幼稚園教諭が転職の相談先を選ぶなら|担当者との付き合い方と見極め方


この記事のポイント
- ✓幼稚園教諭が転職を考えたときの相談先を
- ✓収益構造の違いから比較しました
- ✓担当者に伝えるべきこと
転職の相談先を選ぶときに、多くの人が比較しているのは「求人の数」と「サポートの手厚さ」です。結論から書きます。その2つは、選ぶときの基準としてはあまり役に立ちません。
理由は単純で、どのサービスも自社の求人数を多く見せ、サポートは手厚いと説明するからです。差が出るのは、そのサービスがどこからお金を受け取っているのか、そして目の前の担当者が何を知っていて何を知らないのか、という2点です。
この記事では、幼稚園教諭が転職を考えたときに使える相談先を種類ごとに分け、それぞれの構造と、担当者との付き合い方を整理します。誰かを持ち上げる記事ではなく、仕組みの話として書きます。
相談先は大きく5種類ある
まず全体像を並べます。それぞれ、あなたに対する立ち位置が違います。
1つ目、転職エージェントと呼ばれる有料職業紹介のサービス。担当者が付き、求人の紹介、面接の日程調整、条件の交渉までを代行します。保育や幼児教育に特化した事業者が複数存在します。
2つ目、求人サイト。掲載されている募集に自分で応募する形です。担当者は付きませんが、自分のペースで進められます。
3つ目、ハローワーク。公的な機関で、地域の求人が集まります。手数料が発生しない代わりに、園ごとの内部事情まで踏み込んだ情報は得にくい傾向があります。
4つ目、自治体の保育人材の窓口。名称は地域によって違いますが、資格を持つ人と現場をつなぐ仕組みを持つ自治体があります。潜在的な有資格者に戻ってもらうことを目的としているため、短時間勤務や復職に理解があります。
5つ目、園への直接応募と知人の紹介。仲介が入らないぶん条件の伝達が正確で、園の側も採用にかかる費用が発生しません。
この5つは、優劣ではなく用途が違います。求人を広く見たいなら1つ目と2つ目、地域で腰を据えて探すなら3つ目と4つ目、行きたい園が決まっているなら5つ目が早い。この使い分けを最初に決めておくと、無駄な面談が減ります。
正直なところ、転職の情報を集めていると1つ目ばかりが目に入ります。理由は、そこにだけ広告費が投じられているからです。他の選択肢が劣っているからではありません。
有料職業紹介は、どこからお金が出ているのか
構造の話をします。ここを理解しているかどうかで、担当者の言葉の受け取り方が変わります。
有料職業紹介事業者は、採用が決まった時点で、採用した側、つまり園や法人から手数料を受け取ります。求職者から費用を取ることは原則としてできません。あなたが無料で使えるのは、園が支払っているからです。
この仕組みは違法でも不誠実でもなく、制度として認められた形です。事業者は許可を受けて運営しています。実際、サービス側も自らの立場を明示しています。
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェントサービス「レバウェル保育士」が運営するメディアです。編集部には、元幼稚園教諭・保育士資格者のメンバーも在籍。 出典: hoiku.levwell.jp
現場経験のある人が関わっているサービスは、話が通じやすいという利点があります。専門用語の説明から始めなくて済むのは、実際に大きな違いです。
一方で、構造から導かれる特徴も理解しておく必要があります。採用が決まらなければ事業者に収入は入りません。つまり、決まることが前提の会話になります。これは担当者個人の人格の問題ではなく、事業として当然の性質です。
ここから導かれる実務上の注意点は2つです。1つ目、あなたが迷っている状態は、事業者にとっては前に進んでいない状態として扱われます。急かされていると感じたら、それは構造から出てくる圧力です。2つ目、紹介される求人は、その事業者が契約している園に限られます。世の中の求人全体から選んでいるわけではありません。
この2点を知っていれば、担当者の提案を「参考意見の1つ」として正しく位置づけられます。敵視する必要はまったくありませんが、判断を丸ごと預けるのは違います。
担当者に最初に伝えるべき4つのこと
初回の面談で何を話すかで、その後に紹介される求人の質が決まります。曖昧に伝えると、曖昧な求人が来ます。
