専門実践教育訓練給付金 指定講座一覧 2026|対象講座と給付の最新条件

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
専門実践教育訓練給付金 指定講座一覧 2026|対象講座と給付の最新条件

この記事のポイント

  • 専門実践教育訓練給付金の指定講座一覧2026年版を客観的に解説
  • 給付率最大80%への引き上げ
  • 在宅ワーク・副業に活かせる資格の選び方まで実務目線で網羅します

「専門実践教育訓練給付金 指定講座一覧 2026」と検索したあなたは、おそらく今、こう考えているはずです。「学び直しをしたいけれど、講座費用が高すぎる」「結局、自分が受けたい講座は給付の対象なのか」「どこで対象講座を調べればいいのか分からない」。結論から言うと、対象講座は厚生労働省の「教育訓練給付制度 検索システム」で一発で調べられますし、2026年は給付率が最大80%まで引き上げられた、過去最も使い得な年です。

この記事では、指定講座一覧の正しい探し方、給付率の最新条件、申請手続き、そして「学んだスキルをどう収入につなげるか」までを、データと制度の根拠に基づいて整理します。正直なところ、ネット上には古い情報や曖昧な解説が多すぎます。ここでは2026年時点の確かな情報だけをお伝えします。

専門実践教育訓練給付金とは|3制度の中で最も給付額が大きい

教育訓練給付制度は、働く人のスキルアップやキャリアチェンジを国が金銭的に支援する仕組みです。雇用保険の被保険者(または被保険者だった人)が、厚生労働大臣の指定した講座を受講・修了した場合に、支払った受講費用の一部がハローワークから給付されます。

この制度は大きく3種類に分かれます。給付率の低い順に「一般教育訓練給付金」「特定一般教育訓練給付金」「専門実践教育訓練給付金」です。このうち専門実践教育訓練給付金は、3つの中で最も給付額が大きく、最も専門性の高い資格・講座を対象としています。

専門実践教育訓練給付金は、看護師や介護福祉士など専門性の高い資格が対象で、給付率が基本50%(修了後1年以内に就職等した場合に追加20%上乗せで最大70%、年間上限56万円)と最も高くなっています。ただし、訓練期間が1〜3年と長期になるものが多いため、じっくりキャリアチェンジしたい方向けと言えるでしょう。

引用のとおり、専門実践教育訓練は「腰を据えて専門性を身につけたい人」向けの制度です。半年や1年で終わる手軽な講座ではなく、看護・介護・保育・IT高度人材・大学院の専門職学位課程など、人生のキャリアを左右するレベルの学びが対象になっています。

一般・特定一般との違いを数字で比較する

3制度の違いを把握しておくと、自分がどれを使うべきかが見えてきます。一般教育訓練給付金は給付率20%(上限10万円)、特定一般教育訓練給付金は給付率40%(上限20万円)です。一方、専門実践教育訓練給付金は条件を満たせば給付率が80%(上限は年間64万円、最大3年で192万円)に達します。

制度の種類 給付率 給付上限 主な対象
一般教育訓練給付金 20% 10万円 簿記、TOEIC、各種資格対策
特定一般教育訓練給付金 40% 20万円 介護職員初任者研修、大型免許など
専門実践教育訓練給付金 最大80% 年64万円・最大192万円 看護師、介護福祉士、ITSSレベル4相当、専門職大学院など

この差は決して小さくありません。仮に総額100万円の講座を受けた場合、一般なら戻ってくるのは10万円ですが、専門実践なら条件次第で最大64万円(初年度上限)が戻ってきます。負担感がまったく違うのです。

給付率の段階構造を正しく理解する

専門実践教育訓練給付金で混乱しやすいのが、給付率の「段階構造」です。受講中に一律で80%もらえるわけではありません。基本となる給付は受講費用の50%(6か月ごとに分割支給)です。

ここに「追加給付」が乗ります。資格を取得するなどして修了から1年以内に被保険者として雇用された(または既に雇用されている)場合、さらに20%が上乗せされ、合計70%になります。そして2024年10月の制度改正で新設された条件として、賃金が受講前と比べて5%以上上昇した場合、さらに10%が追加され、最終的に80%に到達します。つまり「学ぶ→資格を取る→就職する→収入が上がる」という流れを全部達成して初めて、最大給付に届く設計です。

正直なところ、この段階構造を知らずに「80%もらえると思っていたのに50%しか入ってこない」と戸惑う人は少なくありません。受講前に、自分がどの段階まで満たせそうかを冷静に見積もっておくことが大切です。

