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手作りの内職にはどんな仕事があるか|アクセサリーや雑貨の組み立てを受ける方法

@SOHO編集部
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手作りの内職にはどんな仕事があるか|アクセサリーや雑貨の組み立てを受ける方法

この記事のポイント

  • ✓手作りの内職にはアクセサリーの組み立て
  • ✓造花や雑貨の加工などがあります
  • ✓家内労働法で守られる内職の仕組み

家にいながら、手を動かしてできる仕事をしたい。手作りの内職は、そう考える人にとって身近な選択肢の1つです。アクセサリーの組み立て、布小物の縫製、造花や雑貨の加工など、手先の作業を自宅で受け、できあがった品物を納めて工賃を受け取ります。

一方で、手作りの内職を探すと、「材料を買えば仕事を紹介します」「キットを購入して作った作品を買い取ります」といった、先にお金を払わせる募集にも出会います。手作りの内職は、仕組みを知らずに始めると、収入どころか出費だけが残ることもある分野です。

この記事では、手作りの内職にどんな仕事があるかを整理したうえで、内職を守る家内労働法の仕組み、仕事の探し方、工賃の決まり方、税金の特例、そして避けるべき募集の見分け方を、厚生労働省と国税庁の案内をもとに説明します。

内職とはどんな働き方か

内職とは、企業や問屋から仕事を受けて、自宅で品物の製造や加工をする働き方のことです。法律では、こうした働き方をする人を「家内労働者」と呼び、家内労働法という法律で守っています。

厚生労働省は、家内労働者を次のように説明しています。

家内労働者とは、通常、自宅を作業場として、メーカーや問屋などの委託者から、部品や原材料の提供を受けて、一人または同居の親族とともに、物品の製造や加工などを行い、その労働に対して工賃を受け取る人をいいます。 出典: mhlw.go.jp

この説明には、内職を見分けるための大切な点が含まれています。1つは、部品や原材料は委託者(仕事を頼む企業や問屋)から提供されることです。もう1つは、受け取るのは作業に対する工賃だということです。工賃とは、作業の量に応じて支払われる報酬のことです。

同じページによると、令和7年10月1日現在の家内労働者数は85,177人で、そのうち女性が75,705人、委託者数は6,249者です。家内労働者の多くは女性で、家事や育児、介護の合間に自宅で仕事をする形が多いことがうかがえます。

内職は、会社に雇われる働き方ではありません。決まった時間に働く必要はなく、決められた納期までに決められた量の作業を終わらせれば、作業する時間は自分で決められます。その代わり、作業の量が少なければ工賃も少なくなり、仕事の量は委託者の都合で変わることがあります。

手作りの内職にはどんな仕事があるか

手作りの内職と一口に言っても、仕事の内容はさまざまです。主な仕事を、作業の内容ごとに整理します。

仕事の種類 作業の例 求められる力
アクセサリーの組み立て ビーズを通す、金具を付ける、ピアスやネックレスを組み立てる 細かい部品を正確に扱う手先の器用さ
布小物の縫製 ポーチや巾着、マスク、エプロンを縫う ミシンの操作、縫製の経験
造花、装飾品の加工 造花を組む、リボンを結ぶ、飾りを付ける 見本どおりにそろえて仕上げる丁寧さ
雑貨の組み立て 紙の箱を組み立てる、小物を組み合わせる 同じ作業を正確に繰り返す集中力
手芸品の仕上げ 編み物の糸の始末、刺しゅうの仕上げ 手芸の経験
検品、袋詰め できあがった品物の確認、袋に入れる、シールを貼る 細かな傷や汚れに気づく注意深さ

アクセサリーの組み立ては、手作りの内職の中でもよく見られる仕事です。ビーズやパーツ、金具などの材料が届き、見本のとおりに組み立てて納めます。見本どおりの長さや形にそろえることが求められ、1つずつの出来にばらつきがあると、やり直しになることもあります。

布小物の縫製は、ミシンを使える人に向いた仕事です。裁断された布が届き、決められた縫い方で縫い合わせます。ミシンを自分で用意する必要がある場合が多く、工業用のミシンを求められることもあります。

造花や装飾品の加工、雑貨の組み立ては、特別な技術がなくても始めやすい仕事です。その分、工賃の単価は低めになりやすく、まとまった量をこなすことで収入につながる形が一般的です。

