キャリアコンサルタントの副業の始め方


この記事のポイント
- ✓キャリアコンサルタント 副業 始め方を探している有資格者向けに
- ✓登録状況と就業規則の確認から
- ✓確定申告の準備までを順番どおりに整理しました
国家資格の登録証が手元にあるのに、その資格で何かを引き受けた経験がまだ一度もない。キャリアコンサルタント 副業 始め方と検索する方の大半が、この地点で止まっています。資格の勉強は終わったのに、仕事の取り方だけ誰も教えてくれなかった。これ、本当に多いんです。結論から言うと、最初の1件までにやることは決まっていて、順番も決まっています。順番を飛ばすから止まる。この記事では、登録状況の確認から初回の納品と確定申告の準備まで、実際にやる順番のとおりに並べます。資格の取り方や試験の話は扱いません。すでに持っている人が、それを仕事に換えるための手順だけを書きます。
動き出す前に、足元の3つを確認する
いきなり登録先を探し始める人が多いのですが、先に足元を見てください。ここを飛ばして受注してしまうと、あとから戻れなくなります。
資格の登録が現在も有効か
キャリアコンサルタントは、試験に合格しただけでは名乗れません。国家資格キャリアコンサルタントとして登録し、その登録を5年ごとに更新する仕組みになっています。更新には所定の講習の受講が必要です。
つまり、合格から時間が経っている方は、まず自分の登録が有効期間内かを確認するところからです。案件によっては、応募時に登録番号や登録証の写しの提出を求められます。期限が切れていると、そこで止まります。資格の位置づけと登録の仕組みはキャリアコンサルタントの資格ガイドに整理されているので、手元の書類と照らして確認しておいてください。
本業の就業規則と、届出の要否
会社員として働きながら副業を始める場合、就業規則の副業に関する定めを必ず読んでください。「許可制」なのか「届出制」なのか「原則禁止」なのかで、取るべき手続きが変わります。
ここで注意点がひとつ。就業規則に副業の規定が無い場合でも、勝手に始めてよいという意味にはなりません。規定が無い会社は、そもそも副業を想定していないことが多く、後から個別に問題化しやすい。人事に一度確認しておくほうが安全です。※懲戒の可能性が具体的に見えている場合は、弁護士に相談してください。
守秘と競業の線引き
キャリア支援の副業には、他の副業には無い固有のリスクがあります。本業が人材関連、あるいは人事部門である場合、副業先と競合すると判断される可能性があること。そして、本業で知り得た個人情報を副業に持ち込まないという線を、自分で引かなければならないことです。
これ、知らない人が本当に多いのですが、競業避止の問題は「同じ業界か」だけでは決まりません。本業でどの範囲の情報に触れているか、副業先がその情報を使える立場にあるかで判断が変わります。人事や人材業界で働いている方は、副業先の業種を選ぶ段階でこの点を織り込んでおいてください。
手順1 引き受ける工程を、ひとつに絞る
いちばん多い失敗が、最初から何でも受けようとすることです。面談も添削も執筆も研修も、と広げると、プロフィールが「何でもできます」になり、結果として誰にも刺さりません。
最初は、自分の生活時間に合う工程をひとつ選んでください。判断の軸は次のとおりです。
・平日夜と週末に、決まった時間を空けられる → オンライン面談、模擬面接 ・時間帯は不規則だが、まとまった作業時間は取れる → 職務経歴書の添削、求人原稿の作成 ・締切だけ守れればよい形が合う → 記事の執筆、教材の作成、面談記録の整理
面談型は、相談者の予約に自分の時間を差し出す形になります。本業の予定が読めない人がここから入ると、直前のキャンセルを繰り返すことになり、評価が落ちます。逆に成果物型は、納期さえ守れば作業時間は自由です。
どんな案件がどう分類されているかはキャリア・副業・人生相談のお仕事にまとまっており、面談型と文章型が同じカテゴリの中で分かれている様子が確認できます。自分が最初に置く軸足を決める材料として使えます。
手順2 見せる材料を、先にそろえる
登録先を探す前に、応募のときに出すものを作っておきます。ここが空のまま探し始めると、良い案件を見つけてから慌てて作ることになり、締切に間に合いません。
そろえるのは4点です。
1点目が、プロフィール文です。資格名と登録の事実、これまでの職務経験、対応できる相談領域、稼働できる時間帯。この4つを含めて400字前後にまとめます。長く書くほど良いわけではありません。発注側は多数の応募を短時間で見るので、読み切れる長さに収めることのほうが効きます。