2026年の最新動向|給付率引き上げと指定講座の拡大

「専門実践教育訓練給付金 指定講座一覧 2026」と年号付きで検索する人が増えている背景には、制度が毎年のように更新されている事情があります。指定講座は年に複数回、追加・更新されるため、去年の情報をそのまま信じると「もう対象外だった」という事故が起こり得ます。

給付率最大80%は2024年改正の延長線上にある

2024年10月の雇用保険法改正で、専門実践教育訓練給付金の上限が従来の70%から80%へ引き上げられました。2026年もこの水準が維持されています。これは「人への投資」を国策として強化する流れの一環で、リスキリング(学び直し)を後押しする狙いがあります。

経済的な負担を大幅に軽くし、学び直しを強力に後押しするのが、国の制度である「専門実践教育訓練給付金」です。一定の条件を満たせば、受講費用の最大70%(年間上限40万円、最大3年間で120万円+α)が給付される、非常にメリットの大きい制度です。

引用元の数字は改正前の70%水準を示していますが、現在は最大80%まで拡充されている点に注意してください。制度解説の記事は更新タイミングによって数字がずれていることが多く、必ず最新の公式情報で確認する習慣が必要です。

指定講座は年々増え、IT・デジタル分野が拡大している

指定講座の傾向として、2026年はIT・デジタル分野の講座が大きく増えています。従来は看護・介護・保育といった対人専門職が中心でしたが、近年はクラウド、データサイエンス、AI、サイバーセキュリティといった高度IT人材を育てる講座が次々に指定されています。これは経済産業省の「第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)」が専門実践教育訓練の対象として組み込まれているためです。

実務的な視点で言えば、これは在宅ワークや副業を視野に入れる人にとって大きなチャンスです。看護師資格は在宅で活かしにくい一方、ITやWebのスキルは場所を選ばず収入につなげやすい。同じ給付制度を使うなら、後者を選ぶ合理性は高いと考えています。

指定講座一覧の探し方|検索システムの使い方を完全解説

ここが本記事で最も重要なパートです。「指定講座一覧」をどこで見るのか。答えは厚生労働省が運営する「教育訓練給付制度 検索システム」です。書店で分厚い一覧表を探す必要はありません。

専門実践教育訓練給付金は、受講費用の50〜80%(年間上限40〜64万円)が支給される制度です。3種類の中で最も給付額が大きく、専門性の高い資格が対象となっています。主な対象資格は以下の通りです。

検索システムでの3ステップ

検索システムの基本的な使い方は次のとおりです。慣れれば3分で目的の講座にたどり着けます。

第一に、給付制度の種類で「専門実践教育訓練」を選びます。一般や特定一般と混ざると目的外の講座が大量に出てくるので、最初に絞り込むのがコツです。第二に、分野・資格名・キーワード(例:「データサイエンス」「介護福祉士」「Web」)を入力します。第三に、都道府県や受講形態(通学・通信・オンライン)で絞り込みます。在宅で学びたい人は「通信」「eラーニング」を選ぶと、自宅完結型の講座だけが表示されます。

検索結果には、講座名、施設名、受講料、訓練期間、給付対象かどうかの区分が一覧で出ます。重要なのは、ここに表示される「番号(指定番号)」です。この番号がある講座だけが正式な給付対象であり、似た名前の民間講座を勝手に申し込んでも給付されません。申し込む前に、必ず検索システムで指定番号を確認してください。

厚生労働省の最新公表資料も併用する

検索システムに加えて、厚生労働省は定期的に「専門実践教育訓練の指定講座を公表しました」という形でPDF資料を出しています。新規に追加された講座をまとめて把握したいときは、この公表資料が便利です。厚生労働省のサイト(https://www.mhlw.go.jp/)から「教育訓練給付」で検索すると、最新の指定講座リストや別添資料にたどり着けます。

筆者が実際に検索システムを使ったときの失敗談を1つ共有します。以前、知人のリスキリング相談に乗った際、検索システムで講座を見つけたものの、給付制度の種類を絞らずに探していたため、表示された講座が「一般教育訓練」のものだったことに後で気づきました。給付率20%と80%では戻る金額が桁違いです。最初の絞り込みを怠ると、こうした取り違えが起きます。種類選択は最初に、が鉄則です。

専門実践教育訓練の主な指定講座一覧|分野別の代表例

ここでは2026年時点で指定されている代表的な講座を分野別に整理します。具体的な講座名や受講料は施設ごとに異なるため、最終確認は必ず検索システムで行ってください。あくまで「どんな分野が対象になっているか」の地図として活用してください。

