保育士の最初の1件の取り方

中西 直美
中西 直美
保育士の最初の1件の取り方

この記事のポイント

  • 保育士 副業 案件 取り方で最初の1件が取れない原因は
  • 経験の棚卸しと提案文の型にあります
  • 実績ゼロから実績を作る方法を整理します

保育士 副業 案件 取り方で調べている方の多くは、もう情報は充分に集めています。どんな副業があるかは分かっている。それでも応募のボタンが押せない、あるいは押したけれど返事が来ない。そこで止まっているはずです。

大丈夫です。ここでつまずくのは、能力の問題ではありません。保育士としての経験を、仕事を発注する側が理解できる言葉に置き換える作業を、まだしていないだけです。この作業には手順があります。順番にやれば、誰でも同じ結果になります。

この記事では、最初の1件が取れない原因を3つに分けて、そのそれぞれの直し方を書きます。経験の棚卸しの仕方、どの経路から応募するか、提案文に何を書くか、実績がない状態で実績をどう作るか。そして1件目を2件目につなげるところまで扱います。資格の取り方や試験の話はしません。すでに保育士として現場に立った経験がある方に向けて書いています。

最初の1件でつまずく3つの理由

まず、何が起きているかを見ておきましょう。相談を受ける立場から見ると、原因はきれいに3つに分かれます。

応募先を広げすぎている

「保育士でもできる副業」を検索して出てくるものを、順番に試そうとしている状態です。データ入力、アンケート、ライティング、シッター、ハンドメイド。どれも入口が違うので、それぞれで一から準備が要ります。

準備が終わらないまま次を見に行くので、どれにも応募しないまま時間が過ぎる。この状態が一番長引きます。最初の1件を取るまでは、選択肢を1つに絞ってください。合わなければあとで変えられます。

自分の経験を棚卸ししていない

これが本当の原因であることが多いです。保育士としての経験は、本人にとっては「当たり前にやってきたこと」なので、価値として認識されていません。毎日書いていた記録、保護者からの相談への返答、行事の準備と進行、事故を防ぐための環境の整え方。これらは全部、外の世界では専門的な技能です。

棚卸しをしていないと、応募のときに書けることがなくなります。書けることがないから応募できない、という順序で止まっているだけなのです。

提案文が自己紹介になっている

応募文を見せていただくと、多くが自己紹介文の形をしています。保育士として何年働き、どんな思いで保育に向き合ってきたか。誠実な文章なのですが、発注する側が読みたいものとは違います。

発注側が知りたいのは1つだけです。この人に頼んだら、自分の仕事が楽になるかどうか。この観点で書き直すだけで、返信率は変わります。

保育士の経験を、仕事の言葉に置き換える

では棚卸しをしましょう。紙を1枚用意して、次の5項目を書き出してください。時間は30分あれば足ります。

担当した年齢と、クラスの規模

0歳児クラスを2年、1歳児を3年、というように具体的に書きます。人数も添えます。これが最も強い材料です。育児メディアの編集者にとって、0歳児を長く見た人と5歳児を長く見た人はまったく別の書き手だからです。

保護者対応で扱った内容

お迎えのときによく相談された内容を思い出してください。夜泣き、食べない、噛みつき、トイレトレーニング、きょうだいへの嫉妬、進級時の不安。どれも保護者が検索している言葉そのものです。

何度も同じ相談を受けたということは、その領域に情報が不足しているということです。あなたはその不足を知っている数少ない人になります。

書いてきた書類の種類

連絡帳、保育日誌、指導計画、行事の案内文、ヒヤリハットの記録、園だより。これらは全部、文章を書く仕事の実績です。「文章を書いた経験がない」と思っている方が多いのですが、実際には毎日書いています。

