時事通信フォトの不正ログインの可能性|推測しやすいパスワードの一部アカウント パスワードの変え方と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓時事通信フォトの不正アクセスについて
- ✓2026年4月14日の公式のお知らせをもとに整理
- ✓推測しやすいパスワードを設定していた一部のアカウントで不正ログインが行われた可能性がある範囲
時事通信フォトの不正アクセスについて、写真や映像を事業者に提供する時事通信フォトは2026年4月14日、同社が運営するウェブサイトに対して不正なログインの試行が確認され、「第三者が推測しやすいパスワードを設定していたアカウント」の一部で、不正ログインが行われた可能性があると発表しました。システム基盤自体への侵入や、パスワード情報の大量流出等は、発表の時点で確認されていないとされています。利用者がまずすることは、パスワードを推測されにくいもの(英大文字・英小文字・数字・記号を含む12文字以上20文字以下)に変えることと、心当たりのない操作や通知に気づいたら窓口に連絡することの2つです。
発表から日が経っていますが、2026年11月1日時点でも、時事通信フォトのサイトのトップには、このお知らせへの案内が表示されています。お知らせの一覧を見ても、2026年4月14日のお知らせより後に、本件の続報(対象の件数や、漏れた項目の報告)は出ていません。この記事では、時事通信フォトの公式のお知らせに書かれている範囲だけを整理します。
時事通信フォトの不正ログインで何が起きたのか
時事通信フォトは、ニュースの写真や映像、人物の写真などを、出版・放送・インターネットなどで使う事業者に提供しているサイトです。サイトの表示では、著作権の表記が「時事通信社」「時事通信フォト」と並んで書かれています。利用者は会員として登録し、画像を探して注文し、納品を受ける形で使います。
ご利用案内によると、会員の種類は2つあります。エディトリアル会員は、すべての機能を使える会員で、申し込みのあとに時事通信フォトの担当から連絡を受けてから使い始めます。ライトボックス会員は、申し込みのあとすぐに、気になる画像を一時的に保存できるライトボックスの機能を使える会員で、閲覧できる画像に一部制限があります。また、会員でない人でも利用や注文はできると書かれています。
今回の件は、会員アカウントへのログインに関するものです。会員の登録をせずに注文だけをしていて、ログインに使うパスワードを登録していない人は、お知らせが求めるパスワードの変更の手続きは要りません。エディトリアル会員とライトボックス会員のどちらで登録していても、ログインのパスワードを持っている人は、変更しておいてください。
2026年4月14日のお知らせでは、起きたことが次のように書かれています。
14日午後、当社が運営するウェブサイトに対し、不正なログインの試行が確認され、一部の「第三者が推測しやすいパスワードを設定していたアカウント」において、不正ログインが行われた可能性があることが判明しました。なお、現時点で当社のシステム基盤自体への侵入や、パスワード情報の大量流出等は確認されておりません。 出典: jijiphoto.jp
ここで押さえておきたいのは、この件がサイトの会員アカウントへのログインに関するものだという点です。会社のサーバーの中に入り込まれて会員の情報がまとめて持ち出された、という形とは違います。外からログインの画面に向けて試しのログインが繰り返され、そのうち推測しやすいパスワードを使っていた一部のアカウントで、ログインが通ってしまった可能性がある、という整理です。
また、「時事通信」の名前で検索すると、時事通信社の報道の記事(ほかの会社の情報漏えいを伝える記事など)が多く出てきます。この記事で扱うのは、時事通信フォトのウェブサイトの会員アカウントの件だけです。
お知らせで分かっていることと書かれていないこと
2026年4月14日のお知らせは1本だけで、その後の続報はありません。お知らせに書かれていることと、書かれていないことを分けると次のとおりです。
| 区分 | お知らせの内容 |
|---|---|
| 公表日 | 2026年4月14日 |
| 起きたこと | 14日午後、ウェブサイトへの不正なログインの試行が確認された |
| 対象 | 一部の「第三者が推測しやすいパスワードを設定していたアカウント」 |
| 公式の表現 | 不正ログインが行われた可能性がある |
| 確認されていないこと | システム基盤自体への侵入、パスワード情報の大量流出等 |
| 件数 | 記載なし |
| 見られた可能性のある情報 | 記載なし |
| 会社の対応 | 不正が確認されたアカウントの特定と保護、監視体制の強化と再発防止策の実施、利用者へのパスワード変更の依頼 |
| 利用者へのお願い | パスワードの変更、心当たりのない操作や通知があれば窓口へ連絡 |
