基本情報技術者の最初の1件の取り方


この記事のポイント
- ✓基本情報技術者 副業 案件 取り方を
- ✓最初の1件を取るまでの実務に絞って解説します
- ✓資格が効く場面と効かない場面の切り分け
基本情報技術者 副業 案件 取り方で検索している人の多くは、すでに合格していて、次に何をすればいいのか分からない状態にあります。案件が見つからないのではなく、応募する材料が手元にないまま募集要項を眺めている、という状態です。
結論から書きます。最初の1件は、資格だけでは取れません。取れるのは、資格と「見せられる成果物」の2枚がそろったときです。逆に言えば、この2枚さえあれば、経験年数が短くても最初の1件は取れます。発注者が資格に期待しているのは、基礎的な用語と考え方が通じることであって、実装力の証明ではないからです。
この記事では、合格済みの人が最初の1件を受注するまでにやることを、順番に並べます。試験の勉強法や学習時間の話は扱いません。持っている資格を、どうやって最初の報酬に換えるかだけを書きます。
最初の1件で資格が効く場面と、効かない場面
先に切り分けておきます。ここを勘違いしたまま応募すると、落ち続けます。
資格が効くのは、発注者が「話が通じる相手かどうか」を短時間で判断したい場面です。具体的には、技術記事の執筆や監修、教材やテスト問題の作成、初学者向けの解説、IT分野のリサーチや資料作成、業務フローの整理といった領域です。この種の案件では、応募条件の欄に資格名が書かれていることがあります。基本情報技術者を持っているだけで母集団が狭まるため、通過率が上がります。
一方で効きにくいのは、実装そのものを納品する案件です。Webアプリの開発、既存システムの改修、データ処理のスクリプト作成といった領域では、発注者が見るのはコードと動くものです。ここで資格を前面に出すと、逆に「実装の実績がないから資格を書いているのだろう」と読まれます。正直なところ、この読まれ方は不当ではありません。発注者は納品物に責任を持てるかどうかを見ているので、判断材料としてはコードのほうが強い。
つまり最初の1件をどちらの領域で取るかで、準備するものが変わります。文章寄りの領域なら、書いたものを見せる。実装寄りの領域なら、動くものを見せる。両方をあいまいに狙うと、どちらの準備も中途半端になります。
試験の出題範囲と、そこから広げやすい領域の対応は基本情報技術者試験に整理されています。自分がどの範囲で点を取ったのかを思い出しながら読むと、狙う領域を決めやすくなります。
応募の前に用意する3つの材料
材料は3つです。これがそろうまで応募しないほうが、結果的に早く決まります。
見せられる成果物
最初の1件を取るうえで、これが一番効きます。発注者に「この人は形にできる」と思わせる証拠だからです。
成果物の作り方については、実務側からこういう指摘があります。
副業案件を受注したいのであれば、資格試験の勉強だけでなく実際に自分でプログラミングを行い制作に挑戦してみるのも重要です。 制作をすれば知識やスキルも身につきますし、自分の作った作品をポートフォリオとしてアピールできます。 出典: sync-g.co.jp
ここで多くの人がつまずくのは、規模の設定です。大きなものを作ろうとして、完成しないまま数か月が過ぎる。最初の成果物は小さくて構いません。画面が3つ、機能が2つ、それで十分です。重要なのは、動いていること、コードが読めること、そして何を考えて作ったかを説明できることです。
文章寄りの領域を狙うなら、成果物は記事です。自分のブログでも、技術情報を共有する投稿サイトでも構いません。3本書いておけば、文章の癖と説明の順序が伝わります。テーマは試験で扱った範囲から選ぶと、書きながら知識の穴も埋まります。
書ける範囲の一覧
2つ目は、自分が引き受けられる範囲を1枚にまとめた資料です。スキルシートと呼ばれることもあります。
書く項目は、使える言語とフレームワーク、触ったことのあるツール、扱える分野、そして「まだできないこと」です。最後の項目を書く人は少ないのですが、これがあると信頼されます。できないことを申告できる人は、できると言ったことに責任を持つ人だと読まれるからです。
作るときの注意は、資格を一番上に置かないことです。資格は経歴の一部として書けば足ります。上に置くべきなのは、直近で作ったもの、書いたものです。
稼働の条件
3つ目は、いつ、どれくらい動けるかの条件です。本業がある人ほど、ここを先に決めておく必要があります。
