似顔絵 副業 収入 2026|1件あたりの相場と月いくら稼げるかの目安


この記事のポイント
- ✓似顔絵の副業で収入はいくらになるのか
- ✓2026年の1件あたりの相場
- ✓在宅で稼ぐための方法とスキル
「似顔絵 副業 収入」と検索された皆さんは、おそらく「絵を描くのは好きだけれど、実際のところ副業にして収入になるのか」を知りたいのだと思います。まず、安心してください。似顔絵は、特別な画材を揃えなくても、在宅でスマートフォンとペンタブだけで始められる数少ない「好きを収入に変えやすい」副業の一つです。この記事では、1件あたりの相場、納品先ごとの単価の違い、月いくらが現実的な目安なのか、そして収入を伸ばすための具体的な方法を、煽らず、データをもとに整理していきます。
私自身、43歳でメーカーを辞めてフリーランスになりました。正直に言うと、退職を決めたときは怖かったです。住宅ローンはまだ残っていて、子どもは中学生と小学生。家族には「大丈夫なの?」と何度も聞かれました。だからこそ、皆さんには「いくら稼げる」という威勢のいい話ではなく、「実際のところどうなのか」を正直にお伝えしたいと思っています。
似顔絵副業の市場はいま、どうなっているのか
似顔絵の副業を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変わりました。かつては路上やイベント会場で直接描く対面型が中心でしたが、いまはインターネット上で受注から納品、報酬の受け取りまでが完結する在宅型が主流になっています。SNSのアイコン、結婚式のウェルカムボード、退職や還暦のお祝い、ペットの記念イラストなど、用途も多様化しています。
需要が広がった背景には、SNSの普及があります。X(旧Twitter)やInstagram、各種ビジネスチャットで「自分らしいアイコン」を持ちたいという人が増え、写真ではなく似顔絵を使う文化が定着しました。企業のBtoB向け名刺やWebサイトの「スタッフ紹介」でも似顔絵が使われるようになり、個人だけでなく法人からの依頼も生まれています。
需要の入り口となるクラウドソーシングプラットフォームについて、大手のランサーズは次のように説明しています。
似顔絵作成の仕事・案件一覧ページです。クラウドソーシング・アウトソーシングに強いランサーズでは、似顔絵作成の仕事情報の検索から納品、報酬の受け取りまで、すべて完結します。時間や場所にとらわれず、在宅や副業などさまざまな働き方を実現可能です。24時間365日のサポート体制をご用意しています。仕事、業務委託/副業案件、求人をお探しのフリーランスの方はまず会員登録がおすすめです。
ここで一つ、冷静に押さえておきたいことがあります。需要が広がっているのは事実ですが、同時に「描ける人」も増えています。市場が拡大している一方で供給も増えているため、「登録すれば自動的に注文が入る」というほど甘くはありません。後ほど詳しく書きますが、収入を左右するのは「描く技術」だけでなく「見せ方」と「価格設定」です。ここを誤解すると、いつまでたっても収入につながらないので、最初に正直にお伝えしておきます。
似顔絵という副業の魅力は、初期投資の小ささにあります。在宅でできるため通勤も不要で、子育てや本業の合間の時間を使える点も、皆さんのような「本業を持ちながら少しずつ始めたい」層と相性が良いのです。私が副業を始めたときも、平日の夜と週末の時間を使っていました。生活を大きく変えずに始められることは、40代以降の方にとって特に大きな利点だと感じています。
似顔絵副業の収入は1件あたりいくらが相場か
最も気になるであろう「1件あたりの相場」から整理します。似顔絵の単価は、納品形態・人数・用途・修正回数によって大きく変わります。あくまで目安ですが、在宅・データ納品を前提とした2026年時点の相場感は以下の通りです。
| 用途・形態 | 1件あたりの相場目安 |
|---|---|