行事と製作で担当したこと

季節の製作、発表会の進行、誕生会の企画。教材や遊びのアイデアを扱う仕事では、この経験がそのまま材料になります。

安全管理で知っていること

アレルギー対応の手順、午睡中の確認、園庭での動線、感染症が出たときの対応。事業者向けの研修や、保護者向けの記事で最も需要がある領域です。

書き出したものを見てください。これが、あなたが提示できる材料の全部です。この紙を横に置いて、次の作業に進みます。

最初の1件に向いている仕事、向いていない仕事

保育士の経験を使える仕事にはいくつか種類がありますが、最初の1件として向き不向きがあります。

在宅の仕事について、次のような整理がされています。

自宅で空き時間に取り組める在宅ワークは、体力的な負担を抑えながら副収入を得たい保育士に向いています。Webライターは保育や育児に関する記事執筆の需要が高く、現場経験を持つ保育士は説得力のある文章が書けるため差別化しやすい分野です。データ入力はスキルや経験不問で始められる案件が多く、副業初心者にも取り組みやすい点が魅力ですよ。 出典: hoikukyuujin.com

ここで注意していただきたいのは、データ入力と記事執筆では、最初の1件の意味が違うという点です。データ入力は誰でも始められる代わりに、実績にならないことがあります。次の仕事につながる材料が残らないからです。

一方で、対面の仕事にはまた別の考え方があります。

保育士の資格やスキルを直接活かせる副業として、ベビーシッターは特におすすめです。子どもの発達や安全管理に関する専門知識を持つ保育士は、保護者からの信頼も得やすく、未経験者と比べて高い報酬が期待できます。マッチングサービスやアプリを通じて案件を探せるため、自分の空き時間に合わせて柔軟に働けるのも魅力ですよ。ただし、万が一のトラブルに備えて賠償責任保険への加入を検討することや、個人情報の取り扱いには十分注意する必要があります。 出典: hoikukyuujin.com

資格が直接に評価される点は確かにその通りです。ただ、最初の1件としては準備が重くなります。保険の加入、預かる場所や形によっては届出の確認、移動の時間。始めるまでに越える段差が多い。

最初の1件としてお勧めしているのは、在宅で受ける文章や資料の仕事です。理由は3つあります。準備が少ないこと、実績としてURLや成果物が残ること、そして本業の勤務時間と衝突しないことです。

どんな依頼があるかは、子どもや保護者に関わる領域が子育て・教育・進学相談のお仕事、働き方や資格の相談を扱う形がキャリア・副業・人生相談のお仕事、資料作成やコンテンツ制作の周辺業務がAI・マーケティング・セキュリティのお仕事の区分にまとまっています。

報酬の水準を判断するときは、本業の時給と並べてください。保育士の年収・単価相場著述家,記者,編集者の年収・単価相場を見比べると、その仕事に何時間かけてよいかの上限が決まります。この上限を決めておかないと、最初の1件で消耗しきってしまいます。

応募先の経路と、使う順番

応募できる場所は3つあります。順番があります。

1番目に使う場所

クラウドソーシングの一般募集です。競争は激しく単価も低いのですが、最初の1件を取る場所としてはここが最も確率が高い。理由は、募集の本数が多く、実績なしを前提とした案件が一定数あるからです。

ここでの目的は稼ぐことではありません。公開できる成果物を2件から3件作ることです。目的が違うので、単価で選ばないでください。選ぶ基準は、実績として公開してよいかどうかの1点です。

2番目に使う場所

在宅ワークの仲介サイトや、業務委託の募集です。実績が数件できてから移ります。単価はクラウドソーシングより上がり、継続の依頼になりやすい。

このとき、手数料の扱いを確認しておいてください。クラウドソーシングでは報酬から16.5%から20%程度が差し引かれるのが一般的です。手数料0%で直接契約できる経路を併用すると、同じ作業量でも手取りが厚くなります。副業に使える時間が限られている方ほど、この差が続けられるかどうかを分けます。

3番目に使う場所

メディアや事業者への直接応募です。自社サイトでライターや協力者を募集している会社に、こちらから連絡する形になります。実績が揃っていれば通ります。条件は最も良くなります。

いきなり3番目から始めようとして落ち込む方がいますが、順番を飛ばしているだけです。1番目から順に進めば、たいてい3か月から半年で3番目に届きます。

提案文に何を書くか

ここが最も差が出ます。型を示します。

冒頭の3行

資格の有無、保育士としての在職年数、担当した年齢クラス。この3つを最初に書きます。長い挨拶は要りません。読む側は1日に何十通も見ているので、3行で判断できる形にします。

次に、書けるテーマを3つから5つ

棚卸しした紙を見ながら書きます。「保育全般」ではなく、「0歳児の睡眠と生活リズム」「1歳児クラスの噛みつきと環境構成」「進級時に保護者から出る相談の傾向」というところまで下ろします。

