FP2級の最初の1件の取り方


この記事のポイント
- ✓FP2級 副業 案件 取り方で最初につまずくのは実績ではなく提案の中身です
- ✓最初の1件を取るまでにやること
- ✓提案文に書く6つの要素
FP2級に合格したあと、多くの人が同じ場所で止まります。資格は取った。知識もある。それなのに、応募しても返事が来ない、あるいはそもそもどこに応募すればいいのか分からない。この状態が数か月続くと、資格を取った意味がなかったのではないかと感じ始めます。
止まっている理由は、ほぼ例外なく実績の不足ではありません。依頼する側が提案文から読み取ろうとしているのは、過去にいくつ納品したかではなく、この人に頼んだら何がどう仕上がるのかという見通しです。そして、その見通しは実績がなくても示せます。むしろ、実績のある人ほど過去の話ばかり書いて、目の前の依頼に何をするかを書き忘れる。ここに、資格を取ったばかりの人が最初の1件を取れる余地があります。
この記事では、FP2級を持つ人が最初の1件を受注するまでの工程を、案件の型の整理、応募先の選び方、提案文の構成、実績ゼロを埋める素材の準備、単価の決め方、納品から2件目につなげる作法という順に分解します。試験対策の話は扱いません。資格を持っている前提で、それを仕事に換える手順だけを書きます。
最初の1件で狙うべき案件の型を5つに絞る
FPの知識で受けられる仕事は幅が広いのですが、最初の1件としては向き不向きがはっきり分かれます。実績がない状態でも通る可能性が高い順に並べます。
記事の監修。すでに書かれた金融系の記事を読み、事実誤認や誤解を招く表現を指摘し、必要な補足を入れる仕事です。執筆力を問われないので、資格の知識がそのまま評価されます。報酬は記事1本あたり5,000円から3万円程度が相場帯で、作業時間は1本あたり1時間前後に収まることが多い仕事です。最初の1件としては最も入りやすい。
金融系記事の執筆。保険、住宅ローン、NISA、iDeCo、年金、家計管理といったテーマで記事を書く仕事です。監修より単価は高くなりますが、文章力と構成力が問われます。文字単価で計算されることが多く、専門性を要件にする案件では一般的なライティングより高い水準が設定される傾向があります。
家計診断シートやシミュレーションの作成。表計算で家計の収支やライフプランの試算表を作る仕事です。金融の知識と表計算の操作を両方持つ人は意外と少ないので、競合が薄い領域です。
セミナー資料や研修教材の作成。金融教育を行う事業者や研修会社が、登壇はせずに資料だけ外注することがあります。人前に出る必要がなく、会社員でも受けやすい仕事です。
用語解説と校閲。金融用語集の作成、既存コンテンツの表現チェック、法改正に伴う記述の更新といった細かい作業です。単価は低めですが、短時間で終わり、継続の依頼につながりやすい性質があります。
反対に、最初の1件として狙わないほうがよいのが個別相談です。相談業務は資格が最も活きる仕事ですが、集客の仕組みを自分で持つ必要があり、税理士法や金融商品取引法との境界も慎重に扱う必要があります。1件目からここに挑むと、準備の量に対して成果が出るまでが長すぎます。
案件がある場所と、それぞれの向き不向き
応募先を選ぶ段階で、最初の1件までの距離が大きく変わります。
在宅ワークの求人サイト。業務委託の募集が職種別に整理されているので、金融知識を要件にする案件を探しやすい。応募の手間が少なく、条件が明示されていることが多いのが利点です。家計や働き方に関する相談分野の依頼がどんな形で出ているかは、キャリア・副業・人生相談のお仕事に案件の性質ごとの整理があります。どんな依頼が実在するのかを知らないまま提案文を書くのは効率が悪いので、まず全体像を見ておくと応募先の選定が速くなります。
クラウドソーシング。案件数は多いものの、単価の低い募集に応募が集中しやすい構造があります。最初の1件の練習と割り切って使う分には有効です。
クラウドソーシングで小さな案件から受注したり、知人の相談に乗ったりすることで、実践経験を積めます。日本FP協会の調査では、副業FPの平均年収は約33万円。まずはこの水準を目指して行動を始めましょう。 出典: onsuku.jp
小さく始めて実践経験を積むという考え方は妥当です。ただし、小さく始めることと、安く受けることは別です。この違いは後半で扱います。
メディアへの直接提案。金融系のメディアやオウンドメディアに、こちらから企画を持ち込む方法です。返信率は高くありませんが、返ってきたときの条件はよいことが多い。監修者を探しているメディアは常に一定数あります。