| SNSアイコン用(顔のみ・シンプル) | 1,000円〜3,000円 |
| 全身イラスト・背景なし | 3,000円〜8,000円 |
| 結婚式ウェルカムボード(2人+装飾) | 8,000円〜20,000円 |
| ペット・記念用(背景・小物込み) | 5,000円〜15,000円 |
| 法人向け(スタッフ紹介・複数枚セット) | 1枚 5,000円〜/セット割あり |
最初に知っておいてほしいのは、駆け出しの時期は相場の下限、あるいはそれ以下からのスタートになるのが一般的だということです。理由は単純で、実績とレビューがない状態では、依頼者は「失敗するかもしれない」というリスクを感じるからです。最低価格に設定して実績とレビューを積み、信頼を得てから徐々に値上げしていくのが、遠回りに見えて最も確実な順路です。
ここで装飾の有無による単価差を理解しておきましょう。文字入れ(名前・日付・メッセージ)、背景、小物、人数追加といった「オプション」を用意すると、1件あたりの単価は2倍〜3倍に伸びることがあります。基本料金を安く見せて入り口を広げつつ、オプションで単価を積み上げる設計が、収入を安定させる鍵になります。
クラウドソーシング経由の収入を考えるとき、見落としてはいけないのが「手数料」です。多くのクラウドソーシングプラットフォームでは、報酬から10%〜20%程度のシステム手数料が差し引かれます。たとえば3,000円で受注しても、手取りは2,400円〜2,700円程度になる計算です。一方で、手数料の負担が小さい在宅ワーク仲介サイトを選べば手取りを増やせるため、どのプラットフォームを使うかは収入に直結します。手数料の構造は契約前に必ず確認してください。
なお、対面・イベント型の場合は1枚あたり1,000円〜3,000円程度で、その場で複数枚を描くスピードが収入を決めます。ただし対面型は天候や来場者数に左右され、収入が読みにくい側面があります。在宅型は単価がやや低めでも、自分のペースで枚数を積めるため、本業を持つ皆さんには在宅型の方が現実的でしょう。
似顔絵副業で月いくら稼げるか、収入の目安
「結局、月いくらになるのか」。ここを誤魔化さずに書きます。煽るつもりはまったくないので、現実的な幅でお伝えします。
収入は「単価 × 受注件数 × 稼働時間」で決まります。たとえば1件3,000円のSNSアイコンを、平日夜と週末で月10件こなせれば、額面で月30,000円程度です。ここから手数料を引くと手取りは24,000円〜27,000円。これが副業初期の現実的なラインだと考えてください。
受注件数が増え、オプション込みで平均単価が5,000円に上がり、月20件を安定してこなせるようになると、額面で月100,000円程度が見えてきます。ただし、これは「軌道に乗ってから」の話です。多くの方が最初の数ヶ月は受注ゼロ〜数件で、そこを越えられるかどうかが分かれ目になります。
注意してほしいのは、似顔絵は1枚あたりの制作時間がそれなりにかかる仕事だということです。シンプルなアイコンでも丁寧に描けば1〜2時間、装飾の多いウェルカムボードなら半日以上かかることもあります。時給換算で考えると、必ずしも効率の良い副業とは言えません。「好きだから続けられる」「描くこと自体が楽しい」という前提があってこそ成立する副業だと、私は考えています。
ここで、私自身の体験を一つだけお話しします。私はライティングの副業から入った人間ですが、最初の月の収入は本当にわずかでした。「これは時給に換算したら割に合わない」と何度も思いました。けれど、続けるうちに作業速度が上がり、評価が積み上がり、単価交渉ができるようになって、半年後には目に見えて変わっていきました。似顔絵も同じです。最初の数ヶ月の収入の少なさだけを見て「稼げない」と判断するのは早計です。立ち上がりに時間がかかる構造だと理解したうえで、続けられるかどうかを見てください。
