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デジタルマーケティングの資格|種類と選び方

@SOHO編集部
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デジタルマーケティングの資格|種類と選び方

この記事のポイント

  • ✓デジタルマーケティングの資格を
  • ✓Web全般・アクセス解析・広告運用・SNS・ITの土台の5つに分けて整理しました
  • ✓ネットマーケティング検定

デジタルマーケティングの資格は数が多く、名前も似ているため、「結局どれを取ればよいのか」で止まってしまう人が少なくありません。結論から言うと、資格は「何の仕事をしたいか」で選ぶものです。Webの集客全体を学びたいのか、アクセス解析で数字を読めるようになりたいのか、広告の運用を任されたいのか、SNSの担当になりたいのかで、向く資格はまったく違います。この記事では、主な資格を目的別に5つの系統に分け、試験の形と受験料を各主催団体の公式ページで確かめた内容で整理します。そのうえで、資格を実際の仕事や副業につなげるための考え方も説明します。

デジタルマーケティングの資格が求められる背景

デジタルマーケティングとは、Webサイト、検索、広告、SNS、メールなどのデジタルの経路を使って、商品やサービスを知ってもらい、買ってもらうまでの活動全体のことです。チラシやテレビCMのような従来の手法と違い、どれだけの人が見て、どれだけの人が申し込んだかを数字で追えるのが大きな特徴です。

この分野が広がっている理由の1つは、広告費の流れが大きく変わったことです。ネットマーケティング検定を実施するサーティファイは、試験の案内の中で、インターネット広告の市場が2015年に1兆円規模だったものが、2023年には3兆3,330億円と3倍以上になり、2021年には初めてマスコミ四媒体の広告費を上回ったと紹介しています。企業がお金をかける先がデジタルに移れば、その使い道を判断できる人も必要になります。

もう1つの理由は、担当者の数が足りていないことです。中小企業では、専任のマーケティング担当がいないまま、営業や総務の人がWebサイトの更新やSNSの投稿を兼ねていることが珍しくありません。そうした職場では、体系立った知識を持つ人が1人いるだけで、施策の質が変わります。資格は、そうした知識を短い時間で順序立てて身につけるための手段として選ばれています。

一方で、デジタルマーケティングの資格には、医師や弁護士のような国家資格の独占業務はありません。資格がなくても仕事はできますし、資格があるからといって仕事が保証されるわけでもありません。資格の価値は「学ぶ範囲が整理されていること」と「一定の知識を持っていることを相手に示せること」の2点にあります。この前提を持っておくと、資格選びで迷いにくくなります。

主な資格は5つの系統に分けて考える

デジタルマーケティングの資格は、学ぶ中身で大きく次の5つの系統に分けられます。

  • Web全般の基礎を広く学ぶ資格(ネットマーケティング検定など)
  • アクセス解析と改善の提案を学ぶ資格(ウェブ解析士など)
  • 広告の運用を学ぶ資格(Googleの認定資格、IMA検定など)
  • SNSの運用を学ぶ資格(SNSマーケティング検定など)
  • ITの土台を学ぶ国家試験(ITパスポート試験)

それぞれの資格の主な条件を、公式ページで確かめた範囲で表にしました。受験料は改定されることがあるため、申し込む前に必ず主催団体のページで最新の金額を確かめてください。

資格名 主催 試験の形 受験料(税込)
ネットマーケティング検定 サーティファイ 在宅のリモートWebテスト・40問・80分 6,700円
ウェブ解析士 ウェブ解析士協会 オンライン受験・60問・60分 17,600円
SNSマーケティング検定 サーティファイ 在宅のリモートWebテスト・40問・80分 7,300円
Google アナリティクス認定資格など Google(スキルショップ) オンラインの学習と認定 スキルショップで確認
ITパスポート試験 IPA CBT方式・100問・120分 7,500円

この表を見ると分かるとおり、多くの資格はオンラインや在宅で受けられます。会場まで出向く必要があるのは、表の中ではITパスポート試験くらいです。仕事や家事の合間に学びたい人にとって、受けやすい分野だと言えます。

以下の節では、系統ごとに資格の中身と向いている人を説明します。

Web全般の基礎を学ぶならネットマーケティング検定

ネットマーケティング検定は、サーティファイのWeb利用・技術認定委員会が主催する検定です。広告、SEO、Webサイトの構成、リサーチ、SNS、関連する法律まで、インターネットを使ったマーケティングの基礎を広く扱います。公式ページは、この検定の範囲を次のように説明しています。

