教育訓練給付金でプログラミングスクールが最大70%OFF|対象講座の探し方

中村 美咲
中村 美咲
教育訓練給付金でプログラミングスクールが最大70%OFF|対象講座の探し方

この記事のポイント

  • 教育訓練給付金を使えばプログラミングスクールの受講費用が最大70%OFF
  • 一般・特定・専門実践の3種類の違いと
  • 対象講座の探し方を解説します

プログラミングスクールの費用って、正直きつい。知り合いのリク(27歳・営業職)も「30万円出すのは厳しい」と悩んでいた。そこで教えたのが教育訓練給付金制度

この制度を使えば、プログラミングスクールの受講費用が最大70%(上限56万円)戻ってきます。80万円のスクールなら、自己負担は24万円で済む計算です。

国の制度なので怪しいものではありません。雇用保険に加入している(または加入していた)方なら、ほぼ全員が利用できる可能性があります。私自身、FP2級の取得時に一般教育訓練給付金を使いました。申請手続きは最初少し面倒に感じましたが、約3万円が戻ってきたときは「やっておいてよかった」と心から思いました。

教育訓練給付金の3つの種類

教育訓練給付金には3つの種類があり、給付率がそれぞれ違います。プログラミングスクールの場合、主に「一般」と「専門実践」の2つが該当します。

種類 給付率 上限額 対象
一般教育訓練 20% 10万円 比較的短期の講座
特定一般教育訓練 40% 20万円 IT・デジタル系の講座
専門実践教育訓練 最大70% 56万円 長期・高度な職業訓練

注目すべきは専門実践教育訓練です。受講費用の50%(年間上限40万円)が訓練中に支給され、資格取得や就職に成功するとさらに20%が追加支給されます。合計で最大70%が返ってくる仕組みです。 この方のように「給付金を使っても高い」と感じるケースは、一般教育訓練(給付率20%)で計算している場合が多いです。専門実践教育訓練なら最大70%が戻ってくるので、まず自分が利用できる給付金の種類を確認することが大切ですよ。

利用条件

「自分は使えるのかな?」と気になりますよね。主な条件は以下の通りです。

初めて利用する場合

  • 雇用保険の加入期間が1年以上(専門実践は2年以上
  • 在職中でも離職後でもOK
  • 離職後の場合は、離職から1年以内

2回目以降の利用

  • 前回の受給から3年以上経過していること
  • 雇用保険の加入期間が3年以上

会社員として2年以上働いていれば、ほとんどの方が条件を満たします。パート・アルバイトでも雇用保険に加入していれば対象です。

プログラミングスクールで使える具体的な講座例

教育訓練給付金の対象になっているプログラミングスクールは、厚生労働省の「教育訓練給付制度 検索システム」で確認できます。

対象になっている主なスクール・コース

スクール コース例 種別 給付率
DMM WEBCAMP エンジニア転職コース 専門実践 最大70%
テックアカデミー エンジニア転職保証コース 専門実践 最大70%
RUNTEQ Webエンジニアコース 専門実践 最大70%
ヒューマンアカデミー プログラマー総合コース 一般 20%

※対象コースや給付率は変更される場合があります。最新情報は各スクールの公式サイトで確認してください。

自己負担額のシミュレーション

例えば、受講料80万円の専門実践教育訓練の場合。

項目 金額
受講料 800,000円
訓練中の給付(50%) -400,000円
就職成功後の追加給付(20%) -160,000円
最終的な自己負担 240,000円

80万円24万円になる。この差額56万円を使わない手はありません。

申請の流れ

ステップ1: ハローワークで事前相談

受講開始の1ヶ月前までにハローワークに行き、「教育訓練給付金の支給申請を検討しています」と伝えます。ジョブカード(キャリアプランシート)の作成が必要な場合もあるので、早めに行動してください。

ステップ2: 対象講座に申し込み

スクールに申し込む際、「教育訓練給付金を利用したい」と伝えます。スクール側も慣れているので、必要な手続きを案内してもらえます。

ステップ3: 受講開始

受講を開始したら、出席率や課題の提出率に注意してください。専門実践の場合、出席率80%以上が給付の条件になります。

ステップ4: 給付金の申請

受講修了後、1ヶ月以内にハローワークで支給申請を行います。必要書類(受講証明書、領収書など)はスクールが発行してくれます。

申請時のNG例とOK例

私がFP2級の給付金を申請したとき、一つ失敗したことがあります。

❌ NG: 修了後に「給付金を使いたい」とハローワークに相談
→ 事前手続きをしていなかったため、対象外になるケースがある
✅ OK: 受講開始の1ヶ月前にハローワークに相談し、必要書類を確認
→ 事前に手続きを済ませておけば、修了後はスムーズに申請できる

