名刺管理アプリ比較2026|Sansan vs Eight vs myBridge vs SKYPCE|コスパで選ぶ

清水 智也
清水 智也
名刺管理アプリ比較2026|Sansan vs Eight vs myBridge vs SKYPCE|コスパで選ぶ

この記事のポイント

  • SansanとEightの違い
  • EightとmyBridgeの比較を早見表で即答
  • 個人利用なら完全無料のmyBridge

人事を15年やってきて、数えきれないほどの人脈(名刺)を管理してきた清水です。

「名刺なんて今の時代、デジタルで十分でしょ?」 「SNSで繋がれば名刺管理アプリなんていらないよね」

そんな声を聞くことも増えましたが、人事を長く務めた私の経験から言わせてもらえば、名刺は「単なる連絡先」ではなく「企業の資産」であり「個人の信頼の履歴」です。特に2026年現在、AI(人工知能)の進化によって名刺管理アプリは単なるデータ化ツールから、営業支援や採用支援を行う「インテリジェンスツール」へと進化を遂げています。

「それ、ほんまにやるん?」と言いたくなるような高額なシステムを導入して使いこなせない企業も見てきましたし、逆に無料ツールを使い倒して驚くような成果を上げているフリーランスも見てきました。

今回は、2026年現在の市場で主要な3大アプリ「Sansan」「Eight」「myBridge」を徹底比較し、元人事の視点から「どれが一番コスパが良いのか」「今のビジネス環境に最適なのはどれか」を忖度なしで解説します。

先に結論からお伝えします。個人利用なら、完全無料で名刺のデータ化からエクスポートまでできるmyBridgeが第一候補です。デジタル名刺交換や人脈SNSとしての機能も欲しいならEight(無料版)、組織として営業や採用に名刺を活かしたい法人ならSansanを選べば間違いありません。それぞれの料金・機能の違いは、この後の早見表ですぐに確認できます。


【結論早見表】Sansan・Eight・myBridgeの違いを比較(2026年)

「sansan eight 違い」「eight mybridge 比較」と検索される方が非常に多いので、まず3サービスの違いを1枚の早見表にまとめます。料金は各公式サイトで確認できた2026年6月時点の情報です。仕様や料金は変わり得るため、契約前には必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。

項目 Sansan Eight myBridge
提供元 Sansan株式会社 Sansan株式会社 LINE
主な対象 法人(中堅〜大手) 個人・中小チーム 個人・フリーランス・小規模チーム
個人利用の料金 不可(法人契約のみ) 無料(プレミアムは月額600円) 完全無料
チーム利用の料金 個別見積もり(公式サイトでは料金非公開) Eight Team:基本使用料19,800円/月(税抜)+11人目以降1人500円/月(税抜) 無料(共有名刺入れ)
名刺データのダウンロード プレミアム(月額600円)のみ 無料で可能
位置づけ 営業DXの基盤・組織の人脈データベース 人脈SNS・デジタル名刺交換 純粋な名刺データ化・整理

出典: Sansan公式「価格」ページ(料金は個別見積もり)、Eight Team公式料金ページEight Team公式ブログ(無料版とプレミアムの比較)

SansanとEightの違いは?同じ会社の「法人向け」と「個人向け」

意外と知られていませんが、SansanとEightはどちらもSansan株式会社が提供するサービスです。最大の違いは「名刺データを誰が持つか」にあります。

  • Sansan: 会社が契約し、名刺データは組織の資産として全社で共有・活用する。料金は個別見積もりの法人契約のみ。
  • Eight: 個人がアカウントを持ち、名刺データは個人のもの。転職しても自分の人脈をそのまま持っていける。基本無料。

つまり「会社の営業力を上げるためのデータベースがSansan、個人の人脈を一生モノにするアプリがEight」と覚えておけば間違いありません。会社でSansanを使いながら、個人ではEightを併用しているビジネスパーソンも多くいます。

EightとmyBridgeの比較|個人利用ならどっちを選ぶ?

