FP2級の副業の始め方

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
FP2級の副業の始め方

この記事のポイント

  • FP2級を取得したあと
  • 受ける仕事の絞り込みからサンプル作成
  • 初回納品で継続を取るところまでを6つのステップに分けて順番に解説します

結論から書きます。FP2級を取ったあと副業を始めるまでの作業は、6つのステップに分解できます。そして、多くの人がつまずくのはステップ1の「受ける仕事を1つに絞る」の段階です。ここを飛ばして案件を探し始めると、応募先が定まらず、提案文も毎回ゼロから書くことになり、時間だけが溶けていきます。

正直なところ、「FP2級を取ったら仕事が来る」と書いている記事は少なくありません。それはどうかと思います。資格は入り口の鍵であって、案件そのものではない。実際に動いているのは、資格を持っている人のうち「何ができるかを1文で説明できる人」です。この記事では、その1文を作るところから初回の納品を終えるところまで、順番に並べていきます。

始める前に、FP2級がどの位置にある資格かを確認しておく

自分の資格の重みを正しく知っておくことは、値付けにも提案文にも影響します。まず合格率を見てください。

合格率は、FP3級が70%程度、FP2級が25〜30%程度です。FP1級については、実技試験の合格率は70〜90%程度ですが、学科試験は10%程度と、狭き門であることがわかります。 出典: biz.moneyforward.com

3級が70%前後、2級が25%から30%という差があります。この差は、副業の場面でそのまま意味を持ちます。3級は「勉強した人」の証明ですが、2級は「一定の範囲を体系的に扱える人」の証明として読まれる。発注者側もこの違いを知っています。

一方で、勘違いしてはいけない点が1つあります。FP2級は名称を名乗れる資格であって、この資格がないとできない業務、いわゆる業務独占はありません。保険の募集行為には保険業法に基づく登録が、投資助言には金融商品取引法に基づく登録が、税務相談には税理士資格が、法律事務には弁護士資格が、それぞれ必要です。一般的な知識の提供と、個別事案への当てはめの間には線があり、その線の位置は依頼内容ごとに確認が要ります。ここを最初に理解しておくと、受けてはいけない案件を避けられます。

つまり、副業の設計はこうなります。法律で他の資格に割り当てられている領域には入らない。その手前にある「情報を分かりやすく形にする仕事」と「一般的な考え方を整理する仕事」で、資格を信用の根拠として使う。この設計ができている人が、継続的に受注しています。

始め方は6つのステップに分かれる

全体像を先に示します。ステップ1で受ける仕事を1つに絞り、ステップ2で名乗り方と業務範囲を決め、ステップ3でサンプルを作り、ステップ4で登録する場所を決め、ステップ5で提案文を型にし、ステップ6で初回納品から継続につなげる。ここまでで1か月から2か月を見ておけば、無理のない進み方になります。

順番を入れ替えないでください。特に、ステップ3のサンプルを作らずにステップ4の登録に進む人が多いのですが、これは応募のたびに手が止まる原因になります。

ステップ1:受ける仕事を1つに絞る

最初にやることは、案件探しではありません。「自分は何を受けるのか」を1つ決めることです。

FP2級で在宅から受けられる仕事は複数あります。お金まわりの記事を書く仕事、他人の原稿を制度面から確認する監修の仕事、オンラインで家計の相談を受ける仕事、セミナー資料を作る仕事、金融系サイトの企画や校閲、金融機関のバックオフィス業務。この中から1つ選びます。

選び方の基準は、好みではなく2つです。1つ目は、いまの生活で確保できる時間の形に合っているか。執筆と資料作成は、まとまった時間を自分の都合で取れます。相談は、相手の都合に合わせて時間を固定する必要がある。会社員として平日昼に動けない人が相談から入ると、初月で行き詰まります。

2つ目は、手元にすでにある材料で始められるか。文章を書いた経験がある人は執筆から、資料作成を仕事でしていた人はセミナー資料から入ると、最初の1件までが短くなります。

複数を並行しようとする人がいますが、おすすめしません。仕事の型が違えば、提案文もサンプルも別に用意することになり、準備が2倍になります。1つで最初の1件を取ってから、2つ目を足せばいい。