医療・看護・福祉系

最も歴史が長く、講座数も多いのがこの分野です。代表的な対象資格には、看護師、准看護師、保健師、助産師、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、保育士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などがあります。訓練期間は1〜3年と長く、専門学校や大学の養成課程が中心です。

この分野は給付額が大きい反面、在宅ワークへの直結度は低めです。資格取得後は施設・病院での勤務が前提になることが多いため、「在宅で働きたい」という動機の人には向かない場合があります。ただし、医療事務や福祉の知識を活かしたライティング・相談業務などへ展開する道はあります。専門知識を文章にする仕事の相場感は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できます。

IT・デジタル・データサイエンス系

2026年に最も伸びているのがこの分野です。経済産業省認定のReスキル講座を中心に、クラウド(AWS・Azure等)、データサイエンス、AI・機械学習、サイバーセキュリティ、IoT、アジャイル開発などの講座が専門実践教育訓練の対象になっています。受講形態もオンライン・eラーニングが多く、働きながら・自宅から学びやすいのが特徴です。

実務目線で言えば、この分野は学んだスキルをそのまま在宅案件に転用しやすい点が強みです。たとえばクラウド構築やデータ分析のスキルは、業務委託の案件として安定した需要があります。関連する仕事の内容はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事アプリケーション開発のお仕事で具体的なイメージがつかめます。AI活用を企業に提案する立場を目指すならAIコンサル・業務活用支援のお仕事も参考になります。

エンジニアとして独立した場合の単価感はソフトウェア作成者の年収・単価相場に整理されています。学習費用を給付で抑え、習得後に在宅で回収するという流れを描きやすいのがIT系の利点です。

ビジネス・専門資格・大学院系

このカテゴリには、業務独占資格(税理士・社会保険労務士・中小企業診断士など)の養成講座、MBA・専門職大学院、IT系の高度資格(情報処理安全確保支援士など)が含まれます。給付額が大きいぶん、訓練期間も長く、本格的なキャリアチェンジを志す人向けです。

なお、専門実践教育訓練の対象ではない一般・特定一般の枠で、より手軽な資格対策講座も多数あります。たとえば文書作成スキルを体系的に学ぶビジネス文書検定や、ネットワーク技術者の登竜門であるCCNA(シスコ技術者認定)は、専門実践ほど大がかりでなくても在宅ワークの土台になる資格です。「いきなり3年コースはハードルが高い」という人は、まず軽い資格から入る選択肢もあります。

給付を受けるための条件と申請方法

指定講座を見つけたら、次は「自分は給付の対象者か」を確認します。ここを誤解していると、せっかく受講しても1円も給付されません。

受給資格|雇用保険の加入期間がカギ

専門実践教育訓練給付金の受給には、原則として受講開始日時点で雇用保険の被保険者期間が通算3年以上(初めて利用する場合は2年以上)あることが必要です。離職者の場合は、離職日の翌日から受講開始日までが原則1年以内であることが求められます(妊娠・出産・疾病などで延長が認められるケースもあります)。

過去に教育訓練給付を受けたことがある場合は、前回の受講開始日から今回の受講開始日までに、被保険者期間が通算3年以上経過している必要があります。連続して何度も使える制度ではない点に注意してください。

申請の流れ|受講開始前の手続きが必須

専門実践教育訓練給付金で最も見落とされやすいのが、「受講開始前」の手続きです。一般教育訓練と違い、専門実践では原則として受講開始日の14日前までに、ハローワークで「受給資格確認」と「訓練前キャリアコンサルティング」を済ませる必要があります。

具体的な流れは次のとおりです。まずジョブ・カードを作成しつつ、キャリアコンサルタントとの面談(訓練前キャリアコンサルティング)を受けます。次に、その結果をもとに受給資格確認票などをハローワークへ提出します。受講が始まったら、6か月ごとに支給申請を行い、分割で給付を受け取ります。修了後に追加給付の条件(就職・賃金上昇)を満たしたら、その都度申請します。

正直なところ、この事前手続きを知らずに講座を申し込んでしまい、給付を受けられなくなる人が一定数います。「良さそうな講座を見つけた」段階で、まずハローワークに相談する。これが鉄則です。

教育訓練支援給付金の併用も検討する

離職して専門実践教育訓練を受ける45歳未満の人は、受講期間中に「教育訓練支援給付金」を併せて受け取れる場合があります。これは基本手当(失業給付)の日額の一定割合が支給される仕組みで、学んでいる間の生活費を支える役割があります。長期の講座に専念したい離職者にとっては、受講費用の給付と生活費の支援を両輪で使える、心強い制度です。対象や金額は改正の影響を受けるため、申請時にハローワークで最新条件を確認してください。

