ポルトガル語の翻訳の在宅副業の始め方


この記事のポイント
- ✓ポルトガル語が使える人が
- ✓翻訳を在宅の副業として始めるまでの手順をまとめました
- ✓どのポルトガル語かを決める
結論から書きます。ポルトガル語の翻訳を在宅の副業にするとき、最初にやるべきことは案件を探すことではありません。「自分が扱うのはどのポルトガル語か」を決めることです。ここを曖昧にしたまま応募すると、受注した後に表記の指定で揉めます。
そしてもう一つ、日本国内のポルトガル語の需要は、海外向けのビジネス文書よりも、国内で暮らしている人向けの文書のほうが圧倒的に多いという特徴があります。この構造を知っているかどうかで、探す場所が変わります。
この記事は、ポルトガル語がすでに使える人が読む前提で書いています。学習法や検定の話は扱いません。扱うのは、手元にある語学力を在宅の収入に変えるまでの手順です。
最初に決めるのは「どのポルトガル語か」
ブラジルとポルトガルは別物として扱われる
ポルトガル語には大きく二つの変種があります。ブラジルで使われるものと、ポルトガルおよびアフリカのポルトガル語圏で使われるものです。語彙、綴り、文法の一部、そして敬語にあたる表現の使い方が違います。
翻訳の発注では、この違いが必ず指定されます。「ブラジル向け」と書かれた案件にヨーロッパの表記で納品すると、修正ではなく差し戻しになります。逆も同じです。
2009年に発効した正書法の統一に関する協定によって綴りの一部は近づきましたが、実務上は別物として扱うのが安全です。自分がどちらを扱えるのかを、プロフィールの一行目に書いてください。両方できるなら、そう書けば案件の幅が広がります。
日本国内の需要はブラジル寄り
日本国内に限れば、需要は圧倒的にブラジルのポルトガル語に寄っています。理由は在留者の構成です。法務省・出入国在留管理庁の在留外国人統計では、ブラジル国籍の在留者は国籍別で常に上位に入り、20万人を超える規模で推移しています。
この方々の多くは、製造業の盛んな地域に集中して暮らしています。愛知、静岡、群馬、三重、岐阜。この地域の自治体、企業、学校、医療機関が、ポルトガル語の文書と通訳を必要としています。
つまり、国内のポルトガル語の仕事とは、多くの場合「日本で暮らすブラジル出身の方に向けた文書を作る仕事」です。海外との取引文書を訳す仕事を想像していた人は、ここで方向を修正してください。
在宅で受けられる仕事の種類
案件の中身を種類ごとに整理します。副業として始めるなら、上のほうから手を付けるのが現実的です。
| 仕事の種類 | 在宅で完結するか | 副業との相性 | 求められること |
|---|---|---|---|
| 生活案内、社内規程の翻訳 | する | 良い | 平易な語彙への書き換え |
| 教材や研修資料の翻訳 | する | 良い | 説明の順序を組み替える力 |
| 動画への字幕付け | する | 良い | 尺に合わせて縮める力 |
| 音声の書き起こしと翻訳 | する | 普通 | 聞き取りと表記の統一 |
| 問い合わせの一次対応 | する | 普通 | 決まった時間帯の稼働 |
| 対面や電話の通訳 | しない場合が多い | 悪い | 移動と時間の拘束 |
| 公的な証明書の翻訳 | する | 条件による | 提出先の要件の確認 |
副業として始めるなら、時間の拘束が読める仕事から入ってください。通訳は単価が高く見えますが、平日の日中に拘束されるため、本業がある人には合いません。
字幕や映像に関わる案件がどう出ているかは、映像翻訳・字幕・通訳のお仕事のカテゴリで確認できます。動画を使った研修や広報が増えているため、この分野は伸びています。
案件を探す前に、三つ用意する
準備は三つだけです。案件が来てから作ろうとすると間に合いません。
分野を一つ決める
まず、扱う分野を一つ決めます。候補としては、労務と就業規則、製造現場の安全教育、医療と健康保険、学校と子どもの手続き、行政の各種案内。この五つが国内の需要の中心です。
分野を決める理由は、用語が固定されるからです。同じ分野を続けると調べる時間が減り、時間あたりの収入が上がります。逆に何でも受けると、毎回ゼロから調べることになります。
サンプルを一枚作る
次に、訳文のサンプルです。自治体が外国人住民向けに公開している案内や、省庁が公表している制度の説明文は、誰でも読める形で出ています。これを訳して自分のサンプルにしてください。
