eスポーツコーチの仕事の始め方|教える場と生徒の集め方

@SOHO編集部
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eスポーツコーチの仕事の始め方|教える場と生徒の集め方

この記事のポイント

  • ✓eスポーツコーチとして教える仕事を始めたい方へ
  • ✓個人向けのオンライン指導
  • ✓チームなど教える場の違い

eスポーツコーチとして教える仕事を始めたいと考えたとき、多くの方が迷うのは「どこで教えればよいのか」と「どうやって生徒を集めるのか」の2点です。ゲームが上手なだけでは、教える仕事は成り立ちません。相手の課題を見つけ、分かりやすく伝え、上達まで導く力が求められます。この記事では、eスポーツコーチの仕事の中身、教える場の種類、未経験から準備すること、生徒の集め方、料金の決め方、そして未成年を教えるときやゲームの規約で気をつけることまでを、教える側の立場から順番に整理します。

eスポーツコーチとは。仕事の中身を整理する

eスポーツとは、対戦型のコンピューターゲームを競技としてとらえたものです。eスポーツコーチは、そのゲームの技術や戦略を教え、プレーヤーやチームの上達を支える仕事です。

一口にeスポーツコーチといっても、仕事の中身は教える相手によって大きく変わります。

教える相手 主な仕事
個人のプレーヤー プレーの録画を見て課題を指摘し、練習の方法を提案する
教室やスクールの受講者 決まったカリキュラムに沿って、基礎から段階的に教える
学校の部活動や専門学校の生徒 技術に加えて、チームでの協力や礼儀、生活の習慣も含めて指導する
競技チーム 試合の戦略を立て、対戦相手を分析し、選手の起用を考える

在宅で始めやすいのは、個人のプレーヤーをオンラインで教える形です。通話とゲームの画面の共有ができれば、自宅から教えられます。一方、競技チームのコーチは、チームの成績に直接関わる責任の重い仕事で、実績のある人が選ばれることが多い立場です。

コーチの仕事の多くは、実際にゲームをプレーする時間より、録画を見て分析し、伝え方を考える時間のほうが長くなります。自分がプレーして楽しむこととは、使う力が違うことを最初に理解しておきましょう。

市場の広がり。数字で見るeスポーツ

eスポーツは、国内でも市場が広がり続けています。一般社団法人日本eスポーツ連合(JESU)は、国内の市場規模と競技者の数について、次のように示しています。

2024年の日本国内におけるe スポーツ市場規模は、前年対比で9.9%と伸長し、推計約161億円となりました。2020年以降、市場規模は年平均成長率10%前後で安定的に成長を続けており、2026年には200億円を超えると予測しています。 出典: 日本eスポーツ連合「eスポーツの市場と推移」

同じページでは、2024年の国内のeスポーツファン数を約967万人と推定し、その43.3%にあたる約419万人が国内の競技者人口にあたると予測しています。さらに、国際的な大会の影響もあり、2026年には国内のファン数が約1,500万人に迫ると見込んでいます。

コーチの仕事にとって大切なのは、この「競技者人口」です。大会での上位を目指す人だけでなく、ランクを上げたい人、友人と遊ぶときにもう少し上手になりたい人など、上達を望むプレーヤーの層が厚くなるほど、教える仕事の需要も広がります。

市場の内訳を見ると、イベントの運営とスポンサー費用がそれぞれ全体の35%以上を占めています。教えること自体が市場の大きな柱というわけではありませんが、プレーヤーの数が増えるほど、上達を手伝う人の役割は大きくなります。

教える場は4つ。それぞれの特徴と向いている人

eスポーツコーチとして教える場は、大きく分けて4つあります。

個人向けのオンライン指導

最も始めやすいのが、個人のプレーヤーをオンラインで教える形です。生徒のプレーの録画を一緒に見ながら、判断の誤りや操作の癖を指摘し、次に意識することを伝えます。1回あたりの時間を決めて教える形が一般的です。

自宅で始められ、教えるゲームや時間帯を自分で決められるのが利点です。一方で、生徒を自分で集める必要があり、最初は依頼が少ない時期が続くこともあります。

教室やスクールの講師

ゲームの教室やeスポーツのスクールで、講師として教える形もあります。カリキュラムや教材が用意されていることが多く、集客を自分でしなくてよいのが利点です。子ども向けの教室では、ゲームを通じて考える力やコミュニケーションの力を伸ばすことを目的にしているところもあります。

