向き不向きが出るのは、ITコンサル・講師で相手の理解を待てるかどうか


この記事のポイント
- ✓ITコンサル・講師の向き不向きは
- ✓知識量ではなく相手の理解を待てるかどうかで分かれます
- ✓待つとは具体的に何をすることなのか
「自分はITコンサルや講師に向いているんでしょうか」。このご相談、よくいただきます。
そして、多くの方が向き不向きの基準を知識量に置いています。技術に詳しくないから向いていない、経験が浅いから無理だ、と。
でも、実際に長く続けている方と、途中でつらくなってしまう方を見ていると、分かれ目は別のところにあります。相手が理解するまでの時間を、待てるかどうかです。
これは性格の良し悪しの話ではありません。訓練で変えられる部分もありますし、そもそも待つ必要のない仕事の受け方もあります。大丈夫ですよ。この記事では、待つとは具体的に何をすることなのかを分解して、自分に当てはめて考えられる形にしていきます。
向き不向きの分かれ目は、知識量ではない
まず、この仕事が何をする仕事なのかを確認しておきましょう。
ITコンサルタントは、企業が抱える課題をITで解決するために、現状分析や提案、導入支援を行う職種です。 出典: azu-rite.co.jp
現状分析、提案、導入支援。この三つのどこにも、「一人で答えを出す」という工程はありません。すべて相手がいて成立する作業です。
講師の仕事も同じです。教える内容をどれだけ深く理解していても、受講者が理解しなければ、その講義は成果を出していません。仕事の全体像はITコンサルティング・講師のお仕事に整理がありますが、どの工程を見ても、相手の理解が前提になっています。
つまり、この仕事の成果は自分の中では完結しません。相手の頭の中で何かが変わったときに、はじめて仕事が成立します。ここが、たとえば開発の仕事との大きな違いです。
こういうご相談があります。「技術は誰より詳しいのに、教えるとうまくいかないんです」と。この方に足りないのは知識ではありません。相手がどこでつまずいているのかを見る時間を、確保していないだけです。
「待てる」とは、具体的にどういうことか
待つ、という言葉だけでは曖昧なので、三つに分けてお話しします。
説明の途中で、答えを先に言わない
相手が考えている数秒間は、こちらにとってはとても長く感じます。特に、答えが自分にはわかっているときは。
その沈黙に耐えられずに答えを言ってしまうと、相手は「わかった気」になって終わります。自分でたどり着いていないので、次に同じ場面が来てもまた止まります。
5秒から10秒。この時間を黙っていられるかどうかが、実は大きい。研修の場でも、コンサルティングの打ち合わせでも同じです。
これは訓練で身につきます。心の中で数を数える、という単純な方法でもかまいません。焦って埋めてしまう癖に気づくことが、まず第一歩です。
相手が使っている言葉に、こちらが合わせる
専門用語をそのまま使うと、相手は聞き返しづらくなります。特に、相手が年上だったり、社内で立場のある方だったりすると、「わからない」と言えないまま話が進みます。
そして、わからないまま進んだ打ち合わせは、あとで必ず戻ってきます。決めたはずのことが決まっていなかった、という形で。
対処は簡単です。相手が使った言葉を、こちらも使う。相手が「システム」と呼んでいるものを「基幹システム」と言い換えない。用語を正確にすることより、通じることを優先する場面があります。
言葉を相手に合わせて調整する力は、文書でも同じように必要になります。ビジネス文書検定で扱われる、読み手に合わせて書き分ける考え方は、口頭の説明にもそのまま応用できます。
同じ質問に、二度目でも同じ丁寧さで答える
これがいちばん難しいかもしれません。
一度説明したことを、もう一度聞かれる。これは講師の仕事では日常的に起きます。そのとき、声のトーンが変わってしまう方がいます。言葉では「もちろんです」と言いながら、態度に出る。
受講者は、それをとても敏感に受け取ります。そして、次から質問しなくなります。質問が来なくなった講義は、うまくいっているように見えて、実は誰も理解していないことがあります。
二度目の質問は、一度目の説明が届いていなかったという情報です。責める材料ではなく、説明を改善する材料です。この受け止め方ができる方は、長く続きます。
理解できたかどうかを、確かめる問いを持つ
待つことと並んで大切なのが、相手がどこまで理解しているかを確かめる手立てです。ここが弱いと、待っているつもりで、実は取り残しています。