狭く書くと仕事が減ると感じるかもしれませんが、逆です。発注側は課題を持っていて、その課題に一致する言葉を探しています。広い言葉には引っかかりません。

納期と連絡できる時間帯

現実的な数字を書いてください。週に何時間使えるか、返信できるのは何時ごろか。ここを正直に書くと、無理な依頼が来なくなります。無理な依頼を受けて落とすことが、最初の1件で最も避けたい事態です。

書かないほうがよいこと

意気込み、志望動機、保育への思い。これらは伝わらないのではなく、判断材料にならないので読み飛ばされます。もう1つ、「未経験ですがやる気はあります」という書き方も避けてください。ライターとしては未経験でも、保育士としては経験者です。未経験と自分で書いてしまうと、その前提で条件が決まります。

実績がない状態から、実績を作る

「実績がないから応募できない、応募できないから実績ができない」という循環に入っている方へ。抜け方は2つあります。

自分でサンプルを作る

応募したい先が扱っているテーマで、実際の記事と同じ文字数、同じ構成のものを1本書きます。3,000字程度で構いません。これを提案文に添えます。

サンプルで見せるべきなのは文章のうまさではなく、根拠の示し方です。保育所保育指針や厚生労働省が公表している資料に接続した書き方が1か所でもあれば、判断材料になります。公開されている資料は厚生労働省から辿れます。

小さく受けて、公開の許可を取る

1件目を受けるとき、納品後にその成果物を実績として提示してよいかを確認します。多くの場合は許可が出ます。許可が出ない案件ばかり受けると、経験は積めても営業材料が残りません。

1件目の値段については、相場より低くても構いません。ただし無償で受けるのは避けてください。無償の仕事は、相手にとっても優先度が下がります。金額が発生している関係のほうが、結果的に丁寧に扱われます。

資料や図版の作成まで請けたい場合は、制作ツールの基本を押さえておくと提示できる範囲が広がります。Adobe認定プロフェッショナル Adobe Expressのような資格は、その裏付けとして使えます。

1件目を2件目につなげる

最初の1件が取れたら、次はつなげる作業です。ここは意外と簡単です。

納品するときに1行足す

「今回は睡眠のリズムを軸にまとめました。同じ流れで、食事と排泄についても書けます」。この1行を添えるだけで、次の話が始まります。

発注する側は、企画を考える作業に最も時間を取られています。書き手から候補が出てくるのは、負担が減るということです。手間としては1行ですが、効果は大きい。

修正を求められたときの返し方

指摘に対して、直すだけでなく「この表現にしたのは、この年齢だと該当しない場合があるためです」と1行添える。これを続けると、次から指摘の粒度が細かくなって、やり取りの回数が減ります。

やり取りが少ない書き手は、発注側にとって時間の負担が軽い相手です。単価の話ができるようになるのは、この段階からです。

断る基準を持っておく

保育の領域には、受けないほうがよい依頼があります。医療的な効果を示唆する商品の記事、根拠のない発達促進をうたう内容、保護者の不安をあおる構成を指定してくる依頼。実績がない時期ほど、こうした依頼は単価が高めに見えます。

基準は1つで足ります。書いた内容に自分の資格名を添えられるかどうか。添えられないなら受けない。保育士という肩書きは、この市場では実績そのものです。

なお、依頼の内容が資格の線に触れそうなときは、自分で範囲を決めないでください。保育に関する助言と、手続きの代理や法律上の判断は別の領域で、後者には別の資格が関わります。独占業務のある資格がどう範囲を定めているかは行政書士の解説を読むと構造が分かります。迷ったら、発注元に条件を確認する。それだけで防げます。

受ける前に確認しておくこと

最初の1件が決まりそうになったら、着手の前に確認する項目があります。ここを飛ばすと、あとで話がこじれます。

報酬と支払いの時期

金額だけでなく、いつ支払われるかを確認します。納品の翌月末なのか、月末締めの翌々月なのか。副業の場合、入金が2か月先でも生活に影響しませんが、条件を知らないまま進めると不信の種になります。

