作曲・効果音制作を50代60代から受けるとき、不利になるのは年齢ではない


この記事のポイント
- ✓作曲・効果音制作を50代60代から始めるとき
- ✓実際に不利になるのは年齢ではなく納品仕様とやり取りの手段です
- ✓つまずく場所を具体的に整理し
作曲・効果音制作を50代60代から始めて、仕事として受けられるのか。この疑問を持つ人が知りたいのは、たいてい「年齢で断られないか」という一点だと思います。結論から書きます。この分野で不利に働くのは年齢そのものではありません。納品の仕様に合わせられるかどうかと、依頼者と同じ手段でやり取りできるかどうか。この2つです。逆に言えば、この2つを押さえれば、年齢は選考の材料になりにくい分野だという特徴があります。この記事では、その根拠と、実際につまずく場所を具体的に整理します。
この年代から始める人は、思われているより多い
まず、前提の確認から入ります。50代60代から音楽制作を始めるのは特殊なことなのか、という点です。
音楽制作を教えている現場からは、この年代の受講者が一定の割合を占めているという報告が出ています。
もちろんです。当スクールでは45歳以上から始めた受講者様が約12%を占めています。社会人経験が豊富で、建設的に考えられる方が多いため、むしろ効率的に学べるケースも多いです。目標が明確であれば、年齢に関係なく上達できます。 出典: dtmlesson.net
45歳以上が約12%という数字は、少数派ではあるものの、珍しい存在ではないことを示しています。10人に1人以上がこの層です。
同じ現場から、この年代特有の悩みが増えているという指摘もあります。
実は、30代後半を過ぎ、40代、50代、60代と年齢を重ねるごとに、受講者様から同じような悩みを伺うことが増えてきました。特に、社会人としての経験が豊富な大人の方から。 出典: dtmlesson.net
同じような悩み、というところが重要です。年齢を重ねてから始める人がぶつかる壁には、共通のパターンがあるということになります。であれば、その壁を先に知っておけば回避できます。
依頼者は、年齢を見ていない
この分野の選考の実態から確認します。作曲・効果音制作の業務委託では、応募時に年齢を書く欄がないことが普通です。依頼者が見るのは、作品と、条件が合うかどうかです。
理由は、成果物で契約する仕事だからです。音を聞けば判断できるものに対して、年齢を確認する意味がありません。これは、対面での接客や、体力を使う仕事とは決定的に違う点です。
正直なところ、この構造は50代60代にとってかなり有利です。実年齢を伝える必要がなく、伝えたところで判断材料にならない。年齢を理由に落とされる場面が、そもそも発生しません。
ただし、これは「年齢が不利にならない」という話であって、「何も不利がない」という話ではありません。実際に不利になる要素は、別のところにあります。
不利になるのは、この4つです
現場でつまずきが起きる場所を、順に挙げます。
納品の仕様に合わせられないこと
最も多いのがこれです。音楽的に良いものを作れているのに、納品の形式で差し戻される。
指定される項目は決まっています。ファイル形式、サンプリング周波数、量子化ビット数、尺、ループの継ぎ目、そして音量です。48kHz/24bitのWAVで、といった指定が来たときに、その意味が分かって書き出せるかどうか。
これは音楽の知識ではなく、技術的な作法の話です。若い世代が有利なのは、この作法に触れる機会が日常的にあったからにすぎません。逆に言えば、覚えれば埋まる差です。項目の数も限られています。
とくに音量の基準は、媒体ごとに扱いが違います。動画配信の媒体では音の大きさをそろえる仕組みが働くため、音量を上げすぎた納品物はかえって痩せて聞こえます。ここを外すと、音楽的な出来に関係なく作り直しになります。
依頼者と同じ手段でやり取りできないこと
2つ目が、連絡の手段です。この分野のやり取りは、電話や対面ではなく、文字と共有リンクで進みます。
素材の受け渡しはクラウド上のフォルダ、進行の連絡はチャット、修正指示は時間の位置を指定した文字。この形が標準です。「12秒あたりのシンバルを弱く」という指示が文字で来て、それに文字で返す。
電話で話したほうが早い、と感じる場面は必ずあります。ただ、依頼者の側は業務時間中に複数の案件を抱えており、文字のほうが処理しやすい。ここで自分のやり方を通そうとすると、扱いにくい相手だと判断されます。
