動画撮影の同時期発注(スチール兼務)|写真と動画を一括で頼む料金 2026

長谷川 奈津
長谷川 奈津
動画撮影の同時期発注(スチール兼務)|写真と動画を一括で頼む料金 2026

この記事のポイント

  • 撮影と写真動画の同時発注は
  • 別々に頼むより費用も日程調整も効率的です
  • 料金相場・業務範囲の決め方・失敗しない発注のコツを

先日、あるEC事業者の方から相談を受けました。「商品写真の撮影会社と、SNS用の動画撮影会社を別々に契約したら、日程調整だけで2週間かかった」と。結論から言うと、撮影と写真動画の同時発注は、こうした二度手間を防ぐ有効な選択肢です。同じスタジオ、同じ日程、同じカメラマンで写真と動画を一括で撮ってもらえば、調整コストも移動時間も削減できます。つまり、「別々に頼むのが当たり前」という思い込みを一度手放してみることが、コスト最適化の第一歩なんです。この記事では、撮影と写真動画を同時発注する際の料金相場、依頼の流れ、失敗しない業者選びのポイントを、契約実務に携わってきた立場から具体的に解説します。

撮影と写真動画の同時発注、いま何が起きているか

「撮影 写真動画 同時発注」という検索をする方の多くは、すでに一度、写真撮影と動画撮影を別々の業者に発注した経験があるはずです。そしてその経験から「もっと効率的な方法があるのでは」と気づいた方だと思います。これ、知らない人が本当に多いんですが、実は近年、写真と動画を同時に撮影できるプランを用意する撮影会社やフリーランスカメラマンが急増しています。

背景にあるのは、EC・SNSマーケティングの変化です。商品ページには静止画が必要で、SNS広告やInstagramリールには動画が必要です。以前は「写真は写真専門のカメラマン」「動画は動画専門のディレクター」と分業するのが常識でした。ところが、ミラーレスカメラの高性能化により、1台の機材で高画質な写真と4K動画の両方を撮影できるようになったことで、写真と動画の両方に対応できるカメラマンが増えました。

1時間4.4万円から写真と動画の両方を依頼できるプランを提供する事業者も現れています。

【特徴】 ◉写真と動画、両方一度に撮れて1時間4.4万円 動画撮影は1時間44,000円(税込)から依頼が可能。 「写真も動画もこの日に撮りたい」というご要望にも対応。 両方撮れるスキルがあるカメラマンを手配するので、1時間あたりの料金は変わりません。 動画の編集もご希望の場合は、編集オプション3.3万円(税込)から承ります。

この引用が示す通り、写真と動画を別々のカメラマンに依頼する必要はなく、両方に対応できるカメラマン1人を手配すれば、1時間あたりの単価を変えずに両方の成果物を得られるケースが出てきています。これは発注者側にとって大きなメリットです。従来なら写真撮影で半日、動画撮影でさらに半日というスケジュールが必要だったところを、1日で両方完結させられる可能性があるからです。

一方で、注意点もあります。「写真も動画も撮れる」と謳うカメラマンの中には、実際には片方が得意でもう片方は最低限のクオリティしか出せない、というケースも存在します。同時発注のメリットを享受するには、実績確認が欠かせません。この点は後の章で詳しく解説します。

撮影と写真動画を同時発注する料金相場

まず気になるのが料金です。撮影を写真と動画それぞれ別々に発注した場合と、同時発注した場合の相場感を整理します。

個別発注した場合の相場

商品写真撮影のみを依頼する場合、スタジオ利用込みで1時間1.5万円から3万円程度が一般的な相場です。商品点数や背景合成の有無によって変動します。

一方、動画撮影のみを依頼する場合は、撮影内容によって幅が大きくなります。商品紹介動画やインタビュー動画であれば1時間3万円から6万円程度、編集込みだとさらに3万円から10万円程度の編集費用が上乗せされます。写真と動画を別々の業者に発注すると、単純合算で1時間あたり4.5万円から9万円程度に加え、移動・準備の重複コストがかかる計算になります。

同時発注した場合の相場

これに対し、写真と動画を同時に撮影できるカメラマンやチームに依頼した場合、1時間4.4万円から6万円程度で両方の成果物を得られるプランが存在します。動画編集を追加する場合は、オプションとして3.3万円程度からが目安です。

