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発酵食品ソムリエの資格|内容と取り方

@SOHO編集部
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発酵食品ソムリエの資格|内容と取り方

この記事のポイント

  • ✓発酵食品ソムリエの資格の内容と取り方を
  • ✓通信講座の教材と学習の流れ
  • ✓受講料と2026年11月の学費改定

発酵食品ソムリエの資格を調べている人の多くは、「味噌や甘酒、ぬか漬けのような発酵食品について、きちんと学びたい」「料理教室や飲食の仕事に生かせる資格を探している」「どこで取れて、費用はどのくらいかかるのか知りたい」という状況にあります。発酵食品ソムリエは、発酵の仕組みや発酵食品の種類、歴史、食べ方を学んだことを示す民間の資格です。この記事では、資格を認定する団体、講座の内容と学び方、認定試験の受け方、費用と学費の改定、似た名前の資格との違い、資格を生かせる仕事と、食品を扱う仕事で気をつけることまでを順に説明します。

発酵食品ソムリエとはどんな資格か

発酵食品ソムリエは、発酵食品についての知識を学んだ人に与えられる称号です。国が認める資格ではなく、民間の団体が認定する資格です。

認定する団体

通信講座を開いているユーキャンの公式ページによると、ユーキャンの発酵食品ソムリエ講座は、NPO法人発酵文化推進機構の認定講座で、発酵学の研究者として知られる小泉武夫氏が率いる同機構の監修を受けていると説明されています(ユーキャン 発酵食品ソムリエ講座)。講座の添削課題をすべて提出し、修了の課題に合格すると、「発酵食品ソムリエ」の称号と認定証が得られます。

受験の条件はない

同じページでは、受験の条件について次のように書かれています。

発酵食品ソムリエの認定試験を受験するのに必要な条件はありません。国籍・年齢・性別・学歴・実務経験などに関係なく、どなたでも受験いただけます。 出典: u-can.co.jp

料理や食品の仕事の経験がなくても、講座を受けて課題に合格すれば資格を得られます。学生から、子育て中の人、定年後に新しい学びを始めたい人まで、幅広い人が受けられる資格です。

何が学べるか

公式ページでは、発酵食品ソムリエを、発酵食品についての正しい知識を持つ人と説明しています。講座では、発酵をもたらす微生物、発酵の仕組みといった基礎から、発酵食品の歴史、身近な食品を例にした食べ方や作り方までを学びます。

発酵食品とは何か

講座の内容を理解するために、発酵食品の基本を押さえておきます。

微生物の働きで作られる食品

発酵食品とは、こうじ菌、乳酸菌、酵母といった微生物の働きを利用して作られる食品のことです。微生物が原料に含まれる成分を分解したり、別の成分に変えたりすることで、味や香り、保存のしやすさが変わります。

身近な発酵食品の例

日本の食卓には、多くの発酵食品があります。

  • こうじ菌を使うもの:味噌、醤油、みりん、日本酒、甘酒(米こうじで作るもの)
  • 乳酸菌を使うもの:ぬか漬け、ヨーグルト、チーズの多く
  • 納豆菌を使うもの:納豆
  • 酵母を使うもの:パン、ワイン、ビール
  • いくつもの微生物が関わるもの:かつお節、くさや、ふなずし

世界にも、キムチ、テンペ、魚醤のように、その土地の気候や食文化から生まれた発酵食品がたくさんあります。ユーキャンの講座では、日本と世界の発酵食品100種類を収めた図鑑が副教材として付くと案内されています。

発酵と腐敗の違い

微生物が食品の成分を変える点では、発酵と腐敗は同じ働きです。人にとって役に立つ変化を発酵、食べられなくなる変化を腐敗と呼び分けています。家庭で発酵食品を作るときは、この違いを理解して、雑菌が増えないよう清潔な道具と容器を使うことが大切です。