雇用や業務委託など、契約の形は教室によって異なります。応募する前に、契約の形、報酬の決まり方、教える時間帯を確かめておきましょう。

学校の部活動や専門学校

高校のeスポーツ部や、eスポーツを学べる専門学校で、外部の指導者や講師として教える形もあります。技術の指導だけでなく、生徒の生活面への配慮や、学校の方針に沿った指導が求められます。教育の現場で教えた経験は、ほかの場で教えるときにも信頼の材料になります。

競技チームのコーチ

競技チームのコーチは、選手の育成、試合の戦略、対戦相手の分析などを担います。チームの成績に直接関わるため、競技の経験や分析の実績が重視されます。最初からこの立場を目指すより、個人の指導や分析の仕事で実績を積み、その延長でチームに関わる流れが現実的です。

求められる力。プレーの腕前だけでは足りない

eスポーツコーチに求められる力は、大きく分けて4つあります。

1つ目は、ゲームへの深い理解です。操作の技術だけでなく、ルール、戦略の定石、最新の調整の内容まで把握している必要があります。ゲームは定期的に調整が入るため、学び続ける姿勢が欠かせません。

2つ目は、分析する力です。生徒のプレーの録画を見て、勝敗を分けた場面を見つけ、その原因を言葉にする力です。「ここで負けた」ではなく、「この時点で相手の位置を確認していなかったので、次の判断が遅れた」というように、原因と改善の方法を具体的に示せることが大切です。

3つ目は、伝える力です。同じ指摘でも、相手の理解度や性格によって伝え方を変える必要があります。初心者には1回のレッスンで指摘を1つか2つに絞り、上級者には細かい判断の違いまで踏み込む、といった調整ができると、生徒の満足度が上がります。

4つ目は、生徒の気持ちに寄り添う力です。負けが続いて自信をなくしている生徒や、上達が止まって焦っている生徒には、技術の指摘より先に、できるようになったことを認めることが必要な場面もあります。

教える内容を文章で整理する力も役立ちます。レッスンのあとに要点を短い文章で渡すと、生徒は復習しやすくなります。ビジネスの場で通じる文章の書き方を身につけたい方は、ビジネス文書検定のページで、文章の基本を問う検定の概要を確認できます。

オンライン指導に必要な機材と環境

在宅で個人のプレーヤーを教える場合、必要な機材と環境を整えておくことが、レッスンの質に直結します。

最低限そろえたいのは次のものです。

・ゲームが快適に動くパソコンやゲーム機
・安定したインターネット回線(通話と画面の共有を同時に行っても途切れないもの)
・マイク付きのヘッドセット(生徒の声と自分の声がはっきり聞こえるもの)
・録画と画面共有ができるソフト
・録画を保存するための十分な保存容量

特に大切なのが、通信の安定です。レッスンの途中で通話が途切れると、生徒の集中も途切れてしまいます。有線の接続にする、レッスン中はほかの機器の通信を控えるなど、できる対策をしておきましょう。

録画を見ながら説明する場面では、画面に線や印を書き込めるソフトがあると便利です。「この時点でここを見ていれば、相手の動きに気づけた」と画面上で示すと、言葉だけで説明するより伝わりやすくなります。

また、教えるゲームの最新の調整に対応した環境を保つことも欠かせません。ゲームの更新に合わせて、自分の環境もすぐに最新の状態にしておきましょう。生徒と同じ条件で画面を確認できることが、正確な指導の前提になります。

未経験から始める準備。教える実績の作り方

コーチとしての実績がない段階でも、準備できることはあります。

自分の上達の記録を残す

まず、自分自身のプレーの記録を整理しておきましょう。ランクの推移、取り組んだ練習、どんな課題をどう改善したかを書き出しておくと、教えるときの材料になります。「この方法で自分はこう変わった」と具体的に示せることは、生徒からの信頼につながります。

分析の見本を作る

次に、プレーの分析の見本を作ります。自分や、許可を得た知人のプレーの録画を使い、勝敗を分けた場面と改善の提案を、文章や図で整理します。この見本は、生徒を募集するときに「こういう形で教えます」と示す資料になります。

身近な人に教えてみる

友人や知人に、無料や低い料金で教えさせてもらうのも有効です。実際に教えてみると、自分の説明の分かりにくいところや、時間の配分の難しさが見えてきます。教えた相手から感想をもらい、許可を得て紹介文として使わせてもらうと、最初の実績になります。