ネットマーケティング検定は、Webマーケティングの特性など基本的なことから、広告やWebサイトの構成・リサーチ・関連法規まで、網羅的に知識を得られます。 出典: sikaku.gr.jp

試験はパソコンのブラウザで解く多肢選択式で、問題数は40問です。内訳は基本問題30問と事例問題10問で、すべて4択です。試験時間は80分、合格の基準は得点率70%以上、受験料は税込6,700円です。ネットで古い記事を見ると6,000円と書かれていることがありますが、2026年10月時点の公式の記載は6,700円です。

全国一斉試験は年に数回あり、2026年11月8日と2027年2月14日の回が案内されています。受験はリモートWebテストという在宅形式で、パソコンとスマートフォンのカメラを使った監視のもと、自宅や職場から受けられます。用意するものは、インターネットの環境、受験用のパソコンかタブレット、スマートフォンとそのスタンド、静かな個室です。

この検定が向いているのは、マーケティングの仕事に就いたばかりの人や、営業や企画の立場でWeb施策に関わるようになった人です。広告とSEOとSNSのどれが自社に合うのかを判断するには、まず全体の地図が必要です。ネットマーケティング検定は、その地図を手に入れるための入口として使えます。逆に、すでにWeb広告の運用を数年していて特定の分野を深めたい人には、範囲が広すぎて物足りなく感じるかもしれません。

アクセス解析と改善の提案を学ぶならウェブ解析士

ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)が認定する資格です。Webサイトのアクセスの数字を読み、事業の成果につながる改善を考えて提案する力を扱います。協会の案内では、累計6万人以上が受講・受験したとされています。

認定試験は4択の選択式で、問題数は60問、試験時間は60分です。インターネットにつながるパソコンを使ったオンライン受験で、申し込んだ受験期間の中であれば、都合のよい時間に受けられます。合否は試験が終わった直後に判定されます。受験料は税込17,600円で、認定の費用も含まれています。出題は公式テキストの内容に沿っていて、講座を受けずにテキストで独学して受験することもできます。認定講座を受ける場合の講座費用は税込11,000円と案内されています。

ウェブ解析士で気をつけたいのは、資格を持ち続けるための条件があることです。資格を次の年も続けるには、協会の年会費を払うことと、毎年のフォローアップテストに合格することが必要です。フォローアップテストとは、毎年の内容の見直しに合わせて最新の知識を確かめるテストのことで、受験料は無料、合格するまで何度でも受けられます。資格を初めて取った年は、その年の年会費が免除されます。年会費の金額は協会のページで確かめてください。

上位には上級ウェブ解析士やウェブ解析士マスターがあり、協会はほかにもSNSマネージャー養成講座やウェブ広告マネージャー講座、GA4講座などを開いています。詳しい条件はウェブ解析士の公式ページで確かめられます。

ウェブ解析士が向いているのは、Webサイトの運営や改善の提案を仕事にしたい人です。数字を見て「どこで人が離れているか」「何を直せば申し込みが伸びるか」を説明できるようになると、制作だけでなく運用の支援まで任されやすくなります。毎年の更新が必要な点は手間に見えますが、変化の速い分野で知識を新しく保つ仕組みと考えることもできます。

広告の運用を学ぶならGoogleの認定資格とIMA検定

Web広告の運用を仕事にしたい人がまず目を向けるのが、Googleが提供する認定資格です。Googleは、スキルショップという学習サイトで、自社のサービスの使い方を学べるコースと認定資格を提供しています。Google 広告のヘルプによると、検索、ディスプレイ、測定、動画、ショッピングの各広告について認定資格を取得できます。

アクセス解析の道具であるGoogle アナリティクスについても、スキルショップに学習の道筋が用意されています。アナリティクスのヘルプでは、次のように案内されています。

アナリティクスのエキスパートが設計した無料の e ラーニング コースで、Google アナリティクスを最大限に活用する方法を学びましょう。 出典: support.google.com

コースは初級の101と102、中級の201、上級の301の4つで、その先に「Google アナリティクス 4 認定資格」があります。GA4とは、2023年からGoogle アナリティクスの標準になった今の版のことです。Googleの認定資格は、Googleのサービスの操作と考え方を正しく理解しているかを確かめるもので、実際の管理画面に近い知識が問われます。広告運用の求人や業務委託の募集で、取得を歓迎する条件として挙げられることがあります。