2点目が、対応領域の言語化です。「幅広く対応します」は、選ぶ側からすると情報がゼロです。新卒の就職相談なのか、30代の転職相談なのか、育児との両立を含むキャリア設計なのか、中高年の再就職なのか。自分の職務経験と重なる領域を2つか3つ挙げて、なぜそこが強いのかを一文ずつ添えます。
3点目が、実務の見本です。まだ受注実績が無い場合、実際の相談内容は当然出せません。代わりに、想定ケースへの回答例を自分で作ってください。架空の職務経歴書を用意して添削した例、想定相談への回答文。個人情報を含まない形で作れるので、実績ゼロの段階でも用意できます。
4点目が、稼働の条件です。週に何枠まで出せるか、返信は何時間以内にできるか、対応できない曜日はあるか。ここを曖昧にすると、受注後に自分が苦しみます。
手順3 登録先を決める
探す場所によって、出会う案件の種類が変わります。
キャリア相談のマッチングサービスは、登録時に資格の証明を求めるところが多く、有資格者であることが前提になっています。登録して面談枠を出し、相談者からの予約を待つ形です。副業として始める人の入口として、実際に使われています。
本業を続けながらキャリアコンサルタント資格を活かす方法として、副業という働き方もあります。オンライン面談の普及により、場所や時間の制約が少なくなり、週1日や土日のみ、在宅で完結できる案件なども増えて、柔軟な働き方で実務経験を積むことが可能です。 出典: corp.kakedas.com
業務委託のマッチングサイトや在宅ワーク求人サイトには、成果物型の案件が多く集まります。添削、原稿、教材、記録整理といった工程はこの経路で見つかることがほとんどです。資格が必須要件になっていない案件も多いのですが、その分だけ応募のハードルは低く、最初の実績を作る場として使えます。
公的機関や自治体の相談窓口、大学のキャリアセンターといった制度型の募集は、公募情報や業界団体の案内で流れます。告知が短期間で、広告として目に入ってこないため、確認する場所を決めて定期的に見に行く必要があります。
始め方の全体像をつかんでおきたい場合は、資格の種類を問わない一般的な流れとして副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめが参考になります。登録から初回受注までの型は、職種が変わっても大きくは変わりません。
手順4 応募文は、募集要項の言葉で返す
応募の通過率がいちばん変わるのが、この工程です。
やってはいけないのは、同じ文面を全部の案件に送ることです。発注側は、募集要項に書いた条件が読まれているかを見ています。読まれていない応募文は、内容が良くても落ちます。
書き方の型は単純です。募集要項に書かれた条件を上から順に拾い、それぞれに自分がどう応えられるかを一行ずつ返す。「平日夜間の対応が可能な方」とあれば「火曜と木曜の19時から21時で対応できます」と返す。「職務経歴書の添削経験」とあれば、経験の有無を正直に書いたうえで、代わりに出せる材料を示す。
資格については、必須要件になっているかどうかで書き方を変えます。必須なら冒頭に登録の事実を置く。歓迎条件どまりなら、資格の話は後ろに回して、成果物の話を先に出す。ここを取り違えると、内容は間違っていないのに響かない応募文になります。
手順5 契約の条件を、受ける前に文字にする
初回の受注が見えたら、条件の確認に入ります。ここを口頭で済ませないでください。
2024年に施行されたフリーランス保護新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)では、発注する側に対して、業務の内容、報酬の額、支払期日などを書面または電磁的方法で明示する義務が定められています。つまり、条件を文字で示してもらうことは、こちらのわがままではなく、法律が求めている手続きです。条文は特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律で確認できます。
キャリア支援の案件で、特に確認しておきたい項目を挙げます。
・業務の範囲がどこまでか。面談の実施だけか、記録の提出まで含むか ・キャンセル時の扱い。相談者が直前にキャンセルした場合、報酬は発生するか ・報酬の締めと支払期日 ・記録や資料の保存方法、案件終了後の削除の取り決め ・相談者から直接連絡が来た場合の対応ルール
最後の項目は見落とされがちですが、面談型では実際に起きます。相談者が個人的に連絡してきたとき、応じてよいのか、発注元を通すのか。取り決めが無いまま応じると、あとで契約違反を問われる可能性があります。
