クラウドPBX比較2026|固定電話を廃止して通信費を60%削減する方法


この記事のポイント
- ✓2026年のビジネス環境において
- ✓物理的な固定電話の廃止とクラウドPBXへの移行は不可避のトレンドです
- ✓主要5サービスを徹底比較し
オフィスのデスクに鎮座する「固定電話」。2026年現在、この光景は急速に過去のものとなりつつあります。リモートワークが完全に定着し、場所を選ばない働き方が当たり前になった今、物理的な配線に縛られるレガシーな電話システムは、もはや経営の足かせでしかありません。
「固定電話を廃止して、本当に業務が回るのか?」「クラウドPBXに移行してコストは下がるのか?」といった疑問を持つ方に向けて、本記事では最新のクラウドPBX比較と、通信費を最大60%削減するための具体的なスキームを解説します。結論から言うと、2026年は「物理的な主装置(PBX)」を捨てる最適なタイミングです。 データを基に、その理由と最適な選択肢を紐解いていきましょう。
固定電話の「物理的な縛り」を解く時が来た
かつて、会社の電話番号(03や06など)で着信を受けるためには、オフィスに「主装置(PBX)」を設置し、各デスクに電話線を引く必要がありました。しかし、2026年の現在、通信環境は劇的な変化を遂げています。
2026年に固定電話を廃止すべき3つの理由
2026年において、企業が固定電話を廃止し、場所を問わない働き方を推進することは、もはや標準的な経営判断となりました。
令和5年版の情報通信白書によると、テレワークを導入している企業の割合は5割を超えており、導入の目的として「業務効率化」を挙げる企業が最も多くなっています。
— 出典: 総務省「令和5年版 情報通信白書」
第一の理由は、「維持コストの不合理性」です。物理的なPBXを設置する場合、導入時に数十万〜数百万円の初期費用がかかり、さらに数年ごとのリプレイスやメンテナンス費用が発生します。これに対し、クラウドPBXは物理的な装置を必要とせず、月額数千円からのサブスクリプション型で利用可能です。
第二に、「働き方の柔軟性」が挙げられます。クラウドPBXを導入すれば、個人のスマートフォンやPCが「会社の延長電話」になります。外出先でも、自宅でも、あるいは海外からでも、会社の代表番号で発着信ができる。この機動力は、スピード感が求められる現代ビジネスにおいて、もはや必須のインフラと言えるでしょう。
第三は、「ISDN・PSTN網の完全な終焉」です。NTTによる固定電話網のIP網移行が完了し、旧来のアナログ的なメリットはほぼ消失しました。詳細は総務省の「固定電話のIP網移行」に関する解説ページでも確認できます。技術的な優位性がなくなった今、あえて物理的な配線に固執する理由は、正直なところ「慣習」以外に見当たりません。
朝比奈 蒼の視点:固定電話は「場所の税金」である
私自身の経験から言わせてもらうと、物理的な固定電話を維持し続けることは、一種の「場所の税金」を払っているようなものです。電話番のために誰かが出社しなければならない、席替えのたびに配線工事を依頼する……。こうした「見えないコスト」や「時間のロス」を積み上げると、月々の基本料金以上の損失が出ていることに気づくはずです。
SFCでデータサイエンスを学んでいた頃から感じていましたが、日本のビジネスシーンは「物理的な実体」への信仰が強すぎます。2026年、その信仰は明確に「非効率」へと分類されるようになりました。
2026年最新:クラウドPBX主要5サービス徹底比較
現在、市場には数多くのクラウドPBXサービスが存在しますが、2026年において特に評価の高い5つのサービスを比較表にまとめました。
| サービス名 | 特徴 | 初期費用 | 月額基本料(1ID〜) | 主な機能 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|---|---|
| MiiTel (ミーテル) | AI解析に特化。商談の可視化が可能 | 要問合せ | 5,980円〜 | 自動録音・文字起こし・AI採点 | 営業チーム・コールセンター |
| Dialpad (ダイアルパッド) | Google/Microsoft 365連携が強力 | 0円 | 1,500円〜 | AI要約・マルチデバイス対応 | スタートアップ・IT企業 |
| MOT/TEL (モッテル) | 国内シェア高く、安定した通話品質 | 20,000円〜 | 3,980円(20内線〜) | 勤怠連携・チャット機能 | 中小企業・多拠点展開 |
| Arcstar Smart PBX | NTTコミュニケーションズ提供の安心感 | 0円〜 | 500円〜 | 内線転送・代表着信 | コスト最優先・個人事業主 |
| Circle (サークル) | グローバル対応と高度なカスタマイズ | オープン | 要問合せ | CRM連携・多言語対応 | 外資系・グローバル企業 |
1. MiiTel:AIが「電話の内容」を資産に変える
2026年のトレンドである「AI連携」の先駆者がMiiTelです。単なる電話ツールではなく、会話の内容を自動で文字起こしし、AIが「話し方」や「キーワード」を分析します。正直なところ、営業効率を上げたいならこれ一択です。こうしたAIツールの活用が求められる職種については、→ カスタマーサポートの仕事内容・スキル・将来性を詳しく見るも参考にしてみてください。
2. Dialpad:シンプルさと拡張性の極致
セットアップが非常に簡単で、既存のビジネスツール(SlackやSalesforce)との連携がスムーズです。小規模なチームであれば、導入したその日から使いこなせるUIの良さが光ります。
3. MOT/TEL:日本のビジネス慣習への適合
「パーク保留」や「内線取次」など、日本のオフィスで長年使われてきた機能をクラウド上で完璧に再現しています。アナログ電話からスムーズに移行したい企業にとっては、最も抵抗感が少ない選択肢でしょう。
4. Arcstar Smart PBX:圧倒的な低コスト
NTTブランドの安心感に加え、1内線あたりの単価が非常に安いです。「とりあえず03番号をスマホで持ちたい」という個人事業主や、コストを極限まで削りたい小規模SOHOには最適なソリューションです。
なぜ「固定電話の廃止」だけで通信費が60%も下がるのか?
