二級建築士の最初の1件の取り方

中西 直美
中西 直美
二級建築士の最初の1件の取り方

この記事のポイント

  • 二級建築士の資格を取ったあと
  • 最初の1件を受注するまでの手順をまとめました
  • 実績ゼロから見せられる資料の作り方

資格は取った。免許も届いた。でも、仕事が1件も取れない。

こういうご相談、本当に多いんです。試験の勉強は道筋がはっきりしていました。テキストがあって、過去問があって、何をすればいいか分かっていた。ところが受注となると、何から手をつければいいのか誰も教えてくれません。

大丈夫ですよ。1件目には順番があります。そして、その順番を飛ばしている人がとても多い。

この記事では、二級建築士の免許を持っている人が、最初の1件を受けるまでに何をすればいいのかを、順を追ってお話しします。資格の取り方や試験の話は出てきません。すでに持っている資格を、仕事に換えるところだけを扱います。

1件目が取れない本当の理由

多くの方が「実績がないから取れない」とおっしゃいます。でも、実際に応募の中身を見せていただくと、原因はそこではないことがほとんどです。

いちばん多いのは、何を売っているのかが伝わっていないという状態です。「二級建築士の資格を持っています。よろしくお願いします」という提案文。これでは、発注する側は何を頼めばいいのか分かりません。相手は資格を買いたいのではなく、困っていることを解決してほしいのです。

2つ目に多いのが、応募している案件が自分と噛み合っていないケースです。設計の実務経験しかない方が、いきなり3Dパースの案件に応募している。あるいは、CADの操作経験がない方が図面作成の案件に手を挙げている。資格があれば何でもできるという前提で応募すると、そのずれが提案文ににじみます。

3つ目は、単純に応募数が足りていないことです。3件出して返事がないと「自分には無理だ」と結論を出してしまう。でも、最初の1件が決まるまでに20件から30件応募するのは、決して珍しいことではありません。

順番に整えていけば、必ず前に進みます。焦らずに、ひとつずつ見ていきましょう。

まず、売るものを1行に決める

最初にやることは、応募でも登録でもありません。自分が何を提供するのかを、1行で言えるようにすることです。

「二級建築士です」は資格の説明であって、提供するものの説明ではありません。そうではなく、こういう形にします。

木造住宅の平面図と立面図を、手描きラフからCADで清書します。 既存の建物の図面をスキャンデータからCADに起こします。 住宅の間取りについて、生活動線の観点から改善案をまとめます。 建築系のメディア記事について、法令と技術の記述が正しいかを確認します。

どれも、相手が「これを頼みたい」と判断できる粒度になっています。この1行が決まると、探すべき案件も、作るべき見本も、提案文の書き方も、全部が決まってきます。

決め方のコツは、これまでの実務でいちばん時間を使ってきた作業を選ぶことです。設計事務所にいた方なら作図と法規のチェック。工務店にいた方なら現場と図面の突き合わせ。ハウスメーカーにいた方なら間取りの提案。得意なことより、繰り返しやってきたことのほうが、安定して提供できます。

そして、最初は1つに絞ってください。3つ並べると、どれも中途半端に見えます。1件目が取れたら増やせばいいんです。

実績ゼロから、見せられるものを作る

売るものが決まったら、次は「できる」と示す材料です。ここで多くの方が止まります。実務で作った図面は勤務先のものなので出せない。だから見せるものがない、と。

その通りです。勤務先で担当した物件の図面、写真、施主の名前は、自分の判断で公開できるものではありません。守秘義務にも著作権にも関わります。ここは絶対に踏み外さないでください。

自主制作を1本作る

架空の敷地と条件を自分で設定して、成果物を1本作ります。たとえば、間口5mの狭小地に、夫婦と子ども1人が住む木造2階建てを計画する、という条件です。敷地条件、家族構成、予算の上限、要望を自分で書いて、そこから平面図と立面図を仕上げます。

大事なのは、図面そのものより、条件から結論に至る考え方を見せることです。なぜこの配置にしたのか、どこで法規上の制約を受けたのか、要望のどれを優先してどれを諦めたのか。これを言葉で添えると、発注する側は「この人は考えて手を動かす人だ」と判断できます。

