EC向け大量撮影の単価|商品点数が多いネットショップの撮影相場と発注術


この記事のポイント
- ✓商品撮影を大量に外注したいEC事業者向けに
- ✓単価の相場と料金の内訳
- ✓1カット単価と商品単価の違い
商品点数が数百点、数千点とあるネットショップを運営していると、避けて通れないのが「商品撮影を大量に、いくらで外注できるのか」という問題です。結論から言うと、EC向けの大量撮影の単価相場は1商品あたり500円〜2,000円、1カット単価なら300円〜1,500円が中心帯です。ただしこの数字だけを見て発注先を選ぶと、ほぼ確実に失敗します。理由は、表示単価の裏に「最低カット数」「補正・加工の別料金」「送料負担」といった隠れコストが潜んでいるからです。
この記事では、大量撮影を外注したいEC事業者・店舗オーナーの担当者に向けて、単価の相場と料金の内訳、そして「安く見える見積もり」に騙されないための発注術を、できるだけ具体的な数字で整理します。撮影スタジオ、撮影代行会社、フリーランスカメラマンという3つの依頼先の違いと、どこにどう頼めば総額を抑えられるのかまで踏み込みます。
商品撮影の大量発注、単価相場はいくらか
まず全体像を押さえます。商品撮影の料金は依頼先や撮影方法によって大きく変わりますが、大量発注を前提にした場合、おおよそ次のレンジに収まります。
EC向けの物撮り(白背景・切り抜き前提のシンプルな商品写真)であれば、1商品あたり500円〜1,500円が一般的です。ここに角度違いのカットを増やすと1カット単位で加算され、追加1カットあたり200円〜800円ほどが上乗せされます。一方、モデル着用やライフスタイルを演出するイメージ撮影になると、1カット3,000円〜1万円と一気に跳ね上がります。大量撮影で単価を気にするEC事業者の多くは前者、つまり物撮りの効率化がテーマになるはずです。
重要なのは、大量発注では「1点あたりの単価」が下がりやすいという点です。撮影のセッティング(ライティング、背景紙、撮影台の準備)は最初の1点に最も手間がかかり、同じセッティングで撮り続けられる商品が多いほど、1点あたりのコストは薄まります。つまり100点まとめて依頼するのと10点だけ依頼するのとでは、1点単価が2倍近く変わることも珍しくありません。だからこそ、大量撮影ではボリュームディスカウントを引き出せる発注設計が鍵になります。
撮影方法による単価の違い
同じ「商品撮影」でも、撮影方法によって単価はまったく別物になります。ここを理解しないまま見積もりを取ると、比較のしようがありません。
もっとも安いのは、白背景のシンプルな物撮りです。商品を撮影台に置き、均一なライティングで正面・側面・背面などを撮る。ECのモール(Amazonや楽天など)の商品ページで使う基本カットがこれにあたり、単価は500円〜1,000円程度。次に、複数商品を組み合わせたり、小物でスタイリングする「イメージ撮影」。世界観を出すためのセッティングが必要で、1カット2,000円〜5,000円ほど。さらにモデルを起用した着用撮影になると、モデル費・ヘアメイク費・スタジオ費が乗り、1日拘束で5万円〜20万円規模のプロジェクト単位になります。
大量撮影で単価を抑えたいなら、まず「どのカットを物撮りで済ませ、どのカットだけイメージ撮影に投資するか」を仕分けることです。全商品にイメージ撮影を発注する必要はありません。売れ筋の主力商品だけ世界観のある撮影に予算を割き、残りは物撮りで効率化する。この配分設計だけで、総額は大きく変わります。
1カット単価と商品単価はまったく別物
大量撮影の見積もりで最も混乱を招くのが、「1カット単価」と「商品単価(商品数単価)」の違いです。ここを取り違えると、安いと思って発注した先が実は割高だった、という事故が起きます。
1カット単価とは、シャッター1枚あたりの料金です。1商品につき正面・側面・背面・ディテールと4カット撮れば、1カット500円でも1商品あたり2,000円になります。一方、商品単価(商品数単価)は「1商品につき何カット撮っても定額」という料金体系です。1商品1,200円で角度違いを何枚撮ってもよい、という形です。どちらが得かは、1商品あたりに必要なカット数で決まります。カット数が多いほど商品単価制が有利、少なければ1カット単価制が有利になります。
参考になる指摘があります。
