宅地建物取引士の副業の始め方

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
宅地建物取引士の副業の始め方

この記事のポイント

  • 宅地建物取引士の資格を活かした副業を始める手順を
  • 登録の確認から初回の受注までを順番に整理します
  • 始めたあとに来る事務まで解説します

宅地建物取引士の資格を持っているのに副業を始められていない人の詰まりどころは、ほぼ決まっています。案件が見つからないのではなく、応募する前の段取りで止まっているのです。

結論から書きます。宅地建物取引士の副業を始めるまでにやることは、順番が決まっています。資格の状態の確認、勤務先の規程の確認、受ける仕事の種類を1つに絞る、応募材料をつくる、探す、条件を詰める、納品する。この7つを順にやるだけです。順番を飛ばすと、たいてい後戻りします。

この記事では、その7つを実際の作業レベルまで落として書きます。資格の取り方や試験勉強の話は扱いません。既に合格している人が、次に何をすればいいのかだけを扱います。

始める前に、資格の状態を書類で確認する

最初にやるのは、自分がどの段階にいるのかを書類で確認することです。ここを曖昧にしたまま応募すると、内定が出てから話が止まります。

宅地建物取引士には、段階が3つあります。試験に合格した段階、都道府県知事の登録を受けた段階、そして宅地建物取引士証の交付を受けた段階です。この3つは別物です。

試験に合格しただけの人は、宅地建物取引士を名乗って業務を行うことはできません。登録には実務経験が要件になりますが、実務経験がない場合は登録実務講習を修了することで要件を満たす仕組みになっています。登録が済んでも、宅地建物取引士証の交付を受けるまでは、法令上の業務は行えません。さらに、合格から一定期間が経ってから交付を申請する場合は、法定講習の受講が必要になることがあります。

自分がどこにいるかは、手元の書類で判断できます。合格証書しかないなら合格の段階。登録が済んでいれば登録番号が分かる書類があります。宅地建物取引士証を持っていれば、有効期限が記載されています。この有効期限も確認してください。宅地建物取引士証には有効期間があり、更新には講習が必要です。期限が切れているのに気づかず応募して、慌てる人がいます。

登録から交付までの流れと必要な手続きは宅地建物取引士(宅建)にまとまっているので、自分の状態が説明できない場合は先に読んでおいてください。ここが決まらないと、受けられる案件の範囲が決まりません。

段階によって受けられる仕事が変わる

なぜ最初に確認するかというと、段階によって応募先が変わるからです。

宅地建物取引士証を持っている人は、法令に基づく業務に関わる案件に応募できます。重要事項説明の対応、書面の確認といった領域です。持っていない人は、この領域の案件に応募しても選考の途中で外れます。

一方で、資格が法令上の要件になっていない案件、たとえば不動産分野の記事執筆、資料の整備、受験者向けの解説といった仕事は、合格の段階でも受けられます。むしろ知識の鮮度が高い時期のほうが、受験者向けの仕事はやりやすい傾向があります。

自分の段階が分かれば、応募先の候補が自動的に絞れます。逆に言えば、段階が曖昧なうちに探し始めると、応募すべきでない案件に時間を使うことになります。

勤務先の兼業規程を先に読む

2番目にやるのが、就業規則の確認です。順番としてここを2番目に置いているのには理由があります。案件を見つけてから確認して駄目だった場合、それまでの時間が無駄になるからです。

確認すべきは3点です。副業が禁止されているか、許可制か、届出制か。同業他社の業務に関する制限があるか。そして、勤務時間外の活動について何か定めがあるか。

不動産会社に勤めている人は、2点目に特に注意してください。競業避止の観点から、同じ業種の仕事は認められないケースがあります。これは会社によって扱いが大きく違います。「不動産の記事を書くのはよいが、他社の実務に関わるのは駄目」という線引きをしている会社もあります。

正直なところ、この確認を飛ばして始めてしまう人は少なくありません。ただ、後から発覚したときに失うものが大きすぎます。人事に確認するのが気まずいなら、まず就業規則の該当箇所を読んで、それでも判断がつかない場合だけ聞けばいい。

副業を始める前の会社との関係の整理は、資格に関係なく共通する論点です。手順の全体像は副業の始め方完全ガイド|初日から収入を得るステップにまとまっているので、規程の確認から先の一般的な流れはそちらも参照してください。

