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カラーコーディネーターの資格が役立つ仕事と、在宅や副業で受けられる依頼

@SOHO編集部
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カラーコーディネーターの資格が役立つ仕事と、在宅や副業で受けられる依頼

この記事のポイント

  • ✓カラーコーディネーターの資格が役立つ仕事を
  • ✓色彩検定とカラーコーディネーター検定試験の公式情報から整理
  • ✓在宅や副業で受けられる配色の依頼

カラーコーディネーターの資格を取ったものの、役立つ仕事が思い浮かばない。あるいは、これから勉強を始めたいけれど、仕事につながるのかが不安。そうした人に最初に伝えたいのは、色の知識が評価される場面は、ファッションやインテリアだけではないということです。Webのバナー、会社の提案資料、グラフの色分け、店舗の販促物など、毎日のように誰かが「この色で合っているのか」と迷っています。この記事では、色彩検定とカラーコーディネーター検定試験の中身を公式の情報で確かめたうえで、資格が役立つ仕事を分野ごとに整理し、在宅や副業で受けられる依頼と、その始め方までを順番に説明します。

色の知識が仕事になる背景

色の知識が仕事として求められる理由は、人が受け取る情報の多くを目から得ているからです。色彩検定を実施している色彩検定協会は、食空間の色づかいについて次のように説明しています。

いくら美味しい料理でも、それをいただく空間がイメージと合わなかったり、不調和なコーディネートだと味は半減してしまいます。人は視覚を通じて獲得する情報が最も多いため、料理が美味しいと感じるためにも、食空間の適切なカラーコーディネートが必要です。 出典: aft.or.jp

料理に限らず、商品のパッケージ、Webサイト、資料、看板など、色が印象を左右する場面は数えきれません。しかも、その多くは「なんとなく」で決められています。色を理論で説明できる人は、こうした場面で判断の根拠を示せるので、相談相手として重宝されます。

データ分析の仕事をしていて、色の知識の大切さを痛感したことがあります。駆け出しの頃、売上の推移を示すグラフで、目立たせたい系列と目立たせなくてよい系列に同じくらい鮮やかな色を使ってしまいました。報告の場では、肝心の数字の変化に誰も気づかず、説明に時間を取られました。その後、明るさと鮮やかさの差で強弱をつける配色の考え方を学んでからは、同じデータでも伝わり方がまったく変わりました。色の知識は、デザイナーだけのものではないのです。

カラーコーディネーターの資格は主に2つ

カラーコーディネーターという名前は、特定の国家資格の名前ではありません。色に関する助言や提案をする人を広く指す呼び方です。この分野で代表的な検定は、色彩検定と、カラーコーディネーター検定試験の2つです。

検定 実施団体 試験の形
色彩検定 公益社団法人 色彩検定協会 年2回、全国の公開会場で受検。1級のみ2次試験あり
カラーコーディネーター検定試験 東京商工会議所 自宅などで受けるIBT方式か、テストセンターで受けるCBT方式

IBT方式とは、自分のパソコンとインターネットを使って、自宅や会社で受ける試験の方式のことです。CBT方式とは、全国のテストセンターに行き、備え付けのパソコンで受ける方式のことです。

どちらの検定も、受験資格に制限はありません。年齢や学歴に関係なく、誰でも受けられます。それぞれの中身を順番に見ていきます。

色彩検定の級と検定料、合格ライン

色彩検定は、3級、2級、1級と、色のユニバーサルデザインを扱うUC級に分かれています。色彩検定協会の公式サイトで確かめた内容を表にまとめます。

級 実施時期 試験方式 検定料(税込) 試験時間 合格ラインの目安
3級 夏期(6月)と冬期(11月) マークシート 7,000円 60分 200点満点の140点前後
2級 夏期と冬期 マークシート(一部記述式) 10,000円 70分 200点満点の140点前後
1級 冬期のみ(1次11月、2次12月) 1次マークシート、2次記述 15,000円 1次80分、2次90分 200点満点の140点前後
UC級 夏期と冬期 マークシート(一部記述式) 6,000円 60分 200点満点の160点前後

合格ラインは問題の難しさによって多少変わります。公式サイトに載っている2025年度の合格点の実績は、夏期検定で3級140点、2級144点、UC級160点、冬期検定で3級140点、2級140点、1級1次140点、1級2次158点、UC級160点でした。