特に専門実践教育訓練は、受講前にハローワークでの手続きが必須です。スクールに申し込んでから「あ、給付金も使おう」では遅い場合があります。

注意点と落とし穴

先払いが必要

給付金は「後から戻ってくる」仕組みです。受講料は一旦全額を自分で支払う必要があります。分割払いに対応しているスクールも多いので、支払い方法は事前に確認してください。

途中で辞めると給付されない

専門実践の場合、修了認定を受けないと給付金が支給されません。「やっぱり合わなかった」と途中で辞めてしまうと、全額自己負担になります。スクール選びは慎重に。

すべてのコースが対象ではない

同じスクールでも、対象コースと対象外コースがあります。申し込み前に必ず確認してください。

専門実践教育訓練給付金の申請では、ハローワークでのジョブカード作成が最大のハードルだったが、キャリアコンサルタントとの面談を経て自分のキャリアプランが明確になったのは予想外の収穫だった。 — 出典: 専門実践教育訓練給付金を申請するうえでやったこと(Zenn)

この方が書かれているように、申請手続き自体がキャリアを考えるきっかけになることもあります。面倒くさがらずに取り組んでみてください。

@SOHOの教育訓練ガイドでは、IT・プログラミング系の給付金対象講座を分野別に一覧で紹介しています。自分のキャリアプランに合った講座を探すのに便利です。

教育訓練給付金の対象講座を探す

スクール卒業後のキャリア

プログラミングスクールを卒業した後のキャリアパスは主に2つ。企業に転職するか、フリーランスとして独立するかです。

いきなりフリーランスになるのはハードルが高いので、まずは企業で1〜2年の実務経験を積むのが王道です。その後、実力がついたらフリーランスに転向するのが現実的なルートです。 この投稿にもあるように、手取りが少ない方ほど給付金のインパクトは大きいです。プログラミングスキルを身につければ収入の選択肢が広がりますから、使える制度はしっかり活用しましょう。

給付金以外で活用できる「IT人材育成支援制度」の全体像

教育訓練給付金は最も知名度の高い制度ですが、IT・プログラミング学習を経済的に支援する公的制度はこれだけではありません。複数の制度を組み合わせることで、自己負担をさらに圧縮することが可能です。ここでは、ITスキルアップを目指す方が活用できる支援制度を体系的に整理します。

求職者支援制度では、雇用保険を受給できない求職者の方が、月10万円の生活支援の給付金を受けながら、無料の職業訓練(求職者支援訓練)を受講することができ、IT分野ではWebデザイナー養成科、システムエンジニア養成科などのコースが用意されている。 出典: mhlw.go.jp

求職者支援制度は、雇用保険の受給資格がない方(フリーランス経験者、離職して時間が経過した方、新卒で就労経験のない方など)に特に有利な制度です。職業訓練は原則無料で受けられ、さらに月10万円の職業訓練受講給付金が支給される場合もあります。プログラミングコースは2か月〜6か月程度の期間で、Java、PHP、Python、Webデザインなど幅広い分野が用意されています。

また、公共職業訓練(ハロートレーニング)も重要な選択肢です。在職中の方は受講できませんが、離職中の方であれば失業手当を受け取りながら、無料でITスキルを学べる制度です。地域によってはAI・データサイエンス・クラウド技術といった先端分野のコースも開講されており、独学では身につけにくい体系的な知識を効率的に習得できます。

ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)は、希望する仕事に就くために必要な職業スキルや知識等を習得することができる公的な制度であり、原則無料(テキスト代等は実費負担)で受講できる。離職者向け、在職者向け、学卒者向けの多様なコースが全国で開講されている。 出典: mhlw.go.jp

さらに、自治体独自の支援制度も見逃せません。例えば、東京都の「DX人材リスキリング支援事業」、大阪府の「IT人材確保支援事業」、福岡市の「IT産業人材育成補助金」など、地域ごとに独自のIT人材育成プログラムが存在します。お住まいの自治体のホームページで「IT」「リスキリング」「人材育成」「補助金」といったキーワードで検索すると、想像以上に多くの選択肢が見つかります。

これらの制度を組み合わせる戦略例として、(1)まず求職者支援制度や公共職業訓練で基礎スキルを無料で習得、(2)就職後に専門実践教育訓練給付金で高度なスキルを学ぶ、(3)自治体補助金で資格取得費用を補填、という3段階の活用法が効果的です。