1つ目、譲れない条件を3つに絞って伝える。勤務時間、通勤時間、休日、残業と持ち帰りの有無、給与、園の規模、担当する年齢。挙げればきりがありませんが、全部を伝えると優先順位が伝わりません。上位3つを明示してください。
2つ目、なぜ辞めたいのかを事実で伝える。「人間関係が合わない」ではなく、「担当が決まっておらず、誰に確認すべきか分からない状態が続いた」のように、状況として説明します。感情ではなく事実で伝えると、同じ問題を抱えていない園を探す材料になります。
3つ目、時期の希望を明確にする。幼稚園は年度で動くため、退職と入職のタイミングが限られます。年度末での退職を考えているのか、途中でも動けるのか。ここが曖昧だと、話が進みません。
4つ目、他のサービスも使っているかどうかを伝える。隠す必要はありません。むしろ伝えたほうが、同じ園に重複して応募する事故を防げます。同一の求人に複数経路から応募すると、園の側で混乱が起き、選考そのものに影響することがあります。
伝え方のコツとして、口頭だけでなく文章で送っておくことをおすすめします。面談の後にメールで「本日お伝えした条件はこの3つです」と書いて送る。担当者が複数の求職者を抱えている以上、記録が残っているほうが正確に扱われます。
登録する前に、自分の経歴を言葉にしておく
面談の質は、担当者の力量だけで決まるわけではありません。あなたが自分の経歴をどこまで言葉にできているかで、引き出される情報の量が変わります。
言葉にしておくべきものは4つです。
1つ目は、担当してきた年齢と人数です。何歳児のクラスを、何年間、どういう体制で担当したか。園の規模と職員の配置も添えると、相手が状況を想像できます。
2つ目は、担任以外に担ってきた役割です。行事の担当、教材の準備、実習生の受け入れ、保護者会の運営、預かり保育の担当。担任経験だけを書いて、それ以外を落としてしまう人が多いのですが、園が知りたいのは「入ってすぐ何を任せられるか」です。
3つ目は、使える道具や仕組みです。記録を端末で入力していたのか手書きだったのか、園で使っていた管理システムの種類、写真や動画の扱い方。園によって環境が違うため、経験の有無が配属の判断材料になります。
4つ目が、うまくいかなかった経験の説明です。ここを避ける人が多いのですが、面接で必ず聞かれます。事実として何が起き、自分はどう対応し、何を学んだか。この3段構えで書いておくと、感情的にならずに話せます。
書き出す作業は面倒ですが、1時間かければ終わります。この1時間を惜しむと、面談のたびに同じことを思い出しながら話すことになり、そのたびに内容がぶれます。文章として残しておけば、複数の相談先に同じ内容を渡せます。
読み手に伝わる文章として整えたい場合、業務文書の型を扱う学習は無駄になりません。事実を時系列に、簡潔に、誤解の余地なく書く。この技術は職務経歴書でも、園の記録でも同じように使えます。
在職中に動くか、辞めてから動くか
これは相談先の選び方より前に決めるべき問題です。どちらを選ぶかで、使える相談先も進め方も変わります。
在職中に動く利点は、収入が途切れないこと、そして条件が合わなければ現職に留まる選択が残ることです。焦らずに比較できるため、判断の精度が上がります。欠点は、面接の時間を確保しにくいこと。幼稚園の勤務は日中が埋まるため、面接を組める時間帯が限られます。
辞めてから動く利点は、時間の自由が効くこと。欠点は、収入が止まることで判断が急ぎがちになることです。次を決めずに辞めると、条件を妥協する方向に力がかかります。
幼稚園に特有の事情として、年度という区切りがあります。年度の途中で担任が抜けることは、園にも子どもにも影響が大きい。そのため、年度末での退職を前提に動くのが一般的です。ここを踏まえると、動き始める時期は逆算できます。
在職中に動く場合の実務的な注意を2つ。1つ目、面接の日程は担当者に調整してもらってください。自分で園と直接やり取りすると、勤務時間中の連絡が増えます。2つ目、現職の同僚や保護者には、決まるまで話さないことをおすすめします。情報が広がると、退職までの期間が働きにくくなります。
退職の手続きそのものについては、就業規則で定められた申し出の期限を確認してください。法律上の原則と、園の規則で定められた期間が異なる場合があります。トラブルになりそうなら、労働に関する公的な相談窓口に確認するのが確実です。
