シール貼りバイトは嘘なのか|在宅の内職で怪しい募集を見分けるポイント


この記事のポイント
- ✓シール貼りバイトは嘘なのかを
- ✓倉庫や工場の軽作業と在宅の内職に分けて整理します
- ✓厚生労働省が示すインチキ内職の手口
「シールを貼るだけで高収入」「在宅でシール貼りの簡単なお仕事」。こんな募集を見て、気になりつつも「これって嘘じゃないの?」と不安になっていませんか?結論から言うと、シール貼りの仕事そのものは実在します。倉庫や工場で商品にラベルを貼る軽作業や、メーカーや問屋から部品や材料を受け取って自宅で作業する内職は、昔からある正当な仕事です。一方で、「シール貼り」をうたいながら、登録料や教材費、道具の代金などを先に払わせる怪しい募集もあります。この記事では、本物のシール貼りの仕事と怪しい募集の違い、厚生労働省や消費者庁が示しているルール、応募の前に確かめるチェックリスト、困ったときの相談先を順に説明します。
シール貼りの仕事は2種類ある
まず、「シール貼りバイト」と呼ばれる仕事には、大きく分けて2つの種類があることを押さえておきましょう。
倉庫や工場での軽作業
1つ目は、倉庫や工場、物流センターなどで、商品や箱に値札、バーコード、品質表示などのシールを貼る仕事です。アルバイトやパート、派遣として雇われて働く形が一般的です。雇われて働く場合は、労働基準法などの労働の法律が適用され、最低賃金以上の時給が支払われます。仕事の内容は単純でも、立ちっぱなしの作業や、決められた時間に決められた量をこなすことが求められる職場もあります。
自宅でする内職
2つ目は、自宅で、メーカーや問屋などから材料を受け取ってシールを貼り、仕上げた物を納めて工賃を受け取る内職です。厚生労働省は、こうした働き方をする人を「家内労働者」と呼んでいます。
家内労働者とは、通常、自宅を作業場として、メーカーや問屋などの委託者から、部品や原材料の提供を受けて、一人または同居の親族とともに、物品の製造や加工などを行い、その労働に対して工賃を受け取る人をいいます。 出典: mhlw.go.jp
同じページによると、令和7年10月1日現在の家内労働者の数は85,177人、委託者(仕事を出す側)の数は6,249者です。内職は今も全国で行われている働き方なのです。
内職は雇用ではないため、最低賃金は原則として適用されず、作業1つあたりの単価(工賃)で報酬が決まります。シール貼りのような単純な作業は、単価が低いことが多く、時給に直すと最低賃金を大きく下回ることも珍しくありません。「在宅でシール貼りをすれば高収入」という話は、本物の内職の実態とはかけ離れていると考えてよいでしょう。
倉庫や工場のシール貼りの仕事の実際
雇われて働くシール貼りの仕事は、求人サイトやハローワークで「軽作業」「検品」「ラベル貼り」といった名前で募集されていることが多くあります。どんな仕事なのかを知っておくと、求人の内容が実態に合っているかを判断しやすくなります。
仕事の内容
倉庫や物流センターでは、入ってきた商品に値札やバーコードのシールを貼る、出荷する箱に配送用のラベルを貼る、輸入した商品に日本語の表示のシールを貼る、といった作業があります。工場では、製品や容器に品質表示や注意書きのシールを貼る作業があります。シールを貼るだけでなく、商品を数える、箱に詰める、運ぶといった作業を一緒に頼まれることも多く、求人に「シール貼り」とだけ書かれていても、実際の仕事はもう少し幅広いことがあります。
向いている人と、大変なところ
1人で黙々と作業を続けるのが苦にならない人、細かい作業が得意な人には向いています。一方で、同じ姿勢を長く続けることになるため、立ち仕事で足が疲れる、座り仕事で肩がこる、といった体の負担を感じる人もいます。シールの位置や向きを正確にそろえる必要があり、慣れるまでは思ったより集中力を使います。季節によっては、空調の効きにくい倉庫で作業することもあります。
雇用の形と、求人で確かめること
アルバイトやパートとして直接雇われる形のほか、派遣会社に登録して倉庫や工場に派遣される形、1日だけ働く単発の形もあります。派遣の場合、雇い主は派遣会社で、給料を払うのも派遣会社です。求人を見るときは、時給、1日の勤務時間と休憩、勤務地と交通費、服装や持ち物、雇用の形を確かめましょう。時給が地域の最低賃金を下回っていないかも、確かめておきたい点です。雇われて働く仕事であれば、どんなに単純な作業でも、最低賃金以上の賃金を受け取る権利があります。
「嘘」と感じる原因は3つに分かれる
シール貼りバイトが「嘘だった」と感じる原因は、次の3つに分かれます。どれに当たるかで、対処の方法が変わります。
