行政書士の最初の1件の取り方

中西 直美
中西 直美
行政書士の最初の1件の取り方

この記事のポイント

  • 行政書士 副業 案件 取り方を
  • 最初の1件を取るまでに絞って整理しました
  • 実績ゼロの状態で何を書けば依頼につながるのか

行政書士として登録は済ませた。名刺も作った。それなのに1件も依頼が来ない。この状態で止まっている人は少なくありません。行政書士の副業で案件の取り方を調べる人が本当に知りたいのは、営業のノウハウ全般ではなく、「実績がゼロの今、最初の1件をどこからどう取るか」という一点です。結論を先に書くと、最初の1件は集客で取るものではありません。すでに仕事を持っている人から分けてもらうか、自分が調べたことを外に出して見つけてもらうか、この2つのどちらかです。ここでは、実績ゼロの状態から最初の受任にたどり着くまでにやることを、順番に整理します。

最初の1件が来ない理由は営業量ではない

案件が来ないとき、多くの人は「もっと発信しなければ」「もっと人に会わなければ」と考えます。ただ、実際に止まっている原因はそこではないことが多い。

「何をする人か」が相手に伝わっていない

行政書士は扱える書類の範囲が広く、外から見ると何を頼めるのかが分かりません。名刺に行政書士とだけ書いてあっても、依頼したい側は自分の困りごとと結び付けられない。相談する側は「建設業の許可を取りたい」「外国人スタッフの在留資格を更新したい」という具体的な困りごとを持っているので、その言葉と一致しない看板には反応しません。

ですから最初の1件を取るためには、看板を狭める必要があります。副業で時間が限られているなら、なおさら1分野に絞ったほうが有利です。何でもできますという看板は、実績がない段階では「実績がない人」としか伝わりません。

実績ゼロを隠そうとして曖昧になる

実績がないことを気にして、書ける内容を減らしてしまう人がいます。ところが依頼する側が見ているのは、過去の件数ではなく「この人は自分の案件を理解しているか」です。件数を書けないなら、その分野の手続きについてどれだけ具体的に説明できるかで示すしかありません。曖昧にぼかすほど、判断材料がなくなって選ばれなくなります。

単価の話を後回しにしている

報酬の目安を持たないまま話を進めると、相手も判断できません。行政書士の報酬に公定の基準はありませんが、業務ごとの水準は統計として公開されています。

一方で、行政書士の報酬額は、業務内容によって大きく異なりますが、統計上は1件あたり5万円前後から10万円前後の案件が多いです。(出典:日本行政書士会連合会 令和7年度報酬額統計調査の結果) 出典: column.itojuku.co.jp

この水準を知っていれば、自分が扱う分野でいくら提示するかを先に決められます。決めておくと、相談が来たときに固まらずに済みます。

最初の1件を取るルートは4つしかない

実績ゼロの状態から受任に至る道は、実は数が限られています。

ルート1 同業の事務所から作業を請ける

一番確度が高いのがこれです。開業している行政書士事務所は、繁忙期に手が足りなくなります。許可申請の添付書類の整理、要件確認のための調査、申請書のドラフト作成といった作業を外に出すことがあります。副業で使える時間が週10時間程度でも、作業単位なら請けられます。

このルートの利点は、営業と実務を同時に立ち上げなくていいことです。すでに手順が確立している事務所の型を借りられるので、自分で一から調べる時間が減ります。単価は自分で受任するより低くなりますが、最初の1件としては十分に意味があります。

声をかけるときは、「何かあれば手伝います」ではなく「この分野の添付書類の整理なら、平日夜と土日で週10時間動けます」と、分野と時間を具体的に伝えてください。相手は自分の作業を切り出せるかどうかを考えているので、判断材料を渡すほど話が進みます。

ルート2 隣接する職種からの紹介

税理士、社会保険労務士、不動産業者、保険代理店、事業承継の相談を受けるコンサルタント。この人たちは、顧客から自分の専門外の相談を受けることがあります。「補助金の申請書を書ける人はいないか」「会社を作りたいと言われたが定款はどうするのか」といった話です。

紹介してもらうには、その相談が来たときに自分を思い出してもらう必要があります。ここでも分野が絞られていることが効きます。1度会っただけで「行政書士です」と言われた人と、「建設業の許可をやっています」と言われた人では、記憶の残り方が違います。

