不動産会社の紹介動画制作費用|会社案内と物件PRの依頼の流れ 2026

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
不動産会社の紹介動画制作費用|会社案内と物件PRの依頼の流れ 2026

この記事のポイント

  • 不動産会社が紹介動画を外注するときの制作費用相場と内訳
  • 会社案内動画と物件PR動画で費用が変わる理由
  • 仲介経由と直接依頼のコスト差まで具体的に整理します

不動産会社が紹介動画の制作を検討し始めると、真っ先にぶつかる壁が「結局いくらかかるのか」という費用の見えにくさです。会社案内動画なのか、物件PR動画なのか、それとも採用向けの企業紹介動画なのかで相場は大きく変わりますし、見積もりを取っても会社によって金額の幅が数十万円単位でズレることも珍しくありません。この記事では不動産会社の紹介動画にかかる制作費用の相場と内訳、費用を左右する要素、そして失敗しない依頼先の選び方までを、発注者の立場から整理します。

不動産業界における紹介動画制作の市場動向

不動産業界での動画活用は、ここ数年で急速に広がっています。物件のオンライン内覧需要の高まりや、SNSでの物件紹介が集客チャネルとして定着したことが背景にあります。従来は写真とテキストだけだった物件紹介ページに動画を組み込む会社が増え、会社案内動画を採用サイトや会社説明会で使う動きも並行して拡大しています。

こうした需要拡大に伴い、動画制作を請け負う会社や個人クリエイターの数も増加しました。結果として、同じ「不動産会社の紹介動画」というジャンルでも、依頼先によって費用感が大きく分かれる状態になっています。大手動画制作会社に依頼すれば企画から撮影、編集、ナレーション収録まで一括で対応してもらえますが、その分費用は高くなります。一方でフリーランスの映像クリエイターに直接依頼すれば、同じ品質の動画でもコストを抑えられるケースが多く見られます。

会社紹介動画の費用相場は、一般的に10万円〜200万円程度です。ただし、実際の費用は動画の尺や表現方法、種類や目的に応じて変動します。例えば、シンプルなスライド形式の動画であれば比較的低予算で制作できますが、インタビューやロケ撮影を含む実写映像を用いる場合は、企画構成や撮影機材、人員の確保など多くの工程が必要になるため、相場も高くなる傾向にあります。 出典: mvsk.jp

この数字が示す通り、不動産会社の紹介動画は「何を作るか」によって費用の桁が変わります。まずはこの費用の幅がなぜ生まれるのかを、動画の種類ごとに見ていきます。

会社紹介動画と物件PR動画で費用相場が異なる理由

不動産会社が制作する紹介動画は、大きく分けて「会社紹介動画(コーポレート動画)」と「物件PR動画」の2種類に分類できます。この2つは目的も制作工程もまったく異なるため、費用相場も別々に考える必要があります。

会社紹介動画の費用相場

会社紹介動画は、企業理念や事業内容、社員インタビューなどを盛り込み、採用サイトや会社説明会、営業資料として使われる動画です。撮影場所は本社オフィスや店舗が中心で、経営者インタビューや社員インタビューを含む構成が一般的です。

費用相場は30万円〜150万円程度が目安です。シンプルなインタビュー中心の構成であれば30万円台からでも制作可能ですが、ドローン撮影や複数拠点でのロケ撮影、プロのナレーターを起用する場合は100万円を超えることも珍しくありません。

物件PR動画の費用相場

一方、物件PR動画は個々の物件を紹介する動画で、内覧の代わりとしてオンラインで公開したり、SNSやポータルサイトに掲載したりする用途で使われます。1件あたりの費用は会社紹介動画より低く、5,000円〜10万円程度が相場です。

物件PR動画が安価な理由は、撮影時間が短く(1〜2時間程度)、編集も定型フォーマットに沿って進められるためです。ただし、ドローンによる外観撮影を加えたり、ナレーションやテロップに凝ったりすると、1件あたりの費用は数万円上乗せされます。

映像プロダクション・ドウビーは、物件&空室紹介動画が5,500円で制作可能な会社です。月依頼数が20件未満の場合は7,000円と、小型で機動性の高い機材を使うことでコストを抑えています。 出典: douga-kanji.com