ECサイト向けの商品撮影の料金は「商品単価」で表示されている方が、依頼元も撮影内容と料金への理解が容易であり、写真1枚あたりの計算表示は、単純に撮影料金の安さをアピールしているだけのパターンもあります。
正直なところ、「1カット300円!」という広告表示は、EC事業者にとってはミスリードになりやすいと私は考えています。大量撮影では1商品につき複数カットが当たり前なので、カット単価だけを前面に出す料金表は、総額を見えにくくしているケースがあります。見積もりを取るときは「この商品を100点、それぞれ4カットずつ撮ったら総額いくらか」という具体的な条件で聞き返すのが鉄則です。
大量撮影の料金を構成する費用項目
単価だけでは総額は決まりません。商品撮影の料金は、いくつかの費用項目の積み上げでできています。大量発注ではこの項目ごとの積算が効いてくるので、内訳を分解して理解しておく必要があります。
主な費用項目は、撮影費(カット代/商品代)、画像加工・レタッチ費、ディレクション費、送料・返送料、そして場合によってはスタジオ利用費やカメラマン出張費です。物撮りの大量発注では、このうち「撮影費」と「加工費」が総額の大半を占めます。特に見落とされやすいのが加工費で、切り抜き・色補正・傷やホコリの除去などは撮影費とは別に1点100円〜500円かかることが多く、100点なら加工だけで数万円の差になります。
大量撮影を発注する際は、見積もりが「撮影のみ」なのか「加工込み」なのかを最初に確認してください。安く見えた見積もりが撮影のみで、加工を追加したら結局高くついた、という比較ミスが非常に多いからです。総額比較は「撮影+加工+送料」まで含めた最終金額で行うべきです。
撮影費:カット代と商品代の積算
撮影費は、料金体系によって計算方法が変わります。1カット単価制なら「カット数×単価」、商品単価制なら「商品数×単価」がベースです。大量撮影では、ここにボリューム割引が乗るかどうかで総額が変動します。
たとえば1カット600円のスタジオで、100商品を各3カット撮ると撮影費は18万円。同じ内容を商品単価1,500円(カット数無制限)のスタジオに頼むと15万円で、しかもカットを増やしても定額なので、複数カット前提なら後者が有利です。逆に1商品1カットで済むなら、カット単価制のほうが安くなります。自社の商品ページが「1商品あたり何カット必要か」を先に決めておくと、どちらの料金体系が得かを即座に判断できます。
大量発注では、点数に応じた段階割引を用意している業者も多くあります。50点以上で10%オフ、100点以上で20%オフ、といった具合です。見積もり時に「今後も継続して発注する予定がある」と伝えると、継続前提の単価を提示してもらえることもあります。単発ではなく年間の撮影ボリュームで交渉するのが、単価を下げる王道です。
加工・レタッチ費:意外な総額の膨らみ
撮影後の画像加工は、EC商品写真では必須の工程です。撮って出しの写真をそのまま商品ページに使うことはまずなく、背景の切り抜き、色味の統一、明るさ補正、商品のホコリや反射の除去などが必要になります。
この加工費が、大量撮影では総額を大きく左右します。1点あたりの加工費は内容によって幅があり、単純な明るさ補正だけなら100円前後、白背景への切り抜きが入ると200円〜400円、傷消しや合成などの高度なレタッチが入ると500円〜1,000円以上になります。100点の商品に切り抜き加工を入れるだけで、加工費が2万円〜4万円上乗せされる計算です。
ここで注意したいのは、「加工はどこまで含まれるか」の定義が業者ごとに違うことです。ある業者は「基本補正込み」で切り抜きまでやってくれ、別の業者は「切り抜きは別料金」とする。表示単価が安い業者ほど、加工を別料金にしていることがあります。だからこそ、加工の範囲まで含めた総額で比較することが欠かせません。
送料・返送料と拘束時間
物理的な商品を撮影する以上、商品の輸送コストも発生します。宅配撮影(商品を業者に送って撮ってもらう)の場合、往路の送料は発注者負担、返送料は業者負担または実費、というパターンが一般的です。大量発注で商品が大きい・重い・多い場合、この送料が地味に効いてきます。
また、カメラマンに自社倉庫や店舗へ来てもらう出張撮影の場合は、出張費・拘束時間が加算されます。半日拘束で3万円〜5万円、1日拘束で5万円〜10万円が目安。大量商品を一箇所にまとめて、1日で集中的に撮り切るほうが、出張費を分散できて単価が下がります。撮影当日の商品準備(開梱・タグ外し・並べ替え)を発注者側で済ませておくと、カメラマンの拘束時間が短くなり、結果的にコストを抑えられます。