これも年齢の問題ではなく、慣れの問題です。ただし、慣れるまでに時間がかかる領域でもあるので、最初の数件は意識的に相手の手段に合わせるところから始めるのが安全です。
耳の変化を、仕組みで補っていないこと
3つ目は、この年代に固有の話です。一般に、高い周波数の聞こえ方は年齢とともに変化するとされています。これは誰にでも起こることで、良し悪しの話ではありません。
問題は、変化そのものではなく、自覚がないまま判断してしまうことです。自分には聞こえていない帯域に耳障りな音が残っていて、依頼者から指摘される。この事故が起きます。
対処は難しくありません。3つあります。ひとつは、音の成分を目で確認できる表示を使うこと。聞こえていない帯域も、画面上では確認できます。ふたつめは、複数の再生機器で確認すること。みっつめは、可能であれば別の人に一度聞いてもらうことです。
耳の変化は、腕でも努力でもなく仕組みで補うものです。そう割り切ってしまえば、実務上の障害にはなりません。
※聞こえ方に気になる変化がある場合は、この記事の一般的な説明で判断せず、耳鼻科などの専門機関に相談してください。
学び方を、独学だけで抱え込むこと
4つ目が学習の型です。この年代の方には、分からないことを人に聞かずに自分で解決しようとする傾向が見られます。仕事で長く責任を持ってきた人ほど、その姿勢が強い。
ただ、音楽制作のソフトは、独学で回り道すると本当に時間がかかります。設定ひとつ、書き出しの手順ひとつが分からずに数時間止まる、ということが起こります。
教える側の現場からも、この年代の学び手についてこう述べられています。
私は本記事執筆時で40代とまだ若輩者ですが、50,60代の受講者様は人生の先輩です。社会人経験も豊富で、様々な分野で活躍されてきた方ばかり。 出典: dtmlesson.net
経験があるからこそ、聞くことに抵抗が出る。この構造は理解できますが、時間は有限です。操作の習得のような、答えが決まっている領域については、人に聞くか教材を使うのが合理的です。
逆に、この年代が明確に強い部分
不利な点だけ挙げても片手落ちなので、強い部分も整理します。
取引が安定する
依頼者の立場から見ると、この年代の受け手には安心感があります。連絡が返る、約束した日に出る、条件を確認してくる。社会人として当たり前にやってきたことが、そのまま取引の安定として評価されます。
この分野では、若い作り手が途中で連絡を絶つという事故が実際に起きます。音の出来より、納期を守り最後まで対応することのほうが、依頼者にとっては重要です。長く働いてきた人は、この点で最初から信用があります。
言葉のやり取りができる
依頼者は音の専門用語を持っていません。「もっと明るく」「なんか違う」という言葉で修正が来ます。これを具体的な作業に翻訳する力が要ります。
長く仕事をしてきた人は、相手の曖昧な要望を確認しながら詰めていく経験を積んでいます。この力は、そのまま制作の手戻りの少なさにつながります。実際、修正の往復が少ない作り手は、依頼者から繰り返し呼ばれます。
蓄積している文脈が多い
もうひとつ、あまり語られない強みがあります。長く生きてきた分だけ、聞いてきた音楽の量と幅が違うということです。
昭和から令和までの音の変化を、実感として知っている。ある年代を狙った企画で「懐かしい感じ」を求められたとき、その懐かしさを実際に経験している人と、資料で調べる人とでは、出せるものが違います。企業の周年記念映像や、特定の世代に向けた商品の音では、この蓄積が直接効きます。
実務でつまずく場所と、その外し方
ここまでの内容を、行動に落とし込む形で整理します。
| つまずく場所 | 起きること | 外し方 |
|---|---|---|
| 納品形式の指定 | 差し戻し、再書き出し | 指定項目を一覧にして、書き出し前に確認する |
| 音量の基準 | 音が痩せる、うるさいと言われる | 納品前に複数の機器で聞き比べる |
| 修正指示の受け取り | 意図を取り違える | 時間の位置と対象を復唱して確認する |
| ファイルの受け渡し | 送れない、開けない | 依頼者が使っている共有の仕組みに合わせる |
| 高い帯域の判断 | 耳障りな音が残る | 音の成分を画面で確認する習慣を持つ |
| 作業時間の見積もり | 徹夜になる、納期が遅れる | 1本あたりの時間を先に決めて、その中で切る |
この表の項目は、どれも年齢とは無関係です。知っているかどうか、習慣にしているかどうかの差だけです。
