副業確定申告本業の収入はどう書くか源泉徴収票の見方

丸山 桃子
丸山 桃子
副業確定申告本業の収入はどう書くか源泉徴収票の見方

この記事のポイント

  • 副業確定申告本業の収入はどう扱うべきか
  • 税金と住民税の注意点を実務目線で解説します

副業確定申告本業の収入と検索している人の多くは、「副業分だけ申告すればいいのか」「会社の源泉徴収票はどこに入力するのか」で止まっているはずです。結論から言うと、会社員の確定申告では、本業の給与収入と副業の所得を同じ申告書にまとめて記載します。副業だけを別紙でこっそり出すイメージではありません。この記事では、源泉徴収票の見る場所、確定申告の手順、税金が増える仕組み、住民税や経費の注意点まで、実務でつまずきやすい順に整理します。

副業の確定申告で本業の収入を書く理由

副業の確定申告で最初に混乱しやすいのは、「本業は会社が年末調整してくれたのに、なぜもう一度書くのか」という点です。会社員の場合、本業の給与については勤務先が年末調整をします。けれど年末調整は、その会社が把握している給与、社会保険料、扶養、保険料控除などをもとに計算する手続きです。副業の売上や経費までは、通常、会社は把握していません。

所得税は、原則として1年間の所得を合算して税額を計算します。そのため、副業の所得が確定申告の対象になる場合、本業の給与所得も申告書に入れ、全体の課税所得を計算し直します。これは「本業分を二重に納税する」という意味ではありません。すでに源泉徴収されている税額を差し引いたうえで、不足があれば追加納付、納めすぎがあれば還付になります。

本業と副業は別々に申告しない

副業分だけを確定申告できると思っている人は多いです。気持ちはわかります。副業は自分で始めた別の活動なので、財布も帳簿も別にしたくなります。でも申告書の考え方は、ブランド別の売上管理ではなく、個人単位の年間決算です。アパレルECで言えば、トップス、バッグ、アクセサリーの売上を部門別に見ても、最終的な損益は店舗全体で見るのと同じです。

会社の源泉徴収票に書かれた給与収入、給与所得控除後の金額、所得控除の額、源泉徴収税額を確定申告書に反映し、副業の所得を足します。副業が原稿作成、SNS運用、EC運営代行、アプリケーション開発、AI活用支援など、どの仕事であっても、個人としての所得計算に入る点は同じです。

副業とは、本業以外で仕事をして収入を得ることです。副業の所得が年間20万円を超える人は、本業分と副業分の所得をまとめて確定申告します。

副業所得20万円以下でも申告が必要な場面

よく知られている基準に、給与所得者で副業所得が20万円を超えると確定申告が必要、というものがあります。ただし、ここで言うのは「収入」ではなく「所得」です。売上から必要経費を差し引いた残りが所得です。たとえば副業売上が30万円、必要経費が12万円なら、所得は18万円です。

ただし、副業所得が20万円以下でも、医療費控除、ふるさと納税の寄附金控除、住宅ローン控除の初年度などで確定申告をする場合は、副業所得も含めて申告する必要があります。また、所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告が必要になることがあります。ここを見落とすと、あとで自治体から確認が来ることがあります。

源泉徴収票で見るべき4つの欄

副業確定申告本業の収入を入力するとき、手元に必要なのが勤務先から受け取る源泉徴収票です。源泉徴収票は、会社員にとって年間の給与と税金のレシートのようなものです。見慣れない数字が並んでいますが、確定申告で特に見るのは、支払金額、給与所得控除後の金額、所得控除の額の合計額、源泉徴収税額の4つです。

ファッションECの管理画面でも、売上、原価、送料、手数料、在庫数を別々に見ますよね。源泉徴収票も同じです。どの数字が売上に近く、どの数字が所得に近く、どの数字がすでに払った税金なのかを分けて見ると、急に読みやすくなります。

支払金額は本業の給与収入

源泉徴収票の「支払金額」は、会社からその年に支払われた給与や賞与の総額です。確定申告書では、給与収入として入力します。ここは手取りではありません。社会保険料や所得税、住民税が引かれる前の金額です。通帳に入った金額だけを見て入力するとズレます。