なお、どの型を選ぶかを決める前に、副業そのものの進め方を確認しておきたい場合は副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめに、案件を探す前段の準備から順に整理されています。資格の種類にかかわらず共通する部分が多いので、目を通しておくと判断が速くなります。

ステップ2:名乗り方と業務範囲を1枚にまとめる

絞ったら、自分の説明文を作ります。ここで作るのは3つの文書です。

1つ目は、肩書きの1文です。「FP2級を持っています」ではなく、「共働き世帯の教育費と住宅費をテーマに、制度を正確に噛み砕いて書きます」のように、何を扱うのかまで入れる。この1文は、プロフィール欄にも提案文の冒頭にも使い回せます。

2つ目は、受けられることと受けられないことのリストです。受けられること側には、制度の解説、公的支援の仕組みの説明、家計の収支の可視化といった項目が並びます。受けられないこと側には、特定の保険や金融商品の推奨、個別の税額計算、相続の分割協議への関与などを書く。この線引きが書かれていると、発注者は安心して依頼できます。断りの文面を毎回考える手間もなくなります。

3つ目は、対応できる時間帯です。曜日と時刻で書いてください。「平日は21時から23時、土曜の午前は必ず確認します」。在宅の業務委託で契約が続かなくなる原因の多くは、品質ではなく連絡の途切れです。返信できない時間があること自体はマイナスになりません。読めないことが問題になります。

契約や書類まわりで、どこから先が専門家の領域なのかを整理しておきたい場合は、行政書士の資格ガイドに、書類作成を扱う専門家の役割が説明されています。つなぎ先を先に知っておくと、断り方が具体的になります。

ステップ3:サンプルを3本作る

ここが最重要のステップです。そして、いちばん飛ばされやすい。

実績がない状態で応募するとき、発注者が判断できる材料は文章しかありません。だから先に作ります。2,000字程度の解説記事を3本。テーマは、制度の理解がそのまま表れるものを選んでください。公的年金の繰下げ受給、住宅ローン控除の要件、iDeCoと企業型確定拠出年金の関係。このあたりは、調べただけの人が書くと必ずどこかを外します。

書くときのルールが3つあります。数字は必ず一次情報で確認して、確認した資料名を自分のメモに残すこと。実在の相談者の事例は使わないこと。そして、特定の商品名を推奨しないこと。この3点を守ったサンプルは、そのまま「線を分かっている人」の証明になります。

相談の仕事を選んだ場合は、サンプルの形が変わります。架空の世帯を1つ想定して、ライフプラン表と、その説明資料を1枚作ってください。数式が見えるだけの表計算シートは、相談者には読めません。前提条件、収支の推移、注意点をまとめた資料に落とすところまでが成果物です。

サンプル作成に時間をかけすぎないでください。1本あたり4時間を目安に、3本で2週間以内に終える。完璧を目指すと、いつまでも応募に進めません。

ステップ4:登録する場所を決める

サンプルができたら、案件を探す場所を決めます。選択肢は大きく3種類あります。

1つ目は、在宅ワークの求人サイトや業務委託のマッチングサービスです。条件が文章で明示されているので、応募の判断がしやすい。ここで確認したいのが手数料の有無です。仲介手数料が引かれる仕組みと、直接契約で手数料が乗らない仕組みでは、同じ報酬額でも受け取る額が変わります。年間の取引額が増えるほど差は開くので、始める前に確認しておく価値があります。

2つ目は、金融系のメディアや制作会社への直接の売り込みです。サイトの問い合わせフォームから、サンプルを添えて連絡する。返信率は高くありませんが、届いたときの案件の質は高い傾向があります。20社に送って1件返れば十分と考えてください。

3つ目は、情報発信からの流入です。制度の解説を継続的に公開して、そこから依頼を受ける形です。ただし時間がかかります。始めた月に成果を求めるものではなく、サンプルの置き場所として使うのが現実的です。

未経験の状態から仕事を取りにいく動き方そのものを確認したい場合は、フリーランス 英語 案件 未経験 始め方!2026年最新の海外副業術に、分野は違うものの実績ゼロから最初の1件までの手順が具体的に書かれています。応募の設計は分野が変わっても共通しています。