依頼先による単価とメリット・デメリット
商品撮影の依頼先は大きく3つに分かれます。撮影スタジオ・撮影代行会社、フリーランスカメラマン、そして自社での内製です。大量撮影の単価と品質のバランスは、この選択で決まります。それぞれのメリット・デメリットを冷静に見ていきます。
撮影スタジオ・撮影代行会社に依頼する
商品撮影を専門に扱うスタジオや代行会社は、大量撮影のオペレーションが確立されています。撮影から加工、納品までワンストップで対応し、料金体系も明確な「商品単価○円〜」で提示されることが多い。宅配で商品を送れば撮って返してくれる宅配撮影サービスも増えており、地方のEC事業者でも利用しやすくなっています。
メリットは、品質の安定性と大量処理能力です。同じライティング・同じトーンで数百点を均一に仕上げられるので、商品ページの見栄えが揃います。ECモールの規定(白背景・比率など)に精通しているのも強みです。デメリットは、フリーランスへ直接頼むより単価がやや高めになりがちなこと。会社としての運営コスト(スタジオ賃料、スタッフ人件費、ディレクション費)が価格に乗るためです。物撮りの代行相場は1商品800円〜2,000円あたりが中心で、加工込みでもこのレンジに収まる業者が多く見られます。
品質を最優先し、社内に撮影ノウハウがない、大量商品を確実にさばきたい、というEC事業者には最も現実的な選択肢です。一方で、単価をとにかく抑えたい場合は、次のフリーランス直接依頼と比較検討する価値があります。撮影代行会社の選び方や依頼の流れは、Webデザインの仕事をクラウドソーシングで受注する方法|案件の種類・単価・ポートフォリオの作り方で解説しているクラウドソーシングの発注ノウハウとも重なる部分があります。
フリーランスカメラマンに直接依頼する
商品撮影を得意とするフリーランスのカメラマンに直接依頼する方法です。近年は業務委託マッチングサービスや在宅ワーク仲介サイトで、物撮り対応のカメラマンを直接探せるようになりました。
最大のメリットは、コストです。撮影代行会社を通すと、会社の運営費や中間マージンが料金に上乗せされます。フリーランスへ直接依頼すれば、その中間マージンがないぶん、同じ品質でも単価を抑えられる可能性があります。物撮り対応のフリーランスなら1商品500円〜1,200円程度で受けてくれるケースもあり、大量発注ならさらに交渉の余地があります。仲介会社を経由した場合に上乗せされる手数料ぶんを、まるごと圧縮できるのが直接取引の強みです。
デメリットは、品質と納期のばらつき、そして発注者側のディレクション負担です。会社と違ってバックアップ体制がないため、カメラマン個人のスキルに品質が依存します。だからこそ、実績(過去の撮影作品)を必ず確認し、最初は少量でテスト発注してから大量発注に移るのが安全です。カメラマンのスキルレベルや単価感を掴むには、著述家,記者,編集者の年収・単価相場のような職種別の相場データも、クリエイティブ職の単価の考え方として参考になります。撮影スキルとあわせて画像編集・ディレクションまで一括で頼めるフリーランスを探すなら、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事のようにマーケティング全般を支援する人材の中から、EC運用の経験者を探すアプローチも有効です。
自社で内製する
3つ目は、自社で撮影機材を揃えて内製する方法です。商品点数が非常に多く、かつ継続的に新商品が入ってくるECでは、内製が最もコスト効率が良くなる場合があります。
初期投資として、カメラ・レンズ・照明・背景紙・撮影ボックスなどで10万円〜30万円ほど。撮影ボックスと簡易ライティングだけなら3万円〜5万円で始められます。この初期投資を、外注していた場合の撮影費で割れば、何点撮れば元が取れるかが見えます。たとえば外注単価1,000円の商品を月200点撮るなら、月20万円の外注費。撮影機材と担当者の人件費を合わせても、数ヶ月で回収できる計算になります。
ただし内製の落とし穴は、品質と工数です。プロと同じライティング・レタッチを素人が再現するのは難しく、商品写真の質は売上に直結します。撮影・加工に社内リソースを取られ、本来の商品企画や販促に手が回らなくなる本末転倒も起きがちです。撮影は外注し、簡単な差し替え撮影だけ内製する、といったハイブリッド運用が現実的な着地点になることが多いでしょう。
