ケアマネジャーの実務経験なしで受けられるか


この記事のポイント
- ✓ケアマネジャー 実務経験なし 副業で悩む人へ
- ✓試験に合格して資格証は持っているが従事歴が浅い状態で受けられる仕事と
- ✓実務経験が要る仕事の線引きを
介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、実務研修も終えて介護支援専門員証を受け取った。それなのに、居宅介護支援事業所でケアプランを作った経験はほとんどない。この状態で外部の仕事を受けられるのだろうか。「ケアマネジャー 実務経験なし 副業」という検索の背後にあるのは、たいていこの状況です。
これ、実は相談としてとても多いんです。そして多くの場合、答えは「受けられる仕事はある。ただし、受けられる仕事と受けられない仕事の境目は、経験年数ではなく法令上の枠組みで決まっている」になります。
つまり、「経験が浅いから何もできない」は思い込みです。逆に、「資格があるから何でもできる」も間違いです。境目がどこに引かれているかを知れば、今の状態で手を伸ばせる範囲がはっきりします。この記事では、その境目を一本ずつ引いていきます。
「実務経験なし」が指しているものを先に分けます
この言葉、実は二つの意味で使われています。混ざったまま話が進むと、必要な手続きも受けられる仕事もぼやけてしまいます。
一つ目は、受験要件としての実務経験です。介護支援専門員実務研修受講試験は、誰でも受けられる試験ではありません。国家資格に基づく業務や相談援助業務に、通算で5年以上かつ900日以上従事していることが要件とされています。この要件を満たしていなければ、そもそも受験できません。
二つ目は、介護支援専門員として実際にケアプランを作った経験です。試験に合格し、実務研修を修了して資格証を受け取っても、居宅介護支援事業所や施設に勤めていなければ、この経験はゼロのままです。
「ケアマネジャー 実務経験なし」と検索している人のほとんどは、二つ目の意味で使っています。介護福祉士や看護師として何年も現場にいたけれど、ケアマネとしての勤務歴はない、という状態です。
受験要件を満たしている時点で、皆さんは無経験ではありません
ここは強調しておきたい点です。試験に合格しているということは、介護や医療、相談援助の現場に5年以上いたということです。市場から見れば、これは十分に厚い経験です。
外部から仕事を発注する側が求めているのは、多くの場合「ケアプランを何件作ったか」ではありません。「介護の現場と制度の両方を、利用者の言葉で説明できるか」です。介護福祉士としてサービスを提供してきた経験、看護師として利用者と家族に説明してきた経験は、そのまま使える資産になります。
つまり、履歴書に書ける経験がないのではなく、書き方を変えていないだけ、という人が非常に多いのです。
資格証は持っているが従事していない人が置かれている状態
介護支援専門員証には有効期間があり、5年とされています。更新には更新研修の修了が必要で、実務に従事しているかどうかで受講する研修の種類が変わります。
実務に就いたことがない、あるいは長く離れている場合には、更新研修ではなく再研修を受けることになるのが一般的です。有効期間が切れたまま放置すると、資格そのものが消えるわけではありませんが、介護支援専門員として業務を行うことはできません。
外部の仕事を受けるうえでも、この点は影響します。監修者として名前を出す仕事では、発注側が資格証の写しを求めます。有効期間が切れた証を出すと、そこで話が止まります。研修の日程は都道府県ごとに決まっており、申込期間を逃すと次は半年後、ということも珍しくありません。仕事を探し始める前に、手元の証の有効期限だけは確認してください。
実務経験が浅くても受けられる仕事
では、具体的に何が受けられるのか。判断の基準は単純です。「介護保険の給付に直接関わる業務かどうか」です。給付に関わらない仕事は、経験年数ではなく知識と説明力で評価されます。
ケアマネジャーとして働きながら、副業することは可能です。ケアマネが資格や介護の専門性を活かしてできる仕事もあり、実際に副業で活躍している方もいます。 出典: job.kiracare.jp
この記述が示しているとおり、専門性を活かす道は資格の外側にも広がっています。順に見ていきます。
記事の監修と執筆
介護保険制度の解説記事、施設の選び方、要介護認定の流れ、住宅改修の給付といったテーマは、検索する人が非常に多い分野です。書き手が制度を誤解したまま書いた記事も多く、専門家による確認の需要が絶えません。
監修の仕事では、ケアプランの作成経験を問われることはまずありません。問われるのは、制度の条文と運用を正確に読めるか、そして誤りを具体的に指摘できるかです。「この記述は誤りです」だけでは監修になりません。「介護保険法上はこう定められているので、この表現は誤解を招きます。こう書き換えてください」まで書けて、はじめて報酬に見合う仕事になります。
執筆までを引き受ける場合は、単価が上がります。ただし作業時間も跳ね上がるので、最初は監修だけに絞るほうが続けやすいでしょう。
制度解説のコンテンツ作成
介護事業者が自社サイトに載せる制度の解説、保険会社が顧客向けに配る資料、自治体の広報物といった仕事があります。読者は制度を知らない一般の人ですから、専門用語をそのまま使えません。
ここで効いてくるのが、現場で家族に説明してきた経験です。要介護認定の区分がなぜ変わるのか、区分支給限度基準額とは何なのかを、専門用語を使わずに説明できる人は、実はそれほど多くありません。