作業量としては、休日2日から3日あれば形になります。完璧を目指さないでください。8割の完成度で外に出したほうが、手元で磨き続けるより早く1件目に届きます。

過去の実務は、言葉に変換して出す

図面そのものは出せませんが、経験は言葉にできます。

「木造2階建て住宅の実施設計を年間10棟担当」「確認申請の図書作成と申請手続きを3年」「既存住宅の改修設計で、構造補強の検討を担当」。物件名も施主名も出さずに、扱ってきた種類と量だけを書く。これなら守秘義務に触れません。

数字を入れると具体性が出ます。「たくさん担当しました」より「年間10棟」のほうが、相手は判断できます。

見せ方は3ページで十分

作った自主制作と経験の一覧を、PDF3ページにまとめます。1ページ目に提供する内容と経験の要約、2ページ目に自主制作の図面、3ページ目に考え方の説明。これ以上は読まれません。

資料の見た目に自信がない方もいらっしゃいますが、装飾は要りません。文字が読めて、図面が潰れていなければ十分です。資料作成のツールを一通り扱えるようにしておきたい方には、Adobe認定プロフェッショナル Adobe Expressのような、ビジュアル制作の操作力を確認できる認定もあります。

提案文に何を書くか

ここが1件目を左右します。じっくりいきましょう。

発注する側は、たくさんの応募を短時間で見ています。最後まで読んでもらえるのは、最初の3行で「この人は分かっている」と思われた場合だけです。

冒頭3行で、相手の課題を言い直す

自己紹介から始めないでください。相手が書いた募集内容を、自分の言葉で言い直すところから始めます。

「築30年の木造住宅について、既存図面が失われているため現況図を作成したい、というご依頼と理解しました。現地調査ではなく、お手元の実測メモと写真からの作図をご希望と読みました」

こう書かれると、相手は「読んでくれている」と感じます。この時点で、他の応募者との差がついています。

できることと、できないことを両方書く

不安なのは分かりますが、できないことを隠さないでください。後から発覚すると、そのほうがずっと大きな問題になります。

「実測メモからの作図は対応できます。現地での実測が必要な場合、○○県内であれば伺えますが、それ以外の地域は難しいです」

こう書いても不利にはなりません。むしろ、範囲を明示できる人は信頼されます。

進め方と納期を、こちらから示す

依頼する側がいちばん不安なのは、任せたあとに何が起きるか見えないことです。だから、こちらから工程を書きます。

「初回のご連絡から2営業日以内に、いただいた資料で作図できるかを確認してご返信します。着手後、平面図の下書きを5営業日でお出しし、ご確認いただいたうえで清書に入ります。修正は2回まで料金に含みます」

修正回数を先に書くことは、自分を守ることでもあります。ここを決めないまま始めると、終わりのない手直しに巻き込まれます。

金額は、根拠と一緒に書く

金額だけを書くと高いか安いかしか判断されません。何にいくらかかるのかを分けて書きます。

「平面図1面あたり1万5,000円、立面図4面で3万円、合計4万5,000円でお見積もりします。データはDWGとPDFの両方でお渡しします」

分解して書くと、相手は削る部分を検討できます。総額だけだと、高いと感じた時点で終わってしまいます。

書かないほうがいいこと

「未経験ですが頑張ります」「勉強させてください」「安くやります」。この3つは書かないでください。

依頼する側は、あなたの成長のために発注するのではありません。困っていることを解決してほしいだけです。安さを売りにすると、安さでしか選ばれなくなり、次の依頼も安いままになります。

どこで案件を探すか

探す場所は、大きく4つあります。

1つ目が、在宅ワークや業務委託の案件を掲載しているマッチングサイトです。作図、トレース、記事執筆、監修といった案件が日常的に出ています。応募の履歴が残るので、続けるほど提案文の精度が上がります。

2つ目が、前職や知人からの紹介です。設計の仕事は紹介で動くことが多く、1件目としてはここがいちばん確度が高い。ただし、前職と競合する形の受注は、退職時の取り決めや在職中の就業規則に触れる可能性があるため、事前に確認してください。

3つ目が、地域の工務店やリフォーム会社への直接の連絡です。繁忙期に外注を探している会社は少なくありません。提案の材料として、先ほどのPDF3ページがそのまま使えます。