手作りの内職の仕事の探し方

手作りの内職の仕事は、いくつかの方法で探せます。どの方法でも、委託者がどんな会社か、仕事の条件が書面で示されるかを確かめることが大切です。

内職を扱う求人サイトで探す

求人サイトの中には、内職や在宅の軽作業の募集を扱っているものがあります。「内職」「手作業」「在宅 軽作業」といった言葉で探すと、地域ごとの募集が見つかります。仕事の内容、工賃の単価、材料の受け取り方、納品の方法が書かれているかを確かめます。

地域の内職のあっせんの窓口を探す

自治体によっては、内職を希望する人に仕事を紹介する窓口を設けているところがあります。住んでいる市区町村や、近くの自治体の案内を調べてみます。公的な窓口で紹介される仕事は、委託者がはっきりしているので、安心して始めやすい方法です。

近くの工場や問屋に直接問い合わせる

地域に、アクセサリーや雑貨、衣料品を扱う工場や問屋がある場合、内職を募集していることがあります。地域の情報誌や、知人の紹介で仕事を見つける人もいます。

探すときに確かめたいこと

  • 委託者の会社の名前、住所、連絡先がはっきりしているか
  • 仕事の内容と、工賃の単価が具体的に示されているか
  • 材料が無料で提供されるか
  • 材料の受け取り方と、できあがった品物の納め方(取りに来てもらうのか、自分で届けるのか、配送か)
  • 工賃が支払われる日と方法
  • 不良品が出たときの扱い

材料の受け取りと納品は、手作りの内職ではとても大切です。委託者が自宅まで材料を届け、できあがった品物を取りに来てくれる地域密着の仕事もあれば、配送でやり取りする仕事もあります。配送の場合、送料をどちらが払うのかで、手元に残る工賃が変わります。

内職と、パソコンを使う在宅ワークの違い

自宅でできる仕事には、手作りの内職のほかに、パソコンを使ってデータ入力や文章作成などを行う在宅ワークもあります。どちらも自宅で働く点は同じですが、守られている法律の仕組みが違います。

手作りの内職のように、委託者から材料の提供を受けて品物を作る働き方は、家内労働法の対象です。一方、パソコンなどの情報通信機器を使って、注文を受けて文章や図面、データなどを作る働き方は、厚生労働省では「自営型テレワーク」と呼ばれています。自営型テレワークには、仕事を頼む側が守るべき事項をまとめたガイドラインがあり、厚生労働省の自営型テレワークのページで内容を確かめられます。

働き方 主な作業 関わる決まり
内職(家内労働) 材料の提供を受けて、品物を製造、加工する 家内労働法。家内労働手帳、最低工賃など
自営型テレワーク パソコンなどで、文章やデータ、デザインなどを作る 自営型テレワークのガイドライン、フリーランス・事業者間取引適正化等法など

手作りの作業が好きな人は内職、パソコンの作業が得意な人は在宅ワーク、というように、自分の得意なことに合わせて選べます。両方を組み合わせて、手作業の内職とパソコンの仕事を並行している人もいます。

委託者に確かめたい質問の例

内職の仕事を受ける前に、委託者に確かめておきたいことを、質問の形でまとめます。電話や面談のときに、この一覧を手元に用意しておくと、聞き忘れを防げます。

  1. どんな品物を、1回あたり何個くらい作る仕事ですか
  2. 1個あたりの工賃の単価はいくらですか。単価は作業に慣れたら変わりますか
  3. 材料と道具は提供されますか。自分で用意するものはありますか
  4. 材料の受け取りと、できあがった品物の納品はどのように行いますか。送料はどちらが払いますか
  5. 納期は、材料を受け取ってから何日後ですか
  6. 工賃はいつ、どのような方法で支払われますか
  7. 不良品が出た場合、どのように扱われますか。工賃から差し引かれることはありますか
  8. 家内労働手帳は渡されますか
  9. 仕事の量は、季節によって変わりますか

この質問に、はっきり答えてもらえない委託者や、「やってみれば分かる」と答えをはぐらかす委託者には、注意が必要です。特に、材料や道具を自分で買う必要があると言われた場合は、先に説明した内職商法の手口でないかを慎重に確かめます。