| 原因 | よくある例 | 主な相談先 |
|---|---|---|
| 求人の条件と実態のずれ | 時給や仕事の内容、勤務時間が求人と違った | 総合労働相談コーナー、ハローワーク |
| 内職の工賃や支払いのトラブル | 工賃が支払われない、単価が後から下げられた | 都道府県労働局 |
| お金を払わせる手口 | 登録料、教材費、道具の代金を先に払わせる | 消費生活センター(消費者ホットライン188) |
1つ目と2つ目は、働き方そのものは本物で、条件や支払いでトラブルになったケースです。3つ目は、仕事を紹介すると言いながら、実際の狙いは応募した人からお金を受け取ることにある手口で、最も注意が必要です。
厚生労働省が示すインチキ内職の手口
厚生労働省は、内職を探す人がだまされる被害について、「インチキ内職」として注意を呼びかけています。
内職希望者の中には、種々の名目で高い金額を支払わさせられながら、仕事は回してもらえない、収入はそれほど得られないという被害にあう例があります。 出典: mhlw.go.jp
同じページでは、インチキ内職の事例として次のようなものが挙げられています。
- 内職の講習会と称して多額の受講料などを取り、仕事を出すときにはさまざまな条件をつけて安く買いたたいたり、仕上がりを理由に買い取りを拒んだりする
- 相当な工賃が得られると宣伝して、高額な機械を相場の倍くらいの価格で売りつけ、工賃の取り決めはあいまいにする
- あて名書きの内職で、報酬を通信販売の申し込みの数に応じた歩合にしたり、返すと言って担保のお金を集めたのに、やめてもなかなか返さなかったりする
さらに、パソコンを使って自宅で簡単にできる内職という広告で講習料を取ったり、機械を売りつけたりするものも現れていると書かれています。そして、厚生労働省は次のように締めくくっています。
「誰にでもできる簡単な仕事で高収入が得られるというような『うまい話』はありえません」。
シール貼りの募集でも、この構図は同じです。「シールを貼るだけ」という手軽さと、「高収入」という言葉がセットになっていたら、まず疑ってかかりましょう。
シール貼りの募集でよく見られる流れ
怪しいシール貼りの募集では、次のような流れがよく見られます。
- 求人サイトやSNSで「在宅でシール貼り」「1枚貼るだけで○円」といった募集を見つける
- 応募すると、メッセージアプリへの登録を求められる
- 「仕事を始めるには登録料が必要」「専用の道具やマニュアルを買ってほしい」と案内される
- お金を払っても、仕事がほとんど回ってこない、または納めた物の品質を理由に報酬が支払われない
- やめたいと伝えても、払ったお金は返ってこない
この流れの中で、最も大事な分かれ目は3番目です。仕事を始める前にお金を払わせようとする時点で、本物の内職とは考えにくくなります。
特定商取引法の「業務提供誘引販売取引」
「仕事を紹介するから、先に道具や教材を買ってほしい」という取引には、特定商取引法という法律のルールがあります。この取引の形を「業務提供誘引販売取引」と呼びます。
難しい名前ですが、意味は「仕事を回すから収入が得られる、と誘って、そのために必要だと言って商品やサービスを買わせる取引」のことです。特定商取引法の第51条では、商品の購入やサービスの代金のほか、登録料や保証金など、名前がどうであれ取引のために払わせるお金も、この取引の負担に含まれると定めています。
20日間のクーリング・オフ
業務提供誘引販売取引で契約した場合、決められた書面を受け取った日から数えて20日間は、書面か電子メールなどの電磁的記録で、契約を解除できます。これをクーリング・オフと呼びます。クーリング・オフとは、一度結んだ契約を、決められた期間内なら理由を問わず取り消せる制度のことです。
特定商取引法の第58条では、クーリング・オフをした場合、事業者は損害賠償や違約金を請求できないこと、商品がすでに届いている場合の引き取りの費用は事業者が負担すること、これらより相手方に不利な特約は無効であることも定めています。また、事業者がクーリング・オフについてうそを言ったり、脅して妨げたりした場合は、20日を過ぎていても、あらためて書面を受け取るまでクーリング・オフができる仕組みになっています。
このルールが使えるのは、提供される仕事を、事務所などを持たずに個人で行う人です。自宅でシール貼りの内職をしようとした個人なら、多くの場合はこれに当たると考えられます。ただし、個別の契約がこの取引に当たるかどうかは事情によって変わるため、迷ったら消費生活センターに相談してください。消費者庁の特定商取引法のページでも、取引の種類ごとのルールが説明されています。