面接で、園の側が見ているもの
相談先を経由しても、最後に判断するのは園です。園が何を見ているかを知っておくと、準備の方向が定まります。
園が最も気にしているのは、続けてくれるかどうかです。採用には時間も費用もかかり、途中で抜けられると子どもにも影響が出ます。そのため、退職の理由と志望の理由に一貫性があるかを見ています。
ここでよくある失敗が、前の園の批判で説明を組み立ててしまうことです。事実として問題があったとしても、批判の形で話すと「うちでも同じことを言うのでは」と受け取られます。「こういう状況だったので、こういう環境で働きたい」という形に変換してください。同じ事実を、向かう先の話として話すということです。
2つ目に見られているのが、園の方針との相性です。行事を重視する園、遊びを中心に据える園、特定の教育方法を採用している園。方針は園ごとにはっきり違います。見学や説明の場で方針を聞き、それに対して自分がどう関われるかを話せると、話が具体的になります。
3つ目が、チームの中での動き方です。保育は複数の大人が同時に動く仕事なので、1人で完結する能力より、確認と共有ができるかが重視されます。前職での連携の取り方を、具体的な場面として話せるようにしておいてください。
そして、こちらから質問することも評価されます。何も聞かない人は、条件を確かめずに入って後で辞める人だと見られることがあります。前の章で挙げた確認事項のうち、担当者経由で聞けなかったものを面接の場で聞いてください。
初回の面談で、担当者の質を見極める
担当者には当たり外れがあります。これは事実として認めたほうが早い。見極めの材料になるのは、次の4点です。
その担当者が、園を実際に見ているか。「この園には訪問したことがありますか」「誰と話したことがありますか」と直接聞いてください。求人票の情報を読み上げるだけの人と、園長と話したことがある人では、持っている情報がまったく違います。
幼稚園と保育所の違いを理解しているか。幼稚園は学校教育法に基づく教育施設で、免許は教育職員免許法に基づきます。保育所は児童福祉法に基づく施設で、保育士は同法に基づく国家資格です。この区別が曖昧なまま話す担当者は、園側の事情も理解していない可能性が高い。
あなたの話を要約できるか。面談の終わりに、担当者があなたの条件を自分の言葉で言い直せるかを見てください。言い直せない人は、聞いていないか、理解していないかのどちらかです。
不都合な情報を出せるか。「この園の弱点は何ですか」と聞いてみてください。良い点しか出てこない場合、それは情報を持っていないか、出さないと決めているかのどちらかです。どちらにしても、その担当者から得られる判断材料は限られます。
担当者が合わないと感じたら、変更を申し出て構いません。多くの事業者では担当の変更に応じます。合わない相手と半年やり取りするより、最初の面談で判断したほうが時間の損失が小さくなります。
鵜呑みにしてはいけない言い方
面談でよく出てくる言い回しのうち、そのまま受け取ると判断を誤るものを挙げます。
「この求人は人気なので早めに決めたほうがいい」。実際に応募が集中している求人は存在します。ただし、この言い方は判断を急がせる効果があります。急かされたら、いったん止めてください。1日置いて消える求人なら、そもそも慎重に検討する時間が取れない求人です。
「アットホームな職場です」。求人票でも面談でも頻出しますが、中身がありません。何をもってそう言えるのかを聞いてください。答えられないなら、それは形容詞であって情報ではありません。
「残業はほとんどありません」。ここは必ず具体化してください。書類を書く時間が勤務時間の中に確保されているか、行事の前はどうなるか、持ち帰りが慣習化していないか。この3つを聞けば、実態が見えます。
「経験者なので即戦力として期待されています」。悪い話ではありませんが、裏を返せば研修や引き継ぎの期間が短いという意味にもなります。入職後にどういう体制で受け入れられるのかを確認してください。
「年収は前職より上げられます」。金額の総額だけで比較しないでください。固定残業代が含まれていないか、賞与の実績はどうか、手当の内訳はどうなっているか。総額が上がっても、労働時間が伸びていれば時間あたりの報酬は下がります。