家内労働法で守られていること

内職をする家内労働者は、家内労働法で守られています。この法律では、委託者に対して、いくつかの決まりを守ることを求めています。

家内労働手帳の交付

委託者は、仕事を頼むときに、家内労働者に家内労働手帳を渡さなければなりません。家内労働手帳とは、委託した仕事の内容、工賃の単価、工賃の支払期日、受け取った品物の数量、支払った工賃の額などを記録する手帳のことです。家内労働法の第3条で定められています。

家内労働手帳には、仕事を頼むたびに委託者が内容を書き込みます。口約束だけで仕事が進むと、工賃の単価や支払いの日を巡って行き違いが起きたときに、確かめる手段がありません。手帳があれば、いつ、どんな仕事を、いくらで受けたかが記録として残ります。

工賃の支払い

工賃は、決められた期日までに支払われることが法律で求められています。工賃は原則として通貨で全額支払われるもので、勝手に差し引かれることはありません。

最低工賃

業種によっては、都道府県ごとに最低工賃が決められています。最低工賃とは、その業種の内職の工賃が、これより低くなってはならないと定められた額のことです。最低工賃が決められている業種と額は、都道府県の労働局の案内で確かめられます。

安全と衛生

内職の作業で、有害な薬品や危険な機械を使う場合、委託者と家内労働者の双方が、安全と衛生のために必要な措置をとることが求められています。手作りの内職では接着剤や塗料を使うことがあるので、作業する部屋の換気に気をつけ、取り扱いの注意を委託者に確かめます。

工賃の決まり方と、収入の考え方

手作りの内職の工賃は、多くの場合、1個あたりいくら、という単価で決まります。作業の難しさ、1個にかかる時間、委託者の業種によって単価は大きく違います。

内職の収入を考えるときは、1個あたりの単価だけでなく、1時間あたりにいくつ作れるかを掛け合わせて考えます。単価が高く見えても、1個に時間がかかる作業なら、1時間あたりの収入は低くなります。反対に、単価が低くても、慣れて速く作れるようになれば、1時間あたりの収入は上がっていきます。

最初のうちは、慣れていないので作業に時間がかかります。始めて数日で「割に合わない」と判断するのではなく、1週間ほど続けて、作業に慣れたときの速さで計算し直すと、その仕事が自分に合っているかを判断しやすくなります。

工賃を比べるときは、材料の受け取りと納品にかかる手間も含めて考えます。委託者が材料を届けて品物を取りに来てくれる仕事と、自分で委託者のところまで運ぶ仕事では、同じ単価でも実際にかかる時間と交通費が違います。配送でやり取りする仕事で、送料を自分で払う場合は、その分を工賃から差し引いて手元に残る額を計算します。工賃の振込手数料が差し引かれるかどうかも、委託者によって違うので確かめておきます。

また、内職の仕事の量は、委託者の都合で増えたり減ったりします。季節の商品を扱う委託者では、繁忙期に仕事が集中し、閑散期には仕事がなくなることもあります。内職の収入を家計の柱にする場合は、仕事の量が減る時期があることを見込んでおく必要があります。

内職の収入と税金の特例

内職で得た工賃は、税金の上では事業所得か雑所得として扱われます。通常は、収入から実際にかかった必要経費を差し引いて所得を計算します。

家内労働者には、必要経費についての特例があります。国税庁の家内労働者等の事業所得等の所得計算の特例の案内によると、家内労働者等の場合は、必要経費として69万円まで認められる特例があります(令和7年分は65万円、令和2年分から令和6年分までは55万円)。実際にかかった経費が69万円より少なくても、所得の計算では69万円まで必要経費として認められます。

同じ案内では、この特例に該当する所得しかない人について、その年の総収入金額が173万円以下なら、本人に所得税は課されないと説明されています。また、総収入金額が131万円以下なら、扶養している人の所得税の計算で、配偶者控除や扶養控除の対象になります。

ただし、パートなどの給与の収入もある人は、扱いが変わります。給与の収入金額が69万円以上ある場合は、この特例は受けられません。給与の収入が69万円未満の場合も、特例で認められる額が減ります。自分がどう扱われるかは、収入の内訳によって変わるので、確定申告の時期に税務署で確かめます。

この特例は、家内労働者だけでなく、外交員や集金人、電力量計の検針人など、特定の人に対して継続的に役務を提供する人も対象になると、同じ案内で説明されています。手作りの内職の場合は、委託者から材料の提供を受けて品物を作る働き方であれば、家内労働者として特例の対象になるのが一般的です。ただし、自分で材料を仕入れて作品を作り、自分で値段を付けて販売する場合は、内職ではなく自分の事業としての販売になるので、この特例の考え方とは別になります。

