申込フォームの作り方|項目の決め方と受け付けた後の流れ


この記事のポイント
- ✓申込フォームの作り方を
- ✓受け付けた後の自動返信と担当の割り振りまで順に整理しました
- ✓イベント・講座・資料請求の項目例も紹介します
セミナーや講座の参加者を集めたい、資料請求を受け付けたい、教室の体験の予約を取りたい。そんなときに必要になるのが申込フォームです。申込フォームとは、申し込む人に名前や連絡先などを入力してもらい、その内容を受け付ける側に届ける仕組みのことです。紙の申込書やメールでの受け付けに比べて、入力の漏れが減り、集まった内容を一覧で扱えるようになります。この記事では、申込フォームの作り方を、目的の決め方、項目の選び方、入力しやすくする工夫、個人情報の扱い、道具の選び方、公開前の確認の順に説明し、作って終わりにしないための「受け付けた後の流れ」まで整理します。受付から担当の割り振り、返信までを1つの画面で扱えるHalictのような道具の使いどころも、後半で紹介します。
申込フォームを作る前に決めること
申込フォームを作るとき、いきなり入力欄を並べ始めるのは遠回りです。先に次の4つを決めておくと、項目の選び方や道具の選び方で迷わなくなります。
1つ目は、何の申し込みを受け付けるかです。イベントの参加、講座の受講、資料の請求、体験の予約、会員の登録など、目的によって必要な項目は大きく変わります。1つのフォームで複数の目的を兼ねようとすると、項目が増えて入力する人の負担が大きくなります。目的が違うなら、フォームを分けるのが基本です。
2つ目は、受け付けた後に何をするかです。申し込んだ人に確認のメールを送るのか、受講料の支払いを案内するのか、担当者が電話をかけるのか。受け付けた後の対応が決まると、そのために必要な項目(メールアドレス、電話番号、連絡しやすい時間帯など)も決まります。
3つ目は、誰が受け付けた内容を見るかです。1人で対応するのか、複数の担当者で分担するのかによって、選ぶべき道具が変わります。複数の人で分担するなら、誰がどの申し込みに対応したかを記録できる仕組みが必要になります。
4つ目は、受け付けの期間と上限です。定員のあるイベントなら、定員に達したら受け付けを止める必要があります。締め切りの日時も決めておきます。
| 決めること | 例 | 影響すること |
|---|---|---|
| 目的 | セミナーの参加申し込み | 必要な項目 |
| 受け付けた後の対応 | 確認のメールと当日の案内を送る | 連絡先の項目、自動返信の内容 |
| 対応する人 | 事務局の3人で分担 | 道具の選び方、担当の割り振り |
| 期間と上限 | 定員50人、開催の3日前まで | 締め切りの設定、定員の管理 |
この4つを1枚の紙やメモに書き出してから作り始めると、作業の途中で「この項目は要るのか」と迷う時間が大きく減ります。
項目の決め方|必要最低限から始める
申込フォームで最もよくある失敗は、項目を増やしすぎることです。項目が多いと、入力する人は面倒に感じ、途中でやめてしまいます。フォームを作るサービスの解説でも、次のように注意されています。
項目数が多いと、「入力が面倒」だと感じてフォームから離脱される可能性が高まります。申し込みフォームにおいては「申し込み者の名前」「連絡先」を必要最低限として、目的に応じた項目を設置するようにしましょう。 出典: form.run
項目を決めるときは、すべての項目について「受け付けた後、この情報を何に使うか」を問いかけます。使い道を答えられない項目は、外します。「あとで何かに使えるかもしれない」という理由で項目を加えると、入力する人の負担が増えるだけでなく、使わない個人情報を預かることにもなります。
項目は、次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
- 必ず必要な項目:名前、連絡先(メールアドレスか電話番号)など、受け付けた後の対応に欠かせないもの
- 目的に応じて必要な項目:参加する日程、受講するコース、請求する資料の種類など
- あればうれしい項目:申し込みのきっかけ、質問や要望など
3つ目の「あればうれしい項目」は、入力を任意にします。必須にすると、書くことが思いつかない人がそこで手を止めてしまいます。
目的別の項目の例
| 目的 | 必ず必要な項目 | 目的に応じた項目 | 任意の項目 |
|---|---|---|---|
| セミナーの参加 | 名前、メールアドレス | 参加する日程、参加の方法(会場か配信か) | 事前の質問、知ったきっかけ |