身近な発酵食品の特徴と使い方

講座では、身近な発酵食品の特徴を一つずつ学びます。ここでは、家庭でよく使われるものを例に、どんな違いがあるのかを紹介します。

味噌

味噌は、大豆に、こうじと塩を混ぜて熟成させた調味料です。使うこうじの種類で、米こうじを使う米味噌、麦こうじを使う麦味噌、大豆そのものをこうじにする豆味噌に分けられます。熟成の期間や塩の量によって、色の淡い甘口のものから、色の濃い辛口のものまであります。地域によって好まれる味噌が違うのも特徴です。

醤油

醤油は、大豆と小麦で作ったこうじに、塩水を加えて発酵と熟成をさせた調味料です。濃口、淡口、たまり、再仕込み、白といった種類があり、色、香り、塩気が違います。淡口醤油は色が淡いものの、塩分は濃口醤油より高いとされる、といった違いを知っておくと、料理の仕上がりを考えて使い分けられます。

甘酒

甘酒には、米と米こうじで作るものと、酒粕を溶かして作るものの2種類があります。米こうじで作る甘酒は、こうじの働きで米のでんぷんが糖に変わることで甘みが生まれ、アルコールを含みません。酒粕で作る甘酒は、酒粕にアルコールが残っていることがあり、砂糖を加えて甘みを付けるのが一般的です。子どもや運転する人に出すときは、どちらの甘酒かを確かめます。

塩こうじ

塩こうじは、米こうじに塩と水を混ぜて発酵させた調味料です。肉や魚を漬け込んだり、野菜をあえたりするのに使われます。家庭で作りやすく、発酵食品づくりの最初の一歩として取り組む人が多いものです。

ぬか漬け

ぬか漬けは、米ぬかに塩と水を混ぜたぬか床に、野菜を漬けて作ります。ぬか床の中で乳酸菌などが増え、独特の香りと酸味が生まれます。毎日かき混ぜて空気を入れ、温度と塩気を整えることで、ぬか床を長く育てられます。

納豆

納豆は、蒸した大豆に納豆菌を付けて発酵させた食品です。糸を引くねばりと独特の香りがあります。地域によっては、ひきわり納豆や、塩と麦こうじで漬けた干し納豆のように、作り方の違う納豆もあります。

世界の発酵食品

日本の外にも、その土地の気候や食文化から生まれた発酵食品がたくさんあります。韓国のキムチは、白菜などの野菜を塩漬けにし、唐辛子やにんにく、魚介の塩辛などと漬け込んで発酵させたものです。インドネシアのテンペは、大豆をテンペ菌で発酵させた食品で、納豆のようなねばりはありません。東南アジアでは、魚を塩漬けにして発酵させた魚醤が、料理の味付けに欠かせない調味料として使われています。ヨーロッパのチーズやワイン、パンも、微生物の働きで作られる発酵食品です。世界の発酵食品を知ると、日本の発酵食品の特徴も、比べることでよく見えてきます。

講座の内容と教材

ここでは、ユーキャンの発酵食品ソムリエ講座の公式ページに書かれている内容をもとに、講座の中身を紹介します。

教材の構成

公式ページでは、届く教材として次のものが挙げられています。

  • メインテキスト2冊(写真やイラストが多いオールカラー)
  • 早わかり!発酵食品図鑑100
  • 健康発酵レシピ85
  • 発酵食品手づくりDVD(味噌やぬか漬けなどの作り方を映像で説明)
  • 添削課題集、ガイドブック

DVDでは、自家製の味噌やぬか漬けの作り方を、上から写した映像で、手元の動きが分かるように説明していると書かれています。

学習の期間と支援

標準の学習期間は3か月で、受講を始めてから6か月まで指導を受けられると案内されています。分からないことは1日3問まで質問でき、Webでのテストや、DVDの教材の視聴にも対応していると書かれています。

学習の流れ

講座の学習は、発酵の仕組みや発酵をもたらす微生物といった基礎から始まり、レシピやDVDで実際に発酵食品を作りながら進める形です。添削課題は全部で3回あり、そのうち最後の1回が、そのまま資格の認定試験になっています。