知人と前職の関係。保険会社や銀行に勤めていた経歴があるなら、そのつながりが最初の1件を運んでくることがあります。ただし、勤務先の顧客情報を使うことは絶対にできません。関係と情報は切り分けます。
紹介による連鎖。1件目を丁寧に納品すると、依頼者が別の担当者や取引先に紹介してくれることがあります。実務上、これが最も効率のよい経路になりますが、当然ながら1件目がないと始まりません。
提案文に書く6つの要素
ここが本題です。応募して落ちる人の提案文は、資格の話と意欲の話で終わっています。通る提案文には、次の6つが入っています。
1つ目は結論。冒頭2文で、この案件に対して自分が何をできるのかを書きます。「保険と年金分野の記事監修を担当できます。2級ファイナンシャル・プランニング技能士として、制度の記述の正確性と、読者が誤解しやすい表現の修正を行います」といった形です。挨拶や自己紹介から始めると、忙しい担当者は最後まで読みません。
2つ目は資格の裏づけ。保有資格を書きます。ここは事実を1行で足ります。取得時期や勉強法は不要です。
3つ目は関連経験の翻訳。実務経験がない場合でも、書ける材料はあります。経理や総務で数字を扱った経験、住宅ローンを自分で比較検討した経験、社内で保険の手続きを担当した経験。これらを「この案件で何に役立つか」に翻訳して書きます。「経理で3年間、支払処理と月次決算の補助を担当していたため、金額と税率が絡む記述の確認に慣れています」という書き方なら、未経験でも根拠のある説明になります。
4つ目は具体的な作業提案。募集要項を読んだうえで、実際に何をするかを箇条書きで示します。「制度の要件と数値の正確性を出典と照合して確認します」「読者が誤解しやすい表現に代替案を添えて指摘します」「法改正の反映漏れがないかを確認します」といった粒度です。この項目があるかないかで、提案の説得力がまったく変わります。
5つ目は稼働と納期。週に何時間動けるのか、初回の納品までどのくらいかかるのかを書きます。会社員なら「平日夜間と土日で週10時間、初回は着手から5日で納品できます」と明示します。曖昧にすると、依頼者はスケジュールを組めません。
6つ目は単価。募集側が金額を提示している場合はそれに応じる形で、提示がない場合は自分の希望を範囲で書きます。金額を書かない提案は、交渉の手間を相手に押し付けることになります。
この6つを埋めると、提案文はおおむね400字から600字になります。長すぎる提案は読まれません。
提案文の骨組みの例
実際の並びは次のようになります。案件ごとに中身を差し替えて使えます。
「〇〇様、募集を拝見しました。保険と年金分野の記事監修を担当できます。2級ファイナンシャル・プランニング技能士を保有しています。前職では総務で社会保険の手続きを担当しており、制度の要件と実際の運用の差が出やすい箇所を把握しています。今回の記事については、制度の数値を一次情報と照合して確認し、読者が誤解しやすい表現には代替案を添えて指摘し、改正の反映漏れを確認する形で進めます。稼働は平日夜間と土日で週10時間、初回は着手から5日での納品が可能です。単価は貴社の提示条件に沿う形で問題ありません。まず1本お試しいただき、進め方をすり合わせられればと考えています」
この構成の要点は、最後の一文にあります。相手の判断のハードルを下げる提案で締めると、返信率が変わります。
実績ゼロを埋める3つの素材
実績がないなら、作ればよい。ここでいう実績とは、依頼を受けたことがある事実ではなく、この人が何を作れるのかが分かる現物のことです。
サンプル記事を1本書く。1つのテーマに絞って、実際に納品する想定の分量で書きます。iDeCoの受け取り方の選択肢、住宅ローンの繰上返済と団信の関係、公的年金の繰下げ受給といった、制度が細かくて誤解の多いテーマを選ぶと、知識の深さが伝わります。ブログやnoteに公開しておけば、提案文にURLを添えられます。
家計診断シートを作る。表計算で、収入と支出を入力するとライフプランの推移が出るシートを作ります。実際に使える形にしておくと、資料作成の依頼を受けるときの実物になります。
用語解説集を作る。金融用語を30語程度、誤解されやすい点を添えて解説した資料を作ります。監修の依頼に応募するとき、指摘の質を示す材料になります。
この3つは合計で20時間ほどあれば揃います。応募を100件出す時間があるなら、先にこの3つを作ったほうが結果は早く出ます。