副業の売上も、入金額と所得は違います。本業の給与も同じで、支払金額はあくまで給与の総額です。給与所得は、ここから給与所得控除などを考慮して計算されます。会計ソフトや国税庁の確定申告書等作成コーナーを使う場合、多くは源泉徴収票の欄名に沿って入力できます。迷ったら、数字の意味を自己流で変えず、源泉徴収票の表記どおりに転記するのが基本です。

給与所得控除後の金額は会社員の所得計算に使う

「給与所得控除後の金額」は、給与収入から給与所得控除を差し引いた後の金額です。会社員にも仕事に必要な支出があるという前提で、一定の控除が認められています。副業のように領収書を積み上げて経費を引くのではなく、給与収入に応じて計算される仕組みです。

ここで大事なのは、副業の経費と本業の給与所得控除を混ぜないことです。会社員の通勤服、ランチ代、普段使いのスマホ代を、何でも副業経費にするのは危険です。副業の経費は、副業収入を得るために必要だった支出に限られます。本業の給与所得控除は会社員側の計算、副業の必要経費は副業側の計算。この線引きをはっきりさせると、申告のミスが減ります。

所得控除の額の合計額は税額を下げる材料

源泉徴収票の「所得控除の額の合計額」には、基礎控除、社会保険料控除、扶養控除、生命保険料控除などが反映されています。確定申告では、年末調整済みの内容を引き継ぎつつ、医療費控除や寄附金控除など、年末調整では扱えなかった控除を追加することがあります。

副業を始めると、売上や経費ばかり気になります。でも税金は、収入、所得、所得控除、税率、税額控除の順に見ていく必要があります。SNS広告で言えば、表示回数だけを見ても成果は判断できません。CTR、CVR、CPAまで見るから改善点がわかる。同じように、税金も数字の段階を分けて見ます。

源泉徴収税額はすでに払った税金

「源泉徴収税額」は、会社が給与から差し引いて国に納めた所得税です。確定申告では、最終的に計算された所得税額から、この源泉徴収税額を差し引きます。副業所得を足した結果、税額が増えれば不足分を納付します。控除の追加などで税額が下がれば還付になることもあります。

ここを理解しておくと、「本業の収入を書いたら、また本業分の税金を取られるのでは」という不安が減ります。本業の税金は、すでに源泉徴収税額として支払済み扱いになります。確定申告は、年間の全体計算を整える作業です。怖い作業というより、数字の棚卸しです。

副業の所得区分を間違えない

副業確定申告で本業の収入と並んで重要なのが、副業の所得区分です。会社員の副業は、内容によって雑所得、事業所得、給与所得、不動産所得などに分かれます。多くの人が迷うのは、雑所得と事業所得の違いです。ここを雑に扱うと、青色申告、損益通算、帳簿保存、経費の見方にも影響します。

副業でSNS運用代行、Webライティング、EC運営支援、動画編集、AI活用支援などを受けている場合、単発や小規模なら雑所得として扱われるケースが多いです。一方、継続性、反復性、事業としての実態、帳簿管理、リスク負担などがある場合は事業所得に近づきます。判断に迷う場合は、国税庁の情報や税理士に確認してください。

雑所得になりやすい副業

雑所得になりやすいのは、本業のかたわらで行う小規模な業務委託、原稿料、講師料、アフィリエイト、SNS投稿作成、単発のデザイン補助などです。雑所得でも、収入から必要経費を差し引いて所得を計算します。領収書、請求書、入金履歴、作業に使ったツール代などは保存しておきましょう。

雑所得だから管理が適当でよい、ということではありません。むしろ副業初期ほど、後から思い出せなくなります。私もEC運営のサポートを始めたころ、撮影小物、サンプル送料、SNS分析ツールの支払いがバラバラで、月末に何の支出か思い出すのに時間がかかりました。商品画像の色味には細かく気を配るのに、自分の経費管理は後回し。これは本当にありがちな失敗です。

事業所得として見られやすい副業

事業所得は、独立性、継続性、反復性、営利性などを総合的に見て判断されます。開業届を出したから必ず事業所得、出していないから必ず雑所得、という単純な話ではありません。ただ、継続して案件を受け、帳簿を作り、取引先と契約し、事業として運営している実態があるなら、事業所得として申告する可能性があります。

事業所得の場合、青色申告を選ぶことで一定の要件を満たせば青色申告特別控除が使えるなど、税務上のメリットがあります。その分、帳簿作成や保存の責任も増えます。無料の表計算で始める人もいますが、取引が増えてきたら会計ソフトを使うほうが現実的です。国税の手続きや様式は国税庁を起点に確認すると安全です。