4つ目が、発信からの引き合いです。建築の話を継続して発信していると、読んだ人から相談が来ることがあります。時間はかかりますが、単価の高い依頼につながりやすい経路です。

副業を始めるときの全体の流れを確認したい方には、副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめが参考になります。業種を問わず、最初の1件までの動き方が4段階で整理されています。未経験の分野に踏み出すときの進め方についてはフリーランス 英語 案件 未経験 始め方!2026年最新の海外副業術もあり、実績がない状態から案件を取る考え方は建築でも共通します。

作業系の在宅案件がどのくらいの相場で動いているかを知りたい方は、データ入力・文字起こしの副業は稼げる?在宅ワークの始め方と相場を見ておくと、単価の感覚が掴めます。建築の専門性がある仕事は、これらより高い水準で設定されるのが普通です。

1件目に向いている案件を選ぶ

同じ「建築士向け」でも、1件目としての入りやすさはずいぶん違います。ここを間違えると、決まらない案件に応募し続けることになります。

案件の種類 決まりやすさ 必要なもの 1件目の向き
図面トレース・CAD化 決まりやすい CADの操作、作図速度 向いている
建築系記事の監修 中くらい 法令と技術の知識 向いている
間取りの提案・プランニング 中くらい 住宅設計の経験 条件による
建築系記事の執筆 中くらい 書く力 向いている
3Dパース制作 やや難しい 専用ソフトの習熟 準備が要る
設計・工事監理の請負 難しい 登録の確認が必要 向いていない

いちばん上のトレースやCAD化は、成果物の正解がはっきりしているので、発注する側も判断しやすい案件です。作業としては地味ですが、1件納めれば「期日に納品できる人」という評価が残ります。それが2件目につながります。

記事の監修は、在宅で完結して作業時間も読めるため、本業のある方に向いています。求められるのは書く力ではなく、書かれた内容の誤りに気づく力です。設計の現場を知っている人なら、実は最も参入しやすい入口かもしれません。

逆に、いちばん下の設計や工事監理の請負は、1件目としてはおすすめしません。金額は大きいのですが、建築士事務所の登録の話が絡みますし、責任の重さも桁が違います。ここは、他の案件で受注の経験を積んでから検討する順番でいいと思います。

3Dパースは、ソフトの習熟に時間がかかります。すでに扱える方なら有力な選択肢ですが、これから覚えるつもりなら、その学習期間中の収入をどう作るかを別に考える必要があります。

単価をどう決めるか

1件目でいちばん迷うのが金額です。安くしすぎると後で上げられず、高すぎると選ばれない。目安になる相場を見ておきましょう。

一方、図面作成、図面トレース、リフォームプランナーは、時給2,000円~3,000円が相場のようです。図面作成や図面トレースの案件のなかには、1件あたり数千円の報酬が設定されていることもありますが、どの程度の図面でどのくらいの工数がかかるのかを受注する前にしっかりと確認し、納得できる条件で副業を始めましょう。 出典: lotsful.jp

ここに書かれている「工数を受注前に確認する」という点が、いちばん大事です。1件いくらの案件は、作業量が読めないまま受けると時給換算で大きく下振れします。図面の枚数、縮尺、記載する情報の量。この3つを確認してから金額を出してください。

有資格者向けの仕事は、資格を要件にしない仕事より高く設定される傾向があります。

国家資格保有者のみが受けられる案件では、通常の副業よりも単価が高く設定されていることが多くなっています。例えばライター業では、文字単価3円以上のものが多く見られます。一級建築士の有資格者であれば、記事監修のオファーが来ることもあり、2万円以上の依頼が多い傾向です。経験や知名度によっては1本あたり10万円を超えるケースもあります。 出典: lotsful.jp

二級建築士でも、住宅やリフォームを扱う媒体では監修の需要があります。作図で1件目を取るより、監修や執筆のほうが早く決まる方もいらっしゃいます。文章を扱う仕事の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとまっているので、目安として見ておくと交渉しやすくなります。

1件目の金額を決めるときは、時給に換算して確認する習慣をつけてください。総額3万円の案件に30時間かかれば時給1,000円です。それが続くと、続けられなくなります。