修正の回数についても、何回まで無償で対応するかを決めておくと安全です。ここを決めていないと、際限のない修正に付き合うことになります。

成果物の扱い

納品したものを実績として公開してよいか。名前を出す形になるのか、それとも表に出ない仕事なのか。この2点は最初に聞いてください。聞きにくいことではありません。発注する側にとっても、あとから揉めるより先に決まっているほうが助かります。

守秘の範囲

在職中に副業をする場合、勤務先の情報を持ち出さないことは大前提です。あわせて、副業先から知った情報も外に出さない。この双方向の意識を持っておくと、行動の判断が早くなります。

保育の経験を材料にするときは、個別の出来事ではなく一般化した知識として扱ってください。「ある園でこういう対応をしていた」ではなく「この年齢ではこういう行動が見られる」と書く。この置き換えができていれば、情報を持ち出したことにはなりません。

就業規則の確認

これは受ける前というより、始める前の話です。私立に勤めている場合は勤務先の就業規則、公立に勤めている場合は地方公務員法と所属の規程が根拠になります。許可制であれば申請の道があり、通れば隠す必要がなくなります。

申請を出すときに書くのは、業務の内容、稼働する曜日と時間帯、本業に支障が出ないこと、競業にあたらないこと、秘密を扱わないことの5点です。在宅で受ける文章や資料の仕事は、この5点をすべて説明しやすい形になっています。

1週間でできる、最初の1件までの進め方

手順が多いと感じた方のために、日単位に割ってみます。1日にかける時間は1時間を想定しています。本業をしながらでも回る分量です。

1日目 経験の棚卸し

紙を1枚用意して、担当した年齢とクラス規模、保護者から受けた相談の内容、書いてきた書類の種類、行事と製作で担当したこと、安全管理で知っていることの5項目を書き出します。きれいにまとめる必要はありません。思い出した順で構いません。

書き終えたら、そのなかから「3回以上聞かれたこと」に印をつけてください。ここが、あなたが最も語れる領域です。

2日目 応募先を1つに決める

在宅の文章や資料の仕事に絞る場合、クラウドソーシングのサイトを1つ選んで登録します。複数に登録すると、プロフィールを書く作業が3倍になって止まります。1つで足ります。

登録したら、募集の一覧を30分眺めてください。自分の印をつけた領域に近い募集が、どのくらいの単価で、どのくらいの本数出ているかを見ます。この時点では応募しません。

3日目 プロフィールを書く

提案文の型と同じ構成で書きます。冒頭3行に資格と年数と担当クラス、次に書けるテーマ、最後に稼働時間。長く書かないでください。読まれるのは最初の数行です。

4日目と5日目 サンプルを1本書く

応募したい募集が扱っているテーマで、3,000字程度のものを書きます。2日に分けて、1日目に構成と材料集め、2日目に執筆と見直しをします。

見直しでは、根拠のない断定が残っていないかだけを確認してください。「経験上こうです」で終わっている箇所を、指針や公的な資料に接続した形に直します。

6日目と7日目 応募する

10件を目標にします。1件ずつ提案文を書き分ける必要はありません。冒頭3行と稼働時間は共通で、書けるテーマの部分だけを募集内容に合わせて入れ替えます。この作業なら1件5分で済みます。

10件出して返事が来なくても、想定の範囲内です。翌週にもう10件出してください。多くの方が、この2週目に入る前にやめてしまいます。

よく受ける不安への答え

文章を書いた経験がないので不安です

連絡帳、保育日誌、指導計画、行事の案内文。これらを書いてきた時点で、経験がないわけではありません。書く相手が保護者から読者に変わるだけです。

むしろ有利な点があります。保育の記録は、事実と解釈を分けて書く訓練になっています。「泣いていた」と「悲しかったのだろう」を区別して書く習慣は、記事を書くうえで最も重要な技術のひとつです。

現場を離れて時間が経っています

数年のブランクは、この分野では大きな問題になりません。制度や指針が改定されていれば、その部分だけ確認すれば足ります。読者が求めているのは最新の制度情報ではなく、子どもの行動の理解と、保護者の気持ちに沿った説明だからです。