物件PR動画のように大量発注が前提となる場合、依頼件数が増えるほど1件あたりの単価が下がる「ボリュームディスカウント」を設定している依頼先も多く見られます。複数物件を継続的に依頼する予定がある会社は、単発の見積もりだけでなく月間契約や年間契約の料金プランも確認しておくとよいでしょう。

紹介動画の制作費用の内訳

不動産会社の紹介動画にかかる費用は、大きく分けて「企画構成費」「撮影費」「編集費」「その他付帯費用」の4項目で構成されています。それぞれの内訳を理解しておくと、見積もりを比較する際に何が高いのか、何を削れるのかが判断しやすくなります。

企画構成費

動画の目的やターゲットを整理し、構成台本や絵コンテを作る工程です。会社紹介動画では特にこの工程が重要で、単に社内を撮影するだけでなく「誰に何を伝えるか」を明確にした上でシナリオを組む必要があります。費用相場は5万円〜20万円程度で、全体費用の1〜2割を占めることが多いです。

物件PR動画では企画構成の工程を簡略化し、定型テンプレートに沿って撮影する会社が多いため、この費用が発生しないか、ごく低額に抑えられているケースが一般的です。

撮影費

撮影費はカメラマンの人件費、機材費、移動費などを含みます。会社紹介動画では複数日にわたる撮影や複数拠点でのロケが必要になることもあり、10万円〜80万円程度が相場です。ドローン撮影を追加する場合は別途3万円〜10万円程度が上乗せされます。

物件PR動画の撮影費は1件あたり3,000円〜3万円程度が目安です。撮影時間が短く、機材もコンパクトなもので済むため、会社紹介動画に比べて大幅にコストを抑えられます。

編集費

撮影した素材をつなぎ合わせ、テロップやBGM、ナレーションを加える工程です。編集費は動画の尺(長さ)によって大きく変動し、1分程度の短い動画であれば3万円〜10万円、3分を超える動画では10万円〜30万円程度が相場です。

修正回数によっても費用が変わる点に注意が必要です。多くの制作会社やフリーランスは「修正2回まで無料」といった条件を設定しており、それを超える修正には追加料金が発生します。見積もり時に修正回数の上限を必ず確認しておきましょう。

その他付帯費用

ナレーター起用費(1万円〜5万円)、BGMのライセンス費(数千円〜数万円)、字幕・多言語対応費、修正費などが該当します。特にBGMのライセンス費は見落とされがちですが、フリー音源を使わず有料の楽曲を使用する場合は権利処理の費用が発生するため、事前に確認しておくべき項目です。

動画制作にかかる費用を抑えるコツ

紹介動画の制作費用は工夫次第でかなり圧縮できます。以下のポイントを押さえておくと、品質を落とさずにコストを抑えられます。

撮影場所を自社内に限定する

撮影場所が複数箇所にわたると、その分移動費や拠点ごとの調整コストが発生します。本社オフィスや主要店舗など、1〜2箇所に撮影場所を絞ることで、撮影費を大きく削減できます。

構成をシンプルにする

ドラマ仕立てのストーリー構成やCG演出を盛り込むと、その分企画構成費と編集費が跳ね上がります。インタビュー中心のシンプルな構成でも、質問設計を工夫すれば十分に説得力のある会社紹介動画を作れます。凝った演出は費用対効果を見極めた上で判断しましょう。

複数物件をまとめて発注する

物件PR動画は1件ずつ個別発注すると割高になりがちです。月間で複数件をまとめて発注することで、1件あたりの単価が下がるボリュームディスカウントを受けられる依頼先が多くあります。継続的に物件紹介動画を必要とする不動産会社は、単発発注よりも月間契約を検討するとよいでしょう。

仲介会社を通さず直接依頼する

動画制作を依頼する際、代理店や仲介会社を経由すると、制作を実際に担当するクリエイターへの報酬に加えて仲介手数料が上乗せされます。この手数料は案件によって異なりますが、制作費全体の15%〜30%程度が上乗せされることも珍しくありません。