クーリング・オフの進め方
クーリング・オフをするときは、次の点に気をつけましょう。
・契約を解除することを、書面(はがきなど)か電子メールなどの記録が残る方法で通知する
・はがきで送る場合は、両面のコピーをとり、特定記録郵便や簡易書留など、送った記録が残る方法で送る
・電子メールで送る場合は、送った画面を保存する
・クレジットカードで払った場合は、カード会社にも連絡する
はがきに書く内容は、たとえば次のような形です。契約した日、商品やサービスの名前、契約の金額、事業者の名前を書き、「上記の契約を解除します」と記して、通知を出す日付と自分の住所、氏名を添えます。クレジットカードで払った場合は、カード会社の名前も書いておくと、後の手続きがスムーズです。書き方に迷ったら、消費生活センターに相談すれば具体的に教えてもらえます。
通知は、20日以内に発信すれば効力があります。届くのが期間を過ぎても、発信が期間内なら有効です。
本物の内職にはルールがある
本物の内職の仕事には、家内労働法という法律のルールがあります。このルールを知っておくと、怪しい募集を見分ける手がかりになります。
家内労働手帳を渡す義務
家内労働法の第3条では、仕事を出す側(委託者)は、内職をする人に「家内労働手帳」を渡さなければならないと定めています。家内労働手帳とは、仕事の内容や工賃の単価、支払いの期日、受け取った物の数、支払った工賃の額などを記録する手帳のことです。委託者は、仕事を出すたびに、物を受け取るたびに、工賃を支払うたびに、手帳に記入しなければなりません。
この手帳があることで、どんな条件で仕事を受け、いくら支払われたかが記録に残ります。条件をあいまいにしたまま仕事を始めさせる募集とは、正反対の仕組みです。手帳を渡されなかった場合は、その理由を委託者に確かめ、記録の付け方について都道府県労働局に相談することもできます。
工賃の支払いのルール
家内労働法の第6条では、工賃は原則として通貨で全額を支払わなければならないこと、委託者が物を受け取った日から1か月以内に支払わなければならないことを定めています。毎月の締め日を決めている場合は、締め日から1か月以内です。検査をするかどうかに関係なく、この期限は変わりません。
つまり、「納めた物の検査に時間がかかるから、支払いは数か月後」「仕上がりが悪いから工賃は払えない」と一方的に言われた場合、法律のルールに照らして確かめる余地があります。工賃の支払いでトラブルになったら、都道府県労働局に相談できます。
本物の内職の特徴
ここまでのルールを踏まえると、本物の内職には次のような特徴があります。
・仕事を出す会社の名前、所在地、連絡先がはっきりしている
・材料は仕事を出す側が用意する(内職をする人が買うのではない)
・工賃の単価と支払いの期日が、仕事を始める前に示される
・家内労働手帳が渡される
・仕事を始めるために、お金を払う必要がない
・作業の量と納期が、無理のない範囲で示される
反対に、「材料や道具を買ってもらう」「登録料が必要」「単価は仕事を始めてから決める」といった募集は、本物の内職の仕組みと合いません。
怪しい募集を見分けるチェックリスト
ここまでの内容をもとに、シール貼りの募集を見たときに確かめたい点をチェックリストにまとめます。1つでも当てはまったら、応募する前に立ち止まりましょう。
・「シールを貼るだけで高収入」「1日○分で月○万円」など、手軽さと高収入をセットで強調している
・仕事を始める前に、登録料、保証金、教材費、道具の代金などの支払いを求められる
・会社の名前、所在地、電話番号がはっきり書かれていない、または調べても実在が確かめられない
・応募するとすぐにメッセージアプリへの登録を求められ、その後のやりとりが個人のアカウントになる
・工賃の単価や支払いの期日を聞いても、はっきり答えない
・「今日中に申し込まないと枠が埋まる」などと、決断を急がせる
・身分証明書の画像や銀行口座の情報を、仕事の内容の説明より先に求める
・報酬の支払いの方法が、電子マネーのコードや暗号資産など、追跡しにくい方法になっている
最後の2つは、最近とくに注意が必要な点です。身分証明書や口座の情報は、悪用されると、本人が知らないうちに犯罪に巻き込まれる原因になります。仕事の中身が分からないうちに個人情報を渡すのは避けてください。
応募の前にやりとりで聞く質問の例
在宅の内職の募集に応募する前に、メールやメッセージで次のような質問をしてみると、相手が本物かどうかを見分ける手がかりになります。