教える内容を発信する

ゲームの解説を、SNSや動画、文章で発信していくのも準備の1つです。解説を見た人が「この人に教わりたい」と思うきっかけになります。攻略や解説の文章を書く力は、ゲームの記事を書く仕事にもつながります。文章の仕事で単価を上げる考え方は、Webライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップで確認できます。

教室やスクールに応募するときの準備

教室やスクールの講師として教える場合は、応募の段階で教える力を示す必要があります。

応募の書類には、教えたいゲーム、自分のランクや大会の成績、これまでに教えた経験を具体的に書きます。教えた経験が少ない場合は、身近な人に教えた回数や、生徒がどう変わったかを書き添えると、教える意欲と姿勢が伝わります。

面接では、模擬のレッスンを求められることがあります。短い時間で、1つの課題を取り上げて説明する練習をしておきましょう。たとえば「初心者が最初につまずく操作」を1つ選び、なぜつまずくのか、どう練習すればよいのかを5分程度で説明できるようにしておくと安心です。

子ども向けの教室では、ゲームの技術だけでなく、子どもとの接し方も見られます。丁寧な言葉づかい、子どもが答えやすい質問の仕方、ゲームに熱中しすぎたときの声のかけ方など、教育の場にふさわしい振る舞いを意識しましょう。

応募する前に、契約の形も確認しておきます。雇用であれば労働時間や最低賃金の決まりが適用されますが、業務委託であれば、報酬の額や支払日、キャンセルのときの扱いを自分で確かめる必要があります。

生徒のタイプ別の教え方

同じゲームを教える場合でも、生徒の段階や目的によって、教え方を変える必要があります。

始めたばかりの生徒

ゲームを始めたばかりの生徒には、まず基本の操作と、ゲームの目的を理解してもらうことから始めます。一度に多くを伝えると混乱するため、1回のレッスンで取り組むことは1つか2つに絞ります。できるようになったことをその場で認め、ゲームを楽しむ気持ちを大切にすることが、続けてもらうための鍵になります。

ある程度上達した生徒

中級の生徒は、基本はできているものの、上達が止まって悩んでいることが多くあります。録画を見て、勝敗を分けた判断の場面を具体的に取り上げ、「なぜその判断をしたのか」を生徒自身に説明してもらうと、考え方の癖が見えてきます。答えを教えるより、自分で気づけるように問いかけることが効果的です。

大会を目指す生徒

大会での上位を目指す生徒には、対戦相手の分析や、試合の流れに合わせた戦略の切り替えまで教える必要があります。練習の計画を一緒に立て、大会までの期間をどう使うかを決めていきます。結果が出なかったときの気持ちの立て直しを支えることも、コーチの大切な役割です。

子どもの生徒

子どもの生徒には、ゲームの技術だけでなく、負けたときの気持ちの整理や、相手への敬意も伝えていきます。一緒にプレーする仲間への言葉づかいや、勝ったときの振る舞いも、教える内容の一部です。保護者とも連携しながら、ゲームを通じて成長できる場を作りましょう。

生徒の集め方。最初の生徒に出会うまで

個人向けのオンライン指導では、生徒を自分で集める必要があります。主な方法は次のとおりです。

コーチングの仲介サービスに登録する

ゲームのコーチと生徒をつなぐサービスや、スキルを売るサービスに登録し、教える内容と料金を示しておく方法です。サービスの中で生徒が探してくれるため、最初の生徒に出会いやすいのが利点です。手数料や支払いの仕組みはサービスによって異なるため、登録前に公式の案内で確認してください。

SNSと動画で発信する

ゲームの解説や、上達のコツをSNSや動画で発信し、そこから申し込みを受ける方法です。すぐに結果が出る方法ではありませんが、続けるほど自分の名前で生徒が集まるようになります。発信の中で、教える内容、料金、申し込みの方法をはっきり示しておくことが大切です。

体験のレッスンを用意する

初めての人が申し込みやすいように、短い時間の体験のレッスンを用意しておくと効果的です。体験で自分の課題がはっきりすると、継続のレッスンにつながりやすくなります。

口コミと紹介

教えた生徒が上達すると、その友人やチームの仲間から申し込みが来ることがあります。生徒の上達を一緒に喜び、成果を記録しておくことが、結果として次の生徒を呼び込みます。