もう1つ、実務に寄せた資格として、一般社団法人IMA研究所が運営するIMA検定があります。動画の講義と課題の添削を組み合わせた形で、生成AIを使った企画、Google広告の運用、GA4の解析までを学ぶ内容です。公式サイトでは、Standardコースの費用が税込24,970円と案内されています。課題にプロが講評を付ける点が、選択式の試験だけの資格との違いです。

広告運用の資格を選ぶときは、自分が触る予定の広告の種類に合わせるのが基本です。検索広告の運用を任されるならGoogle 広告の検索の認定資格、計測の設定まで担当するならGA4の認定資格というように、仕事の中身から逆算して選びます。どの資格も、取ったあとに実際の広告アカウントで手を動かす経験と組み合わせて、初めて評価につながります。

SNSの運用を学ぶならSNSマーケティング検定

企業のSNSの担当を任されたものの、何を基準に投稿を決めればよいか分からない、という人に向くのがSNSマーケティング検定です。主催はネットマーケティング検定と同じサーティファイで、SNSを使う目的の考え方、各SNSの特徴、運用の計画、炎上を防ぐための知識まで扱います。

試験の形はネットマーケティング検定と同じく、在宅のリモートWebテストです。問題数は40問の4択、試験時間は80分、合格の基準は得点率70%以上で、受験料は7,300円です。公式ページでは学習時間の目安を45時間としています。評価する項目には、デジタルマーケティングの基礎知識、SNSマーケティングの知識に加え、プロジェクトマネジメントの基礎知識も含まれていて、投稿を作るだけでなく、運用を計画して回す力までを見ていることが分かります。試験の詳しい範囲はSNSマーケティング検定の実施概要に載っています。

SNSの運用は、個人のアカウントを伸ばした経験がそのまま企業の運用に通じるとは限りません。企業のアカウントでは、目的の設定、投稿の承認の流れ、炎上したときの対応の手順、効果の測り方が求められます。この検定は、そうした「組織として運用するための知識」を整理するのに役立ちます。

ITの土台を学ぶならITパスポート試験

デジタルマーケティングの資格ではありませんが、あわせて検討したいのが国家試験のITパスポート試験です。実施するのは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)で、情報処理の促進に関する法律に基づく国家試験です。IPAは対象となる人を次のように説明しています。

職業人及びこれから職業人となる者が備えておくべき、ITに関する共通的な基礎知識をもち、ITに携わる業務に就くか、担当業務に対してITを活用していこうとする者 出典: ipa.go.jp

試験はCBT方式で、全国の試験会場で年間を通して随時受けられます。CBT方式とは、会場のパソコンの画面に出る問題に答える形式のことです。試験時間は120分、四肢択一の100問で、受験手数料は税込7,500円です。

出題の範囲は、経営や法務、マーケティングの考え方を扱うストラテジ系、開発やプロジェクト管理を扱うマネジメント系、技術を扱うテクノロジ系の3つに分かれています。デジタルマーケティングの仕事では、個人情報の扱い、セキュリティ、システム開発の進め方など、ITの基礎知識が必要になる場面が多くあります。マーケティングの資格と組み合わせると、エンジニアやシステムの担当者と話が通じやすくなります。

どの資格でも問われる法律の基礎

デジタルマーケティングの資格の多くは、出題の範囲に法律を含めています。ネットマーケティング検定は関連法規を範囲に挙げていますし、SNSの運用でも、投稿の表現が法律に触れないかを判断する場面があります。資格の勉強を始める前に、どんな法律が関わるのかを知っておくと、教材の内容が頭に入りやすくなります。

特に押さえておきたいのが、景品表示法です。景品表示法とは、商品やサービスの品質や価格を実際よりよく見せる表示や、行き過ぎた景品を規制する法律のことです。消費者庁は、令和5年10月1日からステルスマーケティングが景品表示法の違反になったと案内しています。ステルスマーケティングとは、実際には企業の広告なのに、広告だと分からない形で口コミや感想に見せかける手法のことです。消費者庁の説明では、規制の対象になるのは商品やサービスを提供する事業者、つまり広告主で、依頼を受けたインフルエンサーなどの第三者は対象ではありません。ただ、広告主から仕事を受ける側も、「広告であることを示す」表示を求められるのが普通です。詳しい考え方は消費者庁のステルスマーケティングの案内で確かめられます。