個人利用で迷うのが「Eight か myBridge か」です。判断基準はシンプルで、名刺データを外に出したいかどうかです。

  • myBridge: 名刺のデータ化・整理・エクスポートまですべて無料。「とにかくタダで正確に管理したい」ならこちら。
  • Eight: 無料版でも名刺管理はできますが、CSVダウンロードなど全機能を使うには月額600円のプレミアムが必要。その代わり、相手の昇進・転職がプロフィール更新で通知される「人脈SNS」としての価値があります。

名刺を「連絡先リスト」として使いたいならmyBridge、「生きた人脈」として育てたいならEight、という住み分けです。両方無料で始められるので、併用して使用感を比べるのも現実的な選択肢です。

名刺管理ソフトのシェアは?Sansanが13年連続No.1

法人向け名刺管理ソフトのシェアは、調査データが公表されています。シード・プランニングの2026年1月調査によると、Sansanは売上シェア85.8%で13年連続シェアNo.1、契約件数は1万1000件を突破しています。法人向け有料名刺管理サービスの市場規模は2024年に約291億円となり、2026年には355億円規模への拡大が予測されています。

Sansan、法人向け名刺管理サービス13年連続シェアNo.1〜契約件数1万1000件を突破し、業界シェア率85.8%〜

出典: Sansan株式会社 プレスリリース(2026年1月)

つまり「法人向け」というレイヤーではSansanの一強です。一方、個人向けアプリ(Eight・myBridge)には公的なシェア統計がないため、ここは「無料で何ができるか」で選ぶのが正解です。


2026年、なぜ今「名刺管理アプリ」が必要なのか?

2026年、ビジネスシーンでは対面での商談が完全に戻ってきた一方で、商談の記録や人脈の可視化に対する要求は以前よりも遥かに厳しくなっています。

経済産業省のDXレポートでは、既存システムの刷新とデジタル技術の活用が企業の持続的な成長に不可欠であるとされており、名刺情報のデータ化はその基盤となる顧客接点の可視化に直結します。

出典: 経済産業省「DXレポート2(中間取りまとめ)」

AIによる「名刺の資産化」が加速

かつての名刺管理は「名前と電話番号を打ち込む作業」でした。しかし、2026年の最新アプリはOCR(光学文字認識)の精度がほぼ100%に達し、読み取った瞬間にAIがその企業の最新ニュース、決算情報、さらには人事異動の情報まで自動で紐付けてくれます。

人事をやっていた頃、私はよく「名刺は腐る」と言っていました。相手が転職したり昇進したりしても、紙の名刺は更新されないからです。名刺管理アプリを使う最大のメリットは、「相手の最新状態」を常にキャッチアップできることにあります。

コンプライアンスとセキュリティの強化

2026年、個人情報の取り扱いはさらに厳格化されています。詳細は個人情報保護委員会の公式サイトで最新のガイドラインを確認できますが、紙の名刺を机に放置したり、個人のスマホの連絡帳にそのまま入れたりすることは、企業にとって大きなリスクです。法人向けの名刺管理アプリを導入することは、もはやマナーではなく「義務」に近い状態といえるでしょう。

採用と営業のボーダレス化

私がフリーランスの採用コンサルタントとして独立して感じるのは、名刺管理アプリが「最強の採用候補者リスト」になるということです。過去に名刺交換した相手が転職を考えているタイミングをAIが通知してくれる機能など、名刺管理は「攻めの採用」にも直結しています。


法人シェアNo.1:Sansan(サンサン)の圧倒的実力とコスト

まずは、名刺管理業界の巨人「Sansan」です。大手メーカーの人事部にいた頃、導入を検討したことがありますが、その機能はもはや「名刺管理」という枠を超えています。

Sansanの特徴:組織の「面」を可視化する

Sansanの最大の特徴は、会社全体のつながりを可視化できることです。「うちの営業部長が、実はあそこの役員と10年前に名刺交換していた」といった情報が瞬時にわかります。

  • 営業DXの基盤: 名刺情報がCRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援)と自動連携。
  • 組織ツリーの自動生成: 名刺を取り込むだけで、相手企業の組織図が自動で出来上がります。
  • 圧倒的なAI活用: 2026年版では、交換した相手のSNS投稿やニュースをAIが要約し、「商談のネタ」として毎朝通知してくれる機能が非常に強力です。