1件目で必ず確認すること

受注が決まったら、着手の前に4つを書面で確認します。メールでも構いません。

第1に、業務の範囲です。何を作って納品するのか。図面なら枚数と縮尺、データ形式まで書きます。

第2に、修正の回数です。何回まで料金に含むのか。それを超えた場合の追加料金はいくらか。

第3に、支払いの条件です。金額、支払日、振込手数料の負担。分割なら着手金の割合。

第4に、成果物の権利です。納品したデータを相手がどう使えるのか、自分が実績として公開してよいのか。実績公開の可否は、次の案件に直結するので必ず聞いてください。

これを聞くと関係が悪くなるのでは、と心配される方がいます。でも、まともな発注者ほど、こうした確認を歓迎します。確認を嫌がる相手のほうが、後で問題になる可能性が高いと考えてください。

契約や条件のやり取りに不安がある場合、書面の扱いに詳しい専門職の業務範囲を知っておくと安心です。許認可や書類作成を扱う職種については行政書士の資格ガイドに整理されています。

建築士として、越えてはいけない線

やさしい話が続きましたが、ここだけは厳しく書きます。

建築士法第23条は、他人の求めに応じ報酬を得て設計や工事監理などを業として行おうとするときに、建築士事務所の登録を求めています。1件目としてどの仕事を受けるかによって、この登録が関係してくることがあります。

作図の補助やトレースが登録を要する業務に当たるかどうかは、業務の実態によって評価が変わります。「1件だけだから」という理由で線を越えないでください。判断に迷ったら、業務内容を具体的に書き出して、所管する都道府県の建築指導部局に確認してください。無料で相談できます。

同じように、二級建築士が扱える建築物の範囲は建築士法第3条から第3条の3で構造や規模により区分されています。個別の建物が範囲に入るかは条件の組み合わせで判断が分かれるため、受ける前に条文と照らして確認し、迷ったら窓口に相談してください。

法律を知っておくことは、自分を守ることです。断ることも仕事のうちだと考えてください。

1件目を、2件目につなげる

無事に1件目を納品できたら、そこで終わりにしないでください。1件目の価値は報酬ではなく、次につながる材料が手に入ることにあります。

まず、納品した直後に一言添えます。「今回はありがとうございました。同じ形式のご依頼でしたら、今後も対応できます」。これだけです。売り込みではなく、継続の意思があることを伝えるだけ。相手が次に外注を考えたとき、思い出してもらえる確率が上がります。

次に、実績として公開してよいかを確認します。着手前に聞いていれば重ねて確認する必要はありませんが、聞きそびれていたなら納品後に聞いてください。「図面の一部を、社名を伏せた形で実績としてご紹介してもよろしいでしょうか」。断られたら、業務の種類と規模だけを言葉で書きます。

そして、作業の記録を残します。実際にかかった時間、想定とのずれ、手戻りが発生した箇所。これを1件ごとに書いておくと、次の見積もりの精度が上がります。1件目は、ほぼ確実に想定より時間がかかります。それは失敗ではなく、次の値付けのためのデータです。

もうひとつ、断られた提案の記録も同じくらい大事です。返事が来なかった案件と、決まった案件の提案文を並べて読むと、自分の書き方のどこが効いたのかが見えてきます。感覚ではなく、手元の記録から改善してください。

1件目の失敗として多いもの

納品まで進んだ案件で起きやすいつまずきも、先に知っておくと落ち着いて対処できます。

いちばん多いのが、修正の往復が終わらないケースです。回数を決めていないと、相手も悪気なく何度も直しを依頼してきます。着手前に上限を決めておけば、追加分は追加料金という話に自然に持っていけます。

2番目が、納品形式の行き違いです。DWGで欲しかったのにPDFだけ渡していた、レイヤーの分け方が指定と違っていた。これは着手前に納品形式を文字で確認すれば防げます。口頭やニュアンスで済ませないでください。

3番目が、連絡の途絶です。作業に集中していて3日返信しない、といった状態は、相手を強く不安にさせます。進んでいなくても「本日時点で平面図の下書きを進めています」と一言送るだけで、印象がまったく違います。