ルート3 発注者と直接つながる場を使う

事業者が業務委託の相手を探す場を使う方法です。士業の独占業務そのものが公募されることは多くありませんが、契約書の整備、社内規程の作成、補助金申請の資料づくり、外国人採用に関する社内向けの説明資料といった、周辺の書類仕事は流通しています。ここで信用を作ってから、独占業務に該当する部分を正式に受任する流れが取れます。

仲介手数料が引かれない形の取引だと、同じ予算でも受け手に残る額が厚くなります。手数料0%で直接やり取りできる場では、依頼者は同じ費用でより多くを頼め、受け手は手取りが増えます。在宅で時間の制約がある人がどう仕事を組み立てているかはキャリア・副業・人生相談のお仕事にまとまっており、案件の探し方の参考になります。

ルート4 自分で調べたことを外に出して見つけてもらう

最も時間はかかりますが、続けると効いてくるのがこれです。自分が扱う分野の手続きについて、要件、必要書類、期間、費用を整理して公開する。検索してたどり着いた事業者から問い合わせが来ます。

このとき書くのは、条文の引き写しではありません。手引きを読んだだけでは分からなかった箇所、実際に窓口で確認しないと判断がつかない箇所を書いてください。そこが読み手のつまずきどころと一致します。未経験から仕事につなげる流れはフリーランス 英語 案件 未経験 始め方!2026年最新の海外副業術でも扱っており、分野は違っても立ち上げの考え方は共通しています。

実績ゼロで書く提案文の中身

案件の取り方で一番差が出るのが、最初に送る文章です。ここを型として持っておいてください。

提案文に必ず入れる5つの要素

書く順番も含めて、次の形にすると読み手が判断しやすくなります。

要素 書く内容
冒頭 相手の案件の要点を自分の言葉で言い直す
対応範囲 自分が請ける部分と請けない部分を明示する
進め方 初回の聞き取りから納品までの手順を3段階で示す
期間と稼働 平日夜と週末で動けること、想定日数
費用 金額または算定の考え方

最初の1文で「あなたの案件はこういうことですね」と要約できると、それだけで読み進めてもらえます。逆に自己紹介から始まる提案文は、最後まで読まれません。

実績の代わりに書けるもの

過去の受任件数がない場合、次のどれかで代替できます。

1つ目は、その手続きの要件を自分で整理した資料です。相手の案件に関係する部分を抜き出して添えると、調べる力があることが伝わります。2つ目は、本業で扱ってきた業界の知識です。建設会社に勤めていたなら、現場の言葉が分かること自体が価値になります。3つ目は、対応の速さと連絡の取りやすさです。副業で平日昼間に動けないなら、その代わりに何時までに返信できるかを明示してください。

書いてはいけないのは、「勉強中ですが精一杯やります」という表現です。相手は費用を払って結果を買うので、意欲ではなく再現性を知りたい。同じ内容でも「この手続きは要件が3点あり、そのうち御社は2点目の確認が必要です」と書けば、意欲を語らずに力を示せます。

断る条件も先に書く

実績がない段階では、何でも受けたくなります。ただ、期限が読めない案件や、要件を満たしているか不明な案件を受けると、最初の1件で失敗します。提案文の段階で「このケースは事前に窓口確認が必要なので、確認後に着手します」と書いておくと、無理な期待を持たれずに済みます。この一文があることで、かえって信頼される場面が多い。

初回の相談で何を聞くか

問い合わせが来てから受任までの間に、多くの人が失敗します。ここも型を持っておいてください。

聞く順番を固定する

いつまでに必要か、現在の状況はどうなっているか、過去に同じ手続きをしたことがあるか、資料は手元にあるか。この4つを先に聞くと、受けられる案件かどうかがすぐ判断できます。とくに「いつまでに必要か」は最初に聞いてください。副業では、期限が短い案件は物理的に受けられません。

その場で金額を答えられなくてよい

要件の確認が必要な案件では、その場で見積を出せないことがあります。無理に即答して後から増額するより、「確認して2営業日以内にお伝えします」と伝えるほうが安全です。副業だからこそ、回答できる期日を守ることが信用になります。