ステップ5:提案文を型にする

登録したら応募です。ここで毎回ゼロから文章を書いていると、応募数が伸びません。型を作ってください。

冒頭の1行は、募集文の中にある固有の単語から始めます。「住宅ローンの記事を月4本とのことでしたので、返済比率や控除要件など数字の根拠が要る部分を、一次情報を確認しながら書きます」。この1行で、募集文を読んだ証拠と、できることの範囲が同時に伝わります。

自己紹介から書き始める提案文は、どの募集にも出せてしまう文面です。発注者は10件以上を並べて読んでいるので、使い回しはすぐ分かります。

2行目以降に置くのは、肩書きの1文、サンプルの案内、対応できる時間帯、そして経験がない部分の埋め方です。実務経験がないなら隠さないでください。「相談実務の経験はありません。制度の確認は一次情報で行い、判断が要る依頼は該当する専門家におつなぎする前提で受けています」。この書き方は、経験の不足を認めながら、リスク管理ができることを示します。

全体は400字から600字に収めます。最後に、答えるのに手間がかからない質問を1つだけ添える。「初回の納品期限のご希望をお知らせいただけますか」といった内容で構いません。相手に返信の理由を作る効果があります。

書く仕事を選んだ場合、単価の相場観を持っておくと交渉で迷いません。文章まわりの仕事の水準は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にデータがあり、提示された金額が妥当かを判断する基準になります。

ステップ6:初回の納品で、継続を取りにいく

最初の1件が決まったら、目的が変わります。ここでの目的は報酬ではなく、次の依頼を取ることです。

やることは3つ。期限より早く出す。指示の形式を1つも外さない。そして、質問をためない。分からないことは着手初日にまとめて聞いてください。納品直前の質問は、相手の予定を壊します。

もう1つ、効果が大きい一手間があります。納品時に、頼まれていない情報を1行だけ添えることです。「この制度は今年度から要件が変わっているため、過去記事にも同じ記述があれば確認が必要かもしれません」。発注者から見れば、自分が気づくはずだった仕事を代わりにやってもらったことになります。翌月も声がかかる理由は、たいていこういうところにあります。

逆に、初回でやってはいけないことがあります。作業範囲を勝手に広げること。よかれと思って構成まで変えて納品すると、発注者は確認の手間が増えたと感じます。提案は文面で伝え、実行は相手の指示を待つ。この順番を守ってください。

始めた直後の収入を、どう見ておくか

期待値を正しく持っておくことも、続けるための条件です。副業として動いている人の収入水準の目安を見てみます。

クラウドソーシングで小さな案件から受注したり、知人の相談に乗ったりすることで、実践経験を積めます。日本FP協会の調査では、副業FPの平均年収は約33万円。まずはこの水準を目指して行動を始めましょう。 出典: onsuku.jp

年間で33万円という数字を月に割ると、2万7,000円程度になります。これを低いと見るか妥当と見るかは人によりますが、少なくとも「資格を取れば大きな収入になる」という話ではないことは分かります。

正直なところ、始めて数か月の収入はこの平均を下回るのが普通です。最初の数件は単価が低く、作業時間も長い。ここで辞める人が多い。ただし、継続の依頼が2社できたあたりから、時間あたりの効率が変わり始めます。同じテーマを繰り返すと調べ直す時間が減るからです。

なお、給与所得がある会社員の場合、副業で得た所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。所得は売上ではなく、そこから必要経費を引いた金額です。書籍代、通信費、ソフトの利用料は記録を残しておいてください。始めた月から領収書を1か所にまとめる習慣をつけておくと、後で困りません。

会社員が始めるときに、先に確認しておくこと

副業を始める人の多くは、会社員として働きながら動き始めます。この場合、案件の話に入る前に確認しておくべきことが4つあります。ここを飛ばして始めると、後から面倒になります。

1つ目は、勤め先の就業規則です。副業を許可制にしている会社、届出制にしている会社、競業に当たる分野だけを制限している会社があります。金融機関や保険会社に勤めている人は、業務内容が競業に触れる可能性があるので、特に確認が必要です。読まずに始めて、後から発覚するのがいちばん困ります。規則の条文を1度読んでおくだけで済む話です。

2つ目は、契約の形です。副業として受ける仕事は、雇用契約ではなく業務委託契約になることがほとんどです。雇用であれば労働時間や最低賃金の規制がかかりますが、業務委託にはかかりません。その代わり、報酬の支払期日については、特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律で発注者側の義務が定められています。契約書に支払日が書かれていない場合は、着手前に確認してください。

