Photoshopで仕上げた写真を販売するときの補正の範囲と書き出し設定

@SOHO編集部
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Photoshopで仕上げた写真を販売するときの補正の範囲と書き出し設定

この記事のポイント

  • ✓Photoshopで仕上げた写真を販売するときに
  • ✓どこまで補正してよいか
  • ✓どんな設定で書き出すかを整理しました

Photoshopで写真を仕上げて販売したいと考えたとき、多くの人が迷うのが「どこまで補正してよいのか」と「どんな設定で書き出せばよいのか」の2つです。補正しすぎるとストックフォトの審査で落とされ、補正が足りなければ品質が足りないと判断されます。書き出しの設定を間違えると、画面で見た色と購入者の手元の色が違って見えることもあります。

この記事では、Photoshopで仕上げた写真を販売するときの補正の範囲を、販売先の決まりに沿って整理し、Adobeの公式ヘルプで説明されている書き出しの設定を確かめながら、販売用のデータの作り方を説明します。2026年に大きく変わった、AIを使った加工の扱いにも触れます。

販売先によって求められる仕上がりが違う

写真の販売先は、大きく分けて次の3つです。どこで売るかによって、求められる仕上がりが変わります。

販売先 求められる仕上がり 補正の考え方
ストックフォト 購入者が加工して使いやすい素材 自然な補正にとどめ、作り込みすぎない
プリントやデータの作品販売 撮った人の表現が伝わる作品 作品としての色づくりをしてよい
撮影の依頼の納品 依頼者が決めた用途に合う写真 依頼の内容と事前の取り決めに合わせる

ストックフォトで売る写真は、広告やWebサイトの素材として、購入者がさらに加工して使います。そのため、強い色づくりや特殊な効果は、かえって使いにくい写真と判断されます。一方、プリントや作品として売る写真は、撮った人ならではの色や雰囲気が選ばれる理由になるので、表現としての補正をしてもかまいません。

まずは、自分の写真をどこで売るのかを決め、その販売先の決まりを読むところから始めます。

補正の前に、販売する写真を選ぶ

Photoshopでの補正は、良い写真をさらに使いやすくするための作業です。もとの写真に大きな問題があると、どれだけ補正しても販売できる品質には届きません。補正に時間をかける前に、販売する写真を選ぶ段階で、次の点を確かめます。

  • ピントが狙った場所に合っているか(100%に拡大して確かめる)
  • 手ぶれや被写体ぶれがないか
  • 白い部分が真っ白に飛んでいないか、黒い部分がつぶれていないか
  • 似たカットの中から、最も良い1枚を選んでいるか

PIXTAのガイドラインでも、連続する似たカットや、色を変えただけの写真など、選別が不十分な写真はNGになるとされています。似た写真を何枚も登録するより、1枚を丁寧に選んで仕上げるほうが、審査の結果も売れ行きも良くなります。

選別の段階で迷う写真は、「この写真を買う人は、何に使うだろうか」と考えてみると判断しやすくなります。使い道が思い浮かばない写真は、補正しても売れにくいものです。

ストックフォトで求められる補正の範囲

国内のストックフォトのPIXTAは、写真・イラスト素材ガイドラインで、審査でNGになる写真の例を挙げています。その中には、補正に関わるものがいくつもあります。

  • ピント、露出、ホワイトバランス、構図などが商用のストックフォトとしての品質を満たしていない写真
  • ノイズや粗さ、圧縮による画質の劣化が見られる写真
  • 日付や作者名などの不要な文字が入っていたり、過度のレタッチやフィルター処理がされていたりして、素材として使いにくい写真
  • 写真をイラストや水彩画のタッチにフィルター加工しただけの写真

この基準から分かるのは、ストックフォトの補正は「足りないものを整える」ことが目的で、「別の表現に作り変える」ことではない、ということです。

してよい補正の目安

ストックフォトに出す写真で、一般に行われる補正は次のようなものです。

  • 露出(明るさ)とコントラストの調整
  • ホワイトバランス(色かぶり)の調整
  • 傾きの補正とトリミング
  • ノイズの軽減と、控えめなシャープネス
  • レンズの歪みや周辺の暗さの補正
  • センサーのごみや、小さな写り込みの除去

どれも、撮影のときに理想どおりにいかなかった部分を整える補正です。補正後の写真が、実際にその場で見た景色や物の印象から離れていなければ、素材として使いやすい仕上がりになっています。