この判断のために必要なのが、比較の物差しです。職種としての報酬水準を他の職種と同じ基準で見たい場合は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場のような職種別のデータを並べて眺めると、自分が提示された条件の位置が分かります。単体の金額を見ても、高いか低いかは判断できません。
複数の相談先を使うべきか
結論としては、2社から3社を併用するのが妥当です。理由を書きます。
1社に絞る利点は、やり取りが単純になることと、担当者があなたの状況を深く把握できることです。欠点は、その事業者が契約している園しか見えないこと、そして担当者の質に結果が完全に依存することです。
複数使う利点は、求人の重複していない部分が見えること、担当者を比較できること、そして1社の担当者の意見を相対化できることです。欠点は、面談とやり取りの手間が増えることと、同じ求人に重複応募するリスクがあることです。
このリスクは管理できます。紹介された園の名前を、自分でリストにして記録しておく。どのサービスからいつ紹介されたかを残しておけば、重複は防げます。表計算のシートで十分です。
4社以上に広げるのはおすすめしません。面談の時間が増えるだけで、求人の重複が増えていきます。在職中に転職活動をする場合、時間そのものが最も希少な資源です。
園を比較すること自体の重要性は、業界の情報としても指摘されています。
働き方改革が進む中で園ごとの労働環境も多様化しているため、就職や転職を考える際は複数の園を比較し、自分に合った職場を選びましょう。 出典: hoiku.levwell.jp
比較する対象は求人票ではなく園です。同じ求人票の書き方でも、中身は園ごとに違います。
求人票の空欄を、担当者経由でどう埋めるか
担当者を使う最大の利点は、求人票に書かれていない情報を取りに行けることです。ここを活用しないなら、エージェントを使う意味は半減します。
聞くべき項目を並べます。
職員の配置。クラスに何人の職員が入るのか、フリーの職員がいるのか、預かり保育の時間帯は誰が担当するのか。
書類の作成環境。手書きか端末入力か。書く時間が勤務時間の中に確保されているか。持ち帰りの慣習があるか。
行事の負荷。年間の行事数、準備にかかる期間、休日出勤の有無。
離職の状況。直近で何人が辞めたか、勤続年数の分布はどうか。園の側が答えたがらない項目ですが、担当者が把握していることがあります。
受け入れの体制。入職後に誰が教えるのか、期間はどれくらいか。
これらを「面接で自分から聞きにくいこと」として担当者に依頼してください。担当者経由なら、園との関係を悪くせずに確認できます。これはエージェントを使う実務的な理由の中で、最も価値が大きい部分です。
もう1つ、勤務時間の構造そのものを理解しておくと、質問の精度が上がります。幼稚園の勤務は教育時間だけで完結せず、預かり保育の時間帯や行事の準備が加わることで、園ごとに実際の拘束時間が変わります。「何時から何時までですか」ではなく、「教育時間の前後に、実際は何時から何時まで園にいますか」と聞いたほうが、実態に近い答えが返ってきます。
条件の交渉を、誰にやってもらうか
給与や勤務条件の交渉は、自分でやるか、担当者に任せるかを選べます。
担当者に任せる利点は、直接言いにくい話を代わりに伝えてもらえること、そして相場を踏まえた落としどころを知っていることです。欠点は、担当者が採用を決めたい立場にあるため、交渉が強く進まない可能性があることです。
自分で交渉する利点は、意図が正確に伝わること。欠点は、園との関係が始まる前に印象を左右する可能性があることです。
現実的な折衷案として、金額そのものは担当者に任せ、働き方に関わる条件は自分で確認する形をおすすめします。金額は相場の話なので代行に向いていますが、業務範囲や勤務時間の実態は、自分が納得するまで聞いたほうが確実です。
交渉に入る前に、自分の中で下限を決めておいてください。この金額を下回るなら受けない、この労働時間を超えるなら受けない、という線です。決めていないと、提示された条件に引きずられます。
なお、資格職の転職では、金額よりも配属先や業務範囲で条件が大きく変わることが珍しくありません。同じ資格でも働く場所によって何が変わるのかという観点は、企業薬剤師への転職ガイド|年収・働き方・中途採用の壁を突破する方法【2026年版】に、業界内で場所を移したときの変化が整理されています。分野は違いますが、資格職の転職で見られる部分は共通しています。