受けない判断も伝える

自分が扱えない手続きだった場合、曖昧にせず伝えてください。他士業の独占業務に該当する部分がある場合はとくにそうです。紛争性のある事案の代理は弁護士法第72条、登記申請の代理は司法書士法第3条で扱いが定められており、資格の範囲は隣接しています。行政書士が作成できる書類の範囲は行政書士法第1条の2に定めがありますが、個別の手続きが自分の扱える範囲かどうかは、条文と所管の運用の両方を確認する必要があります(行政書士法)。判断がつかないときは、受任の前に行政書士会や該当する士業会に確認してください。

対応できないと伝えたうえで、扱える相手を紹介すると、その後に別の相談が戻ってくることがあります。最初の1件を焦って範囲外に手を出すより、はるかに得です。

最初の1件をいくらで受けるか

金額の決め方も、最初の1件では悩みどころです。

安く受けすぎない

実績づくりのために大幅に値引きすると、そのあとが苦しくなります。同じ依頼者から次の依頼が来たときに、値上げの説明が必要になるからです。値引きするなら、金額を下げるのではなく範囲を狭めてください。「今回は書類の作成までで、窓口への提出はご自身でお願いします」という形なら、単価を守ったまま入りやすくなります。

時間から下限を出す

副業で使える時間は増やせません。ですから、1時間あたりいくらを下回ったら受けないという線を先に引きます。仮に週10時間しか使えず、1件に12時間かかるなら、その案件は3週間分の枠を消費します。そこに見合う金額かどうかで判断してください。専門知識を要する書類仕事がどの水準で取引されているかは、著述家,記者,編集者の年収・単価相場ソフトウェア作成者の年収・単価相場が目安になります。士業の報酬とは体系が違いますが、時間あたりの感覚を持つには役立ちます。

月1件から始める設計にする

副業として現実的な組み立て方も、統計から逆算できます。

つまり、月に1件でも、副業行政書士としての仕事を受けることができた場合、「年間60万円(月5万円)」の報酬額となり、これはサラリーマンの平均年収の約13%に相当します。 出典: column.itojuku.co.jp

最初から件数を追う必要はありません。月に1件を確実に回せる状態を作るほうが、続きます。件数を増やすのは、手順が固まってからで間に合います。

1件目を2件目につなげる

最初の1件が取れたら、次はそれを終わりにしないことです。

納品時に次の手続きを説明する

許可には更新があります。事業が変われば変更届が要ります。人を採用すれば別の手続きが発生します。納品の場で「次にこの手続きが必要になるのは、こういうときです」と伝えておくと、そのタイミングで連絡が来ます。新しい依頼者を探すより、はるかに手間がかかりません。

進め方の記録を残す

1件目で調べたこと、窓口で確認したこと、依頼者から集めた書類の一覧は、そのまま2件目の型になります。副業では調べ直す時間が惜しいので、記録が資産になります。同じ分野を続ける理由もここにあります。

依頼者の言葉を書き留める

依頼者がどんな言い方で困りごとを説明したか。この言葉は、次に外へ出す文章にそのまま使えます。専門家の言葉ではなく、依頼者の言葉で書かれた説明が、検索から人を連れてきます。資格そのものの位置づけと業務範囲の広がりは行政書士の資格ガイドで確認できます。分野を広げるかどうかを検討する段階で、一度全体を見渡しておくと判断しやすくなります。

声をかける前にそろえておくもの

案件を探し始める前に、手元に用意しておくものがあります。ここが空のまま動くと、話が進んだ瞬間に止まります。

自己紹介の1枚

紙でもデータでも構いませんが、相手が後から見返せる1枚を作ってください。書く内容は、扱う分野、対応できる作業の単位、動ける時間帯、連絡手段、報酬の考え方の5つです。経歴の羅列は要りません。相手が知りたいのは「何を、どのくらいの速さで、いくらで頼めるか」であって、どこの大学を出たかではありません。

副業の場合、動ける時間帯を書くことが特に効きます。平日の日中に連絡が取れないことを隠すと、あとで信用を失います。逆に「平日は19時以降、土日は日中に対応、緊急時は当日中にメールで返信」と具体的に書いてあれば、相手はその前提で仕事を切り出せます。

分野の手続き一覧

自分が扱うと決めた分野について、要件、必要書類、標準処理期間、行政に納める手数料を一覧にしておきます。これは相手に見せるためだけのものではありません。相談を受けたその場で、受けられる案件かどうかを判断するための手元資料になります。副業では調べる時間が限られるため、この一覧があるかないかで対応の速さが変わります。