始めるときの費用は、順番を間違えないこと
機材にお金をかける順番も押さえておきます。優先順位は、聴く環境、音源、それ以外です。
聴く環境を最初に置く理由は、判断の基準になるからです。出てくる音を正しく聞けていなければ、良い音源を持っていても仕上げの判断ができません。密閉型のヘッドホンを1つ、傾向の違うものをもう1つ。この2つで聞き比べる運用が、住宅事情に左右されにくい現実的なやり方です。
次が音源です。この分野で品質を左右するのは、腕より素材の質という側面があります。ただし、最初から全部そろえる必要はありません。受ける依頼の傾向が見えてから買い足すほうが無駄が出ません。
マイクや吸音材は、実際に録音する段階になってから考えれば十分です。収録を伴わない依頼だけを受ける方針なら、当面は不要です。
学習にかける費用については、独学だけで抱え込まないという先ほどの話とつながります。操作の習得は、教材や講座で短縮できる部分が大きい。時間を買うという考え方が、この年代では合理的です。学び直しの選択肢を広く見ておきたい場合は、在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるに在宅の仕事につながる学習の方向がまとまっています。
最初の3か月で、何をどの順に覚えるか
始めると決めた人が次に困るのが、学習の順番です。この分野は覚えることが多く、順番を間違えると挫折します。優先順位をはっきりさせておきます。
最初に覚えるのは、作曲でも音楽理論でもありません。制作ソフトで音を出して、指定の形式で書き出すまでの一連の流れです。素材を並べる、長さを整える、書き出す。この往復ができるようになると、あとの学習が全部その上に乗ります。
次が、既存の曲を真似て作ってみることです。オリジナリティは後回しで構いません。好きな曲と似た構成を作ってみると、自分に何が足りないかが具体的に見えます。ゼロから独自の曲を作ろうとすると、何が悪いのか分からないまま時間だけが過ぎます。
3番目が、短い尺のものを数多く作ることです。15秒のジングルや、3秒の効果音。長い曲を1本作るより、短いものを10本作るほうが、この段階では学びが多くなります。仕上げまでの工程を何度も通れるからです。
音楽理論は、必要になったときに必要な分だけ調べる形で十分です。体系的に学ぼうとすると、そこで数か月が消えます。実際の依頼で理論の知識が問われる場面は、思われているほど多くありません。
若い世代と競う土俵を選ばない
学習の方向として、もうひとつ意識したいことがあります。流行の音を追いかける土俵では、練習量と情報接触量の差が出ます。そこで正面から競う必要はありません。
この年代が入りやすいのは、実務的で落ち着いた音が求められる領域です。企業の説明動画、施設の館内で流す音、教材の効果音、地域の広報映像。こうした案件では、派手さより聞き疲れしないことが評価されます。
正直なところ、こうした案件は目立ちませんし、話題にもなりません。ただ、数は安定して存在します。派手な案件を狙って何も取れない状態を続けるより、こちらのほうが実績の積み上げは早くなります。
この年代に向く依頼、向かない依頼
受ける依頼の選び方でも、結果が変わります。
向いているのは、仕様がはっきりしていて、尺の短いものです。ジングル、ループBGM、通知音や決定音。要件が固まりやすく、修正の往復が少なくて済みます。企業の説明動画や、施設で流す音といった実務的な依頼も、この年代の落ち着いた作りと相性がよい傾向があります。
向いていないのは、極端に短い納期のものと、方向が決まっていないものです。前者は体力の問題というより、確認の時間を取れないことが事故につながります。後者は往復が増え、時間あたりの効率が落ちます。
もうひとつ、流行の音を求められる依頼も、慎重に判断したほうがよい領域です。できないという意味ではなく、参考の音を大量に聞き込む時間が必要になるためです。受けるなら、その調査時間を見積もりに入れてください。
体力と時間の使い方は、若い頃と同じにしない
もうひとつ、実務に入ってから効いてくるのが作業時間の設計です。
音の作業は、座り続ける仕事です。同じ姿勢で画面と向き合い、同じフレーズを何度も聞き返す。この負荷は、思っているより大きい。締め切り前に一気に片づける進め方は、この年代では体調に直結します。
