Webデザイナーの年収・収入|フリーランスと会社員の差を徹底比較

榊原 隼人
榊原 隼人
Webデザイナーの年収・収入|フリーランスと会社員の差を徹底比較

この記事のポイント

  • Webデザイナーの年収をフリーランスと会社員で徹底比較
  • 平均年収460万円の内訳
  • 年収1000万円を目指すキャリア戦略まで現役フリーランスが解説します

Webデザイナーの年収は「スキルの掛け算」で決まる。HTML/CSSだけのコーダーと、UI設計からフロントエンド実装まで一気通貫でできるデザイナーでは、同じ「Webデザイナー」でも年収に3倍以上の差がつく。

僕自身、SIer時代にJava案件ばかりやっていた頃は「デザイナーって稼げないんでしょ」と思っていた。でも実際にフリーランスになってWebデザイナーと組む機会が増えると、月単価80万円で常駐しているUIデザイナーがゴロゴロいる現実を知った。この記事では、データと僕の周りのリアルな事例を交えて、Webデザイナーの年収の全体像を解説する。

Webデザイナーの平均年収|会社員とフリーランスの比較

会社員Webデザイナーの年収

求人ボックスの2025年データによると、会社員Webデザイナーの平均年収は約460万円。月給換算で38万円、初任給は24万円程度だ。

年収帯 割合の目安
300万円台 約25%
400〜500万円 約35%
500〜600万円 約20%
600〜700万円 約12%
700万円以上 約8%

正社員の給与幅は309〜875万円と広い。勤務先の規模、地域、そしてスキルセットで大きく変わる。

フリーランスWebデザイナーの年収

フリーランスの年収はさらにばらつきが大きい。

レベル 月単価の目安 年収換算
初級(バナー・LP中心) 15〜30万円 180〜360万円
中級(コーポレートサイト) 30〜50万円 360〜600万円
上級(UI/UX設計込み) 50〜80万円 600〜960万円
ハイクラス(ディレクション込み) 80〜120万円 960〜1,440万円

フリーランス白書2022のデータでは、クリエイティブ職のフリーランスの年収ボリュームゾーンは200〜400万円。ただしこれには副業ワーカーも含まれる。専業で実績を積んだフリーランスWebデザイナーの実態は、400〜700万円がメインレンジだ。

ぶっちゃけ、フリーランスWebデザイナーの年収は「営業力×スキル×稼働率」の掛け算。スキルだけ高くても案件が取れなければ意味がないし、稼働率100%でも単価が低ければ疲弊するだけ。

年収を左右する3つの要因

1. スキルの幅と深さ

Webデザイナーの年収は、持っているスキルの組み合わせで決まる。

スキルセット 年収への影響
Photoshop/Illustratorのみ ベースライン
+ Figma(UI設計) +50〜100万円
+ HTML/CSS/JavaScript +100〜200万円
+ React/Vue.js +150〜300万円
+ UXリサーチ +100〜200万円

僕の周りで月単価70万円以上をコンスタントに稼いでいるWebデザイナーは、全員がFigmaでのUI設計とHTML/CSSのコーディングを両方できる。「デザインだけ」「コーディングだけ」の人は、単価が頭打ちになりやすい。

2. 業界・クライアントの規模

同じスキルでも、クライアントによって単価は変わる。

クライアント LP1本の相場
個人事業主・小規模EC 5〜15万円
中小企業 15〜40万円
大企業・SaaS 40〜100万円
スタートアップ(資金調達済み) 50〜150万円

SaaS企業やスタートアップは、UIの品質がプロダクトの成否を左右するから、デザインへの投資に積極的だ。僕がフリーランスエンジニアとして参画したスタートアップでは、UIデザイナーの月単価が80万円だった。エンジニアと同等かそれ以上の報酬だ。

3. 営業力と案件獲得チャネル

クラウドソーシングだけで案件を取っているフリーランスと、直接取引を中心にしているフリーランスでは、手取りに大きな差が出る。

獲得チャネル 手数料 単価傾向
クラウドワークス 5〜20% 低〜中
ランサーズ 16.5% 低〜中
@SOHO 0% 中〜高
エージェント経由 10〜25%(マージン) 中〜高
直接営業 0% 高い

手数料20%のプラットフォームで月40万円稼いでも、手取りは32万円。同じ案件を手数料0%の@SOHOや直接取引で受ければ、まるまる40万円が手元に残る。年間で96万円の差だ。

こういう意見もあるし、実際にバナー制作やテンプレートベースのサイト構築だけで戦おうとすると厳しい。ただ、UI/UX設計やプロダクトデザインの領域に踏み込めば話は全く変わる。Webデザイナーという肩書きの中身が問われている時代だ。

年代・経験年数別の年収推移

年代別の平均年収

年代 会社員の年収目安 フリーランスの年収目安
20代 280〜380万円 200〜400万円
30代 380〜520万円 350〜650万円
40代 450〜600万円 400〜800万円
50代 450〜550万円 300〜700万円

会社員は40代でほぼ頭打ちになる一方、フリーランスは30〜40代がピーク。ただし50代以降は、常駐案件の獲得が難しくなる傾向がある。マネジメントやディレクション寄りのキャリアに移行できるかが分かれ道だ。