見積の型

金額の内訳をどう分けるかを先に決めておきます。着手金と報酬を分けるのか、書類作成と提出代行を分けるのか、修正は何回まで含むのか。この3点が決まっていれば、相談のたびに悩まずに済みます。副業では、悩む時間そのものが原価です。

連絡と受け渡しの手段

依頼者から資料を受け取る方法を決めておいてください。個人情報や事業の内部資料を扱うため、メールに添付して送ってもらう形は避けたほうが安全です。パスワードを設定できるクラウドストレージを用意し、初回の案内でその使い方を伝えると、やり取りが1往復減ります。

断られたときに見直す3か所

声をかけても反応がない、提案しても選ばれない。この段階で発信量を増やしても、結果は変わりません。次の3か所を順に見直してください。

1つ目 対象が広すぎないか

「事業者の方の書類全般」という書き方をしていないか確認してください。相手は自分の困りごとの言葉で探しています。建設業の許可、産業廃棄物の収集運搬、飲食店の営業許可、外国人スタッフの在留資格。この粒度まで下ろすと、反応が変わります。副業で扱える範囲が狭いことは弱点ではなく、絞り込みの理由として説明できます。

2つ目 相手の案件に触れているか

送った文章のうち、相手の案件について書いてある部分が何行あるかを数えてください。1行もなければ、それが理由です。相手の状況を自分の言葉で言い直し、想定される論点を1つ挙げる。この2つだけで、読まれ方が変わります。

3つ目 次の動きが書いてあるか

読み終わったあとに相手が何をすればいいのかが書かれていない文章は、そこで止まります。「まず現状を確認したいので、30分ほどオンラインでお話しできる日時を2つほどお知らせください」というところまで書いてください。副業で動ける時間帯が限られているなら、候補の枠を自分から示すほうが早く進みます。

受任から納品までの流れを先に決めておく

最初の1件が決まったあと、進め方が固まっていないと、想定の何倍も時間を取られます。受ける前に流れを決めておいてください。

資料を集める期間を工程に入れる

依頼者が用意する書類は、思ったより時間がかかります。登記事項証明書、決算書、資格者の証明、現場の写真。どれも依頼者が動かないと手に入りません。自分の作業時間だけで日程を組むと、必ず遅れます。必要な資料の一覧を最初のやり取りで渡し、いつまでに届けばいつ提出できるかを、日付で示してください。副業では自分が動ける日が限られているため、資料の到着が1週間ずれると納品は2週間ずれます。

確認の往復を回数で区切る

書類のドラフトを見てもらう回数を、あらかじめ決めておきます。無制限にすると、細かい表現の修正が延々と続きます。2回までを費用に含め、それ以降は追加とする。この線を最初に伝えておけば、揉めません。修正の依頼は文章ではなく、該当箇所を指定してもらう形にすると、確認の時間が短くなります。

提出後にやることまで伝える

書類を提出したら終わりではありません。行政から補正の連絡が来ることがあります。誰がその連絡を受けるのか、補正の対応は費用に含まれるのか。ここを決めていないと、想定外の作業が発生します。提出前の段階で、補正が出た場合の対応範囲を書面で残しておいてください。1件目でこの型を作っておくと、2件目からは同じ手順を使えます。

記録の残し方を決める

案件ごとに、依頼日、聞き取りの内容、渡した資料、提出日、行政とのやり取りを1か所にまとめておきます。副業では案件と案件の間隔が空くため、前回何をしたかを忘れます。記録が残っていれば、思い出す時間がゼロになります。データ入力や文字起こしのような在宅の作業でも同じことが言えて、記録の型を持っている人ほど回転が速い。この考え方はデータ入力・文字起こしの副業は稼げる?在宅ワークの始め方と相場でも扱われています。

本業の繁忙期を先にカレンダーに入れる

副業で最初の1件を受けるとき、本業の予定を後回しにすると必ず破綻します。決算、棚卸し、年度末の引き継ぎ、繁忙期の出張。分かっている予定を先にカレンダーへ入れ、その週は受任しないと決めてください。依頼者に「この期間は着手できません」と最初から伝えておけば、印象は悪くなりません。むしろ、対応できない時期を隠して遅れるほうが信用を失います。