避けたい補正

反対に、ストックフォトでは次のような補正は避けます。

  • 彩度を大きく上げた、現実離れした色
  • 強い周辺減光やビネット、フィルム風などの効果
  • HDR風の強い処理による、不自然な階調
  • 写真を絵画風にするフィルター
  • 日付、署名、透かしなどの文字

こうした表現をしたい写真は、ストックフォトではなく、作品としての販売に回すほうが向いています。

作品として売る写真の補正

プリントやデータの作品として写真を売る場合は、ストックフォトとは違い、撮った人の表現としての補正が認められます。ただし、作品として選ばれ続けるには、補正の方向性に一貫性があることが大切です。

色づくりの方向を決める

作品として写真を売る人の多くは、自分の写真の「色の方向」を決めています。たとえば、柔らかく明るい色、落ち着いたくすみのある色、コントラストの強い力強い色、といった方向です。方向が決まっていると、購入者は「この人の写真は、こういう雰囲気」と覚えてくれるようになり、ショップ全体の印象もそろいます。

シリーズで仕上げをそろえる

同じ場所や同じテーマで撮った写真をシリーズとして販売するなら、明るさや色の調整をそろえておくと、並べたときに統一感が出ます。1枚目で決めた補正の設定を記録しておき、同じシリーズの写真に同じ考え方で当てはめると、仕上がりがそろいやすくなります。

やりすぎに気をつける

作品としての補正でも、補正をかけすぎると、肌や空の色が不自然になったり、階調が途切れて縞模様が出たりすることがあります。補正を終えたら、いったん時間を置いてから見直すと、やりすぎに気づきやすくなります。印刷して売る場合は、印刷したときに初めて見える粗もあるので、試し刷りでも確かめます。

AIを使った加工は、2026年に扱いが変わった

Photoshopには、コンテンツに応じた塗りつぶしや空を置換、ニューラルフィルターなど、画像の一部を自動で作り変える機能が数多く入っています。こうした機能を使った写真を販売できるかは、販売先の決まりによって大きく変わります。

PIXTAは、AI生成コンテンツについて、2026年4月20日にアップロードの受け入れを停止し、5月22日に販売を停止したうえで、販売できるAI加工の範囲をガイドラインで定めています。ガイドラインでは、判断の基準を次のように説明しています。

AIが新しい画素(ピクセル)・動き・音を「創造または置換」しているかどうか 出典: pixta.jp

このガイドラインでは、元の素材の品質を整えるための利用(補正や除去など)は認められ、AIが新たな表現を生み出している場合は認められない、としています。具体的には、次のように分けられています。

区分 例
販売できる(補完的な利用) ノイズ除去、シャープネスの調整、元の被写体の形を変えない範囲での高解像度化、撮影データ内の写り込みの消去と補完、AI生成物を含まない自作の素材どうしの合成
販売できない(生成・改変を伴う利用) AIがゼロから生成したもの、既存の画像を別の造形や画風に変換したもの、画像の一部にAI生成物を使ったもの、AIによる外側の描き足しや、特定の要素の置き換え・追加

たとえば、写真の端に写り込んだ電線をAIの機能で消すのは「写り込みの消去」に当たり、認められる範囲です。一方、曇り空をAIで晴れた空に置き換えたり、写っていない物をAIで描き足したりした写真は、販売できない範囲に入ります。ガイドラインでは、判断に迷う場合は無理に投稿せず、事前に問い合わせることを勧めています。

AIの扱いは、販売先によって決まりが違い、今後も見直される可能性があります。PIXTA以外のストックフォトや販売サイトで売る場合も、それぞれの最新の規約とガイドラインを確かめてから、AIの機能を使うかどうかを決めます。

写り込みとロゴの処理

ストックフォトでは、写真に写り込んだ物の扱いにも注意が必要です。PIXTAの販売素材ガイドラインでは、個人が特定できる人物が写っている場合はモデルリリース(肖像の使用についての同意書)を、第三者が著作権を持つ物品がメインの被写体になる場合はプロパティリリース(所有者などの同意書)を求めています。

Photoshopで補正するときは、次の点も確かめておきます。

  • 看板や商品のロゴ、ブランド名がはっきり写っていないか
  • 車のナンバープレートや、家の表札が読める状態になっていないか
  • 人の顔が特定できる大きさで写っていないか

