アクセサリーを売るには|販売の方法と手続き


この記事のポイント
- ✓アクセサリーを売るには
- ✓仕入れて売るの3つの道があり
- ✓それぞれ必要な手続きが違います
使わなくなったネックレスや指輪を手放したい。自分で作ったピアスを販売してみたい。アクセサリーを売るには、どちらの場合も「どこで売るか」と「どんな手続きが必要か」を先に知っておくと、損をしたり、思わぬ決まりに触れたりするのを防げます。同じ「アクセサリーを売る」でも、手持ちの品を売るのか、作った作品を売るのか、仕入れた品を売るのかで、必要な手続きはまったく違います。
この記事では、アクセサリーを売る3つの道を整理したうえで、手持ちのアクセサリーを売るときの刻印の読み方と売り先の選び方、ハンドメイドのアクセサリーを販売するときの売り場と手数料、商品ページの書き方、中古品を仕入れて売るときの古物商許可、税金と申告の考え方までを順に解説します。読み終えたときに、自分の場合は何から始めればよいかが分かる状態を目指します。
アクセサリーを売る3つの道
アクセサリーを売る方法は、大きく分けて次の3つです。どの道を選ぶかで、準備も手続きも変わります。
| 売り方 | 主な売り先 | 主な手続き |
|---|---|---|
| 手持ちのアクセサリーを売る | 買取店、フリマアプリ、ネットオークション | 買取店では本人確認。許可は原則不要 |
| 自分で作ったアクセサリーを売る | ハンドメイドのマーケット、ネットショップ、イベント | 通信販売の表示、所得の申告 |
| 中古品を仕入れて売る | ネットショップ、フリマアプリ、店舗 | 古物商許可が必要 |
1つ目は、自分が使っていたアクセサリーを手放す道です。家に眠っている指輪やネックレスを、買取店に持ち込んだり、フリマアプリに出品したりします。自分の物を売るだけなら、営業の許可は原則として要りません。
2つ目は、自分で作ったアクセサリーを販売する道です。ビーズやパーツを組み合わせたピアス、レジンのネックレス、天然石のブレスレットなど、ハンドメイドの作品を売る形で、副業として始める人が多い分野です。
3つ目は、リサイクルショップやオークションなどで中古のアクセサリーを仕入れて、それを売る道です。いわゆる転売で、この場合は古物商許可が必要になります。
ここで注意したいのが、1つ目と3つ目の境目です。自分で使うために買ったものを、使わなくなって売るのは1つ目に当たります。一方で、売るつもりで中古品を買い集めて売るのは3つ目に当たります。売る数や頻度が増えてきたら、自分がどちらに当たるかを改めて確かめましょう。
手持ちのアクセサリーを売る前に、刻印を確かめる
手持ちのアクセサリーを売る前に、まず確かめておきたいのが、金具の裏や留め具の近くに打たれている刻印です。刻印は、使われている金属の種類と純度を示しています。査定の額を大きく左右するので、売り先を選ぶ前に自分で確認しておくと、話が進めやすくなります。
よく見かける刻印は、次のとおりです。
- K24、K18、K14、K10:金の純度。24分率で表すので、K18なら金が24分の18、つまり75%含まれていることを示します
- Pt1000、Pt950、Pt900、Pt850:プラチナの純度。千分率で表すので、Pt900ならプラチナが90%含まれていることを示します
- SV925、SV950:銀の純度。SV925なら銀が92.5%含まれていることを示します
- GP、GF、K18GPなど:金めっきや金張りを示す表示。表面だけが金で、中は別の金属です
金やプラチナの製品は、素材そのものに価値があるため、デザインが古くても、傷があっても、重さと純度に応じた査定になることが一般的です。一方で、めっきの製品は、素材としての価値はほとんど見込めません。刻印にGPやGFが付いているかどうかは、売り先を選ぶうえで大切な目印になります。
刻印がないアクセサリーもあります。海外で作られたものや、古いもの、手作りのものなどです。刻印がないからといって価値がないとは限りませんが、素材の判断には専門の検査が必要になります。貴金属の買取を扱う店では、比重を測る機械などで素材を確かめることがあります。
宝石が付いている場合は、宝石の種類や品質も査定に影響します。ダイヤモンドなどでは、鑑定書や鑑別書が付いていると判断がしやすくなります。購入時の箱や保証書、鑑定書が残っていれば、一緒に用意しておきましょう。
手持ちのアクセサリーの売り先と選び方
手持ちのアクセサリーの主な売り先は、買取店、フリマアプリ、ネットオークションの3つです。それぞれ向いている品が違います。