3級では、色のはたらき、色が見える仕組み、色の三属性、色の心理効果、配色のイメージ、ファッションやインテリアの色など、基本的な事柄を学びます。色の三属性とは、色みを表す色相、明るさを表す明度、鮮やかさを表す彩度の3つのことです。2級では、色のユニバーサルデザイン、マンセル表色系、配色技法、景観の色彩などが加わります。

2026年度の冬期検定は11月8日に実施され、個人の申し込みの受付はすでに終わっています。次に受けられるのは、2027年度の夏期検定です。日程は毎年公式サイトで発表されるので、受検を考えている人は早めに確かめておきましょう。

カラーコーディネーター検定試験のクラスと受験料

もう1つの代表的な検定が、東京商工会議所が実施しているカラーコーディネーター検定試験です。現在は、スタンダードクラスとアドバンスクラスの2つに分かれています。

公式サイトの試験要項によると、試験は多肢選択式で90分、100点満点で70点以上が合格です。受験料は、自宅などで受けるIBT方式の場合、スタンダードクラスが5,500円(税込)、アドバンスクラスが7,700円(税込)です。テストセンターで受けるCBT方式の場合は、それぞれにCBT利用料2,200円(税込)がかかります。

スタンダードクラスは、日常から見た色彩の基礎的な知識が問われます。アドバンスクラスは、それに加えて、ビジネスでの色彩の活用事例など幅広い知識が問われます。公式サイトでは、さまざまな製品分野の色彩の事例を学べるので、仕事に役立つ実践的な知識が身につくと説明されています。

2026年の試験は、第60回が6月から7月、第61回が10月22日から11月9日の期間で行われます。第61回の申し込みはすでに締め切られています。IBT方式なら自宅で受験できるので、近くに試験会場がない地域に住んでいる人や、在宅で働きたい人にとっては受けやすい検定です。詳しい日程は、東京商工会議所の検定サイトで確かめてください。

2つの検定のどちらを選ぶか

どちらを受けるか迷ったときは、学びたい内容と受け方で選ぶのが合理的です。

色彩検定は、配色の理論や表色系など、色を体系的に学ぶことに重点があります。ファッション、インテリア、デザインなど、色を自分で選んで組み合わせる仕事をしたい人に向いています。級の区分が細かく、3級から段階的に学べるのも特徴です。

カラーコーディネーター検定試験は、ビジネスでの色の活用事例を学ぶことに重点があります。商品企画や販促、営業の資料など、色を仕事の成果につなげる場面に関心がある人に向いています。自宅で受けられるIBT方式があるので、在宅で働きながら受験したい人にも合っています。

どちらか1つを選ぶなら、在宅や副業で配色の依頼を受けたい人は色彩検定の3級から始め、2級まで進むのがおすすめです。配色の理論を説明できると、依頼主に提案の根拠を示しやすくなるからです。会社の仕事で色の知識を生かしたい人は、カラーコーディネーター検定試験のスタンダードクラスから始めると、ビジネスの事例と結びつけて学べます。

勉強の進め方と、合格までの道筋

色彩検定もカラーコーディネーター検定試験も、公式テキストが用意されています。出題はテキストの内容に沿っているので、勉強の中心は公式テキストに置くのが基本です。

色彩検定の場合、勉強の流れは次のようになります。

  1. 公式テキストを1周読み、知らない用語に印を付ける
  2. 色の名前と色見本を結びつけて覚える。配色カードのような実物の色見本を手元に用意すると覚えやすい
  3. 過去問題集を解き、出題の形式と時間の配分に慣れる
  4. 間違えた問題の単元をテキストで読み直す
  5. 試験の直前に、もう一度過去問題集を時間を計って解く

色彩検定協会は、公式の過去問題集を毎年発行しています。2026年3月には2025年度版の過去問題集が発売されました。過去の問題を解くと、どの単元から多く出題されているかが見えてくるので、勉強の優先順位をつけやすくなります。

勉強で一番つまずきやすいのは、表色系の単元です。表色系とは、色を数字や記号で正確に表すための仕組みのことで、PCCSやマンセル表色系などがあります。文字で読むだけでは理解しにくいので、色見本を見ながら、色相、明度、彩度がどう並んでいるかを目で確かめると、記憶に残りやすくなります。

勉強の期間は、色に触れる仕事をしているかどうかで変わります。いきなり2級から受けることもできますが、色を初めて体系的に学ぶ人は、3級で基本を固めてから2級に進むと、理解が深まります。夏期と冬期の年2回の試験を使い、夏期に3級、冬期に2級と続けて受ける計画も立てられます。