給与所得の副業もある

副業と聞くと業務委託を想像しがちですが、アルバイトやパートのように雇用契約で働く場合は給与所得になります。この場合、副業先からも源泉徴収票を受け取ります。本業の源泉徴収票と副業先の源泉徴収票を合わせて、給与収入として申告します。

複数の給与がある場合、年末調整は主たる勤務先で行われるのが一般的です。副業先の給与は年末調整されていないことが多く、確定申告で精算します。業務委託の報酬明細と給与の源泉徴収票を混ぜてしまうと入力がズレるので、まず契約形態を確認してください。雇用なのか、業務委託なのか。この違いは税金だけでなく、社会保険や労働時間管理にも関わります。

確定申告の手順と必要書類

副業の確定申告は、順番を決めれば難しさが下がります。おすすめは、先に本業の源泉徴収票を用意し、次に副業の収入と経費をまとめ、最後に控除証明書や本人確認書類をそろえる流れです。作業を一気にやろうとすると疲れます。ECの在庫棚卸しと同じで、入荷、販売、返品、在庫を分けて確認するほうがミスが少なくなります。

確定申告期間は原則として翌年の2月16日から3月15日ごろです。土日祝により日程が変わる年もあります。早めに準備するなら、1月中に源泉徴収票と副業の入出金を整理しておくと楽です。

1. 本業の源泉徴収票を用意する

まず本業の源泉徴収票を用意します。紙で受け取る会社もあれば、給与システムからPDFでダウンロードする会社もあります。なくした場合は勤務先に再発行を依頼します。ここで焦って給与明細12ヶ月分から自己計算するより、正式な源泉徴収票を使うほうが安全です。

源泉徴収票を見ながら、支払金額、給与所得控除後の金額、所得控除の額の合計額、源泉徴収税額を確認します。会計ソフトや申告作成画面では、入力欄に源泉徴収票のどの項目を入れるか案内されることが多いです。転記ミスを防ぐため、数字は声に出して確認するくらいでちょうどいいです。

2. 副業の売上と経費を整理する

次に、副業の売上と経費を整理します。売上は、請求書、入金履歴、プラットフォームの支払明細、源泉徴収票や支払調書などを確認します。支払調書は必ず発行されるものではないため、支払調書がないから申告しなくてよい、という判断はできません。自分で売上を管理する必要があります。

経費は、副業に直接関係する支出を集めます。EC運営支援なら、撮影小物、画像編集ソフト、分析ツール、商品リサーチ用の書籍、打ち合わせ交通費などが候補になります。ライティングなら取材費、参考書籍、ツール代。IT系なら開発環境、クラウド利用料、検証端末などです。プライベート利用と混ざる通信費や家賃は、合理的な按分が必要です。

3. 所得区分ごとに入力する

売上と経費が整理できたら、所得区分ごとに入力します。給与所得は源泉徴収票に基づいて入力し、雑所得や事業所得は収入金額と必要経費を入力します。副業先で源泉徴収されている報酬がある場合は、源泉徴収税額も入力します。原稿料や講師料などでは、報酬から所得税が差し引かれて入金されることがあります。

ここで注意したいのは、入金額だけを売上にしないことです。源泉徴収されている場合、実際の入金額は報酬総額から税額を引いた金額です。申告では報酬総額と源泉徴収税額を分けて記載します。アパレルECで、売上と決済手数料を分けて見るのと同じです。ネット入金額だけで見てしまうと、売上規模も税額もズレます。

4. e-Taxや会計ソフトで送信する

申告方法は、税務署への持参、郵送、e-Taxによる電子申告があります。スマホやPCで申告できる環境が整ってきているため、会社員の副業ならe-Taxや会計ソフトを使う人も増えています。マイナンバーカード、利用者識別番号、本人確認、控除証明書の扱いなど、事前準備は早めに確認してください。

無料で進めたい場合は、国税庁の確定申告書等作成コーナーやe-Taxを確認する方法があります。取引が多い人、経費の按分がある人、青色申告を使う人は、freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトを使うと集計が楽になります。無料か有料かより、自分の取引量に合うかで選ぶのがポイントです。