「わかりましたか」と聞くのは、あまり有効ではありません。多くの人は、わかっていなくても「はい」と答えます。特に、相手が講師や専門家という立場だと、なおさら言いづらくなります。
代わりに使えるのが、こちらの説明を相手の言葉で言い直してもらう問いです。「いまの手順を、ご自身の言葉で説明していただけますか」と聞く。詰問にならないよう、「私の説明が伝わっているか確認したいので」と添えると、相手の負担が減ります。
もう一つ有効なのが、条件を少し変えた質問です。「では、この設定がAではなくBだった場合はどうなりますか」と聞く。丸暗記ではなく理解していれば、答えられます。答えられなければ、その場でもう一度説明できます。
こうした確認を挟むと、講義や打ち合わせの時間は当然長くなります。60分の予定に確認を入れると、進める内容は減ります。ここで「予定した分量を消化すること」を優先してしまうと、確認は真っ先に削られます。
でも、伝わらないまま進んだ60分より、半分の分量でも伝わった60分のほうが、成果は大きい。この判断ができるかどうかも、適性の一部だと思います。
向いている人に見られる特徴
ここまでを踏まえて、向いている方の特徴を整理します。
一つめ、人が理解する過程そのものに興味がある方です。「なぜここでつまずくんだろう」と考えるのが苦にならない。これは適性として大きいです。
二つめ、自分の説明を変えることに抵抗がない方です。同じ内容でも、相手によって伝え方を変える。前回と違うやり方を試す。この柔軟さがあると、経験が蓄積として効いてきます。
三つめ、わからないことを「わかりません」と言える方です。意外に思われるかもしれませんが、これは重要です。知ったかぶりをすると、その場は乗り切れても、次の質問で行き詰まります。「確認して次回お答えします」と言える方のほうが、信頼を得ています。
四つめ、準備を面倒がらない方です。教える仕事は、話す時間より準備の時間のほうが長くなります。ここを楽しめるかどうかは、続けられるかどうかに直結します。
向いていないと感じやすい人の特徴
逆の側も見ておきましょう。ただ、ここに当てはまっても諦める必要はありません。変えられる部分と、仕事の受け方で回避できる部分があります。
一つめ、結論を早く出したい方です。効率を重視する方に多い傾向です。相手が回り道をしているのを見ると、先に答えを示したくなる。この傾向がある方は、教える仕事より、成果物を納品する形の仕事のほうが合っている場合があります。
二つめ、自分の理解の速さを基準にしてしまう方です。「これくらいわかるだろう」という前提で説明を組むと、相手が置いていかれます。ここは、事前アンケートで前提知識を確認するという手順を挟むことで、かなり補えます。
三つめ、感情の起伏が表に出やすい方です。相手が理解しないことに苛立ちが出ると、場の空気が固くなります。ただ、これも受講者の人数を絞る、対面ではなく教材制作の側に回る、といった形で調整できます。
四つめ、一人で集中して作業するほうが好きな方です。これはまったく悪いことではありません。ただ、この仕事の中心には常に相手がいます。教材の執筆や資料の作成といった、相手と直接やり取りしない工程を多く含む案件を選ぶという方向があります。
コンサルと講師、どちらが合うかを比較する
同じ「ITコンサル・講師」という括りでも、求められる適性は少し違います。
| 観点 | コンサルティング寄り | 講師・教育寄り |
|---|---|---|
| 相手 | 主に決裁権のある人 | 学ぶ立場の人 |
| 求められる待ち方 | 組織の合意形成を待つ | 個人の理解を待つ |
| 成果の見え方 | 導入や意思決定 | 受講者の反応と定着 |
| つらくなりやすい点 | 方針が覆ること | 同じ説明の繰り返し |
| 向きやすい人 | 全体の構造を考えるのが好き | 人の変化を見るのが好き |
どちらが上ということではありません。組織の政治的な事情で方針が覆るのが耐えられない方は、講師側のほうが穏やかに続けられます。逆に、同じ内容を繰り返し教えることに飽きてしまう方は、コンサルティング側のほうが向いています。
自分がどちらでつらくなるかを想像してみてください。両方ともつらいと感じるなら、教材制作や資料作成といった、直接のやり取りが少ない工程から入るという選択もあります。