買取店に売る
金やプラチナの製品、有名ブランドの製品は、買取店に向いています。店頭で査定を受けて、その場で現金化できるのが利点です。宅配で品物を送って査定を受けられる店もあります。
買取店で売るときは、本人確認書類の提示を求められます。これは古物営業法で、古物商が品物を買い受けるときに相手の確認をするよう定められているためです。買取店の側も、盗まれた品物が持ち込まれるのを防ぐために、この確認を欠かせない手続きとして行っています。
古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとするときは、相手方の真偽を確認するため、次の各号のいずれかに掲げる措置をとらなければならない。 出典: e-Gov法令検索 古物営業法
運転免許証やマイナンバーカードなど、住所と氏名、年齢が確かめられる書類を用意しておきましょう。未成年の場合は、保護者の同意を求める店が多くあります。
金やプラチナの買取の価格は、その日の相場をもとに決まります。複数の店で見積もりを取り、重さと純度、手数料の有無を比べてから決めると納得しやすくなります。査定の額だけでなく、宝石の部分をどう評価しているか、キャンセルはできるかといった点も確かめておくと安心です。
フリマアプリやネットオークションで売る
ノンブランドのアクセサリーや、デザインに人気のあるもの、めっきの製品などは、フリマアプリやネットオークションのほうが値段が付きやすいことがあります。買取店では素材の価値で評価されるのに対して、個人間の取引では、デザインを気に入った人が買ってくれるためです。
その代わり、写真の撮影、説明文の作成、購入者とのやり取り、梱包と発送を自分で行う必要があります。販売価格からは、サービスの手数料と送料が差し引かれるので、手元に残る金額を計算してから値段を決めましょう。手数料の率は、各サービスの公式の案内で確かめてください。
個人間の取引では、偽物のブランド品を出品しないことが大前提です。本物かどうか分からないブランド品を、本物として売ると、トラブルになるだけでなく、商標権の侵害に関わるおそれがあります。各サービスも、偽物の出品を規約で禁止しています。購入した経路が分からないブランド品は、鑑定のできる買取店に持ち込むほうが安全です。
手持ちのアクセサリーを売る前の準備
同じアクセサリーでも、売る前の準備の仕方で、査定の進み方や値段の付き方が変わることがあります。手間のかからない範囲で、次の点を整えておきましょう。
まず、付属品をそろえます。購入時の箱、保証書、鑑定書や鑑別書、ブランドの袋やカードなどです。とくにブランドの製品は、付属品の有無で評価が変わることがあります。片方だけのピアスや、留め具の壊れたネックレスでも、金やプラチナの製品なら素材として値段が付くことがあるので、捨てずにまとめておきます。
次に、汚れを軽く落としておきます。柔らかい布で表面のくもりや皮脂を拭き取る程度で十分です。研磨剤の入ったクロスで強く磨いたり、薬品を使ったりすると、表面の加工や宝石を傷めるおそれがあります。めっきの製品は、磨くとめっきがはがれることもあるので注意が必要です。
そのうえで、売る品物の一覧を作っておくと、売り先を選びやすくなります。品物ごとに、刻印、重さ(キッチン用の秤でもおおよそ分かります)、ブランドの有無、付属品の有無を書き出しておきましょう。金やプラチナの製品は、重さと純度が分かれば、その日の相場からおおよその価値を見積もれます。複数の店で見積もりを取るときにも、同じ一覧を見せれば比べやすくなります。
最後に、思い出の品は売る前にもう一度考えます。家族から受け継いだ指輪や、記念日の贈り物は、一度売ると取り戻せません。素材の価値だけで判断せず、手元に残すものと手放すものを分けてから、売り先を探しましょう。
手持ちのアクセサリーを売ったときの税金
使わなくなったアクセサリーを売ってお金を受け取ったとき、税金がかかるかどうかも気になるところです。国税庁の案内では、生活に通常必要な動産を売って得た所得には所得税がかからないとされていますが、貴金属や宝石には例外があります。
家具、じゅう器、通勤用の自動車、衣服などの生活に通常必要な動産の譲渡による所得です。ただし、貴金属や宝石、書画、骨とうなどで、1個または1組の価額が30万円を超えるものの譲渡による所得は除きます。 出典: 国税庁 No.3105 譲渡所得の対象となる資産と課税方法