「安い見積もり」に騙されないための発注術
ここまで相場と依頼先を見てきました。最後に、実際に大量撮影を発注するときに、単価表示の罠にはまらず、総額を最適化するための具体的な発注術をまとめます。
表示単価より「実際の申し込み条件」を確認する
料金表の一番大きく書かれた数字は、たいてい「最も安く見える条件」です。実際に発注すると、その単価が適用されない条件が付いていることがあります。
仮にサイト上に掲載されている金額が、1カット300円!と表示されていても、実際は「1商品4カットから受付」という申し込み条件があったりと撮影料金プランの表示は、スタジオごとの特徴をしっかりと把握しておく必要があります。
この指摘の通り、「1カット300円」でも「1商品4カットから」という条件があれば、実質は1商品1,200円からです。最低カット数、最低発注点数、最低金額といった条件を必ず確認してください。大量発注では点数が多いぶん、この条件の差が総額に大きく響きます。見積もりを取るときは、自社の実際の条件(商品数・カット数・加工内容)を伝えて、総額ベースで出してもらうのが唯一の正しい比較方法です。
複数見積もりを「同一条件」で取って比較する
商品撮影の見積もりは、業者ごとに料金体系がバラバラです。カット単価制と商品単価制、加工込みと加工別、送料負担の有無。これらが揃っていない見積もりを並べても、どれが安いのか判断できません。
私が発注する側として最初につまずいたのも、まさにここでした。3社から見積もりを取ったのに、A社はカット単価・加工別、B社は商品単価・加工込み、C社は出張撮影で拘束時間制と、前提がバラバラ。数字だけ見てA社が最安に見えたので発注したら、加工を追加した時点でB社より高くなり、比較の意味がなかったという苦い経験があります。この失敗以降は、必ず「商品○点、各○カット、白背景切り抜き加工込み、宅配で納品」という同一条件を全社に投げて、総額で比べるようにしています。手間はかかりますが、これをやらないと数万円単位で損をします。
条件を揃えるときのチェック項目は、商品数・1商品あたりのカット数・加工の範囲・納品形式(データ形式、解像度)・送料負担・納期の6つ。この6項目を固定して各社に投げれば、返ってきた総額をそのまま横並びで比較できます。
仲介経由と直接依頼のコスト差を意識する
同じカメラマンに撮ってもらうとしても、仲介会社を経由するか、直接依頼するかで単価は変わります。撮影代行会社や仲介プラットフォームを通すと、その運営費や手数料が料金に上乗せされるのが一般的です。
一方、業務委託マッチングサービスや在宅ワーク仲介サイトを使ってフリーランスのカメラマンへ直接発注すれば、中間マージンがないぶん、同じ品質でも単価を圧縮できる可能性があります。特に大量撮影で総額が大きくなるほど、この手数料ぶんの差は無視できません。たとえば総額20万円の撮影で仲介手数料が15%なら、直接依頼で3万円ものコスト差が生まれます。もちろん直接依頼は発注者のディレクション負担が増えるので、品質担保のための実績確認やテスト発注は欠かせません。手数料を払ってでも安心を買うか、直接取引でコストを抑えるか。自社の撮影ノウハウと予算に応じて選ぶことになります。
継続発注を前提に単価交渉する
大量撮影で単価を下げる最も効果的な方法は、継続発注を前提にした交渉です。単発の100点より、毎月50点を1年間、という継続案件のほうが、業者にとっては安定収入になるため、単価を下げてもらいやすくなります。
引用したソースにも、興味深い視点があります。
1回の撮影料金の高い安いは、実際に商品写真を掲載販売し、その後の売上で正確な数字を読み解くべきであり、総合的に見れば、撮影依頼時に予定せず増えてしまった商品を、長い付き合いの中で「ご贔屓にして頂いているのでこの作業はサービスしときます!」、こんな会話や対応があったならば、1点あたりの単価など簡単に覆ってしまいます。
長期的な関係を築ければ、表示単価を超えた融通が効くようになる、という指摘です。信頼できる撮影パートナーを1社(1人)見つけて継続発注するほうが、毎回最安値を探し回るより、トータルのコストと品質は安定します。撮影単価だけでなく、その写真が売上にどう貢献したかまで含めて評価するのが、EC事業者としての正しいコスト感覚です。
独自データから見る、撮影外注の相場観