Sansanの費用感(2026年予測)

Sansanは基本的に「法人向け」であり、料金は個別見積もりです。一般的には以下の構成になります。

項目 概算費用
初期費用 100,000円〜
月額ライセンス費用 ユーザー数・名刺枚数に応じた変動(月額50,000円〜)
スキャナレンタル代 数千円/月

元人事の視点:Sansanは「投資」か「浪費」か

正直に申し上げます。社員数50名以上の組織で、人脈を組織の資産として本気で活用したいならSansan一択です。初期費用や月額料金は高いですが、営業のバッティング防止や、過去の接点を利用したアプローチにかかる時間を削減できるメリットを考えれば、投資回収率(ROI)は非常に高い。

ただ、10名以下のスタートアップやフリーランスが「流行っているから」という理由だけで導入するのは、「それ、ほんまにやるん?」と言いたくなります。宝の持ち腐れになる可能性が高いからです。


個人・チーム向けの定番:Eight(エイト)の進化

Sansanと同じSansan株式会社が提供している「Eight」。もともとは個人向けでしたが、2026年現在は「Eight Team」という法人・チーム向けプランが中小企業の間で爆発的に普及しています。

Eightの特徴:SNS的な「つながり」を重視

Eightの最大の特徴は、名刺交換した相手もEightを使っている場合、プロフィールが更新されると通知が来ることです。

  • デジタル名刺交換: QRコードやURLによる交換が2026年はもはや標準。
  • Eight Teamの利便性: 月額数千円から利用でき、チーム内で名刺情報を共有可能。
  • スキル・経歴の可視化: 名刺には書かれていない相手の詳細なスキルや実績がわかる。

Eightの費用感(2026年現在)

プラン 費用 特徴
個人向け(無料) 0円 基本的な名刺管理・SNS機能
Eightプレミアム 月額600円程度 データエクスポート、全項目入力
Eight Team 基本料15,000円/月〜 チーム共有、共有タグ付け、CSV出力

元人事の視点:Eightは「リファラル採用」の最強ツール

人事目線で言うと、Eightはリファラル(紹介)採用の宝庫です。「あの人、最近プロフィールのスキル欄に『Python』を足したな。うちのシステム部で探しているエンジニア像に近いかも」といった使い方ができます。

エンジニアなどの専門職をチームに迎え入れたい場合は、エンジニアの仕事内容・スキル・将来性を詳しく見るなどで最新の動向をチェックしておくと、ミスマッチを防ぐことができます。

ここだけの話ですが、中途採用で高いエージェント料(年収の35%など)を払うくらいなら、Eight Teamを入れて全社員のつながりを可視化した方が、採用コストは劇的に下がります。1人採用できれば、数年分の利用料がペイできてしまう計算です。


高機能・完全無料の衝撃:myBridge(マイブリッジ)

LINE株式会社が提供する「myBridge」。2026年になっても「高精度なOCR」「無制限の登録」「完全無料」という三拍子揃った姿勢を崩しておらず、フリーランスや中小企業の強い味方です。

myBridgeの特徴:シンプルかつ必要十分

「余計な機能はいらない、とにかく名刺をデータ化して整理したい」という層にはmyBridgeが最適です。

  • LINE連携: LINEのトークルームで名刺情報を共有できるのが圧倒的に便利。
  • 一括取り込みサービス: 大量の名刺を郵送すると代行入力してくれるサービス(一部有料)もあり。
  • 全項目手入力: AIによる読み取りだけでなく、オペレーターによる手入力(2026年はAIによる超高精度チェック)で正確性を担保。

myBridgeの費用感

  • 基本機能: 完全無料
  • 共有名刺入れ: 無料
  • データエクスポート: 無料

元人事の視点:myBridgeは「コスト意識の高い」プロの選択

「採用は投資。でも無駄金は使わない」が信条の私から見ると、myBridgeのコスパは異常です。特にフリーランスとして独立した直後や、小規模なプロジェクトチームであれば、まずはmyBridgeで十分。