つまり、普段使いのアクセサリーを手放す場合は、多くの場合で課税されませんが、1個または1組の値段が30万円を超える貴金属や宝石を売った場合は、譲渡所得として課税の対象になりえます。譲渡所得は、売った額から買ったときの額や売るためにかかった費用を差し引き、そこから特別控除を引いて計算します。
高額な指輪やネックレスを売る予定がある場合は、購入時の領収書や保証書を探しておくと、取得の額を示す材料になります。課税されるかどうか、申告が必要かどうかは、品物の値段や持っていた期間、その年のほかの所得によって変わるため、迷うときは税務署に確認してください。
なお、売るつもりで仕入れた品を売った場合や、作った作品を売った場合は、ここで説明した生活用の動産の扱いとは別の話になります。こちらは後の節で説明します。
ハンドメイドのアクセサリーを売り始める前の準備
作ったアクセサリーを売る道を選んだら、出品を始める前に、作品の系統と品質の基準を決めておきましょう。思いついたものを次々に出品するよりも、売れ行きの見通しが立てやすくなります。
最初に決めたいのが、作品の系統です。天然石を使った落ち着いたもの、レジンで花を閉じ込めたもの、ビーズを編んだ華やかなものなど、自分が続けて作れる系統を1つか2つに絞ります。ショップ全体の雰囲気がそろうと、作品を見に来た人が、ほかの作品も見てくれやすくなります。
次に、品質の基準を決めます。アクセサリーは身に着けて使うものなので、見た目の美しさだけでなく、壊れにくさが大切です。丸カンのすき間がないか、ピアスの金具がぐらつかないか、接着した部分がはがれないかを、出品前に確かめる手順を決めておきましょう。試作した作品を自分や身近な人に数日着けてもらい、外れやすい部分がないかを確かめるのも有効です。
材料は、同じ作品を繰り返し作れるように、仕入れ先と品番を記録しておきます。人気の作品ができても、同じパーツが手に入らなければ作れなくなります。継続して作る予定の作品の材料は、在庫と再入荷の予定を確かめてからまとめて確保しておくと安心です。
作る数は、最初は少なめにします。出品してから売れるまでの期間は作品によって大きく違うため、在庫を抱えすぎると材料費が回収できません。数点ずつ出品して反応を見ながら、売れた作品の色違いや形違いを作っていく進め方が、無理のない始め方です。
作ったアクセサリーを売る場所と手数料
ハンドメイドのアクセサリーを販売する場所には、ハンドメイドのマーケット、自分のネットショップ、SNS、イベントや委託販売などがあります。始めやすいのは、すでに買い手が集まっているハンドメイドのマーケットです。公式の案内で確かめた主な手数料は次のとおりです。
| 販売する場所 | 主な費用 |
|---|---|
| minne | 販売手数料10.659%(税込、送料とオプション価格を含む)、初期費用と月額費用は0円 |
| Creema | 成約手数料は決済総額の10.67%(税込)、出店料と出品料は無料 |
| BASE(スタンダードプラン) | 月額0円、決済手数料3.6%+40円、サービス手数料3% |
minneの料金はminneの販売の案内で、Creemaの料金はCreemaのヘルプで確かめられます。ハンドメイドのマーケットは、作品を探しに来る人が多い一方で、同じような作品も多く並びます。自分のネットショップは手数料を抑えやすい反面、お客さんを呼び込む工夫を自分でする必要があります。最初はマーケットで反応を確かめ、固定のお客さんが付いてきたら自分のショップを持つ、という順番で進める人もいます。複数の場所に同じ作品を出品する場合は、在庫の数を間違えないように注意が必要です。一点ものの作品が別々の場所で同時に売れてしまうと、片方の購入者に断りの連絡をすることになり、評価の低下につながります。出品する場所を増やすのは、在庫の管理の方法を決めてからにしましょう。
イベントやマルシェでの対面販売は、実物を見てもらえるのが大きな利点です。アクセサリーは、写真では伝わりにくい輝きや重さ、着けたときの印象が、売れ行きを左右します。出店料や交通費がかかるので、売上の見込みと合わせて考えましょう。
雑貨店やカフェに作品を置いてもらう委託販売という方法もあります。売れた分の一定の割合をお店に支払う形が一般的で、割合や在庫の管理、破損したときの扱いは、お店ごとに違います。委託の前に、条件を書面で確認しておくと安心です。
作品の値段の決め方
ハンドメイドのアクセサリーの値段は、材料費、作業時間、手数料、送料、包装の費用を合わせて考えます。材料費だけを見て安く付けると、売れるほど忙しくなるのに手元にお金が残らない、という状態になりがちです。
値段を決めるときに整理しておきたい項目は次のとおりです。