内職の工賃の記録は、家内労働手帳に残ります。手帳と、工賃が振り込まれた通帳の記録を保存しておけば、申告の時期に収入の合計を確かめられます。

先にお金を払わせる内職商法に注意する

手作りの内職を探すときに、必ず知っておきたいのが、内職商法と呼ばれる手口です。内職商法とは、「自宅でできる手作りの仕事」をうたって人を集め、仕事を紹介する前に、材料費、キット代、登録料、講習の費用などを払わせる商法のことです。

典型的なのは、次のような募集です。

  • 「キットを購入して作品を作れば、買い取ります」と言われ、高額なキットを買わされる
  • 作品を送ると「品質が基準に達していない」と言われ、買い取ってもらえない
  • 「まず講習を受けて資格をとれば、仕事を紹介します」と言われ、講習の費用を払わされる
  • 「登録料を払えば、優先して仕事を回します」と言われる

先に説明したように、内職では、材料は委託者から提供されるのが普通です。仕事を受ける側が、先に材料やキットを買わなければならない募集は、内職の本来の形とは違います。

こうした取引は、特定商取引法で「業務提供誘引販売取引」として決まりが定められています。仕事を紹介するとうたって、そのために必要だとして商品の購入や費用の支払いをさせる取引のことです。契約の書面を受け取った日から一定の期間内であれば、クーリング・オフ(契約を無条件で解除できる仕組み)ができる場合があります。制度の内容は、消費者庁の特定商取引法のページで確かめられます。

もし先にお金を払ってしまい、仕事が回ってこない、作品を買い取ってもらえない、といった状況になったら、早めに消費生活センターに相談します。消費者ホットラインの188番に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。

手作りの内職に向いている人

手作りの内職は、誰にでも向いている仕事というわけではありません。仕事の性質から、向き不向きがあります。

向いているのは、同じ作業を繰り返すことが苦にならない人です。内職の多くは、同じ品物を何十個、何百個と作る仕事です。1個目と100個目を同じ品質で仕上げられる集中力と根気が求められます。単調な作業の中で、少しずつ手際がよくなっていくことに手応えを感じられる人は、内職を長く続けやすい傾向があります。

細かい作業が得意な人にも向いています。アクセサリーの小さな部品を扱う、細い糸を通す、といった作業では、手先の器用さと目のよさが役に立ちます。

決められた時間に縛られずに働きたい人にも合っています。子どもが寝ている時間、家族の介護の合間など、まとまった時間がとれない人でも、自分の生活に合わせて作業を進められます。

一方で、短い期間でまとまった収入を得たい人には、内職は向いていないことがあります。工賃の単価が低い仕事が多く、まとまった収入にするには多くの時間が必要です。また、自分で工夫してものを作りたい人にとっては、見本どおりに作る内職は物足りなく感じることがあります。そうした人は、自分の作品を作って販売する道も考えてみます。

子育てや介護と両立するときの注意

手作りの内職は、子育てや介護と両立しやすい仕事として選ばれることが多くあります。ただし、家の中で作業するからこその注意点もあります。

小さな子どもがいる家庭では、ビーズや金具、針などの小さな部品や道具の扱いに特に気をつけます。子どもが部品を口に入れたり、針でけがをしたりしないよう、作業していないときは部品と道具をふた付きの容器にしまい、子どもの手が届かない場所に保管します。接着剤や塗料を使う作業は、子どもが近くにいない時間に、換気をしながら行います。

介護をしながら作業する場合は、急に作業を中断しなければならない場面が多くなります。納期に余裕のある仕事を選ぶ、1回に受ける量を控えめにする、といった工夫で、無理なく続けられるようにします。

家族の事情で作業の時間がとれなくなりそうなときは、早めに委託者に相談します。納期の直前に連絡するより、余裕を持って相談したほうが、委託者も他の人に作業を回すなどの対応をとりやすくなります。

手作りの内職を始める前の準備

手作りの内職を始める前に、作業の環境と家族の協力を整えておくと、長く続けやすくなります。

作業する場所を決める

手作りの内職では、材料やできあがった品物を一時的に保管する場所が必要です。アクセサリーの小さな部品は、なくすと工賃から差し引かれたり、やり直しになったりすることがあります。部品を種類ごとに分けて保管できる容器を用意し、子どもやペットが触れない場所で作業します。