講座選びで失敗しないための4つの軸

指定講座が見つかっても、「どれを選ぶか」で結果は大きく変わります。給付対象であることはスタートラインに過ぎません。費用対効果の高い講座を選ぶための判断軸を整理します。

軸1:学んだスキルの市場需要があるか

第一に重視すべきは、習得後のスキルに市場需要があるかどうかです。給付率が高いからといって、需要のない分野を選んでも収入にはつながりません。IT・デジタル分野が伸びているのは、まさに市場需要が拡大しているからです。資格を取ること自体が目的化すると、「資格はあるが仕事がない」という状態に陥ります。受講前に、その資格・スキルでどんな案件・求人があるかを必ず調べてください。

軸2:受講形態が自分の生活に合うか

第二に、通学・通信・オンラインのどれが自分に合うかです。働きながら学ぶ人や子育て中の人は、通学型を選ぶと続きません。在宅ワークを目指す人なら、なおさらオンライン完結型が現実的です。検索システムで「通信」「eラーニング」に絞り込むと、自宅で学べる講座だけが表示されます。受講形態のミスマッチは途中挫折の最大の原因です。

軸3:修了率と就職実績が公開されているか

第三に、講座の修了率や就職実績が公開されているかを確認します。専門実践教育訓練の指定講座は、就職率などの実績を公表することが求められています。実績データが見当たらない、あるいは極端に低い講座は要注意です。検索システムや施設のサイトで、修了者の就職率や資格合格率を必ずチェックしてください。データを隠している講座は、正直なところ避けたほうが無難です。

軸4:総額と自己負担額を正確に把握しているか

第四に、講座の総額と、給付後の実質自己負担額を正確に計算することです。給付は「いったん全額を自分で支払い、後から戻ってくる」後払い方式が基本です。つまり受講中は満額のキャッシュアウトが発生します。年間上限64万円を超える部分は給付されないため、高額講座では「思ったより戻らない」こともあります。受講前に、初期費用をどう工面するか、最終的にいくら戻るかをシミュレーションしておきましょう。

在宅ワーク・副業への活かし方の考察

ここからは、給付制度で身につけたスキルを実際の収入につなげる視点で考えてみます。学び直しはゴールではなく、新しい働き方のスタートです。

給付制度はリスキリング投資の「自己負担を下げる手段」

マクロな視点で見ると、リスキリング市場は拡大を続けています。政府は「人への投資」に複数年で巨額の予算を投じており、専門実践教育訓練給付金の給付率引き上げもその一環です。個人にとってこの制度の本質は、「スキル投資の自己負担を国が肩代わりしてくれる」点にあります。

通常、ITやデータサイエンスの本格的な講座は数十万円かかります。これを全額自己負担で受けるのと、最大80%の給付を受けて実質負担を20%に抑えるのとでは、投資回収のハードルがまったく違います。仮に総額50万円の講座なら、自己負担は実質10万円程度まで圧縮できる計算です。

学んだスキルを「手数料を抜かれない場所」で活かす

スキルを身につけた後、どこで案件を受けるかも重要な論点です。フリーランス向けのクラウドソーシングサービスは案件が豊富で便利ですが、多くのサービスでは報酬から16.5〜22%程度の手数料が引かれます。年間100万円の受注なら、16万〜22万円が手数料として消える計算です。

ここで考えたいのが、手数料0%で直接取引できる在宅ワーク仲介サービスの活用です。実績づくりは手数料のかかるサービスで行い、安定して受注できるようになったら手数料0%の場で本命案件を回す。これが、給付制度で抑えた学習コストを、受注後の手取りでさらに最大化する合理的な流れだと考えています。ただし、直接取引では発注者の身元確認や契約条件の明確化を怠らないことが前提です。

給付対象スキルと在宅需要を重ねて選ぶのが最適解

結論として、2026年に専門実践教育訓練給付金を使うなら、「給付対象であること」と「在宅で需要があること」が重なる分野を選ぶのが最も合理的です。具体的には、データサイエンス、クラウド、AI、Webセキュリティといったデジタル系が筆頭候補になります。

この観点で参考になる関連記事も整理されています。IT系で費用対効果の高い講座を比較したい人は専門実践教育訓練給付金の対象講座2026|IT系で最も費用対効果が高いのは?が役立ちます。プログラミングを学びたい人はプログラミングスクールの助成金活用2026|専門実践教育訓練給付金の対象講座一覧で対象スクールの探し方が分かります。福祉×ITという掛け合わせに関心があれば介護現場のIT研修成功事例2026|職員の離職率を 40% 下げた教育のコツが現場のリアルを伝えてくれます。

