在宅ワークの光熱費は経費になる?|家事按分の正しい計算方法


この記事のポイント
- ✓在宅ワークの光熱費を経費にする方法を解説
- ✓電気代・ガス代・水道代の家事按分の計算方法
- ✓税務署に認められるための記録の付け方を具体例とともに紹介します
在宅ワークを始めて最初の確定申告のとき、私は光熱費を1円も経費にしていなかった。「自宅の電気代って経費にしていいの?」と疑問に思いつつ、怖くて計上できなかったんだよね。
結果、払わなくていい税金を数万円も余計に払っていた。あなたにはそんな失敗をしてほしくない。
この記事では、在宅ワークの光熱費を正しく経費にするための家事按分の考え方と、具体的な計算方法をわかりやすく解説するよ。
そもそも家事按分って何?
家事按分(かじあんぶん)とは、プライベートと仕事の両方で使っている費用を、仕事で使った割合だけ経費にするという考え方。
在宅ワーカーの場合、自宅の電気代は仕事でもプライベートでも使うよね。だから全額は経費にできないけど、仕事に使った分だけは経費として認められる。
| 項目 | 全額経費にできる? | 家事按分で経費にできる? |
|---|---|---|
| 電気代 | × | ○ |
| ガス代 | × | ○(暖房使用など) |
| 水道代 | × | ○(割合は低め) |
| インターネット回線 | × | ○ |
| 家賃 | × | ○ |
ポイントは、合理的な根拠があれば税務署に認められるということ。「なんとなく半分」ではダメだけど、きちんと計算根拠を示せれば大丈夫。
電気代の家事按分|3つの計算方法
電気代の按分方法は主に3つある。自分に合った方法を選ぼう。
方法1:面積で按分する(最もポピュラー)
自宅の総面積に対する、仕事部屋の面積の割合で計算する方法。
計算例:
- 自宅の総面積:60㎡
- 仕事部屋の面積:10㎡
- 月の電気代:12,000円
按分率 = 10㎡ ÷ 60㎡ = 約16.7%
経費にできる金額 = 12,000円 × 16.7% = 約2,004円/月
年間だと約24,000円。これだけで所得税・住民税合わせて数千円の節税になる。
方法2:時間で按分する
1日のうち仕事に使っている時間の割合で計算する方法。
計算例:
- 1日の在宅時間:16時間(8時間は外出・睡眠)
- 仕事をしている時間:8時間
- 月の電気代:12,000円
按分率 = 8時間 ÷ 16時間 = 50%
経費にできる金額 = 12,000円 × 50% = 6,000円/月
時間按分のほうが面積按分より高くなるケースが多い。ただし、合理性を説明できることが条件だよ。
方法3:面積×時間の組み合わせ
面積と時間を組み合わせて計算する方法。税理士が推奨することも多い。
実務上は面積按分か時間按分のどちらか一方を使うことがほとんど。併用する場合は税理士に相談しよう。
ガス代・水道代の按分はできる?
ガス代
冬場に暖房としてガスを使っている場合は按分対象になる。ただし、料理やお風呂のガス代はプライベート使用なので、按分率は低くなりがち。
ガスファンヒーターを仕事中に使っているなら、時間按分で計算しよう。
水道代
水道代を経費にするのは正直ハードルが高い。仕事で水を使う場面が少ないからね。
ただし、トイレの使用など最低限の按分(5〜10%程度)は認められるケースもある。金額が小さいので、無理に計上しなくてもいいかもしれない。
インターネット回線は忘れずに経費計上
光熱費よりも忘れがちだけど、インターネット回線の料金は在宅ワーカーにとって最も説明しやすい経費の一つ。
| 項目 | 月額の目安 | 按分率の目安 | 経費にできる金額 |
|---|---|---|---|
| 光回線 | 5,000円 | 50〜70% | 2,500〜3,500円 |
| ホームルーター | 4,500円 | 50〜70% | 2,250〜3,150円 |
| スマホ通信費 | 3,000円 | 30〜50% | 900〜1,500円 |
仕事専用の回線を引いている場合は100%経費にできる。在宅ワークのネット回線について詳しくは以下の記事も参考にしてね。
税務署に認められるための記録の付け方
家事按分で最も大切なのは、按分の根拠を記録として残しておくこと。
残すべき記録
- 按分率の計算根拠(面積の図面や作業時間の記録)
- 毎月の光熱費の明細(電力会社のWeb明細でOK)
- 仕事のスケジュール記録(カレンダーやタイムトラッキングアプリ)
おすすめの管理方法
私はGoogleスプレッドシートで毎月の光熱費を記録している。確定申告のときにまとめて計算するより、毎月コツコツ記録するほうが圧倒的にラク。
按分率は一度決めたら基本的に1年間同じでOK。大きく状況が変わった(引っ越し、仕事時間の変化など)ときだけ見直そう。
家事按分でよくある質問
Q. 在宅ワークを始めたばかりでも経費にできる?
A. できる。 開業届を出していなくても、副業の所得が20万円を超えて確定申告をする場合は経費計上が可能。
Q. 按分率はいくらまでOK?
A. 明確な上限はない。 ただし、電気代で70%以上を経費にするなら、それを説明できるだけの根拠が必要。一般的には30〜50%が安全ラインと言われている。
Q. 会社員の副業でも家事按分できる?
A. できる。 副業の収入を雑所得や事業所得として申告する際に経費として計上できる。ただし、年間の副業所得が20万円以下なら確定申告自体が不要(住民税の申告は必要)。
家事按分の年間節税シミュレーション
在宅ワーカーが家事按分で経費にできる金額の目安をまとめたよ。
| 項目 | 月額 | 按分率 | 月の経費 | 年間の経費 |
|---|---|---|---|---|
| 電気代 | 12,000円 | 30% | 3,600円 | 43,200円 |
| ガス代 | 5,000円 | 10% | 500円 | 6,000円 |
| 水道代 | 4,000円 | 5% | 200円 | 2,400円 |
| ネット回線 | 5,000円 | 60% | 3,000円 | 36,000円 |
| 家賃 | 80,000円 | 20% | 16,000円 | 192,000円 |
| 合計 | 23,300円 | 279,600円 |
年間約28万円を経費にできれば、所得税率10%の場合で約28,000円の節税になる。住民税も合わせると約42,000円。これは大きい。
確定申告の全体像や経費にできるものの一覧は、こちらの記事も参考にしてね。
→ 在宅ワークの確定申告|経費にできるもの一覧 → フリーランスの経費について詳しく知る
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この記事を書いた人
星野 ゆい
元会社員のフリーランスライター
大手メーカーで営業職として5年間勤務した後、フリーランスライターとして独立。クラウドソーシングで人生が変わった経験をもとに、初心者向けの記事を中心に執筆しています。