ただし、統計や制度の数字を書くときは、必ず現在の値を確認してください。ここだけは記憶で書かないようにします。

家族に反対されそうです

家族の心配は、たいてい2つに分かれます。生活が乱れるのではないかという心配と、うまくいかなかったときの落胆への心配です。

前者には、稼働する時間帯を決めて共有することで応えられます。後者には、最初の1件を小さく始めることで応えられます。いきなり本業を辞める話ではないと分かれば、反対の理由は減ります。

年齢が高くても始められますか

保育の領域では、経験年数の長さがそのまま価値になります。若い書き手が書けないのは、保護者対応の蓄積と、年度をまたいだ子どもの変化の観察です。これは時間をかけないと得られないものです。

必要なのは、その蓄積を相手に伝わる言葉に翻訳する作業だけです。翻訳の手順は、この記事に書いた通りです。

続かなくなる方に共通すること

ここまで手順を書いてきましたが、実際にご相談を受けていて感じるのは、止まる理由が技術ではないということです。

多いのは、返事が来なかったことを実力の評価だと受け取ってしまうケースです。応募して返信がないと、自分の経験には価値がないのだと結論づけてしまう。でも実際は、募集側が既に人を決めていた、条件が合わなかった、単に見落とされた、といった理由がほとんどです。10件応募して1件返事が来れば、その分野では普通の水準です。

もう1つは、最初から完璧に準備しようとして動けなくなるケースです。文章の勉強をしてから、資格を取ってから、と条件を足していくうちに時期を逃す。準備は1件受けてからのほうが早く進みます。何が足りないかは、実際に受けてみないと分からないからです。

保育の現場で子どもを見てきた方は、「できるようになる過程」を毎日観察してきたはずです。最初からできる子はいない、という当たり前のことを、自分に対しても適用してあげてください。

運営者として見てきたこと

在宅と業務委託の仕事を長く仲介してきた立場から、最初の1件について観察できることを書きます。

最初の1件を取るまでの期間は、応募の本数にほぼ比例しています。準備の質ではありません。丁寧に準備して3件応募した方より、粗くても20件応募した方のほうが早く決まる。これは何年見ても変わらない傾向です。

そして、続いている方に共通しているのは、単発の作業をこなすのではなく、依頼する側の手間を減らす関係を作っていることです。1件目の納品に次の提案を添える、確認事項を先回りして書く、こちらから期限を提示する。こうした小さな動きの積み重ねで、発注側から見て「この人に任せると楽だ」という位置に移っていきます。この位置に入ると、価格の交渉ではなく指名の依頼に変わります。

もう1つ、間に手数料が挟まらない直接の関係を早く持った方ほど、長く続いています。同じ予算でも、中間のマージンが乗らなければ依頼する側はより多く頼めますし、受ける側の手取りは厚くなる。1件では小さな差ですが、月に数件を1年続けると、生活の判断が変わる規模になります。

保育士として現場に立った経験は、この市場では希少なものです。その価値を仕事に変えるために必要なのは、才能でも資格でもなく、経験を相手の言葉に翻訳する30分の作業と、応募する回数だけです。今日、紙を1枚用意するところから始めてみてください。

よくある質問

Q. 実績がまったくない状態でも応募してよいですか?

応募して構いません。応募したい先が扱うテーマで3,000字程度のサンプルを1本作り、提案文に添えてください。文章のうまさではなく、保育所保育指針や公的な資料に接続した根拠の示し方が1か所あるかどうかが判断材料になります。

Q. 最初の1件はどのくらいで決まりますか?

応募の本数にほぼ比例します。10件応募して1件返事が来れば普通の水準です。返信がないことを実力の評価と受け取らないでください。募集側が既に人を決めていた、条件が合わなかったといった理由がほとんどです。

Q. 提案文には何を書けばよいですか?

冒頭3行に資格の有無、在職年数、担当した年齢クラスを書きます。次に書けるテーマを3つから5つ、「0歳児の睡眠と生活リズム」という粒度まで下ろして挙げます。最後に稼働できる時間と連絡できる時間帯。意気込みや志望動機は判断材料にならないので不要です。

Q. 最初の1件は無償で受けたほうが通りやすいですか?

無償は避けてください。金額が発生していない仕事は、相手にとっても優先度が下がります。相場より低い金額で構わないので有償で受け、納品後にその成果物を実績として公開してよいかを確認しておくと、次の応募で使えます。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年6月30日最終更新:2026年8月27日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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