経験年数と単価の関係

僕の観察では、フリーランスWebデザイナーの単価は経験3年目あたりで大きく跳ねる。

  • 1年目: 月15〜25万円。実績作りの期間
  • 2〜3年目: 月30〜50万円。得意分野が定まる
  • 4〜7年目: 月50〜80万円。専門性で差別化
  • 8年目以降: 月60〜120万円。ディレクション込みの高単価案件

Webデザイナーが年収を上げる5つの方法

1. UI/UXデザインにシフトする

見た目を作る「ビジュアルデザイン」から、ユーザー体験を設計する「UI/UXデザイン」へのシフトは、年収アップの最短ルートだ。デザイナーの年収データも確認しておこう。UI/UXデザイナーの平均年収は約550〜700万円で、Webデザイナーより100〜200万円高い。

Figmaの習得は必須。さらにユーザーリサーチやワイヤーフレーム設計の経験があれば、単価は一気に跳ね上がる。

2. コーディングスキルを身につける

デザインからコーディングまで一貫して対応できるフリーランスは、単価が1.5〜2倍になる。クライアントからすれば、コミュニケーションコストが半減するから当然だ。

HTML/CSSは最低限として、JavaScriptとReactあたりまでカバーできると、月単価60万円以上は現実的なラインになる。ソフトウェア開発者の年収も参考になる。

3. 特定業界に特化する

医療、不動産、EC、SaaSなど、特定の業界に特化すると単価が上がる。その業界特有のUI設計やユーザー行動を理解しているデザイナーは、汎用的なデザイナーよりも高い単価で選ばれる。

僕がよく組むWebデザイナーは「SaaS専門」を掲げていて、月単価85万円。SaaSのダッシュボードUIの設計経験が豊富で、クライアントからの指名が絶えない。

4. 直接取引を増やす

手数料のかかるプラットフォーム経由から、直接取引に移行するだけで手取りは10〜20%増える。

最初はクラウドソーシングで実績を作り、そこからリピートクライアントとの直接契約に移行するのが王道パターン。@SOHOのように手数料0%のプラットフォームを活用すれば、最初から手取りを最大化できる。

5. デザインシステムの構築スキルを磨く

2026年現在、デザインシステムの需要が急増している。企業のプロダクトチームにデザインシステムを構築・運用できるスキルがあれば、月単価100万円超も見えてくる。

Figmaのコンポーネント設計、デザイントークンの定義、Storybook連携などのスキルが問われる。

年収1,000万円を目指すキャリア戦略

Webデザイナーで年収1,000万円を超えるパターンは、大きく3つ。

パターン1: ハイスキル×高単価常駐 月単価80〜100万円の案件に常駐。UI/UXデザインとフロントエンド実装を両方できるスキルが必要。稼働率80%で年収960〜1,200万円。

パターン2: ディレクター兼デザイナー Webディレクションとデザインを兼務する形。プロジェクト全体を見れるスキルが求められるが、月単価100〜120万円が狙える。

パターン3: 自社サービス×受託 受託案件をベースにしつつ、テンプレート販売やオンライン講座など、労働時間に比例しない収入源を作る。僕の知人のデザイナーは、受託で月60万円+テンプレート販売で月20万円+講座で月30万円、合計で年収1,300万円を超えている。

クリエイターとして食べていくには「売れる自分」をデザインすることが不可欠です。ポートフォリオだけでなく、自分のブランド全体を設計しましょう。

— 出典: MOREWORKS「フリーランスWebデザイナーのリアル」

Webデザイナーの年収に関するよくある質問

Q. 未経験からWebデザイナーになった場合の初年度年収は?

会社員なら280〜350万円、フリーランスなら月5〜15万円(年60〜180万円)が現実的。フリーランスの場合、最初の半年は実績作りに使うつもりでいた方がいい。

Q. Webデザイナーの年収は今後上がる?下がる?

二極化が進む。テンプレートやAIで代替できる領域の単価は下がり続けるが、UI/UX設計やプロダクトデザインの領域は需要が拡大している。Figma AIやMidjourneyを使いこなせるデザイナーはむしろ生産性が上がり、単価アップにつながる。

Q. 地方在住でも高年収は狙える?

フルリモート案件が増えているから、地方在住のデメリットは小さくなっている。僕の周りでも、地方在住で月単価70万円の案件をリモートで受けているデザイナーがいる。ただし、最初の実績作りは対面の方が効率的なケースもある。

出典・参考データ

出典 内容
求人ボックス 給料ナビ Webデザイナーの平均年収460万円
フリーランス白書2022 フリーランスの年収分布データ
MOREWORKS フリーランスWebデザイナーのリアル フリーランスWebデザイナーの実態
FLEXY フリーランスWebデザイナーの年収 単価相場と年収アップ方法

@SOHOでWebデザインの案件を探そう

Webデザイナーの年収は、スキル・営業力・案件獲得チャネルの3つで決まる。特にフリーランスの場合、手数料の差は年間で数十万円のインパクトがある。

@SOHOは手数料0%で、クライアントとの直接取引ができるプラットフォームだ。余計なマージンを取られることなく、報酬の100%を受け取れる。

榊原 隼人

この記事を書いた人

榊原 隼人

フルスタックエンジニア・テックライター

SIerで8年間システム開発に携わった後、フリーランスエンジニアに転身。React/Next.js/Pythonを中心に開発案件をこなしながら、技術系の記事を執筆しています。

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