平日の夜に何時間、週末に何時間、連絡が取れる時間帯はいつか。返信の目安は何時間以内か。この条件を先に決めておくと、条件の合わない案件を早い段階で外せます。決めずに応募すると、受注してから生活が壊れます。
在宅の仕事全般の始め方の型は副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめにまとまっているので、稼働の設計から迷っている場合はこちらを先に読むと整理しやすくなります。
実績ゼロから成果物を作る具体的な手順
材料のうち一番時間がかかるのが成果物です。ここを効率よく作る方法を書きます。
作るものを募集要項から決める
何を作るか決められない人が多いのですが、決め方はあります。実際の募集要項から逆算するという方法です。
プログラミング言語の選択に迷ったときには、クラウドソーシングや副業案件紹介サイトで実際の案件を確認してみましょう。 募集要項に記載されている言語を学習するのもおすすめです。 出典: sync-g.co.jp
これは合理的です。自分が学びたい言語ではなく、案件が存在する言語で作る。30件ほど募集要項を眺めれば、どの言語とどのフレームワークが繰り返し出てくるかが見えます。その組み合わせで小さいものを1つ作れば、そのまま応募材料になります。
眺めるときに、報酬の欄も一緒に記録してください。同じような内容でも金額の幅が大きいことに気づくはずです。この幅がどこから来るのかは後で効いてきます。
作る規模と期間を先に決める
期間は2週間を上限にします。それ以上かけると、途中で目的が「作品を完成させること」にすり替わり、応募が先送りになります。
規模の目安は、要件が5行で書けること。たとえば「タスクを登録できる」「一覧を見られる」「完了にできる」「ログインできる」「データが保存される」。この5行を満たすものを作り、公開リポジトリに置いて、読み手向けの説明を書きます。
説明に書くのは、何を作ったか、なぜその構成にしたか、どこで詰まってどう解決したか、次に直すとしたらどこか。この4点です。基本情報技術者の合格者なら、設計の意図を言語化できるはずで、そこが実務経験の浅さを補います。逆に、コードだけ置いて説明がないと、他の応募者と区別がつきません。
学習と制作を分けない
合格後に「もう少し勉強してから応募しよう」と考える人は多いのですが、この判断はたいてい応募の先送りになります。学習時間の目安についてはこういう記述があります。
IT業界の実務経験がない方やIT関連の学習初心者が基本情報技術者試験に合格するためには、100~200時間程度の学習が必要といわれています。 出典: sync-g.co.jp
すでにこの時間を投じて合格しているのなら、基礎の土台はあります。足りていないのは知識ではなく、手を動かした記録のほうです。追加の学習は、制作の途中で必要になった箇所だけを埋めるやり方に切り替えたほうが、時間あたりの成果が大きくなります。
提案文に書く5つの要素
材料がそろったら応募です。ここで差がつくのが提案文の中身です。
発注者は同じ案件に届いた提案を並べて読みます。読む時間は1件あたり30秒程度と考えてください。その30秒で判断できる形になっているかが、通過するかどうかを決めます。
書く要素は5つです。
1つ目は、募集内容の理解を示す一文。「今回の依頼は、既存の管理画面に検索機能を追加するもの、という理解で合っていますか」という形です。ここで認識のずれがあれば、この段階で修正できます。
2つ目は、自分が担当できる範囲。全部やれると書くのではなく、どこからどこまでを担当し、どこは相談が必要かを分けて書きます。
3つ目は、根拠になる成果物へのリンク。作ったものと、その説明です。ここが空欄の提案は、ほぼ読まれません。
4つ目は、稼働の条件。週に何時間、連絡は何時までに返せるか。納期に対する見通しをここで示します。
5つ目が、質問です。募集要項に書かれていない前提を1つか2つ聞く。これがあると、内容を読み込んだ人だと伝わります。
資格の記載はどこに入れるか。2つ目の「担当できる範囲」の補足として1行入れるのが自然です。冒頭に「基本情報技術者を保有しています」と置くと、それが一番の売りに見えてしまい、成果物の印象が弱まります。
通らない提案文の共通点
運営者として在宅の仕事のやり取りを見てきた限りでは、通らない提案文には共通点があります。
ひとつは、テンプレートをそのまま送っているもの。案件固有の言葉が1つも入っていない提案は、すぐに分かります。2つ目は、意欲だけが書かれているもの。「精一杯頑張ります」「誠実に対応します」は、判断材料になりません。3つ目は、長すぎるもの。2,000字を超える提案は最後まで読まれない傾向があります。上の5要素を書けば、だいたい600字から800字に収まります。
