選を比較
ここからが本題です。在宅ワーク・フリーランスの個人利用を前提に、おすすめできるクラウド型会計ソフトを3つに絞って比較します。複数の比較ランキング記事でも、個人向けクラウド会計ソフトの上位はほぼこの3つに収束しています。それぞれの良い点・悪い点をフェアに書きます。
| ソフト | 個人向け料金(年額・税抜目安) | 無料プラン | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| freee会計 | スターター 約12,000円〜 | 30日無料お試し | 簿記知識が不要な質問形式 | 簿記が苦手な初心者 |
| マネーフォワード クラウド確定申告 | パーソナルミニ 約11,000円〜 | 1か月無料お試し | 連携サービス数が業界最多級 | 連携口座が多い人 |
| やよいの青色申告 オンライン | セルフプラン 約9,000円〜 | 初年度無料 | 老舗の安心感とサポート | コストと電話相談重視 |
料金は時期やキャンペーンで変動するため、契約前に必ず公式サイトで最新の金額を確認してください。以下、それぞれを掘り下げます。
freee会計:簿記がわからない人の最有力候補
freee会計は、簿記の知識がない在宅ワーカーにとって最もハードルが低いソフトです。最大の特徴は、「収入ですか、支出ですか」といった日常的な言葉の質問に答えていくだけで仕訳が作られる独自のUIです。借方・貸方といった簿記用語を一切意識せずに帳簿が完成するため、初めて確定申告をする人でも迷いにくい設計になっています。
銀行口座やクレジットカードとの自動連携、スマホアプリでのレシート撮影による経費登録、確定申告書の作成・e-Tax送信まで、すべてfreee会計の中で完結します。在宅ワークで発生する細かな経費(通信費、消耗品費、書籍代など)も、撮影とタップだけで記録できるのは大きな利点です。サービスの詳細はfreeeの公式サイトで確認できます。
デメリットとしては、独自のUIに慣れると逆に簿記の知識が身につきにくい、という指摘があります。また、料金プランによっては機能制限があり、消費税申告などを行うには上位プランが必要になります。とはいえ、「とにかく確定申告を終わらせたい」「簿記の勉強に時間を割きたくない」という在宅ワーカーには、最有力の候補です。
マネーフォワード クラウド確定申告:連携の広さで選ぶ
マネーフォワード クラウド確定申告の強みは、連携できる金融機関やサービスの数の多さです。銀行、クレジットカード、電子マネー、ネット証券、各種決済サービスまで、対応範囲が業界トップクラスとされています。在宅ワークで報酬の受け取り口座や決済手段が複数に分散している人ほど、この網羅性が効いてきます。
仕訳の自動化精度も高く、一度学習させた取引は次回以降ほぼ自動で正しい勘定科目に振り分けられます。同社の家計簿アプリ「マネーフォワード ME」を使っている人なら、UIにもすぐ馴染めるでしょう。請求書発行や経費精算など、周辺の業務ツールとも連携してバックオフィス全体を効率化できる点も評価できます。マネーフォワードのサービス内容はマネーフォワードの公式サイトで確認できます。
デメリットは、freee会計に比べると簿記の基礎知識がある方が使いこなしやすい、という点です。会計の基本に沿った素直な作りなので、簿記を多少なりとも理解している人や、将来的に法人化を視野に入れている人には向いています。無料お試し期間が比較的短めなので、その間に集中して使い勝手を確かめるのがおすすめです。
やよいの青色申告 オンライン:初年度無料とサポートの厚さ
やよいの青色申告 オンラインは、会計ソフトの老舗である弥生が提供するクラウド版です。最大の魅力は、セルフプランの初年度無料というコスト面の優位性です。まず1年間しっかり使ってみて、自分に合うか判断できるのは、初めて会計ソフトを導入する在宅ワーカーにとって安心材料になります。
弥生は会計ソフトの市場シェアで長年トップクラスを維持しており、税理士・会計事務所での利用実績も豊富です。そのため、分からないことがあったときに相談できる相手を見つけやすいというネットワーク面のメリットがあります。上位プランでは電話・メール・チャットによるサポートが充実しており、操作に不安がある人でも安心して使えます。
デメリットは、UIがやや実務寄りで、freee会計ほどの「簿記知識ゼロでも直感的」という設計ではない点です。とはいえ、入力支援は十分に整っており、初年度無料で試せることを考えれば、まず候補から外す理由はありません。「コストを抑えたい」「困ったときに電話で相談したい」という在宅ワーカーには特におすすめできます。
無料の会計ソフトはどこまで使えるのか
「在宅ワーク 会計ソフト おすすめ」で検索する人の多くが気にするのが、「無料で済ませられないか」という点です。ここは正直に、現実的な線を引いておきます。