認定試験の受け方

発酵食品ソムリエの認定試験は、試験会場に行かずに受けられるのが特徴です。

最後の添削課題が認定試験になる

公式ページによると、添削は3回で、内訳は2回の添削課題と1回の在宅試験です。受講の期間内に添削課題をすべて提出し、最後の課題に合格すると、発酵食品ソムリエの資格が得られます。

自宅で受けられる

認定試験は自宅で受けられるため、自分の都合のよい時間に、落ち着いて取り組めます。試験の日に合わせて仕事を休んだり、遠くの会場まで出かけたりする必要がありません。

合格に向けた進め方

標準の学習期間の3か月で終えるには、1か月に1回の添削課題を出すくらいのペースが目安になります。忙しい時期がある人は、受講を始める前に、どの月に課題を出すかを手帳に書き込んでおくと、期限の6か月を過ぎずに済みます。テキストを読むだけでなく、実際に味噌や甘酒を作ってみると、発酵の仕組みが体験として理解でき、課題にも取り組みやすくなります。

3か月の学習の計画の例

標準の学習期間の3か月で終える場合の、計画の例を紹介します。仕事や家事の合間に学ぶ人を想定し、1週間に3時間ほどを学びに使う前提です。

  1. 1か月目:メインテキストで、発酵の仕組みと微生物の基礎を学ぶ。図鑑を眺めて、知らない発酵食品に印をつける。月末に1回目の添削課題を出す
  2. 2か月目:テキストの後半で、発酵食品の歴史と種類を学ぶ。DVDを見ながら、塩こうじやぬか漬けを作ってみる。月末に2回目の添削課題を出す
  3. 3か月目:返ってきた添削の指摘を読み直し、間違えたところを復習する。味噌の仕込みにも挑戦する。最後に在宅の認定試験に取り組む

実際に作ってみると、テキストに書かれていた温度や塩の量の意味が、体験として分かるようになります。読むだけで終わらせず、手を動かす時間を計画に入れておくことが、理解を深める近道です。

課題に取り組むときのコツ

添削課題は、テキストを見返しながら答えられる形のものが多いため、覚えることよりも、テキストのどこに何が書いてあるかを把握しておくことが大切です。章ごとに付箋を貼っておくと、課題に取り組むときに探す時間が減ります。添削で返ってきた指摘は、次の課題の前に必ず読み直します。間違えたところは、最後の認定試験でも問われることがあるためです。

受講の費用と学費の改定

発酵食品ソムリエの講座の費用は、通信講座の受講料に含まれています。

2026年11月16日に学費が改定される

ユーキャンの公式ページでは、学費の改定が告知されています。2026年11月16日(月)8時59分までの申し込みは、一括払いで39,000円、分割払いで3,300円の12回(総額39,600円)です。2026年11月16日(月)9時以降の申し込みからは、一括払いで44,000円、分割払いで8,900円の5回(総額44,500円)に改定されると書かれています。いずれも税込で、送料はユーキャンが負担すると案内されています。

改定に合わせて、2026年11月6日(金)以降の資料請求は11月下旬ごろの届けになる予定であることや、郵送の申し込みは11月14日(土)以降に届いたものはキャンセルになることも告知されています。申し込みの方法ごとの締め切りの日時は、公式ページの案内で確かめます。

費用に含まれるもの

公式ページでは、受講料に教材費、指導費、消費税が含まれていると書かれています。教材の到着から8日以内であれば、返品できるとも案内されています(返送料は自己負担)。

他の費用はかかるか

講座の受講料のほかに、発酵食品を実際に作ってみるための材料費や道具の代金がかかります。味噌を作るなら大豆、米こうじ、塩、容器、ぬか漬けを作るならぬかと容器が必要になります。高価な道具は必要なく、家庭の台所にあるもので始められるものがほとんどです。