未経験から案件を取るまでの流れをより一般的な形で確認したい場合は、副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめに手順の全体像が整理されています。分野を問わず共通する準備の順番を押さえておくと、FPの案件に当てはめるときの迷いが減ります。
単価の決め方と、受けてよい条件
最初の1件で最も判断を間違えやすいのが単価です。
安く受けることには合理性がある場面と、ない場面があります。合理性があるのは、その仕事から得られるものが金額以外にある場合です。公開できる実績になる、継続の可能性が明示されている、次の依頼者に見せられる納品物が残る。この条件が揃っているなら、相場より低くても最初の1件として受ける価値があります。
合理性がないのは、金額だけが低い場合です。実績として名前を出せず、継続の見込みもなく、納品物も社外に出せない。この条件で相場を大きく下回る単価を受けると、時間あたりの手取りが薄いまま次も同じ水準で交渉されます。1件目の単価は、その後の基準として相手の中に残ります。
判断の基準として、時間あたりの手取りを計算する習慣を持ってください。記事監修が1本8,000円で作業が1時間なら時給換算8,000円ですが、同じ金額でも作業が4時間かかるなら2,000円です。単価の高低は金額だけでは判断できません。
執筆や編集の職種としての相場感を把握したい場合は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場が基準になります。自分の提示額が市場からどの程度ずれているかを知っておくと、交渉のときに根拠を持って話せます。事務作業に近い依頼が混ざる場合は、データ入力・文字起こしの副業は稼げる?在宅ワークの始め方と相場にある単価の考え方も参考になります。単純作業とみなされる部分と、専門知識で単価が上がる部分を切り分けて見積もる習慣がつきます。
応募して落ちる典型パターン
提案が通らないとき、原因はだいたい次の5つのどれかです。
募集要項を読んでいない。指定された形式や記載事項を守っていない提案は、内容以前に外されます。応募時に「件名に案件番号を記載」といった条件が書かれているのは、読解力の試験を兼ねていることがあります。
資格の話しかしていない。FP2級を持っていることは応募者の中で差になりません。同じ資格を持つ人が他にも応募しています。差がつくのは、この案件に何をするかの部分です。
分量が多すぎる。経歴を全部書いた長文の提案は読まれません。この案件に関係する部分だけに絞ります。
納期と稼働が書かれていない。依頼者は誰かに任せて自分の手を空けたいと考えています。スケジュールが読めない相手には任せられません。
専門外まで引き受けようとしている。何でもできますという書き方は、何もできない印象を与えます。むしろ「保険と年金は対応できますが、不動産投資は範囲外です」と線を引くほうが信頼されます。
とくに最後の点は、FPの仕事では実務的な意味も持ちます。個別の税額計算や節税の助言は税理士法、投資判断の助言は金融商品取引法、保険契約の勧誘は保険業法、法律事件の処理は弁護士法の規定に関わる可能性があります。どこからが該当するかは業務の実態で判断されるため、断定はできません。依頼内容が境界に近いと感じたら、受ける前に範囲を書面で確認し、必要に応じて該当士業と組む形にしてください。範囲を明示できる人は、依頼する側から見ると安全な相手です。
書類作成の領域まで扱いたい場合は、隣接する資格の業務範囲を知っておくと設計しやすくなります。行政書士の解説には、書類作成を業として行える範囲がまとまっています。自分でやる部分と専門家に渡す部分の線を引くための材料になります。
応募先を5件に絞るための選別基準
数十件に応募して疲れる前に、応募先を絞る基準を持っておくと消耗が減ります。募集の文面から読み取れる情報だけで、ある程度の選別はできます。
業務範囲が具体的に書かれているか。「金融記事の監修」とだけ書かれた募集より、「保険商品の比較記事について、制度の記述の正確性を確認いただきます」と書かれた募集のほうが、依頼側の準備が進んでいます。準備が進んでいる案件は、着手後の手戻りが少なく、支払いも滞りにくい傾向があります。
報酬の算定方法が明示されているか。記事単価なのか、時給なのか、月額固定なのか。ここが書かれていない募集は、応募後の交渉に時間を取られます。1件目の段階では、条件が明示されている案件を優先したほうが学習効率が高くなります。
納品物の定義があるか。何をもって完了とするかが書かれていない案件は、修正が無制限に続くことがあります。「修正は2回まで」といった記載がある募集は、むしろ健全です。