資格が役立つ仕事を分野ごとに整理する

色彩検定協会の公式サイトでは、色彩の知識が生かせる仕事として、総合や講師、美容とファッション、出版と広告、建築や工業や空間デザイン、飲食、オフィス、レジャーとイベントと冠婚葬祭の分野が挙げられています。代表的なものを整理すると次のようになります。

分野 主な仕事 色の知識が効く場面
美容・ファッション アパレル販売、ネイリスト、美容師、メイクアップアーティスト 似合う色の提案、色の微妙な違いの見分け
出版・広告 企画・広報、印刷・DTP、グラフィックやWebのデザイナー ブランドの色の管理、画面と印刷の色の違いの理解
建築・空間 インテリアデザイナー、建築デザイナー、塗装業、景観の担当者 面積や照明による見え方の違いの考慮
飲食 パティシエ、テーブルコーディネーター 食べ物をおいしそうに見せる配色
オフィス 営業、資料の作成 見やすく説得力のある資料の色づかい
講師 色彩講師、検定対策の講座 色彩の知識を分かりやすく伝える

建設や建築の分野について、色彩検定協会は次のように説明しています。

お客様の漠然としたイメージを具体的な色に落とし込んだり、地域に馴染むような配慮が必要です。色サンプルと実際の壁面では面積効果(面積によって色は明るさが変わって見える)や照明で色の見え方が変わるなどの知識があると、細かい部分で差がつきます。 出典: aft.or.jp

ここに挙がっている仕事の多くは、色の資格がなくても就ける仕事です。資格は、その仕事の中で「色について説明できる人」になるための上乗せの技能だと考えると、使い道がはっきりします。

在宅や副業で受けられる依頼

会社に勤めながら、あるいは家で働きながら、色の知識を生かせる依頼もあります。在宅や副業で受けやすいものを挙げます。

  • Webサイトやネット広告のバナーの配色の提案と制作
  • SNSに投稿する画像の色の統一、テンプレートの作成
  • 会社の提案資料やプレゼンテーションの資料の色づかいの見直し
  • 店舗のチラシ、メニュー、ポップの配色の提案
  • ブランドの色を決めるための候補づくりと説明資料の作成
  • オンラインでの配色の相談、インテリアの色選びの相談
  • 色彩検定の受検対策の個別指導

この中で、在宅の仕事として件数が見込みやすいのは、デザインの制作と組み合わせた依頼です。色の提案だけを仕事にするよりも、バナーや資料を作る作業に色の知識を上乗せするほうが、依頼主にとって分かりやすいからです。

たとえば、資料の作成の依頼では、「色を3色に絞り、強調したい数字だけにブランドの色を使う」といった提案ができると、仕上がりの印象が大きく変わります。依頼主からは「なぜか見やすくなった」と言われることが多いのですが、その理由を配色の理論で説明できるのが、資格を持っている人の強みです。

デザインの仕事の単価の相場や、経験による違いについては、デザイナーの年収・単価相場で市場全体のデータを確認できます。色の知識を上乗せした仕事をどの価格帯で受けるかを考えるときの参考になります。

グラフと資料の色づかいという、見落とされがちな需要

色の知識が役立つ場面として、見落とされがちなのがグラフや報告書の色づかいです。会社では毎日のように売上や在庫の報告書が作られていますが、その色はほとんどが表計算ソフトの初期設定のままです。

グラフの色づかいで気をつけたいのは、次の3点です。

  1. 強調したい系列だけに目立つ色を使い、それ以外は灰色や薄い色にする
  2. 順番に意味があるデータは、同じ色相で明るさを段階的に変える
  3. 赤と緑のように、色の見え方の違いによって区別しにくい組み合わせを避ける

3つ目は、色のユニバーサルデザインの考え方です。色のユニバーサルデザインとは、色の見え方が人によって違うことを前提に、誰にとっても区別しやすい配色にする考え方のことです。色彩検定のUC級では、色覚のタイプによる見え方の違いや、高齢の人の見え方、配色の改善の方法を学びます。

データ分析の現場では、この知識を持っている人はまだ多くありません。報告書やグラフの配色を見直す仕事は、資料の作成やデータの集計と組み合わせて受けられるので、在宅の仕事との相性も良い分野です。色彩検定のUC級は検定料が6,000円(税込)で、他の級と同じ日に併願もできるので、2級や3級と一緒に受けておくと、提案の幅が広がります。