断り方と、辞退のタイミング
断ることに罪悪感を持つ必要はありません。ただし、断り方には順番があります。
紹介された求人を受けない場合は、理由を1つ添えて早めに伝えてください。「通勤時間が条件を超えるため」「行事の休日出勤が条件に合わないため」。理由が具体的であるほど、次に来る紹介の精度が上がります。理由を言わずに断り続けると、担当者はあなたの条件を推測できません。
選考の途中で辞退する場合は、遅くなるほど関係者に影響が出ます。園は面接の時間を確保し、他の候補者の選考を調整しています。辞退を決めたら、その日のうちに担当者へ連絡してください。
内定を受けた後の辞退は、可能ではありますが影響が大きくなります。園は採用の準備を進め、事業者は手数料の扱いが発生します。だからこそ、内定を受ける前の段階で条件を詰め切っておく必要があります。「入ってから相談しよう」と考えた項目は、ほぼ確実に後で問題になります。
サービスそのものの利用を止める場合も、連絡を入れて構いません。連絡せずに放置すると、その後も紹介の連絡が続きます。
相談先を使わない選択肢も並べておく
エージェントを使わない道も、正当な選択です。
園への直接応募には、明確な利点があります。園の側に採用の手数料が発生しないため、条件面で余地が生まれることがあります。また、あなたの意図が仲介を介さずに伝わります。行きたい園が決まっているなら、直接問い合わせるのが最短です。
自治体の窓口も、費用の構造が違います。資格を持つ人に現場へ戻ってもらうことを目的とした仕組みなので、短時間勤務や復職を前提とした相談がしやすい傾向があります。制度の有無や内容は自治体ごとに異なるため、住んでいる市区町村の担当課に確認してください。
知人からの紹介は、情報の正確さという点で最も優れています。実際に働いている人の話は、求人票にも面談にも出てこない部分を含みます。ただし、断りにくくなるという副作用があるので、紹介を受ける段階で「話を聞いたうえで判断する」と伝えておいてください。
労働条件そのものに問題がある状態、たとえば賃金が支払われない、明示された条件と実態が違うといった場合は、転職の相談ではなく労働に関する相談の領域です。地域の窓口は厚生労働省の案内から辿れます。転職で解決しようとする前に、いま起きていることが法的に問題のある状態かどうかを確認したほうがよい場面もあります。
持っている資格の組み合わせで、選べる範囲が変わる
相談先に登録する前に確認しておきたいのが、自分が持っている資格の組み合わせです。ここで選択肢の広さが決まります。
幼稚園教諭免許状だけを持っている場合、応募できるのは幼稚園と、免許で担える範囲の職種です。保育士資格も併せて持っている場合は、保育所や認定こども園を含めた広い範囲が対象になります。認定こども園では、両方を持つ保育教諭が中心的な立場になるため、選考で有利に働く場面があります。
片方しか持っていない場合の扱いは、施設の類型や自治体の運用によって変わってきました。経過措置や特例が設けられてきた経緯もあり、時期によって扱いが違います。自分がどの範囲に応募できるのかは、思い込みで判断せず、募集要項の記載を確認し、不明な点は園や自治体の担当課に問い合わせてください。
免許の状態そのものも確認事項です。有効期間や更新に関する取り扱いは法改正で変わっています。長く現場を離れていた場合は、授与を受けた都道府県の教育委員会や文部科学省の案内で、自分のケースがどう扱われるかを確かめておいてください。面談の場で「たぶん大丈夫です」と答えてしまうと、後で手続きに時間がかかります。
担当者に伝えるときは、持っている資格を正確に列挙してください。免許の種別、取得した年、保育士資格の有無。曖昧に伝えると、応募できない求人を紹介されて時間を無駄にします。
転職以外の出口も、選択肢として並べる
相談先の話を続けてきましたが、出口が転職だけとは限りません。ここも整理しておきます。