小さな写り込みであれば、補正の段階で消すことで、販売できる写真になる場合があります。ただし、写真の主役になっている物や人を消して別の写真に作り変えるような加工は、前の節のAIの決まりにも関わるので、慎重に判断します。

補正の手順と、元データの残し方

販売用の写真を補正するときは、毎回同じ順番で作業すると、仕上がりがそろい、見落としも減ります。一般的な順番は次のとおりです。

  1. 写真を選ぶ(ピントが合っている、ぶれていない写真だけを残す)
  2. 傾きの補正とトリミングで、構図を整える
  3. 露出とホワイトバランスを整える
  4. コントラストと色を、自然な範囲で調整する
  5. ノイズの軽減と、控えめなシャープネスをかける
  6. ごみや小さな写り込みを消す
  7. 100%の表示で全体を確かめ、補正のやりすぎがないかを見る
  8. 販売先の決まりに合わせて書き出す

元データは必ず残す

補正の作業では、元の写真を上書きしないことが大切です。RAWデータで撮影している場合は、RAWデータそのものを残しておきます。Photoshopで作業する場合は、補正の内容を調整レイヤーなどで重ねて、元の画像を直接書き換えない方法を使うと、あとから補正をやり直せます。

補正したデータは、PSD形式で保存しておくと、レイヤーを残したまま、後で修正できます。販売用に書き出したJPEGと、編集用のPSD、元のRAWデータの3つを、同じ名前で分けて保存しておくと、管理がしやすくなります。

ファイル名は、「撮影日_場所_連番」のように、あとから探しやすい規則で付けておきます。どの写真をどの販売先に出したか、審査の結果はどうだったかを、表計算ソフトの一覧に記録しておくと、同じ写真を二重に登録したり、NGになった写真を同じまま出し直したりすることを防げます。写真のデータは、パソコンの故障に備えて、外付けのディスクやクラウドのストレージなど、少なくとも2か所に保存しておきましょう。

書き出しの設定

補正が終わったら、販売先の決まりに合わせて書き出します。Adobeの公式ヘルプ「Photoshop でのファイルの書き出し」では、「書き出し形式」の機能について説明されています。

書き出し形式ダイアログの開き方

ヘルプによると、書き出し形式のダイアログは、メニューの「ファイル」から「書き出し」、「書き出し形式」の順に選ぶと開きます。レイヤーパネルで書き出したいレイヤーやアートボードを選び、右クリックのメニューから「書き出し形式」を選ぶ方法もあります。Photoshopの版によって画面やメニューの表記が違うことがあるので、使っている版のヘルプで確かめてください。

形式と画質

書き出し形式のダイアログでは、形式としてPNG、JPG、GIFを選べると説明されています。ストックフォトの写真は、多くの場合JPEGで登録します。PIXTAでも、写真として登録できるのはJPEG形式で、RAWデータやTIFFファイルはJPEGに変換して登録するよう案内されています。

ヘルプでは、JPEGの場合は画質をスライダーで指定できるとされています。画質を下げるとファイルの容量は小さくなりますが、圧縮による劣化が目立つようになります。ストックフォトの審査では、圧縮による画質の劣化はNGの理由になるので、販売用の写真は画質を高く設定して書き出します。

サイズと再サンプル

書き出し形式のダイアログでは、画像の幅と高さを指定でき、サイズを変えるときの再サンプルの方法も選べると説明されています。再サンプルとは、画像のピクセル数を変えるときに、画像のデータをどう計算し直すかのことです。

ストックフォトでは、大きな画像ほど高い価格のサイズで販売される仕組みになっていることが多く、PIXTAでは、登録できる画像は長辺と短辺の合計が1301px以上、35000px以下で、アップロードした元のサイズが販売できる最大のサイズになるとされています。一方で、無理な拡大は画質の劣化を招くため避けるよう案内されています。販売用の書き出しでは、撮影したサイズのまま書き出すのが基本で、拡大はしません。容量は、JPEGの場合1素材あたり50MBまでとされています。

カラースペースとメタデータ

ヘルプでは、書き出し形式のダイアログで、書き出す画像をsRGBのカラースペースに変換するかどうか、カラープロファイルを埋め込むかどうかを指定できると説明されています。カラースペースとは、画像の色をどの範囲で表すかを決めた基準のことで、sRGBはWebや多くの画面で標準的に使われている基準です。