在宅ワーク・業務委託マッチングの求人データを見ると、商品撮影や画像編集を含むクリエイティブ職の外注ニーズは、EC市場の拡大とともに底堅く推移しています。物撮り単体ではなく「撮影+画像加工+商品ページ制作」まで一括で対応できる人材への需要が高まっているのが、近年の傾向です。
商品撮影を外注する際、撮影だけでなく前後の工程まで見据えると、依頼先の選び方が変わってきます。撮影した写真をECサイトに映える形に加工し、商品ページとして仕上げるところまで含めれば、Webデザインやマーケティングのスキルを持つ人材が候補になります。マッチングサービスの職種データでは、著述家,記者,編集者の年収・単価相場のようなコンテンツ制作職の単価帯が、撮影を含むクリエイティブ外注の相場観を掴む参考になります。EC運用全体を委託したいなら、AIコンサル・業務活用支援のお仕事のように、業務プロセス全体の効率化を支援できる人材へ相談する手もあります。
撮影の外注は、単発の作業依頼から継続的なパートナーシップへと発展させると、単価も品質も安定します。商品ページ制作やマーケティング支援まで視野に入れて発注先を選ぶという意味では、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事でカバーされる領域の人材と、撮影スキルを持つフリーランスを組み合わせる設計も現実的です。フリーランスのスキルレベルを見極める観点は、Power BIコンサルのフリーランス案件|単価・スキル・始め方を解説で述べた「実績とスキルの見極め方」の考え方が、撮影発注でもそのまま応用できます。
外注のディレクションを外部の専門家に任せる選択肢もあります。撮影ディレクションからサイト制作までを統括できる人材は、テクニカルディレクターのフリーランス案件|単価・役割・案件獲得法【2026年版】で解説したディレクター職の役割と重なります。撮影単価そのものだけでなく、「誰に何をどこまで任せるか」という発注設計こそが、大量撮影のコストと品質を左右する本丸です。撮影の技術的な要件を整理する段階では、ビジネス文書検定で問われるような、依頼内容を過不足なく文書化するスキルが、見積もりのブレを防ぐうえで地味に効いてきます。
まとめると、EC向け大量撮影の単価は「表示された1カット単価」ではなく「自社の条件での総額」で判断すべきです。撮影費・加工費・送料まで含めた最終金額で複数社を同一条件比較し、仲介経由と直接依頼のコスト差を意識し、継続発注で単価を下げる。この3点を押さえれば、大量撮影の外注は着実にコスト最適化できます。
よくある質問
Q. 商品撮影を大量に外注する場合の単価相場はいくらですか?
EC向けの白背景物撮りなら1商品あたり500円〜1,500円、1カット単価では300円〜1,500円が中心帯です。ただし加工費が1点100円〜500円別途かかることが多く、切り抜きや色補正まで含めた総額で判断する必要があります。発注点数が多いほど1点単価は下がる傾向があります。
Q. 「1カット単価」と「商品単価」はどう違いますか?
1カット単価はシャッター1枚あたりの料金で、複数カット撮ると点数分だけ加算されます。商品単価(商品数単価)は1商品につき何カット撮っても定額の料金体系です。1商品あたりのカット数が多いほど商品単価制が有利、1カットで済むなら1カット単価制が有利になります。
Q. 撮影代行会社とフリーランスの直接依頼、どちらが安いですか?
一般に、仲介会社や撮影代行会社を通すと運営費や中間マージンが料金に上乗せされるため、フリーランスへ直接依頼したほうが同じ品質でも単価を抑えられる可能性があります。ただし直接依頼は発注者のディレクション負担が増えるため、実績確認とテスト発注で品質を担保することが前提です。
Q. 安い見積もりで失敗しないための注意点は何ですか?
表示単価には「1商品4カットから受付」などの申し込み条件が付いていることがあるため、最低カット数や最低点数を必ず確認します。比較の際は商品数・カット数・加工範囲・納品形式・送料・納期の6項目を全社で揃え、撮影費だけでなく加工費まで含めた総額で横並び比較することが重要です。
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監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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