プロフィールに書くこと

どの方法で生徒を集める場合も、プロフィールの書き方で申し込みの数が変わります。生徒は、自分の悩みを解決してくれそうなコーチかどうかを、プロフィールから判断します。

プロフィールには、次の内容を具体的に書きましょう。

・教えるゲームと、得意な役割や戦い方
・自分のランクや大会の成績(確認できる範囲で正確に)
・どんな段階の生徒を教えるのが得意か(始めたばかりの人、上達が止まった人など)
・1回のレッスンの流れと、レッスンのあとに渡すもの
・対応できる曜日と時間帯

「誰でも上手にします」と幅広く書くより、「上達が止まった中級者の判断の癖を、録画の分析で見つけます」のように、教える相手と方法を絞って書いたほうが、自分に合うと感じた生徒からの申し込みにつながります。

SNSでの発信や集客の考え方は、マーケティングの仕事とも共通しています。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事のページでは、マーケティングに関わる在宅の仕事の種類と求められるスキルを確認できます。

料金の決め方と、1回のレッスンの組み立て

個人向けのオンライン指導の料金は、教えるゲーム、コーチの実績、レッスンの内容によって大きく異なります。金額の目安を一律に示すことは難しいため、ここでは料金を決める手順と、レッスンの組み立て方を整理します。

料金を決める手順

料金は、レッスンの時間だけでなく、準備と振り返りの時間も含めて考えます。たとえば、1時間のレッスンのために、事前に録画を見る時間が30分、レッスンのあとに要点を文章で整理する時間が30分かかるとすると、実際の作業時間は2時間です。目標とする時間あたりの収入が2,000円なら、1回4,000円が1つの目安になります。

最初は実績が少ないため、料金を抑えて始める人が多いですが、準備の時間を含めた作業時間を記録しておくと、料金を見直す根拠になります。

1回のレッスンの組み立て

1時間のレッスンであれば、次のような組み立てが分かりやすい形です。

  1. 最初の10分:前回からの変化と、今日取り組みたいことを聞く
  2. 次の30分:録画を一緒に見て、課題を2つか3つに絞って説明する
  3. 次の15分:課題を意識した練習の方法を、実際の画面を使って示す
  4. 最後の5分:次回までの練習の内容を確認する

レッスンのあとに要点を短い文章で渡すと、生徒は次のレッスンまでの練習を進めやすくなります。継続の生徒には、月ごとの目標を一緒に決めると、上達の手応えが伝わりやすくなります。

支払いとキャンセルの決まり

料金の支払いの時期、キャンセルの期限、遅刻したときの扱いは、最初に決めて示しておきましょう。たとえば「前日までのキャンセルは無料、当日のキャンセルは料金の半額」のように決めておくと、トラブルを防げます。

未成年を教えるときの配慮

eスポーツのプレーヤーには、10代の若い人も多くいます。未成年を教える場合は、大人を教えるとき以上の配慮が必要です。

まず、保護者の同意を得ましょう。レッスンの内容、料金、時間帯を保護者にも伝え、申し込みや支払いは保護者を通じて行う形にすると安心です。未成年が保護者の同意なく結んだ契約は、あとから取り消されることがあります。

次に、レッスンの時間帯に配慮します。夜遅い時間のレッスンは、生活のリズムや学業に影響します。保護者と相談し、無理のない時間帯を決めましょう。

連絡の手段にも注意が必要です。個人のSNSのアカウントで直接やりとりするより、仲介サービスのメッセージ機能や、保護者も確認できる連絡の手段を使うほうが、生徒と保護者の両方が安心できます。生徒の個人情報(本名、学校、住所など)は、必要のない限り聞かず、聞いた場合は適切に管理しましょう。

ゲームに長時間のめり込んでしまう生徒には、練習の時間を区切ることや、休憩をとることの大切さも伝えましょう。上達のために練習の量を増やすことより、短い時間で集中して振り返ることのほうが効果的な場合も多くあります。

ゲームの規約を守る。アカウントの共有や代行は受けない

eスポーツコーチとして活動するうえで、必ず守りたいのがゲームの利用規約です。

依頼の中には、「アカウントにログインしてランクを上げてほしい」という、いわゆる代行の依頼が含まれることがあります。しかし、多くのゲームでは、アカウントを第三者と共有することを規約で禁じています。たとえばライアットゲームズの日本向けの利用規約では、アカウントやログイン認証情報について、第三者と共有したり開示したりすることはできないと定めています(ライアットゲームズ 利用規約)。