道具をそろえる

仕事によっては、ペンチやピンセット、ミシン、アイロンなどの道具が必要です。委託者から道具が貸し出される場合もあれば、自分で用意する場合もあります。高価な道具を買う前に、仕事が続けられそうかを試してから判断します。

家族と時間の分担を決める

内職は、家事や育児の合間にできるのが利点ですが、作業の量が多い時期は、まとまった時間が必要になります。家族に作業の時間を伝え、家事の分担を相談しておくと、納期に追われて無理をすることを避けられます。

体への負担に気をつける

細かい手作業を長時間続けると、目の疲れ、肩こり、腰の痛みが出やすくなります。明るい照明のもとで作業し、1時間ごとに休憩をとる、作業台の高さを体に合わせる、といった工夫で、体への負担を減らします。

不良品とやり直しを減らすコツ

手作りの内職で収入を安定させるには、不良品とやり直しを減らすことが欠かせません。不良品が多いと、工賃が減るだけでなく、委託者から次の仕事を頼まれにくくなります。

最初に大切なのは、見本と作業の説明をよく確かめることです。材料と一緒に届く見本や作業の手順書を、作業を始める前にじっくり読み、分からない点があれば、最初の1個を作る前に委託者に確かめます。自己判断で作り方を変えると、まとめてやり直しになることがあります。

次に、最初の数個を作ったら、見本と並べて比べます。長さ、形、色の並び、金具の向きなど、見本との違いがないかを確かめてから、残りの作業に進みます。慣れてきた頃に、確認を省いて作業を速めようとすると、同じ誤りを大量に繰り返してしまうことがあるので、途中でも時々見本と比べます。

部品の数の管理も大切です。届いた部品の数と、作る品物の数が合っているかを最初に数え、作業の途中で部品をなくさないように、作業台の上を整理しておきます。部品が足りなくなった場合は、自分で似た部品を買い足すのではなく、委託者に連絡します。

最後に、納品の前にもう一度、すべての品物を確かめます。傷や汚れ、接着剤のはみ出し、糸のほつれがないかを見て、気になるものは手直ししてから納めます。

1日の作業の組み立て方の例

手作りの内職は、作業の時間を自分で決められる分、計画を立てずに進めると、納期の前に慌てることになります。家事や育児と両立しながら進める1日の例を示します。

時間の目安 すること
午前中、家族を送り出したあと まとまった時間で、集中が必要な作業を進める
昼食のあと 1時間ほど作業し、休憩をとる
夕方、家事の合間 検品や袋詰めなど、中断してもよい作業を進める
夜、時間がとれる日 翌日の作業の材料を準備する

納期から逆算して、1日に作る個数を決めておくと、作業の進み具合が分かりやすくなります。たとえば、10日後の納期までに300個を作る仕事なら、1日あたり30個を目安にし、余裕を持たせるために最初の数日は少し多めに作っておきます。急な用事や体調不良で作業できない日があっても、納期に間に合わせられます。

仕事を断るとき、やめるときの伝え方

内職を続けるうちに、家庭の事情や体調で、仕事を断ったりやめたりしなければならないこともあります。委託者との関係を損なわずに伝えるには、いくつかの気をつけたい点があります。

1回分の仕事を断るときは、材料を受け取る前に伝えるのが基本です。材料を受け取ってから「やはりできない」と伝えると、委託者は急いで別の人を探さなければならなくなります。予定が分かった時点で、できるだけ早く連絡します。

内職そのものをやめるときは、受け取っている材料をすべて作業し終えるか、使っていない材料を返すかを委託者と相談します。材料を手元に残したまま連絡を絶つと、委託者に損害を与えることになり、トラブルの原因になります。家内労働手帳は、最後の工賃が支払われたことを確かめるまで保管しておきます。

やめる理由を詳しく話す必要はありませんが、「家庭の事情で、来月から作業の時間がとれなくなります」のように、いつから、どうなるのかを具体的に伝えると、委託者も準備をしやすくなります。また時間ができたときに声をかけてもらえる関係を残しておくと、再び内職を始めたいときに役立ちます。