似た名前の資格と見分け方

発酵に関する資格は、発酵食品ソムリエのほかにもいくつかあります。名前が似ているため、申し込む前に確かめておきたい点があります。

認定する団体を確かめる

発酵食品や発酵の知識に関する資格は、いくつかの団体や会社が、それぞれ独自の名前で出しています。名前が似ていても、認定する団体、学ぶ内容、学び方(通信か通学か)、費用、試験の形はそれぞれ違います。講座の案内を読むときは、資格の名前だけでなく、どの団体が認定するのかを必ず確かめます。

学び方で選ぶ

発酵の知識を学ぶ方法には、通信の講座のほか、教室に通って実際に仕込みを体験する講座、料理教室の中で発酵食品の作り方を学ぶ講座などがあります。自分のペースで学びたい人は通信の講座、手を動かして講師に直接教わりたい人は通学の講座が向いています。

申し込む前に確かめる項目

どの講座を選ぶ場合でも、申し込む前に次の項目を確かめておくと、あとで「思っていたのと違った」ということを防げます。

  • 資格を認定する団体の名前と、その団体の活動の内容
  • 学ぶ内容と、教材の種類(テキスト、動画、実習の有無)
  • 試験の形(在宅か会場か、筆記か実技か)と、合格の基準
  • 受講の期間と、期限を過ぎたときの扱い
  • 受講料の総額と、そのほかにかかる費用(登録料、更新料、教材の追加購入)
  • 途中でやめたときや、教材が合わなかったときの返品と返金の条件
  • 修了後に、資格の名前を名乗って活動するときの決まり

目的で選ぶ

家庭の料理に生かしたいのか、料理教室を開きたいのか、飲食店や食品の売り場の仕事に生かしたいのかで、選ぶ講座は変わります。料理教室を開くことを考えているなら、講座の修了後に、資格の名前を使って教室を開いてよいか、その場合に条件があるかも確かめておきます。

家庭で発酵食品を作るときの基本

資格の学びを生かす第一歩は、家庭で発酵食品を作ってみることです。安全においしく作るために、基本の注意点を押さえておきます。

道具と容器を清潔にする

発酵食品づくりで最も大切なのは、作りたい微生物だけが増えるようにすることです。容器や道具に雑菌が付いていると、カビや異臭の原因になります。容器は洗ってよく乾かし、必要に応じて熱湯や食品に使えるアルコールで消毒します。手もよく洗ってから作業します。

塩の量を守る

味噌や漬物の塩は、味付けだけでなく、雑菌が増えるのを抑える役目も担っています。減塩のために塩の量を大きく減らすと、傷みやすくなることがあります。レシピの塩の量は、初めのうちは変えずに守ります。

温度と置き場所に気を配る

発酵の進み方は温度で大きく変わります。夏は発酵が早く進み、冬はゆっくり進みます。直射日光の当たらない、温度の変化が少ない場所で保存します。冷蔵庫に入れると発酵はゆっくりになります。

失敗したときの見分け方

表面に白い膜が張る、色の付いたカビが生える、いつもと違うにおいがする、といった変化が起きることがあります。どこまでが取り除けば食べられる変化で、どこからが食べないほうがよい変化かは、食品によって違います。判断に迷うときは、無理に食べずに処分します。講座のテキストやDVDで、食品ごとの見分け方を確かめておくと安心です。

少量から始める

最初から大量に仕込むと、失敗したときの損が大きくなります。塩こうじやぬか漬けのように、少量で作れて結果が早く分かるものから始め、慣れてから味噌のように長く熟成させるものに進みます。

講座が向いている人と向いていない人

発酵食品ソムリエの講座を受けるかどうか迷っている人のために、向いている人と、別の学び方のほうが合う人を整理します。

向いている人

  • 発酵食品を基礎から体系的に学びたい人
  • 通学の時間が取れず、自宅で自分のペースで学びたい人
  • 学んだことを家族の食事に生かしたい人
  • 食品の売り場や飲食の仕事で、お客様への説明に知識を生かしたい人
  • 料理教室や発信の活動の前に、知識の土台を作りたい人