件数と、不正ログインが行われた可能性のあるアカウントで何が見られたかは、お知らせに書かれていません。会員のアカウントには、登録したお客様情報や注文の履歴が結びついていることが考えられますが、何が見られた可能性があるかを会社は発表していないので、この記事では推測で書きません。個人情報が漏えいしたとも、お知らせには書かれていません。
報道で件数や詳しい経緯を目にすることがあっても、時事通信フォトの公式のお知らせで確かめられない内容なので、この記事では扱いません。
「推測しやすいパスワード」とはどんなものか
お知らせでは、不正ログインが行われた可能性があるのは「第三者が推測しやすいパスワードを設定していたアカウント」とされています。どのようなパスワードを指すかは、お知らせには具体的に書かれていません。一般に、推測しやすいパスワードとして挙げられるのは、次のようなものです。
- 「123456」「password」「qwerty」のように、多くの人が使う並び
- 会社名やサービス名、自分の名前に、数字を少し加えただけのもの
- 誕生日や電話番号、社員番号など、本人に結びつく数字
- 短いもの、英字だけ・数字だけのもの
- ほかのサイトでも同じものを使っていて、別の件で出回っているもの
最後の点は見落とされがちです。パスワードそのものが複雑でも、ほかのサイトで使い回していて、そのサイトから出回っていれば、試しのログインに使われることがあります。今回の試行がどのような方法だったかはお知らせに書かれていませんが、使い回しを避けることは、どの方法に対しても効く手当てです。
時事通信フォトは、新しいパスワードの条件として、英大文字・英小文字・数字・記号を含む12文字以上20文字以下とし、ほかのサービスとの重複利用を控えるよう求めています。4種類の文字を混ぜて12文字以上にすると、組み合わせの数が大きく伸び、総当たりで当てるのは難しくなります。
不正なログインの試行とはどんなものか
お知らせには「不正なログインの試行が確認され」とあります。試行とは、ログインの画面に向けて、IDとパスワードの組み合わせを何度も試すことです。お知らせには、どのような方法で試されたかは書かれていません。ここでは、一般に知られている試し方を3つ挙げて、利用者の側でどう備えられるかを整理します。
1つ目は、よく使われるパスワードを順に試す方法です。「123456」や「password」のような並びは、多くの人が使っているため、試す側の一覧の上のほうに並んでいます。この方法には、よく使われる並びを避けるだけで、かなりの部分を防げます。
2つ目は、ほかのサイトから出回ったIDとパスワードの組み合わせを、そのまま別のサイトで試す方法です。パスワードリスト攻撃とも呼ばれます。この方法には、パスワードの複雑さはあまり効きません。どれほど複雑なパスワードでも、ほかのサイトで使い回していて、そのサイトから出回っていれば、そのまま通ってしまうためです。防ぐ手は、サイトごとに別のパスワードにすることです。
3つ目は、文字の組み合わせを端から順に試す方法です。総当たりとも呼ばれます。この方法には、パスワードを長くし、使う文字の種類を増やすことが効きます。英大文字・英小文字・数字・記号の4種類を混ぜた12文字以上という時事通信フォトの条件は、この方法への備えとして働きます。
時事通信フォトの条件は、この3つのどれにも効くように組まれていると読めます。4種類の文字を混ぜて12文字以上にすれば、よく使われる並びにも当たらず、総当たりにも強くなります。そして、ほかのサービスとの重複利用を控えれば、ほかのサイトから出回った組み合わせで入られることも防げます。
時事通信フォトの対応
お知らせでは、会社の対応が次のように書かれています。
- 不正が確認されたアカウントの特定および保護対応
- 監視体制の強化および再発防止策の実施
- セキュリティー対応の観点から、利用者にパスワードの変更を依頼
「保護対応」の中身(アカウントを一時的に止めた、パスワードを初期化した、など)は、お知らせには書かれていません。不正が確認されたアカウントの持ち主に個別に連絡したかどうかも、記載がありません。
利用者の側から見ると、保護対応の中身が分からないため、ある日ログインしようとしたら通らなかった、という形で気づくこともありえます。その場合は、自分のパスワードの覚え違いか、保護対応でログインが止められているのか、誰かにパスワードを変えられたのかを、自分では見分けられません。何度もログインを試したり、パスワードの再設定を繰り返したりする前に、本件の窓口に連絡して、アカウントの状態を確かめてもらうのが確実です。連絡するときは、ログインできなくなったことに気づいた日時と、最後にログインできた日のおおよその時期を伝えると、話が早く進みます。
補償やお詫びの品については、2026年11月1日時点で、お知らせに記載がありません。補償の有無を推測することはできないため、気になる人は窓口で確かめてください。