トラブルが起きたときの相談先

内職でトラブルが起きたときの相談先も知っておきます。

工賃が約束どおりに支払われない、家内労働手帳を渡してもらえない、といった家内労働法に関わる問題は、都道府県の労働局に相談できます。家内労働の担当の窓口が設けられているので、労働局の案内で確かめます。

先にお金を払わされた、契約の内容と違う、といった消費者としてのトラブルは、消費生活センターに相談します。消費者ホットラインの188番に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。

相談するときは、家内労働手帳、契約の書面、委託者とのやり取りのメールや手紙、振り込みの記録など、事実が分かる資料をそろえておくと、話が進みやすくなります。

手作りの経験を、内職の外にも広げる

手作りの内職で手先の作業に慣れてきたら、その経験を別の形で活かす道もあります。

1つは、自分の作品を作って売ることです。アクセサリーの組み立てで部品の扱いに慣れた人が、自分でデザインしたアクセサリーをハンドメイドマーケットで販売する、という形です。内職は決められた見本どおりに作る仕事ですが、自分の作品の販売は、デザインから値段の決め方、販売までを自分で考える仕事になります。

もう1つは、在宅でできる別の仕事に挑戦することです。内職で身につけた、決められた品質を守って納期までに仕上げる力は、データ入力や文章の仕事など、パソコンを使った在宅の仕事でも求められる力です。文章の仕事で単価を上げていく道筋は、Webライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップで紹介されています。

運営者として見てきた、内職が長続きする人の共通点

在宅ワークとフリーランスの仕事の仲介を20年あまり続けてきた立場から見ると、自宅での手作業の仕事を長く続けている人には共通点があります。それは、作業の速さよりも、納期と品質を守ることで委託者の信頼を得ていることです。

内職の委託者にとって、いちばん困るのは、納期に間に合わないことと、不良品が多いことです。毎回きちんと納期を守り、見本どおりの品物を納める人には、仕事が優先して回ってきやすくなり、単価の高い作業を任されることもあります。

手作りの品物の写真を撮ったり、作品の見せ方を工夫したりするうちに、デザインに興味を持つ人もいます。デザインの仕事の報酬の目安はデザイナーの年収・単価相場で確かめられます。また、仲介の手数料が乗らない直接の取引では、同じ予算でも受け手の手取りが厚くなります。委託者や依頼主と直接やり取りし、継続して頼まれる関係を作ることが、在宅の仕事を安定させる近道です。

手作りの内職を始めるときは、材料が委託者から提供されるか、工賃の単価と支払いの日が書面で示されるか、先にお金を払う必要がないかを、必ず確かめてください。家内労働手帳を受け取り、記録を残しながら仕事を進めれば、安心して手作りの内職を続けられます。仕事のやり取りの文面を整える力を伸ばしたい人は、ビジネス文書検定の内容も参考になります。

よくある質問

Q. 手作りの内職で材料費を先に払う必要はありますか?

内職では、部品や原材料は委託者から提供されるのが普通で、仕事を受ける側が先に材料費を払う必要はありません。「キットを買えば作品を買い取る」「登録料を払えば仕事を紹介する」といった募集は、内職商法の典型的な手口です。先にお金を払ってしまったときは、消費者ホットライン188番で消費生活センターに相談してください。

Q. 家内労働手帳とは何ですか?

家内労働手帳とは、委託した仕事の内容、工賃の単価、工賃の支払期日、受け取った品物の数量、支払った工賃の額などを記録する手帳です。家内労働法の第3条で、委託者は仕事を頼むときに家内労働者に手帳を渡し、内容を記入しなければならないと定められています。工賃の行き違いを防ぐ記録になるので、受け取って保管してください。

Q. 内職の収入に税金はかかりますか?

内職の工賃は事業所得か雑所得として扱われます。国税庁の案内では、家内労働者等は令和8年分で必要経費が69万円まで認められる特例があり、この特例に該当する所得しかない人は総収入金額が173万円以下なら所得税は課されません。給与の収入もある人は扱いが変わるため、税務署で確認してください。

Q. 手作りの内職はどうやって探せばよいですか?

内職を扱う求人サイト、自治体の内職のあっせんの窓口、地域の工場や問屋への問い合わせなどの方法があります。探すときは、委託者の会社名と連絡先、仕事の内容、工賃の単価、材料の受け取り方と納品の方法、工賃の支払いの日が具体的に示されているかを確かめてください。条件が書面で示されない募集には注意が必要です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月24日最終更新:2026年10月17日
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