セキュリティ面でもLINEのインフラを使っているため、並の中小企業のサーバーよりよっぽど信頼できます。詳細は中小企業庁の公式ページなどで紹介されている中小企業向けのIT化支援施策なども参考にすると、コストを抑えたDX推進のヒントが見つかるはずです。ただし、Sansanのような「企業分析AI」や「組織図自動作成」といった高度な営業支援機能はないため、そこを割り切れるかどうかがポイントです。


法人向けのもう一つの選択肢:SKYPCE(スカイピース)

法人での名刺管理をセキュリティ重視で検討する場合、SKYPCE(スカイピース)も選択肢に入ります。提供元はソフトウェア開発で知られるSky株式会社で、法人向けに特化した名刺管理サービスです。

高精度なOCRによる名刺のデータ化に加え、CRM/SFAとの連携や、同社のIT資産管理製品「SKYSEA Client View」などと組み合わせた情報統制のしやすさが特徴です。スマートフォンアプリから名刺を取り込み、組織内で共有・活用できます。

料金は非公開(要問い合わせ)で、利用規模や構成に応じた法人向けの提案となります。個人での手軽な利用というより、セキュリティやガバナンスを重視する法人での導入に向いたサービスです。

項目 内容
提供元 Sky株式会社
対象 法人向け
料金 非公開(要問い合わせ)
主な特徴 高精度OCR/CRM・SFA連携/SKYSEA等との情報統制
提供形態 スマートフォンアプリ+管理機能

2026年版 名刺管理アプリ徹底比較表

主要3アプリの機能を、2026年の最新状況に基づいて比較テーブルにまとめました。

比較項目 Sansan Eight (Team) myBridge
ターゲット 大手・中堅企業 中小企業・個人 個人・フリーランス・小規模チーム
主な用途 営業 DX・組織的な人脈活用 人脈管理・ソーシャル networking 純粋な名刺データ化・管理
OCR精度 極めて高い(AI+人) 高い(AI+人) 高い(AI+人)
CRM/SFA連携 非常に豊富 一部可能(APIあり) 基本的なエクスポートのみ
独自機能 組織図自動生成・企業ニュースAI プロフィール更新通知 LINE連携・共有名刺入れ
コスト(月額) 50,000円〜(個別見積) 15,000円〜(チーム用) 0円
セキュリティ 最高水準(金融機関導入多数) 高い 高い(LINE基準)

元人事マネージャーが教える「失敗しない選び方」のポイント

人事をやっていた頃、新しいシステムを導入しては社員から「使いにくい」「入力が面倒」と不満をぶつけられた経験が何度もあります。その教訓を活かし、名刺管理アプリ選びで失敗しないための3つの基準をお伝えします。

1. 「誰が、何のために使うのか」を明確にする

  • 営業部門の売上を最大化したい: Sansan一択です。他部署が持っている接点を知るだけで、成約率が1.2〜1.5倍変わるというデータもあります。
  • 全社でゆるく人脈を共有したい: Eight Teamが最適です。SNS感覚で使えるため、社員の導入ハードルが低いです。
  • 自分だけで管理できればいい、コストはかけたくない: myBridgeで決まりです。

2. データ化のスピードと精度

2026年のAIは凄いですが、やはり「手入力による校閲」が入るかどうかで、名前の漢字の間違いなどが変わります。SansanやEightはここが非常に強固です。重要な商談の前に、相手の名前を間違えて記憶していることほど恥ずかしいことはありません。

3. 他のツールとの相性

すでにSalesforceHubSpotSlackなどを導入しているなら、それらと「自動で」つながるアプリを選んでください。手動でCSVを書き出してインポートするなんて、忙しい現場の人間は絶対に続きません。「入力しなくてもデータが溜まっていく環境」を作れるのが、良い名刺管理アプリです。


セキュリティ・データ管理の比較

名刺は個人情報の塊であり、選定の際は機能や料金だけでなく「データがどう保管され、どう扱われるか」も必ず確認すべきポイントです。人事として個人情報の取り扱いに神経を使ってきた立場から、一般的な観点を整理します。