隣接する領域として、AI活用やセキュリティ、マーケティングの分野でも同種の依頼が増えています。どんな仕事があるかはAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で確認できます。まったく別方向として、教材に使う音源や効果音を扱う作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事のような制作系もあります。自分が心地よく働ける形は、一つではありません。
待てなくなる場面には、背景がある
「普段は落ち着いて説明できるのに、あの日は待てなかった」。こういうご相談も、よくいただきます。
待てなくなるのは、性格が変わったからではありません。たいてい、条件が悪かったからです。背景を三つ挙げます。
一つめは、時間が足りていない場面です。予定より進行が遅れていると、確認を省き、答えを先に言い、次へ進もうとします。これは焦りの反応であって、適性の問題ではありません。対処は、そもそも詰め込みすぎない進行表を作ることです。2割ほど余白を残した設計にしておくと、遅れても落ち着いていられます。
二つめは、準備が不十分な場面です。自分の中で内容が固まっていないと、質問に対応する余裕がなくなります。余裕がないと、相手の理解より自分の説明を通すことが優先されてしまう。準備の量は、待つ力に直接影響します。
三つめは、自分の体調が整っていない場面です。睡眠が足りていない、本業が立て込んでいる、家庭に心配ごとがある。こういうとき、人の話を聞く余裕は確実に減ります。これは意志で克服するものではありません。
私がカウンセリングでお伝えしているのは、待てなかった日に自分を責めないことです。責めても次は変わりません。代わりに、その日の条件を記録してください。時間、準備量、体調。この三つを並べていくと、自分が崩れる条件が見えてきます。
条件が見えれば、避けられます。「本業の繁忙期には講義を入れない」「前日に準備が終わっていない案件は日程を調整する」。こうした判断ができるようになると、適性そのものが変わったように見えます。実際には、条件を整えただけです。
一人で抱え込まない、という選び方
もう一つお伝えしておきたいことがあります。この仕事は、一人で完結しているように見えて、実はかなり孤独になりやすい仕事です。
講義がうまくいかなかったとき、その場に一緒に振り返る相手がいません。コンサルティングの案件で方針が覆ったときも、社内であれば同僚と話せますが、個人で受けていると誰にも共有できない。この状態が続くと、少しずつ自信が削られていきます。
ですから、話せる相手を持っておくことをおすすめします。同じような仕事をしている人でも、まったく違う分野の人でもかまいません。「今日の講義でここがうまくいかなかった」と口に出せる相手が1人いるだけで、抱え込み方がまったく違います。
受講者からのアンケートを一人で読むのも、実はしんどい作業です。良い評価より、厳しい一行のほうが記憶に残ります。読んだあと、その内容を誰かに話せると、受け止め方が変わります。
※ 落ち込みが続く、眠れない、仕事のことを考えると動悸がするといった状態が長引く場合は、一人で抱えず医療機関や公的な相談窓口に相談してください。適性の問題として片づけないでほしいのです。
あなたは一人じゃありません。この仕事を続けている方の多くが、同じところでつまずいた経験を持っています。
適性は、費用をかけずに確かめられる
向き不向きは、頭で考えても答えが出ません。試してみるのがいちばん確実です。そして、試すのに費用はほとんどかかりません。
一つめの方法は、身近な人に説明してみることです。自分が詳しい技術を、まったく知らない家族や友人に10分で説明する。相手が理解できたかどうかより、自分が待てたかどうかを観察してください。途中で答えを言ってしまったか、専門用語を使ってしまったか。ここに適性が出ます。
二つめは、文章にしてみることです。自分の得意分野について、初心者向けの解説を2000字ほど書いてみる。書けない、あるいは書いていて苦痛なら、教える仕事は負担が大きいかもしれません。逆に、書きながら「ここは誤解されそうだな」と気づけるなら、適性はあります。
三つめは、無料で公開されている学習教材を受講者の立場で受けてみることです。自分がつまずいた箇所と、その教材の説明の仕方を照らし合わせると、教える側の設計が見えてきます。
