キャリアコンサルタントの在宅でできる仕事


この記事のポイント
- ✓キャリアコンサルタント 副業 在宅で探している有資格者向けに
- ✓在宅で引き受けられる仕事を面談・添削・原稿・監修・記録整理まで種類ごとに整理し
- ✓資格が要件になる案件とならない案件の見分け方
資格は取った。登録もした。それなのに、その資格を使う場面が本業のなかに一度も出てこない。キャリアコンサルタント 副業 在宅という言葉で検索してくる方の多くが、この状態にいます。相談窓口の求人はどれも通いで、平日昼間で、自分の生活には合わない。だから在宅という条件を足して探している。結論から言えば、在宅で引き受けられる仕事は面談だけではありません。むしろ面談以外の工程のほうが数は多く、資格が要件になっている案件とそうでない案件を見分けられるかどうかで、最初の1件までの距離が大きく変わります。この記事では、在宅で成り立つ仕事の種類を工程ごとに分解し、募集要項のどこを読めば資格要件の有無が判断できるのかを整理します。
在宅の案件が増えたのは、面談そのものが画面に移ったから
キャリア支援の仕事が在宅で成り立つようになった理由は、単純です。面談が画面越しで完結するようになったからです。2020年前後を境に、企業の人事面談も就職支援機関のカウンセリングも、オンライン実施が例外ではなくなりました。そのあとに起きたのが、面談を担当する人を全国から集めてよい、という発想の変化です。
対面が前提だった時代、キャリア相談の担い手は「その施設に通える距離に住んでいる有資格者」に限られていました。人口の少ない地域では担い手が見つからず、都市部では逆に人が余る。この地域の偏りが、オンライン化でほぼ消えました。募集する側から見ると、稼働できる時間帯が合えば、住んでいる場所は問わなくてよくなったわけです。
もうひとつの後押しが、企業内のキャリア支援を制度として置く動きです。厚生労働省が普及を進めてきたセルフ・キャリアドック(従業員が定期的にキャリア面談を受ける仕組み)を導入する企業が増え、面談の実施そのものを外部に委ねるケースが出てきました。制度として面談を回す以上、実施件数はまとまった数になります。200名規模の企業が全社員に年1回の面談を用意すれば、それだけで年間200件の面談枠が発生する。これを社内の人事担当者だけで消化するのは現実的ではありません。
在宅で受けられる仕事の一覧としては、クラウドソーシング側の分類が分かりやすい形で整理されています。
キャリアコンサルティングの仕事・案件一覧ページです。クラウドソーシング・アウトソーシングに強いランサーズでは、キャリアコンサルティングの仕事情報の検索から納品、報酬の受け取りまで、すべて完結します。時間や場所にとらわれず、在宅や副業などさまざまな働き方を実現可能です。24時間365日のサポート体制をご用意しています。仕事、業務委託/副業案件、求人をお探しのフリーランスの方はまず会員登録がおすすめです。 出典: lancers.jp
ここで注意しておきたいのは、こうした一覧に並ぶ案件のすべてが「キャリアコンサルタント有資格者限定」ではないという点です。むしろ資格の有無を問わない案件のほうが多い。だからこそ、自分の資格がどこで効くのかを先に把握しておく必要があります。
在宅で引き受けられる仕事を、工程ごとに分ける
キャリア支援という仕事を、ひとかたまりの「面談」として見ているうちは、在宅でできる範囲が狭く見えます。実際には、支援の前後にいくつもの工程がぶら下がっていて、そのほとんどが画面の前で完結します。
オンラインのキャリア面談
もっとも分かりやすい形です。ビデオ会議ツールで30分から60分の枠を持ち、相談者の話を聴いて整理する。発注元は人材紹介会社、就職支援機関、企業の人事部門、キャリア相談のマッチングサービスなど幅広くあります。
在宅で受ける場合、面談そのものより準備と後処理に時間を取られる点を先に見込んでおいてください。事前に送られてくる職務経歴書と相談シートを読む時間、面談後の記録を所定の書式に落とす時間。合計すると、1件の面談枠に対して実働は1.5倍前後になるのが普通です。この差を計算に入れずに枠だけ埋めると、想定より疲れます。
職務経歴書と履歴書の添削
面談の次に案件数が多いのがこれです。相談者が書いた職務経歴書に赤を入れ、コメントを添えて返す。納期は2日から3日、やり取りはチャットとファイル共有だけで完結します。時間帯の制約がほぼないので、本業を持っている人にとって組み込みやすい工程です。