守秘義務のある仕事の成果物は見せられませんが、公開文書なら問題ありません。A4で一枚から二枚あれば十分です。
サンプルには、訳し方の方針を三行だけ日本語で添えます。「制度の名称は日本語を残し、括弧内でポルトガル語の説明を付けました」といった具合です。この三行が、発注側にあなたの判断基準を伝えます。
プロフィールを四百字で作る
三つ目がプロフィールです。書く順番は、扱えるポルトガル語の種類、分野、稼働できる時間帯、受けられない範囲。この順です。
長く書く必要はありません。四百字から六百字で足ります。案件ごとに変えるのは先頭の三行だけにして、残りは使い回します。
副業の全体像から整理したい場合は、副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめで、始める前に決めておくことが手順として整理されています。翻訳に限らず共通する部分なので、最初に目を通しておくと迷いが減ります。
案件の探し方
探す言葉を増やす
「ポルトガル語 翻訳」だけで検索すると、見つかる案件はかなり限られます。発注する側が使う言葉でも探してください。
「多言語対応」「外国人住民」「やさしい日本語」「在留外国人向け」「ブラジル人従業員」。こうした語で探すと、翻訳のカテゴリに出ていない案件が見つかります。
クラウドソーシングの案件については、こうした説明がされています。
ポルトガル語翻訳の仕事・案件一覧ページです。クラウドソーシング・アウトソーシングに強いランサーズでは、ポルトガル語翻訳の仕事情報の検索から納品、報酬の受け取りまで、すべて完結します。時間や場所にとらわれず、在宅や副業などさまざまな働き方を実現可能です。24時間365日のサポート体制をご用意しています。仕事、業務委託/副業案件、求人をお探しのフリーランスの方はまず会員登録がおすすめです。 出典: lancers.jp
検索から納品、報酬の受け取りまで一つの場所で完結する仕組みは、副業として始める人にとって入りやすい形です。ただし、この形には仲介の手数料が含まれます。同じ作業でも手元に残る金額が変わるという点は、後の章で触れます。
求人として出ている案件は在宅とは限らない
一方で、ポルトガル語の求人を検索すると、在宅ではない案件が多く混ざります。実際の募集を見ると、その違いがはっきり分かります。
仕事内容・来客・電話におけるスペイン語及びポルトガル語の通訳及び翻訳 業務(住宅の入居相談・各種手続き) ・客配布用の各種資料の作成(ワード・エクセル) ※人と接する仕事であるので、コミニュケーション能力が必要とな ります。 ※現在、通訳及び翻訳においては、ポルトガル語、スペイン語、ベ トナム語、タガログ語、ネパール語、英語、中国語を7名にて対応 しておりますが、業務拡大のため、従業員の増員募集となります。 ◆応募希望の方は、ハローワークから「紹介状」の交付を受けてく ださい。 「変更範囲:変更なし」 出典: jp.stanby.com
来客と電話への対応が業務に含まれているので、これは出勤が前提の仕事です。ポルトガル語の需要が「窓口での対応」に集中していることがよく分かる例でもあります。
正直なところ、求人サイトでポルトガル語を検索して出てくる案件の多くは、この種の常勤か、地域を限定した勤務です。在宅の副業を探しているなら、求人サイトではなく業務委託の案件を扱う場所を見たほうが早い。ここを混同して「在宅の案件がない」と結論づけている人がかなりいます。
募集要項で確認する三点
案件を見つけたら、応募の前に三つ確認します。
一つ目は、ブラジルとポルトガルのどちらの表記を求めているか。書かれていなければ質問してください。この質問をすること自体が、分かっている人だという印象になります。
二つ目は、納品の形式です。文書ファイルなのか、表計算なのか、レイアウトの調整まで含むのか。ここが曖昧だと作業量が読めません。
三つ目は、修正が何回まで無償かです。回数の定めがない案件は、直しが際限なく続く可能性があります。
トライアルで見られていること
応募が通ると、試訳を求められることがあります。ここで評価されているのは、訳文の美しさではありません。
| 見られている点 | 具体的に何を見ているか |
|---|---|
| 指示を守れるか | 指定の表記、形式、ファイル名の通りか |
| 不明点の扱い | 勝手に決めずに質問できているか |
| 表記の一貫性 | 同じ語を最後まで同じ訳にしているか |
| 読み手への配慮 | 誰が読む文書かを踏まえているか |
