在宅ワークの確定申告|経費にできるもの一覧と計算例


この記事のポイント
- ✓在宅ワーカーの確定申告を徹底解説
- ✓経費にできるものの一覧
- ✓青色申告と白色申告の違い
在宅ワーカーになって最初の確定申告、私は本当にテンパった。「何が経費になるの?」「そもそも青色と白色って何?」「レシート捨てちゃったけど大丈夫?」
焦りまくって税務署に電話したら、丁寧に教えてもらえたんだけど、もっと早く知っておけば数万円は節税できたと後悔した。
あなたにはそんな思いをしてほしくない。この記事では、在宅ワーカーの確定申告で知っておくべきことを、私の失敗談とともに全部まとめたよ。
確定申告が必要な人
まず、自分が確定申告をする必要があるかどうかを確認しよう。
| パターン | 確定申告が必要? |
|---|---|
| 在宅ワークが本業(フリーランス) | 必要 |
| 会社員+副業の所得が20万円超 | 必要 |
| 会社員+副業の所得が20万円以下 | 不要(住民税の申告は必要) |
| 専業主婦で在宅ワーク(48万円以下) | 不要 |
| 専業主婦で在宅ワーク(48万円超) | 必要 |
ここで注意したいのは、「収入」と「所得」の違い。
- 収入 = 売上の合計
- 所得 = 収入 − 経費
つまり、経費をしっかり計上すれば所得が下がり、税金が安くなる。だから経費の把握が超重要なんだよね。
副業所得の20万円というラインは、「年末調整を行っている給与所得者」が対象です。フリーランスや個人事業主は1円でも事業所得がある場合は確定申告が必要になります。
在宅ワーカーが経費にできるもの一覧
全額経費にできるもの
仕事でしか使わないものは全額経費にできる。
| 経費項目 | 具体例 | 勘定科目 |
|---|---|---|
| 仕事用PC・周辺機器 | PC、モニター、キーボード、マウス | 消耗品費(10万円未満) |
| ソフトウェア | Adobe CC、Office 365、有料ツール | 通信費 or 消耗品費 |
| 仕事用の書籍・教材 | 技術書、オンライン講座 | 新聞図書費 |
| 文具・事務用品 | ノート、ペン、インク、コピー用紙 | 消耗品費 |
| 名刺・印刷物 | 名刺、チラシ | 広告宣伝費 |
| セミナー・勉強会 | 参加費、交通費 | 研修費 |
| クラウドサービス | サーバー代、ドメイン代 | 通信費 |
| 振込手数料 | 銀行の振込手数料 | 支払手数料 |
10万円以上のPCや機材は「減価償却資産」として複数年にわたって経費化します。ただし、青色申告をしている場合は「少額減価償却資産の特例」により30万円未満のものを全額その年の経費として計上できます(年間合計300万円まで)。
家事按分で経費にできるもの
プライベートと仕事の両方で使うものは、仕事の割合だけ経費にできる。
| 経費項目 | 按分率の目安 | 年間経費の目安 |
|---|---|---|
| 家賃 | 20〜40% | 144,000〜288,000円 |
| 電気代 | 30〜50% | 36,000〜60,000円 |
| インターネット回線 | 50〜70% | 30,000〜42,000円 |
| スマホ通信費 | 30〜50% | 10,800〜18,000円 |
| ガス代 | 5〜15% | 3,000〜9,000円 |
| 水道代 | 5〜10% | 2,400〜4,800円 |
家賃の按分率は「作業スペースの面積 ÷ 部屋全体の面積」で計算するのが一般的です。例えば50平米の部屋で10平米を作業スペースとして使っている場合、按分率は20%となります。
家事按分の詳しい計算方法はこちらの記事を参考にしてね。
見落としがちな経費
私が1年目に見落としていた経費をリストアップ。
- 椅子・デスク → 仕事用なら経費OK
- カフェの飲食代 → 仕事のための利用なら経費(レシートにメモを残す)
- 健康診断 → フリーランスは自費だけど経費にはならない(ただし特定の条件下では可能)
- 交通費 → クライアントとの打ち合わせにかかった交通費は経費
- 宅配便の送料 → 仕事関連の発送なら経費
- コワーキングスペース利用料 → 全額経費
- クレジットカードの年会費 → 仕事用途で使っているカードは按分可
- サブスクリプション → Notion、Slack有料版など仕事用ツールは全額経費
- 確定申告のための会計ソフト代 → 経費OK(月額1,000〜2,000円が多い)
経費として認められないもの
勘違いして経費にしてしまうと税務調査で問題になる可能性があるもの:
- 食事代(仕事関係者との打ち合わせ以外)
- プライベートな旅行費用(仕事との混在は按分)
- 通勤費(在宅ワーカーはそもそも通勤しないが、外出先への移動は経費)
- 国民健康保険・国民年金(経費ではなく「社会保険料控除」として別途申告)
- ふるさと納税(経費ではなく「寄附金控除」として別途申告)
青色申告 vs 白色申告
違いを比較
| 項目 | 青色申告 | 白色申告 |
|---|---|---|
| 控除額 | 最大65万円 | なし |
| 帳簿の義務 | 複式簿記 | 簡易帳簿 |
| 赤字の繰越 | 3年間可能 | 不可 |
| 家族への給与 | 経費にできる | 制限あり |
| 事前届出 | 必要 | 不要 |
結論:青色申告一択
正直に言って、在宅ワーカーなら青色申告を選ばない理由がない。
最大65万円の控除は、所得税率10%の人なら約65,000円の節税。住民税も合わせると約97,500円の節税になる。