収入を確定申告の観点から考えることも忘れてはいけません。副業の所得が年間20万円を超えるかどうかで申告義務が変わります。判断基準については、副業収入20万円以下でも確定申告は必要?判断基準を解説で詳しく整理しています。逆に20万円を超えそうな場合は副業収入20万円超えたら確定申告必須|会社にバレない方法も解説が参考になります。確定申告の詳細な手続きは、国税庁の確定申告特集で最新情報を確認してください。
似顔絵副業の始め方|在宅で稼ぐ具体的な方法
ここからは、実際に在宅で似顔絵副業を始める方法を、順を追って解説します。
出品・受注のプラットフォームを確保する
似顔絵副業の出発点は、「自分のスキルを知ってもらい、やりとりをする場所」を確保することです。この点について、CHANTO WEBは次のように述べています。
インターネットを活用することで、似顔絵を使った副業は、非常に身近な存在となります。「それならば、自分にもできそう!」と思う方も多いのではないでしょうか。 インターネット上で似顔絵師としての副業をスタートする場合、まずは「お客さんに自分のスキルを知ってもらい、売買のためのやりとりを行う場所」を確保する必要があります。 どこかのサイトに登録し、自分自身の「似顔絵」を出品することになりますが、以下のようなサイトで対応が可能となっています。 ・ランサーズ
プラットフォームには大きく分けて3種類あります。1つ目はクラウドソーシング型で、企業や個人が出した案件に応募する形です。2つ目はスキル販売型で、自分のサービスを商品として出品し、購入を待つ形です。3つ目は業務委託マッチング型の在宅ワーク仲介サイトで、継続的な取引につながりやすいのが特徴です。
どれか1つに絞る必要はありません。むしろ複数に登録して入り口を増やす方が、受注の機会は広がります。ただし、プラットフォームごとに手数料や客層が異なるため、最初は2〜3サイトに絞って運用に慣れることをおすすめします。手を広げすぎると、プロフィール更新やメッセージ対応が追いつかなくなります。
プロフィールとポートフォリオを整える
受注の成否を分ける最大の要因は、実は描く技術そのものではなく「プロフィールとポートフォリオ」です。依頼者は、あなたの過去の作品を見て「自分の理想に近い絵を描いてくれそうか」を判断します。ここが弱いと、どれだけ上手くても選ばれません。
ポートフォリオには、得意なタッチの作品を5〜10点は揃えましょう。リアル系、デフォルメ系、水彩風、ビジネス向けなど、自分の方向性が伝わる作品を並べます。注意したいのは、あれもこれもと幅を広げすぎないことです。「何でも描けます」よりも「この系統が得意です」と専門性を打ち出した方が、その系統を求める依頼者に刺さります。
プロフィール文には、納期の目安、修正の対応範囲、対応できる用途を明記してください。依頼者は不安を感じると依頼をためらいます。「いつまでに」「何回まで修正可能か」を先回りして書いておくことで、安心して依頼してもらえます。
価格を戦略的に設定する
価格設定は収入を左右する最重要ポイントです。前述の通り、駆け出しは最低価格からのスタートが基本ですが、ずっと安いままでは消耗します。実績が10件、レビューが10件たまった段階で、段階的に値上げしていく計画を最初から持っておきましょう。
おすすめは、基本料金を抑えめにして、オプションで単価を積む設計です。たとえば「アイコン基本2,000円+背景1,500円+文字入れ500円」という組み立てにすると、依頼者は自分の予算に合わせて選べますし、結果的に平均単価が上がります。文字入れは比較的手間が少ないわりに付加価値が高いオプションなので、積極的に用意することをおすすめします。
集客のためにSNS・ブログを活用する
プラットフォームに登録するだけでは、その他大勢に埋もれてしまいます。受注を増やすには、SNSやブログで自分の作品を発信し、外部から依頼者を呼び込む導線を作ることが効果的です。