受ける仕事の種類を1つに絞る

3番目が、いちばん飛ばされやすいステップです。何でもやりますという姿勢で探し始めると、応募材料がつくれません。

宅地建物取引士の資格が関係する副業は、大まかに次の系統に分かれます。法令に基づく業務に関わるもの、不動産分野の記事を書くもの、物件情報や書類のデータを整えるもの、受験者向けに教えるもの、相談に応じるもの。

この中から1つ選んでください。理由は2つあります。

ひとつは、応募材料が系統ごとに違うからです。記事を書く仕事に応募するなら文章のサンプルが要る。データ整備なら作業速度と正確さの説明が要る。教える仕事なら説明の分かりやすさを示す必要がある。全部そろえるのは現実的ではありません。

もうひとつは、発注者が「この人は何ができるのか」を1行で理解できる必要があるからです。複数の系統を並べたプロフィールは、読む側にとって焦点がぼやけます。

選ぶ基準は、資格の状態と使える時間帯です。宅地建物取引士証を持っていて平日日中に動けるなら法令業務系。証がない、または平日は動けないなら、納期だけで管理できる執筆やデータ整備系。この判断でだいたい決まります。

不動産の知識を活かして書く方向に進むなら、報酬の水準を先に知っておくと交渉の基準ができます。文章を書く仕事全般の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとまっています。

応募材料を先につくる

4番目が応募材料の準備です。案件を探しながらつくるのではなく、先につくってください。良い案件ほど募集期間が短く、材料がそろっていないと間に合いません。

プロフィール文

必要なのは長い経歴ではなく、次の4点です。資格の状態、これまでに触れてきた不動産の領域、受けられる作業の種類、対応できる時間帯。

書き方で差が出るのは3点目です。「宅地建物取引士の資格を持っています」だけでは、発注者は何を頼めるか分かりません。「賃貸の重要事項説明書の記載内容の確認ができます」「売買仲介の実務を経験しているので、契約書の条項の意味を説明できます」と書くと、発注者は自分の困りごとと照らし合わせられます。

未経験から始める人向けの解説記事でも、この点は繰り返し指摘されています。

「未経験だけど、宅建の資格を活かして副業で活動したい…」と考えている方もいるのではないでしょうか。本記事では、宅建士資格を活かせるおすすめの副業を6つご紹介します。案件の探し方や、副業をする際の注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。 出典: hipro-job.jp

未経験という言葉が指しているのは、たいてい「不動産の実務経験がない」ことではなく「副業として受けた経験がない」ことです。この2つは別物なので、自分がどちらなのかを整理してからプロフィールを書いてください。

サンプルまたは実績の提示物

執筆系に応募するなら、文章のサンプルを2本用意してください。1本だとまぐれかどうか判断できず、3本以上は読まれません。テーマは応募先の分野に寄せます。賃貸のメディアに応募するのに相続のサンプルを出しても、判断材料になりません。

データ整備系なら、表計算ソフトの操作範囲を具体的に書きます。関数のレベル、扱えるデータ量、1件あたりにかかる時間。時間の見積もりを出せる人は少ないので、それだけで差がつきます。

法令業務系なら、対応可能な曜日と時間帯、使える機材と回線環境を明記します。オンラインでの対応が前提になるので、通信環境は選考の判断材料です。

秘密保持への対応

不動産の仕事は個人情報に触れます。秘密保持契約、いわゆるNDA(エヌディーエー)の締結を求められるのが普通です。応募の段階で「NDAの締結に対応できます」「作業用のパソコンは共用していません」と書いておくと、発注者の懸念が1つ減ります。

案件を探す順番

5番目が探す作業です。ここで初めて探します。

探し方には順番があります。まず、業務委託のマッチングサイトを見る。次に、不動産系のメディアの募集ページを直接見る。そして、資格の学校や教材出版社の執筆者募集を見る。最後に、知っている会社に直接聞く。

この順番にしているのは、応募のハードルが低い順に並んでいるからです。マッチングサイトは応募の形式が決まっていて、初回でも出しやすい。直接の募集は文面を自分で組み立てる必要があります。

探すときに見る項目は決まっています。資格が要件か歓迎か、報酬が時間か件数か、稼働の時間帯が指定されているか、契約期間はどれくらいか。この4項目を最初に見て、合わないものは開かずに飛ばしてください。全部読んでいると時間が足りません。