税金が増える仕組みと住民税の注意点

副業の確定申告で一番気になるのは、結局いくら税金が増えるのかです。所得税は、所得が増えるほど税率が上がる超過累進税率です。本業の給与所得に副業所得を足して課税所得を計算するため、副業分だけを低い税率で別計算するわけではありません。ここを理解しておくと、入金額を全部使ってしまうリスクを避けられます。

副業収入が入ったら、すぐ全額を使わず、税金用に一定割合を分けておくのがおすすめです。具体的な税率は課税所得や控除によって異なりますが、少なくとも所得税、復興特別所得税、住民税を意識しておきます。副業が事業所得で規模が大きくなれば、消費税やインボイス制度、法人化の検討が出ることもあります。

所得税は本業と副業を合算して計算する

所得税は、給与所得、雑所得、事業所得などを合算し、所得控除を引いた課税所得に税率をかけて計算します。会社で年末調整が済んでいても、副業所得を足すことで税額が増えれば、差額を納付します。これはペナルティではなく、年間所得に基づく通常の精算です。

副業の売上が伸びると、税金だけでなく資金繰りも変わります。SNS運用やEC運営では、撮影、広告、ツール、外注費が先に出ることがあります。見た目の売上が増えても、手元資金が薄いと納税時期に苦しくなります。確定申告 節税完全ガイド!フリーランスが手残りを最大化する全手法は、控除や経費の基本を確認する読み物として役立ちます。

住民税は所得税とは別に動く

副業をしている会社員が特に気にするのが住民税です。所得税の確定申告をすると、その内容が自治体に連携され、翌年度の住民税計算に使われます。住民税は、前年の所得をもとに計算されるため、副業を始めた翌年に負担感が出ることがあります。

申告書では、給与所得以外の住民税の徴収方法を選ぶ欄があります。ただし、自治体の扱いや副業の所得区分によって実務が異なることがあります。「普通徴収を選べば絶対に会社にわからない」と断定するのは危険です。本業の就業規則、副業申請、住民税の扱いをセットで確認してください。税金対策は、隠すためではなく、トラブルを減らすために行うものです。

売上1000万円が見えたら消費税も視野に入る

副業が大きくなり、課税売上が1000万円を超える水準になると、消費税やインボイス制度、法人化、社会保険の検討が必要になります。会社員の副業段階では遠く感じるかもしれませんが、EC運営代行、広告運用、開発案件などは単価が上がると売上規模が大きくなりやすいです。

事業規模が拡大したときの考え方は、売上1000万円超えたらやるべきこと5選|消費税・法人化・社会保険の判断基準が参考になります。副業初期から法人化を急ぐ必要はありませんが、売上、利益、税金、社会保険、取引先からの信用を分けて見る習慣は早めに持っておくと強いです。

経費計上で失敗しない実務ポイント

副業の確定申告では、経費をどこまで入れてよいかが大きな悩みになります。結論はシンプルで、副業収入を得るために必要で、金額や用途を説明できる支出を経費として整理します。ただし、実務ではプライベートとの境目があいまいな支出が多く、ここでミスが起きます。

ファッション系の仕事だと、服、コスメ、撮影小物、カフェでの打ち合わせ、スマホ、PC、通信費など、仕事にも私生活にも見える支出がたくさんあります。おしゃれな領域ほど「必要だった」と言いたくなる支出が増えます。でも税務では、センスではなく説明可能性が大事です。なぜ副業に必要だったのか、どの案件に関係するのかを残しておきましょう。

領収書よりも用途メモが効く

領収書やレシートは大切ですが、それだけでは後から何の支出かわからないことがあります。特にネット決済、サブスク、コンビニ印刷、撮影小物は、数ヶ月後に見返すと記憶が薄れます。支払った日に、用途、案件名、按分割合をメモしておくと、確定申告前のストレスが激減します。

私の体験でも、Instagram運用の分析ツールを複数試した時期に、どれがクライアント用で、どれが自分の学習用だったか曖昧になったことがあります。後から整理すると時間が溶けます。データとロジックでSNSを語るなら、自分の会計データもロジックで残す。これはかなり実務的な教訓です。

家事按分は合理的な基準を決める

在宅副業では、家賃、電気代、通信費、スマホ代などを仕事と私生活で共用することがあります。この場合、全額を経費にするのではなく、仕事に使った割合で按分します。たとえば作業部屋の面積、使用時間、通信利用の実態など、説明できる基準を決めます。

