作業療法士のオンライン相談の仕事

中西 直美
中西 直美
作業療法士のオンライン相談の仕事

この記事のポイント

  • 作業療法士がオンラインで相談を受ける副業の形を整理しました
  • 募集がどこに出ているか
  • 答えてよい範囲をどう決めるか

作業療法士の資格があって、オンラインで相談を受ける副業に関心がある。でも、画面越しにどこまで答えていいのかが分からない。そこで止まってしまう方は、とても多いです。

大丈夫ですよ。この不安は、慎重な人ほど強く出ます。そしてその慎重さは、この仕事ではむしろ必要なものです。

この記事では、作業療法士がオンライン相談を副業にするときの形を、募集の探し方、答えてよい範囲の決め方、1回の相談の組み立て方、契約で確認することの順に整理します。資格の取り方や試験の話はしません。すでに資格を持っている方が、安心して1件目を受けられる状態になることだけを考えて書きます。

オンライン相談という仕事の形

まず、どんな相談があるのかを見ていきます。作業療法士に寄せられるオンラインの相談は、相手が誰かで3つに分かれます。

1つ目は、個人からの相談です。高齢の親の暮らしをどう整えるか、片手が使いにくくなった家族の食事や着替えをどう助けるか、仕事に復帰したいがどう準備すればよいか。多くは家族からの相談で、本人ではないことも珍しくありません。

2つ目は、事業者からの相談です。介護事業所や住宅の会社、福祉用具を扱う事業者が、専門家の意見を聞きたい場面で依頼します。個別の利用者の話ではなく、サービスの設計や製品の使い方についての助言が中心です。

3つ目は、企業の従業員向けの相談です。働く人の健康を支える取り組みの一環として、作業環境や身体の使い方についての相談窓口が置かれることがあります。ここは産業保健の枠組みで動くことが多く、担当する範囲が契約であらかじめ決められています。

作業療法士の資格や経験を活かせる、おすすめの副業を紹介します。 本業以外の収入源を確保したい、スキルアップしたいと考える作業療法士は少なくありません。 この記事では、専門性を活かせる仕事から、在宅で自分のペースで取り組める仕事まで幅広く解説します。 出典: nitiriha.com

この3つは、相談の中身も、気をつける点も違います。どれを受けるのかを決めてから探すと、募集の見え方が変わってきます。

募集はどこに出ているか

次に、どこで見つかるのかです。ここも順に見ていきましょう。

相談を仲介するサービス

専門家に相談したい人と、専門家をつなぐサービスがあります。登録して、対応できる分野と時間帯を設定しておくと、相談の依頼が届く形です。1回あたりの時間と料金が決まっていることが多く、始めやすい入口です。

ただし、仲介の手数料が引かれる仕組みになっているものが多いので、表示されている金額と手元に残る金額は違います。登録の前に確認してください。

在宅ワークの求人が集まるサイト

相談や助言の仕事は、在宅ワークの募集としても出ています。どんな言葉で募集されているかはキャリア・副業・人生相談のお仕事を見ると分かりやすいです。募集文の語彙が分かると、自分の経験をどう書けば伝わるかも見えてきます。

医療や介護に特化した募集は数が少ないぶん、資格を持っていること自体が効きます。競合が少ない場所を選ぶという考え方は、始めたばかりの時期には有効です。

事業者から直接

介護事業所、住宅の会社、福祉用具の事業者。こうした先から直接依頼が来る形もあります。数は多くありませんが、単発の相談から継続の関係になりやすいのが特徴です。

きっかけは、その事業者が公開している資料や案内について、気づいた点を1つ具体的に伝えるところから始まることが多いです。売り込みの文章は読まれませんが、「この記述は誤解を生むかもしれません」という指摘は読まれます。

自分で受け口を作る場合

自分で申し込みの窓口を用意して相談を受ける形もあります。ただ、これは最後にしてください。集客の負担が大きく、始めたばかりの時期にやると、相談を受ける前に疲れてしまいます。

まずは、すでに依頼が集まっている場所に入る。慣れてから自分の窓口を考える。この順番が無理がありません。

答えてよい範囲を、先に決めておく

ここが一番大事なところです。そして、多くの方が不安に感じている部分でもあります。

作業療法士の業務については理学療法士及び作業療法士法に定めがあり、この法律には名称の使用に関する規定と、業務の実施に関する規定の両方が置かれています。加えて、医師でなければ行ってはならない行為については医師法に定めがあります。

