保育士の在宅でできる仕事


この記事のポイント
- ✓保育士 副業 在宅で受けられる仕事を
- ✓資格が要件になる案件とならない案件に分けて整理します
- ✓募集文から要件を見分ける手順
保育士資格を持っていて、園を離れている、あるいは働きながら在宅でも収入を作りたい。保育士 副業 在宅という語で検索する人が最初にぶつかるのは、案件は見つかるのに、自分の資格が評価されるのかどうか分からないという壁です。在宅の募集には、保育士資格を条件にしているものと、資格の有無を問わないものが混在しています。この2つを見分けられるかどうかで、同じ作業をしても報酬がまったく変わります。この記事では、在宅で引き受けられる仕事の種類を整理したうえで、募集文から資格要件を読み分ける手順を具体的に説明します。
在宅の仕事は「資格が値段になる案件」と「ならない案件」に分かれる
在宅の仕事を探し始めると、データ入力、文字起こし、アンケート回答といった募集が大量に目に入ります。これらは誰でも応募でき、そのぶん報酬の水準も低くなります。保育士資格を持っている人がここに応募すると、資格は一切評価されません。同じ時間を使うなら、資格が条件になっている募集を探すほうが合理的です。
一方で、保育士の在宅案件は種類が限られていると思われがちですが、実際にはいくつもの入口があります。
ここでは、保育士の資格や経験を活かせる仕事から、在宅でできる副業、未経験から始めやすいものまで、保育士におすすめの副業を11種類紹介します。 それぞれの特徴やメリットを理解し、自分のライフスタイルに合った副業を見つけてみてください。 出典: method-innovation.co.jp
種類が多いこと自体は、選ぶ側にとって必ずしも良いことではありません。数が多いほど、どれが自分の資格を評価してくれる案件なのか判断がつかなくなります。まず、その見分け方から入ります。
募集文から資格要件を見分ける4つの手がかり
募集文を読むとき、次の4か所を見ると、資格が値段になるかどうかがほぼ判定できます。
第一に、応募条件の欄です。「保育士資格をお持ちの方」と明記されていれば、応募できる人が限られます。ここに書かれている案件は、単価が資格の前提で組まれています。
第二に、仕事の中身に専門的な判断が含まれているかです。年齢に応じた発達の説明、保護者への伝え方、園での運営の実務。これらは資格と経験がないと書けない内容であり、報酬もそれを前提にした水準になります。逆に、指示された文章をそのまま打ち込む作業には、専門性が入り込む余地がありません。
第三に、成果物に名前が出るかどうかです。監修者として名前を出す前提の案件は、資格の証明を求められます。名前が出る案件は、単価が高くなる代わりに、内容への責任も伴います。
第四に、募集元がどんな事業者かです。保育や子育て支援を本業にしている事業者からの募集は、資格の意味を理解しています。一般的なコンテンツ制作会社の募集では、資格が加点にならないこともあります。
この4点のうち2つ以上が当てはまる募集を優先すると、応募の効率が上がります。
在宅で受けられる仕事の種類
具体的な仕事を、資格が効く度合いの順に見ていきます。
保育や子育てに関する記事の執筆と監修
最も入口が広く、資格が直接評価される領域です。子育て情報サイト、幼児教育サービス、保育用品のメーカーなどが、記事の書き手や監修者を探しています。
書く内容は、月齢ごとの発達の目安、遊びの提案、生活習慣の身につけ方、保護者の悩みへの答え方など、園で日常的に扱ってきたものです。園での経験が長いほど、具体例が出せるため書きやすくなります。
監修の案件は、既にある原稿を確認して指摘する形のため、作業時間が読みやすい部類です。1本あたりの拘束時間が短く、勤務しながらでも組み込めます。文章まわりの仕事の相場水準は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認でき、記事単価や監修料を判断する下敷きになります。
教材や指導案の作成
幼児向けの教材、保育者向けの研修資料、指導案のひな形といった制作物の依頼です。園で作ってきた月案や週案の組み立て方が、そのまま活きます。
ここで求められるのは、ねらいと活動と評価をつなげて書ける力です。保育所保育指針の考え方を踏まえた記述ができる人は限られるため、資格と実務経験が明確に評価されます。制作物の体裁を自分で整えられると受けられる幅が広がるため、Adobe認定プロフェッショナル Adobe Expressの資格ガイドにある制作ツールの基礎を押さえておくと、納品の質が上がります。
