クラウドサービスの操作説明動画を外注する|チュートリアル動画の料金 2026

中西 直美
中西 直美
クラウドサービスの操作説明動画を外注する|チュートリアル動画の料金 2026

この記事のポイント

  • 操作説明動画の制作費相場を工程別・種類別に解説
  • クラウドサービスのチュートリアル動画を外注する際の料金内訳
  • 失敗しない外注先の選び方まで詳しく紹介します

「操作説明動画 制作費」で検索してこのページにたどり着いたということは、クラウドサービスやアプリの使い方を伝える動画を外注したいけれど、いくらかかるのか見当がつかず不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。大丈夫です。相場感さえつかめば、予算に合わせた発注は難しくありません。今日は制作費の内訳から工程別の相場、依頼の流れ、そして失敗しない外注先の選び方まで、まとめてお話しします。

クラウドサービスを開発・運営していると、ある時点で必ず直面するのが「使い方が伝わらない」という壁です。機能を追加するたびに問い合わせが増え、サポート対応に人手を割かれる。そんなとき効果を発揮するのが操作説明動画です。文章のマニュアルよりも理解速度が速く、離脱率も下がるというデータが積み上がってきています。しかし、いざ外注しようとすると「相場がわからない」「見積もりの内訳が読めない」という壁にぶつかる方が非常に多いのです。

操作説明動画をめぐる市場の現状

まず、マクロな視点から現状を整理しておきましょう。クラウドサービス市場そのものが拡大を続ける中で、動画によるオンボーディング支援は年々重要度を増しています。SaaS企業の多くがカスタマーサクセス部門を強化しており、その中で「初回利用時の離脱をどう防ぐか」が共通課題になっています。操作説明動画は、この初回離脱を防ぐための代表的な手段のひとつです。

背景には働き方の変化もあります。リモートワークが定着したことで、対面でのオンボーディング研修が難しくなりました。かつては新入社員や新規契約者に対して、担当者が画面を見せながら口頭で説明するのが一般的でしたが、今はそれができません。結果として、動画によるセルフオンボーディングの需要が急速に高まっているのです。

一方で、動画制作の外注費用については情報が分散しており、正確な相場を把握できている発注担当者は多くありません。制作会社のサイトを見ても「お問い合わせください」としか書かれていないケースが目立ち、フリーランスへの直接依頼という選択肢自体を知らない方も少なくありません。この情報の非対称性こそが、発注時の失敗や予算超過の原因になっています。

さらに、動画の内製化を試みたものの、クオリティが伴わずに結局外注に切り替える企業も増えています。社内でスマートフォンやPCの画面録画ソフトを使って撮影したものの、テロップの見づらさや説明の分かりにくさが原因でユーザーからの評判が悪く、作り直しになったという声もよく耳にします。こうした経緯から、最初から専門家に依頼する方が結果的にコストパフォーマンスが高いという認識が広がりつつあります。

操作説明動画の制作費はいくらかかるのか

ここからは具体的な費用の話に入ります。操作説明動画の制作費は、動画の種類や工程、依頼先によって大きく変わります。まずは種類別の相場感から見ていきましょう。

種類別の相場

操作説明動画には大きく分けて次の3種類があります。

一つ目は画面キャプチャ動画です。PCの画面を録画し、マウスの動きやクリック箇所にテロップや矢印を加えて操作方法を説明するタイプです。クラウドサービスのチュートリアル動画としては最も一般的な形式で、比較的制作費用が安い傾向があります。

画面キャプチャ動画とは、PCの画面を録画し、操作方法や手順を説明する動画のこと。比較的制作費用が安い傾向があり、相場は5万~20万円です。 出典: emeao.jp

二つ目はアニメーション動画です。イラストやキャラクターを使って操作の流れをわかりやすく伝える形式で、複雑な画面遷移を単純化して説明したい場合に向いています。制作には画面キャプチャよりも工数がかかるため、15万円から50万円程度が目安になります。