3つ目は、住民税の納付方法です。副業の所得を確定申告するとき、住民税を自分で納める方法を選べる欄があります。ここを給与からの天引きにしたままだと、勤め先に通知される住民税額が変わり、副業をしていることが伝わる場合があります。会社に知られたくない事情があるなら、申告時に確認してください。ただし、就業規則で届出が必要な場合は、隠すのではなく先に届け出るのが安全です。

4つ目は、社会保険です。副業が業務委託であれば、原則として勤め先の社会保険に影響はありません。ただし、別の会社と雇用契約を結ぶ形の副業を選んだ場合は、労働時間の合算などで扱いが変わることがあります。自分の副業がどちらの形なのかを、契約書の表題ではなく中身で確認してください。

この4つは、始める前の1日で全部確認できます。案件が決まってから慌てて調べると、初回の納品と手続きが重なって余計に苦しくなります。

作業環境と時間の使い方を、最初に設計しておく

在宅の副業でつまずくのは、能力ではなく設計の不足であることが多い。始める前に決めておくことを挙げます。

作業する時間帯を、曜日と時刻で固定します。「空いた時間にやる」という決め方では、まず続きません。平日の夜2時間、土曜の午前3時間のように枠を先に取り、その枠に案件を入れる順番にしてください。受けられる量も、この枠から逆算して決まります。記事なら1本あたり何時間かかるかを実測して、枠に入る本数だけ受ける。これができると、納期の遅れがほぼなくなります。

作業の道具も先にそろえます。執筆なら文書作成ソフトと表計算ソフト、相談なら通話ツールと有線のイヤホンマイク、資料作成ならスライド作成ソフト。どれも高価なものではありませんが、案件が決まってから用意すると初回の納品が遅れます。

一次情報の置き場所も決めておいてください。国税庁、日本年金機構、金融庁、厚生労働省など、自分の担当分野で確認するページをまとめておく。制度の数字を確認する作業は毎回発生するので、探す時間をゼロにしておくと、記事1本あたりの作業時間が目に見えて短くなります。

そして、預かった情報の扱いを決めます。相談の案件では、収入、資産、家族構成といった情報を扱います。私物のメール受信箱に散らばる形は避けたい。保存先を1つに決め、案件終了後にいつ消すかまで決めておく。この取り扱いを契約書に書ける状態にしておくと、それ自体が受注の材料になります。

始めた人がつまずく3つのポイント

観察していると、つまずき方には型があります。

1つ目は、応募数の不足です。3件応募して返事がないと、自分に問題があると考えてしまう。実際には母数が足りていないだけであることがほとんどです。最初の1件までに20件から30件は見ておいてください。

2つ目は、単価の交渉を最初に持ち出すことです。提案文に希望額を一方的に書くと、それだけで候補から外れます。金額の話は、相手が興味を持ったあとにする話です。

3つ目は、線を越える依頼を断れないことです。「せっかく来た依頼だから」と受けてしまう。保険の商品案内、個別の税額計算、投資判断の代行。これらは資格の範囲の外にあり、受けると自分が不利な立場に立ちます。断るときは、資格の限界としてではなく「この部分はこの専門家が扱う決まりになっています」と制度の話として伝えると、相手も納得します。

AIを使って調べものや下書きの速度を上げる方法もあります。ただし制度の数字をそのまま信じると事故になるので、一次情報の確認は必ず自分で行ってください。道具としての使い方はAI 始め方ガイド!初心者が仕事や副業でAIを使いこなす5ステップに整理されています。

進み具合を、月ごとに数字で確認する

始めたあとに続くかどうかは、気合いではなく確認の仕組みで決まります。月末に4つの数字だけ記録してください。

応募した件数。返信が来た件数。受注した件数。作業に使った時間。この4つを並べると、どこで詰まっているかが一目で分かります。応募が少ないなら準備の段階で止まっている。返信が少ないなら提案文の冒頭が弱い。受注に至らないなら条件が合っていない。作業時間が長すぎるなら、受ける本数が多すぎる。

この記録があると、感覚で落ち込まずに済みます。3件応募して返事がない月は、単に応募が足りていないだけだと数字が教えてくれる。逆に30件応募して1件も返信がないなら、提案文の型を作り直すべきだと分かります。