お知らせの末尾では、今後も安全に使えるよう対策を続けるとしています。お知らせの一覧(重要なお知らせ)には、2026年4月14日のお知らせのあとに本件の追加の案内は出ていないため、2026年11月1日時点で公式に分かっているのは、このお知らせに書かれた範囲がすべてです。
自分のアカウントに心当たりのない操作がないか確かめる
お知らせでは、心当たりのない操作や通知を確認したら、速やかに窓口へ連絡するよう求めています。何を見ればよいかは書かれていないため、サイトのご利用案内に載っている機能から、確かめやすい点を挙げます。
- ログインして、右側のユーザーIDが表示されているボタンから「登録情報変更」を開き、登録しているお客様情報(メールアドレスなど)が、自分の登録したものから変わっていないかを見る
- 登録したメールアドレスの受信箱で、覚えのない「情報変更のお知らせメール」や注文の確認のメールが届いていないかを探す。迷惑メールのフォルダも見る
- 気になる画像を一時的に保存できるライトボックスを使っている人は、保存した画像の一覧に覚えのない変化が無いかを見る
ご利用案内によると、登録情報を変更すると、登録したメールアドレス宛に情報変更のお知らせメールが自動で送られます。自分が変更していないのにこのメールが届いていたら、誰かがアカウントに入って登録情報を変えた疑いがあります。その場合は、すぐに窓口に連絡してください。
ログインしようとしてもパスワードが通らない場合も、注意が要ります。自分の覚え違いのこともありますが、誰かにパスワードを変えられた可能性もあるためです。何度も試さずに、窓口に事情を伝えて確かめてください。身に覚えのないログインの通知や、変更の通知が届いたときの考え方は、不正ログインの通知が来たら|身に覚えのないログインの確かめ方と最初にすること 2026で説明しています。
パスワードの変え方
お知らせでは、パスワードの変更方法はマニュアルを見るよう案内しています。ご利用案内の「登録情報変更」のページに沿うと、手順は次のとおりです。
- 時事通信フォトにログインし、画面の右側に表示されている自分のユーザーIDのボタンをクリックする
- 「登録情報変更」を選ぶ
- 「パスワード」欄の「パスワードを変更する」をクリックし、現在のパスワードと新しいパスワードを入力する
- 「確認画面へ進む」をクリックし、内容を確かめて「登録する」をクリックする
- 手続き完了の画面が表示され、登録したメールアドレス宛に情報変更のお知らせメールが届く
変更の画面では、パスワードのほかのお客様情報も同時に表示されます。パスワードだけを変えるつもりでも、必須の項目に入力が求められることがあるので、表示された内容をよく見てから「確認画面へ進む」を押してください。手順の原文は、ご利用案内の登録情報変更のページで確かめられます。
新しいパスワードは、次の条件を満たすようにします。
- 英大文字、英小文字、数字、記号をすべて含める
- 12文字以上20文字以下にする
- ほかのサービスで使っているパスワードと同じにしない
20文字という上限がある点に気をつけてください。パスワード管理アプリで長いパスワードを自動で作る設定にしていると、上限を超えてしまうことがあります。文字数を20文字以下に指定してから作るようにします。
覚えやすさのために、会社名や自分の名前を組み込むのは避けてください。推測しやすいパスワードの典型だからです。覚えきれない場合は、パスワード管理アプリに保存し、アプリの側で長く不規則なものを作るほうが安全です。アプリの選び方は、パスワード管理アプリのおすすめの選び方|3つの型と判断軸でまとめています。
同じパスワードを使っているほかのサービスも見直す
時事通信フォトのパスワードを、ほかのサービスでも使っていた場合は、そちらも変えておく必要があります。今回の件で、不正ログインが行われた可能性があるアカウントのパスワードが、相手に知られている可能性があるためです。お知らせに書かれている「他サービスとの重複利用はお控えください」という一文は、この点を指していると読めます。
見直す順番は、次のように決めると漏れが出にくくなります。
- 登録しているメールアドレスのアカウント(メールを乗っ取られると、ほかのサービスのパスワードの再設定に使われるため)
- ネット銀行、クレジットカードの会員サイト、決済のサービス
- 仕事で使うクラウドストレージ、チャット、ほかの写真素材のサイト
- 通販サイトやSNS
変える順番と、使い回しの見直し方は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で詳しく説明しています。また、自分のメールアドレスがほかの件で出回っていないかを調べると、見直しの優先順位が決めやすくなります。調べ方はHave I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩にまとめています。
パスワードを変えたあとにすること
パスワードを変えたら、それで終わりではありません。古いパスワードがどこかに残っていると、思わぬところでつまずいたり、守りが抜けたりします。変えたあとに確かめたいことを順に挙げます。