特にX(旧Twitter)やInstagramは、似顔絵との相性が良い媒体です。制作過程の動画、ビフォーアフター、お客様の許可を得た納品事例などを定期的に投稿することで、フォロワーが増え、そこから直接依頼が入るようになります。ブログで「似顔絵の依頼方法」「結婚式ウェルカムボードの選び方」といった記事を書けば、検索からの流入も期待できます。発信は地道ですが、続けるほど効いてくる投資です。
似顔絵副業に必要なスキルとツール
収入を伸ばすために必要なスキルとツールを整理します。「絵が上手いこと」だけが条件ではない、という点を理解してください。
描画スキルとデジタルツール
在宅で似顔絵を制作するなら、デジタル環境がほぼ必須です。最低限必要なのは、ペンタブレットまたは液晶タブレット、そしてお絵描きソフトです。ソフトは無料の「メディバンペイント」「アイビスペイント」から、有料の「CLIP STUDIO PAINT」「Procreate」まで選択肢があります。最初は無料ソフトで十分です。慣れてから有料ソフトに移行すれば、初期投資を抑えられます。
スマートフォンとアイビスペイントだけで始める人も少なくありません。本格的に枚数をこなすようになったら、ペンタブや液晶タブレットへの投資を検討すれば良いでしょう。いきなり高価な機材を揃える必要はありません。
技術面では「似せる力」と「整える力」の両方が求められます。特徴を捉えてデフォルメしつつ、本人だと分かる絵にする力は経験で磨かれます。たくさん描くことが上達の近道です。
コミュニケーションと納品管理のスキル
意外に見落とされがちですが、収入を安定させるうえで描画スキルと同じくらい重要なのが、コミュニケーションと納品管理のスキルです。依頼内容のヒアリング、ラフ提案、修正のやりとり、納期の管理。これらが丁寧にできる人ほど、リピートや高評価につながります。
修正対応のルールを最初に決めておくことも大切です。「修正は2回まで無料、それ以降は1回500円」のように線引きをしておかないと、際限のない修正に時間を取られ、時給が大きく下がります。私もライティングの仕事で、修正範囲を曖昧にしたまま受けて消耗した経験があります。ルールを先に提示することは、自分を守ると同時に、依頼者にも安心感を与えます。
AIツールとの向き合い方
近年は画像生成AIの進化により、似顔絵領域にも変化が起きています。AIで下絵を作り、手作業で仕上げるといった使い方をする人も出てきました。AIは脅威であると同時に、作業を効率化する道具にもなります。
ただし、AIで完結させた画像をそのまま納品することには、著作権や肖像権の観点で慎重さが求められます。依頼者の写真をAIに学習させることへの同意、生成物の権利関係など、グレーな領域が残っています。AIを使う場合は、利用規約と権利関係を十分に確認したうえで、補助的に使うのが現状の安全な使い方だと考えます。AI関連のスキルを体系的に身につけたい方は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、AIを活用する周辺領域の仕事も把握しておくと視野が広がります。
デザインスキルを客観的に証明したい場合は、資格の取得も一つの手です。たとえばAdobe認定プロフェッショナル Adobe Expressは、デザインツールの基礎力を示す指標になります。
似顔絵副業を成功させるコツと失敗しないための注意点
ここでは、似顔絵副業で収入につなげるためのコツと、つまずきやすいポイントを整理します。
成功のコツは「専門性」と「リピート設計」
CHANTO WEBは、似顔絵副業について「好き」を活かす視点をこう述べています。
本業以外の副業を考えるなら、趣味や特技を活かした仕事を検討するのがオススメです。「好きなこと」を活かした仕事であれば、無理なく継続していけそうですね。 さて、そんな「好き」を活かした副業として、近年人気が高まっているのが「似顔絵描き」です。イラスト好きな方には特にオススメ!似顔絵で稼ぐ方法やコツについて解説していきます。