「60%削減」という数字は、決して大げさなマーケティングトークではありません。実際にレガシーなPBXからクラウドPBXへ完全移行した企業の多くが、この水準のコストカットを実現しています。その内訳を詳解します。
1. 物理資産の排除(導入・維持コストの消滅)
従来のPBX導入には、以下の費用が発生していました。
- 主装置(PBX)本体: 20万〜100万円
- ビジネスフォン端末: 1台あたり2万〜4万円
- 配線工事費: 5万〜20万円
- 法定耐用年数によるリプレイス費用: 数年ごと
クラウドPBXなら、これらがすべて「0円」になります。社員がすでに持っているスマートフォンやPCを利用するため、端末代もかかりません。また、中小企業庁が推進するIT導入補助金などの支援策を活用すれば、さらに導入コストを抑えることが可能です。これだけで、5年スパンのトータルコストは劇的に下がります。
2. 基本料金と通話料の圧縮
固定電話網(PSTN)の基本料金は、回線ごとに数千円かかりますが、クラウドPBXはID単位の課金であり、多くの場合、回線数に縛られない柔軟な契約が可能です。 また、「内線通話の無料化」が大きなインパクトを与えます。本支店間や外出中の社員との通話がすべてインターネット経由の内線扱いになるため、従来かかっていた拠点間通話料がゼロになります。
3. 運用・管理コストの削減(見えない経費)
人事異動や席替えのたびに専門業者を呼んで配線設定を変更していた時代は終わりました。クラウドPBXなら、ブラウザ上の管理画面から数クリックで設定変更が完了します。 「業者の作業待ち」や「工事立会い」という人件費のロスがなくなるメリットは、数値以上に経営に寄与します。
コスト削減シミュレーション(従業員20名の例)
| 項目 | 従来型ビジネスフォン | クラウドPBX | 削減率 |
|---|---|---|---|
| 初期費用(装置・工事) | 800,000円 | 20,000円 | 97% |
| 月額基本料 | 15,000円 | 8,000円 | 46% |
| 通話料(拠点間含む) | 30,000円 | 12,000円 | 60% |
| 5年間トータルコスト | 3,500,000円 | 1,220,000円 | 約65%削減 |
朝比奈 蒼が斬る:クラウドPBXの「不都合な真実」と失敗しない選び方
ここまではメリットを中心に述べてきましたが、客観的な視点を重んじる私としては、あえて「クラウドPBXの弱点」についても触れておく必要があります。これを知らずに導入すると、必ず後悔します。
弱点1:音声品質は「ネットワーク環境」に依存する
クラウドPBXはインターネット回線を使用するため、オフィスのWi-Fiが弱かったり、スマートフォンの電波状況が悪かったりすると、音声が途切れたり遅延したりします。 「固定電話なら絶対に途切れなかった」という環境に慣れている年配の社員からは、不満が出やすいポイントです。導入前に必ずテスト利用(PoC)を行い、自社の通信環境で耐えうるか確認すべきです。
弱点2:110番・119番への直接発信ができない
多くのクラウドPBXサービスでは、緊急通報(110番や119番)への発信ができません。これは位置情報通知の仕組み上の制約です。 緊急時は個人の携帯電話から直接かけるよう、警察庁の「110番の適切な利用」に関する案内などを参考に、社内ルールを徹底しておく必要があります。「これ、意外と盲点ですよ」と、私はいつもアドバイスしています。
弱点3:すべての番号を引き継げるとは限らない
「今使っている番号(03-XXXX-XXXX)をそのままクラウドPBXに持っていきたい」というニーズは多いですが、現在契約している回線の種別(NTT直接契約か、他社IP電話か等)によっては、番号ポータビリティ(LNP)ができない場合があります。 番号が変わってしまうことは、ビジネス上大きなダメージになり得ます。契約前に、「今の番号がそのまま使えるか」をベンダーに執拗に確認してください。
朝比奈流・選定のチェックポイント
個人的には、以下の3点を満たさないサービスはおすすめしません。
- 直感的なUI: 管理画面が古臭く、マニュアルを読まないと操作できないものは避けるべきです。
- サポート体制: 設定トラブル時に即座にチャットや電話で対応してくれるか。
- 外部ツールとの連携: 2026年にもなって、CRM(顧客管理システム)と連携できない電話システムを導入するのは、データの無駄遣いです。
導入前に確認すべき「番号ポータビリティ」と法規制の現状
クラウドPBXへの移行を検討する際、最も大きなハードルとなるのが「電話番号の維持」です。
LNP(番号ポータビリティ)の条件
一般的に、NTT東日本・西日本で発番されたアナログ回線やISDN回線の番号であれば、多くのクラウドPBXサービスへ引き継ぐことが可能です。しかし、光電話で新しく取得した番号などは引き継げないケースがあります。