| 連絡の速さ | 受領と着手の連絡があるか |
この五つです。指示通りに、期日までに、質問を添えて出す。これができていれば通ります。逆に、指示された表記を無視して自分の好みで訳した人は、どれだけ訳が上手でも落ちます。
無償のトライアルについては、数百字程度であれば一般的な範囲です。ただし何ページもある文書を無償で訳させる依頼は、内容を確認してください。分量が多い場合は有償にできないか尋ねて構いません。
品質の基準そのものを共通の言葉で持っておきたい場合は、JTF翻訳品質認証の考え方が参考になります。何を品質と呼ぶのかが定義されていると、修正の要求が妥当かどうかを落ち着いて判断できます。
初回の納品までの流れ
着手する前に、五つを文章で確認する
受注が決まったら、作業を始める前に確認します。チャットの流れの中だけで決めず、文章に残してください。
納品の形式。納期。修正の無償範囲。連絡の窓口。報酬の金額と支払いの時期。
この五つです。丁寧な確認を嫌がる発注者は、後の工程でも揉めます。最初の確認は、相手を見極める機会でもあります。
途中で一度、報告する
納期の中間くらいで、進み具合を一行送ってください。「三分の一まで進みました。用語で二点、確認したい箇所があります」。これで十分です。
発注側にとって、作業中の沈黙は不安です。この一行があるだけで、次の依頼につながる確率が変わります。
納品にメモを添える
訳文だけを送らず、短いメモを付けます。書くのは三つ。判断に迷った箇所とその処理。統一が必要そうな訳語。次回に向けた提案が一つ。
この習慣は初回から始めてください。二件目からではなく、一件目からです。ここで印象が決まります。
請求と入金
請求書には、案件名、数量と単価、消費税の扱い、振込先、支払期日を書きます。仲介のサービスを通す場合は、その仕組みに従えば足ります。
直接の取引の場合は、支払いの条件を先に確認してください。2024年11月に施行されたフリーランス保護新法では、発注する事業者に対して取引条件を書面や電子メール等で明示することと、報酬を成果物の受領日から起算して60日以内のできる限り短い期間内に支払うことが定められています。条件が示されない場合は、示してもらうよう求めて構いません。
単価の考え方
単価の水準そのものより、数え方を先に決めるほうが実務では重要です。日本語からポルトガル語なら原文の日本語文字数、ポルトガル語から日本語なら原文のワード数で数えるのが一般的です。図表内の文字を含むかどうかも先に決めてください。
もう一つ、自分の最低料金を決めておくことをおすすめします。短い依頼でも、確認と請求の手続きは同じだけ発生します。翻訳会社でも計算額が一定に満たない場合に最低料金を適用する運用が広く行われており、個人で受ける場合も同じ考え方が必要です。
文章を扱う仕事全体の報酬水準は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとまっています。自分の提示額が市場のどのあたりにあるかを確認する目安として使ってください。
分野で単価が変わるという点も押さえておいてください。生活案内より、契約書や技術文書のほうが高くなります。理由は、間違えたときの影響の大きさが違うからです。副業として始めるなら生活案内から入り、慣れてきたら分野を上げていくのが安全な順序です。
副業としての足回りを整える
勤務先の規則を確認する
会社に勤めながら始める場合、就業規則を先に確認してください。副業を認めているか、届出が必要か、認めていない範囲はどこか。総務に聞けば見せてもらえます。
ここを確認せずに始めて、後から気まずくなる例があります。確認は始める前にやるほうが、圧倒的に楽です。
記録と申告
給与以外の所得が一定額を超えると、確定申告が必要になります。基準や手続きは国税庁の案内で確認できます。
最初の年から、売上と経費の記録を付けてください。表計算ソフトで、日付、案件名、分量、作業時間、金額を並べるだけで足ります。この記録は申告のためだけでなく、二件目以降の見積もりの根拠にもなります。
翻訳の報酬は、原稿料等として所得税の源泉徴収の対象になる場合があります。所得税法第204条が関係する規定です。源泉徴収があると請求額と振込額が一致しないので、引かれた金額は記録しておいてください。
在宅で働く体制
作業する時間帯を、量ではなく時刻で決めるのがコツです。「今日は三千字」ではなく「二十時から二十二時」と決める。量で決めると、進まない日に自分を追い込むことになります。