体調と睡眠を工程の一部として扱う

平日の夜と週末だけで案件を回すと、休む時間が消えます。最初の1件は気力で乗り切れても、2件目3件目で崩れる人が多い。1件あたりの作業時間を見積もるときは、集中して書ける時間が1日2時間までだという前提で組んでください。夜中まで作業して翌日の本業に響くと、副業自体を続けられなくなります。長く続いている人ほど、受ける件数を欲張らずに枠の中で収めています。

依頼を受けた事実を勤務先との関係で整理しておく

受任が決まった段階で、勤務先の規程との関係をもう一度確認してください。届出制の会社であれば、案件が発生した時点で届け出る運用になっていることがあります。競業にあたらないこと、勤務時間中に業務を行わないこと、会社の設備や情報を使わないこと。この3点を守っている限り、多くの会社では問題になりません。逆に、これを曖昧にしたまま件数を増やすと、あとから説明が難しくなります。最初の1件のうちに整理しておくのが安全です。

運営者として見てきた、最初の1件が取れる人の共通点

在宅とフリーランスの市場を20年見てきた立場から言えば、最初の1件を取れる人と取れない人の差は、資格の有無でも人脈でもありません。差が出るのは、相手が判断できる材料を渡しているかどうかです。

止まっている人の提案文には、自分の話しか書かれていないことが多い。資格を持っていること、意欲があること、丁寧に対応すること。どれも本人にとっては大事ですが、依頼する側から見ると判断材料になりません。一方で最初の1件を取る人は、相手の案件に固有の話を1つ入れています。「このケースは要件の2点目で引っかかることが多い」といった一言です。この一言があるだけで、話を聞いてみようという判断に変わります。

もう1つ、長く続いている人に共通するのは、1件目を作業として終わらせていないことです。書類を作って納品したら終わり、ではなく、その事業がこの先どう動くかを聞いている。運営者として見てきた限り、単発の作業を積み上げている人より、「この人に聞けば早い」という関係を作った人のほうが、収入が安定しています。件数を追う前に、1人目の依頼者との関係を厚くするほうが、副業では効率がいい。

そして手取りの話をしておきます。同じ8万円の仕事でも、仲介が入って一定割合が引かれる形と、依頼者と直接取引する形では、手元に残る額が変わります。副業で使える時間が週10時間しかないなら、1件あたりの手取りの厚さが、そのまま続けられるかどうかを決めます。案件の取り方を考えるときは、件数ではなく手取りで並べ替えてください。副業の立ち上げ全般の手順は副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめにも整理しています。

よくある質問

Q. 実績がゼロでも案件は取れますか?

取れます。ただし過去の件数の代わりに、その手続きを具体的に説明できることを示す必要があります。要件を整理した資料を添える、本業で培った業界知識を示す、連絡が取れる時間帯を明示する。この3つで判断材料を渡せます。「勉強中ですが頑張ります」という書き方は避けてください。相手は意欲ではなく再現性を見ています。

Q. 最初の1件はどこから来ることが多いですか?

同業の行政書士事務所からの外注、税理士や不動産業者など隣接する職種からの紹介、発注者と直接つながる場、自分で公開した情報を見た問い合わせの4つです。もっとも確度が高いのは同業からの外注で、すでに手順が確立している作業を請けられるため、営業と実務を同時に立ち上げる負担がありません。

Q. 最初の案件は安く受けるべきですか?

金額を下げるより、範囲を狭めることをおすすめします。大幅に値引きすると、同じ依頼者から次の依頼が来たときに値上げの説明が必要になります。書類の作成までを請け、提出は依頼者が行う形にすれば、単価を保ったまま受けやすくなります。行政書士の報酬は業務により1件5万円前後から10万円前後が多い水準です。

Q. 副業だと期限に間に合わない案件が心配です?

初回の問い合わせで「いつまでに必要か」を最初に聞いてください。期限が短い案件は副業では物理的に受けられないため、その場で伝えるほうが安全です。また、要件の確認が必要な案件は即答せず、回答できる期日を示して調べる形にしてください。期日を守ることが、副業では最も強い信用になります。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年3月28日最終更新:2026年8月31日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ

スキルアップ

プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング

比較・ランキング

サービス比較・おすすめランキング

AI活用

AI活用

職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド

最新トレンド

市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人

看護師の転職・求人

看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人

薬剤師の転職・求人

薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人

介護職の転職・求人

介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人

保育士の転職・求人

保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人

医療職の転職・求人

医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ

セキュリティ

サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス

経営・ビジネス

経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金

補助金・助成金

個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方