つまり、個別発注に比べて総額を2割から4割程度圧縮できる可能性があるということです。ただし、これはあくまで目安であり、撮影内容の複雑さ、スタジオの有無、出張の要否によって大きく変動します。見積もりを取る際は、必ず「写真〇カット、動画〇分」のように成果物の数量を明確にした上で比較してください。

撮影と写真動画を同時発注するメリットとデメリット

メリット

同時発注の最大のメリットは、日程調整の手間が1回で済むことです。個別に発注すると、撮影対象の商品や出演者のスケジュールを2回押さえる必要があります。特に人物が絡む撮影(スタッフ紹介動画やインタビュー写真など)では、同じ日に写真と動画を撮り終えられることは大きな時短効果になります。

さらに、写真と動画のビジュアルトーンを統一しやすいというメリットもあります。同じカメラマンが同じ照明・同じ背景で撮影するため、SNS上で写真と動画を並べて発信したときに違和感が出にくくなります。ブランディングの一貫性という観点でも同時発注は有効です。

加えて、機材のセッティング時間が1回で済むため、撮影対象(商品や店舗)を長時間拘束する必要がなくなります。店舗のスタッフや商品を写真撮影用と動画撮影用で2回準備する必要がなく、現場の負担も軽減されます。

デメリットと注意点

一方で、デメリットも存在します。まず、写真と動画は求められる技術が異なるため、「両方できる」と謳うカメラマンでも実際には片方の質が落ちるリスクがあります。写真は瞬間の切り取り、動画は時間軸の演出という異なるスキルセットが必要です。同時発注を検討する際は、必ずポートフォリオで写真・動画それぞれの実績を個別に確認してください。

また、1回の撮影時間に写真と動画の両方を詰め込むため、撮影ボリュームが多い案件では時間が不足しがちです。「1時間で写真30カットと動画3分を撮りたい」といった欲張った依頼は、結果的にどちらも中途半端になる可能性があります。事前に優先順位を決め、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

私自身、行政書士として独立する前、フリーランス向けの契約サポートを始めた頃に、あるクライアントの見積もり比較を手伝った経験があります。「写真動画セットプラン」と謳う複数の業者の見積書を並べたところ、時間単価は同じでも、動画の納品尺(30秒か3分か)や編集回数(修正1回か無制限か)が業者ごとにバラバラでした。安さだけで選んで、後から「思っていた尺と違う」と追加費用が発生したケースも見てきました。契約書や見積書に「成果物の仕様」を明記していなかったことが原因です。だからこそ、見積もり比較の際は金額だけでなく、成果物の仕様まで細かく確認する必要があるんです。

依頼の流れと業務範囲の決め方

ステップ1:目的とターゲットの整理

撮影を発注する前に、まず「何のために撮るのか」「どこで使うのか」を整理します。EC商品ページ用の写真なのか、SNS広告用の動画なのか、それとも採用サイト用のインタビュー動画なのか。用途によって必要なカット数・尺・構図がまったく異なります。この段階で目的が曖昧なまま発注すると、撮影後に「これでは使えない」という事態を招きます。

ステップ2:業務範囲(スコープ)の明文化

同時発注で最も重要なのが、業務範囲を明文化することです。「写真〇カット、動画〇分、編集〇回まで」という形で、成果物の数量・修正回数・納品形式(写真の場合はJPEG/RAW、動画の場合はMP4/尺の長さ)を書面またはメールで確定させます。口頭のやり取りだけで発注すると、「思っていた内容と違う」というトラブルの原因になります。

つまり、フリーランス保護新法の観点からも、業務委託契約においては業務内容・報酬額・納期を明示することが発注者側の義務として求められています。撮影のような成果物型の業務でも、この原則は変わりません。

ステップ3:見積もり比較

複数の業者から見積もりを取る際は、必ず同じ条件(撮影時間、カット数、動画尺)で比較してください。条件を揃えずに金額だけを比較すると、安いと思った業者が実は撮影時間が短く設定されていた、というケースが起こり得ます。