ストックフォトやWebで使われる写真は、sRGBに変換して書き出しておくと、購入者の環境で色が大きくずれにくくなります。PIXTAでも、画像のカラーモードはRGBのみに対応していて、CMYKは使えないと案内されています。

同じダイアログでは、書き出す画像に著作権情報と連絡先情報のメタデータを含めるかどうかも指定できます。メタデータとは、画像のファイルの中に記録される撮影日や作者などの情報のことです。著作権情報を含めておくと、写真が出回ったときに撮影者を示す手がかりになります。一方で、撮影した場所の位置情報など、公開したくない情報が含まれていないかも確かめておきます。

たくさんの写真を同じ品質で仕上げるコツ

写真の販売を続けていると、1回に何十枚、何百枚もの写真を補正することになります。1枚ずつ一から補正していると時間がかかり、仕上がりもばらつきます。

  • 同じ光の条件で撮った写真は、1枚目で決めた補正をほかの写真の出発点にする
  • 補正の設定や手順を、メモやプリセットとして記録しておく
  • まず全体の明るさと色を一括でそろえ、そのあと1枚ずつ細かく調整する
  • 作業の途中で、何枚かを並べて見比べ、ばらつきがないかを確かめる

同じ補正を繰り返し使えるようにしておくと、作業の時間が短くなるだけでなく、ショップやストックフォトのポートフォリオ全体の品質がそろいます。ただし、一括で同じ補正をかけると、写真によっては明るすぎたり暗すぎたりすることがあるので、最後は1枚ずつ目で確かめることを省かないようにします。

依頼を受けて補正したデータを納品するとき

写真の販売とは別に、ほかの人が撮った写真の補正を依頼される仕事もあります。ネットショップの商品写真、不動産の物件写真、イベントの記録写真などです。依頼を受けて補正するときは、次の点を事前に取り決めておきます。

  1. 補正の範囲(明るさと色の調整だけか、背景の切り抜きや写り込みの除去も含むか)
  2. 仕上がりの基準(見本の写真や、参考にする仕上がりの例)
  3. 納品の形式(JPEGかPNGか、大きさ、カラースペース)
  4. 1枚あたりの料金と、修正の回数
  5. 納期と、納品の方法(ファイルの共有サービスなど)
  6. 元の写真と補正後の写真の保管の期間

特に1つ目の「補正の範囲」は、料金に大きく関わります。明るさを整えるだけの依頼と、背景を切り抜いて白にする依頼とでは、1枚にかかる時間がまったく違います。最初の数枚を見本として仕上げて確認してもらい、基準が合ってから残りを進めると、大量のやり直しを防げます。

依頼の写真を補正するときも、AIの機能を使うかどうかは、依頼者の了解を得てから決めます。依頼者がその写真をストックフォトや広告に使う場合、AIの扱いに決まりがあることがあるからです。

プリント販売のときの書き出し

写真をプリントやポスター、ポストカードとして販売する場合は、印刷を頼む業者やサービスが指定する形式に合わせます。印刷では、画面の表示とは違う条件が求められることがあります。

  • 解像度:印刷の大きさに対して、指定された解像度を満たしているか
  • 色の形式:RGBのまま入稿するか、CMYKへの変換を求められるか
  • 塗り足し:仕上がりの線より外側まで画像を広げておく必要があるか

画面で見た色と、印刷した色は、違って見えることが多いものです。販売する前に試し刷りをして、色を確かめておきましょう。作品として売る写真は、印刷したときの見え方まで含めて仕上げることが大切です。

審査でNGになったときの見直し方

ストックフォトに写真を出すと、審査でNGになることがあります。NGの理由は、多くの場合、審査の結果と一緒に示されます。理由ごとに、Photoshopでの見直し方を整理しておきます。

  • 画質に関する理由(ノイズ、粗さ、圧縮の劣化):ノイズの軽減を見直し、JPEGの画質を上げて書き出し直す。拡大して書き出していないかも確かめる
  • 補正に関する理由(過度なレタッチ、不自然な色):彩度やコントラストを控えめに戻し、自然な仕上がりにする
  • 構図や選別に関する理由:同じ写真を補正し直すより、別のカットを選び直すほうが早いことが多い
  • 権利に関する理由(人物、ロゴ、建物):写り込みを処理するか、リリースを取得する。取得できないなら販売をあきらめる