- 材料費:パーツ、金具、天然石、チェーンなど
- 失敗や予備の分の材料費
- 作業時間:デザイン、制作、撮影、出品、問い合わせの対応、梱包
- 販売する場所の手数料と、売上の振込の手数料
- 包装の費用:箱、袋、台紙、緩衝材
- 送料:作品代に含めるか、別に受け取るか
手数料の重さは、具体的な金額で考えると分かりやすくなります。たとえば、送料込みで3,000円のピアスをminneで売った場合、販売手数料10.659%を当てはめると、手数料はおよそ320円です。ここから材料費、包装の費用、送料を差し引いた残りが、作業の時間に対する報酬になります。
似た作品の値段を参考にするのは大切ですが、自分の作業時間に合わない値段に合わせる必要はありません。
値段を決めた後も、売れ行きと作業時間の記録をもとに見直していきます。よく売れるのに作業時間が長い作品は、値段を見直すか、工程を減らせるデザインに変えることを考えます。反対に、なかなか売れない作品は、値段よりも写真や説明の伝わり方に原因があることも多いものです。写真を撮り直す、着けたときの写真を加える、素材や大きさの説明を詳しくするなど、値段を下げる前にできることを試してみましょう。セットで買うと少し安くなる組み合わせを用意するのも、1回の注文あたりの売上を伸ばす方法の1つです。最初の数点は、作業にかかった時間を計っておき、時間に見合う値段かどうかを確かめてから価格を決めましょう。
商品ページに書いておくべきこと
アクセサリーは、肌に直接触れる商品です。そのため、商品ページの説明には、見た目の魅力だけでなく、素材や使い方についての正確な情報が求められます。
書いておきたい主な項目は次のとおりです。
- 使っている素材:金具の素材(真鍮、ステンレス、チタン、シルバー、めっきの種類など)、パーツの素材
- 大きさと重さ:ピアスの長さ、ネックレスのチェーンの長さ、リングのサイズ
- 金具の種類:ピアスかイヤリングか、樹脂のノンホールピアスへの変更ができるか
- 手入れの方法:水や汗に弱い素材、保管のときの注意
- 作りの特徴:手作りのため一点ずつ形が違う、天然石は色や模様に個体差がある、など
- 発送の方法と日数、包装の有無
素材の書き方で気をつけたいのが、金属アレルギーに関する表現です。「アレルギー対応」「アレルギーが出ない」と言い切ると、実際に症状が出た人とのトラブルにつながります。アレルギーの出方は人によって違うため、言い切るのではなく、「金具はチタン製です」「ニッケルを使っていない金具を使っています」のように、使っている素材の事実を書くのが基本です。そのうえで、金属アレルギーのある人には、素材を確かめてから選んでほしいと添えておきましょう。
サイズの表記も、購入者の判断に直結する情報です。リングは号数だけでなく内径のミリ数を、ネックレスはチェーンの全長とアジャスターの長さを、ピアスは金具を含めた全体の長さを書いておくと、届いてから想像と違ったという行き違いを減らせます。
天然石の効果をうたう表現にも注意が必要です。「金運が上がる」「病気が治る」といった表現は、根拠を示せず、誤解を与えるおそれがあります。石の名前や色、産地など、確かめられる事実を中心に書きましょう。
梱包と発送の決め方
アクセサリーは小さく軽い商品ですが、その分、発送の方法と梱包の仕方で、届いたときの印象が大きく変わります。出品の前に、梱包と発送の方法を決めておきましょう。
梱包の基本は、作品が動かないように固定し、つぶれないように守ることです。台紙に作品を取り付け、透明の袋に入れてから、小さな箱やクッション付きの封筒に入れるのが一般的です。チェーンのネックレスは、絡まないように台紙に留めるか、袋の中でまとめておきます。天然石やガラスのパーツは、割れや欠けを防ぐために緩衝材で包みます。
発送の方法は、追跡ができるものを選ぶと安心です。小さなアクセサリーは、薄い封筒で送れる方法を選べば送料を抑えられますが、厚みや重さの上限を超えると使えないことがあります。箱に入れる場合と封筒に入れる場合で送料が変わるので、商品ごとに梱包した状態の厚みと重さを測って、使える方法を確かめておきましょう。ハンドメイドのマーケットには、住所や名前を互いに知らせずに送れる匿名の配送の仕組みがあり、個人で販売する人にとって安心材料になります。
贈り物として買われることが多いのも、アクセサリーの特徴です。ギフト用の包装を選べるようにしておくと、購入の後押しになります。包装に追加の料金をいただく場合は、その金額を商品ページに書いておきます。また、金額の分かる明細を同封しないでほしいという希望に応えられるよう、注文時に確認できる項目を設けておくと親切です。