現実的なのは、1回の作業を90分で区切り、その都度立って耳を休ませる形です。耳は疲れると判断が鈍り、音量を上げすぎたり、細かい違いが分からなくなったりします。休むことは、品質管理の一部でもあります。
また、深夜に作業するかどうかも考えどころです。夜は静かで集中できる一方、疲れた耳で決めた判断は翌日ほぼ作り直しになります。翌朝に聞き直す前提で、夜は仮組みまでにとどめるという運用が安全です。
もうひとつ、納期の取り方にも余裕を持ってください。体調を崩す日、家族の用事、通院。予定通りに進まない要素は、若い頃より確実に増えます。締め切りの2日前に完成させる前提で組んでおくと、その余白が保険になります。
この余白の設計ができている人は、結果として納期を落としません。そして先ほど書いた通り、依頼者が最も評価するのは納期を守ることです。体力の変化を前提に組むことは、後ろ向きな妥協ではなく、信用を守るための設計です。
収入と制度まわりで確認しておくこと
副業として受ける場合、金銭面の確認事項があります。
給与以外の所得が年間で20万円を超える場合、原則として確定申告が必要になります。住民税については金額にかかわらず申告が必要な場合があるため、居住する自治体の案内も確認してください。
年金を受け取りながら働く場合は、年金の種類、受給を始める年齢、働き方が雇用か自営かによって扱いが変わります。ここは一般的な説明で判断せず、日本年金機構の情報を確認するか、年金事務所に直接相談するのが確実です。税については国税庁の情報が一次の情報源になります。
在職中で本業がある場合は、就業規則の副業に関する条項も確認しておいてください。許可制になっている会社では、届出をせずに受けると規則違反になります。
条件のやり取りを文字で正確に行う力は、この分野の実務でそのまま使います。基礎を確認したい場合はビジネス文書検定のような資格が手がかりになります。
聴こえ方の変化を前提に、音の確認の仕方を変える
年齢を重ねると、高い音の聞こえ方が少しずつ変わります。これは誰にでも起きることで、避けようがありません。ただ、この変化は仕事の妨げにはなりません。確認の方法を変えれば済む話です。
やり方は単純です。耳だけで判断する部分を減らし、目で見える形に置き換えます。音の成分を帯域ごとに表示する道具は、無料のものが揃っています。高い帯域が過剰に出ていないか、低い帯域が濁っていないか。数値と図で確認すれば、聴こえ方の個人差に左右されません。
音量も同じです。納品時の基準は数値で決められています。配信向けなら-14LUFS前後が目安として使われ、放送や映像向けにはまた別の基準があります。耳でちょうどよいと感じた音量ではなく、計測した数値で合わせる。これは年齢に関係なく、この分野の標準的なやり方です。
もう一つ有効なのが、基準になる音源を決めておくことです。よく知っている曲を一つ選び、作業前に必ずそれを鳴らして耳を慣らす。自分の耳の状態と、その日の再生環境の両方を確かめられます。
聴こえ方の変化を隠そうとする必要はありません。数値で確認する習慣は、若い作り手にとっても正しい手順です。年齢を理由に方法を整えた結果、かえって納品の精度が上がることがあります。
これまでの仕事で得た知識を、受注の入り口にする
この年代の強みとして見落とされやすいのが、音楽以外の職歴です。前職で関わった業界の事情を知っていることは、そのまま受注の材料になります。
効果音やジングルの依頼は、業種ごとに事情が違います。医療機関の待合で流す音、工場の設備で使う合図の音、店舗の入店音。どれも、どんな場面で誰が聞くかを分かっていないと外します。音楽の技術が同じでも、外した音を出す人は次に呼ばれません。
前職が製造業なら、作業音の中で埋もれない音の性質が分かります。教育の現場にいた方なら、子どもが繰り返し聞いても嫌にならない長さの感覚があります。介護の現場を知っていれば、驚かせない音の立ち上がりが分かります。この種の知識は、音楽の学校では教わりません。
営業するときも、ここを入り口にすると話が早い。音楽の経歴を並べるより、「この業界で20年働いていたので、現場で使われる音の条件が分かります」と書くほうが、依頼者には届きます。同世代の担当者であれば、共通の前提がある分だけ話も早く進みます。
音楽を始めた時期の遅さは変えられませんが、それ以外の年月は誰にも縮められません。ここを使わない手はありません。
この市場を長く見てきた立場からの考察
20年この市場を見てきた立場から言うと、50代60代から始めて仕事につながっている人には、はっきりした共通点があります。音楽の腕を若い世代と比べようとしない人です。