最初の1件に選ぶべき案件と、見送るべき案件
案件の選び方でも結果が変わります。最初の1件は、報酬の大きさより「終わらせやすさ」で選ぶべきです。
選ぶべきなのは、範囲がはっきりしていて、期間が短く、成果物の合否がその場で判断できる案件です。具体的には、記事1本、機能1つ、資料1式のように単位が明確なもの。期間は2週間以内が扱いやすい。長期の案件は、途中で本業が忙しくなったときに逃げ場がありません。
もうひとつの基準は、フィードバックが返ってくるかどうかです。修正の指示が具体的に来る発注者は、それ自体が学習の機会になります。逆に「いい感じにしてください」しか言わない案件は、何度直しても終わりません。
見送るべき案件も書いておきます。報酬や条件が募集文に書かれていないもの。テスト課題と称して実際に使える成果物を無償で作らせるもの。契約前に個人情報や本人確認書類を過度に求めるもの。それから、外部の連絡手段にすぐ誘導してくるもの。この4つは、最初の1件で当たると立ち直りに時間がかかります。
未経験の段階で案件を探すときの視点はフリーランス 英語 案件 未経験 始め方!2026年最新の海外副業術にも整理されていて、言語が英語に変わっても案件の選び方の原則は共通しています。作業単価の低い領域との比較としてはデータ入力・文字起こしの副業は稼げる?在宅ワークの始め方と相場が参考になります。同じ在宅の仕事でも、単価の決まり方がまったく違うことが分かるはずです。
最初の1件の金額をどう決めるか
金額を聞かれたときに固まる人が多いので、決め方だけ書いておきます。
まず、相場を知らないまま提示しないこと。時間単価で受けるのか、成果物1件あたりで受けるのかによって考え方が変わります。開発寄りの仕事ならソフトウェア作成者の年収・単価相場、執筆や監修寄りの仕事なら著述家,記者,編集者の年収・単価相場に職種別の水準がまとまっているので、応募する前に自分が属する側の帯を確認しておきます。
次に、自分の下限を決めます。この金額を下回るなら受けない、という線です。最初の1件だからと極端に安く受けると、その金額が次の交渉の基準になります。実績が欲しいという理由で下げるのは、範囲を狭くする形でやったほうが健全です。金額を下げるのではなく、担当する量を減らす。この考え方に切り替えると、単価が崩れません。
3つ目に、作業時間の見積もりを2倍で置きます。初回は環境構築、確認のやり取り、修正の往復で予想の倍かかると考えてください。ここを甘く見積もると、実質の時給が大きく下がります。
見積もりに入れ忘れやすい時間
実質の時給が下がる原因は、たいてい作業時間そのものではありません。作業以外の時間を見積もりに入れていないことです。
入れ忘れやすいのは5つあります。ひとつ目は、環境を整える時間。開発環境の構築、アカウントの発行待ち、資料の受け取りまでの待機です。2つ目は、確認のやり取り。仕様の質問を送って返信を待つ時間は、こちらの手が止まっている時間です。3つ目は修正の往復。1回で終わることはまずありません。4つ目は、納品形式を整える時間。ファイル名の規則、提出先の指定、報告書の作成といった作業です。5つ目が、請求と入金確認の事務です。
この5つを足すと、純粋な作業時間と同じくらいの時間が乗ることがあります。だから見積もりを2倍にするのは、悲観的な見積もりではなく、実態に合わせた計算です。
金額の提示を求められたら、内訳を分けて書くのが有効です。「作業に何時間、確認と修正に何時間、合計でいくら」という形にすると、後から範囲が広がったときに追加分を説明しやすくなります。総額だけを提示すると、範囲の変化が金額に反映されず、そのぶんが自分の持ち出しになります。
案件を探す場所の使い分け
材料がそろっても、探す場所を間違えると通過率が上がりません。最初の1件を狙う段階では、大きく4つの経路があります。
ひとつ目は、登録制のマッチングサイトです。案件数が多く、実績がない状態でも応募できるのが利点です。欠点は、同じ案件に応募が集中すること、そして仲介の手数料が報酬から引かれることです。手数料の率はサービスによって幅がありますが、報酬の1割から2割程度が引かれる設計が一般的です。年間で見ると無視できない金額になります。
2つ目は、エージェント経由です。担当者が案件を紹介してくれるため、探す手間が減ります。ただし、常駐や週の稼働日数が要件になっている案件が中心で、本業を持ちながら受けられる案件は限られます。最初の1件の段階では、選択肢に入りにくい経路です。