NGの理由を記録しておくと、自分が繰り返しやすい失敗の傾向が見えてきます。同じ理由でNGが続くなら、補正の手順そのものを見直すきっかけになります。

ストックフォトのタイトルとタグ

ストックフォトでは、購入者は言葉で検索して写真を探します。補正と書き出しが終わったら、写真のタイトルとタグ(検索用の言葉)を付けます。

  • タイトルは、写っているものと場面を、短い文で正確に表す
  • タグには、写っている物の名前、場所、季節、色、雰囲気など、購入者が検索しそうな言葉を選ぶ
  • 写っていないものの言葉を付けて、検索に引っかけようとしない

PIXTAのガイドラインでは、タグの正しさはクリエイター自身が担保するものとされています。補正で消した物の名前がタグに残っていないかも、最後に確かめておきます。

色を正しく見るための作業環境

補正の結果は、作業しているモニターの色に左右されます。モニターが明るすぎたり、色が偏っていたりすると、補正した写真が、ほかの人の画面では暗く見えたり、色がずれて見えたりします。

  • モニターの明るさを、部屋の明るさに合わせて下げすぎず上げすぎない
  • 窓の光が直接モニターに当たらない位置で作業する
  • 補正が終わったら、スマートフォンなど別の画面でも見え方を確かめる

本格的に写真を販売するなら、モニターの色を測って調整する道具の導入を考える人もいます。まずは、別の画面で確かめる習慣をつけるだけでも、色のずれに気づきやすくなります。

学校やイベントの写真を販売するとき

写真の販売の中には、学校の行事や運動会、発表会などで撮った写真を、保護者向けに販売する仕事もあります。インターネット上で写真を選んで注文できる販売の仕組みを使う形が広がっています。

こうした写真の販売は、ストックフォトや作品の販売とは性格が違います。

  • 撮影と販売は、学校や主催者との契約にもとづいて行う
  • 写っているのは子どもや参加者で、肖像への配慮が強く求められる
  • 販売の対象は、保護者など決められた人に限られる
  • 写真の公開の期間や、パスワードなどの管理を、契約で決めておく

補正は、明るさや色を整える程度にとどめ、人の見た目を大きく変える加工はしないのが一般的です。写真の扱いは学校や主催者との契約で決まるので、撮影を引き受ける前に、販売の方法、公開の範囲、写真の保管と削除の期限を、文書で確かめておきます。子どもの写真は個人情報としての配慮も必要で、データの持ち出しや保管の方法にも気を配ります。

販売先ごとの書き出しの考え方

ここまでの内容を、販売先ごとの書き出しの考え方として整理します。

ストックフォトに出す写真は、JPEGで、画質を高くし、撮影したサイズのまま、sRGBに変換して書き出すのが基本です。販売先ごとに、登録できる大きさや容量の上限が決まっているので、書き出す前に確かめます。

Webのネットショップやポートフォリオに載せる見本の写真は、表示の速さを考えて、長辺を小さめにして書き出すことがあります。この場合も、色はsRGBにそろえます。見本の写真は無断で使われることがあるので、販売用の大きな画像とは別に、小さなサイズで書き出しておくと安心です。

プリントやポスターとして販売する写真は、印刷を頼む業者の入稿の案内に合わせて書き出します。解像度、色の形式、塗り足しの有無は業者ごとに違うので、毎回案内を確かめます。

依頼を受けて納品する写真は、事前に取り決めた形式と大きさで書き出します。取り決めがない場合は、依頼者の使い道を聞いてから決めます。

RAW現像のソフトとの使い分け

写真の補正は、RAWデータを現像するソフトと、Photoshopを組み合わせて行う人が多くいます。明るさや色の基本的な調整は現像のソフトでまとめて行い、部分的な修正や写り込みの除去などはPhotoshopで行う、という分け方です。どちらで作業する場合も、元のデータを残し、補正の内容をあとからやり直せる方法を選んでおくことが大切です。

販売前の確認リスト

最後に、Photoshopで仕上げた写真を販売する前の確認を、リストにまとめます。

  • 販売先の規約とガイドラインを読んだか
  • 補正は、足りないものを整える範囲にとどまっているか
  • AIの機能を使った場合、販売先の決まりで認められる範囲か
  • 人物やロゴ、ナンバープレートなどの写り込みを確かめたか
  • 元のRAWデータと、編集用のPSDを残したか
  • JPEGの画質を高く設定し、撮影したサイズのまま書き出したか
  • sRGBに変換し、カラープロファイルの扱いを決めたか
  • メタデータに、公開したくない情報が含まれていないか