オンラインでの子育て相談
保護者の相談にオンラインで応じる仕事です。単価は高い部類に入りますが、集客か仲介の仕組みが必要になります。
注意が必要なのは、相談の内容が発達の心配や家庭の状況に踏み込む場合です。医療的な判断や、児童福祉の制度上の判断が必要な場面では、自分が答えてよい範囲かどうかを確認する必要があります。相談業務の設計や進め方は子育て・教育・進学相談のお仕事にまとまっており、対象と範囲をどう定めるかの参考になります。より広い相談業務の組み立て方はキャリア・副業・人生相談のお仕事にも整理されています。
保育施設向けの事務や書類作成の支援
園の運営に関わる書類、たとえば行事の計画書、保護者向けのおたより、研修の記録といったものの作成を、外部から支援する仕事です。園の内部を知らないと書けないため、経験者が強い領域です。
ただし、行政への申請書類や、制度上の手続きに関わる書類の作成代行は、他の資格の独占業務に触れる可能性があります。どこまでが文書作成の支援で、どこからが資格者の業務になるのかは法律で定められているため、受ける前に確認が必要です。線引きの考え方は行政書士の資格ガイドに整理されています。
保育に関する動画やイベントの制作支援
手遊びや読み聞かせの動画、オンラインイベントの企画と進行など、映像や配信を伴う仕事も増えています。顔を出す形と出さない形の両方があり、条件は募集ごとに違います。
これらの分野では、内容の企画と発信の設計が一体になっているため、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事を見ておくと、発注側がどんな体制で制作しているのかの見当がつきます。
オンラインでの保育や見守りは扱いが違う
在宅の仕事の中でも、子どもを直接預かる形の業務は、他とは別に考える必要があります。
児童福祉法は、保育士の名称の使用について定めており、資格を持たない人がその名称を用いることを制限しています。また、認可外保育施設については届出の仕組みが定められており、居宅訪問型の保育サービスを事業として行う場合にも、届出の対象になるかどうかを確認する必要があります。
自宅で子どもを預かる、あるいは訪問して保育を行う形を副業として考えている場合は、まず自治体の担当課に相談してください。「保育士資格があるから届出は不要」と自己判断で始めると、後から是正を求められることがあります。事業として継続的に行うのか、知人の子どもを一時的に見るだけなのかによっても扱いが変わります。
オンラインでの見守りや、画面越しに遊びを提供するサービスについては、制度上の位置づけが分野によって異なります。募集元がどんな枠組みで運営しているのかを確認し、根拠となる制度名を尋ねたうえで受ける。この一手間を省かないでください。
園の経験が、どこで値段に変わるか
保育士の職務経歴をそのまま書くと、園の名称と年数の羅列になります。発注者はその内部事情を知らないため、これでは何ができる人か伝わりません。次の3つの軸で書き換えます。
年齢の軸では、どの年齢を何年担当してきたかを示します。0歳から2歳の経験が長い人と、4歳から5歳を長く見てきた人では、書ける内容がまったく違います。募集の対象読者と重なる年齢を前に出します。
役割の軸では、担任以外に何をやってきたかを示します。行事の企画、実習生の受け入れ、新人の指導、保護者会の運営、園だよりの作成。これらはすべて、在宅の案件に直結する経験です。特に文書を作った経験は、記事や教材の案件で評価されます。
対応の軸では、難しい場面をどう扱ってきたかを示します。アレルギーへの対応、発達に配慮が必要な子への関わり、保護者からの相談への応じ方。具体的な場面を1つ書けると、経験の厚みが伝わります。
保育士としての報酬水準を客観的に把握しておきたい場合は、保育士の年収・単価相場を見ておくと、在宅案件の金額が妥当かどうかを判断する基準ができます。
実績がない状態から、見せられる材料を作る
在宅の案件に応募するとき、園での勤務歴は経歴として書けても、成果物として見せられるものがないという状態になりがちです。ここは自分で用意できます。
1つ目は、指導案のサンプルです。対象年齢と季節を設定し、ねらい、活動の流れ、環境構成、配慮する点、評価の観点を1枚にまとめます。勤務先で作った実物を流用してはいけませんが、自分で新たに組み立てたものであれば問題ありません。作成にかかる時間は2時間程度です。