| 講座の受講 | 名前、メールアドレス、電話番号 | 受講するコース、支払いの方法 | 受講の目的、経験の有無 |
| 資料の請求 | 名前、メールアドレス | 請求する資料、会社名 | 検討している時期 |
| 体験の予約 | 名前、電話番号 | 希望の日時(第1希望と第2希望) | 気になっていること |
| 会員の登録 | 名前、メールアドレス | 住所(郵送が必要な場合のみ) | 興味のある分野 |
住所や生年月日、性別は、使い道がはっきりしている場合にだけ尋ねます。郵送で何かを送るなら住所は必要ですが、メールでしか連絡しないなら要りません。年齢の条件がある講座なら生年月日が必要ですが、そうでなければ要りません。
入力しやすくする工夫
項目を絞ったら、次は1つひとつの項目を入力しやすくします。入力のしやすさを高める工夫は「入力フォーム最適化(EFO)」と呼ばれます。代表的な工夫を紹介します。
入力の形式を選ぶ
答えが決まっている項目は、自由に書いてもらう欄ではなく、選択肢から選ぶ形にします。参加する日程、コース、支払いの方法などは、選択肢にすると入力の手間が減り、受け付ける側も集計しやすくなります。選択肢が2つから5つ程度なら丸い印から1つを選ぶ形、それより多いなら一覧から選ぶ形が使いやすくなります。
入力の例を示す
「電話番号(例:090-1234-5678)」のように、入力の例を欄の近くに示すと、どんな形で書けばよいかが分かります。ハイフンを入れるのか入れないのか、全角か半角か、といった迷いがなくなります。受け付ける側で形をそろえる処理ができるなら、どちらの形でも受け付けるようにしておくと、入力する人はさらに楽になります。
誤りをその場で知らせる
メールアドレスの形になっていない、必須の項目が空いている、といった誤りは、送信ボタンを押した後ではなく、入力したその場で知らせるのが親切です。
入力フォームに入力された内容が正しくない場合は、リアルタイムでアラートを出すよう設定しましょう。エラーがリアルタイムに表示されず、送信ボタンを押した後にまとめて エラー箇所を 再度入力する手間があると、ユーザーは面倒に感じて フォームから離脱しかねません。 出典: form.run
必須と任意をはっきり示す
どの項目が必須なのかを、項目の名前の横に「必須」と表示します。任意の項目には「任意」と表示しておくと、入力する人は飛ばしてよい項目が分かります。
スマートフォンで確かめる
申込フォームは、多くの人がスマートフォンから開きます。パソコンの画面で作ったまま公開すると、スマートフォンでは文字が小さすぎる、選択肢が押しにくい、といった問題が起きます。公開する前に、必ず自分のスマートフォンで入力してみます。メールアドレスの欄ではメール用のキーボードが、電話番号の欄では数字のキーボードが出るように設定できる道具もあります。
| 工夫 | 効果 |
|---|---|
| 答えが決まっている項目を選択肢にする | 入力の手間が減り、集計しやすくなる |
| 入力の例を示す | 書き方の迷いがなくなる |
| 誤りをその場で知らせる | 送信後のやり直しがなくなる |
| 必須と任意を示す | 飛ばしてよい項目が分かる |
| スマートフォンで確かめる | 多くの人が使う画面での問題に気づける |
個人情報の扱いで押さえること
申込フォームでは、名前やメールアドレスなどの個人情報を預かります。個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)では、事業として個人情報を扱う人に、取得するときのルールを定めています。
フォームのように、本人に直接入力してもらって個人情報を受け取る場合について、法律は次のように定めています。
個人情報取扱事業者は、前項の規定にかかわらず、本人との間で契約を締結することに伴って契約書その他の書面(電磁的記録を含む。以下この項において同じ。)に記載された当該本人の個人情報を取得する場合その他本人から直接書面に記載された当該本人の個人情報を取得する場合は、あらかじめ、本人に対し、その利用目的を明示しなければならない。 出典: e-Gov法令検索 個人情報の保護に関する法律 第21条第2項
ここでいう「電磁的記録」とは、電子的に記録されたデータのことで、フォームに入力された内容も含まれます。かみくだいて言えば、フォームで個人情報を受け取るときは、送信の前に「この情報を何に使うか」を相手に示しておく必要がある、ということです。