梱包した状態の写真を撮っておくと、届いた作品が破損していたという連絡を受けたときに、梱包に問題がなかったかを確かめる手がかりになります。
通信販売の表示と、返品の決まり
ネットでアクセサリーを販売する場合、特定商取引法の通信販売のルールが関わります。特定商取引法では、通信販売の広告に、販売価格と送料、支払いの時期と方法、商品の引渡しの時期、返品についての決まり、事業者の名前と住所と電話番号などを表示するよう定めています。詳しくは消費者庁の特定商取引法のページで確かめられます。
ハンドメイドのマーケットでは、サービスが表示の仕組みを用意していることが多く、個人の作家が住所や電話番号をそのまま公開しなくて済むよう工夫されている場合もあります。自分のネットショップを開く場合は、表示の方法を自分で整える必要があるので、ショップの作成サービスの案内を確かめておきましょう。
返品の扱いも決めておきます。特定商取引法では、通信販売で商品を受け取った人は、広告に返品についての特約が表示されていなければ、受け取った日から8日を経過するまでは契約を解除できると定められています。ピアスのように衛生面から返品を受けにくい商品や、名前入れなどの注文品は、返品を受けない旨を商品ページにはっきり書いておきましょう。そのうえで、発送前の破損や作り手の側の誤りがあった場合の対応も書いておくと、購入する人が安心できます。
作品づくりで避けたい権利のトラブル
アクセサリーの販売で起きやすいのが、ブランドやキャラクターに関わる権利のトラブルです。有名ブランドのロゴの入ったパーツや、ブランドのボタンを使ったアクセサリーは、自分で作り直したものでも、販売すれば商標権の侵害に当たるおそれがあります。正規品を分解して作ったものであっても、ブランドの名前を使って売ることには問題が生じえます。
キャラクターの形や絵柄を使った作品も同じです。アニメや漫画のキャラクターを模したチャーム、作品の名前を入れたアクセサリーは、権利を持つ会社の許可なく販売すると、著作権や商標権の侵害になりえます。手作りだから、少数だから、という理由で許されるわけではありません。
他の作家の作品をそっくりまねることも避けましょう。デザインの細部まで同じ作品を販売すると、トラブルの原因になるだけでなく、マーケットの規約に違反することもあります。人気の作品を参考にするのは自然なことですが、そこから自分らしいデザインに育てていくことが、長く販売を続けるうえでの強みになります。
権利の扱いは、作品の内容や使われ方によって判断が分かれることがあります。迷うときは使わない、または権利を持つ人に確認するのが安全です。
中古のアクセサリーを仕入れて売るなら古物商許可
中古のアクセサリーを仕入れて販売する場合は、古物商許可が必要です。古物営業法では、古物を「一度使用された物品」や「使用されない物品で使用のために取引されたもの」などと定めていて、これを売買する営業には都道府県公安委員会の許可が必要とされています。
古物にはいわゆる新品も含まれることがある点に注意が必要です。お店から一度でも消費者の手に渡ったものは、使っていなくても「使用のために取引されたもの」として古物に当たります。フリマアプリで未使用のアクセサリーを買い集めて売る場合も、古物商許可の対象になりえます。
申請先は、主な営業所の所在地を管轄する警察署です。警視庁の案内では、申請の手数料は19,000円で、略歴書や住民票の写し、誓約書などの書類が必要とされています。手続きの詳細は、警視庁の古物商許可申請のページで確かめられます。東京都以外の場合は、各都道府県の警察の案内を確認してください。
古物商になると、仕入れのときの相手の本人確認、取引の記録の保存など、守るべき義務が生じます。手続きの手間と義務の重さを理解したうえで、仕入れて売る道に進むかを判断しましょう。自分で作った作品を売るだけなら、古物商許可は要りません。
作品や仕入れ品の販売で得た所得と申告
作ったアクセサリーや、仕入れたアクセサリーの販売で得た利益は、所得として申告の対象になります。副業として販売する場合、所得の区分は雑所得か事業所得になるのが一般的です。国税庁の案内では、副業に係る所得は雑所得に当たる例として挙げられています。
会社員の場合、給与以外の所得の合計が年間20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です。ここでいう所得は、売上から材料費、手数料、送料、包装の費用などの経費を差し引いた額です。20万円以下でも、住民税の申告は別に必要になります。