学習の方向を定めたい場合、体系立った資格を目安にするのも一つです。ネットワークの基礎を扱うCCNA(シスコ技術者認定)は出題範囲が整理されているため、教える順序を考える練習にもなります。ただし、資格取得そのものは適性の証明にはなりません。順番を間違えないでください。
オンラインで教える仕事の具体的な始め方はプログラミング講師の副業入門|オンラインで教えて稼ぐ方法にまとまっています。実際の流れを知ってから適性を考えると、想像で判断するより精度が上がります。
年収やメリットの面から、続けられるかを考える
適性の話と並行して、条件の面も見ておきましょう。合っていても、条件が合わなければ続きません。
報酬水準を測る目安としては、技術側のソフトウェア作成者の年収・単価相場と、書く仕事側の著述家,記者,編集者の年収・単価相場の両方を見ておくとよいでしょう。ITコンサル・講師の仕事は両方の性質を持つため、片方だけを基準にすると判断を誤ります。
この仕事のメリットとして挙げられることが多いのは、次の三つです。自分の知識が直接誰かの役に立つのが見えること。教えるために整理する過程で、自分の理解が深まること。そして、場所を選ばずに働ける案件が増えていること。
三つめについては、オンラインでの実施が前提になるため、通信環境が実務の質に直結します。回線の選び方は在宅ワークに最適なネット回線|光回線vsホームルーターの選び方に判断材料があります。講義中に映像が止まる状況は、どれだけ適性があっても評価を下げてしまいます。
一方で、デメリットも正直に書いておきます。準備の時間が長いこと。相手の理解という、自分では完全に制御できないものが成果に含まれること。そして、教える内容が古くなれば作り直しが必要になること。
この三つを受け入れられるかどうかも、向き不向きの一部です。
将来性と、待つ力が持つ意味
需要の面を見ておきます。企業のIT活用が広がる一方で、社内に教えられる人がいないという状態は各所で起きています。外部に教育や助言を求める動きは、当面続くと見てよいでしょう。
未経験からこの分野を目指す人向けの案内が各所で用意されていることからも、入口が閉じているわけではないことがわかります。
未経験からITコンサルタントへの転職 未経験からITコンサルタント転職を目指している方、転職活動をしている方へ、その転職方法と積極採用中の求人をご紹介いたします。 出典: movin.co.jp
ここで一つ、お伝えしておきたいことがあります。技術の知識は、時間が経つと価値が下がります。5年前の最新技術は、いま最新ではありません。
でも、相手の理解を待つ力は、古くなりません。むしろ、扱う技術が新しくなるほど、それを知らない人に伝える力の需要は高まります。教える対象が変わっても、教え方の土台は残ります。
だから、いま知識が足りないことを理由に諦める必要はないんです。知識はあとから足せます。待つ力のほうが、身につけるのに時間がかかります。
在宅でできる仕事全体の中で自分の位置を確認したい方は、在宅でできる仕事おすすめ【2026年版】|スキル別ランキングも見てみてください。他の選択肢を知ったうえで選んだほうが、迷いが少なくなります。
向き不向きを、周囲の評価だけで決めない
最後に、判断の仕方についてお話しします。
「あなたは説明が下手だから向いていない」と言われた経験を持つ方がいます。前職の上司や、家族からの一言だったりします。その言葉が長く残って、挑戦をためらう理由になっている。
でも、その評価が下された場面を思い出してみてください。忙しい職場で、時間のない中で、相手も余裕がない状態だったのではないでしょうか。そういう場面での説明のうまさは、教える仕事の適性とは別のものです。
会社の中で求められる説明は、短く、結論から、素早く伝えることです。教える仕事で求められる説明は、相手が理解するまで付き合うことです。求められている方向が、そもそも違います。前者が苦手だった方が、後者では力を発揮するという例は、本当によくあります。
逆のこともあります。会議での説明がうまいと評価されてきた方が、教える場面では苦戦する。要点をまとめる力が強いために、相手が自分で考える余地を残せないことがあるからです。
ですから、過去の評価をそのまま持ち込まないでください。判断の材料にするなら、この記事で挙げた三つの観察を自分で試してみるほうが確実です。答えを先に言わずにいられたか。相手の言葉に合わせられたか。二度目の質問に同じ丁寧さで答えられたか。
自分で試した結果なら、納得して次の判断ができます。誰かの一言で決めた結論は、あとで必ず引っかかります。