実務では、フォームの近くに「ご入力いただいた情報は、セミナーのご案内と当日の受付にのみ使用します」のような一文を書き、詳しい扱いをまとめたプライバシーポリシーへのリンクを載せる形がよく使われます。送信ボタンの手前に「プライバシーポリシーに同意する」という確認の印を付ける方法もあります。
あわせて、次の点にも気を配ります。
- 必要のない個人情報を集めない(前の節で見た項目の絞り込みは、個人情報の面からも大切)
- 受け付けた内容を見られる人を限る
- 使い終わった情報をいつまで保存するかを決める
- 外部のサービスでフォームを作る場合は、そのサービスの情報の扱いを確かめる
個人情報の扱いの細かな判断は、事業の規模や扱う情報の種類で変わります。迷ったときは、個人情報保護委員会の案内を確かめるか、専門家に相談してください。
申込フォームを作る道具の選び方
申込フォームを作る方法は、大きく3つあります。
方法1:無料のフォーム作成サービスを使う
Googleフォームのような無料のサービスを使う方法です。Googleのアカウントがあれば、質問を並べるだけで申込フォームを作れ、集まった回答はGoogleスプレッドシートに書き出せます。少人数のイベントや、社内の申し込みのように、まず手早く始めたい場合に向いています。
方法2:専用のフォーム作成サービスを使う
申し込みや問い合わせの受け付けに特化した、有料のフォーム作成サービスを使う方法です。デザインの自由度、入力しやすくする工夫、自動返信のメール、受け付けた後の管理など、無料のサービスより機能が充実しているものが多くあります。料金は月額数千円程度からのものが多く、無料のプランを用意しているサービスもあります。業務で使う顧客の管理や販売の管理のシステムと連携できるサービスもあり、受け付けた内容をそのまま社内のシステムに取り込めます。料金は改定されることがあるので、契約の前には各サービスの公式の料金ページで最新の金額を確かめてください。
方法3:自分のサイトにフォームを組み込む
WordPressのプラグインを使ったり、プログラムを書いたりして、自分のサイトの中にフォームを作る方法です。見た目を自分のサイトと完全にそろえられる一方で、スパムへの対策や、送信の失敗への対応、セキュリティの更新を自分で行う必要があります。
| 方法 | 向いている場合 | 注意点 |
|---|---|---|
| 無料のフォーム作成サービス | まず手早く始めたい、少人数の受け付け | デザインや受け付けた後の管理の機能は限られる |
| 専用のフォーム作成サービス | 業務として継続して受け付ける、複数人で対応する | 月額の費用がかかることが多い |
| 自分のサイトに組み込む | 見た目を完全にそろえたい | スパム対策やセキュリティの更新を自分で行う |
道具を選ぶときは、「作るとき」の使いやすさだけでなく、「受け付けた後」の使いやすさで比べるのが大切です。申込フォームは、作る時間より、受け付けた後に対応する時間のほうがずっと長くかかるからです。
フォームの文章の書き方
申込フォームは、入力欄だけでできているわけではありません。フォームの見出し、冒頭の説明、各項目の名前、送信ボタンの文字、送信した後の画面の文章。これらの言葉の選び方で、申し込む人の安心感と、最後まで入力してもらえるかどうかが変わります。
見出しと冒頭の説明
フォームの一番上には、何の申し込みなのかが一目で分かる見出しを付けます。「お申し込みフォーム」だけでは、複数のイベントを開いている場合にどれの申し込みなのかが分かりません。「10月25日開催 確定申告の基礎セミナー 参加申し込み」のように、具体的に書きます。
見出しの下には、2行から3行ほどの短い説明を書きます。入力にかかる時間の目安(「入力は2分ほどで終わります」)、申し込んだ後の流れ(「受付後、確認のメールをお送りします」)、締め切りや定員を書いておくと、入力する人は安心して始められます。
項目の名前
項目の名前は、短く、具体的にします。「ご連絡先」よりも「メールアドレス」、「ご希望」よりも「参加を希望する日程」のほうが、何を書けばよいかがすぐに分かります。項目の名前で伝えきれない注意は、欄の下に小さな文字で補足します。
送信ボタンの文字
送信ボタンの文字は、押したら何が起きるかが分かる言葉にします。「送信」よりも「申し込む」「この内容で申し込む」のほうが、押した後に申し込みが完了することが伝わります。入力した内容を確かめる画面を挟むなら、最初のボタンは「入力内容を確認する」、確認画面のボタンは「申し込む」と分けると、どこで申し込みが確定するかが分かりやすくなります。
