居酒屋の紹介動画制作費用|料理と雰囲気を伝える依頼の流れ 2026

長谷川 奈津
長谷川 奈津
居酒屋の紹介動画制作費用|料理と雰囲気を伝える依頼の流れ 2026

この記事のポイント

  • 居酒屋の紹介動画制作費用を相場データとともに解説します
  • 実写と2Dアニメの違い
  • 見積もりで失敗しない確認ポイント

先日、あるお客様から相談を受けました。「居酒屋の紹介動画を作りたいのですが、相場がまったく分からず、見積もりを取ったら会社によって金額が3倍も違いました」と。結論から言うと、これは珍しいことではありません。動画制作は依頼先や内容によって価格の幅がとても大きい業界なんです。つまり、相場を知らないまま依頼すると、必要以上に高く払ってしまうか、逆に安さだけで選んで納品物の質に泣くことになりかねません。この記事では「居酒屋 紹介動画 制作費用」というキーワードで検索されたあなたのために、価格帯ごとの内訳、依頼先の選び方、そして直接依頼で費用を抑える具体的な方法まで、行政書士としてフリーランスの契約トラブルを数多く見てきた立場から、法律面の注意点も交えて解説していきます。

居酒屋の紹介動画が今、必要とされる背景

コロナ禍を経て、飲食店の集客手段は大きく変わりました。かつては紙のチラシやポータルサイトへの掲載だけで十分だった居酒屋の集客も、今ではSNS経由の来店予約が主流になりつつあります。特にInstagramやTikTokでの動画発見からの来店は、20代から30代の顧客層で顕著に増えています。

居酒屋という業態は、写真だけでは伝わりにくい魅力を持っています。焼き鳥を炭火で焼く音、鍋がぐつぐつと煮える湯気、大将が威勢よく声をかける活気。こうした「雰囲気」は静止画では絶対に伝わりません。だからこそ、動画による訴求が他の業態以上に効果を発揮しやすいのです。

つまり、居酒屋にとって紹介動画は「あれば良い」ものから「無いと機会損失になる」ものへと位置づけが変わってきています。実際、飲食店向けの動画制作需要はここ数年で着実に増えており、動画制作会社各社も飲食店専門のプランを用意するようになりました。

一方で、居酒屋の経営者やオーナーの多くは動画制作の発注経験がありません。「相場がわからないまま高額な見積もりを提示され、断りづらい雰囲気で契約してしまった」という相談も、私のもとには少なくない数で寄せられています。まずは適正な相場観を持つことが、失敗しない発注の第一歩です。

居酒屋の紹介動画制作費用の相場

まず結論から言うと、居酒屋の紹介動画の制作費用は、依頼先と内容によって5万円から100万円以上まで、非常に幅広い価格帯に分かれます。ここでは価格帯別に、実際どのような動画が作れるのかを具体的に見ていきましょう。

5万円から15万円程度(フリーランス・個人への直接依頼)

この価格帯は、動画編集を専門とするフリーランスクリエイターに直接依頼する場合の相場です。撮影から編集まで一人、もしくは少人数のチームで対応するケースが多く、SNS投稿用の30秒から1分程度のショート動画であれば、この予算で十分に対応可能です。

料金の内訳としては、企画構成費が1万円から3万円、撮影費(半日程度)が2万円から5万円、編集費が2万円から7万円という構成が一般的です。ナレーションを入れる場合は別途5,000円から2万円程度が上乗せされます。

この価格帯の最大のメリットは、仲介会社を挟まない分、費用が抑えられる点です。クラウドソーシングサービスや業務委託マッチングサービスを通じてクリエイターに直接依頼すれば、代理店経由と比べて中間マージンが発生しません。

実際に、Lumiiが制作した会社紹介動画では、AIナレーションを活用することでナレーター収録コストをゼロにし、制作費を75万円から45万円へ約40%削減できました。ナレーションベースでの動画制作を検討している場合には、このような方法も選択肢の一つです。 出典: lumii.co.jp

このように、AIナレーションのような新しい技術を組み合わせることで、フリーランスへの直接依頼でもさらにコストを抑えられる余地があります。

15万円から50万円程度(小規模動画制作会社・専門クリエイターチーム)