連絡の処理と翻訳の作業は、時間を分けてください。メールを見ながら訳すと、どちらも中途半端になります。
在宅の作業を効率よく回す方法や、周辺の仕事の組み合わせ方については、オンライン秘書の副業入門|未経験から始める在宅アシスタントやデータ入力・文字起こしの副業は稼げる?在宅ワークの始め方と相場が参考になります。翻訳の案件が途切れた時期に、こうした周辺の仕事で稼働を埋めている人は少なくありません。
機械翻訳が入った現場で、人に残っている仕事
案件を探していると、機械翻訳の結果を確認する仕事に出会うことがあります。これを下請けの作業だと感じて避ける人がいますが、実態は少し違います。
ポルトガル語は機械翻訳の精度が比較的高い言語です。そのため、発注側は下訳を機械に任せ、人には確認と修正を頼む形が増えています。ここで求められているのは、原文の意図と訳文がずれていないかを判断する力です。訳す力より、読む力と判断する力が問われます。
注意したいのは、報酬の設定です。確認の作業は翻訳の3割から5割の単価に設定されることが多いのですが、元の機械訳が粗いと、実際には訳し直しに近い作業になります。受けるときは「修正箇所が全体の3割を超える場合は翻訳としての料金に切り替える」という条件を付けてください。この一文があるかどうかで、実質の時間単価が大きく変わります。
もう一つ、機械翻訳にかけてはいけない文書があります。個人情報を含む書類や、守秘義務のある社内文書です。無料の翻訳サービスに貼り付けた時点で、情報が外部に渡る可能性があります。案件を受けるときは、どのツールの使用が許可されているかを必ず確認してください。ここは契約違反に直結する部分です。
やさしい日本語という考え方を知っておく
国内向けの案件で成果を出している人には、共通して身につけている技術があります。日本語の原文を、訳す前に一度ほどく作業です。
自治体や企業が用意する日本語の原文は、多くの場合が役所の文体で書かれています。一文が長く、主語が省かれ、条件が入れ子になっている。これをそのままポルトガル語にすると、文法的には正しいのに読み手に伝わらない訳文ができあがります。
そこで、訳す前に日本語を分解します。一文に一つのことだけを書く形に直し、主語を補い、条件を箇条書きに分ける。この作業を経てから訳すと、読み手が実際に行動できる文章になります。行政の分野では、この考え方をやさしい日本語と呼んで整理が進んでいます。
この技術は、発注側にとって価値が高いものです。なぜなら、原文を作った担当者自身が「自分の日本語が分かりにくい」ことに気づいていないからです。訳文を納品するときに、原文のどこが読み手に伝わりにくいかを一行添える。それだけで、次の依頼が来ます。
正直なところ、ポルトガル語の力だけで差をつけるのは難しい領域です。話せる人は一定数いるからです。差がつくのは、日本語の側をどう扱えるかのほうです。ここに時間を使うほうが、語彙を増やすより早く単価に反映されます。
受ける前に立ち止まったほうがよい依頼
法律で線が引かれている業務
ポルトガル語の案件は、在留資格、労働、行政の手続きに触れます。ここには専門家しか行えないと定められた業務があります。
在留資格の申請書類を報酬を得て他人のために作成する行為については行政書士法が関係し、同法第1条の2と第19条が該当します。労働社会保険に関する書類の作成や提出の代行については社会保険労務士法第27条が、法律相談や報酬を得ての交渉の代理については弁護士法第72条が関係します。
言葉を移す作業と、本人に代わって書類を作ったり判断を伝えたりする作業は、法律の上では別のものとして扱われます。どこまでが言語の作業かは個別の事情で変わるため、案件が申請や交渉に踏み込むと感じたら、誰が最終的な責任を負うのかを発注者に確認してください。
行政書士がどんな業務を担う資格なのかは、行政書士の資格ガイドで確認できます。自分がどこまで関わってよいかを考えるとき、相手側の業務範囲を知っておくと線が引きやすくなります。
提出先の要件が絡む翻訳
戸籍、卒業証明書、運転免許といった証明書の翻訳を頼まれることがあります。この種の翻訳は、提出先が求める形式に従う必要があります。翻訳者の署名や、公証を求められる場合もあります。
引き受ける前に、どこに提出するのか、その提出先がどんな要件を出しているのかを確認してください。要件を満たさない訳文は、作業をやり直すことになります。
範囲の決まっていない依頼