まず、ブラウザやパスワード管理アプリに保存しているパスワードを、新しいものに更新します。古いパスワードが保存されたままだと、次にログインするときに自動で古いものが入力され、ログインに失敗します。何度も失敗すると、アカウントの保護のために一時的にログインできなくなるサイトもあるため、早めに更新しておくと安心です。
次に、仕事のパソコンと個人で使うパソコン、タブレットなど、複数の端末で時事通信フォトを使っている場合は、それぞれの端末で新しいパスワードでログインし直せるかを確かめます。共有のパソコンに古いパスワードを保存していた場合は、その保存も消しておきます。
さらに、パスワードを紙やメモのアプリに書いていた場合は、その記録も新しいものに改めるか、パスワード管理アプリに移して元の記録を消します。古いパスワードを書いた付箋がモニターに貼られたままになっていないかも確かめてください。
最後に、登録したメールアドレスの受信箱に、情報変更のお知らせメールが届いたかを確かめます。このメールは、変更を受け付けた時点で自動で送られるとご利用案内に書かれています。届いていれば、変更が受け付けられた印になります。届かない場合は、登録しているメールアドレスが今使っているものと違っていないかを、登録情報変更の画面で見てください。
登録しているメールアドレスのアカウントも守る
時事通信フォトのアカウントを守るうえで、見落とされやすいのが、登録しているメールアドレスのアカウントです。多くのサイトでは、パスワードを忘れたときの再設定の案内や、登録情報の変更の知らせが、登録したメールアドレスに届きます。時事通信フォトでも、登録情報を変えると、登録したメールアドレス宛にお知らせメールが届く仕組みです。
そのため、メールのアカウントが乗っ取られると、相手はそのメールを読んで、ほかのサイトのパスワードの再設定まで進められるおそれがあります。変更のお知らせメールが届いても、相手に先に読まれて削除されてしまえば、持ち主は気づけません。時事通信フォトのパスワードを強くしても、メールのアカウントが弱いままでは、守りに穴が残ります。
メールのアカウントについては、次の2点を確かめておくと安心です。1つは、メールのパスワードを、時事通信フォトを含むほかのどのサービスとも違うものにしていることです。もう1つは、メールのサービスで二段階認証(パスワードのほかに、スマートフォンのアプリやSMSで届く確認コードを求める仕組み)を設定していることです。二段階認証の仕組みと設定の手順は、二段階承認とは|仕組み・種類・設定手順と機種変更で詰まない準備で説明しています。
会社で使っているメールアドレスを登録している場合は、会社のメールの管理者が、二段階認証の設定やパスワードの決まりを定めていることがあります。その場合は、社内の決まりに従ってください。
誤解しやすい点
この件のお知らせは短く、読み方によっては受け取り方が分かれます。誤解しやすい点を3つ挙げます。
1つ目は、「パスワード情報の大量流出等は確認されていないから、自分は関係ない」という受け取り方です。お知らせが確認されていないとしているのは、システム基盤への侵入とパスワード情報の大量流出です。一方で、推測しやすいパスワードの一部のアカウントでは、不正ログインが行われた可能性があるとしています。会社はすべての利用者にパスワードの変更をお願いしているので、自分が推測しやすいパスワードを使っていなかったと思う人も、変えておくのが確実です。
2つ目は、「複雑なパスワードにしているから、変えなくてよい」という受け取り方です。「不正なログインの試行とはどんなものか」の節で見たとおり、ほかのサイトで同じパスワードを使っていれば、どれほど複雑でも、ほかのサイトから出回った組み合わせで入られることがあります。時事通信フォトのパスワードをほかのサービスと共通にしていた人は、複雑さにかかわらず変える必要があります。
3つ目は、「時事通信の報道の記事で読んだ件と同じ件だ」という受け取り方です。時事通信社のニュースのサイトは、ほかの会社の不正アクセスや情報漏えいを毎日のように伝えています。検索でそうした記事に当たっても、時事通信フォトの会員アカウントの件とは別の話であることがほとんどです。時事通信フォトの件は、時事通信フォトのサイトのお知らせで確かめてください。
会社で1つのアカウントを共有している場合
時事通信フォトは、出版・放送・インターネットなどで画像を使う事業者を対象にしています。そのため、編集部や制作会社などで、1つの会員アカウントを複数の人で共有している例もあるはずです。共有しているアカウントは、パスワードが覚えやすいものになりがちで、誰がいつ変えたかも分かりにくくなります。
共有しているアカウントでパスワードを変えるときは、次の点を決めておくと混乱が少なくなります。
- 誰がパスワードを変え、新しいパスワードをどの方法で共有するか(チャットの本文やメールにそのまま書かない)
- 共有にはパスワード管理アプリの共有の機能を使うなど、文字として残らない方法を選ぶ