・仕事を出す会社の正式な名前、所在地、電話番号を教えてほしい
・1枚(1個)あたりの工賃の単価はいくらか
・工賃はいつ、どの方法で支払われるのか
・材料は誰が用意するのか、受け取りと納品はどうするのか
・家内労働手帳は渡されるのか
・仕事を始めるにあたって、こちらが払うお金はあるか
本物の委託者なら、これらの質問にははっきり答えられます。答えをはぐらかす、質問に答えないまま契約や支払いを急がせる、といった反応があれば、その時点で応募をやめましょう。やりとりの内容は、後で相談するときのために保存しておきます。
SNSの「簡単な作業で高収入」には特に注意する
SNSでは、「シールを貼るだけ」「スマホで簡単な作業」といった言葉で人を集め、やりとりを進めるうちに、まったく別の仕事を頼んでくる募集もあります。最初は簡単な作業のように見せておき、身分証明書の画像や口座の情報を送らせたあとで、断りにくい状況に追い込むという手口です。頼まれた内容が、荷物の受け取りや現金の運搬、口座の貸し出しなど、シール貼りとは関係のない作業に変わったら、すぐにやりとりをやめてください。知らないうちに犯罪に関わってしまうおそれがあります。脅されたり、個人情報を悪用すると言われたりしたら、ためらわずに警察に相談しましょう。
雇われて働く求人を見るときの確かめ方
倉庫や工場でシールを貼るアルバイトやパートの求人を見るときは、求人の情報が正確かどうかを確かめます。職業安定法の第5条の4では、求人の情報について、うその表示や誤解を生む表示をしてはならないと定めています。求人を出す会社には、会社の名前、所在地、連絡先、仕事の内容、就業場所、賃金を示すことも求められています。時給、勤務時間、勤務地、交通費の扱い、雇用の形(アルバイト、パート、派遣)を、応募の前に確かめておきましょう。
シール貼りの内職の実態
怪しい募集を避けるためには、本物の内職がどのくらいの収入になるのかを知っておくことも大切です。
単価は低く、量で稼ぐ仕事
シール貼りのような単純な内職は、作業1つあたりの工賃が低く、ある程度の量をこなして初めて収入になる仕事です。たとえば工賃が1枚あたり1円の作業なら、1,000円を得るには1,000枚を貼る必要があります。作業に慣れるまでは時間がかかるため、時給に直すと数百円程度にとどまることもあります。単価は仕事の内容や地域、委託者によって大きく違うため、仕事を受ける前に必ず確かめてください。複数の委託者から話を聞いて単価を比べると、相場の感覚がつかめます。
材料の受け取りと納品の手間
内職では、材料を受け取りに行ったり、仕上げた物を納めに行ったりする手間もかかります。委託者によっては、自宅まで材料を届けてくれることもあれば、近くの集荷場所まで自分で取りに行く必要があることもあります。作業の場所として、材料や仕上げた物を保管できるスペースも必要です。
作業の時間と、家族との両立
内職は自分のペースで作業できる働き方ですが、納期は委託者が決めます。「今週中に1,000個」のように量と期限が決められるため、子育てや介護の合間に作業しようとすると、思ったより時間に追われることがあります。小さな子どもがいる家庭では、シールや部品を誤って口に入れないよう、作業の場所と保管の場所を分ける工夫も必要です。仕事を受ける前に、1日に作業できる時間を見積もり、無理のない量から始めましょう。
家内労働法の第4条でも、仕事を出す側と内職をする人は、その地域で同じような仕事をする労働者の通常の労働時間を超えて作業することにならないよう、努めなければならないとされています。量の多すぎる仕事を引き受けないことは、法律の考え方にも沿っています。
内職の税金
内職で得た工賃は所得として扱われます。ただし、内職をする人には「家内労働者等の必要経費の特例」があり、実際にかかった経費が少なくても、必要経費として69万円まで認められます(令和8年分の金額。令和7年分は65万円)。この特例については、国税庁のタックスアンサー「No.1810 家内労働者等の必要経費の特例」で説明されています。
同じページによると、この特例に当たる所得しかない人は、その年の総収入金額が173万円以下なら本人に所得税はかかりません。また、総収入金額が131万円以下なら、家族の所得税の計算で配偶者控除や扶養控除の対象になります。なお、令和8年分の金額は令和8年12月1日に施行され、令和8年分から適用されると説明されています。給与の収入が69万円以上ある人はこの特例を受けられないなど、ほかの収入がある人は扱いが変わります。健康保険の扶養の基準は税金とは別の数え方です。金額や事情によって扱いが変わるので、詳しくは税務署や加入している健康保険の窓口に確認してください。