手順6 初回の納品までを、余裕を持って回す
条件が固まったら実務に入ります。初回で気をつける点は3つです。
ひとつ目が、納品物の形式を先に確認することです。面談記録の書式、添削ファイルの形式、コメントの入れ方。発注元には既存の運用があります。作業前に「過去の納品物を1件見せてください」と頼むだけで、作り直しがほぼ消えます。
ふたつ目が、所要時間の見積もりです。初回は、想定の2倍の時間を見込んでください。添削を1件30分と踏んで5件受け、実際は1件90分かかって納期を落とす。この失敗は初回に集中します。
三つ目が、連絡の速さです。在宅の業務委託では、発注元はこちらの進み具合を見られません。返信が半日空くだけで、進んでいるのか止まっているのかが分からなくなる。内容が決まっていなくても「確認して明日中に返します」の一行を返す。この習慣の有無で、二件目の依頼が来る確率が変わります。
手順7 税と記録の準備を、初回から始める
副業の収入が出始めてから慌てる人が多いので、初回の受注と同時に準備しておいてください。
給与以外の所得が年間20万円を超える場合、確定申告が必要になります。この基準は、給与を1か所から受けている会社員の場合の目安です。事情によって扱いが変わるので、判断が微妙なら税務署か税理士に確認してください。
やっておくのは3つです。1つ目が、副業専用の口座を分けること。報酬の入金と経費の支払いを1か所にまとめると、集計が一気に楽になります。2つ目が、報酬の記録を毎回残すこと。案件名、金額、支払日、源泉徴収の有無。3つ目が、経費になり得る支出のレシートを取っておくこと。更新講習の費用、通信費、面談に使う機材。按分の考え方は職種によって違うので、そこは専門家に確認します。
制度や書類の話が続くと重く感じますが、法律はあなたの味方です。書面で条件を出させることも、報酬の支払期日が守られることも、こちらを守るために置かれた仕組みです。
相談を受ける前に、自分の言葉を用意しておく
もうひとつ、始める前にやっておくと差が出る準備があります。よく来る質問への答えを、あらかじめ文章にしておくことです。
キャリア相談の場では、相談者から必ず投げられる問いがいくつかあります。転職したほうがいいのか、この経歴で通用するのか、資格を取るべきか、今の会社に残るべきか。どれも、その場で正解を出せる問いではありません。ところが準備が無いと、つい断定して答えてしまう。断定は相談者を一時的に安心させますが、判断の責任をこちらが引き受ける形になり、あとで関係が壊れます。
だから、答えの形を先に決めておきます。判断そのものを渡すのではなく、判断するための材料と順番を示す。「転職すべきかどうかは、今の職場で解決できることと、環境を変えないと解決しないことを分けてから考えます」といった返し方を、自分の言葉で用意しておく。この準備がある人とない人で、初回の面談の落ち着き方がまったく違います。
法律や制度に触れる問いへの返し方も、先に決めておいてください。退職時の手続き、失業給付、就業規則の解釈、労働時間の是正。相談の流れで必ず出てきます。一般的な情報として説明できる範囲と、専門家に渡すべき範囲の線をあらかじめ引いておく。社会保険労務士法や行政書士法など、それぞれの業務範囲を定めた法律があり、報酬を得て他人の書類を作成する行為には制限がかかる場合があります。相談として一般的な情報を伝えるところまでか、書類の作成に手を出すのかで線の位置が変わるので、迷う場面では発注元と業務範囲を確認してください。隣接する領域の入り口は行政書士の資格ガイドで概観できます。
線を引いておくことは、相談者を突き放す行為ではありません。むしろ「ここから先は専門の人に確認しましょう」と言える人のほうが、信頼されます。これ、知らない人が本当に多いのですが、何でも答えられる人より、答えの範囲を明示できる人のほうが、発注元からも安心して任されます。
最初の3か月を、どう組み立てるか
手順が分かっても、どのくらいの期間で何が起きるのかが見えないと動き出せません。実際に始めた人の進み方を、月単位で並べておきます。
1か月目は、動くというより整える月です。登録の有効期間を確認し、就業規則を読み、プロフィール文と想定ケースの回答例を作る。この作業に、まとまった時間が10時間前後かかります。平日夜に少しずつ進めるなら、3週間から4週間は見ておいてください。ここを2日で済ませようとすると、中身の薄い材料しか作れず、あとの応募で効きません。