添削の質は、赤を入れた量では決まりません。相談者が応募しようとしている求人と、書類の内容がどれだけ噛み合っているか。そこを見る作業なので、求人票を読む力が問われます。面談の訓練だけを受けてきた人が最初につまずくのは、たいていこの部分です。
求人原稿とスカウト文の作成、監修
採用する側の書類を作る仕事です。求人票の文面を書き直す、スカウトメールの雛形を作る、募集要項の表現が求職者にどう読まれるかを見て指摘する。キャリア支援の資格が直接の要件になることは少ないのですが、求職者側の視点を持っていることが強みとして評価されやすい領域です。
在宅ワーク求人サイトでも、キャリア相談と文章仕事は隣り合わせに扱われています。どんな相談案件が動いているかはキャリア・副業・人生相談のお仕事にまとまっており、面談型と文章型が同じカテゴリに並んでいる様子が確認できます。
面接対策と模擬面接
模擬面接は面談と同じくオンラインで完結します。45分のうち20分を本番形式で進め、残りでフィードバックを返す構成が一般的です。録画を残してあとから見返してもらう運用も増えました。
この工程は、面談と違って「評価して伝える」割合が高くなります。受け止めて整理する面談と、良し悪しを言語化して返す模擬面接では、使う筋肉が違う。両方を受ける場合は、切り替えを意識しておくと消耗が減ります。
研修資料と教材の作成、監修
企業研修やeラーニングの教材づくりです。キャリアデザイン研修のスライドを作る、若手向けの動画教材の構成を組む、既存教材の内容が支援の考え方として妥当かを確認する。納品物がはっきりしているので、在宅の副業としては管理しやすい部類に入ります。
監修という関わり方は、稼働時間あたりで見ると効率がよくなりやすい工程です。作る側が一通り形にしたものを読んで、危ないところと足りないところを指摘する。実作業より判断の比重が高いぶん、面談のように時間を丸ごと拘束されません。
記事とコラムの執筆、内容の確認
キャリア関連メディアの記事執筆、または内容の確認です。転職サイトや人材会社のオウンドメディアが、有資格者の名前を出して記事の信頼性を担保したい、という需要から生まれています。文章を書く仕事の相場感は職種によってかなり違うので、著述家,記者,編集者の年収・単価相場のような職種別のデータで水準を確認しておくと、提示された金額が妥当かどうかを判断しやすくなります。
面談記録の整理とレポート作成
見落とされがちですが、案件数としては安定してあります。面談を実施した人が録音とメモを残し、それを所定の書式に整えて提出する。あるいは、複数回の面談から傾向を抜き出して人事向けのレポートにまとめる。相談者と直接向き合わないぶん心理的な負荷は軽く、時間帯の自由度が高い工程です。
ここ数年は、文字起こしと要約を自動化するツールが入り込んできた領域でもあります。ツールが下書きを作り、有資格者が内容の妥当性を見て整える。この形が増えました。ツール側の動向はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で扱われている案件の傾向からも読み取れます。
資格が要件になる案件と、ならない案件を見分ける
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。同じ「キャリア相談」という言葉が使われていても、資格が要件になっているかどうかで、応募したときの通りやすさがまったく違います。
資格が効くのは、制度と紐づいている仕事
キャリアコンサルタントという資格が要件として指定されるのは、公的な制度や助成金、企業の内部規程と結びついている場面です。具体的には次のような案件です。
・公的な就職支援機関や自治体の相談窓口の業務委託 ・人材開発支援助成金など、実施者の要件が定められている企業研修の一部 ・セルフ・キャリアドックとして制度化された企業内面談 ・大学のキャリアセンターや職業訓練校での相談業務 ・国家資格の登録者であることを要件に掲げる相談マッチングサービス
これらは、発注する側が「有資格者に実施させた」という記録を残す必要があるため、資格が要件から外れません。逆に言えば、この種類の案件では、資格を持っているだけで候補者の母数が一気に絞られます。実務経験が浅くても土俵に乗れる可能性がある、という意味で狙い目です。
資格そのものの位置づけや登録の仕組みについてはキャリアコンサルタントの資格ガイドに整理されているので、要件の書かれ方が読み取りづらいときに戻る場所として使えます。
資格が問われないのは、成果物が主役の仕事