結論として、完全無料で確定申告まで完結できる選択肢は、限定的です。会計ソフトの「無料」には主に3つのパターンがあります。1つ目は「期間限定の無料お試し」で、freee会計やマネーフォワードがこれにあたります。30日〜1か月など期限が来ると有料に切り替わります。2つ目は「初年度無料」で、やよいの青色申告 オンラインのセルフプランがこれです。1年間は無料ですが、2年目以降は有料になります。3つ目は「機能制限つきの無料プラン」で、一部のソフトが提供していますが、登録できる仕訳件数や使える機能に上限があるのが一般的です。
在宅ワークの規模がごく小さく、年間の取引件数が少ない段階であれば、無料プランやExcelテンプレートで乗り切ることも不可能ではありません。ただし、取引が増えてきたり、青色申告で最大65万円の特別控除を狙うようになったりすると、自動連携や複式簿記対応のある有料プランの方が、結果的に時間と税金の両面で得をするケースがほとんどです。
私自身、独立した当初はExcelで記帳していた時期がありました。最初の数か月は問題なかったのですが、取引先が増えるにつれて入力が追いつかなくなり、確定申告の直前に1年分をまとめて入力する羽目になりました。あの徹夜は本当に非効率でした。早めに自動連携のあるソフトに切り替えていれば、と今でも思います。月額千数百円のコストを惜しんで自分の時間を大量に失うのは、在宅ワーカーにとって最も避けたい失敗です。
在宅ワーク向け会計ソフトの選び方5つのポイント
ここまでの内容を踏まえて、自分に合う会計ソフトを選ぶための実務的なポイントを5つに整理します。この順番でチェックしていけば、大きく外すことはありません。
1. 確定申告の種類(青色か白色か)で必要機能が変わる
まず自分が白色申告なのか青色申告なのかを確認します。白色申告は記帳が簡易で済む反面、特別控除はありません。青色申告は複式簿記での記帳が必要ですが、最大65万円の特別控除という大きなメリットがあります。在宅ワークで継続的に所得が見込めるなら、青色申告に対応したソフトを選ぶべきです。主要3ソフトはいずれも青色申告に対応していますが、白色専用の安価なプランもあるので、自分の段階に合ったプランを選びましょう。
2. 普段使っている口座・カードと連携できるか
自動連携は会計ソフトの核心的な機能です。自分が報酬の受け取りや経費の支払いに使っている銀行口座・クレジットカード・決済サービスが、そのソフトに対応しているかを必ず確認してください。連携対応数の多さではマネーフォワードが強いですが、自分が使っているサービスさえ連携できれば数の多さは問題になりません。在宅ワーカーがよく使うネット銀行や法人カードとの相性を、無料お試し期間中に実際に確かめるのが確実です。口座やカードの選び方は、フリーランス・小規模法人におすすめのネット銀行口座比較|手数料・振込上限や、【2026年最新】審査が通りやすい法人カードおすすめ10選|起業直後・赤字でも作れるも参考になります。
3. 簿記の知識レベルに合っているか
簿記がまったくわからないなら、質問形式で仕訳が作れるfreee会計が最も安全です。多少なりとも簿記の知識があり、会計の流れを理解したいならマネーフォワードややよいが向いています。ここを無視して「人気だから」という理由だけで選ぶと、入力でつまずいて結局使わなくなる、という典型的な失敗に陥ります。自分の現在地に正直になることが、長く使い続けるコツです。
4. サポート体制と料金のバランス
操作に不安がある人は、サポート体制を重視すべきです。電話・チャット・メールのどれに対応しているか、対応時間はいつか、上位プランでないとサポートが受けられないのかを確認します。一方で、自分で調べて解決できるタイプの人は、セルフプランの安いプランで十分です。やよいの初年度無料のように、コストを抑えつつサポートも選べる選択肢もあります。料金は機能とサポートのトレードオフだと考えると、判断しやすくなります。高還元のカードと組み合わせて経費管理を最適化したい人は、高還元率な法人ゴールドカードのおすすめ比較|ラウンジ・付帯保険の活用術も合わせて検討するとよいでしょう。
5. 将来の事業規模に対応できるか
今は副業でも、将来的に専業フリーランスや法人化を考えているなら、その成長に対応できるソフトを選ぶと乗り換えコストを抑えられます。クラウド会計の主要サービスは、個人向けから法人向けまでプランがつながっており、規模が大きくなってもデータを引き継ぎやすい設計になっています。中堅企業向けの拡張性については、こんな評価もあります。