「とりあえずお願いします」で始まる案件は、作業が際限なく増えます。断るときは関係を切る言い方をせず、「範囲を決めさせていただけますか」と形を変える提案にすると、案件を失わずに済みます。
運営者として見てきたこと
在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から言うと、翻訳を副業から本業に育てた人には共通点があります。訳が上手い人ではなく、発注側の手間を減らした人です。
用語集を作って共有する。原文の分かりにくい箇所を指摘する。よく使う文の型を提案する。どれも契約書に書かれていない作業ですが、やっている人は契約が切れません。その人が抜けると業務の質が落ちるからです。
もう一つ、取引の形の話をしておきます。同じ仕事でも、間に何社入るかで手取りが変わります。仲介の手数料が乗らない形に移ると、発注する側は同じ予算でより多く頼めるようになり、受け手の手元に残る金額は厚くなります。手数料0%で直接つながる仕組みが選ばれているのは、金額の大小ではなく、双方が長く続けやすくなるという構造の話です。
ただし、直接の取引に移ると見積もり、契約、請求、督促を自分で回すことになります。書面の型を用意してから移るのが順番です。最初のうちは、手数料を払ってでも仕組みに任せたほうが学べます。
最初の三か月の進め方
最後に、始めてからの三か月をどう組むかを整理します。
一か月目は、準備と応募に使います。分野を決め、サンプルを作り、プロフィールを書き、十件応募する。返信が来ないことに落ち込む必要はありません。話者の多い言語に比べれば、ポルトガル語は競合が少ない分野です。
二か月目は、小さな案件を実際に回します。金額よりも、着手前の確認、途中の報告、納品のメモという流れを身体に入れることを優先してください。この流れができていれば、案件の規模が大きくなっても対応できます。
三か月目は、記録を見返します。分量、分野、作業時間、金額。この四つを並べると、自分の時間あたりの収入が見えます。そこで初めて、単価の交渉や分野の変更を考えます。
目標は金額ではなく状態で置くのがおすすめです。「継続で依頼してくれる相手が一つある状態」「用語集が二百語になっている状態」。金額を目標にすると案件のない月に落ち込みますが、状態で置くと、案件がない時期にもやることが残ります。
キャリアの方向を相談しながら決めたい場合は、キャリア・副業・人生相談のお仕事のカテゴリに、そうした支援を行う案件も出ています。逆に、教える方向に力を使う道もあり、翻訳・ライティングレッスンのお仕事には言語を教える案件が含まれます。翻訳一本に絞らず、周辺の仕事を組み合わせておくと、収入の波が小さくなります。
ポルトガル語が使えるという条件は、日本国内では希少な部類に入ります。あとは、それを発注側が読める形にして差し出すだけです。順番を守れば、最初の一件は必ず取れます。
よくある質問
Q. ブラジルのポルトガル語とポルトガルのポルトガル語、どちらを扱うと仕事が多いですか?
日本国内に限ればブラジルのポルトガル語です。在留者の構成がブラジル国籍に大きく偏っており、製造業の盛んな地域を中心に自治体や企業からの需要があります。どちらを扱えるかはプロフィールの先頭に書いてください。発注では必ず指定されます。
Q. 未経験でもポルトガル語の翻訳の案件を受けられますか?
受けられます。翻訳と通訳を独占する国家資格はないため、必要なのは資格ではなく発注側が判断できる材料です。公開されている文書を訳したサンプルと、分野を絞った用語集を用意すると、実務経験がない段階でも評価されます。
Q. 副業として始めるとき、どの仕事から入るのが現実的ですか?
時間の拘束が読める仕事からです。生活案内や社内規程の翻訳、教材の翻訳、動画への字幕付けは在宅で完結し、納期の中で自分の都合に合わせて作業できます。対面や電話の通訳は平日の日中に拘束されるため、本業がある人には向きません。
Q. 証明書の翻訳を頼まれたら受けてよいですか?
提出先の要件を先に確認してください。戸籍や卒業証明書の翻訳は、提出先が求める形式に従う必要があり、翻訳者の署名や公証を求められる場合があります。また在留資格の申請書類の作成は行政書士法が関係するため、書類作成まで含む依頼は誰が責任を持つのかを確認してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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