送信した後の画面
送信した後の画面には、申し込みが完了したことと、次に何が起きるかを書きます。「お申し込みありがとうございました。ご入力のメールアドレスに確認のメールをお送りしました。10分たっても届かない場合は、迷惑メールのフォルダをご確認のうえ、下記までご連絡ください」のように、届かない場合の対応まで書いておくと、問い合わせの件数も減らせます。
| 場所 | よくない例 | よい例 |
|---|---|---|
| 見出し | お申し込みフォーム | 10月25日開催 確定申告の基礎セミナー 参加申し込み |
| 項目の名前 | ご連絡先 | メールアドレス |
| 送信ボタン | 送信 | この内容で申し込む |
| 送信後の画面 | 送信しました | 確認のメールをお送りしました。届かない場合は下記へご連絡ください |
紙やメールの受け付けから切り替えるとき
これまで紙の申込書やメールで申し込みを受け付けていた場合、いきなりすべてをフォームに切り替えると、慣れていない人が申し込めなくなることがあります。地域の講座や高齢の方が多い教室などでは、しばらくの間はフォームと紙や電話の受け付けを並行させるのが安全です。
並行させる期間は、紙や電話で受け付けた申し込みも、担当者がフォームに代わりに入力して、受け付けの記録を1か所にそろえます。受け付けの経路が複数あっても、記録が1か所にあれば、定員の管理や連絡の漏れを防げます。
切り替えの際は、紙の申込書の項目をそのままフォームに写すのではなく、この記事で見た考え方で項目を見直す良い機会にします。紙の時代に何となく続けていた項目の中には、いまは使っていないものが含まれていることがよくあります。
公開前の確認リスト
申込フォームを作ったら、公開する前に、次の点を確かめます。
- 自分で実際に申し込んでみる:パソコンとスマートフォンの両方で、最初から最後まで入力して送信する
- 自動返信のメールが届くか確かめる:迷惑メールのフォルダに入っていないかも見る
- 受け付けた内容が届くか確かめる:受け付ける側の画面やメールに、入力した内容がすべて届いているか
- 必須の項目を空けて送信してみる:きちんと誤りが知らされるか
- 間違った形で入力してみる:メールアドレスにアットマークを入れずに送信するなど
- 締め切りと定員の設定を確かめる:締め切りの日時、定員に達したときの表示
- 利用目的とプライバシーポリシーの表示を確かめる
- 送信後の画面の文章を確かめる:「お申し込みありがとうございました。確認のメールをお送りしました」のように、次に何が起きるかが分かる文章になっているか
特に2つ目と3つ目は、公開した後に気づくと、申し込んだ人に迷惑がかかります。テストの送信は、受け付けの一覧から削除するか、テストと分かる名前で送っておくと、本物の申し込みと混ざりません。
受け付けた後の流れを作る
申込フォームは、受け付けた後の流れまで作って、はじめて完成します。受け付けた後に起きることを、順に見ていきます。
自動返信のメールで受け付けを知らせる
申し込んだ人は、送信ボタンを押した後、「本当に申し込めたのか」が気になります。送信の直後に自動返信のメールを送り、受け付けたことと、入力した内容、次に何が起きるかを知らせます。
自動返信のメールには、次の内容を入れます。
- 申し込みを受け付けたこと
- 入力された内容の控え
- 次に何が起きるか(「開催の3日前に参加の案内をお送りします」など)
- 問い合わせ先
- 心当たりのない場合の連絡先(他人のメールアドレスで申し込まれた場合に備えて)
担当を割り振り、状況を記録する
受け付けた申し込みを、誰が対応するかを決めます。1人で対応するなら難しくありませんが、複数人で分担する場合は、「誰がどの申し込みに対応しているか」「対応は終わったか」を記録しておかないと、同じ申し込みに2人が返信したり、誰も返信しなかったりする事故が起きます。
よく使われるのは、受け付けた内容をスプレッドシートに集め、「担当者」「状況」「対応した日」の列を手で書き加えていく方法です。件数が少ないうちはこれで回りますが、件数が増えると、列の書き忘れや、どれが最新の状況かが分からなくなる問題が出てきます。
返信し、対応を記録に残す
担当者は、申し込んだ人に連絡を取ります。日程の調整、支払いの案内、質問への回答などです。返信した内容は、あとで別の担当者が見ても分かるように、申し込みの記録と一緒に残しておきます。
定員・締め切り・キャンセルを扱う