一方、求人原稿の作成、記事執筆、教材づくり、記録の整理といった工程では、資格の有無は選考の主軸になりません。発注側が見るのは、過去に作ったものの質です。ここで資格は「加点材料」として働きます。要件ではないが、あると説明の説得力が上がる、という位置づけです。
この違いを理解しないまま、成果物型の案件に「国家資格保有」だけを掲げて応募すると通りません。逆に、制度型の案件に「文章が書けます」だけで応募しても要件を満たせません。応募先に合わせて出す材料を変える必要があります。
募集要項のどこを読むか
判断のためには、募集要項の次の4か所を見てください。
1つ目は、応募条件の欄に「必須」と「歓迎」のどちらで資格名が書かれているか。必須なら制度型、歓迎なら成果物型と考えてほぼ間違いありません。
2つ目は、業務内容に「実施報告書」「面談記録の提出」「所定様式」といった語が入っているか。書式の提出を求める案件は、発注元の上流に制度や助成金があります。
3つ目は、報酬の建て方です。1時間いくら、1件いくらという建て方は面談型。1本いくら、1式いくらは成果物型です。
4つ目は、稼働時間の指定です。「平日日中の対応が可能な方」と書かれていれば、相談者側の都合に合わせる仕事です。在宅であっても時間の自由はありません。この一行を読み飛ばすと、受注してから生活と噛み合わないことに気づきます。
名称独占の線引きは、断定せずに確認する
在宅で仕事を広げていくとき、必ずぶつかるのが「どこまで名乗ってよいか」という問題です。
キャリアコンサルタントは、職業能力開発促進法にもとづく国家資格で、登録を受けた人以外はその名称、または紛らわしい名称を使えないと定められています。名称の使用制限は同法第30条の28、守秘義務は第30条の27に置かれています。条文そのものは職業能力開発促進法で確認できます。
ここで気をつけたいのは、名称の制限があることと、業務そのものが独占されていることは別だという点です。相談に乗る行為自体を有資格者だけに限定する規定にはなっていません。だからこそ、資格を持たない人が「キャリア相談」という名前で仕事を受けている例も現に存在します。
逆方向の注意もあります。資格を持っているからといって、隣接する専門領域まで踏み込めるわけではありません。たとえば相談の流れで、就業規則の解釈、労働時間の是正、離職に伴う手続き、あるいは在留資格や許認可の話に及ぶことがあります。社会保険労務士法や行政書士法など、それぞれの業務範囲を定めた法律があり、報酬を得て他人の書類を作成する行為には制限がかかる場合があります。相談として一般的な情報を伝えるところまでか、書類の作成に手を出すのかで、線の位置が変わります。判断が微妙なときは、案件を受ける前に発注元と業務範囲を文書で確認し、必要なら該当する士業に相談してください。隣接する領域の入り口としては行政書士の資格ガイドが参考になります。
この確認を面倒がって曖昧なまま受けると、後から「そこまで含んでいるつもりだった」という認識のずれが出ます。書面で範囲を切っておくことは、相手を疑う行為ではなく、双方を守る手続きです。
在宅で回すために、先に決めておくこと
仕事の種類が分かっても、環境が整っていないと初回で崩れます。在宅のキャリア支援には、他の在宅ワークにはない条件がいくつかあります。
音が漏れない場所を確保することが第一です。相談者は、家族にも職場にも言えない話をします。その声が家族に聞こえる可能性がある部屋では、そもそも受けられません。ヘッドセットで自分側の音は塞げますが、自分が話す声は塞げない。個室が取れないなら、家族が不在の時間帯だけ枠を出す運用にします。
回線と機材は、面談中に落ちないことが最低条件です。映像が途切れると、相談者は「聞いてもらえていない」と受け取ります。有線接続にできるなら有線にし、スマートフォンのテザリングを予備として用意しておく。この二重化だけで、事故のほとんどが防げます。
記録の置き場も先に決めてください。面談記録には個人が特定できる情報が入ります。私物のパソコンで扱う以上、保存先の暗号化、共有ドライブの権限設定、案件終了後の削除ルールまで、受注前に発注元と取り決めておく。ここを口頭で済ませる発注元は、他の部分でも管理が緩い可能性があります。
そして枠の出し方です。面談型の案件は、相談者の予約が入って初めて稼働が発生します。枠を広く出せば予約は増えますが、本業の繁忙期と重なると詰みます。最初は週2枠程度から始めて、後処理まで含めた実働を測ってから増やす。この順番を守った人のほうが、結果的に長く続いています。
画面越しの面談は、対面と同じ進め方では成立しない
