デザインセンスは磨ける|非デザイナーが見た目の良い成果物を作るコツ

榊原 隼人
榊原 隼人
デザインセンスは磨ける|非デザイナーが見た目の良い成果物を作るコツ

この記事のポイント

  • 非デザイナーのエンジニアやライターでもデザインセンスは後天的に磨ける
  • レイアウトの4原則を押さえれば
  • 見た目の良い成果物を作れるようになります

「自分にはデザインセンスがない」

エンジニアやライターがよく言う台詞だ。僕も元SIerで、デザインは完全に畑違いだった。でもフリーランスになると、提案資料、ポートフォリオ、ちょっとしたバナー作成など、「デザイン的なもの」を自分で作る場面が増える。

結論から言う。デザインセンスは才能ではなく、知識だ。 4つの原則を知るだけで、成果物の見た目は劇的に変わる。

デザインの4原則

まず全体像を示す。デザインの基本原則はたった4つだ。

原則 内容 効果
余白(スペーシング) 要素間に十分な余白を取る 「プロっぽさ」の80%はこれで決まる
配色 使う色は3色以内 統一感が出る
フォント フォントは2種類以内 読みやすさが向上
レイアウト(揃え) 要素を見えない線で揃える 整理された印象

ぶっちゃけ、余白だけ意識すれば見た目は5割改善する。デザイナーが見て「素人っぽい」と感じる最大の原因は、余白の不足だ。

原則1:余白(スペーシング)

なぜ余白が重要か

余白あり 余白なし
読みやすい 窮屈で読みづらい
プロフェッショナル 素人感がある
情報が整理されて見える 情報が詰め込まれて見える

具体的な数値ルール

非デザイナーが迷わないよう、具体的な数値を示す。

場所 推奨余白
テキストの行間 文字サイズの1.5〜1.8倍
段落間 行間の2倍以上
セクション間 段落間の2〜3倍
カードの内側余白 24〜32px
ページの左右余白 画面幅の10〜15%

「迷ったら余白を増やす」。これが非デザイナーの鉄則だ。余白が多すぎて失敗することはほとんどない。余白が少なくて失敗することは多い。

原則2:配色

3色ルール

使う色は3色以内に抑える。

色の役割 面積比
ベースカラー 70% 白、薄いグレー
メインカラー 25% ブランドカラー(青、緑など)
アクセントカラー 5% 強調色(赤、オレンジなど)

配色で失敗しないツール

自分で配色を考える必要はない。ツールに頼る。

ツール 用途 費用
Coolors 配色パレット自動生成 無料
Adobe Color 色の相性チェック 無料
Tailwind CSS Colors Web開発用の配色 無料
Realtime Colors Webサイトの配色プレビュー 無料

避けるべき配色

NG 理由
原色の多用(赤、青、黄を全部使う) 目がチカチカする
彩度が高すぎる色の組み合わせ 安っぽく見える
背景と文字のコントラスト不足 読めない
グラデーションの乱用 2010年代風になる

原則3:フォント

フォントは2種類以内

用途 推奨フォント(日本語) 推奨フォント(英語)
見出し Noto Sans JP Bold Inter Bold
本文 Noto Sans JP Regular Inter Regular

非デザイナーが使うべきフォントは「Noto Sans JP」一択。 Google Fontsで無料、ウェイト(太さ)のバリエーションも豊富。迷う必要がない。

フォントサイズの目安

要素 Web プレゼン資料
大見出し(h1) 32〜40px 36〜48pt
中見出し(h2) 24〜28px 28〜36pt
小見出し(h3) 18〜22px 24〜28pt
本文 16px 18〜20pt
注釈 12〜14px 14〜16pt

見出しと本文のサイズ比率

見出しは本文の1.5〜2倍のサイズにする。この比率を守るだけで、情報の階層構造が明確になる。

原則4:レイアウト(揃え)