プログラミング学習で「挫折しない」ための学習設計

教育訓練給付金を活用しても、途中で挫折してしまえば投資した時間とお金が無駄になります。実は、オンラインプログラミングスクールの修了率は決して高くなく、業界平均で60%〜80%程度と言われています。「給付金がもらえるから」という動機だけでは続かず、明確な学習設計が必要です。

挫折を防ぐための実践的なポイントを4つ紹介します。第一に、学習目的を「就職・転職・案件獲得」など具体的なゴールに紐付けること。「なんとなくプログラミングを学びたい」という曖昧な動機では、難しい局面で踏ん張れません。「半年後にフロントエンドエンジニアとして転職する」「1年後にWeb制作の副業で月10万円稼ぐ」といった、期限と数値を含む明確な目標を最初に設定しましょう。

第二に、1日の学習時間を生活に組み込むこと。社会人がプログラミングスクールを修了するためには、平日2時間、土日5時間の学習時間が目安となります。週20時間以上を確保できない場合は、受講開始前にスケジュールを見直し、家族の協力を得るか、業務量を調整する必要があります。

第三に、学習仲間(コミュニティ)を持つこと。一人で黙々と学ぶよりも、同じ目標を持つ仲間と進捗を共有しながら学ぶ方が、モチベーションが10倍高まります。多くのスクールにはSlackなどのコミュニティが用意されているので、積極的に質問・回答・雑談に参加しましょう。

第四に、アウトプット重視の学習を心がけること。教材を読み込むだけのインプット型学習では、知識が定着しません。学んだことを使って小さなアプリを作る、技術ブログに記録する、GitHubに公開するなど、アウトプットを継続することで、実務で使えるスキルへと昇華されます。

経済産業省の調査によれば、2030年までにIT人材は最大79万人不足すると試算されており、特に先端IT分野(AI、IoT、ビッグデータ等)の人材育成は喫緊の課題となっている。リスキリング・リカレント教育を通じた人材確保が官民連携で推進されている。 出典: meti.go.jp

スクール卒業後も継続的に学習する習慣を身につけることが、長期的なキャリア成功の鍵となります。技術の進化が速いIT業界では、「卒業」がゴールではなく「スタート」です。スクール在学中から学習を習慣化し、卒業後も自発的に新しい技術をキャッチアップできる学び方を体得しましょう。

ハローワークでの「ジョブ・カード」作成と面談を最大限活用する

専門実践教育訓練給付金を申請する際に必須となるのが、ジョブ・カードの作成と、キャリアコンサルタントとの面談です。多くの方がこのプロセスを「面倒な手続き」として捉えがちですが、実はキャリア形成にとって極めて価値の高い体験です。最大限に活用するための心構えと準備を解説します。

ジョブ・カード制度は、生涯を通じたキャリア形成支援を目的とし、自身の職業生活設計、職業能力開発、職業能力の証明等に活用できるツールであり、キャリアコンサルティングを通じて作成することにより、効果的なキャリア形成と能力開発の促進が期待される。 出典: mhlw.go.jp

ジョブ・カードは「キャリアプランシート」「職務経歴シート」「職業能力証明シート」の3つから構成されており、自分のこれまでの経歴と将来の目標を体系的に整理する書類です。記入には平均で2〜4時間程度かかりますが、この作業を通じて「自分は何が得意で、何を成し遂げたいのか」が驚くほど明確になります。

面談を最大限活用するための事前準備として、以下を整理しておきましょう。第一に、過去の職務経験で得たスキル・実績を箇条書きでリスト化する(数値化できるものは必ず数字で記載)。第二に、プログラミングを学ぶ理由と将来のキャリアビジョンを3〜5年スパンで具体的に書く。第三に、現在抱えている悩みや迷いを率直に書き出す(キャリアコンサルタントは守秘義務があるので安心して相談可能)。

キャリアコンサルタントとの面談時間は通常60分程度ですが、有意義な対話のために以下の質問を準備していくと効果的です。「現在のスキルレベルから、目指すキャリアまでに何が足りないか」「業界の最新トレンドの中で、自分が学ぶべき技術は何か」「卒業後の就職活動で、どんなアピールポイントを作るべきか」「同年代・同業界の成功事例にはどんなパターンがあるか」――こうした質問を準備することで、面談が単なる手続きではなく、貴重なコンサルティングの場に変わります。

ジョブ・カードは一度作成して終わりではなく、定期的にアップデートしていくことが推奨されています。プログラミングスクール修了後、転職成功後、フリーランス独立後など、キャリアの節目で見直すことで、自分の成長と方向性を確認できる「キャリア羅針盤」として機能します。