このほか、アクセス解析や広告の配信では、利用者の行動の記録を扱います。どの情報を、どんな目的で、誰に渡すのかを利用者に示す必要があり、個人情報の扱いの考え方を知っておくことが欠かせません。メールで広告を送るときには、相手の同意の取り方にも決まりがあります。

法律の分野は、資格の試験で問われるだけでなく、仕事を受けたあとの信頼にも直結します。依頼する側に「この表現は問題になりませんか」と先回りして確かめられる人は、安心して任せてもらえます。細かな判断に迷ったときは自分で断定せず、依頼する側の法務の担当や、所管の役所の案内で確かめる姿勢を持っておきましょう。

目的別の選び方

ここまでの資格を、目的ごとにどう選ぶかを整理します。迷ったときは、次の3つの問いに順番に答えてみてください。

  1. 半年後にどんな仕事をしていたいか
  2. その仕事で、毎日いちばん長く触るものは何か(Webサイト、広告の管理画面、SNS、数字のレポート)
  3. 今の自分は、その分野の全体像を知っているか

1つ目の問いで、例えば「Webサイトの改善の提案をしたい」と答えたなら、ウェブ解析士が軸になります。「広告運用の代行をしたい」ならGoogleの認定資格、「企業のSNSの担当になりたい」ならSNSマーケティング検定が軸です。

3つ目の問いで「全体像をまだ知らない」と答えた人は、先にネットマーケティング検定で広く学び、そのあと専門の資格に進む順番が向いています。全体の地図がないまま特定の分野だけを学ぶと、「なぜその施策を選ぶのか」を説明できず、提案の場面で困りやすくなります。

費用の面では、無料で学べるGoogleのコースから始めるのも1つの方法です。お金をかける前に、自分がこの分野の勉強を続けられるかを確かめられます。そのうえで、数千円から2万円前後の受験料がかかる民間の資格に進むと、無駄な出費を抑えられます。

また、資格の数を集めることを目標にしないことも大切です。5つの資格を浅く持っている人より、1つの資格を軸に実際の成果を説明できる人のほうが、仕事を任されやすいのが現実です。

職種別に見る資格の組み合わせ例

資格は1つで完結させるより、2つを組み合わせたほうが、自分の強みを説明しやすくなります。仕事の種類ごとに、組み合わせの例を挙げます。

  • Webディレクターを目指す人は、ネットマーケティング検定で全体像をつかみ、ウェブ解析士で数字の読み方を学ぶ組み合わせ
  • 広告運用の担当を目指す人は、Google 広告の認定資格とGoogle アナリティクスの認定資格の組み合わせ
  • 企業のSNSの担当を目指す人は、SNSマーケティング検定とネットマーケティング検定の組み合わせ
  • Webライターとして記事の仕事を広げたい人は、ネットマーケティング検定とビジネスの文書の資格の組み合わせ
  • 社内のシステムの担当とマーケティングをつなぐ立場の人は、ITパスポート試験とウェブ解析士の組み合わせ

Webディレクターとは、Webサイトの制作や運用で、目的の設定から制作の進行、公開後の改善までをまとめる役割のことです。デザイナーやエンジニア、ライターと話をしながら全体を進めるため、特定の分野だけでなく、全体を見渡す知識が求められます。

広告運用の担当では、広告を出す力と、その結果を計測する力の両方が必要です。広告の管理画面だけを見ていると、広告をクリックした人がサイトの中でどう動いたかが分かりません。GA4の知識があると、広告と申し込みのつながりを説明できるようになります。

SNSの担当では、日々の投稿の作成に加えて、SNS以外の経路とどうつなげるかを考える場面があります。SNSから自社のサイトへ人を呼び、申し込みにつなげる流れを設計するには、Web全般の知識も役立ちます。

どの組み合わせも、最初の1つを取ったあと、実際の仕事で足りないと感じた知識を2つ目で補う順番が向いています。最初から2つ同時に勉強を始めると、どちらも中途半端になりやすいからです。

勉強の進め方と、合格までの目安

デジタルマーケティングの資格の多くは、公式テキストや公式の教材が用意されています。勉強は、公式の教材を中心にするのが基本です。出題がその内容に沿っているためで、市販の解説書やネットの記事は、公式の教材で分からなかったところを補う使い方にとどめます。