定員のあるイベントや講座では、受け付けた後の管理に、定員と締め切りとキャンセルの扱いが加わります。
定員に達したら、フォームの受け付けを止めるか、「キャンセル待ち」として受け付けを続けるかを決めておきます。キャンセル待ちとして受け付けるなら、キャンセルが出たときに、受け付けた順番に連絡する決まりにしておくと、不公平感が出ません。フォームの道具によっては、回答の数が上限に達したら自動で受け付けを止める設定ができるものもあります。
締め切りの日時を過ぎたら、フォームを閉じます。閉じたフォームを開いた人には、「受付は終了しました」と表示し、次回の案内を受け取れる方法(メールマガジンの登録など)を示しておくと、関心を持った人を逃さずに済みます。
キャンセルの受け付け方も、申し込みの段階で決めて伝えておきます。キャンセルの連絡先、キャンセルの締め切り、有料の場合の返金の扱いを、申込フォームの説明と自動返信のメールの両方に書いておくと、あとで「聞いていない」というトラブルを防げます。有料の講座で返金の決まりを設けるときは、その内容をあらかじめ分かりやすく示しておくことが大切です。
当日と終了後の連絡
イベントや講座の場合、受け付けた後の連絡は申し込みの直後だけで終わりません。開催の数日前に、日時と場所、持ち物、配信の場合は参加用のURLを案内します。開催の前日か当日の朝にも、短い案内を送ると、うっかり忘れて欠席する人が減ります。
終了後には、お礼の連絡とアンケートを送ります。アンケートの結果は、次回のフォームの項目や説明の文章を見直す材料にもなります。こうした連絡を毎回手で書くのは手間がかかるので、文面のひな形を作っておき、日時や場所だけを書き換えて送るようにすると、担当者が替わっても同じ品質で連絡を続けられます。
申し込みが集まらないときの見直し方
フォームを公開したのに、思ったほど申し込みが集まらない。そんなときは、原因を3つの段階に分けて見直します。
1つ目は、フォームにたどり着く人が少ない段階です。告知のページやメール、SNSの投稿から、フォームへのリンクが分かりにくい場所にあると、関心を持った人がいてもフォームまで来てもらえません。告知の文章の中で、申し込みのリンクを目立つ場所に、複数回示しているかを確かめます。
2つ目は、フォームを開いたのに入力を始めない段階です。開いた瞬間に項目がずらりと並んでいると、入力を始める前にやめてしまう人が出ます。冒頭の説明で入力にかかる時間の目安を示す、項目を減らす、といった見直しが効きます。
3つ目は、入力を始めたのに送信しない段階です。途中の特定の項目でやめる人が多いなら、その項目が答えにくい、または答えたくないものになっている可能性があります。電話番号や住所の入力を求めたところでやめる人が多い場合は、その項目が本当に必要かを見直します。必須の項目の誤りの知らせ方が分かりにくく、何度送信しても先に進めずにあきらめている場合もあります。
| 段階 | 起きていること | 見直すこと |
|---|---|---|
| フォームにたどり着かない | 告知からフォームへの道が分かりにくい | リンクの位置と回数 |
| 開いたが入力を始めない | 項目の多さに気後れする | 冒頭の説明、項目の数 |
| 入力の途中でやめる | 答えにくい項目、分かりにくい誤りの表示 | 項目の必要性、誤りの知らせ方 |
フォームの道具の中には、フォームを開いた人の数と、送信した人の数を表示できるものがあります。その差を見れば、どの段階で人が離れているかの手がかりになります。見直しは一度に全部を変えるのではなく、1つずつ変えて結果を見るほうが、何が効いたのかが分かります。
受付から返信までを1つの画面で回す
受け付けた後の流れを、スプレッドシートとメールソフトを行き来しながら回していると、担当と状況の管理に手間がかかります。こうした受付の後の流れを1つの画面で扱う道具の選択肢の1つが、Halictです。
公式サイトによると、Halictは申し込みや問い合わせのフォームを作り、届いた回答の1件ごとに担当と状況を残して、返信も同じ画面から送れるように作られたフォームのサービスです。返信したメールの開封まで記録されると案内されています。フォームの作成では、「採用面談の事前アンケート」のように作りたいフォームを伝えると、AIが質問や選択肢、必須の設定まで組み立てる機能があります。入力欄はテキスト、選択肢、評価、日付、メールなど12種類で、入力する人には1画面に1問ずつ質問が表示される形になっています。項目を絞る、入力の負担を減らすという、前の節で見た考え方とも相性の良い作りです。