見えない線で揃える

要素を左揃え、中央揃え、右揃えのいずれかで統一する。混在させない。

配置 適した場面
左揃え テキスト中心のコンテンツ(最も安全)
中央揃え 短いテキスト、見出し、ランディングページ
右揃え 数値、日付など限定的な用途

迷ったら左揃え。日本語も英語も、人間の目は左から右に読む。左揃えが最も自然で読みやすい。

グリッドシステム

Webデザインでは12カラムグリッドが標準。知っているだけで、要素の配置に迷わなくなる。

カラム数 使い道
12(全幅) ヒーローセクション
6+6(2分割) 比較レイアウト
4+4+4(3分割) カードレイアウト
3+9(サイドバー+メイン) ダッシュボード
8+4(メイン+サイド) ブログ記事

実践:非デザイナーが使うべきツール

デザインツール

ツール 用途 費用 難易度
Canva バナー、SNS画像、プレゼン 無料(Pro: 月1,000円) ★☆☆☆☆
Figma UIデザイン、ワイヤーフレーム 無料(個人利用) ★★★☆☆
v0 by Vercel AIでUIコンポーネント生成 無料(制限あり) ★★☆☆☆
PowerPoint/Keynote 提案資料 既存ライセンス ★★☆☆☆

非デザイナーにはCanvaが最強。 テンプレートを選んで文字を変えるだけで、それなりの成果物ができる。

テンプレートの活用法

ゼロから作るのではなく、既存のテンプレートをカスタマイズする。

  1. Canva/Figmaでテンプレートを選ぶ
  2. テキストを自分の内容に差し替える
  3. 色をブランドカラーに変更
  4. 不要な要素を削除(足すのではなく引く)

「引き算」がポイントだ。テンプレートの要素を足すのではなく減らすほうが、洗練された印象になる。

デザインセンスを日常で鍛えるトレーニング

1. 良いデザインを「分析」する

ただ見るだけでなく「なぜこれが良いと感じるか」を言語化する。

  • 余白はどれくらい取っているか
  • 色は何色使っているか
  • フォントは何を使っているか
  • 要素はどう揃えているか

2. ギャラリーサイトを定期的に見る

サイト 内容
Dribbble UIデザインのギャラリー
Awwwards 優秀なWebサイトの表彰
Pinterest デザインインスピレーション全般
SANKOU! 日本のWebデザインギャラリー

3. 「デザイン模写」をする

良いと思ったデザインを、Canvaで再現してみる。模写はデザイン力を鍛える最速の方法だ。週1回、30分で十分。

デザイン力が単価に与える影響

職種 デザイン力なし デザイン力あり 差額
エンジニア 75万円/月 85万円/月 +10万円
ライター 30万円/月 40万円/月 +10万円
マーケター 50万円/月 65万円/月 +15万円

特に提案資料やポートフォリオの見た目は、スキルが同じでも単価に差をつける要因になる。

ポートフォリオの作り方は「フリーランスのポートフォリオの作り方」を参照。Webデザイナーとしてのスキルアップに興味がある人は「Webデザイナーが学ぶべきコーディングスキル」も読んでみてほしい。

まとめ

  • デザインセンスは才能ではなく知識
  • 余白、配色、フォント、レイアウトの4原則を押さえる
  • 余白を意識するだけで見た目は5割改善する
  • 配色は3色以内、フォントは2種類以内
  • ツールはCanvaが最強。テンプレートの「引き算」で使う
  • デザイン力は月10〜15万円の単価差を生む

「センスがない」と諦める前に、まず4原則を試してほしい。驚くほど簡単に成果物の質が上がるはずだ。

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榊原 隼人

この記事を書いた人

榊原 隼人

フルスタックエンジニア・テックライター

SIerで8年間システム開発に携わった後、フリーランスエンジニアに転身。React/Next.js/Pythonを中心に開発案件をこなしながら、技術系の記事を執筆しています。

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