同じ幼児教育の分野の中でも、幼稚園、認定こども園、預かり保育、子育て支援の拠点と、働く場所によって勤務のリズムは変わります。資格職が働く場所を変えることで条件が変わる構造は、他の分野にも共通します。看護師におすすめの職場・働き方・転職支援ツールを徹底解説は、同じ資格でも配属先によって働き方が大きく違うことを扱った内容で、職場選びの考え方として参考になります。
個人で仕事を受ける形に移る道もあります。子育て支援の講座、保護者向けの相談、教材や遊びの企画、教育系サービスの内容づくり。現場を知っている人にしか書けない、話せない領域は確実に存在します。独立の手順や案件の取り方は、インテリアコーディネーターのフリーランス独立ガイド|年収・案件獲得・働き方に、専門性を持つ人が個人で仕事を取りに行く流れとして整理されています。
在宅で完結する仕事と組み合わせる形もあります。園での勤務日数を抑え、家でできる仕事を足す。体力や家庭の事情で常勤が難しい人にとって、現実的な設計です。
こうした道を選ぶ場合に効いてくるのが、書く力です。記録や連絡帳を毎日書いてきた経験は、業務文書を書く訓練としてはかなり濃い。文章の型を整理したい場合、ビジネス文書検定の学習範囲は、目的に沿って簡潔に書く技術を扱っています。園の記録も、外の仕事で求められる文章も、読み手に正確に伝えるという点では同じです。
市場を見てきた立場からの観察
在宅ワークと業務委託の市場を20年運営してきた立場から、2つ書いておきます。
1つ目。仲介を挟む取引を長く見ていると、うまくいっている人は仲介を否定していません。仲介を使う場面と、自分で動く場面を分けています。逆に、すべてを仲介に任せる人と、すべてを自分でやろうとする人の両方が、同じくらい遠回りをしています。転職の相談先も同じで、任せる部分と自分で確かめる部分を分けられるかどうかが分かれ目です。
2つ目は、報酬の構造についてです。仲介が何段も入る取引では、依頼する側が払った金額と、受け取る側に届く金額の差が広がります。依頼者と受け手が直接つながる形、つまり手数料0%で取引できる仕組みでは、同じ予算で依頼者はより多く頼め、受け手の手取りは厚くなります。金額が跳ね上がるという話ではなく、手元に残る質が変わるという話です。転職の場面でも、園が採用に費用をかけずに済む直接応募には、条件面での余地が生まれることがあります。構造を知っている人だけが、その余地に気づけます。
最後に、この記事の出発点に戻ります。相談先を選ぶ基準は、求人数でもサポートの手厚さでもありません。どこからお金が出ているのかを理解したうえで、目の前の担当者が園を実際に知っているかを確かめる。この2つができていれば、どの経路を使っても大きくは外しません。判断を預けず、材料を集めるために使う。それが相談先との正しい距離の取り方です。
よくある質問
Q. 転職エージェントの利用料は、求職者が払うのですか?
有料職業紹介事業者は、採用が決まった時点で採用した園や法人から手数料を受け取る仕組みです。求職者から費用を取ることは原則としてできません。無料で使えるのはそのためですが、事業として採用が決まることを前提とした会話になる点は理解しておいてください。
Q. 相談先は何社くらい使うのが適切ですか?
2社から3社の併用が現実的です。1社だとその事業者が契約している園しか見えず、担当者の質に結果が左右されます。4社以上に広げると求人が重複し、面談の時間だけが増えます。紹介された園名を自分でリスト化しておけば、重複応募も防げます。
Q. 担当者が合わないと感じたら、変更してもらえますか?
多くの事業者は担当の変更に応じます。合わない相手とやり取りを続けるより、初回の面談で判断したほうが時間の損失が小さくなります。見極めの材料は、その担当者が園を実際に訪問しているか、幼稚園と保育所の制度上の違いを理解しているか、あなたの条件を自分の言葉で言い直せるかの3点です。
Q. 面接で自分から聞きにくいことは、どう確認すればいいですか?
担当者経由で確認するのが有効です。職員の配置人数、書類を勤務時間内に書けるか、行事の休日出勤、直近の離職状況、入職後に誰が教えるか。これらを依頼すれば、園との関係を悪くせずに情報を得られます。エージェントを使う実務的な価値は、この部分に最も表れます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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