会社員が副業として始める前に

会社員として働きながら写真を販売する場合は、勤め先の就業規則で副業がどう扱われているかを先に確かめます。厚生労働省のモデル就業規則(令和7年12月版)の第70条では、副業・兼業を認めたうえで、会社が禁止や制限をできる場合として、労務の提供に支障がある場合、企業秘密が漏れる場合、会社の名誉や信用を損なう場合、競業により会社の利益を害する場合を挙げています。

勤め先が写真や広告、デザインに関わる業界であれば、競業に当たらないかに注意します。また、仕事で撮影した写真や、仕事で使っているソフトのライセンスで補正した写真を、個人の販売に回すことはできないのが一般的です。ソフトの利用規約で、商用での利用や、個人と会社のライセンスの使い分けがどう定められているかも確かめておきましょう。

税金と申告の考え方

写真の販売で収入が出たら、税金の扱いも確かめておきます。ここでの「所得」とは、売上から、カメラやレンズ、Photoshopなどのソフトの利用料、印刷の費用、販売サイトの手数料などの必要経費を引いた残りのことです。

会社員など給与をもらっている人で、年末調整を受けている場合、国税庁のタックスアンサー「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」では、給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要になると案内されています。詳しくは国税庁のNo.1900のページで確かめられます。所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告は別に必要になることがあるので、市区町村の窓口で確かめます。

ソフトの利用料は毎月の支払いになることが多いので、支払いの記録を残しておきます。カメラのように高額な機材は、使う年数に分けて経費にする扱いになることがあるので、個別の扱いは税務署や税理士に相談します。

運営者として見てきた、写真の補正を仕事にする人

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた立場から見ると、写真の販売をきっかけに、写真の補正やレタッチそのものを仕事にしていく人がいます。ネットショップの商品写真の背景を整える、不動産の物件写真の明るさをそろえる、イベントの大量の写真の色をそろえる、といった依頼は、在宅でできる仕事として一定の需要があります。

こうした仕事で求められるのは、派手な加工の技術よりも、決められた基準に沿って、たくさんの写真を同じ品質で仕上げる力です。この記事で紹介した「補正の範囲を守る」「毎回同じ手順で作業する」「書き出しの設定を正しく扱う」という基本は、そのまま仕事の土台になります。画像を扱うデザインの仕事の相場感は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。

依頼主と直接やり取りする仕事では、仲介の手数料がかからない分、受け取る報酬が厚くなる一方で、補正の基準や納品の形式を自分で取り決める必要があります。基準を文書で確かめ合う力は、ビジネス文書検定のような検定で基礎から身につけられます。

よくある質問

Q. ストックフォトに出す写真はどこまで補正していいですか?

明るさ、ホワイトバランス、傾き、トリミング、ノイズの軽減、ごみの除去など、足りないものを整える補正が基本です。PIXTAのガイドラインでは、過度のレタッチやフィルター処理、絵画風への加工、日付や署名などの文字は審査でNGになるとされています。強い色づくりをしたい写真は、作品としての販売に回すのが向いています。

Q. PhotoshopのAI機能で加工した写真は販売できますか?

販売先の決まりによります。PIXTAは2026年5月22日にAI生成素材の販売を停止し、ノイズ除去や写り込みの消去など品質を整える補完的な利用は認める一方、AIによる描き足しや要素の置き換え、画風の変換は販売できないとしています。判断に迷う場合は投稿せず、事前に問い合わせることが勧められています。

Q. 販売用の写真はどんな設定で書き出せばいいですか?

多くのストックフォトではJPEGで登録します。Photoshopの書き出し形式では、JPEGの画質を高く設定し、撮影したサイズのまま書き出し、sRGBに変換するのが基本です。PIXTAでは、RGBのみに対応し、長辺と短辺の合計が1301px以上35000px以下、容量は50MBまでとされています。無理な拡大は画質の劣化を招くので避けます。

Q. 学校の行事の写真を販売するときに気をつけることは?

学校や主催者との契約にもとづいて撮影と販売を行い、販売の対象を保護者など決められた人に限るのが前提です。子どもが写るため肖像と個人情報への配慮が強く求められます。販売の方法、公開の範囲と期間、写真の保管と削除の期限を、撮影を引き受ける前に文書で確かめておきましょう。補正は明るさや色を整える程度にとどめます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年4月25日最終更新:2026年10月17日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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