在宅の仕事全般の探し方や、案件の見極め方の基本はデータ入力・文字起こしの副業は稼げる?在宅ワークの始め方と相場にまとまっています。宅地建物取引士に限らず、在宅案件の構造は共通しているので、初めて探す人は目を通しておくと迷いが減ります。

最初の条件交渉で必ず決めておくこと

6番目が条件の確認です。ここを詰めずに始めると、後で必ずもめます。

決めておくべきは5点です。報酬の金額と支払い時期、成果物の範囲、修正の回数、納期、そして自分の名前が出るかどうか。

報酬の支払い時期については、フリーランス保護新法によって、発注者は成果物を受け取った日から起算して60日以内のできる限り短い期間内に支払期日を定めることが求められています。契約書に支払い時期の記載がない場合は、確認してください。記載を求めるのは失礼ではありません。

修正の回数は、執筆や監修の案件で特に重要です。回数の上限を決めていないと、いつまでも終わりません。「初稿提出後の修正は2回まで、それ以降は別途」と書いておくのが一般的です。

名前が出るかどうかは、報酬水準に直結します。監修者として名前が出る仕事は、出ない仕事より報酬が高いのが通常です。名前だけを求められて、内容の確認をさせてもらえない依頼は受けないでください。宅地建物取引業法第13条は名義貸しを禁じており、資格者としての判断を経ない名前の使われ方は、そもそも引き受けるべき形ではありません。判断に迷う条件を提示されたら、契約する前に専門家に確認してください。

隣接する資格の守備範囲を知っておくと、「これは自分が答えていい範囲か」の判断がしやすくなります。書類の作成が絡む案件では行政書士の領域と重なる部分が出てくるので、線引きを確認しておいてください。

初回を納品したあと、2回目につなげる

7番目、最後です。始め方の記事は初回の受注で終わることが多いのですが、実際に効くのはここから先です。

初回の納品で発注者が見ているのは、成果物の質だけではありません。連絡が返ってくる速さ、確認事項をまとめて聞いてくるか、納期の何日前に出してくるか。この3つで、次も頼むかどうかが決まる傾向があります。

特に効くのが2番目です。作業中に疑問が出るたびに個別に連絡してくる人と、まとめて1回で聞いてくる人では、発注者の手間がまったく違います。発注する側は、頼んだあと自分の作業が増えることをいちばん嫌います。

納品時に、次につながる一文を添えるかどうかでも差が出ます。「今回の作業で気づいた点」を2、3行書いて渡すと、次の依頼が来る確率が上がります。指摘が的確であれば、発注者はその人に任せる範囲を広げたくなるからです。

副業の経験を積むことが、その先につながるという指摘もあります。

副業で宅建士の経験を積むことは、将来的な独立・起業に向けた準備段階として非常に有効です。副業を通じて、顧客とのコミュニケーションスキル、業務遂行能力、経営感覚などを養える可能性があります。また、独立・起業に必要な資金を貯めることもできます。副業で実績を積み重ねることで、独立・起業への自信を深められるでしょう。 出典: hipro-job.jp

ただし、独立を前提にしないと副業の価値がないわけではありません。本業を続けながら、収入の柱を2本にしておくこと自体に意味があります。

始めたあとに来る事務

始めてから慌てないように、事務の話も書いておきます。

副業の所得が一定額を超えると、確定申告が必要になります。給与所得と退職所得以外の所得の合計が20万円を超える場合が目安です。詳細な要件は国税庁の案内で確認してください。

記録は最初から取ってください。案件ごとに、受注日、納品日、報酬額、入金日、経費。これを表にしておくだけで、申告時の作業が大幅に減ります。始めてから半年分をさかのぼって整理するのは、想像以上に大変です。

住民税の扱いについても、勤務先に副業の存在を知られたくない場合は納付方法の選択に注意が必要ですが、これは会社の規程を確認したうえで判断してください。規程で許可されている副業なら、隠す必要はありません。

使える時間を、週単位で数えてから受ける

案件を探す前後で必ずやってほしいのが、自分が副業に使える時間を数えることです。感覚で「週末なら空いている」と考えて受けると、初回で破綻します。

数え方は単純です。平日の夜に確保できる時間、土曜、日曜、それぞれ実際に机に向かえる時間を書き出して合計します。ここで大事なのは、理論値ではなく実績値を使うことです。過去1か月を振り返って、実際に自由に使えた時間を数えてください。