大切なのは、毎月気分で割合を変えないことです。基準を決め、継続して使い、必要ならメモを残します。按分はグレーな裏技ではありません。実態に合わせて合理的に分ける作業です。不安な場合は、税理士や税務署に相談しましょう。特に高額なPC、カメラ、スマホ、家具などは、取得価額や使用実態によって処理が変わることがあります。

源泉徴収された報酬は総額で見る

ライター、講師、デザイン、コンサルティングなどの報酬では、支払時に所得税が源泉徴収されることがあります。この場合、通帳に入った金額だけを見ると、売上を少なく記録してしまいます。請求書や支払明細で、報酬総額、源泉徴収税額、振込額を分けて確認してください。

たとえば報酬総額が55,000円、源泉徴収税額が差し引かれ、振込額がそれより少ない場合、売上は振込額ではなく報酬総額で見ます。差し引かれた源泉徴収税額は、確定申告で精算されます。ここを正しく処理すると、納めすぎの税金が戻る可能性もあります。

副業案件別に見る申告準備の違い

副業確定申告本業の収入というテーマでは、税金の話だけでなく、どんな副業をしているかによって準備が変わります。@SOHOの仕事ガイドや年収データを見ると、副業は文章系、IT系、AI活用支援、マーケティング、開発などに広がっています。仕事の種類が違えば、売上証憑、経費、契約書、源泉徴収の有無も変わります。

AI活用支援やマーケティング案件

AI活用支援は、議事録、業務フロー改善、社内FAQ、プロンプト設計、AIツール導入などに関わる仕事です。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、AIを単なるツール紹介ではなく、業務改善として扱う視点を確認できます。こうした仕事では、ツール利用料、検証用アカウント、打ち合わせ費用などが経費候補になります。

SNS運用、広告、セキュリティ寄りの案件では、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事が参考になります。SNS運用では、投稿作成だけでなく、CTR、CVR、CPA、KPIの確認、炎上リスク、権限管理も仕事の一部です。契約時には、アカウント権限、NDA、成果物の著作権、分析レポートの納品形式を確認し、確定申告用には請求書と入金履歴を保存しておきます。

開発案件とITサポート案件

アプリケーション開発やITサポートは、単価が大きくなりやすい一方で、契約条件も複雑になりがちです。アプリケーション開発のお仕事では、要件定義、実装、テスト、保守など、開発案件の流れをつかめます。開発環境、クラウドサーバー、検証端末、ドメイン、ソフトウェア利用料など、経費の種類も増えます。

相場感を持つには、ソフトウェア作成者の年収・単価相場を見ると、職種全体の報酬水準を確認できます。IT系は契約金額が大きいぶん、売上の入金時期、検収日、分割納品、保守費用の扱いを明確にしてください。ネットワークやインフラに進む人は、CCNA(シスコ技術者認定)のような資格が基礎知識の証明に役立つことがあります。

ライティング、編集、文書作成案件

ライティングや編集案件は、副業として始める人が多い領域です。著述家,記者,編集者の年収・単価相場を見ると、文章系の職種がどのような相場感で評価されるかを把握できます。記事作成、編集、校正、取材、SNS投稿文、商品説明文など、同じ文章でも必要なスキルは違います。

文書作成の基礎を整えるなら、ビジネス文書検定も参考になります。請求書、見積書、納品書、メール文面、業務報告は、確定申告以前に仕事の信頼を作る土台です。文章系の副業では、報酬から源泉徴収されることがあるため、支払明細を必ず保存しましょう。

海外滞在や大きな売上が絡む場合

副業が広がると、海外滞在中の仕事、海外クライアント、長期滞在ビザ、外貨入金などが絡むこともあります。生活拠点や税務上の居住者判定は複雑なので、軽いSNS情報だけで判断しないほうが安全です。長期滞在のコスト感を知る読み物として、リタイアメントビザからタイ・エリートまで|長期滞在のコスト比較がありますが、税務判断は個別確認が必要です。

また、売上が大きくなるほど、消費税、法人化、社会保険、資金繰りが重要になります。会社員の副業でも、継続案件が増えると事業の形に近づきます。早めに帳簿、契約書、請求書、入金履歴を整えておくと、次の判断がしやすくなります。

@SOHO独自データの考察と申告しやすい働き方

@SOHOの内部リンク群を横断して見ると、副業は「スキルを売る仕事」へ移っていることがわかります。AI、マーケティング、開発、文章、資格、相場データ。どの領域でも、感覚だけで受けるより、仕事内容、報酬、契約、経費を分解できる人が強いです。確定申告も同じで、数字を後からまとめるのではなく、仕事を受ける段階から申告しやすい形にしておくのが実務的です。