三つ目は実写動画です。実際に人が操作している様子や、スマートフォンを操作する手元を撮影する形式です。身体的な動作や複雑な手順を説明する際に効果を発揮しますが、撮影や編集にかかる手間が多いため、費用は最も高くなります。

実写動画は、視聴者に実際の動きや手順を具体的に伝えられるため、身体的な作業や複雑な手順を説明する際に適しています。撮影や編集にかかる手間が多いため、30万~80万円程度が相場です。 出典: emeao.jp

クラウドサービスの操作説明動画に限って言えば、画面キャプチャ動画かアニメーション動画のどちらかを選ぶケースが大半です。実写での撮影が必要になる場面は少なく、コストを抑えたいのであれば画面キャプチャ形式を軸に検討するのが現実的です。

工程別の費用内訳

制作費の総額だけを見ていても、どこにお金がかかっているのかが見えてきません。工程ごとの内訳を理解しておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。

企画構成費は、動画全体の構成やシナリオを設計する費用です。どの画面をどの順番で見せるか、どこにテロップを入れるかといった設計図を作る工程で、経験豊富な制作者ほど視聴者の理解度を高める構成を組み立てられます。相場は3万円から15万円程度です。

撮影費または収録費は、画面キャプチャの場合は録画作業そのものにかかる費用です。実写を含む場合はカメラマンや機材の手配費用が加わり、大きく金額が変わります。画面キャプチャのみであれば1万円から5万円程度、実写を含む場合は10万円以上を見込んでおく必要があります。

編集費は最も金額の幅が大きい項目です。

編集の工程では、編集スタッフの人件費にあたる「編集費」がかかります。編集費の料金相場は、5,000円〜50万円程度です。多くの制作会社では、テロップや画像・イラストの挿入方法などがフォーマット化されています。フォーマットに沿って行う編集のみで問題ない場合は、編集スタッフの負担が軽減されるため、編集費のコストカットが可能です。もちろん、凝った編集を行うほど、完成する動画の品質を高めることが可能です。制作を依頼する際には企画段階で仕上がりと予算のバランスを考慮し、制作費としてかけるコストを決定しましょう。 出典: media.tebiki.jp

このように、編集費だけで5,000円から50万円まで幅があるのは、テロップや効果音を最低限にするか、モーショングラフィックスやアニメーション演出を凝らすかによって工数が大きく変わるためです。ナレーション費も見落とせない項目で、プロのナレーターに依頼すると1本あたり2万円から10万円程度、音声合成ソフトで代替すれば数千円に抑えることも可能です。

修正対応費は契約段階で見落とされがちなポイントです。初回の納品で完璧に仕上がることは稀で、通常は2回から3回の修正が発生します。修正回数の上限や、上限を超えた場合の追加費用について、見積もり段階で必ず確認しておきましょう。

操作説明動画制作にかかる費用を抑える方法

予算に限りがある中で、質を落とさずにコストを抑える方法はいくつかあります。

一つ目は、画面キャプチャ形式に絞ることです。アニメーションや実写に比べて撮影・編集の工数が少なく、複数本まとめて依頼すれば1本あたりの単価をさらに下げられます。クラウドサービスの操作説明であれば、この形式で十分に伝わるケースがほとんどです。

二つ目は、台本やシナリオを自社である程度用意しておくことです。企画構成費は制作費の中でも比較的大きな割合を占めるため、どの画面をどの順番で見せたいかをあらかじめ整理しておけば、制作側の作業時間を短縮でき、その分費用を抑えられます。

三つ目は、テンプレート化された編集フォーマットを活用することです。毎回ゼロから編集デザインを作るのではなく、決まったテロップスタイルやトランジションのフォーマットを使い回すことで、編集費を大幅に圧縮できます。機能追加のたびに新しい動画を作る必要があるクラウドサービスにとって、このテンプレート運用は特に効果的です。

四つ目は、複数本をまとめて発注することです。1本ずつ都度依頼するよりも、年間で必要な本数をまとめて契約する方が、1本あたりの単価交渉がしやすくなります。継続的に動画を必要とするサービスであれば、この方法で長期的なコスト削減が見込めます。