試すのに、大きな準備はいりません。次に誰かから何かを聞かれたとき、答えを言う前に一呼吸置いてみる。それだけでも、自分の反応がよく見えます。
運営者の視点から見た、長く続く人の共通点
在宅とフリーランスの市場を20年運営してきた立場から見ると、教える仕事で長く続いている方には、はっきりした共通点があります。
自分の説明が伝わらなかったとき、相手ではなく自分の説明を疑うことです。「理解が遅い」ではなく「この順番がよくなかったかもしれない」と考える。この向き方をしている方は、経験が回を重ねるごとに蓄積されていきます。
逆に、相手側に原因を置く方は、何年やっても説明の型が変わりません。だから、同じところで同じようにつまずきます。
もう一つ、運営者として見てきた限りでは、続いている方ほど、単発の作業をこなすことより「この人に聞けば、わかるまで付き合ってくれる」という関係づくりに時間を使っています。その関係ができると、依頼は自然に繰り返されるようになります。
中間に手数料が乗らない直接の取引では、依頼する側は同じ予算でより多く頼めますし、受け取る側は手取りが厚くなります。手数料0%の意味は、金額の大小より、この双方が得をする構造が関係を長持ちさせるところにあります。待つ時間が長い仕事だからこそ、その時間が正当に報われる形は大切です。
独自データ考察、適性は固定されていない
在宅で働く方の動きを長く見ていると、適性についてひとつはっきりしていることがあります。向き不向きは、始める前に決まっているものではないということです。
最初の数か月で「向いていない」と感じた方が、案件の形を変えたら続けられるようになった。この例は珍しくありません。大人数の研修がつらかった方が、少人数の個別指導に変えたら楽になった。対面がつらかった方が、教材制作に回ったら力を発揮した。
つまり、向いていないと感じたときに疑うべきは、自分の適性より先に、いまの案件の形です。同じ職種の中にも、要求される適性が違う仕事がいくつも含まれています。
そして、待つ力そのものも変わります。相手が理解する過程を何度も見ていると、つまずく箇所のパターンが見えてきます。パターンが見えると、待つことへの不安が減ります。「ここで止まるのは想定内だ」と思えるようになるからです。これは経験でしか身につきません。
こういうご相談もいただきます。「一度うまくいかなくて、自信をなくしてしまいました」と。それは、適性がなかったのではなく、まだパターンが見えていない段階でつまずいただけかもしれません。
自分が待てなかった場面を、責めずに書き留めてみてください。5回ほど書き留めると、自分がどんなときに焦るのかが見えてきます。見えたら、対処できます。焦らなくて大丈夫です。
よくある質問
Q. ITコンサル・講師に向いているかどうかは、何で判断できますか?
知識量ではなく、相手が理解するまでの時間を待てるかどうかで分かれます。説明の途中で答えを先に言ってしまわないか、相手が使う言葉に合わせられるか、同じ質問に二度目でも同じ丁寧さで答えられるか。この三つを日常のやり取りで観察してみると、自分の傾向が見えてきます。訓練で変えられる部分もあります。
Q. 向いていないと感じたら諦めるべきでしょうか?
その前に、案件の形を疑ってみてください。大人数の研修がつらい方が少人数の個別指導では続いた、対面が苦手な方が教材制作で力を発揮した、という例は多くあります。同じ職種の中にも要求される適性が違う仕事が含まれているため、形を変えるだけで負担が大きく下がることがあります。
Q. 適性を確かめる方法で、費用がかからないものはありますか?
三つあります。身近な人に自分の得意分野を10分で説明してみること、初心者向けの解説を2000字ほど書いてみること、無料の学習教材を受講者の立場で受けてみることです。いずれも、相手が理解したかどうかより、自分が待てたか、専門用語に頼らなかったかを観察するのが目的です。
Q. 技術の知識が足りなくても始められますか?
知識はあとから足せますが、待つ力は身につけるのに時間がかかります。むしろ扱う技術が新しくなるほど、それを知らない人へ伝える力の需要は高まります。ただし、わからないことを知ったかぶりせず「確認して次回お答えします」と言える姿勢は必要です。知識の不足そのものより、その扱い方が信頼を左右します。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