  • データの保管・暗号化: いずれのサービスも通信の暗号化やクラウド上でのデータ保管を行っている点は共通していますが、暗号化の方式やデータセンターの所在地、監査の有無といった詳細は公式サイトのセキュリティページやホワイトペーパーで公開されている範囲が異なります。特に法人契約の場合は、情報システム部門が納得できる水準の開示があるかを見積もり段階で確認しておくと安心です。
  • プライバシーポリシー上の利用範囲: 各社ともプライバシーポリシーで、取得した名刺情報をサービス改善やAI機能の学習にどこまで利用するかを定めています。特にAIによる企業情報の自動紐付けのような機能は、裏側でどのデータをどう処理しているかが気になるところなので、契約前にポリシーの該当箇所に目を通しておくことをおすすめします。
  • 退会時のデータ削除: サービスを解約・退会した場合に、蓄積した名刺データがどのタイミングでどう削除されるかも、規約やヘルプページで確認しておきたい項目です。特に法人契約では、退職者のアカウント削除時に組織側のデータがどう扱われるかも合わせて確認しておくと、後々のトラブルを防げます。
  • Eightの公開プロフィール仕様: Eightは名刺交換した相手同士でプロフィールが公開・共有される「人脈SNS」的な仕様が特徴です。便利な半面、どの項目が誰にどこまで見えるのかは設定次第で変わるため、公開範囲の設定は一度自分の目で確認しておくと安心です。

いずれの項目も、仕様は改定される可能性があるため、最新の内容は必ず各公式サイトのプライバシーポリシー・セキュリティページで確認してください。

名刺データの移行手順

「今のアプリからデータを持ち出せるか」は、サービス選定において料金と同じくらい重要な観点です。特に個人向けアプリは、将来的に乗り換えたくなったときにデータをどう引き継ぐかを事前にイメージしておくと安心です。

EightからmyBridgeへの移行

Eightは無料版だとCSVでのデータエクスポートがプレミアム機能(月額600円)に限定されています。そのため、Eightに蓄積した名刺データをmyBridgeに移したい場合は、一度プレミアムに加入してCSVを書き出す、もしくは名刺を再スキャンしてmyBridge側に取り込み直す、という2つの選択肢になります。データ量が多い場合は、一時的にプレミアムへ加入してエクスポートしてしまう方が結果的に手間が少ないケースが多いです。

myBridgeからExcel等への移行

myBridgeは基本機能として名刺データのエクスポートが無料で用意されているのが強みです。アプリの設定メニューからCSV形式で書き出せば、Excelやスプレッドシートにそのまま取り込んで独自の顧客リストとして管理できます。エクスポート時は、会社名や部署名などの表記ゆれ(全角・半角、旧社名など)が残っていることがあるため、インポート先での重複チェックや名寄せを一手間かけておくと、その後の管理が楽になります。

移行時の注意点

  • エクスポート形式(CSV / vCard等)や文字コードはアプリのバージョンで変わることがあるため、移行直前に必ず公式ヘルプで手順を確認してください。
  • 大量の名刺データを移す場合は、いきなり全件を移行するのではなく、まず一部だけ試してフォーマットのズレがないかを確認してから本移行するのが安全です。
  • 個人情報を含むデータのため、エクスポートしたファイルの保管場所やアクセス権限にも注意を払ってください。

3強以外の選択肢と選外理由

今回はSansan・Eight・myBridgeの3サービスを軸に比較しましたが、名刺管理アプリの選択肢はこれだけではありません。他の選択肢とその選外理由も押さえておくと、選定の視野が広がります。

  • CamCard等の海外系アプリ: 中国発のCamCardをはじめ、海外製の名刺管理アプリも以前から存在します。OCR精度や多言語対応に強みがある一方、国内3サービスに比べるとサポート体制や日本語での情報開示が手薄になりがちで、法人での本格導入例も国内勢に比べると限定的です。個人利用で試すこと自体は選択肢になりますが、今回は法人・個人問わず国内での実績・情報量を重視し、3強との横並び比較の対象からは外しました。
  • Wantedly Peopleの名刺管理終了という教訓: かつて人気を集めた名刺管理アプリ「Wantedly People」は、名刺管理機能の提供を終了した経緯があります。無料で使いやすいサービスだった分、多くのユーザーがデータの移行対応を迫られました。この一件が示す教訓はシンプルで、「どれだけ便利でも、サービス終了時にデータを持ち出せる仕組みがあるかどうか」を事前に確認しておくことの重要性です。myBridgeのように無料でもエクスポートが用意されているアプリは、この観点で安心材料になります。