シリーズ累計82万社以上の導入実績を持つOBCが提供するクラウド会計ソフト。中小企業から上場企業まで幅広い規模の企業で利用されており、企業の成長に合わせて機能を拡張できる柔軟性が特徴。仕訳作成や証憑入力の自動化、法令対応による会計処理の効率化はもちろん、部門管理や高度な帳票作成などにも対応しており、中堅企業の経理業務にもおすすめ。同社の「奉行シリーズ」と連携することで、販売管理や給与、債権・債務管理などのバックオフィス業務とデータを連携でき、企業全体の業務効率化を図れる。
引用のように、事業規模の拡大を見据えて拡張性で選ぶという視点は、長期的に在宅ワークを続ける人にとって重要です。ただし、副業を始めたばかりの段階で大規模向けの機能まで求める必要はありません。まずは個人向けプランで十分です。
会計ソフトの主な機能と、在宅ワークでの活かし方
おすすめのソフトを選んだら、どの機能をどう使えば在宅ワークの効率が上がるのかを理解しておくと、導入効果が最大化します。主要な機能を整理します。
第一に「取引の自動取り込みと自動仕訳」です。連携した口座やカードの明細が自動で取り込まれ、過去の入力履歴をもとにAIが勘定科目を提案します。在宅ワークで毎月発生する通信費やサブスク費用などは、一度ルールを設定すれば以降は自動で処理されます。第二に「確定申告書の自動作成」です。日々の取引が正しく記録されていれば、申告時期には画面の案内に従うだけで確定申告書が完成し、e-Taxで電子申告まで行えます。e-Taxの利用方法はe-Taxの公式サイトで確認できます。
第三に「請求書・見積書の発行」です。在宅ワークではクライアントへの請求書発行が頻繁に発生します。会計ソフトで発行すれば、売上が自動で帳簿に反映され、インボイス制度にも対応した適格請求書を作成できます。第四に「レポート・分析機能」です。月別の売上推移や経費の内訳がグラフで可視化されるため、在宅ワークの収益構造を把握し、どの経費が膨らんでいるかを早期に発見できます。これは事業を続けるうえでの経営判断にも役立ちます。
これらの機能は、単に確定申告を楽にするだけではありません。在宅ワークを「なんとなく続ける」状態から、「数字で管理する事業」へと引き上げてくれます。会計ソフトは記帳ツールであると同時に、小さな事業の経営ダッシュボードでもあるのです。
在宅ワーク市場と会計データ入力の仕事という選択肢
ここからは、運営する在宅ワーク仲介サイトのデータも踏まえた客観的な考察です。会計ソフトは「自分の確定申告のために使う」だけでなく、「会計ソフトのスキルそのものが在宅ワークの仕事になる」という側面があります。これは見落とされがちな視点です。
求人データを見ると、会計ソフトへのデータ入力を在宅で行う仕事は、安定した需要があります。実際の募集要項を見てみましょう。
会計入力業務全般をお任せします。会計ソフトへのデータ入力、お客様とのチャットや電話でのやり取り、スキャンデータの仕分け、入金確認などを行います。会計事務所での会計入力経験3年以上の方を歓迎します。完全在宅で全国どこからでも勤務可能で、週5日、1日実働6時間からシフトは自由に調整できます。学校行事や子育てとの両立も柔軟に対応します。休憩時間は60分(勤務時間により変動)、試用期間は3ヶ月(条件変更なし)です。完全週休二日制、祝祭日、有給休暇、年末年始休暇、夏季休暇があります。
このように、会計ソフトの操作スキルは、それ自体が在宅ワークの市場価値になります。求人を見ると「完全在宅」「フルリモート」「週2日から」「扶養内可」「子育てとの両立可」といった、在宅ワークと相性の良い条件が並んでいます。会計ソフトfreee会計の入力業務を1日3時間から募集する案件や、簿記2級があれば未経験でも応募できる案件も見られ、参入のハードルは思ったより低いのが実情です。
つまり、自分の確定申告のために会計ソフトを使い込むうちに、その操作スキルが在宅ワークの収入源にもなり得るということです。会計データ入力は、特別な資格がなくても始めやすく、簿記の知識を積めば単価も上がっていく分野です。在宅ワークで安定した仕事を探している人にとって、会計分野は検討する価値のある領域だと言えます。こうした事務系の在宅ワークについては、ビジネス文書検定のような資格を持っておくと、応募時の信頼性を高められます。
会計以外にも広がる在宅ワークの選択肢
会計データ入力は在宅ワークの入り口の一つですが、スキルを掛け合わせることで仕事の幅は大きく広がります。たとえば、会計ソフトの導入支援やバックオフィス全体の効率化を提案する仕事は、業務改善のコンサルティング領域に近づきます。こうした業務活用支援の分野は需要が伸びており、AIコンサル・業務活用支援のお仕事のように、ツールの使いこなしを軸にした在宅ワークが増えています。