同じ月のうちに、登録先を2か所か3か所に絞って登録まで終えます。5か所も10か所も登録する必要はありません。登録先が増えるほど、案件の通知に追われて疲れます。まずは、自分が選んだ工程の案件が実際に流れている場所を選んでください。
2か月目が、応募と初回受注の月です。ここで大事なのは、応募数を稼ぐことではなく、募集要項を読んで書き分けた応募文を出すことです。20件に同じ文面を送るより、5件に書き分けたほうが通ります。面談型のマッチングサービスに登録した場合は、この月は予約が入らない可能性が高い。登録直後は表示の順番が後ろになりやすく、プロフィールが読まれる回数自体が少ないためです。焦らず、成果物型の応募を並行させてください。
3か月目が、初回の納品と振り返りの月です。1件納めると、そこで初めて自分の実働が測れます。想定した時間で終わったか、どこで時間を食ったか、発注元とのやり取りに何往復かかったか。この数字が出てから、稼働できる枠数を決め直します。最初に決めた枠数のまま突き進むと、たいてい後で苦しくなります。
3か月で1件。遅く感じるかもしれませんが、順番を飛ばさずに進めた人の実際の速度はこのくらいです。逆に、材料を作らないまま応募だけを続けて半年動けていない例のほうが、はるかに多く見てきました。
始め方でつまずく人が、共通してやっていること
相談を受けていて、止まっている方には共通の型があります。4つ挙げます。
ひとつ目が、対応領域を絞らないことです。「幅広い年代のご相談に対応します」と書かれたプロフィールは、選ぶ側からすると情報がありません。発注元は、特定の相談者層に向けた枠を埋めようとしています。新卒向けの枠に人を探しているとき、幅広く対応しますと書かれた人と、新卒の就職相談を軸にしていますと書かれた人のどちらを選ぶかは明らかです。絞ることで案件が減るのではなく、絞らないから選ばれません。
ふたつ目が、資格名だけを前に出すことです。国家資格キャリアコンサルタントであることは、制度型の案件では強い材料になりますが、成果物型の案件では前提条件ですらありません。求人原稿の作成や記事執筆の案件で、資格の話から始まる応募文は、発注元が知りたいことに答えていない状態です。何を作れるのか、過去に何を作ったのかを先に出してください。
三つ目が、条件を確認せずに受けてしまうことです。「まずは実績が欲しいので」と言って、業務範囲も報酬も曖昧なまま引き受ける。この形で始めると、あとから作業が増え続けても言い出せなくなります。実績を作りたい気持ちは分かりますが、条件を文字にしてもらうことと、実績を作ることは両立します。※明らかに不利な条件を提示されている場合は、受ける前に相談できる窓口を探してください。
四つ目が、面談型だけで組み立てることです。面談は相談者の予約が入って初めて稼働が発生します。予約が入らない週は何も進まず、集中した週は本業を圧迫する。この振れ幅に耐えられずに離脱する人を、何度も見てきました。時間帯に縛られない工程をひとつ並行して持っておくだけで、続き方が変わります。
また、始めた直後に増えがちな負担として、連絡の管理があります。登録先が複数になると、案件の連絡がメール、サイト内のメッセージ、チャットツールに分散します。どこに何が来たか分からなくなり、返信が遅れる。これが評価を落とす典型的な経路です。対策は単純で、連絡の受け口を確認する時間を1日2回に固定し、その時間に全部の経路をまとめて見る。常時見張るのをやめると、かえって漏れが減ります。
案件の管理も同じです。受注済み、作業中、納品済み、入金待ちの4つに分けた一覧を、表計算ソフトでもメモアプリでも構わないので1か所に作ってください。件数が少ないうちは頭の中で管理できますが、3件を超えると必ずどこかが抜けます。入金の確認漏れは、あとから請求しづらくなるので特に注意が要ります。
記録を残す人が、二件目にたどり着く
始め方の最後に、地味ですが効く習慣を書いておきます。案件ごとの記録を残すことです。
残すのは4つで足りません。案件名と発注元、実際にかかった作業時間、やり取りの往復数、そして次回に直したい点です。これを1件ごとに数行で書き留めておくと、3件目あたりから自分の傾向が見えてきます。添削は想定より時間がかかる、面談の後処理は40分で終わる、この発注元は確認の往復が多い。数字が出れば、次に受ける案件の見積もりが正確になります。
もうひとつ、記録は応募のときの材料にもなります。守秘の対象になる中身は書けませんが、どういう種類の案件をどのくらいの量こなしたかは書けます。「就職支援機関向けの職務経歴書添削を月に10件程度」といった書き方であれば、個人が特定される情報を出さずに実績を示せます。実績ゼロの状態を抜けるのは、この形の記述が書けるようになったときです。