オンラインでの相談は、内容によってこれらの法律に触れる可能性があります。同じ「オンライン相談」という言葉でも、中身によって扱いが変わるということです。ですから、「この記事に書いてあるからここまでは大丈夫」という読み方はしないでください。※判断に迷う内容は、受ける前に弁護士や該当分野に詳しい専門家に相談してください。

そのうえで、実際の相談で迷いやすい場面を3つ挙げます。

診断を求められたとき

「これは何という病気でしょうか」「悪くなっているのでしょうか」。この種の質問は必ず来ます。相手は不安だから聞いています。

ここで答えを出すことはできません。ただ、「答えられません」だけで終えると、相手はもっと不安になります。どうつなぐかを、あらかじめ言葉にして用意しておいてください。「その判断は診察をした医師でないとできません。次の受診のときに、この点を伝えると話が早くなります」という形です。答えられないことを伝えるだけでなく、次に進む道を一緒に示す。これで相手の不安はかなり下がります。

治療の可否を聞かれたとき

「この運動をしてもいいですか」「痛みがあるけれど続けていいですか」。個別の身体の状態に踏み込む質問です。

相手の状態を直接見ていない状況で判断することには、無理があります。オンラインでは、痛みの出方も、動きの質も、画面から分かることは限られています。ここは範囲の問題であると同時に、安全の問題でもあります。

一般的な考え方を説明することと、その人の身体について判断することは違います。この2つを自分の中で分けておくと、迷いが減ります。

制度や手続きの相談

介護保険の使い方、住宅改修の申請、福祉用具の貸与。制度に関わる相談も多く寄せられます。

一般的な仕組みを説明することと、書類を作成して代行することは別のものです。書類の作成代行や許認可の手続きは、行政書士法など別の法律で扱いが定められている領域に触れる可能性があります。どういう業務がそちら側に入るのかを知っておくと線引きの感覚が持てるので、行政書士のページで業務の範囲を確認しておくと材料になります。

そして、依頼する側がこの線引きを分かっていない場合があります。募集文に「相談対応」とだけ書かれていて、実際は書類の作成まで含まれていた、ということが起こります。募集の言葉ではなく、実際にやることの中身で判断してください。

1回の相談をどう組み立てるか

範囲が決まったら、次は中身です。オンラインの相談は、対面と同じようにはいきません。組み立てを決めておくと、当日が楽になります。

事前に集めておく情報

相談の前に、聞いておく項目を決めた用紙を1つ作っておきます。相談したいことは何か、いつからその状態か、通院しているか、いま困っている場面はどれか。この4つがあれば、当日いきなり探る必要がなくなります。

事前の情報がないまま始めると、限られた時間の半分が状況の確認で終わります。相手も疲れます。

最初の5分でやること

最初に、今日できることとできないことを伝えます。「診断や治療の判断はできません。暮らしの中で困っている場面を一緒に整理して、試せる工夫をお伝えします」。この一言があるだけで、相手の期待がそろいます。

期待がそろっていないと、終わったあとに「思っていたのと違った」が残ります。これは相談の内容が悪かったからではなく、最初に線を引かなかったからです。

終わり方を決めておく

時間が来たら、その日にできることを1つか2つに絞って伝えます。たくさん伝えると、相手は何もできません。

「今日は、椅子の高さを変えることだけ試してみてください」。1つでいいんです。次につながる形で終える方が、結果として役に立ちます。

記録の残し方

相談の内容は、その日のうちに記録してください。何を聞かれ、何を伝え、どこは答えられないと言ったか。この3つを残します。

記録は、後から問い合わせがあったときの守りになります。それと、自分がどんな相談を受けやすいのかが見えてくるので、次の募集を選ぶときの材料にもなります。

相談を受けるときに守るもの

もう少しだけ、大事な話が続きます。

まず、個人情報です。相談の中では、健康や家族に関する情報が出てきます。どこに保管するのか、いつ消すのか、誰と共有するのかを、始める前に決めておいてください。仲介のサービスを通す場合は、そのサービスの規約に扱いが書かれています。読んでおきましょう。