Webと販促物の配色で、依頼主に喜ばれる工夫

在宅の仕事で受けやすいWebのバナーや店舗のチラシでは、色の知識をどう使えば依頼主に喜ばれるのでしょうか。現場でよく使われる考え方を整理します。

まず、使う色の数を絞ります。主役の色を1色、それを支える色を1色から2色、目を引く差し色を1色という組み立てにすると、全体にまとまりが出ます。色の数が多いほど、見る人の目が迷い、伝えたいことが伝わりにくくなります。

次に、文字と背景の明るさの差を確保します。色相が違っていても、明度が近いと文字は読みにくくなります。特にスマートフォンの小さな画面では、背景の写真の上に文字を載せると読めなくなることがよくあります。文字の下に帯を敷く、写真を少し暗くするなどの工夫で、読みやすさが大きく変わります。

そして、ブランドの色を守ります。会社や店舗には、ロゴや看板で使っている決まった色があることが多く、その色を勝手に変えると、依頼主の印象を損ねてしまいます。依頼を受けたら、最初にブランドの色の指定があるかを確かめ、その色を軸にして組み合わせを考えます。

最後に、季節や目的に合わせた色の選び方を説明できるようにしておきます。セールの告知、新商品の案内、季節の挨拶では、ふさわしい色の印象が違います。「この告知は急ぎの印象を出したいので、暖色を主役にしました」のように理由を添えると、依頼主は社内で説明しやすくなり、次の依頼にもつながります。

美容とファッションの分野での生かし方

美容とファッションは、色の知識が最も直接的に生きる分野です。色彩検定協会の公式サイトでは、ネイリストの仕事について、お客様のイメージを具体的な色やデザインで表すには配色の知識が欠かせず、さらに同じ色番号でもロットによって微妙に異なる色の違いを感じ取って使い分けられる専門性が、お客様からの高い評価に結びつくと紹介されています。

ロットとは、同じ製品でも製造された時期ごとのまとまりのことで、同じ色番号でも微妙に色が違うことがあります。こうした違いに気づけるかどうかが、仕上がりの満足度を左右します。

アパレルの販売では、お客様の好み、場面、季節、流行を踏まえて、説得力のあるコーディネートを提案できるようになります。美容師の仕事では、ヘアカラーの薬剤同士の混ぜ方や、髪の色との混ざり方を理論で理解できると、狙った色に早く確実に仕上げられます。

この分野の仕事は、店舗やサロンでの対面の仕事が中心です。在宅や副業で生かす場合は、オンラインでのコーディネートの相談や、通販サイトの商品写真の色の確認、SNSでの発信といった形が考えられます。

インテリアや住まいの色選びの相談をオンラインで受ける

住まいの色選びは、多くの人が迷う場面です。壁紙、カーテン、ソファ、床の色をどう組み合わせるかは、一度決めると簡単には変えられないので、専門の知識を持つ人に相談したいという需要があります。

オンラインで色選びの相談を受ける場合、進め方は次のようになります。

  1. 相談の前に、部屋の写真、窓の向き、照明の種類、すでに決まっている家具の色を送ってもらう
  2. 相談者が目指す雰囲気を、言葉と参考の写真で聞き取る
  3. 主役の色、組み合わせる色、差し色の候補を、配色の理論に沿って複数用意する
  4. 候補ごとに、どんな印象になるかを説明する
  5. 実物の色見本で最終確認するよう伝える

ここで大切なのは、写真で見る色と実物の色が違うことを、最初に相談者に伝えておくことです。スマートフォンの画面の設定や、写真を撮ったときの光によって、色の見え方は大きく変わります。また、色彩検定協会が建築の分野について説明しているように、小さな色見本と実際の広い壁では、面積の効果で明るさが違って見えます。オンラインの相談では、提案はあくまで候補で、最後は実物で確かめるという約束を、相談の始めに共有しておくと、行き違いを防げます。

相談の内容によっては、建物の構造や工事に関わる判断が含まれることがあります。そうした判断は、施工会社や建築の専門家に確かめるよう伝え、色の提案の範囲で責任を持つのが、長く続けるための線引きです。

会社の仕事の中で色の知識を生かす

資格を取ったからといって、必ずしも独立や副業を目指す必要はありません。今の会社の仕事の中で色の知識を生かすだけでも、評価が変わることがあります。

色彩検定協会の公式サイトでは、営業の仕事について、提案のための資料作りに色彩の知識が役立ち、統一感があって見やすい資料は説得力があると紹介されています。また、社内外のデザインの部門とやり取りするときに基礎的な知識があると、意思の疎通がスムーズになるとも説明されています。