続けるための心の持ち方

最後に、気持ちの話を少しだけ。

応募して返事が来ない期間は、本当につらいものです。自分の資格に価値がないような気がしてくる。この時期に辞めてしまう方がとても多い。

でも、返事が来ないのは、あなたが否定されたからではありません。募集側は多くの応募を短時間で処理していて、選ばれなかった理由の大半は、たまたま他に条件の合う人がいたというだけです。

やってほしいのは、応募のたびに記録を残すことです。どの案件に、いつ、どんな提案文で応募したか。返事が来た案件と来なかった案件を並べると、自分の提案文のどこが効いているかが見えてきます。感情ではなく記録で判断できるようになると、続けるのがぐっと楽になります。

そして、週に応募する数を決めてください。週5件と決めたら、その週はそれで終わり。結果が出なくても気にしない。数を決めておくと、返事が来ない日の自己否定から自分を守れます。

あなたは一人ではありません。同じところでつまずいている人は、たくさんいます。

運営者から見た1件目の傾向

在宅とリモートの仕事を長く扱ってきた運営者の立場から見ると、1件目が決まる人と決まらない人の差は、経験年数ではありません。返信の速さと、提案文の具体性です。

募集を出した側は、最初に届いた数件の中から候補を絞ることが多い。締切ぎりぎりに出す提案は、それだけで不利になります。募集を見つけたその日のうちに出すだけで、通過率は変わります。

20年この市場を見てきた立場から言えば、長く続いている人ほど、1件目を「小さく安全に」始めています。いきなり大きな案件を取ろうとせず、確実に納品できる規模から入って、そこで信頼を作る。すると2件目は同じ相手から来ます。新規の営業を毎回するより、この繰り返しのほうがはるかに安定します。

報酬の構造にも触れておきます。仲介を経由すると、発注側が支払う金額と受け手が受け取る金額の間に差が生まれます。中間マージンが乗らない直接取引であれば、依頼する側は同じ予算でより多くを頼めますし、受ける側の手取りは厚くなる。手数料0%の形が選ばれるのは、この双方が得をする構造があるからです。副業は使える時間が限られているので、同じ時間でいくら残るかという視点が本業以上に効いてきます。

建築の実務を、設計以外の形で使う道も広がっています。働き方や副業そのものの相談を受ける仕事の形はキャリア・副業・人生相談のお仕事に、AI を業務に組み込む支援の依頼はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事にまとまっています。技術職の単価水準を横で比べたい方にはソフトウェア作成者の年収・単価相場が、まったく別分野の受注構造を知りたい方には作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事が参考になります。

1件目が決まると、景色が変わります。その日まで、順番を守って進めてください。

よくある質問

Q. 実績がなくても案件は取れますか?

取れます。勤務先で担当した図面は守秘義務や著作権の関係で公開できませんが、架空の敷地と条件を自分で設定した自主制作を1本作れば、見せられる材料になります。図面そのものより、条件から結論に至る考え方を言葉で添えることが重要です。休日2日から3日で形になるので、完璧を目指さず8割の完成度で外に出してください。

Q. 提案文には何を書けばいいですか?

自己紹介ではなく、相手の募集内容を自分の言葉で言い直すところから始めます。続けてできることとできないことを両方書き、進め方と納期、修正回数の上限、金額の内訳を示します。「未経験ですが頑張ります」「安くやります」は書かないでください。安さで選ばれると次の依頼も安いままになります。

Q. 最初の1件はどのくらいの金額に設定すべきですか?

図面作成や図面トレースは時給換算で2,000円から3,000円程度が相場とされています。1件いくらの案件を受けるときは、図面の枚数、縮尺、記載する情報の量を確認してから金額を出してください。受注後に必ず時給換算で確認し、続けられる水準かを判断する習慣をつけると失敗が減ります。

Q. 副業で作図を受けるとき、建築士事務所の登録は必要ですか?

建築士法第23条は、報酬を得て設計や工事監理などを業として行う場合に建築士事務所の登録を求めています。作図の補助やトレースが登録を要する業務に当たるかは業務の実態で評価が変わるため、自己判断は避けてください。業務内容を具体的に書き出したうえで、所管する都道府県の建築指導部局に無料で相談できます。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年2月17日最終更新:2026年8月28日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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