次に、録画や録音です。相手の同意なく残すことはできません。仲介のサービス側が記録を取る仕組みになっている場合もあるので、どうなっているかを確認してください。

それから、通信の環境です。家族が出入りする部屋で相談を受けると、相手の話が第三者に聞こえます。相談する側は、そこまで想像していません。場所と時間帯を確保してから受けてください。

最後に、緊急の場面です。相談の途中で、明らかに医療につなぐべき状態が見えることがあります。そのときにどうするかを、依頼元と決めておいてください。連絡先はどこか、こちらから連絡してよいのか。決めていないと、その場で判断することになります。

報酬と契約で確認すること

お金と条件の話もしておきます。ここを曖昧にしたまま始めると、あとから困ります。

オンラインでの相談は、1回30分から60分3,000円から8,000円程度の幅で設定されることが多いです。仲介のサービスを通す場合は、ここから手数料が引かれます。

そして、時間の外側にかかる作業を数えてください。事前の情報の確認、記録の作成、依頼元への報告。30分の相談でも、前後を含めると1時間近くかかることがあります。時間あたりの手取りは、この合計で見ます。

契約については、2024年に施行されたフリーランス保護新法により、発注する事業者には、業務の内容、報酬の額、支払期日などを書面または電子メール等で明示する義務があります。そして報酬は、成果物を受け取った日から起算して60日以内のできる限り短い期間内に支払わなければならないと定められています。

確認する項目を挙げます。1回の時間が延びたときの扱い。相手が現れなかったときの扱い。記録の作成が報酬に含まれるかどうか。相談の内容について、後日追加の質問が来たときの扱い。この4つは、決めていないと必ずもめます。

それから、勤務先の就業規則も先に確認してください。医療機関や介護事業所は副業を届出制にしているところが多く、無断で始めて後から発覚するのが一番こじれます。確認しておけば、それ自体が守りになります。

続けるために、自分の側を手当てする

相談を受ける仕事には、対面でもオンラインでも共通する負担があります。相手の困りごとを引き受ける仕事だからです。

相談の後に気持ちが重くなる日があります。これは特別なことではありません。ただ、放っておくと積もります。

続けている方を見ていると、相談と相談の間に時間を置いている人が多いです。1日に何件も詰めない。相談が終わったら、記録を書いて、いったん別のことをする。この切り替えを作業として組み込んでいます。

それと、1人で抱えないことです。答えられなかった相談、うまく伝わらなかった場面を、話せる相手を持っておく。同じ資格の人でも、別の職種の人でも構いません。あなたは一人じゃありません。

本業の勤務との兼ね合いも、月に1度は見直してください。副業のために本業の質が落ちると、収入の柱そのものが揺らぎます。優先する順番を間違えないことが、結局は長く続けるための条件になります。

よく寄せられるテーマと、答え方の型

実際にどんな相談が来るのかを知っておくと、準備がしやすくなります。頻度の高いものを4つ挙げます。

住まいの環境をどう変えるか

「トイレまで行くのが大変になってきた」「浴室で転びそうで怖い」。生活の場をどう整えるかは、最も多いテーマです。

このとき役に立つのは、家の写真です。事前に、困っている場所の写真を送ってもらうようにしておくと、話が具体的になります。画面越しに言葉だけで聞くと、間取りの理解に時間を取られてしまいます。

答え方の型としては、まず「どの動作のどこでつまずいているか」を1つに絞ります。全体を良くしようとすると、相手は何から手をつけていいか分からなくなります。手すりを1本足す、椅子の高さを変える、動線の途中の物をどける。この規模から始めると、次の相談につながります。

介助する側の負担をどう減らすか

相談者が家族の場合、本人の状態より、介助する側の疲れが主題になっていることがあります。腰が痛い、夜眠れない、いつまで続くのか分からない。

こういう相談では、技術の話をする前に、まず状況を受け止める時間が要ります。すぐに解決策を並べると、相手は「分かってもらえなかった」と感じます。心理学では、問題そのものより、問題を抱えている状態が続くことの方が消耗すると言われます。難しい言い方をしましたが、要するに、終わりが見えないことが一番つらいということです。

そのうえで、負担を減らす具体的な工夫を1つか2つ伝えます。あわせて、公的なサービスにつなぐ道があることも触れます。制度の一般的な仕組みを説明することはできますが、申請の代行にあたる行為は別の扱いになるので、そこは線を引いてください。