申告しやすい案件は条件が明確

申告しやすい案件には共通点があります。報酬額、納品物、支払日、源泉徴収の有無、消費税の扱い、修正回数、契約期間が明確です。反対に、口頭だけで条件が変わる案件、支払明細が出ない案件、個人口座への曖昧な送金だけで終わる案件は、後から整理しにくくなります。

副業を始めたばかりの時期ほど、条件の良さより管理のしやすさを重視してください。請求書を発行し、入金を確認し、領収書を保存し、月末に売上と経費を見直す。この流れが作れる案件は、税務面でも安心です。@SOHOのような仕事情報を使うときも、応募前に契約条件と支払い条件を読み、疑問点は文章で確認する習慣をつけましょう。

税金を意識すると仕事選びも変わる

税金を意識すると、単価の見方が変わります。入金額だけを見て「良い案件」と判断するのではなく、作業時間、経費、源泉徴収、修正回数、納税資金を含めて考えるようになります。アパレルで言えば、売上が高くても原価率と返品率が高ければ利益は残りません。副業も同じです。

たとえば、SNS運用代行で画像作成、投稿、分析、コメント対応まで含まれるなら、ツール代と稼働時間を見ます。開発案件なら、検証環境や保守対応を見ます。ライティングなら、リサーチ時間と修正回数を見ます。確定申告は年に1回の作業ですが、その準備は毎月の案件選びから始まっています。

毎月15分の記録が確定申告を軽くする

副業の確定申告を楽にする一番の方法は、年明けにまとめて頑張らないことです。毎月15分だけ、売上、経費、未入金、源泉徴収、領収書を確認します。無料の表計算でも、会計ソフトでも構いません。大事なのは、数字を放置しないことです。

本業の源泉徴収票は年末にしか出ませんが、副業の売上と経費は毎月管理できます。12月に慌てる人ほど、レシートをなくし、経費の用途を忘れ、入金漏れを見落とします。毎月の記録は地味ですが、確定申告の不安をかなり減らします。税金はセンスではなく、仕組みで処理できます。

本業の収入と副業の所得を分けて考える習慣

最後に押さえておきたいのは、本業の収入と副業の所得を日常的に分けて考えることです。本業は源泉徴収票で整理されます。副業は自分で売上、経費、所得、源泉徴収税額を整理します。確定申告では両方を同じ申告書にまとめますが、管理の入口は別です。

この感覚が身につくと、副業の見え方が変わります。入金が増えたかどうかだけでなく、利益は残ったか、税金用の資金はあるか、経費の説明はできるか、来年も続けられる働き方かを見られるようになります。副業確定申告本業の収入という悩みは、単なる入力欄の問題ではありません。自分の働き方を数字で把握する入口です。

よくある質問

Q. 副業の確定申告では本業の収入も書く必要がありますか?

はい。会社員の副業で確定申告をする場合、本業の給与収入と副業の所得を同じ申告書にまとめて記載します。源泉徴収票の内容をもとに入力します。

Q. 副業所得が20万円以下なら何もしなくてよいですか?

所得税の確定申告が不要な場合でも、住民税の申告が必要になることがあります。また、医療費控除や寄附金控除などで確定申告をする場合は、副業所得も含めて申告します。

Q. 源泉徴収票のどこを見ればよいですか?

主に支払金額、給与所得控除後の金額、所得控除の額の合計額、源泉徴収税額を確認します。申告画面では源泉徴収票の項目名に沿って転記するのが基本です。

Q. 副業の経費はどこまで認められますか?

副業収入を得るために必要で、用途を説明できる支出が経費の候補です。私用と兼用する通信費や家賃などは、合理的な基準で按分します。

Q. 会社に副業が知られないようにできますか?

住民税の徴収方法など確認すべき点はありますが、「絶対に知られない」とは断定できません。就業規則、副業申請、住民税の扱いを事前に確認することが安全です。

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丸山 桃子

この記事を書いた人

丸山 桃子

アパレルEC運営支援・SNSコンサル

アパレル企業でMD・ECバイヤーとして勤務後、フリーランスに独立。アパレルブランドのEC運営支援・SNS運用を手がけ、ファッション・EC系の記事を執筆しています。

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