在宅で面談を受けるとき、対面で身につけた進め方をそのまま持ち込むと噛み合わない場面が出てきます。ここを調整できているかどうかで、相談者の満足度が変わります。
まず、沈黙の意味が変わります。対面なら、相手が考え込んでいる時間は表情と姿勢で伝わります。画面越しでは、それが「接続が切れたのか」「聞こえていないのか」という不安に化けやすい。数秒の沈黙が続いたら「今、整理されているところですね」と一言置く。それだけで、相談者は考え続けられます。
次に、うなずきの量です。画面上では、対面と同じ動きは伝わりません。意識して大きめに反応する、あるいは「はい」「なるほど」を声で挟む。過剰に見えるくらいでちょうど届きます。
三つ目が、資料の見せ方です。職務経歴書を一緒に見ながら話す場面では、画面共有の操作に手間取ると流れが切れます。共有するファイルは面談前に開いておき、該当箇所に印を付けておく。この準備を省くと、面談時間の一部が操作の時間に消えます。
四つ目が、終わり方です。対面なら部屋を出るまでの数分に雑談が生まれ、そこで本題が出てくることがあります。画面越しでは、退出ボタンを押した瞬間に終わります。終了の5分前に「今日話し足りなかったことはありますか」と一度聞く。この一問を入れている人と入れていない人で、相談者が持ち帰るものの量が違います。
そして記録です。対面ではメモを取る手元が見えますが、画面越しではキーボードを打つ音だけが届きます。相談者からは「話を聞かずに何か別のことをしている」ように感じられることがある。冒頭で「記録を取りながら伺います」と断っておく。細かいことですが、信頼の土台になる部分です。
また、在宅で受ける以上、相談者側の環境も一定ではありません。自宅から接続する人もいれば、職場の会議室や車の中から入ってくる人もいます。相手の背後に人がいる可能性を想定し、面談の冒頭で「今、話しても差し支えない場所ですか」と確認する。この一問を省いたために、相談者が本題を出せないまま時間が過ぎた例を何度も見てきました。場所の確認は、対面の面談では不要だった手順です。在宅で受けるようになって初めて必要になった作法だと考えてください。
在宅の案件を、どこから探すか
探す場所によって、出会う案件の種類が変わります。ここを分けて考えないと、「求人が無い」という結論に早く到達してしまいます。
まず、制度型の案件が集まるのは、公的機関や自治体の入札・公募情報、業界団体からの案内、そして資格の登録先や更新講習を運営する団体が流す募集です。掲載期間が短く、告知が広告として流れてこないため、こちらから見に行かないと目に入りません。定期的に確認する場所を決めておく必要があります。
次に、企業の内部制度に紐づく面談は、人材開発を支援する会社が受注し、そこから実施者を集める形が多くなります。この場合、応募先は制度を持つ企業ではなく、間に入っている会社です。募集の文面には企業名が出ないことが多く、業務内容から制度型かどうかを読み取ることになります。
三つ目が、キャリア相談のマッチングサービスです。登録して面談枠を出し、相談者からの予約を待つ形になります。登録の段階で資格の証明を求めるサービスが多く、有資格者であることが前提の場になっています。ただし、予約が入るかどうかはプロフィールの見え方に左右されるため、登録しただけでは動きません。
四つ目が、業務委託のマッチングサイトや在宅ワーク求人サイトです。ここには成果物型の案件が多く集まります。添削、原稿、教材、記録整理といった工程は、この経路で見つかることがほとんどです。案件のカテゴリがどう分かれているかを知っておくと、検索語を組み立てやすくなります。
探し方の順番としては、成果物型から入って稼働の実績を作り、制度型の募集が出たときに応募できる状態にしておく、という進め方が現実的です。制度型は募集の頻度が読めないため、それだけを待っていると何も始まりません。
最初の1件で信用を落とす、よくあるつまずき
在宅で受け始めた人が、初回でつまずく場所はだいたい決まっています。技術の問題ではなく、段取りの問題です。
いちばん多いのが、納品物の形式を確認しないまま作業を始めることです。面談記録の書式、添削のファイル形式、コメントの入れ方。発注元には既存の運用があり、それに合わない形で出すと、受け取った側が作り直すことになります。作業前に「過去の納品物を1件見せてください」と頼むだけで、この事故はほぼ防げます。
次が、所要時間の見積もり違いです。添削を1件30分で済むと考えて5件まとめて受け、実際には1件90分かかって納期を落とす。この失敗は初回に集中します。最初の案件は、想定の2倍の時間を見込んで受けてください。