たとえば、営業や企画の担当者が、デザイナーに「もう少し明るく」「もっと目立つように」と伝える場面を考えてみてください。あいまいな言葉で伝えると、何度もやり直しになります。色の三属性の言葉を使って「彩度は今のままで、明度を上げてほしい」と伝えられれば、1回で意図が伝わります。

会社によっては、色の知識を持っている人が、社内の資料のひな形づくりや、ブランドの色の使い方のルールづくりを任されることもあります。こうした経験は、将来独立したり副業を始めたりするときにも、そのまま実績として語れます。まずは社内で色の相談役になることが、色の仕事への最も身近な一歩です。

講師という道と、教える仕事の始め方

色の知識を人に教える仕事もあります。色彩検定協会は、色彩の知識やその生かし方を広める色彩講師を、学校やカルチャースクールでの検定対策講座、企業の研修などで活動する仕事として紹介しています。協会は講師養成講座を開いていて、これまでに400名以上の認定色彩講師を出しています。

在宅や副業で教える仕事を始めるなら、オンラインでの個別指導や、少人数の講座から始めるのが現実的です。色彩検定の3級や2級は、毎年多くの人が受検するので、受検の対策を手伝う需要があります。自分が合格したときの勉強の進め方や、つまずいた単元の覚え方をまとめておくと、教える内容の土台になります。

教える仕事では、説明の分かりやすさが評価のすべてです。教材の文章や講座の案内文を書く機会も多いので、文章で正確に伝える力を磨いておくと役立ちます。ビジネス文書の書き方を体系的に学びたい人は、ビジネス文書検定で試験の内容と学び方を確かめてみてください。

資格を取ってから最初の依頼を受けるまでの手順

資格を取っただけでは、依頼は来ません。最初の依頼を受けるまでの手順を整理します。

  1. 色の知識を見せる作品を3点用意する。バナー、資料、店舗のチラシなど、受けたい仕事に近い題材で作る
  2. 作品ごとに、配色の意図を2行から3行で添える。「主役の色を1色に絞った」「明度の差で文字を読みやすくした」のように、理論の言葉で説明する
  3. 直す前と直した後を並べた例を1つ入れる。配色の見直しの仕事を受けたいなら、この比較が一番伝わる
  4. 小さな依頼から応募する。資料1点の配色の見直し、バナー1点の制作のように、範囲のはっきりした仕事を選ぶ
  5. 受けた依頼の感想を依頼主に聞き、次の提案に生かす

作品集の作り方については、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で、作品の選び方と見せ方の型を解説しています。ライター向けの記事ですが、作品ごとに目的と工夫を添える考え方は、色の仕事の作品集にもそのまま使えます。

色の提案で気をつけたいこと

色の提案の仕事には、特有の注意点があります。

1つ目は、画面と印刷の色の違いです。パソコンの画面の色は光の3原色で表され、印刷の色はインクの色の組み合わせで表されます。そのため、画面で見た色と印刷した色は同じになりません。印刷物の配色を提案するときは、色見本や試し刷りで確かめる手順を依頼主と決めておきます。

2つ目は、見る環境による違いです。照明の種類や、見る面積の大きさによって、同じ色でも見え方が変わります。壁や看板のように大きな面に使う色は、小さな色見本で見たときより明るく見えることがあります。

3つ目は、好みと理論のバランスです。依頼主の好きな色と、理論的に効果的な色が違うことはよくあります。理論を押しつけるのではなく、「この色を主役にするなら、組み合わせる色はこちらが合います」のように、依頼主の希望を生かしながら理論で補う提案が喜ばれます。

4つ目は、色の指定の伝え方です。提案した色を依頼主やデザイナー、印刷会社に正確に伝えるには、「明るい青」のような言葉ではなく、色の番号で伝える必要があります。画面で使う色は16進数のカラーコード、印刷で使う色はインクの割合や色見本の番号で指定するのが一般的です。提案の資料には、色の見本と一緒に番号を必ず書いておくと、受け取った人が迷わずに再現でき、仕上がりの食い違いを防げます。

副業として始めるときに確かめておくこと

会社に勤めながら、色の知識を生かした副業を始める人も多いはずです。始める前に、次のことを確かめておきましょう。

1つ目は、勤め先の就業規則です。副業を認めているか、届け出が必要か、同じ業界での副業に制限があるかを確認します。たとえば、アパレルや印刷の会社に勤めている人が、取引先と競合する仕事を副業で受けると、問題になることがあります。