複数人のチームで撮影から編集、簡単なモーショングラフィックスまで対応する価格帯です。1分から2分程度の店舗紹介動画、料理の調理シーンをこだわって撮影する動画などがこの予算感で制作されます。

この価格帯になると、企画構成の打ち合わせが複数回設けられ、ドローン撮影や複数カメラでの同時撮影といったオプションも選択肢に入ってきます。編集面でもテロップデザインやBGM選定、色調補正(カラーグレーディング)まで手をかけられるようになります。

50万円から100万円以上(動画制作会社・広告代理店)

全国チェーンの居酒屋や、テレビCM品質を求める場合の価格帯です。プロの俳優やモデルを起用したり、複数店舗を横断した大規模な撮影を行ったりする場合はこの予算が必要になります。

平均の費用相場は71.3万円(中央値は49.3万円)。発注金額のおよそ8割が~100万円となっているので、商品・サービス紹介動画制作を依頼する場合は30万円~100万円の予算を見ておくとよいでしょう。 出典: douga-kanji.com

もっとも、これは商品・サービス紹介動画全般のデータであり、居酒屋という店舗単位の紹介動画であれば、この中央値よりも低い予算で十分対応できるケースが大半です。全国チェーン展開でブランディングを重視する場合を除けば、多くの個人経営の居酒屋は前述の5万円から50万円の価格帯で満足できる動画を作れています。

実写と2Dアニメーション、居酒屋にはどちらが向くか

動画制作の相談を受ける際によく聞かれるのが「実写とアニメーション、どちらがいいのか」という質問です。居酒屋の紹介動画に関して言えば、基本的には実写が向いています。理由は明確で、居酒屋の魅力は「実際の空間」「実際の料理」「実際の接客」にあるからです。アニメーションでは、炭火焼きの香ばしさや店主の人柄までは伝えきれません。

一方で、予算をさらに抑えたい場合や、メニュー説明・アクセス案内など情報整理が中心のパートに限っては、2Dアニメーションやモーショングラフィックスを部分的に組み合わせる手法も有効です。実写とアニメーションのハイブリッド構成にすることで、撮影コストを抑えつつ、情報の伝達力を高められます。

サービス紹介動画で最も多い依頼が30〜100万円の価格帯です。この価格帯は、イラストレーターがオリジナルの絵を制作する動画。 出典: douga-kanji.com

このデータからも分かる通り、オリジナルイラストを使ったアニメーション制作は費用が上がりやすい傾向にあります。居酒屋の紹介動画では、費用対効果を考えるとフルアニメーションよりも実写ベースを基本とし、必要な部分にだけ簡易的なテロップアニメーションを加える構成が現実的でしょう。

依頼先ごとのメリット・デメリット

紹介動画を依頼する先は大きく分けて3つあります。それぞれの特徴を、発注者の視点で整理します。

動画制作会社・広告代理店に依頼する場合

企画から撮影、編集、納品後の修正対応まで一括で任せられる安心感が最大のメリットです。担当者が窓口として動いてくれるため、複数の職種の人と個別にやり取りする手間がありません。

デメリットは費用面です。会社としての運営コスト、営業担当者の人件費、そして仲介マージンが価格に上乗せされるため、同じクオリティの動画でもフリーランスへの直接依頼と比べて割高になりがちです。目安として、代理店経由では実際の制作作業にかかる実費の1.5倍から2倍程度の請求になるケースも珍しくありません。

フリーランスに直接依頼する場合

手数料0%で直接発注できる業務委託マッチングサービスを使えば、中間マージンが発生しない分、同じ予算でもより高品質な動画を依頼できたり、逆に同じ品質をより安く依頼できたりします。動画クリエイターと直接コミュニケーションを取れるため、細かいニュアンスの伝達もしやすくなります。

デメリットとしては、クリエイター個人のスケジュールや体調に依頼が左右されやすい点、トラブル時に間に立つ担当者がいない点が挙げられます。ただし、これは後述する契約書の整備や業務委託マッチングサービスのサポート機能でカバーできる部分が大きいです。

知人・SNSで見つけたクリエイターに個人的に依頼する場合

もっとも安価に済む可能性がありますが、契約書を交わさずに口約束で進めてしまうケースが目立ちます。私のもとに寄せられる相談の中でも「知人に頼んだ動画制作で、納期も金額も曖昧なまま揉めてしまった」という事例は決して少なくありません。