いずれのサービスも今後仕様やサポート状況が変わる可能性があるため、導入前には必ず各公式サイトで最新の提供状況を確認してください。

法人がSansanを検討する際の費用感の掴み方

Sansanは料金が個別見積もりのため、「結局いくらかかるのか」が最もわかりにくいポイントです。人事として何度も見積もりを取り寄せた経験から、確認すべき項目を整理します。

見積もり時に確認すべき項目

  • 課金体系: ユーザー数課金なのか、取り込む名刺枚数課金なのか、契約形態によって費用の伸び方が大きく変わります。
  • 初期費用の内訳: 導入時のセットアップ費用に加え、スキャナ機器のレンタル・購入費用が別立てになっていないかを確認します。
  • オプション機能の要否: CRM/SFA連携、組織図の自動生成、企業ニュースのAI要約など、どこまでを標準機能として使い、どこからが追加オプションかを事前に切り分けておくと、想定外の追加費用を防げます。
  • 契約期間・解約条件: 最低契約期間や、途中解約時の扱いも見積もり段階で必ず確認しておきたい項目です。

Eight Teamで足りるケースの判断基準

すべての企業がSansanクラスの機能を必要としているわけではありません。以下のような場合は、Eight Teamでも十分に運用できるケースが多いです。

  • 名刺情報を「チームで共有できればよい」程度で、組織図の自動生成や企業ニュースのAI分析までは求めていない場合
  • 従業員数が数名〜十数名規模で、営業部門間のバッティング防止のような大規模な組織運用が必要ない場合
  • すでにCRM/SFAを別で運用しており、名刺管理アプリ側には高度な連携機能を求めていない場合

逆に、複数拠点・複数部署にまたがる大人数の組織で、名刺情報を全社的な営業資産として活用したい場合は、Eight Teamでは機能・拡張性の面で不足が出てくることが多く、Sansanの検討価値が高くなります。具体的な費用感は組織規模によって変わるため、最終的には複数社から見積もりを取り、Sansan・Eight Team双方で見積もりを比較することをおすすめします。

よくある質問

Q. myBridgeは無料で使い続けられますか? A. 基本機能・データエクスポート・共有名刺入れを含め、無料で提供されている範囲は現時点では広く、多くの個人利用であれば無料のまま使い続けられます。ただし、料金プランは将来的に変更される可能性があるため、最新の提供条件は必ずmyBridge公式サイトで確認してください。

Q. 会社でSansanを使いつつ、個人でEightを併用してよいですか? A. SansanとEightは別サービスとして提供されているため、会社の名刺データはSansanで組織として管理し、個人の人脈はEightで別途管理するという併用は実務上よく行われています。ただし、会社の名刺データの取り扱いについては、勤務先の情報管理規程や利用ルールに従う必要があるため、判断に迷う場合は所属先の情報システム部門やコンプライアンス担当に確認するのが確実です。

Q. 名刺データを持ち出す際に個人情報保護の観点で気をつけることはありますか? A. 名刺には氏名・会社名・連絡先といった個人情報が含まれるため、エクスポートしたデータの保管・共有には注意が必要です。社外にファイルを送付する際のアクセス権限管理や、退職・契約終了時のデータ削除ルールなど、社内の個人情報管理規程に沿って運用することが前提になります。詳細なガイドラインは個人情報保護委員会の公式サイトで随時更新されているため、判断に迷う場合は参照してください。


結論:2026年、あなたが選ぶべきアプリはこれだ!