継続の見込みが書かれているか。「継続的にお願いする可能性があります」という一文があるかどうかで、1件目に投じる労力の意味が変わります。
極端に短い納期になっていないか。会社員が副業として受ける場合、着手から納品まで最低でも数日の余裕がないと、本業の繁忙とぶつかったときに破綻します。
この5つで見ると、多くの募集は候補から外れます。残った少数に対して、募集要項を読み込んだ提案文を書く。応募数を増やすより、この方法のほうが結果が早く出ます。避けたほうがよい募集の特徴も覚えておいてください。報酬の記載がなく「応相談」だけの案件、資格を持つ人を集めて名前だけを使う意図が見える案件、成果報酬のみで固定の支払いがない案件は、1件目には向きません。
1件目までの4週間の作業計画
やることが分かっても、順番と期限がないと動けません。会社員が週10時間を使える前提で、4週間の計画に落とします。
1週目は素材づくり。サンプル記事を1本書きます。テーマは制度が細かくて誤解の多いものを選びます。書き終えたら、公開できる場所に置いてURLを取得します。ここに8時間ほど使います。残りの時間で、扱える分野と扱わない分野を書き出し、自分の業務範囲を1枚にまとめます。
2週目は市場を見る。募集の文面を50件ほど読みます。応募はまだしません。どんな要件が繰り返し出てくるのか、単価の分布はどうなっているのか、どんな言葉で書かれているのかを把握します。この作業をせずに提案文を書くと、依頼側の語彙と噛み合わない文面になります。あわせて、家計診断シートか用語解説集のどちらかを作り始めます。
3週目は提案文の型を作って応募する。6つの要素を入れた基本形を作り、案件ごとに差し替える部分を決めます。選別基準を通った案件5件に応募します。1件あたり30分かけて書き直します。
4週目は反応を見て調整する。返信が来たら条件を確認し、着手前の5点を質問します。返信がゼロなら、提案文の1つ目の要素である結論部分を書き直します。ここが弱いと最後まで読まれません。それでも動かない場合は、応募先の分野を変えます。保険から年金へ、記事監修から資料作成へ、といった具合に対象を移すと、競合の密度が変わります。
この4週間を終えても1件目が決まらないことはあります。その場合でも、サンプル、業務範囲の定義、提案文の型という3つの資産が手元に残っています。5週目以降は応募だけを繰り返せばよくなるので、1件あたりにかかる時間は大幅に減ります。
納品から2件目につなげる作法
1件目を取ることと、仕事として続けることは別の課題です。ここを分けて考えないと、毎回ゼロから応募する状態が続きます。
着手前に確認する。読者層、記事の目的、想定される検索意図、参照してよい出典の範囲、納品形式。この5点を最初に確認しておくと、手戻りが激減します。確認の連絡そのものが、丁寧に仕事をする相手だという印象を作ります。
指摘には理由と代替案を添える。監修で「この記述は誤りです」とだけ書くと、依頼者は直し方が分かりません。「この記述は制度の要件と異なります。正しくは〇〇です。読者が誤解しやすいので、〇〇という補足を入れる案もあります」という形にすると、そのまま使えます。
納品時に次の材料を渡す。気づいた改善点や、関連して書けるテーマを2つか3つ添えます。営業として押しつけるのではなく、作業の副産物として渡す形です。これが2件目の依頼につながります。
修正依頼には速く返す。初回の修正対応の速度は、継続の判断に直結します。
金融の内容をマーケティングの文脈で扱う依頼も増えており、記事の企画段階から関わる機会が出てきます。その領域の依頼の形はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事に整理されています。監修だけの立場から、企画と設計まで担う立場に移る道筋が見えます。
断られたときに残るものを増やす
応募が通らなかったときに何も残らない進め方をしていると、続けるほど消耗します。見送りの連絡が来たら、その案件で書いた提案文のうち、案件ごとに差し替えた部分を保存しておきます。数件ぶん貯まると、どの書き方のときに返信が来て、どの書き方のときに来なかったのかが見えてきます。返信が来た案件と来なかった案件で、冒頭の結論部分の書き方がどう違ったかを並べて比べるだけでも、次の提案の精度は上がります。断られること自体は避けられませんが、断られ方から学べる形にしておくことはできます。
契約と支払い条件で最初に確認すること
1件目が決まったら、着手前に条件を文書で確認します。口頭やチャットの流れだけで進めると、後から金額や範囲の認識がずれます。確認すべきなのは、業務の範囲、納期、報酬額と支払い期日、修正対応の回数、著作権と実績公開の可否、秘密保持の6点です。