2つ目は、保護者向けのおたよりのサンプルです。行事の案内、季節の健康管理、家庭でできる遊びの提案など、実際に配布する形式で作ります。専門的な内容を保護者に伝わる言葉に置き換える力が、ここで見えます。監修や記事の案件で最も評価される能力です。
3つ目は、記事のサンプルです。2,000字程度で、園で何度も質問されてきたテーマを扱います。トイレトレーニングの進め方、人見知りへの向き合い方、食が細い子への対応など、答え慣れているものを選ぶと書きやすくなります。
この3つがそろうと、応募時に添付できる材料が用意できます。実績の本数がなくても、成果物を見せられれば発注者の不安は下がります。
報酬の考え方と、時間の見積もり方
在宅の仕事は成果物単位で報酬が決まるため、時間の見積もりを自分でできないと、実質の時間単価が下がります。
記事の執筆であれば、構成を考える時間、書く時間、見直す時間の3つに分けて見積もります。3,000字の記事なら、慣れないうちは合計6時間ほど、慣れると3時間前後まで縮みます。最初の数本が遅いのは当然なので、そこで報酬の妥当性を判断しないでください。
監修であれば、原稿を読む時間、指摘を書く時間、やり取りの時間で見積もります。3,000字の原稿で2時間前後が目安です。修正対応の回数が決まっていない案件は、想定より時間がかかります。応募の段階で回数を確認するか、自分から提示しておきます。
教材や指導案の作成は、1本目に最も時間がかかります。枠組みができれば2本目からは差し替え作業になるため、同じ発注者から複数本まとめて受けられる案件が有利です。
金額を自分から提示する場合は、この見積もり時間に自分の時間単価を掛けます。園の時給と比較して考えると判断しやすくなりますが、在宅の仕事は移動時間がかからない点も計算に入れてください。
在宅の仕事を選ぶときの3つの基準
種類が多いぶん、選び方の基準を先に決めておかないと迷います。
保育士が副業を始める際には、まず自分のライフスタイルや得意分野に合った働き方を考えることが大切です。日中は保育園で忙しい方でも、夜や休日に短時間でできる仕事や、在宅で取り組める副業なら無理なく続けられます。また、資格や経験を活かせる「ベビーシッター」「幼児教室の講師」などは特に人気が高く、収入面でも安定しやすいでしょう。 一方で、全く異なる業種に挑戦することで気分転換になり、新しいスキルを身につけられるメリットもあります。大切なのは、「働きやすさ」「収入」「将来性」のバランスを見極め、自分に合った副業を選ぶことです。 出典: method-innovation.co.jp
働きやすさの基準では、作業の時間帯が自分で決められるかを見ます。園の勤務は体力を使うため、夜に長時間の作業は続きません。締切だけが決まっていて、いつ作業してもよい形の案件が向きます。
収入の基準では、時間あたりに換算して考えます。1本5,000円の記事でも、8時間かかれば時間あたりは低くなります。慣れれば速くなる仕事かどうかを見極めます。同じ内容を繰り返す案件は、回数を重ねるほど有利になります。
将来性の基準では、その仕事を続けた先に何が残るかを見ます。書いた記事が実績として残る仕事と、作業した記録が何も残らない仕事では、1年後の状況が違ってきます。
資格を問わない在宅案件をどう位置づけるか
保育士資格が評価されない案件を、まったく受けない必要はありません。位置づけを決めて使うなら、意味があります。
文字起こし、データ入力、アンケートのモニターといった仕事は、専門性が問われないぶん、始めるまでの準備が要りません。在宅で作業する感覚をつかむ、納期を守って納品する流れを一度経験する、という目的なら、最初の1件として使えます。
ただし、ここに時間を使い続けると、資格が評価される案件に移る機会を失います。作業に慣れた時点で、応募先を専門性のある案件に切り替えてください。判断の目安として、在宅の作業に月10時間使えるなら、そのうち8時間は資格が効く案件に向けるほうが、1年後の状況が変わります。
もう1つの使い方は、繁忙期の調整弁としてです。園の行事が重なる時期に専門性の高い案件を抱えると負担が大きくなりますが、短時間で切り上げられる作業なら、収入を細く続けられます。案件の性質を理解したうえで使い分けるのが現実的です。
名前を出すか出さないかで、何が変わるか
在宅の案件では、成果物に自分の名前が出る形と出ない形があります。どちらを選ぶかで、報酬も制約も変わります。