五つ目は、依頼先の選び方そのものを見直すことです。制作会社に依頼すると、営業担当者やディレクターの人件費が上乗せされるため、その分制作費が高くなる傾向があります。一方、フリーランスの動画クリエイターへ直接依頼すれば、仲介会社を通さない分だけ中間マージンが発生せず、同じ予算でもより多くの本数を発注できたり、より丁寧な編集を依頼できたりします。手数料0%で直接やり取りできる仕組みを使えば、依頼側は費用を抑えられ、受注する制作者側も報酬をそのまま受け取れるという、双方にとって利点のある関係を築けます。

操作説明動画の依頼の流れと失敗しない選び方

実際に外注する際の流れを押さえておきましょう。まず自社が抱える課題を整理します。「新規登録時の離脱率が高い」「特定機能の問い合わせが多い」など、動画で解決したい課題を明確にすることが最初の一歩です。

次に、動画の種類と本数、納期を決めます。この段階でおおよその予算感が見えてくるはずです。続いて発注先の候補を選び、見積もりを依頼します。ここで複数社・複数の制作者から見積もりを取り、内訳を比較することが重要です。

見積もりを比較する際は、総額だけで判断しないことが肝心です。企画構成費・撮影費・編集費・ナレーション費・修正対応費のそれぞれがどう配分されているかを確認し、極端に安い見積もりの場合は、どの工程が省略されているのかを必ず確認しましょう。

失敗しない選び方として、まずポートフォリオを確認することをお勧めします。過去にどのようなクラウドサービスの操作説明動画を手がけてきたか、実際の制作物を見ることで、自社のイメージに合うかどうかを判断できます。次に、修正対応の範囲と回数を契約前に明文化してもらうこと。そして、納期の実現可能性を確認すること。急ぎの案件ほど、無理な納期設定によるクオリティ低下のリスクが高まります。

私自身、以前フリーランスの産業カウンセラーとして独立した際、自分のオンラインサービスの操作説明動画を初めて外注した経験があります。そのとき、複数の見積もりを取らずに最初に紹介された制作会社に依頼してしまい、後から他社の見積もりを見て「同じ内容でこんなに差があるのか」と驚いたことがありました。見積もりの内訳を聞かずに総額だけで判断してしまったことが反省点でした。それ以来、必ず複数の見積もりを取り、工程ごとの内訳を確認してから依頼するようにしています。

もう一つ、安さだけで選んで苦労した経験もあります。相場より大幅に安い制作者に依頼したところ、テロップの誤字が多く、修正のやり取りに想定以上の時間がかかってしまいました。安さには理由があることを実感し、以降は価格と実績のバランスを見て判断するようにしています。

操作説明動画の制作を依頼する際の注意点

契約前に確認しておくべき点をいくつか挙げておきます。まず著作権の帰属です。完成した動画の著作権が発注者側に移転するのか、制作者側に残るのかは、後々のトラブルにつながりやすいポイントです。特に、動画内で使用する素材(BGM・イラスト・フォント等)のライセンス条件も併せて確認しておく必要があります。

次に、修正対応の範囲です。「軽微な修正は無料だが、構成の大幅変更は追加費用」といったルールを事前に文書化しておくことで、後からの認識のズレを防げます。

また、納品形式の確認も欠かせません。動画のファイル形式や解像度、字幕データの有無など、自社のプラットフォームで使用できる形式かどうかを事前に擦り合わせておきましょう。

さらに、多言語対応が必要な場合は、追加のナレーション費や字幕翻訳費が発生します。海外展開を予定しているクラウドサービスであれば、この点も見積もり段階で相談しておくとよいでしょう。

発注者データから見える依頼傾向の考察

動画制作の外注を検討する発注者の傾向を見ると、単発の1本だけを依頼するケースよりも、継続的に複数本を依頼できる関係を築こうとする発注者の方が、結果的に満足度が高い傾向にあります。機能追加のたびに動画を更新する必要があるクラウドサービスの特性上、毎回新しい制作者を探すよりも、自社のサービスを理解した制作者と長く付き合う方が、企画構成の手間が省け、コストも安定しやすいためです。