申告に備えて、材料の購入の記録、販売の明細、手数料の明細は、最初から整理して保存しておきましょう。ハンドメイドのマーケットでは、売上や手数料の履歴を画面で確かめられることが多いので、定期的に記録を保存しておくと、年末に慌てずに済みます。所得の区分や経費の範囲は、販売の規模や続け方によって扱いが変わるため、迷ったときは税務署や市区町村の窓口に確認してください。
経費として扱えるものの例には、パーツや金具などの材料費、工具、包装の資材、送料、販売する場所の手数料、作品の撮影に使う背景紙や照明などがあります。自宅で作業している場合に、家賃や電気代の一部を経費に含められるかどうかは、作業に使っている割合などによって扱いが変わります。根拠を説明できるように、どのように割合を決めたかも記録しておきましょう。
アクセサリーの販売を広げるための周辺のスキル
アクセサリーの販売は、作る力だけで売れ行きが決まるわけではありません。写真の撮り方、説明文の書き方、ショップのデザイン、SNSでの発信など、作品を知ってもらうための作業が欠かせません。とくに写真は、輝きや質感が伝わるかどうかで印象が大きく変わります。自然光の入る窓辺で、背景をシンプルにし、着けたときの大きさが分かる写真を加えるだけでも、伝わり方は変わります。
ショップのロゴや商品の台紙のデザインを外部に頼む場合の相場感は、デザイナーの年収・単価相場が参考になります。説明文や問い合わせへの返信の文面を整えたい人には、ビジネス文書検定の内容も役立ちます。在宅で取り組める仕事の幅を広げたい人は、在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるも読んでみてください。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、手作りの作品の販売が長く続く人は、作品の質と同じくらい、説明の正確さと対応の丁寧さを大切にしています。素材や大きさを正確に書き、できないことはできないと書く。この積み重ねが、評価と次の注文につながります。また、写真や文章など自分の得意でない作業を、信頼できる外部の人に直接頼める関係を持っている人ほど、作品づくりに時間を使えています。仲介の手数料がかからない直接の取引であれば、頼む側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。
アクセサリーを売るには、まず自分がどの道を選ぶのかを決めることが出発点です。手持ちの品なら刻印と売り先を、作った作品なら売り場と表示を、仕入れて売るなら古物商許可を、それぞれ確かめてから動き出してみてください。
よくある質問
Q. 使わなくなったアクセサリーを売るのに許可は必要ですか?
自分が使っていたアクセサリーを手放すだけなら、営業の許可は原則として要りません。買取店では古物営業法にもとづく本人確認が行われるので、運転免許証などの書類を用意しておきます。売るつもりで中古品を買い集めて売る場合は古物商許可が必要になるため、売る数や頻度が増えたら扱いを確かめてください。
Q. 刻印がK18GPのアクセサリーは金として売れますか?
K18GPは金めっきを示す表示で、表面だけが金で中は別の金属です。素材としての価値はほとんど見込めないため、貴金属としての買取の対象にならないことが一般的です。デザインに人気があるものは、フリマアプリなどの個人間の取引で値段が付くことがあります。売り先は品物に合わせて選びましょう。
Q. ハンドメイドのアクセサリーに「アレルギー対応」と書いてもよいですか?
金属アレルギーの出方は人によって違うため、「アレルギーが出ない」と言い切る表現は避けたほうが安全です。「金具はチタン製です」「ニッケルを使っていない金具です」のように、使っている素材の事実を書くのが基本です。そのうえで、アレルギーのある人には素材を確かめてから選んでほしいと添えておきましょう。
Q. アクセサリーを売ったお金に税金はかかりますか?
普段使いのアクセサリーを手放した場合は、生活用の動産として多くの場合で課税されませんが、1個または1組が30万円を超える貴金属や宝石は課税の対象になりえます。作品や仕入れ品の販売で得た利益は所得になり、会社員は給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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