この作業をすると、たいていの人は自分が思っていたより時間が少ないことに気づきます。週10時間あると思っていたら実際は6時間だった、という結果になるのが普通です。

数えた時間から、さらに引くものがあります。連絡のやり取り、資料を読む時間、請求書の作成。実作業以外に発生する時間は、案件の規模にかかわらず一定量あります。慣れないうちは、実作業に使える時間は数えた時間の7割程度と見ておくと安全です。

本業の繁忙期を先にカレンダーに入れる

もう1つ、必ずやってほしいのが本業の繁忙期の書き出しです。不動産業界に勤めている人なら、繁忙期がはっきりしています。決算期、異動の時期、年度末。この期間に副業の納期を入れると、両方の質が落ちます。

初回の案件を受けるときは、繁忙期を避けた時期に納期が来るように調整してください。発注者に「この期間は本業の都合で稼働が落ちます」と先に伝えておくと、無理な納期を提示されにくくなります。伝えないまま受けて遅らせるより、先に言うほうがはるかに印象がよい。

始めたばかりの人がつまずく3つのパターン

観察していると、最初の数件でつまずく理由はだいたい3つに絞られます。

受けられる範囲を広く言いすぎる

応募のときに「何でもやります」「幅広く対応できます」と書いてしまうパターンです。書いた本人は柔軟さを示したつもりでも、発注者からは何が得意なのか分からない人に見えます。

さらに問題なのは、実際に受けたあとです。範囲を広く言った結果、想定外の作業まで含まれていると解釈され、報酬に見合わない工数がかかる。初回でこれをやると、続ける気力が削がれます。範囲は狭く、はっきり書いてください。

見積もりを相手に任せる

「ご予算に合わせます」「相場で構いません」と書くパターンです。一見すると柔軟に見えますが、実際には相手に判断を丸投げしているだけです。

発注者の側も、その作業にいくら払うのが妥当か分かっていないことが多い。両方が決めないまま進むと、後から金額の話が蒸し返されます。自分の時間単価を先に決めて、作業時間の見積もりを掛けた金額を出してください。根拠のある数字は、値切られにくいという特徴があります。

連絡の間隔が空く

本業が忙しいときに、副業の連絡が数日止まる。これがいちばん多い脱落の理由です。

発注者から見ると、返信が来ない期間は「進んでいるのか止まっているのか分からない」状態です。作業が進んでいなくても、「今週は本業が立て込んでいるため、金曜に着手します」と1行送るだけで印象が変わります。連絡は成果物の一部だと考えてください。

最初の1件に選びやすい案件の型

どの案件から始めるかで、続くかどうかが変わります。初回に選びやすいのは、次の3つの条件を満たすものです。

1つ目は、納期に幅があること。着手から提出まで2週間以上あると、本業の予定が動いても吸収できます。翌日納品のような案件は、慣れてから受けてください。

2つ目は、成果物の形が決まっていること。フォーマットが指定されている、見本がある、過去の納品物を見せてもらえる。この条件がそろっていると、初回でも仕上がりのぶれが小さくなります。「自由に書いてください」と言われる案件は、実は難易度が高い。

3つ目は、継続の可能性があること。単発で終わる案件より、月に数件ずつ続く案件のほうが、慣れの効果が効きます。募集要項に「継続的にお願いできる方」と書かれているものを優先してください。

収入の位置づけを先に決めておく

副業の収入を何に使うのかを先に決めておくと、案件の選び方がぶれません。生活費の補填なのか、将来の独立資金なのか、単に知識を維持するためなのかで、受けるべき案件の性質が変わります。

副業と転職を比べる文脈では、次のような整理も見られます。

副業で年収を増やしたいのであれば、転職がおすすめです。副業OKの会社であれば、正社員として勤務しながら月5万円以上の副業収入も目指せるでしょう。しかし未経験では面接での転職理由の説… 出典: biz.moneyforward.com

副業と転職は、そもそも解こうとしている問題が違います。収入の総額を上げたいだけなら転職のほうが速い場面もありますし、勤め先を変えずに知識を市場で試したいなら副業が合っています。宅地建物取引士の資格を持っている人が副業を検討する動機は、後者であることが多い。目的を先に決めておくと、報酬が低い案件を受けるべきかどうかの判断もはっきりします。