規約に違反すると、生徒のアカウントが停止されるおそれがあります。コーチとしての信用も失います。代行の依頼は受けず、生徒自身が上達するための指導に徹しましょう。

また、ゲームの画面や録画を、教材として公開する場合は、そのゲームの会社が定めている動画や配信のガイドラインを確認してください。生徒のプレーの録画を公開するときは、必ず生徒本人(未成年の場合は保護者)の許可を得ましょう。

トラブルを防ぐための決まりごと

教える仕事では、生徒との間で行き違いが起きることがあります。あらかじめ決まりごとを示しておくと、多くのトラブルは防げます。

まず、成果を約束しすぎないことです。「必ずランクが上がる」「1か月で上位に入れる」といった言い方で生徒を募集すると、期待どおりの結果が出なかったときに不満やトラブルにつながります。上達には生徒自身の練習が欠かせないことを伝え、コーチとして何を提供するのか(録画の分析、練習の計画、要点の文章など)を具体的に示しましょう。

次に、レッスンの範囲をはっきりさせることです。レッスンの時間外にメッセージで質問を受けるかどうか、録画の分析を事前に行うかどうかなど、料金に含まれる内容を決めておきます。範囲があいまいなままだと、時間外の対応が増えて、時間あたりの収入が下がっていきます。

最後に、記録を残すことです。申し込みの内容、料金の支払い、キャンセルのやりとりは、メッセージやメールで残しておきましょう。万が一のトラブルのときに、状況を説明する材料になります。

1週間の働き方の例

在宅でeスポーツコーチを副業として続ける場合の、1週間の働き方の一例を示します。

平日の夜は、生徒のレッスンを1日1回から2回行います。多くの生徒は学校や仕事が終わったあとの時間帯に申し込むため、夜の時間帯に需要が集まりやすくなります。レッスンの前に30分ほど、生徒の録画を確認する時間をとります。

休日は、まとまった時間を使って、教材づくりや発信を行います。ゲームの最新の調整の内容を確認し、よくある課題の解説を文章や動画にまとめておくと、レッスンのときの説明が速くなり、発信の材料にもなります。

週に一度は、生徒ごとの記録を見直す時間をとりましょう。上達の様子、次に取り組むこと、伝え方で工夫したい点を整理しておくと、次のレッスンの質が上がります。

本業と両立する場合は、勤務先の就業規則で副業の扱いを確認したうえで、レッスンを入れる曜日と時間を決めておくと、生活のリズムを崩さずに続けられます。

開業の手続きと税金

個人でeスポーツコーチとして収入を得る場合、税金の手続きも知っておく必要があります。

事業として始める場合は、税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」(開業届)を出します。国税庁の案内では、提出の期限は、事業の開始などの事実があった日の属する年分の確定申告期限までとされています(国税庁 No.2090)。青色申告をする場合は、別に承認の申請が必要です。

会社員の方が副業で教える場合は、確定申告が必要かどうかを所得の額で判断します。給与を1か所から受けていて全額が源泉徴収されている人は、給与所得と退職所得以外の所得の合計額が20万円を超えると確定申告が必要です(国税庁 No.1900)。20万円以下でも住民税の申告は別に必要です。

所得は、収入から必要経費を差し引いた額です。教えるために使う機材や通信費、仲介サービスの手数料などは、経費になる場合があります。何に使ったかの記録を残しておきましょう。個別の判断に迷うときは、税務署の相談窓口に確認してください。

コーチの経験を生かせる周辺の仕事

eスポーツコーチとして身につけた力は、教える以外の仕事にも生かせます。収入の柱を1つに頼らないためにも、周辺の仕事を知っておくと役立ちます。

試合の分析

チームや選手のために、対戦相手の試合の録画を見て傾向をまとめる仕事です。どの場面でどんな戦略を選びやすいか、どの選手が試合の流れを作っているかを整理し、資料として渡します。コーチの仕事で磨いた「録画から課題を見つける力」が、そのまま生きる仕事です。

教材の制作

よくある課題とその練習の方法を、文章や動画の教材として整理し、販売する方法もあります。一度作った教材は、多くの人に届けられるため、レッスンの時間に縛られない収入の形になります。教材を作る過程で、自分の教える内容も整理されていきます。

大会や配信の運営の手伝い

eスポーツの大会や、配信の番組では、進行の管理、試合の解説、参加者の対応など、さまざまな役割の人が必要になります。ゲームへの深い理解がある人は、解説や進行の補助として声がかかることがあります。