文章まわりの案件をどのくらいの水準で受けるべきか迷ったときは、著述家,記者,編集者の年収・単価相場のような職種別のデータで水準を確認しておくと、提示された金額が相場から外れていないかを判断しやすくなります。相談の仕事と文章の仕事は、単価の建て方がそもそも違うためです。
最後に、始めた直後の心の持ち方について一つだけ。最初の1件が決まるまでの期間は、誰にとっても手応えの無い時間です。応募しても返事が来ない、面談枠を出しても予約が入らない。この時期に「自分には向いていない」と結論を出してしまう人が多いのですが、返事が来ないことと能力は関係ありません。選ぶ側は、条件が合う人を短時間で拾っているだけです。条件を合わせる作業を淡々と続ければ、必ずどこかで噛み合います。
運営者として見てきた、最初の1件までの距離
在宅ワークと業務委託の市場を20年見てきた立場から言えば、資格を取った人が最初の1件までに使う時間は、案件を探す時間ではありません。見せる材料を作る時間です。
登録先を10か所増やしても、出す材料が同じなら結果は変わりません。逆に、対応領域を絞ってプロフィールを書き直した人は、登録先を増やさずに反応が変わっています。選ぶ側は「この人に頼むと何が返ってくるか」が想像できるかどうかで判断していて、資格の有無はその前提条件でしかない。ここを取り違えて、資格名だけを前面に出し続けている応募文を、何度も見てきました。
もうひとつ、続いている人の共通点があります。単発の依頼を淡々とこなすのではなく、記録の書式が使いにくければ改善案を出し、相談者の傾向に気づけば発注元に一言添えている。この積み重ねが「この人に任せると楽だ」という評価になり、次が指名で来るようになります。案件を探し続ける状態から抜けるのは、技術ではなく関係づくりで起きています。
報酬の構造についても触れておきます。同じ面談でも、あいだに何社入っているかで受け手の手取りは変わります。中間マージンが乗らない直接の取引なら、依頼する側は同じ予算でより多くの枠を用意でき、受け手の手取りは厚くなる。手数料0%の取引が意味を持つのは、金額の大小ではなく、この双方が得をする構造が成り立つからです。長く関わる相手ほど、この差が積み上がっていきます。
始め方として最後に言えるのは、順番を守ることだけです。足元を確認し、工程をひとつに絞り、見せる材料を作り、登録し、条件を文字にして、初回を丁寧に納める。この順番で進んだ人が、二件目にたどり着いています。
よくある質問
Q. 資格を取ってすぐに副業を始められますか?
登録が有効であれば始められます。ただし試験の合格だけでは名乗れず、国家資格キャリアコンサルタントとしての登録と、5年ごとの更新が必要です。案件によっては応募時に登録番号や登録証の写しを求められるため、合格から時間が経っている方は有効期間の確認から始めてください。
Q. 最初はどの仕事から受けるのがよいですか?
生活時間に合う工程をひとつ選んでください。決まった時間を空けられるならオンライン面談や模擬面接、まとまった作業時間が取れるなら職務経歴書の添削や求人原稿の作成、締切だけ守る形が合うなら記事執筆や教材作成が向きます。面談型は相談者の予約に時間を合わせるため、本業の予定が読めない人には負担が大きくなります。
Q. 実績がない状態で、応募のときに何を見せればよいですか?
想定ケースへの回答例を自分で作って見せます。架空の職務経歴書を用意して添削した例や、想定相談への回答文であれば、個人情報を含まない形で用意できます。あわせて対応できる相談領域を2つか3つに絞り、自分の職務経験のどこと重なるのかを一文ずつ添えると、選ぶ側が判断しやすくなります。
Q. 契約の前に必ず確認しておくことは何ですか?
業務の範囲、キャンセル時の報酬の扱い、支払期日、記録の保存と削除の取り決め、相談者から直接連絡が来た場合の対応ルールです。2024年施行のフリーランス保護新法では、発注側に業務内容や報酬額、支払期日を書面や電磁的方法で明示する義務があります。文字で出してもらうことは法律が求めている手続きです。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
長谷川 奈津@SOHO編集部
行政書士・元企業法務
企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。
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