もう1つ、記録しておくと後から効くものがあります。案件ごとの実作業時間です。記事1本にかかった時間を残しておくと、次の案件で受けるかどうかを金額ではなく時間あたりで判断できるようになります。単価だけを見て受けた案件が、実は割に合っていなかったというのはよくある話です。時間を測っている人だけが、この判断を間違えません。

20年この市場を見てきた立場からの観察

在宅の仕事を仲介する側として長く見てきた立場から言えば、始めて半年後に残っている人と消えている人の差は、資格でも文章力でもなく「相手の確認の手間を減らせたかどうか」に出ます。

消えていく人の納品物は、内容は悪くないのに、確認に時間がかかります。指示と違う形式で届く、参照した資料が書かれていない、修正依頼への返信が遅い。発注者は品質の話をせずに、静かに次の依頼を出さなくなります。

残る人は、確認を先回りしています。納品時に「この数字はこの資料の何年度版を参照しました」と1行添える。これだけで、確認する側の作業が消えます。専門知識を持っている人ほど、この一手間が効きます。相手は制度を知らないから外注しているので、根拠まで示されると判断できるようになるからです。

そして手取りの話です。仲介の手数料が引かれる仕組みでは、同じ報酬額でも受け取る額は目減りします。手数料が乗らない直接取引の場では、発注側は同じ予算でより多く頼め、受け手は同じ作業で手取りが厚くなる。単価そのものを上げる交渉より先に、どこで受けるかを見直すほうが効くことは珍しくありません。始めたばかりの時期こそ、この選択が後から効いてきます。

掲載データから見える、次に足すもの

在宅の募集を横断して見ていくと、資格が単独で条件になっている案件より、資格と特定の分野が組み合わさっている案件のほうが、応募が集まりにくい傾向があります。相続に強い、住宅ローンに強い、共働き世帯の家計に強い。分野を絞るほど競争は減ります。始めて数か月たったら、どの分野で名乗るかを決めてください。

もう1つの方向が、相談を受ける形への展開です。書く仕事で実績ができると、相談の依頼が入りやすくなります。相談という形式の仕事がどう成立しているかはキャリア・副業・人生相談のお仕事に、依頼の種類と進め方が整理されています。家計の相談も、話を聞いて整理して返すという構造は共通しています。

企画側に回る道もあります。記事を書く側から、どんな記事を作るかを設計する側へ。継続契約になりやすく、月ぎめの委託になることが多い領域です。Webの評価軸とマーケティングの知識が必要になるので、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で案件の種類を確認しておくと、必要なスキルが具体的に見えます。

FP2級の副業は、資格を取った時点では半分しか終わっていません。残りの半分は、何を受けるかを1つ決めて、書けることを形にして、線を守って断れるようにすることです。この3つがそろえば、始めるところまでは確実に進みます。

よくある質問

Q. FP2級を取ってから、最初の1件まではどれくらいかかりますか?

準備に1か月から2か月を見ておくのが現実的です。受ける仕事を1つに絞り、業務範囲を文書化し、2,000字程度のサンプルを3本作る。ここまで終えてから応募に進みます。応募は20件から30件を見ておいてください。3件で返事がないのは、母数が足りていないだけであることがほとんどです。

Q. 実務経験がなくても副業を始められますか?

始められます。ただし提案文では経験がないことを隠さず、埋め方を具体的に書いてください。制度の確認は一次情報で行うこと、判断が必要な依頼は該当する専門家につなぐこと。この2点を明記すると、経験の不足よりもリスク管理ができる点が評価されます。

Q. 副業でどれくらいの収入になりますか?

日本FP協会の調査を引用した資料では、副業FPの平均年収は約33万円とされています。月に割ると2万7,000円程度です。始めて数か月はこれを下回るのが普通で、継続の依頼が2社できたあたりから時間あたりの効率が変わり始めます。給与所得がある人は、所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。

Q. FP2級だけで保険や税金の相談を受けてもよいのですか?

受けられる範囲に線があります。保険の募集行為は保険業法に基づく登録、投資助言は金融商品取引法に基づく登録、税務相談は税理士資格、法律事務は弁護士資格が必要です。一般的な制度の説明と、個別事案への当てはめでは扱いが変わるため、契約前に業務範囲を文書で確認してください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年5月8日最終更新:2026年8月31日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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