勉強の時間の目安は、資格や経験によって大きく違います。SNSマーケティング検定は公式に45時間と案内されています。ほかの資格も、仕事でその分野に触れている人とまったくの初心者とでは、必要な時間が倍以上違うことがあります。1日1時間を確保できるなら、1つの資格に1か月から2か月を見込んでおくと、無理のない計画になります。

効率よく覚えるには、学んだことをすぐ手元で試すのが一番です。アクセス解析なら、自分のブログや知人の店のサイトにGA4を入れて数字を眺めてみる。広告なら、少額で広告を出してみる。SNSなら、目的を決めてアカウントを運用してみる。教材の言葉が、実際の画面のどこに当たるのかが分かると、理解が一気に深まります。

在宅のリモートWebテストを受けるときは、受験の環境の準備にも時間を取っておきましょう。カメラの位置、通信の安定、部屋に人が入ってこないようにする段取りなど、当日に慌てないよう事前に確かめておくと安心です。サーティファイの試験の場合、同じ試験の2回目以降の申し込みは、前回の合否の結果を受け取ってからと決められています。

資格を仕事と副業につなげる方法

資格を取ったあとに大切なのは、学んだことを「相手が分かる成果」に変えることです。デジタルマーケティングの仕事を頼む側は、資格の名前よりも「この人に任せると何がよくなるのか」を知りたがっています。

そのために役立つのが、小さな実績を記録しておくことです。例えば、知人の店のWebサイトのアクセスを分析し、改善の提案をまとめて、実際に直したあとの数字の変化を記録する。こうした事例が1つでもあると、資格と組み合わせて説得力のある自己紹介になります。成果を記録するときは、相手の許可を得たうえで、店名や数字を伏せる配慮もしておきましょう。

文章で伝える力も見落とせません。アクセス解析の結果や広告の成果は、最終的にはレポートや提案書として相手に渡します。分かりやすい文章で根拠と結論を書けると、評価が大きく変わります。ビジネスの文書を正しく書く力を確かめるビジネス文書検定は、報告書や提案書を書く機会が多い人にとって、マーケティングの資格と組み合わせやすい資格です。

デジタルマーケティングの知識は、Webライティングの仕事とも相性がよい分野です。検索で読まれる記事の作り方や、読み手を申し込みにつなげる構成を理解していると、書く仕事の幅が広がります。実績を見せる準備についてはWebライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で、作品の選び方と見せ方を説明しています。さらに、マーケティングの知識を生かして単価を上げていく道筋はWebライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】で詳しく扱っています。

会社員が資格を取る前に確かめたいこと

会社に勤めながら資格を取る人は、申し込む前に勤め先の制度を確かめておくと、費用と時間の負担を抑えられることがあります。

まず確かめたいのが、受験料や教材費の補助です。会社によっては、仕事に関係する資格の受験料を会社が負担したり、合格したら一時金や資格手当を出したりする制度があります。対象になる資格は会社ごとに決まっていて、マーケティングの資格が一覧に入っていないこともあります。人事や総務の担当に、対象の資格と申請の手順を先に聞いておきましょう。補助を受けるには、受験の前に申請が必要な会社もあります。

次に、学んだことを社内でどう生かすかを上司と話しておくことです。「この資格を取ったら、自社のサイトのアクセスの分析を任せてほしい」というように、目的を伝えておくと、合格後に実際の仕事を任されやすくなります。資格を取っても社内で使う場がなければ、知識はすぐに薄れてしまいます。

最後に、副業でマーケティングの仕事を受けたいと考えている場合は、就業規則の副業の決まりを確かめてください。副業が認められていても、競合の会社の仕事を受けることや、勤め先の情報を使うことは制限されているのが一般的です。資格の勉強を始める段階で、将来どんな形で知識を使いたいのかを考えておくと、選ぶ資格もはっきりします。

資格選びで失敗しやすい点

資格選びでよくある失敗は、大きく3つあります。

1つ目は、古い情報で判断してしまうことです。この分野の資格は、受験料、試験の形、名前が数年で変わることがあります。この記事でも、ネットマーケティング検定の受験料やIMA検定の費用は、ネットに残る古い記事の金額と公式の現在の金額が違っていました。申し込む前には、必ず主催団体の公式ページを開いて確かめてください。