15年の人事経験と、1年間のフリーランス活動を通じて出した結論は以下の通りです。

  • 「予算はある。組織の営業力を根本から変えたい」経営者・マネージャーの方 → Sansanを導入しましょう。高いですが、それは「名刺入れ」ではなく「営業を自動化するインフラ」への投資です。
  • 「チームでの情報共有を始めたいが、まずは手軽にやりたい」中小企業の担当者の方 → Eight Teamがお勧めです。リファラル採用にも転用できるのが、人事目線では最大の魅力です。
  • 「1円もかけたくない。でも正確に管理したい」フリーランス・副業の方 → myBridge一択です。浮いた予算を自己研鑽や@SOHOでの広告費に回しましょう。

名刺管理は、未来のビジネスチャンスをストックする作業です。「それ、ほんまにやるん?」と迷っている間に、あなたの貴重な人脈はどんどん「腐って」いきます。まずは今日ご紹介したいずれかのアプリをインストールして、手元にある10枚の名刺をスキャンするところから始めてみてください。@SOHOの人事・労務の仕事ガイドでは、人事経験を活かして在宅で取り組める仕事の内容や報酬相場も紹介しています。


よくある質問

Q. myBridgeが完全無料なら、高額なSansanを導入するメリットは何ですか?

Sansanの最大の特徴は、企業全体の「人脈資産」を可視化・共有できる点にあります。単なるデータ化だけでなく、組織内の誰がどの企業の決裁者と接点があるかを瞬時に把握でき、戦略的な営業活動が可能です。また、反社会的勢力のチェック機能や高度な権限管理など、大企業が求める厳しいセキュリティ基準を満たしている点も、無料アプリにはない大きな強みといえます。

Q. Eightの個人版とチーム版(Eight Team)の決定的な違いは何ですか?

個人版は名刺の「保管・検索」が主目的ですが、チーム版は「共有」が目的です。チーム版では同僚が交換した名刺も閲覧・共有できるため、担当者の不在時や異動時の引き継ぎがスムーズになります。また、名刺データをCSVで一括出力できる機能はチーム版限定であり、SFAやCRMとの連携を視野に入れている場合は必須となります。コストを抑えつつ小規模で共有を始めたい組織に最適です。

Q. 2026年現在、スマホ撮影によるスキャン精度に差はありますか?

OCR(文字認識)技術は向上していますが、依然として各社で差があります。myBridgeは高いOCR精度が武器ですが、SansanやEightはAIに加えて「オペレーターによる手入力補正」を組み合わせることで、ほぼ100%の精度を維持しています。2026年はAI解析が主流ですが、部署名の微細な変更や複雑なレイアウトを正確に捉えたい場合は、人による確認工程があるSansanやEightが有利です。

Q. 退職した社員がアプリに登録していた名刺データはどうなりますか?

法人向けのSansanやEight Teamであれば、社員が退職してもデータは「企業の資産」として残ります。管理者がアカウントを停止しても、過去の接触履歴は組織内で共有し続けられるため、引き継ぎ漏れを防げます。一方、個人版アプリを業務で使わせていた場合、データは「個人の所有」となり、退職時に人脈が持ち出されるリスクがあります。情報漏洩対策としては、法人向けプランでの一括管理が不可欠です。

@SOHOでキャリアを加速させよう

@SOHOなら、あなたのスキルを求めているクライアントと手数料無料で直接つながれます。

@SOHOで関連情報をチェック

お仕事ガイド

年収データベース

資格ガイド

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年3月25日最終更新:2026年7月9日
清水 智也

この記事を書いた人

清水 智也@SOHO編集部

採用コンサルタント・元人事部長

IT企業で人事部長として採用を統括。中小企業・スタートアップの採用支援を数多く担当し、無料採用の仕組み作りや求人戦略系の記事を執筆しています。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

クラウドソーシング入門

クラウドソーシング入門

クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ

スキルアップ

プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング

比較・ランキング

サービス比較・おすすめランキング

AI活用

AI活用

職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師

看護師

看護師の転職・副業・フリーランス・キャリアガイド

薬剤師

薬剤師

薬剤師の転職・副業・キャリアパスガイド

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ

セキュリティ

サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス

経営・ビジネス

経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金

補助金・助成金

個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方