別の学び方が合う人

  • 講師から直接、仕込みの手ほどきを受けたい人は、通学の教室のほうが合います
  • 食品を作って売ることが目的の人は、資格よりも先に、保健所への相談や作業場の準備が必要になります
  • 栄養や病気と食事の関係を専門的に学びたい人は、栄養士や管理栄養士のような国家資格の道を調べます

発酵食品ソムリエの資格を生かせる場面

資格を取ったあと、どのような場面で知識を生かせるかを紹介します。

家庭の食事に生かす

最も多いのは、家族の食事に発酵食品を取り入れるために学ぶ人です。毎日の味噌汁に使う味噌を季節で替えてみる、塩こうじで肉を下ごしらえする、甘酒を砂糖の代わりに使う、といった小さな工夫から、食卓の幅が広がります。味噌や醤油、甘酒の違いを知ると、調味料の選び方や使い分けが変わります。自分で味噌を仕込む、ぬか床を育てる、といった楽しみも広がります。

食品を扱う仕事に生かす

公式ページでは、飲食店や食料品店、食品メーカーなど、食に関わる仕事に専門の知識を生かせると書かれています。例えば、食品の売り場で発酵食品の特徴をお客様に説明する、飲食店のメニューに発酵の調味料を使った料理を加える、といった場面です。

売り場での説明の例

食品の売り場で働く人が、お客様に味噌の違いを聞かれた場面を考えてみます。「どれがおいしいですか」と聞かれたとき、資格の学びがあると、次のように答えられます。

「こちらは米こうじを多く使った甘口の米味噌で、色が淡く、具の多いお味噌汁や、野菜にあえる使い方に向いています。こちらは熟成の期間が長い辛口の味噌で、色が濃く、魚の煮付けや、しっかりした味のお味噌汁に合います。普段どんな料理に使うかを教えていただければ、合うものをご案内します。」

好みは人それぞれのため、どれがよいと決めつけるのではなく、特徴と使い方を伝えて、お客様が選べるようにします。健康の効果について聞かれたときも、言い切らずに、一般に言われていることとして伝えます。

料理教室や講座を開く

発酵食品の作り方を教える教室を開く人もいます。味噌づくりの教室や、塩こうじの使い方を紹介する講座は、地域の公民館やレンタルのキッチンで開かれることがあります。

文章や動画で発信する

発酵食品の知識を生かして、レシピや食品の選び方を紹介する記事を書く、動画で発信する、といった形もあります。食や暮らしのメディアでは、根拠のある知識をもとに書ける書き手が求められています。

健康の効果についての伝え方に気をつける

発酵食品は、健康によいというイメージで語られることが多い食品です。資格を生かして人に伝えるときは、言い方に特に気をつける必要があります。

効果を言い切らない

講座の教材には、発酵食品と健康の関わりについての説明も含まれています。ただし、ある食品を食べれば病気が治る、病気を防げる、といった言い方は、根拠が十分でないことが多く、読む人の行動を大きく左右します。人に伝えるときは、「こういう研究がある」「こう言われている」と、どこまでが分かっていることかを区別して伝えます。体の不調や病気については、医師に相談するよう勧めます。

食品を売るときの表示の決まり

発酵食品を作って売る場合は、健康の効果の表示や広告に法律の決まりがあります。消費者庁は、食品として売る物について、健康を保ったり増進したりする効果をうたう虚偽や誇大な広告を禁じる健康増進法の考え方や、注意点をまとめた資料を公開し、インターネット上の広告の監視の結果も公表しています(消費者庁 健康増進法(誇大表示の禁止))。商品の説明に「免疫力が上がる」「やせる」のような言葉を使う前に、こうした資料で決まりを確かめます。

発酵食品を作って売るときの許可

発酵食品ソムリエの資格は、食品を作って売るための許可ではありません。自分で作った味噌や漬物、甘酒などを売りたい場合は、別に手続きが必要になることがあります。

保健所の営業許可や届出

食品を作ったり売ったりする仕事には、食品衛生法にもとづいて、保健所の営業許可が必要なものと、届出が必要なものがあります。厚生労働省は、食品衛生法の改正で、営業許可が必要な業種の見直しと、営業の届出の制度の新設が行われたと説明しています(厚生労働省 食品衛生法の改正について)。どの業種に当たるかは、作る食品の種類や作り方、売り方で変わるため、作業場のある地域の保健所に、作る前に相談します。