仕事に戻るための準備

病気やけがのあとで、仕事に戻れるかどうかを相談されることがあります。作業療法士の視点が最も生きるテーマの1つです。

ただし、復職の可否そのものは、主治医の判断と、勤め先との調整で決まります。相談で扱えるのは、「戻ったときにどの動作が難しくなりそうか」「どんな準備をしておくと楽か」といった部分です。判断ではなく準備を扱う、と決めておくと迷いません。

子どもの育ちに関する相談

保護者から、子どもの動きや生活の様子について相談が寄せられることもあります。ここは特に慎重に扱ってください。

医学的な判断や、状態の見立てを伝えることはできません。生活の中で試せる工夫を一般的な形で伝えるにとどめ、気になる点があれば専門の機関につなぐ形にします。相手は不安の中で相談しているので、断定を避けつつ、突き放さない言い方を用意しておくことが大切です。

対面と違うところ

オンラインの相談には、対面にはない制約があります。知っておくと、準備が変わります。

見えるものが限られます。画面に映る範囲しか分かりませんし、動きの質は伝わりにくいです。触れて確かめることもできません。ですから、判断の材料が足りない前提で組み立てる必要があります。足りない部分は、写真や、相手に動いてもらう様子で補います。

時間の感覚も違います。対面より疲れやすく、集中が続きにくいです。60分の相談でも、実質的に密度を保てるのは40分ほどと考えて、後半は要点の確認に使う方がうまくいきます。

それから、間の取り方です。画面越しだと、沈黙が対面より重く感じられます。相手が考えている時間を、こちらが埋めてしまいがちです。相手が言葉を探しているときは、待ってください。待てる人の相談は、深いところまで届きます。

通信が途切れたときの決めごとも作っておきます。何分待って、つながらなければどうするのか。振替はどうするのか。事前に伝えておけば、当日あわてません。

1件目を受けるまでの準備

始めるまでにそろえておくとよいものを、順に挙げます。

まず、公開できる形の自己紹介です。勤務先が特定される情報は入れず、どの領域で何年、どんな対象の方を見てきたかだけを書きます。「回復期と生活期で通算8年。退院後の住まいの環境の調整と、生活動作の再獲得を中心に担当」といった形で十分です。

次に、事前に聞く項目をまとめた用紙です。相談したいこと、いつからか、通院の有無、いま困っている場面。この4つを聞ける形にしておきます。

それから、最初の5分で伝える言葉です。今日できること、できないこと、どう終わるか。毎回同じ言い方でいいので、文章にして手元に置いておきます。慣れるまでは読み上げても構いません。

最後に、記録の様式です。聞かれたこと、伝えたこと、答えられないと伝えたこと。この3つを書く欄があれば十分です。相談のたびに形式を考えていると、記録そのものが負担になります。

相談以外の在宅の仕事も少し知っておくと、収入の組み立てに幅が出ます。文章に関わる仕事の報酬水準は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとまっているので、相談の記録や資料の作成を仕事にする場合の目安として見ておくとよいです。相談だけに絞ると、依頼が途切れたときに動けなくなります。

受けない判断ができるようにしておく

最後に、断る話をします。始めたばかりの時期は、来た依頼を全部受けたくなります。でも、受けない方がよいものがあります。

作業の内容が最後まで書かれていない募集。「詳細は面談で」とだけ書かれているものは、始めてから範囲が広がります。相談の仕事では、これが「相談以外の作業」として現れます。

答えられない範囲を含んでいる募集。診断に踏み込む内容、書類の作成代行を含む内容。その部分を外して受けられるかを、応募の段階で確認してください。確認して嫌がられる相手なら、その先も条件で困ります。

そして、自分の状態が整っていないとき。本業が繁忙期に入っている、体調が落ちている、気持ちが重い日が続いている。こういうときに相談を受けると、相手にも自分にもよくありません。断ることは、無責任ではなく管理です。

断り方も、用意しておくと楽です。「今回はお時間の確保が難しく、お受けできません。◯月以降であればご相談できます」。理由を細かく説明する必要はありません。短く、はっきり伝える方が、相手も次に動けます。

相談が途切れた時期にやること

相談の仕事は、依頼の数が波を打ちます。募集の枠が埋まっている時期もあれば、何週間も声がかからない時期もあります。理由はこちら側にないことがほとんどです。

ここで焦って条件の悪い依頼を受けると、報酬の水準が下がったまま戻らなくなります。途切れている時期にやるとよいのは、次の2つです。

1つは、これまでの相談の記録を見返して、よく来るテーマを整理することです。同じ質問が繰り返されているなら、その答え方を型にしておきます。型があると、次の相談で使える時間が増えます。