こうした継続依頼を前提にするなら、動画制作のスキルを持つフリーランスへ直接依頼できる仕組みの活用を検討する価値があります。仲介会社を挟まずに直接やり取りできれば、毎回の発注コストを抑えつつ、制作者側にも継続的な仕事を提供できる関係が築けます。例えば、動画制作以外にもさまざまな専門スキルを持つフリーランスに業務委託したいと考えている方には、AIコンサル・業務活用支援のお仕事のように、AI活用を含めた業務改善全般を依頼できる案件情報も参考になります。動画のシナリオ設計にAIツールを組み合わせて効率化するといった相談ができる制作者を見つけられれば、企画構成費の圧縮にもつながるでしょう。

また、操作説明動画とあわせてSNSでの告知やマーケティング施策まで一貫して依頼したいという発注者も増えています。動画制作単体ではなく、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事のように、動画コンテンツの活用戦略まで含めて相談できる専門家を探すという選択肢も検討に値します。

20年近くフリーランス・在宅ワーク市場を見てきた立場から言えば、長く継続して依頼される制作者ほど、単発の作業として動画を仕上げるのではなく、「このクラウドサービスの世界観をどう伝えるか」という視点まで踏み込んで提案してくる傾向があります。逆に、単価の安さだけで選ばれた制作者との関係は、修正の応酬で終わってしまうことが多く、結果的に発注側の負担が増えてしまうケースをたびたび見てきました。

額面の見積もり金額だけを見ると、制作会社への依頼もフリーランスへの直接依頼も似たような数字に見えることがあります。しかし、その内訳を分解すると、制作会社の見積もりには営業担当者の人件費や仲介手数料が含まれていることが多く、実際に動画を作る制作者の手元に届く金額は、総額の一部にとどまります。一方、フリーランスへ直接依頼した場合、支払った金額のほとんどがそのまま制作者の手取りになります。同じ予算でも、依頼側はより丁寧な修正対応や追加提案を受けやすくなり、受け手はより多くの報酬を得られるという、双方にとって得な構造が生まれるのです。この"手取りの厚さ"こそが、直接取引の本質的な価値だと運営者として見てきた実感から言えます。

動画制作を発注する際に、「どのようなスキルを持つ人材に依頼できるのか」を判断する材料として、動画編集や映像制作を専門とする人材の年収・単価相場を参考にするのも一つの方法です。関連する職種として、著述家,記者,編集者の年収・単価相場では、シナリオライティングに関わる職種の相場感を確認できます。操作説明動画の企画構成には、シナリオを組み立てる文章力も重要なスキルのひとつであり、こうした相場情報を参考にしながら、自社が発注しようとしている業務範囲に見合った予算感を持つことが、適正な見積もり判断につながります。

よくある質問

Q. クラウドサービスの操作説明動画の制作費相場はいくらですか?

画面キャプチャ形式であれば5万円から20万円程度、アニメーション形式で15万円から50万円程度が目安です。実写を含む場合は30万円から80万円程度になることもあります。

Q. 制作会社とフリーランスのどちらに依頼するのが良いですか?

継続的に複数本を依頼する予定がある場合や、費用を抑えたい場合はフリーランスへの直接依頼が向いています。仲介手数料が発生しない分、同じ予算でより丁寧な対応を受けやすくなります。

Q. 見積もりを比較する際に気をつけるべき点は何ですか?

総額だけで比較せず、企画構成費・撮影費・編集費・ナレーション費・修正対応費の内訳を確認しましょう。極端に安い見積もりは、どの工程が省略されているか必ず確認してください。

Q. 動画の修正回数に制限はありますか?

制作者や契約内容によって異なりますが、通常は2回から3回の修正が想定されています。上限回数と、それを超えた場合の追加費用については契約前に明文化しておくことが重要です。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年2月13日最終更新:2026年7月26日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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