もし引き継げない場合は、「ゲートウェイ装置」という物理的な機器をオフィスに設置し、既存の電話回線をクラウドにバイパスさせる方法もあります。ただし、これでは「物理的な装置をゼロにする」というメリットが半減してしまいます。
2026年の法規制とセキュリティ
近年、特殊詐欺対策として「電話番号の譲渡」や「本人確認」が厳格化されています。クラウドPBXの契約時にも、厳格な法人確認が求められます。 また、通信の暗号化(SRTP/TLS)に対応しているかどうかも重要なチェック項目です。通話内容がインターネットを流れる以上、セキュリティ対策が甘い格安サービスは、企業の信頼性を損なうリスクがあります。
2026年のトレンド:AI連携がクラウドPBXを「電話機」から「商談ツール」に変える
2026年、クラウドPBXの役割は「声を届ける」ことから「会話をデータ化する」ことへと完全にシフトしました。
AI要約とネクストアクションの自動生成
最新のサービスでは、通話が終わった瞬間にAIが内容を要約し、SalesforceなどのCRMに自動入力します。さらに、「来週までに資料を送る」といった口約束を検知し、タスク管理ツールにToDoを登録してくれる機能まで実装されています。
感情解析による顧客満足度の可視化
コールセンターだけでなく、一般的な営業電話においても、AIが顧客の「声のトーン」から満足度や怒りの感情を解析します。これにより、上司がすべての通話を聞き直さなくても、アラートが出た通話だけをフォローするといった効率的なマネジメントが可能になっています。
正直なところ、いまだにメモ帳を片手に電話対応をしている企業と、AI連携のクラウドPBXを使いこなしている企業では、情報蓄積のスピードにおいて勝負になりません。
スマホで固定電話が使えるクラウドPBX「03plus」新料金プランの提供開始と年払いプランの廃止を実施 https://t.co/6jHEw3d7gU pic.twitter.com/CJ5deva8B1
— PR TIMESテクノロジー (@PRTIMES_TECH) 2026年1月26日
よくある質問(FAQ)
Q1. インターネットが繋がらない時、電話はどうなりますか?
A. オフィスのネットが落ちても、スマートフォンの4G/5G回線が生きていれば、アプリ経由で着信・発信が可能です。物理的なPBXよりも、実は災害や障害に強い(冗長性が高い)という側面があります。
Q2. 既存のビジネスフォン端末は再利用できますか?
A. 基本的にはできません。クラウドPBXはスマホアプリやPCソフト、または専用の「IP電話機」を使用します。古い端末は廃棄することになりますが、その分デスクが広くなるというメリットがあります。
Q3. FAXはどうすればいいですか?
A. 「インターネットFAX」への移行を強くおすすめします。クラウドPBXサービスの中には、FAX機能を内蔵しているものや、連携できるものが多くあります。これを機に、紙のFAXも廃止して「完全ペーパーレス化」を狙いましょう。
Q4. 導入までにどのくらいの期間がかかりますか?
A. 番号を新規取得する場合なら、最短で数日〜1週間程度です。今の番号を引き継ぐ(LNP)場合は、NTT側との調整が必要なため、2週間〜1ヶ月程度見ておくのが無難です。
Q5. 音質は本当に大丈夫ですか?
A. 2026年現在の主要サービスは、VoLTEと同等以上の高音質コーデックを使用しています。ただし、公共のフリーWi-Fiなど不安定な回線下では品質が落ちます。ビジネスで利用するなら、安定したモバイル回線かオフィスの光回線が必須です。
まとめ:2026年、固定電話を「廃止」する決断が未来を作る
クラウドPBXへの移行は、単なる「経費削減」ではありません。それは、場所の制約をなくし、AIによるデータ活用を可能にし、社員の生産性を最大化するための「経営戦略」です。
固定電話を廃止し、通信費を60%削減することで浮いた予算を、より付加価値の高い事業や、人材投資に回すべきではないでしょうか。2026年、私たちはもう「電話機のために出社する」必要はないのです。
まずは、自社の番号が引き継げるか、どのAI機能が業務を助けてくれるかを、主要ベンダーに相談することから始めてみてください。その一歩が、あなたの会社を「電話の縛り」から解放する第一歩になります。
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この記事を書いた人
朝比奈 蒼
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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