同じ品質の動画であっても、フリーランスの映像クリエイターに直接依頼すれば、この中間マージン分をカットできます。特に物件PR動画のように定型フォーマットで大量に発注する用途では、直接依頼によるコスト差が積み重なり、年間で見ると数十万円規模の節約につながることもあります。仲介経由の見積もりを取った際は、その金額の何割が制作実務にあたる部分で、何割が仲介手数料なのかを確認してみるとよいでしょう。

依頼先の選び方と失敗しないためのポイント

紹介動画の依頼先には、大きく分けて「動画制作会社」と「フリーランスの映像クリエイター」の2つの選択肢があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自社の予算と目的に合わせて選ぶ必要があります。

動画制作会社に依頼する場合

動画制作会社は企画から撮影、編集、納品まで一括で対応してくれる安心感があります。複数のスタッフが分業体制で進めるため、大規模な撮影や複雑な演出を伴うプロジェクトでも対応力が高いのが強みです。一方で、組織を維持するための固定費が価格に反映されるため、同じ内容でもフリーランスに比べて費用は高くなる傾向があります。

フリーランスに直接依頼する場合

フリーランスの映像クリエイターに直接依頼する場合、中間マージンがない分、同じ予算でもより充実した撮影・編集にリソースを割けます。手数料0%で発注者とクリエイターを直接つなぐ業務委託マッチングサービスを使えば、見積もりの透明性も高く、価格交渉もしやすい点がメリットです。ただし、個人で活動しているため対応できる規模には限界があり、大規模な撮影クルーが必要な案件には不向きな場合もあります。

選ぶ際に確認すべきポイント

依頼先を選ぶ際は、以下の点を必ず確認しましょう。

  • 過去の制作実績、特に不動産業界での実績があるか
  • 見積もりの内訳が明確で、追加費用が発生する条件が明示されているか
  • 修正回数の上限と、上限を超えた場合の追加料金
  • 納期の目安と、遅延した場合の対応
  • 著作権・使用権の扱い(納品後の動画を自由に編集・二次利用できるか)

私自身、初めて紹介動画の制作を外注した際、複数社から見積もりを取ったものの、内訳の書き方が会社ごとにバラバラで、単純な金額比較ができずに苦労した経験があります。ある会社は撮影費に編集費が含まれていましたが、別の会社は撮影費と編集費が完全に別立てで、さらに修正費が別途発生する契約になっていました。見積もりを比較する際は、総額だけでなく「その総額に何が含まれ、何が含まれていないか」を必ず確認することが重要です。安さだけで依頼先を決めて、後から想定外の追加費用が発生して結局割高になった、という失敗は決して珍しくありません。

動画制作を依頼する流れ

紹介動画の制作を外注する場合、一般的には以下の流れで進みます。

  1. 企画・ヒアリング: 動画の目的、ターゲット、伝えたいメッセージを依頼先と共有する
  2. 構成台本・絵コンテ作成: 依頼先が構成案を作成し、発注者が内容を確認・修正する
  3. 撮影: 決定した構成に沿って実際に撮影を行う
  4. 編集: 撮影素材をもとに編集を行い、初稿を作成する
  5. 確認・修正: 発注者が初稿を確認し、修正指示を出す(多くの場合2回まで無料)
  6. 納品: 最終版の動画データを受け取る

企画からヒアリングを終えて発注してから納品まで、会社紹介動画で1ヶ月〜2ヶ月程度、物件PR動画であれば1週間〜2週間程度が目安です。繁忙期(不動産業界であれば1月〜3月の引っ越しシーズン前)は依頼が集中し、納期が延びる傾向があるため、余裕を持ったスケジュールで依頼することをおすすめします。

会社案内・物件PR以外の動画制作を外注する際の考え方

不動産会社が外注する動画は会社案内や物件PRだけではありません。採用向けの動画や、YouTubeチャンネル運用を見据えたコンテンツ動画を依頼するケースも増えています。動画制作を含め、専門性の高い業務を外部のプロフェッショナルに依頼する際は、まず自社に必要なスキルセットを明確にすることが重要です。例えばAIコンサル・業務活用支援のお仕事では、業務効率化のためにAIツールを活用したいと考える企業がどのような人材に依頼すべきかを解説しており、動画編集や画像生成にAIを組み合わせた制作フローを検討している不動産会社にも参考になる内容です。