ゲームの解説記事の執筆

ゲームの攻略や上達の方法を解説する記事を書く仕事もあります。プレーの経験と、分かりやすく伝える力の両方が求められる仕事で、コーチの経験が強みになります。

こうした周辺の仕事を組み合わせると、教える仕事の需要に波があっても、収入を安定させやすくなります。どの仕事も、教える仕事で身につけた「分析して、言葉にして、伝える力」が土台になっています。

長く教え続けるためにできること

eスポーツコーチとして長く活動を続けるには、ゲームの変化に合わせて学び続けることが欠かせません。ゲームは定期的に調整が入り、強い戦略や使われるキャラクターが変わります。大会の試合や上位のプレーヤーの配信を見て、最新の流れを把握しておきましょう。

また、教えるゲームを1つに絞りすぎないことも大切です。ゲームの人気は移り変わるため、同じジャンルの別のゲームにも対応できるようにしておくと、仕事の幅を保てます。

コーチ自身の体調の管理も大切です。長い時間画面を見続ける仕事のため、目や肩の疲れがたまりやすくなります。レッスンの合間に休憩をとり、夜遅くまでレッスンを詰め込みすぎないようにしましょう。疲れていると、録画の細かい場面を見落としたり、説明が雑になったりします。生徒に良い指導を届けるためにも、自分の生活のリズムを守ることが欠かせません。

自分の教え方を振り返る時間も作りましょう。生徒の上達の記録を整理し、どんな指摘が効果的だったか、どんな説明が伝わりにくかったかを書き残しておくと、教える力が少しずつ磨かれていきます。

教える仕事の求人から見えること。eスポーツの先に広がる道

ここからは、在宅ワークの求人を長く見てきた立場から、eスポーツコーチの経験を仕事として広げていく視点を整理します。

在宅で教える仕事では、教える技術そのものに加えて、教える内容を資料や文章で整理する力、オンラインで集客する力が求められる傾向があります。eスポーツのコーチとして身につけた「課題を見つけて言葉にする力」は、ゲームの解説記事の執筆や、動画の企画、配信の運営の手伝いなど、周辺の仕事にもそのまま生きます。文章を書く仕事の収入の相場は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できます。

運営者として見てきた限りでは、教える仕事で長く続く人ほど、自分の腕前を見せることより、生徒が上達した記録を丁寧に残しています。生徒の成果が積み重なるほど、それが次の生徒への説明材料になり、料金の見直しにも説得力が生まれます。

また、仲介の手数料がかからない形で生徒と直接やりとりできる場合は、同じ料金でもコーチの手元に残る額が厚くなります。生徒にとっても、中間の手数料がない分、同じ予算でより多くのレッスンを受けられます。教える仕事を続けていくなら、料金の額面だけでなく、手数料を差し引いたあとに手元に残る額で、教える場を選ぶ視点を持っておきましょう。

よくある質問

Q. eスポーツコーチになるのに資格は必要ですか?

eスポーツコーチとして教えるために必須の公的な資格はありません。ただし、ゲームへの深い理解、プレーを分析して課題を言葉にする力、相手に合わせて伝える力が求められます。自分の上達の記録や、分析の見本を用意しておくと、生徒や教室に教える力を示しやすくなります。

Q. 未経験から生徒を集めるにはどうすればよいですか?

コーチングの仲介サービスやスキルを売るサービスに登録し、教える内容と料金を示すのが始めやすい方法です。あわせて、ゲームの解説をSNSや動画で発信し、短い時間の体験のレッスンを用意しておくと、初めての人も申し込みやすくなります。

Q. 未成年の生徒を教えるときに気をつけることは何ですか?

保護者の同意を得て、レッスンの内容、料金、時間帯を保護者にも伝えましょう。夜遅い時間を避け、保護者も確認できる連絡の手段を使うと安心です。生徒の個人情報は必要のない限り聞かず、プレーの録画を公開する場合は保護者の許可を得てください。

Q. アカウントにログインしてランクを上げてほしいと頼まれたらどうすればよいですか?

受けないようにしましょう。多くのゲームでは、アカウントを第三者と共有することを利用規約で禁じています。規約に違反すると生徒のアカウントが停止されるおそれがあり、コーチとしての信用も失います。生徒自身が上達するための指導に徹することが大切です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年9月7日最終更新:2026年10月2日
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