もう1つは、一度依頼を受けた先へ短い連絡を入れることです。「同じ分野でご相談があればお声がけください」の一文で構いません。新しく応募するより、一度やり取りのある相手の方が決まる速度が速くなります。

そして、休んでいい時期でもあります。相談を受ける仕事は、気持ちの消耗が見えにくいぶん、あとから響きます。依頼がない時期を、次に備える時間として使ってください。焦らなくて大丈夫ですよ。

相談の質を保つための振り返り

月に1度でよいので、記録を見返す時間を取ってください。見るのは、答えられなかった質問と、うまく伝わらなかった場面の2つです。

答えられなかった質問が同じ種類で繰り返されているなら、その分野の知識を足す余地があります。伝わらなかった場面が多いなら、言葉の選び方を見直します。専門の用語は、そのまま話すと相手の頭に入りません。日常の言葉に置き換える練習は、この振り返りの中でしかできません。

そして、うまくいった相談も1つ記録しておいてください。落ち込んだときに読み返せるものがあると、続けやすくなります。

運営者として見てきたこと

在宅の仕事の仲介を20年見てきた立場から言うと、相談の仕事で続く人は、たくさん答えられる人ではありません。答えられないことをはっきり伝えて、それでも相手が次に進める形にできる人です。

これは相談を受ける側から見ると、少し意外に感じられるかもしれません。専門家として頼られている以上、答えなければいけないという気持ちが働きます。でも、依頼する側が本当に困るのは、答えが返ってこないことより、根拠のない答えが返ってくることです。

もう1つ、長く続いている方に共通しているのは、単発の相談をこなすことより、「この人に任せると自分の仕事が減る」という状態を作ることに時間を使っている点です。相談の記録を依頼元が使いやすい形に整える、判断がつかない箇所を隠さずに書く、次に必要になりそうな情報を先に渡しておく。どれも直接の報酬にはなりませんが、継続の依頼はここから生まれています。

そして、間に手数料が乗らない直接の取引には、金額以上の意味があります。手数料0%の形では、同じ予算でも依頼する側はより多く頼めますし、受ける側の手取りは厚くなります。運営者として見てきた限りでは、この差がはっきり出るのは1件目より継続の局面です。手取りが厚いと1件に割ける時間が増え、丁寧に向き合える。相談のように、時間の使い方がそのまま質になる仕事では、この差が特に出ます。

不安なまま始める必要はありません。範囲を決めて、組み立てを用意して、条件を確認する。この3つが済んでいれば、1件目は落ち着いて受けられます。大丈夫ですよ。

よくある質問

Q. オンライン相談で、作業療法士はどこまで答えてよいですか?

内容によって扱いが変わります。理学療法士及び作業療法士法や医師法に触れる可能性があるため、一般的な考え方の説明と、その人の身体について個別に判断することを分けて考えてください。診断や治療の可否を求められたときは受診につなぐ形にし、判断に迷う内容は受ける前に専門家に相談してください。

Q. オンライン相談の募集はどこで見つかりますか?

専門家と相談者をつなぐ仲介サービス、在宅ワークの求人が集まるサイト、介護事業所や住宅・福祉用具の事業者からの直接依頼の3つが主な入口です。自分で申し込み窓口を作る形もありますが集客の負担が大きいため、まず依頼が集まっている場所に入る方が始めやすくなります。

Q. 1回の相談でどのくらいの報酬になりますか?

30分から60分で3,000円から8,000円程度の幅で設定されることが多く、仲介サービスを通す場合はここから手数料が引かれます。事前の情報確認や記録の作成を含めると実際の所要時間は延びるため、時間あたりの手取りは前後の作業も足した合計で見てください。

Q. 相談の内容や個人情報はどう管理すればよいですか?

保管する場所、消す時期、共有する相手を始める前に決めてください。録画や録音は相手の同意なく行えません。仲介サービスを使う場合は規約に扱いが書かれているので確認します。相談を受ける場所も、家族の出入りがない部屋と時間帯を確保してから受けてください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年2月17日最終更新:2026年9月1日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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