また、マーケティング施策全体を見直したい場合はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、動画制作以外の集客施策と組み合わせた外注設計の考え方を確認できます。動画は単体で完結するコンテンツではなく、SNS運用やWebサイト改善と組み合わせて初めて効果を発揮するため、動画制作だけでなく周辺業務も含めた外注戦略を検討する不動産会社が増えています。

さらに、紹介動画のシナリオ作成やナレーション原稿の質を高めたい場合、専門のライターに文章部分だけを依頼する選択肢もあります。著述家,記者,編集者の年収・単価相場では、原稿作成を専門とする人材の単価相場を確認できるため、動画の構成台本やナレーション原稿を外注する際の予算感の参考になります。

不動産会社が動画のような専門制作物を外注する場合、社内にノウハウがない領域を丸ごと任せられる相手を見つけられるかどうかが、費用対効果を左右します。動画編集の専門スキルを持つソフトウェア開発者やクリエイターの単価相場を把握しておくことも、見積もりの妥当性を判断する材料になります。ソフトウェア作成者の年収・単価相場では、映像編集ソフトのカスタマイズやWeb上での動画配信システム構築を担う人材の相場を確認できます。

独自データからみる紹介動画外注の実態

20年この市場を見てきた立場から言えば、動画制作の外注で失敗するケースの多くは「安さだけで依頼先を選ぶ」ことに起因しています。見積もり金額の低さだけで判断すると、修正対応の甘さや納期遅延、著作権の扱いの不明確さといった、金額に表れない部分でトラブルが発生しやすくなります。逆に、金額が高ければ安心というわけでもなく、仲介手数料が上乗せされているだけで実際の制作品質は変わらないというケースも少なくありません。

運営者として見てきた限りでは、長く継続的に良い関係を築いている発注者ほど、単発の値段交渉ではなく「この人になら次も任せられる」という信頼関係の構築に時間をかけています。物件PR動画のように継続的な発注が発生する業務では、単発の安さよりも、コミュニケーションの取りやすさや修正対応の柔軟さのほうが長期的なコストパフォーマンスを左右します。

中間マージンが乗らない直接取引には、金額面だけでは語りきれない構造的なメリットがあります。同じ予算であれば発注者はより多くの撮影・編集時間を依頼でき、受け手であるクリエイターにとっても手取りが厚くなります。これは単に「安く済む」という話ではなく、双方にとって取引の質が上がるという意味を持ちます。仲介手数料がゼロであれば、発注者が支払った金額の大部分がそのまま制作物のクオリティに還元される構造になるため、同じ予算でもより高い完成度を期待できるのです。

物件PR動画を継続的に発注する不動産会社にとって、この差は年間を通じて積み重なります。月に10件の物件PR動画を発注する会社であれば、1件あたり1,000円のコスト差でも年間で12万円の差になります。会社紹介動画のような大型案件であれば、その差はさらに大きくなります。動画制作の外注先を選ぶ際は、目先の見積もり金額だけでなく、仲介構造の有無まで含めて比較検討することをおすすめします。

よくある質問

Q. 不動産会社の会社紹介動画の制作費用の相場はいくらですか?

会社紹介動画の相場は30万円〜150万円程度です。撮影規模やナレーション有無、ドローン撮影の有無によって変動します。シンプルなインタビュー構成なら30万円台からでも制作可能です。

Q. 物件PR動画を大量に発注する場合、費用を抑える方法はありますか?

月単位でまとめて発注することでボリュームディスカウントを受けられる依頼先が多くあります。また仲介会社を通さずフリーランスへ直接依頼すれば、中間マージン分の費用を削減できます。

Q. 動画制作会社とフリーランス、どちらに依頼すべきですか?

大規模な撮影クルーが必要な複雑な案件は動画制作会社、シンプルな構成で費用を抑えたい案件はフリーランスへの直接依頼が向いています。予算と案件規模で使い分けるのが実務的です。

Q. 見積もりを比較する際に注意すべき点はありますか?

総額だけでなく、撮影費・編集費・修正費が別立てかどうかを確認することが重要です。修正回数の上限や著作権の扱いも事前に確認しておくと、納品後のトラブルを避けられます。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年4月13日最終更新:2026年7月29日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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