2つ目は、更新の条件を見落とすことです。ウェブ解析士のように、資格を続けるために年会費や毎年のテストが必要な資格があります。Googleの認定資格のように、サービスの変化に合わせて内容が見直されるものもあります。取った資格を履歴書に書き続けるなら、有効かどうかを自分で管理しておく必要があります。

3つ目は、高額な講座に先に申し込んでしまうことです。資格の勉強を口実に、数十万円の講座や教材を勧められることがあります。「資格を取れば仕事を紹介する」「すぐに元が取れる」といった説明を受けたら、いったん持ち帰って、主催団体の公式の教材だけで合格できないかを確かめましょう。講座の契約で困ったときは、消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。

求人と単価の傾向から見る資格の生かし方

在宅ワークや業務委託の募集を見ると、デジタルマーケティングの仕事は、Webサイトの分析、広告の運用、SNSの投稿の作成と運用、記事の作成などに分かれています。募集の条件に資格の名前が書かれていることもありますが、多くの場合、より重く見られているのは「実際に運用した経験」と「成果を説明する力」です。資格は、未経験の分野に入るときの足がかりとして使うのが現実的です。

マーケティングとAIの活用、セキュリティを組み合わせた仕事の内容はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、仕事の種類と求められる力を説明しています。生成AIの使い方を企業に教えたり、業務に組み込む手伝いをしたりする仕事に関心がある人は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事もあわせて読むと、マーケティングの知識をどう生かせるかが見えてきます。

在宅ワークとフリーランスの仲介を長く続けてきた運営者として見てきた限りでは、マーケティングの仕事を長く続けている人ほど、資格を取ったあとも学び続けています。検索の仕組みも広告の管理画面も、毎年のように変わるからです。資格は「学び始めた証」であって、「学び終えた証」ではありません。この考え方を持っている人は、依頼する側からの信頼も厚くなりやすい傾向があります。

もう1つ見てきたのは、中間の手数料が乗らない直接のやり取りでは、受け手の手取りが厚くなるという構造です。同じ予算でも、発注する側はより多くの作業を頼め、受ける側は1件あたりの手取りが厚くなります。資格で知識を示し、小さな実績を積み、直接の取引で信頼を重ねていく流れは、デジタルマーケティングの仕事と相性のよい進め方です。

デジタルマーケティングの知識は、Webデザインの仕事とも重なります。デザインの依頼でも、見た目だけでなく「申し込みにつながる画面かどうか」が問われることが増えているためです。デザインの仕事の収入の目安はデザイナーの年収・単価相場で確かめられます。自分が目指す仕事の相場と、必要な資格の費用と勉強の時間を並べて比べると、どの資格から始めるかを決めやすくなります。

よくある質問

Q. デジタルマーケティングの資格は未経験でも取れますか?

取れます。ネットマーケティング検定やSNSマーケティング検定、ITパスポート試験は、受験の条件がなく、未経験の人も受けられます。公式テキストや公式のサンプル問題で基礎から学べます。ただし資格だけで仕事が決まるわけではないため、学んだことを自分のブログやSNSで試し、小さな実績を作りながら進めると、仕事につなげやすくなります。

Q. 無料で学べるデジタルマーケティングの資格はありますか?

Googleのスキルショップでは、Google アナリティクスの学習コースが無料のeラーニングとして案内されていて、その先に認定資格があります。広告の分野でも検索やディスプレイなどの認定資格が用意されています。費用の条件は変わることがあるため、受ける前にスキルショップとGoogleのヘルプで最新の案内を確かめてください。

Q. ウェブ解析士とネットマーケティング検定はどちらを先に受けるべきですか?

Web施策の全体像をまだつかめていない人は、広告やSEO、SNS、法律まで広く扱うネットマーケティング検定から始めると理解しやすくなります。Webサイトの数字を読んで改善を提案する仕事を目指す人は、ウェブ解析士が軸になります。ウェブ解析士は毎年のフォローアップテストと年会費が資格を続ける条件になっている点も考えて選んでください。

Q. 資格を取れば副業でマーケティングの仕事を受けられますか?

資格は知識の証明として役立ちますが、依頼する側が重く見るのは、実際に運用した経験と成果を説明できるかどうかです。資格の勉強と並行して、知人の店のサイトの分析や少額の広告の運用など、許可を得た範囲で実績を作っておくと提案しやすくなります。高額な講座を契約する前には、公式の教材で足りないかを確かめましょう。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月30日最終更新:2026年10月22日
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