名前を出す場合、監修者として資格と経歴が表示され、報酬は上がりやすくなります。同時に、内容への責任が伴います。記事が後から書き換えられて、自分の名前だけが残る事態を避けるため、掲載後の変更をどう扱うかを契約時に決めておきます。園に勤めている場合は、名前が出ることで勤務先に伝わる可能性も考慮してください。
名前を出さない場合、報酬は抑えられますが、制約は少なくなります。勤務先への配慮が必要な段階では、こちらから始めるのが無理のない進め方です。実績としては公表できませんが、作業した内容と分量は自分の記録として残せるため、次の応募時に「同種の記事を10本担当」という書き方で示せます。
どちらを選ぶにせよ、途中で切り替えられるように、成果物の控えは自分でも保存しておいてください。納品したファイルが手元にないと、あとから経験を説明する材料がなくなります。
案件の探し方と、応募のときに書くこと
探す場所は、業務委託の募集が集まる場、発注者から声がかかる登録型の場、そして人づての紹介の3系統に分けて見ておきます。
効率的に副業を探すには、転職・求人サイトを活用するのがおすすめです。大手の転職サイトやアルバイト情報サイトでは、「保育士資格を活かせる副業」や「在宅ワーク可能な案件」を検索条件で絞り込むことができます。実際の勤務時間や報酬、口コミなどを事前に確認できるため、ミスマッチを防ぎやすいのもメリットです。 特に副業の場合は「勤務日数」「シフトの自由度」「短時間勤務の可否」が重要なポイントになるので、求人情報の詳細をしっかりチェックしましょう。 出典: method-innovation.co.jp
応募文に書く内容は、次の順が最も反応します。冒頭に募集文の具体的な一節に触れる一文を置き、次に案件に関係する経験を3行以内で書き、納品できる形式を明示し、稼働できる時間と納期を具体的に示して、最後に質問を1つ添える。全体で400字から600字に収めます。
資格名だけを根拠にした応募文は通りません。同じ資格を持つ応募者と区別がつかないためです。何歳児を何年担当し、どんな場面をどう扱ってきたかまで書いて、初めて差が出ます。
勤務している園との関係で確認しておくこと
働きながら在宅の仕事を受ける場合、園の就業規則を先に確認します。副業を許可制にしている場合は、届け出が必要です。
特に注意すべきは、守秘義務です。担当している子どもの様子、保護者とのやり取り、園の運営上の課題。これらを記事や相談の中で例として出すことはできません。抽象化したつもりでも、地域の中では特定されることがあります。一般的な事例として書く場合は、実際の出来事から離れた形に組み立て直してください。
競合の観点も見ておきます。同じ地域で同種のサービスを提供する形は、避けたほうが無難です。オンラインで全国を対象にする仕事なら、この問題は起きにくくなります。
作業する時間と場所も分けます。勤務時間中の作業は職務専念義務に反し、園の機器を使えば別の問題になります。自分の機材と自分の時間で行うのが原則です。
在宅の仕事を園の勤務と両立させる組み立て方
副業として続かなくなる原因は、能力ではなく時間の設計にあります。園の勤務は体力の消耗が大きいため、そこを前提に組み立てる必要があります。
作業時間は固定します。空いた時間にやろうとすると、疲れている日に手を付けないまま納期が近づきます。行事の前後や年度末など、園の繁忙が読める時期は先に押さえておき、その期間は受注を止めるか、量を減らします。
同時に抱える案件は、最初のうちは2件までにします。断ることで次が来なくなるのではと不安になりますが、納期を落とすほうが失うものは大きくなります。受けられない時期を先に伝えておくと、発注者は別のタイミングで声をかけてくれます。
連絡の確認時間も決めておきます。勤務中に通知を見る習慣がつくと、園の仕事の集中が切れます。朝と夜の2回と決めて、その旨を発注者に伝えておけば、返信の間隔が不信につながることもありません。
体調を崩したときの連絡の仕方も、あらかじめ考えておきます。遅れそうだと分かった時点で早めに伝えるだけで、発注者側は代替の手を打てます。当日になって連絡が来ることが、最も困る事態です。
園を離れている人が、ブランクをどう扱うか
出産や育児、家族の事情で園を離れている人が在宅の案件に応募する場合、ブランクの扱いに悩みます。結論から言えば、期間そのものはほとんど問題になりません。
発注者が確かめたいのは、いま書ける内容があるかどうかです。5年離れていても、担当していた年齢の発達の見通しや、保護者への伝え方は失われていません。むしろ、自分自身が子育てをしている期間は、保護者の視点が加わるため、書ける角度が増えています。