「複式簿記が難しそう」という不安は、会計ソフトが解決してくれる。freeeやマネーフォワードを使えば、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で帳簿が作られる。
青色申告承認申請書の提出期限は、初年度は「開業日から2ヶ月以内」、翌年以降は「その年の3月15日まで」です。これを忘れると白色申告しかできなくなるので、開業届と同時に提出する習慣をつけよう。
確定申告の具体的な計算例
ケース:年収300万円の在宅ライター
収入:
- クライアントA:月15万円×12ヶ月=180万円
- クライアントB:月10万円×12ヶ月=120万円
- 合計:300万円
経費:
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 家賃(家事按分30%) | 216,000円 |
| 電気代(家事按分30%) | 43,200円 |
| ネット回線(家事按分60%) | 36,000円 |
| PC(減価償却) | 40,000円 |
| ソフトウェア | 36,000円 |
| 書籍・教材 | 30,000円 |
| 文具・消耗品 | 12,000円 |
| 交通費 | 20,000円 |
| その他 | 10,000円 |
| 経費合計 | 443,200円 |
所得の計算:
- 収入3,000,000円−経費443,200円=事業所得2,556,800円
- 青色申告控除−650,000円
- 課税所得=2,556,800−650,000−基礎控除480,000−社会保険料控除等=約1,100,000円
税額:
- 所得税:約55,000円
- 住民税:約110,000円
- 合計:約165,000円
もし経費を計上せず、青色申告もしなかった場合:
- 課税所得=3,000,000−480,000=2,520,000円
- 所得税:約155,500円
- 住民税:約252,000円
- 合計:約407,500円
差額は約24万円。経費の計上と青色申告だけでこれだけ変わる。
節税をさらに進めるための制度
確定申告と合わせて活用したい節税制度:
| 制度 | 節税効果の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| iDeCo(個人型確定拠出年金) | 年3〜15万円 | 掛金全額が所得控除。フリーランスは月最大68,000円まで |
| 小規模企業共済 | 年1〜8万円 | 月最大7万円が全額所得控除 |
| ふるさと納税 | 自己負担2,000円で返礼品 | 実質的な税金の前払い |
| 国民年金基金 | 年1〜5万円 | 掛金全額が社会保険料控除 |
これらを組み合わせると、年収300万円のフリーランスでも年間40〜50万円の節税が可能なケースがあります。
確定申告のスケジュール
| 時期 | やるべきこと |
|---|---|
| 1月 | 前年の帳簿を締める。源泉徴収票を集める |
| 2月中旬 | 確定申告書を作成。e-Taxで提出 |
| 3月15日 | 確定申告の期限 |
| 4〜5月 | 還付金の振込(還付がある場合) |
| 6月 | 住民税の通知 |
| 随時 | 日々の帳簿記録、レシートの保管 |
最も大切なのは日々の記録。確定申告の時期にまとめてやろうとすると地獄を見る(1年目の私がそうだった)。会計ソフトに月1回まとめて入力するだけでも、確定申告がグッとラクになるよ。
税務調査に備えて、領収書・レシートは7年間保存する義務があります。電子帳簿保存法の改正により、2024年以降はデータでの保存が推奨されています。クラウド会計ソフトでスキャン保存すると管理が楽になります。
源泉徴収された場合の処理
在宅ワーカーが受け取る報酬の多くは、クライアントから源泉徴収されています。
源泉徴収額の計算:
- 報酬が100万円以下の場合:報酬×10.21%
- 報酬が100万円超の場合:(報酬−100万円)×20.42%+102,100円
確定申告で経費と控除を計上した結果、源泉徴収額が実際の税額を上回る場合は「還付」を受けられます。1年目に多くのフリーランスが数万円〜数十万円の還付を受けることがあります。
よくある質問
Q1. レシートを捨ててしまった場合は?
クレジットカードの明細やオンラインの購入履歴でも代用できる。ただし、紙のレシートの保管が原則。今後は必ず保管しよう。
Q2. 源泉徴収されている場合は確定申告でどうなる?
確定申告で精算される。経費を計上した結果、源泉徴収額のほうが多ければ還付される。つまりお金が戻ってくる。
Q3. 会計ソフトは何がおすすめ?
freee、マネーフォワード、弥生のいずれか。在宅ワーカーならfreeeかマネーフォワードが使いやすい。月額1,000〜2,000円程度で、この費用も経費にできる。
Q4. 税理士に頼む必要はある?
年収500万円未満なら、会計ソフトで自分でやる人が多い。年収500万円を超えてきたら、節税の提案を受けながら税理士に依頼する選択肢も検討を。税理士費用は年5〜15万円程度が相場ですが、節税効果がそれ以上になることも多い。
確定申告の基本についてはこちらの記事も参考にしてね。
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この記事を書いた人
星野 ゆい
元会社員のフリーランスライター
大手メーカーで営業職として5年間勤務した後、フリーランスライターとして独立。クラウドソーシングで人生が変わった経験をもとに、初心者向けの記事を中心に執筆しています。
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