料金は、フォームの数と回答の数がどのプランでも無制限で、使う人数で決まります。メンバー1人までのフリープランは0円で、受け付けた申し込みの状況の管理、自動返信、CSVの書き出しが使えます。メンバー3人までのスタータープランは月額2,980円(税抜)で、Googleスプレッドシートとの連携やフォームの複製が加わります。事務局として10人まで使えるチームプランは月額7,800円(税抜)で、一斉メールと開封の計測、メールのひな形、ファイルの提出の受け付けなどが加わると案内されています。
申し込みを1人で受け付けているうちはフリープランで試し、担当者が増えてきたら上のプランを検討する、という進め方ができます。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
申込フォームの仕事と運営者の視点
申込フォームの作成や改善は、仕事として頼まれることも多い作業です。小さな会社や教室、地域の団体では、「フォームを作ったが申し込みが少ない」「受け付けた後の管理が回らない」という相談がよく出てきます。
フォームの見た目や入力のしやすさを整える作業は、デザインの仕事の領域です。入力欄の並べ方やボタンの位置、誤りの知らせ方を工夫するだけで、途中でやめる人が減ることは珍しくありません。デザインの仕事の相場はデザイナーの年収・単価相場で確かめられます。
自分のサイトにフォームを組み込む、予約や決済の仕組みとつなぐ、といった作業は、開発の仕事として頼まれます。仕事の種類や進め方はアプリケーション開発のお仕事で紹介しています。受け付けの流れそのものを見直し、AIによる自動返信の文面づくりや、受け付けた内容の振り分けを提案する仕事もあり、その内容はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、フォームの依頼で長く頼りにされる人は、フォームを納品して終わりにしません。受け付けた後に誰がどう対応するかを依頼者と一緒に決め、自動返信の文面や担当の割り振り方まで整えてから引き渡しています。依頼する側にとっての本当の困りごとは、フォームを作ることより、受け付けた後の対応が回らないことにある場合が多いからです。
依頼する側と受ける側が直接やり取りできる場では、仲介の手数料が引かれない分、同じ予算でも頼める作業の幅が広がり、受ける側の手取りも厚くなります。フォームの改善のように、公開した後に数字を見ながら小さな修正を重ねていく仕事では、この直接のやり取りのしやすさが、長い付き合いの続けやすさにつながります。
よくある質問
Q. 申込フォームの項目はいくつくらいが適切ですか?
決まった数はありませんが、名前と連絡先を必要最低限として、目的に応じた項目だけを加えるのが基本です。すべての項目について「受け付けた後に何に使うか」を答えられるかを確かめ、使い道のない項目は外します。申し込みのきっかけや要望のような項目は任意にすると、入力する人が途中で手を止めにくくなります。
Q. 無料で申込フォームを作ることはできますか?
できます。Googleフォームのような無料のサービスなら、アカウントを作って質問を並べるだけで申込フォームを作れます。専用のフォーム作成サービスにも、使う人数や機能を限った無料のプランを用意しているものがあります。複数の担当者で受け付けた後の対応を分担するなら、担当や状況を記録できるかも比べて選ぶと、あとで困りにくくなります。
Q. 申込フォームで個人情報を集めるときに必要なことは何ですか?
個人情報保護法では、本人に直接入力してもらって個人情報を受け取る場合、あらかじめ利用目的を本人に示す必要があると定めています。フォームの近くに利用目的を書き、プライバシーポリシーへのリンクを示す形がよく使われます。必要のない情報を集めない、見られる人を限る、保存の期間を決めることも大切です。細かな判断は個人情報保護委員会の案内で確かめてください。
Q. 申込フォームの自動返信メールには何を書けばよいですか?
申し込みを受け付けたこと、入力された内容の控え、次に何が起きるか、問い合わせ先の4つが基本です。他人のメールアドレスで申し込まれた場合に備えて、心当たりのないときの連絡先も書いておくと安心です。公開する前に自分で申し込み、自動返信のメールが迷惑メールのフォルダに入っていないかも確かめておきます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