「好き」を活かせるのが似顔絵副業の最大の強みですが、収入を伸ばすには戦略が要ります。1つ目のコツは専門性です。「結婚式専門」「ペット専門」「ビジネス向け専門」など、ターゲットを絞ると、その分野を探している依頼者に見つけてもらいやすくなります。何でも屋よりも専門店の方が選ばれるのは、似顔絵も同じです。
2つ目のコツはリピート設計です。一度依頼してくれた人に、季節の挨拶や新作の案内を送り、再依頼につなげます。記念日やお祝いごとは繰り返し発生するため、似顔絵はリピートと相性が良い商材です。新規客の獲得には労力がかかりますが、リピート客は安定収入の土台になります。
3つ目は、人物だけでなく動物も描けるようにしておくことです。ペットの似顔絵は需要が高く、人物に比べて競合が少ない領域です。対応できる対象を広げておくと、受注の機会が増えます。
失敗しないための注意点とリスク
メリットだけを並べるのはフェアではないので、リスクも正直に書きます。
まず、立ち上がりに時間がかかります。前述の通り、最初の数ヶ月は受注がほとんどない期間が続くのが普通です。ここで「やっぱり稼げない」と諦めてしまう人が多い。収入が出るまでにタイムラグがあると理解し、本業の収入を保ったまま、焦らず続けることが大切です。
次に、価格競争に巻き込まれるリスクです。安さだけで勝負すると、際限のない値下げ合戦に陥り、消耗します。価格ではなく、タッチの個性や対応の丁寧さといった「価格以外の価値」で選ばれる状態を目指してください。
そして、健康面と権利面の保険も考えておきましょう。長時間の作業は目や腰に負担がかかります。フリーランスや副業として活動する場合、本業の健康保険とは別に、所得補償保険やフリーランス向けの賠償責任保険を検討する人もいます。万が一、納品物をめぐるトラブルが起きたときの備えになります。働き方やキャリア全体の設計に迷ったら、キャリア・副業・人生相談のお仕事のような相談領域の存在も知っておくと安心です。
副業が会社に知られたくない場合は、住民税の納付方法に注意が必要です。詳しくは副業 バレない 住民税 普通徴収で解説しています。会社員として副業する場合、就業規則の確認も忘れないでください。
スキルの掛け合わせで収入の幅を広げる
似顔絵単体ではなく、関連スキルと組み合わせることで、収入の幅は大きく広がります。たとえば似顔絵とロゴデザインを組み合わせれば、SNS運用者向けの「アイコン+ヘッダー」セットを提案できます。実際に似顔絵・SNSヘッダーのお仕事では、似顔絵とSNS素材を組み合わせた案件が扱われており、単品よりも単価を上げやすい構成になっています。
文章を書く力があれば、似顔絵にメッセージや紹介文を添えたギフト商品として売ることもできます。文章系の仕事の単価感は著述家,記者,編集者の年収・単価相場が参考になります。クリエイティブ系のスキルを掛け合わせるほど、自分だけのポジションを作りやすくなります。
独自データから見る似顔絵副業の位置づけと収入の伸ばし方
最後に、在宅ワーク領域全体のデータから、似顔絵副業をどう位置づけるべきかを客観的に考察します。
在宅ワーク仲介サイトに集まる案件を俯瞰すると、似顔絵を含むイラスト・デザイン系は「単発・低単価で参入しやすいが、単価の天井が見えやすい」カテゴリに分類されます。一方で、ライティング、AI関連、マーケティング支援といった領域は、継続案件・高単価につながりやすい傾向があります。たとえばソフトウェア作成者の年収・単価相場を見ると、技術系の単価水準はクリエイティブ系より高く設定されているのが分かります。
この差は「絵が下に見られている」という話ではありません。継続性と専門性の有無が単価に反映されているだけです。逆に言えば、似顔絵副業でも「専門特化」「継続取引」「スキルの掛け合わせ」を意識すれば、単価の天井を押し上げられるということです。SNSアイコン単品で勝負し続けるのではなく、法人のスタッフ紹介イラストを継続受注する、ブランドのマスコットキャラクター制作に発展させる、といった方向に広げることで、収入は質的に変わります。