つまり、費用を抑えたいという理由だけで安易に個人的なつながりに頼るのは、リスクとリターンのバランスを見誤りやすい選択だと言えます。

見積もりで失敗しないための確認ポイント

ここからは実務的な話です。見積もりを取る際、金額の大小だけでなく、以下の項目を必ず確認してください。

修正回数の上限

「無料修正1回まで」なのか「無制限」なのか、見積もり書に明記されているかを確認しましょう。修正回数の上限を超えると、1回あたり1万円から3万円程度の追加費用が発生するケースが一般的です。

撮影日数と天候リスク

屋外撮影や外観撮影を含む場合、天候不良による撮影延期の対応が見積もりに含まれているか確認が必要です。延期に伴う追加費用の有無は、契約前に必ず書面で確認しておきましょう。

著作権・使用権の範囲

完成した動画をSNS広告として使いたい場合、二次利用の権利がどこまで含まれているかは非常に重要です。中には「納品後の利用は自社サイトのみ」という制限付き契約もあり、後から広告出稿しようとして追加費用を請求されるケースがあります。

支払いのタイミング

2024年に施行されたフリーランス保護新法では、業務委託の報酬は原則として納品物の受領日から60日以内に支払う義務が発注者側に課されています。つまり、フリーランスのクリエイターに依頼する際は、支払いサイトを不当に長く設定することは法律違反になり得るということです。逆に発注者側も、着手金や中間金の支払いタイミングを契約書で明確にしておくことで、後々のトラブルを防げます。

※このあたりの契約条件は口頭合意だけで済ませず、簡単な業務委託契約書や発注書を交わすことを強くおすすめします。不明点がある場合は弁護士や行政書士に相談してください。

費用を抑えるための実践的な方法

紹介動画の予算をできるだけ抑えたい場合、以下のような工夫が有効です。

撮影内容を事前に整理しておく

撮影当日の段取りが悪いと、撮影時間が延びてその分の人件費がかさみます。事前に撮影したいシーン、メニュー、出演してほしいスタッフをリストアップしておくだけで、撮影時間を大幅に短縮できます。

素材の使い回しを前提に企画する

1本の動画を撮るための撮影で、複数パターンの尺(30秒版、1分版、フル版)を同時に収録してもらうよう依頼すれば、追加の撮影費なしで複数の動画素材を得られます。SNS広告用のショート版とホームページ掲載用のロング版を、同じ撮影日にまとめて作ってもらうのが効率的です。

直接依頼で中間マージンをカットする

繰り返しになりますが、代理店を通さずフリーランスのクリエイターに直接依頼することで、同じ予算でもより多くの撮影時間や修正回数を確保できる可能性が高まります。これは価格を叩くという意味ではなく、無駄な中間コストを削るという意味です。

私自身、行政書士として独立する前に、自分の事務所紹介動画を制作会社に依頼した経験があります。当時は複数の見積もりを比較せず、最初に相談した会社にそのまま発注してしまい、後から別の会社であれば同等の内容を4割ほど安く依頼できていたことを知りました。この経験から、見積もりは必ず2社以上から取り、内訳を比較することの重要性を痛感しています。

@SOHOデータの考察:直接依頼という選択肢の広がり

20年この市場を見てきた立場から言えば、動画制作の発注において「誰に頼むか」を決める判断軸は、この10年で大きく変わりました。かつては制作会社や代理店に頼むのが当たり前でしたが、今は業務委託マッチングサービスを通じてフリーランスのクリエイターへ直接発注するという選択肢が、個人経営の飲食店にとって現実的な手段になっています。

運営者として見てきた限りでは、長く受注を続けているクリエイターほど、単発の撮影・編集作業だけでなく「この店ならまた任せたい」と思われる関係づくりに時間を使っています。居酒屋の側から見ても、一度信頼できるクリエイターと出会えれば、季節メニューの紹介動画や忘年会シーズンの集客動画など、継続的に低コストで依頼できる関係を築けるのです。