- 退職や異動、外部の協力者との契約の終了のときに、パスワードを変える決まりをつくる
- 登録しているメールアドレスを、個人のアドレスではなく、部署で受け取れるアドレスにしておく
ご利用案内によると、すべての機能を使えるエディトリアル会員は、申し込みのあとに時事通信フォトから電話かメールで申し込みの内容の確認があり、担当からの連絡を受けてから使い始める流れです。登録した担当者が異動していて、誰も登録の内容を把握していない、という状態は避けておきたいところです。この機会に、登録している担当者とメールアドレスが今の体制と合っているかも確かめてください。
なりすましの連絡に気をつける
お知らせには、時事通信フォトを装った連絡についての注意は書かれていません。ただ、一般に、不正アクセスや不正ログインの公表のあとには、その会社の名前を使って「パスワードの再設定が必要です」「アカウントが停止されました」とうたうメールが出回ることがあります。
時事通信フォトのパスワードを変えるときは、メールのリンクからではなく、ブラウザで時事通信フォトのサイトを開いてログインし、自分で「登録情報変更」に進む形にしてください。メールのリンクの先がサイトのアドレス(jijiphoto.jp)と違っていたら、開かずに削除します。偽のメールの見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処にまとめています。
電話で連絡が来た場合も、すぐにパスワードや支払いの情報を伝えないでください。お知らせに載っている窓口の番号にかけ直して、本当に時事通信フォトからの連絡かを確かめるのが確実です。
社内や取引先への伝え方
会社でアカウントを使っている場合、パスワードを変えたことや、心当たりのない操作に気づいたことを、関係する人に伝える必要があります。伝え方の例を挙げます。社内の決まりや取引先との約束に合わせて直して使ってください。
パスワードを変えたことを社内に伝えるときは、たとえば次のように書けます。「時事通信フォトが2026年4月14日に、推測しやすいパスワードのアカウントで不正ログインが行われた可能性があると発表したため、当部署で使っているアカウントのパスワードを変更しました。新しいパスワードは、パスワード管理アプリの共有フォルダに保存しています。ブラウザに古いパスワードを保存している人は削除してください。」新しいパスワードそのものを、この連絡の本文に書かないことが大切です。
心当たりのない操作に気づいたときに取引先へ伝えるときは、事実と、すでにしたことと、これからすることを分けて書くと伝わりやすくなります。たとえば「〇月〇日、貴社名義の時事通信フォトのアカウントで、こちらで行っていない登録情報の変更のお知らせメールを確認しました。すでにパスワードを変更し、時事通信フォトの本件の窓口に連絡しています。窓口からの回答があり次第、改めてご報告します。」のように書けます。
どちらの場合も、推測で原因を書かないことが大切です。お知らせに書かれていないこと、たとえば「情報が漏れました」「全会員が被害に遭いました」といった内容は、確かめるまで書かないようにします。
問い合わせ窓口
2026年4月14日のお知らせには、本件の問い合わせ先が次のとおり載っています。
| 名称 | 電話番号 | 受付時間 | メール |
|---|---|---|---|
| 本件に関するお問い合わせ窓口 | 0120-050-858 | 平日 10:00から18:00 | [email protected] |
サイトの下のほうには、営業の時間として平日 9:00から22:00、土日祝 11:00から19:00 という案内も載っていますが、本件の問い合わせの受付時間は、お知らせに書かれた平日 10:00から18:00 です。本件のメールの宛先も、お知らせに書かれたアドレスを使ってください。
問い合わせる前に、次の点をメモにしておくと話がまとまりやすくなります。
- 会員のユーザーIDと、登録している名義
- 気づいた心当たりのない操作や通知の内容と日時
- 届いた覚えのないメールがあれば、その件名と受け取った日時
- パスワードを変えたかどうか、変えられなかった場合はその状況
窓口に問い合わせるときも、今のパスワードを伝える必要はありません。電話口やメールでパスワードを聞かれたら、相手が本当に時事通信フォトの窓口かを確かめ直してください。
在宅で仕事をする人が気をつけること
写真素材のサイトの会員には、在宅で編集やデザイン、ウェブ制作の仕事を受けている人もいます。取引先の案件のために、取引先の名義のアカウントでログインして画像を探したり、注文したりすることもあるはずです。そうした場合、自分のパスワードの扱いが、取引先のアカウントの安全に直結します。
取引先のアカウントを預かって使う場合は、次の点を見直しておくと安心です。
- 預かったアカウントのパスワードを、自分の個人のアカウントと同じにしていないか