被害にあったとき、迷ったときの相談先
怪しい募集にお金を払ってしまった、あるいは払うかどうか迷っているときは、1人で悩まずに相談しましょう。
| 相談先 | 相談できる内容 |
|---|---|
| 消費生活センター(消費者ホットライン188) | 登録料や教材費を払わせる手口、クーリング・オフの方法 |
| 都道府県労働局 | 内職の工賃の未払いや、家内労働法に関わること |
| 総合労働相談コーナー | 雇われて働くアルバイトやパートの条件のトラブル |
| ハローワーク | ハローワークで見つけた求人の内容が実際と違った場合 |
| 警察(相談専用電話 #9110) | 脅された、個人情報を悪用されたなど、犯罪の疑いがある場合 |
消費者ホットライン188は、全国どこからでも、近くの消費生活センターや消費生活相談窓口につながる電話番号です。消費者庁も、困ったときは1人で悩まずに188に相談するよう呼びかけています。相談するときは、募集の画面、やりとりのメッセージ、支払いの記録をそろえておくと、話がスムーズに進みます。
お金を払ってしまったあとにやること
すでにお金を払ってしまった場合は、次の順で動きましょう。早く動くほど、取り戻せる可能性は高くなります。
- それ以上お金を払わない。「あと少し払えば仕事が回ってくる」「払ったお金を返すには手数料が必要」と言われても応じない
- 募集の画面、やりとりのメッセージ、契約の書面、振込や決済の記録を保存する。相手がアカウントを消すこともあるので、画面の記録を早めに残す
- 消費者ホットライン188に電話して、消費生活センターに相談する。クーリング・オフができるか、どんな手順で進めるかを教えてもらえる
- クレジットカードで払った場合は、カード会社にも連絡する
- 身分証明書の画像や口座の情報を渡してしまった場合は、口座のある金融機関に連絡し、必要に応じて警察にも相談する
「だまされた自分が悪い」と考えて、誰にも話さずにいる人も少なくありません。けれども、こうした手口は、仕事を探している人の気持ちにつけ込むようにできています。早めに相談することが、被害を小さくする一番の近道です。
家族が応募しようとしているとき
家族や友人が「在宅でシール貼りの仕事を見つけた」と話していたら、責めるのではなく、一緒に募集の内容を確かめてみましょう。この記事のチェックリストを使って、仕事の前にお金を払う必要があるか、会社の名前と連絡先がはっきりしているか、工賃の単価と支払いの期日が示されているかを、1つずつ見ていきます。本人が「もう払ってしまった」と打ち明けたときは、それ以上払わないよう伝え、記録を保存してから、一緒に消費者ホットライン188に電話するのが確実です。
在宅で安全に仕事を探すために
シール貼りのような在宅の仕事を探す人の多くは、「家で少しでも収入を得たい」という切実な気持ちを持っています。その気持ちにつけ込むのが、怪しい募集の手口です。
仕事を探すときの基本
在宅で仕事を探すときは、次の基本を守ると、危ない募集を避けやすくなります。
・仕事を始めるためにお金を払うよう求める募集には応じない
・会社の名前と連絡先を調べ、実在するかを確かめる
・報酬の単価、支払いの時期と方法を、仕事を始める前に書面やメッセージで確かめる
・身分証明書や口座の情報は、相手が信頼できると確かめてから渡す
・少しでもおかしいと感じたら、家族や相談窓口に話してから決める
内職の仕事を探す経路
本物の内職の仕事を探すなら、身元のはっきりした経路から探すのが安全です。自治体の中には、内職の相談や仕事のあっせんの窓口を設けているところがあります。住んでいる地域の自治体の公式サイトで「内職」と検索したり、広報誌を見たりすると、案内が見つかることがあります。地域の製造業の会社や問屋が、直接内職の人を募集していることもあります。いずれの場合も、会社の名前と所在地を確かめ、工賃の単価と支払いの期日、家内労働手帳の有無を、仕事を受ける前に確認しましょう。
シール貼り以外にも同じ手口がある
お金を先に払わせる手口は、シール貼りに限りません。あて名書き、データ入力、文字起こし、動画の編集、写真の加工など、「在宅で簡単にできる」とうたわれる仕事には、同じ構図の募集がまぎれています。厚生労働省の資料でも、パソコンを使って自宅で簡単にできる内職という広告で講習料を取るものや、機械を売りつけるものが挙げられています。