2つ目は、料金の決め方です。配色の提案は、作業の時間が見えにくい仕事です。「資料1点の配色の見直し」「バナー1点の制作と配色の提案」のように、成果物の単位で料金を決め、修正の回数もあらかじめ決めておくと、作業が膨らみすぎるのを防げます。

3つ目は、収入の扱いです。副業で得た収入は、金額や働き方によって確定申告が必要になることがあります。必要かどうかは人によって事情が違うので、収入が出始めたら、税務署や税理士に確かめてください。

4つ目は、作品の扱いです。依頼を受けて作ったバナーや資料を、自分の作品集に載せてよいかは、依頼主の了解が必要です。最初のやり取りで、作品集に載せてよいか、載せる場合は社名を伏せるかを確かめておきます。

副業は、続けられる量から始めるのが大切です。平日の夜と週末に無理なく使える時間を先に見積もり、その時間で終えられる依頼だけを受けるようにすると、本業にも副業にも迷惑をかけずに済みます。

色の知識と組み合わせると広がる仕事

色の知識は、他の技能と組み合わせると、受けられる仕事の幅が広がります。

たとえば、Webの広告やSNSの運用では、どの色のバナーがよく押されたかを数字で確かめて改善する仕事があります。色の理論と数字の分析を両方できる人は、提案に説得力が出ます。マーケティングを含めた周辺の仕事の種類については、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で整理しています。

また、最近は生成AIで画像を作る場面が増えています。生成された画像の色を整えたり、ブランドの色に合わせて指示を出したりするには、色を言葉で説明する力が必要です。生成AIを仕事の流れに組み込む手伝いをする仕事については、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。色の三属性で指示を出せる人は、AIの出力の調整でも頼りにされます。

運営者の視点から見た、色の仕事で続く人

フリーランスと在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から言えば、色の知識を仕事にして長く続いている人は、色の専門家として振る舞うよりも、依頼主の困りごとを色で解決する人です。「資料が見づらい」「商品が目立たない」「サイトの印象がばらばら」といった悩みに対して、色を理由に説明し、手を動かして直せる人に、次の依頼が集まります。

色の資格は、その説明の言葉を手に入れるための道具です。資格の名前だけでは仕事は来ませんが、理論の言葉で説明できる人は、依頼主にとって「この人に任せると話が早い」相手になります。

依頼者と受け手が直接やり取りする仕組みでは、仲介の手数料が引かれない分、同じ予算でも受け手の手取りが厚くなります。依頼者はその分を修正の回数や提案の数に回せるので、色の提案のように何度かやり取りを重ねて仕上げる仕事ほど、双方にとって得になる関係を作りやすくなります。まずは身近な資料やチラシの配色を見直すところから、色の知識を仕事の形にしていきましょう。

よくある質問

Q. カラーコーディネーターの資格にはどんな種類がありますか?

代表的なのは、色彩検定協会が実施する色彩検定と、東京商工会議所が実施するカラーコーディネーター検定試験の2つです。色彩検定は3級、2級、1級とUC級に分かれ、カラーコーディネーター検定試験はスタンダードクラスとアドバンスクラスに分かれています。どちらも受験資格に制限はありません。

Q. 色彩検定の検定料はいくらですか?

公式サイトによると、検定料は3級が7,000円、2級が10,000円、1級が15,000円、UC級が6,000円で、すべて税込です。検定料の返金や次回への繰り越しはできません。試験は夏期と冬期の年2回で、1級は冬期のみ実施されます。

Q. カラーコーディネーター検定試験は自宅で受けられますか?

受けられます。東京商工会議所のカラーコーディネーター検定試験には、自分のパソコンとインターネットを使って自宅や会社で受けるIBT方式があります。受験料はスタンダードクラスが5,500円(税込)、アドバンスクラスが7,700円(税込)です。テストセンターで受けるCBT方式も選べます。

Q. 色の資格だけで在宅の仕事を受けられますか?

色の提案だけを仕事にするのは簡単ではありません。在宅では、バナーや資料の制作、SNSの画像づくりなどの作業に色の知識を上乗せする形が現実的です。作品ごとに配色の意図を理論の言葉で説明できるようにしておくと、依頼主に強みが伝わりやすくなります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月18日最終更新:2026年10月10日
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