応募文では、ブランクを言い訳として書かないでください。「現在は保育の現場を離れていますが」と前置きするより、「3歳児の担任を6年担当し、保護者会の運営と園だよりの作成を担ってきました」と、できることから書くほうが読み手の印象が変わります。
制度や指針の内容が更新されている点だけは、確認しておきます。保育に関する指針や制度は改定されることがあり、古い記述のまま書くと監修者としての信頼を損ないます。厚生労働省やこども家庭庁が公表している最新の資料に一度目を通しておくと、記事や教材を書く際の土台になります。公的機関の資料は出典を明示すれば根拠として使えるため、厚生労働省が公開している統計や通知は、内容の裏付けとして扱いやすい部類です。
ブランクが長いほど、最初の1本に時間がかかります。それでも、園で積み上げた具体の記憶は、他の書き手が持っていない材料です。書き始めれば戻ってきます。
契約の条件は、受ける前に文面で残します。確認しておく項目は、業務の範囲、納品物の形式、修正対応の回数、報酬額と支払時期、成果物の権利の扱い、秘密保持の範囲の6点です。特に修正回数を決めていないと、何度でも直しを求められる形になり、実質の単価が下がります。チャットのやり取りで決まった内容も、一度まとめて送って相手の同意を得ておくと、後の認識違いを防げます。
続けている人が共通してやっていること
20年この市場を見てきた立場から言えば、在宅の仕事を長く続けている保育士に共通するのは、1件目で作った型を再利用していることです。
記事の構成、監修コメントの書式、教材のひな形。最初の1件で組み立てた枠組みを次から流用すると、3件目以降の作業時間が半分近くまで落ちます。毎回ゼロから組み立てている人は、いつまでも時間あたりの報酬が上がりません。
もう1つは、手取りで判断していることです。仲介事業者が報酬から一定割合を差し引く仕組みでは、発注者が支払う金額と受け手の手元に残る額に差が生まれます。手数料0%で直接取引が成立する場では、同じ予算で発注者はより多く依頼でき、受け手の手取りは厚くなります。園の勤務と両立している人ほど使える時間が限られているため、1件あたりの手取りの差がそのまま成果の差になります。
保育士が在宅で売れるのは、資格そのものではありません。何歳の子どもを、どんな場面で、どう見てきたかという具体の蓄積です。園で当たり前にやってきたことが、外から見ると希少な知識になっています。募集文の中に、その知識を求めている一文があるかどうか。案件選びは、そこを見るところから始まります。
よくある質問
Q. 保育士資格は在宅の仕事でどのくらい評価されますか?
案件によって大きく変わります。応募条件に資格が明記されている募集や、発達の説明や保護者への伝え方といった専門的な判断を含む仕事では、資格を前提に単価が組まれています。逆にデータ入力や単純作業では加点されません。募集文の応募条件と仕事の中身を見て選んでください。
Q. 自宅で子どもを預かる形の副業を始めても大丈夫ですか?
自己判断で始めないでください。認可外保育施設については届出の仕組みが定められており、居宅訪問型のサービスも届出の対象になるかを確認する必要があります。事業として継続的に行うのかどうかでも扱いが変わるため、まず自治体の担当課に相談してください。
Q. 園に勤めながら在宅の仕事を受けるとき、何に気をつけますか?
就業規則の副業に関する条項を確認し、許可制なら届け出ます。担当している子どもや保護者とのやり取り、園の運営上の課題を事例として書くことはできません。作業は自分の機材と自分の時間で行い、勤務時間中や園の機器を使う形は避けてください。
Q. 応募文には何を書けば通りやすくなりますか?
冒頭で募集文の具体的な一節に触れ、案件に関係する経験を3行以内、納品できる形式、稼働時間と納期、最後に質問を1つという構成で400字から600字にまとめます。資格名だけを根拠にすると同じ資格の応募者と区別がつきません。何歳児を何年担当したかまで書いてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
長谷川 奈津@SOHO編集部
行政書士・元企業法務
企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。
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