- パスワードを、ブラウザの共有のパソコンや、家族と共用の端末に保存していないか
- 案件が終わったあとも、取引先のアカウントのパスワードを手元に残していないか
- 心当たりのない注文や変更に気づいたとき、取引先の誰に、どの手段で知らせるかを決めているか
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が求められる場合として、要配慮個人情報(病歴など、とくに慎重に扱う情報)が含まれる漏えい等、不正に利用されると財産的な被害が生じるおそれがある漏えい等、不正の目的をもって行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。いずれも「又はそのおそれ」を含みます。報告は発覚したらまず速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は、発覚日から60日以内とされています。今回の件で時事通信フォトがどのような報告をしたかは、お知らせには書かれていません。
業務委託で取引先のアカウントを預かる人が、自分のパスワードの扱いから不正ログインを許してしまった場合、どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので断定できません。ただ、気づいた時点ですぐに取引先へ伝えることが、取引先が必要な手続きを進めるうえで欠かせない点は変わりません。
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、制作の仕事を長く任される人ほど、納品物の質だけでなく、預かったアカウントの扱い方で信頼を得ています。パスワードの使い回しをやめる、案件が終わったら預かった情報を手元から消す、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。
アカウントを守る力を仕事に生かす
アカウントの守り方は、自分の身を守る知識であると同時に、仕事として求められる力でもあります。会社の中には、社内のアカウントの棚卸し、パスワードの決まりづくり、利用者への注意喚起の文面づくりなどを、外部の人に頼むところがあります。今回のような件を公式の発表から正確に読み取り、「何が分かっていて何が分かっていないか」「利用者は何をすればよいか」を整理する作業も、その一つです。
セキュリティに関わる仕事を在宅で受けたい場合、いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。まず自分のアカウントの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
時事通信フォトの件は、2026年11月1日時点で、2026年4月14日のお知らせが唯一の公表です。会員の人は、パスワードを条件に合ったものに変えること、同じパスワードを使っているほかのサービスも変えること、心当たりのない操作や通知があれば窓口に連絡すること、の3つを済ませておいてください。
よくある質問
Q. 時事通信フォトの会員なら、全員が対象ですか?
2026年4月14日のお知らせでは、不正ログインが行われた可能性があるのは、一部の「第三者が推測しやすいパスワードを設定していたアカウント」とされています。会員全員が対象とは書かれていません。ただし、会社はすべての利用者にパスワードの変更をお願いしているので、会員であれば条件に合ったパスワードに変えておいてください。
Q. 個人情報は漏れたのですか?
お知らせには、個人情報が漏えいしたとは書かれていません。システム基盤自体への侵入や、パスワード情報の大量流出等は確認されていないとされています。一方で、不正ログインが行われた可能性のあるアカウントで何が見られたかや、件数は書かれていません。気になる人は、本件の窓口(0120-050-858、平日 10:00から18:00)に確かめてください。
Q. 新しいパスワードの条件は何ですか?
お知らせでは、英大文字・英小文字・数字・記号を含む12文字以上20文字以下で、ほかのサービスとの重複利用を控えるよう求めています。パスワード管理アプリで自動で作る場合は、20文字を超えないように文字数を指定してください。会社名や自分の名前、誕生日などを組み込むのは避けます。
Q. 心当たりのない注文や登録情報の変更に気づいたら、どうすればよいですか?
お知らせでは、心当たりのない操作や通知を確認したら、速やかに本件の問い合わせ窓口へ連絡するよう求めています。電話は0120-050-858(平日 10:00から18:00)、メールは [email protected] です。気づいた操作の内容と日時、届いたメールの件名をメモしてから連絡すると、話がまとまりやすくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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