三つ目が、相談者の情報の扱いです。面談のメモを個人のクラウドメモに残す、家族と共有しているパソコンで職務経歴書を開く。悪意はなくても、発注元から見れば契約違反になり得ます。受注時に守秘に関する取り決めを読み、自分の環境がそれを満たしているかを先に確かめる。満たせないなら、その案件は受けないという判断も必要です。
四つ目が、連絡の速さです。在宅の仕事では、発注元はこちらの作業の進み具合を見られません。返信が半日空くだけで、進んでいるのか止まっているのかが分からなくなります。内容が決まっていなくても「確認して明日中に返します」の一行を返す。この習慣がある人とない人で、二件目の依頼が来る確率がはっきり分かれます。
運営者として見てきた、在宅で続く人の共通点
在宅ワークと業務委託の市場を20年見てきた立場から言えば、資格を持ってこの領域に入ってきた人の分かれ目は、面談の技術ではありません。面談以外の工程をどれだけ引き受けられるかです。
面談だけで組み立てると、稼働は相談者の予約に完全に従属します。予約が入らない週は収入がゼロになり、集中した週は本業を圧迫する。この振れ幅に耐えられずに離脱していく人を、何度も見てきました。逆に長く続いている人は、面談を軸に置きながら、添削、原稿、記録整理といった時間帯に縛られない工程を並行して持っています。予約が薄い週に手を動かす先があるだけで、続き方がまったく変わります。
もうひとつ、続く人は発注元との関係の作り方が違います。単発の面談を淡々とこなすのではなく、記録の書式が使いにくければ改善案を出し、相談者の傾向に気づけば人事側に一言添える。この積み重ねが「この人に任せると楽だ」という評価になり、次の依頼が指名で来るようになります。案件を探し続ける状態から、依頼が向こうから来る状態への移行は、技術ではなく関係づくりで起きています。
報酬の面でも、見ておくべき点があります。同じキャリア相談でも、あいだに何社入っているかで受け手の手取りは変わります。発注元と直接つながる形なら、依頼する側は同じ予算でより多くの面談を用意でき、受け手の手取りは厚くなる。中間マージンが乗らない手数料0%の取引が意味を持つのは、金額の大小そのものではなく、この双方が得をする構造が成立するからです。長く関わる相手ほど、この構造の差が積み上がっていきます。
最後に、在宅という条件で探している方に伝えておきたいことがあります。在宅は「楽な働き方」ではなく「場所の制約を外した働き方」です。時間の制約は残りますし、面談型なら相談者の生活時間に合わせる必要も残ります。それを織り込んだうえで、自分が出せる時間帯に合う工程から入る。資格を持っている人にとって、入口はひとつではありません。面談が難しい生活なら、添削と原稿から始めればいい。順番は自由です。
よくある質問
Q. 在宅の案件は面談だけですか?
面談以外の工程のほうが種類は多くあります。職務経歴書の添削、求人原稿やスカウト文の作成、研修教材の作成と内容確認、記事の執筆、面談記録の整理といった工程はすべて在宅で完結し、時間帯の指定も緩やかです。面談が生活時間と合わない場合は、こちらから始めるほうが現実的です。
Q. 資格が要件になっている案件はどう見分けますか?
募集要項の応募条件欄で「必須」と書かれていれば制度型、「歓迎」なら成果物型です。あわせて業務内容に「実施報告書」「所定様式」といった提出物の記載があるか、報酬が1時間いくらで建てられているかを見ると判断できます。制度や助成金が上流にある案件ほど、資格が要件から外れません。
Q. 資格があれば相談以外の書類作成も引き受けられますか?
断定はできません。キャリアコンサルタントは職業能力開発促進法にもとづく名称独占の資格で、名称の使用制限は第30条の28に置かれています。ただし隣接領域には社会保険労務士法や行政書士法など別の法律による業務の制限があり、報酬を得て他人の書類を作る行為は範囲の確認が必要です。受注前に発注元と業務範囲を文書で確認してください。
Q. 在宅で面談を受けるとき、最低限そろえるものは何ですか?
声が家族に聞こえない場所、途切れない回線、そして記録の保存と削除のルールです。相談者は他人に知られたくない話をするため、音が漏れる環境では受けられません。回線は有線化とテザリングの予備で二重化し、面談記録の保存先と権限設定、案件終了後の削除方法は受注前に発注元と取り決めておきます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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