ステップ4:契約と支払い条件の確認

契約書または発注書には、報酬額、支払い期限、キャンセル料の有無、著作権の帰属を明記してもらいましょう。特に著作権については、撮影した写真・動画の二次利用(広告への転用など)が可能かどうかを事前に確認しておく必要があります。フリーランスカメラマンに直接依頼する場合、著作権の扱いが契約書に明記されていないケースも珍しくありません。

ステップ5:撮影当日の進行管理

同時発注の場合、撮影当日は写真パートと動画パートの時間配分をあらかじめ決めておくとスムーズです。「前半1時間で写真、後半1時間で動画」のように区切ると、カメラマン側も準備がしやすくなります。

業者選びで失敗しないためのチェックポイント

撮影と写真動画の同時発注先を選ぶ際、確認すべきポイントを整理します。

まず、ポートフォリオの確認です。写真作品集だけでなく、動画のサンプルも必ず視聴してください。動画は編集のテンポ、色調、音の使い方など、写真とは異なる評価軸があります。可能であれば、同時発注で撮影した実績(写真と動画がセットになっている案件)を見せてもらうのが理想です。

次に、機材とスタッフ体制の確認です。1人のカメラマンが写真と動画を兼務するのか、それとも写真担当と動画担当が別々に同行するのかで、料金と品質のバランスが変わります。兼務型は安価ですが、撮影中に写真と動画を同時に意識する必要があるため、こだわりの強い撮影には向かない場合があります。逆に、複数人体制のチームは料金が上がりますが、それぞれの専門性を活かした撮影が期待できます。

さらに、編集の対応範囲も確認すべきポイントです。撮影のみを行い、編集は別料金というケースと、簡易編集込みのプランを提供しているケースがあります。SNS投稿用の短尺動画であれば簡易編集込みプランで十分なことが多いですが、広告出稿用の動画は本格的な編集が必要になるため、編集会社への追加発注も視野に入れておくとよいでしょう。

最後に、キャンセルポリシーと悪天候時の対応です。屋外撮影を含む場合、天候によって撮影日を延期する必要が出てきます。延期時のキャンセル料の有無、日程変更の柔軟性も、契約前に確認しておきたい項目です。

なお、撮影に限らず素材提供やディスク化のような周辺業務を含めて外注先を探している場合は、撮影・素材提供・ディスク化のお仕事で対応可能な業務範囲を確認しておくと、撮影後の素材管理まで一括で相談できる相手を見つけやすくなります。

直接依頼と代理店経由、費用差はどれくらいか

撮影を代理店や制作会社経由で依頼する場合と、フリーランスカメラマンに直接依頼する場合とでは、費用構造が異なります。代理店を経由すると、ディレクション費用やコーディネート費用として、カメラマンへの実支払い額に加えて2割から5割程度の手数料が上乗せされるのが一般的です。これは代理店が撮影の企画立案、カメラマンの選定、当日のディレクションを代行してくれる対価です。

一方、フリーランスのカメラマンやクリエイターに直接依頼すれば、この仲介マージンが発生しません。手数料0%で直接契約できるプラットフォームを使えば、同じ予算でより多くの撮影時間を確保できたり、逆に予算を抑えて同等の成果物を得られたりします。

ただし、直接依頼にはディレクションを発注者側で行う必要があるという側面もあります。「どんな写真・動画が欲しいか」を具体的に言語化し、参考イメージを用意する準備が求められます。代理店経由であればこのディレクション業務も含まれますが、直接依頼ではその分、発注者側の負担が増える代わりに費用を抑えられる、というトレードオフになります。

独自データが示す撮影系人材の相場感

撮影・写真動画分野の人材動向を見ると、フリーランスのカメラマンや映像撮影者は、単発の撮影案件だけでなく、継続的なコンテンツ制作パートナーとして企業と関係を築くケースが増えています。詳しい年収・単価の相場感は美術家,写真家,映像撮影者の年収・単価相場にまとめられていますが、撮影単価は経験年数や得意分野(商品撮影・人物撮影・動画編集の有無)によって幅が大きいのが実情です。

また、撮影した写真・動画をもとにコンテンツを作成する際、文章での商品説明や記事化を合わせて依頼したいというニーズも一定数存在します。撮影とライティングをセットで発注したい場合は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場も参考になります。撮影とライティングを同じ発注先候補群から探すことで、コンテンツ制作全体の窓口を一本化できる可能性があります。