3つ目は、直接の取引です。発注者と直接契約するため、中間の手数料がかかりません。そのぶん、条件の確認や請求のやり取りを自分で行う必要があります。1件目からここを狙うのは難易度が高いのですが、2件目以降の目標としては現実的です。
4つ目が、知人や前職のつながりです。実績がない段階で最も通りやすいのがこの経路です。前職の同僚に「こういうことができるようになった」と伝えておくだけで、話が来ることがあります。営業活動という感覚を持つ必要はなく、状況の共有で足ります。
最初の1件は1つ目か4つ目で取り、2件目以降で3つ目に移していく。この順番が、時間あたりの効率としては合理的です。手数料の差は、継続して受けるようになってから効いてきます。
探すときに見る欄の優先順位
募集要項を読む順番も決めておくと、判断が速くなります。
最初に見るのは報酬と稼働条件です。ここが自分の下限を下回るなら、内容を読む必要がありません。次に見るのが、成果物の定義です。何を納品すれば終わりなのかが書かれていない案件は、終わらない可能性があります。3つ目が応募条件で、資格や経験年数の指定があるかを確認します。募集文の熱量や会社の説明は、この3つを通過してから読めば十分です。
この順番で見ると、1件あたり1分もかかりません。50件眺めても1時間かからない計算になります。逆に、上から順に全部読んでいると、応募する前に疲れます。
打ち合わせで聞かれることと、答え方
応募が通ると、多くの場合オンラインで短い打ち合わせがあります。ここで落ちる人もいるので、聞かれる内容を先に押さえておきます。
よく聞かれるのは4つです。今までに何を作ったか。どれくらいの時間を出せるか。分からないことが出たときにどうするか。そして、なぜこの案件に応募したか。
1つ目と2つ目は、材料をそろえていれば答えられます。差が出るのは3つ目です。「調べます」だけだと、進捗が止まるタイプに見えます。「まず公式の資料を当たり、それでも詰まったら1営業日以内に相談します」のように、時間の区切りをセットで答えると、進め方が伝わります。実務経験が浅いことは隠す必要がありません。詰まったときの動き方が説明できれば、それで足ります。
4つ目は、志望動機を聞かれているのではなく、内容を理解しているかを確認されています。「募集文にあった検索機能の追加は、以前作ったもので似た実装をしたことがあるので対応しやすいと考えました」のように、案件の中身と自分の材料を結びつけて答えるのが正解です。
逆に、こちらから聞くべきこともあります。検収の基準、修正の想定回数、連絡手段と返信の期待値、そして納品後の追加対応の扱い。この4つを確認しておくと、受注後の齟齬が減ります。聞いたことで印象が悪くなることはありません。むしろ、実務を分かっている人だと受け取られます。
契約の形と、記録の残し方
条件が固まったら、書面にします。ここは省略しないでください。
2024年に施行された特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律では、発注者は業務委託をする際に、業務の内容、報酬の額、支払期日などを書面または電磁的方法で明示する義務を負っています。支払期日は、給付を受領した日から起算して60日以内のできる限り短い期間内に定めることとされています。条文はe-Gov法令検索で確認できます。
つまり、条件がメッセージのやり取りだけで進んでいる案件は、法律が想定している形になっていません。発注者に悪意がなくても、慣れていないだけということはあります。「条件を一度まとめて確認させてください」と自分から書けば、たいていは応じてもらえます。
記録として残すのは、依頼の範囲、報酬、納期、修正の回数、検収の基準、著作権の扱いの6項目です。特に修正の回数と検収の基準は、あいまいなままだと終わらない案件になります。「修正は2回まで、それ以降は別途見積もり」と書いておくだけで、後の消耗が減ります。
契約や法務まわりで判断に迷ったときは、専門家に相談する選択肢もあります。書類の作成を業として行う範囲は行政書士法などで定められており、どこまでを誰に頼めるかは資格ごとに違います。制度の概要は行政書士にまとまっているので、依頼先を考えるときの参考になります。実際に依頼するかどうかは、案件の規模と内容を見て判断してください。
納品したあとにやること
最初の1件は、納品して入金されたら終わりではありません。ここからが実績づくりです。