そして、中間マージンが乗らない直接取引には、発注者と受注者の双方にメリットがある構造があります。発注者は同じ予算でより多くの撮影時間や修正対応を依頼でき、受注者は仲介手数料を引かれない分、手取りが厚くなります。金額の大小だけでなく「同じ予算でどれだけ厚みのある依頼ができるか」という視点で直接依頼を検討する価値は十分にあると考えています。

こうした業務委託の仕組みを活用する際は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介されているような、業務効率化を専門とするフリーランスの力を借りて、動画企画の初期段階からAI活用を組み込む方法も選択肢に入ってきます。企画構成の壁打ち相手としてAIコンサルタントに相談すれば、撮影前の準備時間を短縮でき、結果的に撮影当日のコストも抑えられます。

また、動画に添えるウェブサイトやSNSアカウントの運用体制を見直したい場合は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介されている専門家に、動画公開後の広告配信設計まで含めて相談するという発展形もあります。動画単体で完結させず、公開後の集客導線まで見据えて発注設計をすることが、費用対効果を最大化するコツです。

さらに、店舗の予約システムやオンラインメニューをあわせて整備したい場合は、アプリケーション開発のお仕事で紹介されているエンジニアに、動画とセットで簡易的な予約フォームの開発を依頼するケースも増えています。動画で集客した顧客の受け皿となる仕組みを同時に整えることで、投資対効果を高められるのです。

動画制作を依頼するクリエイター自身の適正な報酬水準を知っておくことも、発注者にとって重要です。ソフトウェア作成者の年収・単価相場著述家,記者,編集者の年収・単価相場のようなデータベースを参照すれば、隣接する専門職の単価感がわかり、動画クリエイターへの適正な報酬水準を判断する材料になります。極端に安い見積もりには、それなりの理由があることも少なくありません。

契約前に知っておきたい法律面の注意点

行政書士として、動画制作の発注に関する契約トラブルの相談を受ける機会が増えています。よくあるのが「口頭で依頼した内容と、実際に納品された動画の内容が食い違い、支払いを巡って揉める」というケースです。

つまり、こうしたトラブルを防ぐには、発注前に「何を、いつまでに、いくらで」納品してもらうかを書面で明確にしておくことが最も効果的な対策になります。特に個人事業主のクリエイターに依頼する場合、フリーランス保護新法により、発注者側には取引条件を書面(またはメール等)で明示する義務が課されています。これは発注者を縛るための法律ではなく、双方が安心して取引できるようにするための仕組みだと理解しておくとよいでしょう。

※契約内容が複雑な場合や、既にトラブルが発生している場合は、早めに弁護士や行政書士に相談することをおすすめします。法律はあなたの味方です。適切な知識を持って、安心できる形で紹介動画の制作を進めていきましょう。

最後に、居酒屋という業態が持つ魅力を最大限に引き出す紹介動画を、適正な費用感で制作できるよう、この記事で紹介した相場観と確認ポイントを、ぜひ実際の発注時に役立ててください。持続化補助金など公的支援を活用した店舗改装の実例をまとめた一人親方 持続化補助金の記事も、動画制作費用を補助金でまかなえないか検討する際の参考になるはずです。

よくある質問

Q. 居酒屋の紹介動画は最低いくらから作れますか?

フリーランスのクリエイターに直接依頼すれば、30秒から1分程度のSNS向け動画は5万円前後から制作可能です。撮影半日、編集込みのシンプルな構成であれば、この価格帯でも十分な品質が期待できます。

Q. 実写とアニメーション、どちらの費用が安いですか?

一般的にはアニメーションの方がイラスト制作費がかかるため高額になりがちです。居酒屋の場合、実際の空間や料理の魅力を伝える実写の方が費用対効果も高く、おすすめです。

Q. 見積もりを比較する際に一番注意すべき点は何ですか?

修正回数の上限、著作権・使用権の範囲、撮影延期時の追加費用の有無です。金額だけでなく、これらの条件が書面に明記されているかを必ず確認してください。

Q. フリーランスに直接依頼する場合、契約書は必要ですか?

必要です。口頭合意だけで進めるとトラブルの原因になります。簡単な発注書や業務委託契約書を交わし、金額・納期・修正回数・支払い条件を明記しておくことをおすすめします。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年2月21日最終更新:2026年7月28日
長谷川 奈津

この記事を書いた人

長谷川 奈津@SOHO編集部

行政書士・元企業法務

企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。

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