制度を「使えるかどうか」で立ち止まるのではなく、「学んだ後にどう稼ぐか」まで一気通貫で設計する。それが、2026年の専門実践教育訓練給付金を最大限に活かすための、最も現実的な戦略です。

追加給付20%の年間上限はいくら?16万円上乗せ・合計56万円の仕組みを解説

「厚生労働省 専門実践教育訓練給付金 追加20% 上限」と検索している方が知りたいのは、まさにこの点でしょう。結論から答えると、追加給付20%分の年間上限は16万円で、基本給付50%(年間上限40万円)と合わせると合計70%・年間上限56万円になります。給付率の段階ごとに年間上限が積み上がる構造を、一覧表で整理します。

給付の段階 給付率(合計) 年間上限(合計) この段階での上乗せ分
基本給付(受講中に6か月ごと支給) 50% 40万円 40万円
+資格取得・修了後1年以内の就職等 70% 56万円 追加20%分=最大16万円
+賃金が受講前より5%以上上昇 80% 64万円 追加10%分=最大8万円

3年間の講座なら、最大給付額はそれぞれ120万円(50%)、168万円(70%)、192万円(80%)まで積み上がります。

追加20%給付の計算例と注意点

具体例で確認します。年間受講料が80万円の講座を受けた場合、基本給付は80万円×50%=40万円で、ちょうど年間上限に収まります。修了後に資格を取得して就職等の要件を満たすと、80万円×20%=16万円が追加され、合計56万円が給付されます。一方、年間受講料が100万円の講座では、計算上の追加20%は20万円ですが、上限の16万円で頭打ちになります。つまり、年間受講料が80万円を超える講座では、給付率どおりの金額は戻らない点に注意が必要です。

もう一つ重要なのが、追加給付は「後から申請して受け取る」ものだという点です。基本給付50%は受講中に6か月ごとに支給されますが、追加20%は訓練修了後に資格取得と雇用(被保険者としての就職、または既に雇用されていること)を証明したうえで、原則として修了後1年以内の該当時点でハローワークに申請します。賃金上昇による追加10%も同様に、受講前後の賃金を証明する書類(賃金台帳や給与明細等)が必要です。証明書類は受講開始前の給与水準がわかるものを保管しておかないと後で困るため、受講を決めた時点で直近の給与明細を保存しておくことをおすすめします。

なお、この上限額や要件は雇用保険制度の改正で変わる可能性があります。本記事は2026年時点の水準(50%=40万円、70%=56万円、80%=64万円)で整理していますが、申請時には厚生労働省の公式資料とハローワークの窓口で最新の数字を必ず確認してください。

また、「基本給付の40万円は使い切ったが、追加給付の16万円を取り逃した」というケースの多くは、資格試験の受験タイミングが原因です。追加20%の要件である資格取得は「修了後1年以内の就職等」とセットで判定されるため、修了からかなり後の試験日程しかない資格だと、要件充足が間に合わないことがあります。講座選びの段階で、修了時期と目標資格の試験日程・合格発表日を並べて逆算しておくこと。これが、最大80%給付を確実に取り切るための、意外に語られない実務ポイントです。

公的機関・関連参考情報

本記事の内容に関連する公的機関や信頼できる情報源は以下の通りです。最新情報は公式サイトで確認してください。

よくある質問

Q. 指定講座一覧はどこで確認できますか?

厚生労働省の「教育訓練給付制度 検索システム」で確認できます。給付制度の種類で「専門実践教育訓練」を選び、資格名やキーワード、受講形態で絞り込めば対象講座が一覧表示されます。指定番号がある講座だけが正式な給付対象です。

Q. 専門実践教育訓練給付金の給付率は最大何%ですか?

2026年時点で最大80%です。内訳は基本給付50%に、修了後1年以内の就職等で20%、賃金が5%以上上昇すると追加10%が上乗せされる段階構造です。年間上限は64万円、最大3年で192万円が目安となります。

Q. 受給するには何年の雇用保険加入が必要ですか?

原則として被保険者期間が通算3年以上(初回利用は2年以上)必要です。離職者は離職翌日から受講開始まで原則1年以内であることも条件です。過去に給付を受けた場合は前回から通算3年以上の経過が求められます。

Q. 申請は受講前に必要ですか?

はい、必須です。原則として受講開始日の14日前までに、ハローワークで訓練前キャリアコンサルティングと受給資格確認を済ませる必要があります。これを怠ると給付を受けられないため、講座を申し込む前にハローワークへ相談してください。

朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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