とくに実績公開の可否は先に聞いておくべきです。監修者として名前を出せるのか、社外に納品物を見せてよいのか。ここが確認できていないと、次の提案で使える材料になりません。名前を出せない契約でも、扱ったテーマと作業内容だけなら書ける場合があるので、どこまでなら公開してよいかを具体的に確認します。
支払いについては、報酬の締め日と支払日、振込手数料の負担がどちらかを確認します。フリーランスとして業務委託を受ける取引では、発注時に取引条件を明示することや、報酬の支払期日に関するルールが法律で定められています。条件が書面で示されない場合は、こちらから確認の連絡を入れて記録に残してください。これは相手を疑う行為ではなく、双方の認識を揃える通常の手続きです。丁寧に確認してくる相手を、依頼側は面倒だとは思いません。
運営者の視点から見た、1件目に届く人の共通点
在宅の仕事の発注と受注を長く見てきた立場から言えることがあります。最初の1件に届く人と届かない人の差は、応募数ではありません。応募のたびに提案文を作り直しているかどうかです。同じ文面を貼り付けて数十件出す人より、5件を丁寧に書いた人のほうが、結果的に先に決まっています。依頼する側は、自分の募集を読んだ痕跡があるかどうかを見ています。
もうひとつ、続く人に共通しているのは、1件目を売上ではなく取引の設計と捉えている点です。どんな相手と、どんな条件で、どのくらいの頻度で仕事をしたいのか。それを1件目で試して、合わなければ次を変える。この見方をしている人は、単価の安い仕事に長く縛られません。
そして、運営者として見てきた限りで確かなのは、手取りの厚さが継続を決めるという点です。同じ予算でも、間に手数料が乗らない直接のやりとりであれば、依頼する側はより多くの仕事を頼めますし、受ける側の手取りは厚くなります。手数料0%という条件は金額の大小の話に見えて、実際には「割に合うから次も受ける」という循環を作れるかどうかの話です。限られた時間で副業をする人にとって、この差は最初の1件よりも長く効いてきます。
未経験の状態から案件を取っていく過程を、別の分野の事例で確認したい場合はフリーランス 英語 案件 未経験 始め方!2026年最新の海外副業術が参考になります。分野が違っても、実績のない段階で信頼を作る方法には共通点があり、提案文の設計に応用できます。
最初の1件は、資格を仕事に換える工程の入口にすぎません。サンプルを作り、応募先を5件に絞り、6つの要素を入れた提案文を書く。この3つを終えた時点で、資格を取ったまま止まっている状態からは抜け出しています。
よくある質問
Q. FP2級だけで実務未経験でも案件は取れますか?
取れます。依頼する側が見ているのは納品までの見通しなので、実績の代わりにサンプル記事や家計診断シートといった現物を用意し、提案文に具体的な作業内容と納期を書けば判断材料になります。最初の1件としては記事の監修や用語解説の作成が入りやすく、作業時間も1本あたり1時間前後に収まります。
Q. 最初の1件はどのくらいの単価で受けるべきですか?
実績として公開できる、継続の見込みがある、納品物が次の提案に使えるという条件が揃っているなら、相場より低くても受ける価値があります。逆に金額だけが低く、名前も出せず継続もない条件では、その単価が今後の基準として相手に残るため慎重に判断してください。時間あたりの手取りで比較する習慣を持つと迷いません。
Q. 提案文にはどのくらいの分量を書けばよいですか?
400字から600字が目安です。結論、保有資格、関連経験の翻訳、具体的な作業提案、稼働と納期、単価の6つを入れると自然にこの分量になります。経歴を全部並べた長文は読まれません。募集要項に指定された形式や記載事項がある場合は、内容より先にそこを守ってください。
Q. 個別相談の案件から始めてもよいですか?
最初の1件としては勧めません。相談業務は集客の仕組みを自分で持つ必要があり、税理士法や金融商品取引法などとの境界も慎重に扱う必要があります。まずは記事の監修や資料作成のように成果物で完結する仕事で実績と関係を作り、範囲を明示できる状態になってから相談業務に広げるほうが、結果が出るまでの時間が短くなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
関連記事
カテゴリから探す

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