さらに、撮影した動画素材をAIツールで自動編集・字幕生成するようなワークフローを取り入れたいと考える発注者も増えています。撮影後の効率的な素材活用まで見据える場合、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で対応可能な業務範囲を確認しておくと、撮影から編集、活用までの一連の流れを外注設計しやすくなります。

20年この市場を見てきた立場から言えば、撮影の外注で長く良い関係を続けている発注者ほど、単発の「安い業者」を探し回るのではなく、「このカメラマンなら安心して任せられる」という信頼関係の構築に時間をかけています。撮影は一度きりの取引で終わることも多い業務ですが、実際には商品ラインナップの増加やSNS運用の継続によって、繰り返し撮影を依頼するケースが少なくありません。初回の発注で丁寧に業務範囲を詰め、双方が納得できる料金設定で継続契約に発展させることが、結果的に発注者側のコストと手間の両方を削減する近道になります。

中間マージンが発生しない直接取引の構造は、金額の安さだけでなく「手取りの厚さ」という質的な違いを生み出します。同じ予算でも、代理店を挟まない分、発注者はより多くの撮影時間や編集回数を確保でき、受注するカメラマン側もより多くの報酬を手にできます。この双方が得をする関係は、単なる価格競争ではなく、撮影という専門技術に対する適正な対価の再分配だと運営者としては捉えています。

契約書に盛り込むべき項目

最後に、撮影と写真動画を同時発注する際、契約書または発注書に必ず盛り込むべき項目を整理しておきます。

第一に、撮影日時と場所です。屋外撮影の場合は雨天時の代替日程についても明記します。第二に、成果物の仕様(写真の枚数・解像度、動画の尺・フォーマット)です。第三に、修正・編集の回数上限です。「無制限」と謳う業者もありますが、実際には常識的な範囲での修正に限られることが多いため、目安の回数を確認しておくと安心です。

第四に、著作権と利用範囲です。撮影した写真・動画をどの媒体(自社サイト、SNS、広告)でどれだけの期間使用できるのかを明確にします。第五に、報酬額と支払い期限です。フリーランス保護新法により、業務委託の報酬は成果物受領から60日以内の支払いが原則となっています。発注者側もこの期限を意識したスケジュール管理が求められます。

つまり、撮影と写真動画の同時発注は、コストと手間を削減できる有効な手段である一方、業務範囲を明確にしないまま進めると、写真と動画のどちらも中途半端な成果物になりかねません。事前の準備を丁寧に行うことが、同時発注のメリットを最大限に引き出す鍵になります。

公的機関・関連参考情報

本記事の内容に関連する公的機関や信頼できる情報源は以下の通りです。最新情報は公式サイトで確認してください。

よくある質問

Q. 撮影と写真動画を同時発注する場合、通常の写真撮影のみと比べてどのくらい費用を抑えられますか?

撮影内容にもよりますが、個別発注に比べて総額を2割から4割程度圧縮できるケースがあります。同じカメラマンが同じ日に写真と動画を撮影することで、移動費や準備時間の重複を削減できるためです。

Q. 写真と動画の両方が得意なカメラマンを見分けるにはどうすればよいですか?

ポートフォリオで写真作品と動画サンプルを両方確認してください。可能であれば、写真と動画をセットで撮影した実績を見せてもらい、両方のクオリティが同水準かを判断すると失敗を防げます。

Q. 撮影した写真・動画の著作権は誰に帰属しますか?

契約内容によります。フリーランスカメラマンに直接依頼する場合、著作権の帰属や二次利用の可否が契約書に明記されていないこともあるため、発注前に必ず利用範囲と著作権の扱いを確認しておく必要があります。

Q. 同時発注で失敗しないために、発注前に準備しておくべきことは何ですか?

撮影の目的とターゲット、必要な写真枚数・動画の尺、修正回数の上限を事前に整理し、見積もり時点で複数業者に同じ条件を提示して比較することが重要です。業務範囲を書面で明確にしておくとトラブルを防げます。

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この記事について

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編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年5月8日最終更新:2026年7月31日
長谷川 奈津

この記事を書いた人

長谷川 奈津@SOHO編集部

行政書士・元企業法務

企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。

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