給付金活用後のキャリア戦略:転職とフリーランスの最新動向

教育訓練給付金を使ってプログラミングスクールを修了した後、多くの方が直面するのが「実際にどう稼ぐか」という現実的な課題です。給付金が支給されたとしても、最終的なリターンは「卒業後の年収」によって決まります。ここでは、IT業界の最新動向を踏まえた、卒業後のキャリア戦略を解説します。

転職市場の現状として、未経験からのITエンジニア転職は依然として活発です。経済産業省の試算では2030年までに最大79万人のIT人材不足が予測されており、企業は未経験者であっても「ポテンシャルの高い人材」を積極的に採用する傾向にあります。スクール卒業生の年収帯としては、未経験エンジニアで年収300万円〜400万円、半年〜1年の実務経験を積むと年収400万円〜500万円、3年経験で年収500万円〜700万円というのが一般的な相場です。

我が国のIT産業における人材需給に関する調査によると、IT人材需要に対し供給が追い付かない状況が続いており、特にAI、データサイエンス、クラウド、サイバーセキュリティ等の先端IT分野では深刻な人材不足が続いている。 出典: meti.go.jp

一方、フリーランスとして独立する場合は、最低でも2〜3年の実務経験を積んでからの方が成功確率が高まります。理由は、(1)フリーランス向け案件は即戦力性が求められる、(2)クライアントとの直接コミュニケーション能力が必要、(3)自分でスケジュール管理・税務処理ができる必要がある、という3点です。スクール卒業直後にフリーランスを目指すよりも、まずは事業会社や受託開発会社に就職して実務経験を積み、その後段階的に副業→独立というステップを踏むのが王道です。

フリーランスエンジニアの年収相場は、Webアプリ開発で年収500万円〜800万円、フロントエンド専門で年収600万円〜900万円、AI・機械学習で年収800万円〜1,500万円というのが2026年時点の目安です。ただし、これらは「直接契約・週5日稼働」を前提とした金額で、エージェント経由や週2〜3日稼働の場合は単価が異なります。

長期的なキャリア戦略として推奨したいのが、T字型人材を目指すアプローチです。一つの専門分野(例:React、AWS、Pythonなど)を深く極めながら、関連技術や周辺領域(プロジェクトマネジメント、UI/UX、データ分析など)を広く学ぶことで、市場価値が大きく高まります。教育訓練給付金で得た学びを起点に、生涯にわたって学び続ける姿勢を持つことが、変化の激しいIT業界で成功するための最大の武器となります。

よくある質問

Q. 過去に一度、教育訓練給付金を使ったことがあっても再度使えますか?

前回の利用から一定期間(一般的には3年以上)が経過しており、雇用保険の加入条件を満たしていれば、再度利用することが可能です。

Q. プログラミング未経験の事務職ですが、本当に習得できますか?

はい、十分に可能です。Pythonはコードがシンプルで読みやすく、非エンジニアが最初 に学ぶ言語として最適です。まずは1ヶ月〜3ヶ月ほど、Web上の学習教材や動画を活用 して基礎を学べば、実務で使える簡単な自動収集ツールを自作できるようになります。

Q. 全くの未経験ですが、何ヶ月くらいで案件が取れますか?

AIをフル活用すれば、早い方で1ヶ月、ゆっくり進めても3ヶ月あれば、数千円から数万円の小規模案件を受注できるレベルになれます。まずは「AIの使い方」をマスターすることに集中しましょう。

Q. プログラミング未経験でも習得できますか?

ぶっちゃけ、十分に可能です。Pythonは文法が非常にシンプルであり、エラーの原因も特定しやすいため、初学者の最初の言語として推奨されています。また、スクレイピングに関する日本語の解説記事や学習動画がWeb上に無数に存在します。1ヶ月から3ヶ月ほど継続して学習に投資すれば、実務で使える簡単な自動化スクリプトは確実に自作できるようになります。

Q. プログラミングの経験は必要ですか?

クラウドエンジニアはインフラ構築がメインですが、現在ではインフラのコード化(IaC)が主流のため、PythonやGo、YAML/JSONの読み書きなど、基礎的なコーディングスキルは必須と言えます。

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中村 美咲

この記事を書いた人

中村 美咲

教育・資格ライター

FP2級、ITパスポート、MOS Expertを自ら取得し、資格取得の体験談を活かした記事を執筆。教育・資格関連の情報を実体験ベースで発信しています。

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