家庭の台所で作ったものは売れるか

家庭の台所で作った食品を、そのまま売ることは、多くの場合で難しいとされています。営業の許可を受けるには、決まった基準を満たした作業場が必要になることがあるためです。時間単位で借りられる、営業の許可を受けたキッチンを使う方法もあります。具体的な条件は保健所で確かめます。

食品表示の決まり

包装した食品を売る場合は、名前、原材料、内容量、賞味期限、保存方法、作った人の名前と住所などを表示する決まりがあります。食品表示の決まりは消費者庁の案内で確かめられます(消費者庁 食品表示)。

料理教室を開くときに気をつけること

発酵食品の作り方を教える教室を開く場合にも、いくつか気をつけることがあります。

衛生の管理

教室で仕込んだ味噌や漬物を持ち帰ってもらう場合は、道具と容器の消毒、手洗い、材料の保管の温度に気を配ります。参加者にも、持ち帰ったあとの保存の方法と、カビが生えたときの見分け方を説明します。

食物アレルギーの確認

大豆、小麦、乳など、発酵食品にはアレルギーの原因になりやすい原料が使われることがあります。申し込みのときに、食物アレルギーがあるかを必ず確かめ、試食を出す場合は原材料を示します。

会場の決まり

公民館などの公共の施設には、調理室の使い方や、参加費を集める教室の利用についての決まりがあります。会場を借りる前に、施設の決まりを確かめます。

教室の内容と参加費の決め方

初めての教室は、2時間ほどで終わる内容にすると、参加者も教える側も無理がありません。例えば、発酵の仕組みの短い説明、塩こうじの仕込み、塩こうじを使った料理の試食、持ち帰りの説明、という流れです。味噌の仕込みの教室は、大豆を煮る時間がかかるため、煮た大豆を前もって用意しておく形がよく取られます。

参加費は、材料費、会場の使用料、持ち帰りの容器の代金に、準備と当日の時間に見合った額を加えて決めます。材料費だけで参加費を決めると、準備にかけた時間の分が報われず、続けられなくなります。キャンセルの扱い(何日前までなら無料か、材料を用意したあとの取り消しはどうするか)も、申し込みのときに伝えておきます。

教室の報酬は決まっていない

料理教室や講座の講師の報酬は、地域、会場、参加者の数、依頼する相手によって大きく違い、決まった相場はありません。資格を取ってすぐに安定した収入が得られるわけではなく、小さな教室を続けて実績を作り、少しずつ依頼先を広げていく人が多い仕事です。

資格の学びを仕事につなげる手順

資格を取ったあと、仕事につなげたい人のための、おおまかな手順を紹介します。

ステップ1:自分で作り続ける

まずは、講座で学んだ発酵食品を自分で作り続け、季節ごとの変化や失敗の経験を積みます。人に教えるときには、うまくいった経験だけでなく、失敗した経験が役に立ちます。

ステップ2:記録を発信する

仕込みの手順、熟成の経過、使い方のアイデアを、写真と文章で記録し、発信します。記録が積み重なると、教室を開くときや、記事の執筆の依頼を受けるときの実績になります。発信した記事を実績としてまとめる方法は、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で説明しています。

ステップ3:小さな教室を開く

知人や近所の人を招いて、少人数の教室を開きます。参加者の感想を集め、説明の分かりにくかったところを直します。

ステップ4:依頼先を広げる

地域の公民館の講座、料理教室の講師、食品の売り場での実演、食のメディアへの寄稿など、依頼先を少しずつ広げます。依頼を受けるときは、日時、内容、報酬、材料費の負担、キャンセルの扱いを、メールなど記録の残る形で確かめておきます。