請求書と入金の管理を最初に用意する

初回の納品の前に、請求書の様式を1つ決めておいてください。案件が決まってから慌ててつくると、提出が遅れ、その分だけ入金も遅れます。

請求書に必要なのは、宛先、発行日、請求金額、内訳、支払期限、振込先です。消費税の扱いについては、適格請求書発行事業者の登録をしているかどうかで記載内容が変わります。登録していない場合でも請求自体はできますが、発注者側の処理が変わるため、契約前に自分の状況を伝えておくとやり取りが減ります。制度の詳細は国税庁の案内で確認してください。

入金の確認も忘れずに行ってください。副業を始めたばかりの人がいちばん見落とすのが、入金の消し込みです。納品したことは覚えていても、実際に振り込まれたかを確認していないケースがあります。案件の管理表に入金日の欄をつくり、月末にまとめて確認する習慣にしておくと、取りこぼしがなくなります。

運営者の視点から見た、始められる人と止まる人の差

フリーランスと在宅ワークの市場を20年見てきた立場から、始められる人と止まる人の差を書いておきます。

止まる人に共通しているのは、完璧な状態で始めようとすることです。もっと実績を積んでから、もっと知識を整理してから、と準備を続けて、応募しないまま数か月が過ぎる。この状態から抜けられないまま資格だけを持っている人は、かなりの数います。

始められる人は、最初の1件を「試し」と位置づけています。報酬が低くてもいい、内容が地味でもいい、まず1件通してみる。1件通すと、契約書の読み方、納品の作法、発注者とのやり取りの間合いが分かります。この経験は、どれだけ準備しても手に入りません。

もうひとつ観察として書いておくと、単価が上がっていく人は、仲介の手数料が乗らない形で発注者と直接やり取りする経路を早い段階で確保しています。手数料0%で取引できる経路は、同じ予算でも受け手の手取りが厚くなり、発注する側から見れば同じ金額でより多く頼めることになります。この構造は、金額の差以上に、関係の続きやすさに効いています。長く続いている人ほど、相手の数を増やすのではなく、少数の相手との関係を厚くする方向に時間を使っています。

キャリアや働き方そのものを相談として扱う仕事もあり、宅地建物取引士の知識と組み合わせている人もいます。相談系の在宅案件の建て付けはキャリア・副業・人生相談のお仕事にまとまっているので、書く仕事以外の選択肢を探している人は見ておいてください。副業全般の失敗しない進め方は副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめにも整理されています。

順番を守れば、資格を持っている人が最初の1件にたどり着くまでの道のりは、それほど長くありません。止まっているのは、たいてい探し方ではなく、その手前の確認です。

よくある質問

Q. 宅地建物取引士に合格しただけで、まだ登録していなくても副業は始められますか?

資格が法令上の要件になっていない仕事なら始められます。不動産分野の記事執筆、資料やデータの整備、受験者向けの解説といった領域です。一方、重要事項説明など法令に基づく業務に関わる案件は、都道府県知事の登録と宅地建物取引士証の交付が前提になります。自分の段階を書類で確認してから応募先を選んでください。

Q. 副業を始める前に、勤務先にはどこまで確認すればよいですか?

就業規則の3点を読んでください。副業が禁止か許可制か届出制か、同業他社の業務に関する制限があるか、勤務時間外の活動に定めがあるか。不動産会社に勤めている場合は競業避止の条項に特に注意が必要です。読んでも判断がつかないときだけ人事に確認すれば十分です。

Q. 最初の案件はどうやって探すのがよいですか?

応募のハードルが低い順に見るのが効率的です。業務委託のマッチングサイト、不動産系メディアの募集ページ、資格の学校や教材出版社の執筆者募集、知り合いの会社への直接の相談、という順番になります。募集を見るときは、資格が要件か歓迎か、報酬が時間か件数か、稼働時間帯の指定、契約期間の4点だけを先に確認してください。

Q. 副業を始めたら確定申告は必要になりますか?

給与所得と退職所得以外の所得の合計が20万円を超える場合が目安になります。具体的な要件は国税庁の案内で確認してください。始めた時点から案件ごとに受注日、納品日、報酬額、入金日、経費を表で記録しておくと、申告時の作業が大幅に減ります。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年6月30日最終更新:2026年9月2日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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