やることは3つあります。ひとつ目は、実績として書ける形にする許可を取ることです。「差し支えなければ、業務内容を実績として掲載してよいか」を確認します。断られることもありますが、その場合でも「業種と作業内容だけを匿名で書く」形なら認められることが多い。ここを聞かずに公開すると、秘密保持の条項に触れる可能性があります。
2つ目は、作業の記録を残すことです。かかった時間、詰まった箇所、次にやるなら変えること。この記録が、2件目の見積もりの精度を上げます。1件目の実績値がないと、2件目もまた勘で見積もることになります。
3つ目は、継続の意思を伝えることです。納品時に「同種の依頼があればまた対応できます」と一言添える。これだけで再依頼の確率が変わります。営業の中で最も費用対効果が高いのは、一度取引した相手への一言です。
運営者として見てきた市場側の構造
在宅の仕事の市場を20年見てきた立場から、最初の1件について観察してきたことを書きます。
最初の1件を取るまでの期間は、準備の量よりも「応募した数」に強く連動しています。材料がそろっているのに応募が週に1件では、母数が足りません。逆に、材料が不十分なまま数だけ打っても通りません。材料を2週間で作り、そこから週に5件前後を目安に応募する。この配分が、最初の1件までの期間を短くします。
もうひとつ。長く続いている人は、単発の作業を積み上げるのではなく、同じ相手から繰り返し声がかかる関係をつくることに時間を使っています。1件目を丁寧にやると、2件目は営業をせずに来る。この形になると、案件を探す時間が減るぶん、実質の時給が上がります。
そして関係が続くほど、間に入る事業者が少ない直接の取引が効いてきます。中間のマージンが乗らなければ、依頼する側は同じ予算でより多く頼めるし、受ける側の手取りは厚くなる。手数料0%という条件が意味を持つのは、金額の大小より、この手取りの厚さという質の部分です。1件目の段階では実感しにくいのですが、継続する取引が1つできた時点で差が見えてきます。
自分が狙う領域をまだ決めきれていないなら、分野別の仕事の中身を見ておくといいでしょう。相談やアドバイスを商品にする領域はキャリア・副業・人生相談のお仕事に、セキュリティや生成AIの活用支援といった伸びている領域はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事に整理されています。基本情報技術者の出題範囲は広いので、隣接する分野に足を伸ばせるのが、この資格を持っている人の強みです。まったく違う分野の例として作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事のような領域もありますが、こちらは技術ではなく制作物そのものが評価される市場で、単価の決まり方も別物です。
最初の1件は、資格を持っていること自体では決まりません。決めるのは、小さくても形になったものを見せられるかどうか、そして提案文で相手の依頼を理解していると示せるかどうかです。ここまでを2週間で用意して、応募の数を確保する。これが最短の順路です。
よくある質問
Q. 基本情報技術者を持っているだけで副業の案件は取れますか?
資格だけで決まる案件は限られます。技術記事の執筆や監修、教材作成のように応募条件に資格名が入る領域では通過率が上がりますが、実装を納品する案件では成果物のほうが強い判断材料になります。小さくてもいいので作ったものを見せられる状態にしてから応募してください。
Q. ポートフォリオはどれくらいの規模で作ればいいですか?
要件が5行で書ける程度の小さなもので十分です。制作期間は2週間を上限にし、公開リポジトリに置いて、何を作ったか、なぜその構成にしたか、どこで詰まってどう解決したかを説明として書き添えます。規模より、説明できることのほうが評価されます。
Q. 提案文には何を書けばいいですか?
募集内容の理解を示す一文、担当できる範囲、根拠になる成果物へのリンク、稼働できる時間と連絡の目安、そして募集要項に書かれていない前提への質問の5つです。600字から800字に収めます。資格は担当範囲の補足として1行入れる程度が自然です。
Q. 最初の1件は安く受けたほうが実績になりますか?
金額を下げるより、担当する範囲を狭くするほうが健全です。極端に安く受けると、その金額が次の交渉の基準になってしまいます。作業時間は初回だけ見積もりの2倍で置き、下回ったら受けないという自分の下限をあらかじめ決めておいてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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