資格を取ったあとも学び続ける

発酵食品ソムリエの資格は、発酵の知識の入り口です。資格を取ったあとも、学びを広げる方法があります。

産地や蔵を訪ねる

味噌や醤油、日本酒の蔵の中には、見学を受け入れているところがあります。実際に仕込みの場を見て、作り手の話を聞くと、テキストで学んだ工程が具体的に分かります。地域ごとの味の違いを知るきっかけにもなります。

季節の仕込みを続ける

味噌は寒い時期に仕込むことが多く、梅干しは初夏、漬物は野菜の旬に合わせて作ります。1年を通して季節ごとの仕込みを続けると、発酵の進み方が温度でどう変わるかを体で覚えられます。仕込んだ日、材料の量、置いた場所の温度、味の変化を記録しておくと、次の年の仕込みに生かせます。

関連する分野を学ぶ

食品の衛生、食品の表示、食物アレルギーの知識は、教室を開いたり、食品の仕事に生かしたりするときに欠かせません。保健所や消費者庁が公開している一般向けの資料を読み、決まりを確かめる習慣をつけておくと、人に伝えるときの間違いを防げます。

発酵の知識を生かせる周辺の仕事

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、食の知識を持つ人は、料理そのものの仕事に加えて、文章や写真、案内の資料づくりの仕事でも力を発揮しています。長く続く人ほど、資格を取ったことを入り口にして、自分が実際に作り続けて分かったことを発信し、「この人の説明なら信頼できる」という関係を少しずつ作っています。

食のメディアの記事を書く仕事

レシピや食品の選び方を紹介する記事は、正しい知識と、読む人が実際に作れる分かりやすさの両方が求められます。文章の仕事で単価を上げる考え方はWebライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】で紹介しています。

料理の写真や資料を作る仕事

料理教室のチラシ、商品のパッケージ、レシピのカードなど、食の仕事には見た目を整える仕事も付いてきます。デザインの仕事の報酬の目安はデザイナーの年収・単価相場で確かめられます。

案内の文書を作る力

料理教室の案内や、施設に講座を提案する文書を作るときは、相手に伝わる文書の書き方が役に立ちます。ビジネスの文書の書き方を確かめる検定はビジネス文書検定で紹介しています。発酵食品ソムリエの資格を検討している人は、まず学費の改定の日と申し込みの締め切りを公式ページで確かめ、自分の予定に合わせて受講を始める時期を決めてください。

よくある質問

Q. 発酵食品ソムリエは国家資格ですか?

国家資格ではなく、民間の資格です。ユーキャンの公式ページによると、同社の発酵食品ソムリエ講座はNPO法人発酵文化推進機構の認定講座で、添削課題をすべて提出し、最後の課題に合格すると称号と認定証が得られます。受験の条件はなく、年齢や学歴、仕事の経験に関係なく誰でも受けられると案内されています。

Q. 発酵食品ソムリエの試験はどこで受けますか?

自宅で受けられます。公式ページによると、添削は3回で、そのうち最後の1回が在宅の認定試験になっています。会場に出かける必要がないため、自分の都合のよい時間に落ち着いて取り組めます。標準の学習期間は3か月で、受講を始めてから6か月まで指導を受けられるため、その間にすべての課題を提出します。

Q. 発酵食品ソムリエの講座の費用はいくらですか?

ユーキャンの公式ページでは、2026年11月16日8時59分までの申し込みは一括39,000円(税込)、9時以降は一括44,000円(税込)に改定されると告知されています。分割払いの回数と金額も変わります。教材費や指導費、送料は受講料に含まれています。申し込みの方法ごとに締め切りの日時が違うため、公式の案内で確かめます。

Q. 資格があれば自分で作った味噌を売れますか?

発酵食品ソムリエの資格は、食品を作って売るための許可ではありません。食品を作って売るには、作る食品や売り方によって、保健所の営業許可や届出が必要になることがあります。家庭の台所で作ったものをそのまま売るのは難しい場合が多いため、作る前に作業場のある地域の保健所に相談し、表示の決まりも確かめます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月24日最終更新:2026年10月25日
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