文章を書くスキルがある人なら、会計や税務の知識を活かして専門記事を執筆する道もあります。専門性の高いライティングは単価が上がりやすく、著述家,記者,編集者の年収・単価相場を見ても、専門分野を持つ書き手の市場価値は底堅い傾向があります。また、会計ソフトの多くがクラウド・API連携を前提に進化していることから、システム面での支援需要も生まれています。アプリケーション開発のお仕事や、ソフトウェア作成者の年収・単価相場を見ると、バックオフィスツールと開発スキルの掛け合わせが評価される流れが見て取れます。
セキュリティやネットワークの知識を持つ人なら、企業のデータ管理体制の支援といった分野もあります。クラウド会計の普及で、データ保護の重要性が高まっているためです。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事や、CCNA(シスコ技術者認定)のような資格は、こうした分野で在宅ワークを探す際の武器になります。会計ソフトを起点に、自分の得意分野と掛け合わせて在宅ワークの幅を広げていく。これが、長く稼ぎ続けるための現実的な戦略です。
在宅ワークで会計ソフトを使う際の注意点
最後に、会計ソフトを在宅ワークで使う際に見落としがちな注意点を整理します。導入後に後悔しないために、押さえておきたいポイントです。
第一に、自動連携は万能ではないという点です。AIが推測した勘定科目が常に正しいとは限りません。特に事業用とプライベートが混在しがちな在宅ワークでは、経費にできるもの・できないものの判断を最終的には自分で行う必要があります。プライベートな支出を経費に計上してしまうと、税務上のリスクになります。判断に迷う経費の扱いは、国税庁の情報や税理士への相談で確認するのが安全です。
第二に、料金プランの自動更新に注意が必要です。無料お試しや初年度無料のソフトは、期間終了後に自動で有料プランへ移行する設定になっていることがあります。継続するつもりがなければ、期限前に解約手続きを忘れないようにしましょう。逆に、継続する場合も「自分に必要な機能はどのプランか」を見直し、過剰なプランで無駄な費用を払っていないかを確認するとよいです。
第三に、データのバックアップとアカウント管理です。クラウド型はデータがサーバーに保管されるとはいえ、ログイン情報の管理は自己責任です。二段階認証を必ず設定し、パスワードを使い回さないようにしてください。在宅ワークでは自分が事業主であり、経理担当でもあるため、セキュリティ意識をやや高めに持っておくのが賢明です。
総じて、在宅ワークの会計ソフト選びは「自動化でどれだけ手間を減らせるか」と「自分のスキルレベルに合っているか」の2軸で考えれば、大きく失敗しません。freee会計・マネーフォワード クラウド確定申告・やよいの青色申告 オンラインの3つから、無料お試しを使って実際に触り、自分の口座連携と入力のしやすさを確かめてください。会計ソフトは、確定申告を楽にするだけでなく、在宅ワークを「続けられる事業」に変えてくれる、地味だが確実な投資です。
よくある質問
Q. 無料プランだけで確定申告を完了できますか?
freeeのスターターやマネーフォワードの無料プランは、機能制限があり、青色申告決算書の作成が不可または制限付きです。有料プラン(年11,000〜15,000円)で完全対応になります。
Q. クラウド会計ソフトを使っていれば税理士はいりませんか?
会計ソフトは「集計」はしてくれますが、「判断」はしてくれません。「この支出は経費になるか」「どの節税策が最適か」「インボイスのこの例外規定はどう適用されるか」といった法的・実務的な判断こそが、税理士の本質的な価値です。
Q. 会計ソフトを途中で乗り換えることは可能ですか?
可能です。前ソフトのデータをCSV・仕訳帳形式でエクスポートし、新ソフトにインポートする手順になります。ただし、期中での乗り換えは仕訳の整合性確認が必要なため、年度末または期首のタイミングでの乗り換えを推奨します。
Q. 税理士に記帳代行を依頼する場合、自分で会計ソフトを契約する必要はありますか?
税理士事務所側でデータ管理するケースと、クライアント自身がソフト契約して税理士に閲覧権限を付与するケースがあります。将来的に自力運用へ戻す可能性を考えると、後者の構成が柔軟です。
Q. 会計ソフトのサポートは電話で受けられますか?
弥生会計オンラインは電話サポートが標準で、他2社はチャット・メールサポートが基本です。初心者で電話でのやり取りを重視する場合、弥生の優位性が明確です。freeeやマネーフォワードも上位プランでは電話サポートが付く場合があります。
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この記事を書いた人
朝比奈 蒼
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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