もう一つ、データから見えてくるのは「複数の収入源を持つ人ほど収入が安定している」という傾向です。似顔絵だけに依存すると、需要の季節変動や流行の影響を受けやすくなります。似顔絵を入り口にしつつ、ライティングやデザイン、マーケティング支援など隣接領域に少しずつ手を広げていくことで、収入のブレを抑えられます。
将来的に事業として大きくしていきたいなら、行政書士のような資格を取得して、契約書や許認可まわりの知識を身につける選択肢もあります。クリエイティブを本業に育てていく過程では、税務・法務の基礎知識が必ず役に立ちます。
似顔絵副業の収入は、決して「誰でもすぐに大きく稼げる」ものではありません。けれど、好きなことを起点に、専門性を磨き、見せ方と価格を工夫し、隣接スキルへ広げていけば、着実に収入を伸ばせる現実的な副業です。私が43歳で独立できたのは、特別な才能があったからではなく、本業を続けながら準備期間をしっかり取り、小さく始めて積み上げたからです。皆さんも、焦らず、自分のペースで一歩を踏み出してみてください。準備さえすれば、何歳からでも遅くはありません。
公的機関・関連参考情報
本記事の内容に関連する公的機関や信頼できる情報源は以下の通りです。最新情報は公式サイトで確認してください。
よくある質問
Q. 初心者が最初に設定すべき1件あたりの適正価格は?
初心者の場合、まずは1件2,000円〜3,000円程度からスタートするのが現実的です。実績がないうちは相場より安価に設定し、まずはレビューを積み上げることを優先しましょう。2026年の市場では、個性を打ち出した高品質な作品であれば、実績を積むことで5,000円〜10,000円以上の高単価を狙うことも十分に可能です。プラットフォーム利用時は手数料(10〜20%程度)も考慮して価格を決めましょう。
Q. 似顔絵副業を始める際、アナログとデジタルのどちらが有利ですか?
2026年現在はデジタルでの制作が圧倒的に有利です。iPadとApple Pencil、無料の「アイビスペイント」や「CLIP STUDIO PAINT」があればプロ級の作品が描けます。デジタルは修正が容易で、SNSを通じたデータ納品もスムーズなため、副業としての作業効率が非常に高いのが特徴です。アナログ派の場合も、高画質スキャナでデータ化して納品するスキルを身につけることで、受注の幅を広げることができます。
Q. 全くの未経験から最短で初収益を上げるためのステップは?
まずはココナラやSNSに登録し、自分の作風が伝わるサンプル画像を最低5枚は掲載しましょう。最初はアイコン作成などの小規模な案件から受け、友人や知人にモニター価格で提供して実績(口コミ)を作るのが近道です。2026年は「ペット専門」「ビジネス用アイコン専門」など、特定のジャンルに特化した方が、競合と差別化しやすく選ばれやすい傾向にあります。制作過程を動画で発信することも信頼獲得に有効です。
Q. 著作権やトラブルを防ぐために、最低限守るべきルールは何ですか?
芸能人やアニメキャラを無断で描いて販売する行為は著作権侵害になるため厳禁です。必ず依頼者から提供された写真をもとにオリジナルの似顔絵を提供してください。また、納品後の「無限修正」による時間ロスを防ぐため、修正回数の上限(例:ラフ時2回まで)や、商用利用の可否、納品サイズを事前に明確に提示しておくことが重要です。これらを商品ページに記載しておくことで、金銭や納期に関するトラブルを未然に防げます。
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この記事を書いた人
前田 壮一
元メーカー管理職・43歳でフリーランス転身
大手電機メーカーで品質管理を20年間担当した後、42歳でフリーランスに転身。中高年のキャリアチェンジや副業の始め方を、自身の経験をもとに発信しています。
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