見分け方の軸は、仕事の種類が変わっても同じです。仕事を始める前にお金を払わせようとするか、条件がはっきり示されているか、相手の身元が確かめられるか。この3つを確かめる習慣をつけておけば、仕事の名前が変わっても、怪しい募集を見抜きやすくなります。
偽のメールやメッセージにも注意する
求人サイトや仕事の仲介サービスを装って、ログインの情報や個人情報を盗もうとするメールやメッセージも出回っています。メールのリンクから開いたページで、IDやパスワードを入力しないようにしましょう。こうした手口の見分け方は、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで詳しく紹介しています。仕事で使うアカウントには、パスワードに加えてもう1つの確認を求める設定をしておくと安心です。その仕組みはMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で解説しています。
単純作業から、スキルを生かす在宅の仕事へ
20年にわたってフリーランスと在宅ワークの市場を運営する立場から見てきた限りでは、「シール貼りのような簡単な作業で家で稼ぎたい」と考えて探し始めた人ほど、怪しい募集に出会いやすい傾向があります。手軽さと高収入をうたう募集は、探している人の目に入りやすい場所に出てくるからです。一方で、長く在宅の仕事を続けている人は、単純作業の単価の低さを早めに受け止め、文章を書く、資料を作る、データを整理するといった、少しずつ身につけたスキルを生かせる仕事に移っています。
スキルを生かす仕事では、報酬の額だけでなく、手元にいくら残るかも大切です。仲介の手数料が差し引かれる仕組みでは、依頼する側が払った金額と、受け取る側の手取りの間に差が生まれます。依頼する人と受ける人が直接やりとりでき、手数料0%で取引できる仕組みなら、依頼する側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。双方が納得して取引できる形は、長く続く関係につながりやすいものです。
在宅でできる仕事にどんなものがあるかは、仕事の分野ごとに知っておくと、怪しい募集との違いも見えてきます。文章を書く仕事の収入の目安は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で、生成AIやマーケティングに関わる在宅の仕事はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。「シールを貼るだけ」という言葉に引かれる前に、仕事を始める前にお金を払う必要がないか、条件がはっきり示されているかを、必ず確かめてください。
よくある質問
Q. シール貼りバイトは嘘なのですか?
シール貼りの仕事そのものは実在します。倉庫や工場でラベルを貼る軽作業や、メーカーや問屋から材料を受け取って自宅で作業する内職は正当な仕事です。一方で、シール貼りをうたいながら登録料や教材費、道具の代金を先に払わせる怪しい募集もあります。仕事を始める前にお金を求められたら、応募を見送りましょう。
Q. 在宅のシール貼りの内職でどのくらい稼げますか?
シール貼りのような単純な内職は、作業1つあたりの工賃が低く、量をこなして初めて収入になる仕事です。慣れるまでは、時給に直すと数百円程度にとどまることもあります。「貼るだけで高収入」という募集は、本物の内職の実態とかけ離れているため注意が必要です。単価は仕事を受ける前に必ず確かめてください。
Q. 登録料や教材費を払ってしまったら取り戻せますか?
仕事を紹介すると誘って商品や登録料を払わせる取引は、特定商取引法の業務提供誘引販売取引に当たることがあり、決められた書面を受け取った日から20日間はクーリング・オフができます。個別の契約がこれに当たるかは事情で変わるため、早めに消費者ホットライン188に電話して、消費生活センターに相談してください。
Q. 本物の内職と怪しい募集はどう見分ければよいですか?
本物の内職では、仕事を出す側が材料を用意し、工賃の単価と支払いの期日を仕事の前に示し、家内労働手帳を渡します。工賃は物を受け取った日から1か月以内に支払うのが原則です。会社の名前や連絡先がはっきりしない、仕事の前にお金を求める、決断を急がせるといった募集は、立ち止まって確かめましょう。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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