比べに行くと、練習量の差で必ず負けます。そうではなく、自分が確実にできることを土台にして、そこに音の技術を足していく。長年の仕事で身についた確認の丁寧さ、期限を守る習慣、相手の意図を聞き出す力。これらは音楽の技術より習得が難しく、しかも依頼者が最も欲しがっているものです。
長く続く人ほど、単発の作業をこなすことではなく、この人に任せると楽だという関係づくりに時間を使っています。これは年齢に関係なく効く原則ですが、社会人経験の長い層は最初からその土台を持っています。
運営者として見てきた限りでは、中間の手数料が乗らない直接の取引は、双方に効きます。依頼する側は同じ予算でより多く頼めますし、受ける側は同じ仕事でも手取りが厚くなる。手数料0%の意味は、金額が跳ね上がるという話ではなく、手取りが厚いという質の話です。稼働できる時間に制約がある層ほど、一件あたりの手取りが厚いことは効いてきます。
作曲や効果音の依頼がどういう領域を含むのかは、作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事にまとまっています。作曲だけでなく編曲やジングル、効果音まで含めた依頼の実像がつかめるので、自分が受けられる範囲を線引きする材料になります。
音の依頼は媒体の流行に左右されるため、閑散期に受けられる別の在宅業務を知っておくと収入が安定します。業務支援やマーケティングの領域はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事に、技術寄りの領域はアプリケーション開発のお仕事にまとまっています。長く事務や管理の仕事をしてきた人ほど、こうした業務支援の領域で経験が直接使えることがあります。
在宅の業務委託がどの程度の報酬水準で動いているかは、職種別の相場が参考になります。ソフトウェア作成者の年収・単価相場や著述家,記者,編集者の年収・単価相場を見ると、成果物を納める働き方の水準がつかめます。技術方面まで広げるならCCNA(シスコ技術者認定)のような資格もありますが、この分野から始めるなら、まず納品の作法を身につけるほうが先です。
作業環境そのものを整えたい場合は在宅ワークに最適なネット回線|光回線vsホームルーターの選び方が、長時間の作業で集中が続かないと感じる場合は在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックが参考になります。
年齢が理由で断られる分野ではない。ただし、仕様とやり取りの作法を知らないままでは通らない。この2つを分けて理解しておくことが、50代60代からこの仕事に入るときの出発点になります。
よくある質問
Q. 50代60代から始めて、年齢で断られることはありますか?
作曲・効果音制作の業務委託では、応募時に年齢を記入する欄がないことが普通です。成果物で契約する仕事のため、音を聞けば判断できるものに年齢を確認する意味がありません。不利になるのは年齢ではなく、納品の仕様に合わせられるかどうかと、依頼者と同じ手段でやり取りできるかどうかです。
Q. この年代が実務でつまずきやすいのはどこですか?
納品形式の指定、音量の基準、修正指示の受け取り、ファイルの受け渡しの4つに集中します。いずれも音楽の知識ではなく技術的な作法の問題で、項目数も限られているため、確認の手順を決めてしまえば埋まる差です。書き出し前に指定項目を一覧で確認する習慣が有効です。
Q. 耳の聞こえ方の変化は、仕事に影響しますか?
一般に高い周波数の聞こえ方は年齢とともに変化するとされていますが、仕組みで補えます。音の成分を画面で確認する、複数の再生機器で聞き比べる、可能なら別の人に確認してもらう、の3つです。気になる変化がある場合は、耳鼻科などの専門機関に相談してください。
Q. この年代が持っている強みは何ですか?
連絡が返る、期限を守る、条件を確認するといった社会人として当たり前の行動が、そのまま取引の安定として評価されます。依頼者の曖昧な要望を確認しながら詰めていく経験も、修正の往復を減らします。長く聞いてきた音楽の幅も、世代を狙った企画では直接効きます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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