研修教材やeラーニングの作成
介護事業者は、職員に対する研修の実施が求められています。虐待防止、身体拘束の適正化、感染症対策、認知症への対応といったテーマで、教材を外部に発注する事業者が増えています。
この仕事は、一式で受注する形になるためまとまった金額になります。また、一度作った構成は他の事業者向けにも応用が効くため、二本目からの作業時間が大きく減ります。
調査への協力と専門家インタビュー
介護関連のサービスを開発している企業が、現場を知る人に話を聞きたがっています。ヒアリング一回あたりで報酬が設定される形が一般的で、拘束時間は1時間から2時間程度です。
準備の負担が軽いので、最初の一歩として向いています。ただし、話した内容が製品の宣伝に使われる場合があるため、氏名や所属をどう扱うかは事前に確認してください。
介護ソフトやサービスの利用者テスト
ケアプランを作成するソフトや、介護記録のアプリを開発している企業が、使い勝手の検証を依頼する仕事です。実務経験が浅いことが、かえって強みになる場面があります。初めて触る人がどこでつまずくかを、そのまま報告できるからです。
在宅で受けられる仕事の全体像をつかみたい人は、キャリア・副業・人生相談のお仕事を見てみてください。専門知識を持つ人が、相談や助言という形で価値を提供する仕事がまとまっています。ケアマネジャーが持っている「話を聞いて整理する力」は、この領域でそのまま通用します。
実務経験が要る仕事
一方で、経験がないうちは手を出さないほうがよい仕事もあります。
ケアプラン作成の代行に見える仕事
これがいちばん重要な線引きです。介護保険の給付対象となる居宅介護支援は、指定を受けた指定居宅介護支援事業者が行うものとして制度が組まれています。個人が事業所に所属せずに、フリーランスとしてケアプランを作成して介護報酬を受け取る、という形は制度の前提になっていません。
ですから、「ケアプラン作成を在宅で請け負いませんか」という誘いが来たときは、その仕事の法的な位置づけを必ず確認してください。事業所に雇用または業務委託される形で、事業所の名において作成するのか。それとも、事業所とは無関係に個人として作成するのか。後者だとすれば、根拠となる枠組みを発注側に説明してもらう必要があります。介護保険法の条文は、e-Govの法令検索で確認できます。
※この判断は事業形態によって変わります。実際に契約する前に、都道府県または市町村の介護保険担当課に照会してください。「他の人もやっているから」で進めてよい領域ではありません。
個別の利用者に関する相談に答える仕事
オンラインで介護の相談に応じる仕事は増えています。ただし、特定の利用者の状況を聞いて「このサービスを使うべきです」と踏み込んだ助言をすると、実質的に居宅介護支援に近い行為になります。
一般的な制度の説明にとどめるのか、個別の状況への助言まで踏み込むのか。この線引きを契約書に書いておかないと、後で責任の所在が問題になります。相談サービスを提供する事業者は、この点をどう整理しているかを必ず確認してください。
運営指導や監査への対応の助言
事業所の運営基準や記録の整備について助言する仕事は、実務経験がないと務まりません。書類の形式だけでなく、実地でどう見られるかを知っている必要があるからです。経験を積んでから検討する領域です。
法令の線引きで気をつけること
法律の話が続きますが、ここを飛ばすと後で困ります。
守秘義務は資格を離れても続きます
介護支援専門員には、正当な理由なく業務上知り得た秘密を漏らしてはならないという義務が課されています。この義務は、その職を退いた後も続きます。
記事や教材の中で実際の事例を使いたくなる場面が必ず来ます。「こういうケースがありました」と書くと説得力が出るからです。ですが、地域、年齢、疾患、家族構成を組み合わせると、特定できてしまうことがあります。
事例を使うなら、複数の事例を混ぜて再構成し、実在の誰かを指さない形にしてください。あるいは、公表されている統計や自治体の資料を根拠にする形に切り替えます。安全側に倒すことが、結局は皆さん自身を守ります。
医学的な助言はしない
介護と医療の境目は、書いているうちに簡単にぼやけます。「この症状にはこの対応がよい」と書いた瞬間に、医学的な判断の領域に入ります。
制度の説明にとどめ、症状や治療に関する記述が必要なら、医療職の監修を別に立てるよう発注側に提案してください。この提案ができる人は、発注側から信頼されます。
勤務先の就業規則と、公務員の場合の制限
現在どこかに勤めているなら、就業規則の副業に関する定めを確認します。届出制か許可制か、競業避止の定めがあるかの二点が要点です。
社会福祉協議会や地域包括支援センターで、自治体の職員として勤めている場合は、地方公務員法の営利企業への従事等の制限がかかります。任命権者の許可が必要になる枠組みです。基準は自治体ごとに違うため、人事担当への確認が唯一の正解です。
実務経験の代わりに示せる材料
発注側は、実務経験そのものを見ているのではありません。「この人に頼んで大丈夫か」を判断する材料を探しています。材料は経験以外にも用意できます。
一つ目は、前職での経験です。介護福祉士として何年、どの種別の事業所で、どんな利用者を担当したか。これを具体的に書きます。「介護施設で勤務」ではなく、「特別養護老人ホームで7年、認知症の方の生活支援と家族対応を担当」と書けば、伝わる情報量がまったく違います。
二つ目は、研修の修了歴です。実務研修の修了は当然として、認知症介護実践者研修、喀痰吸引等研修、その他の分野別研修を受けているなら、すべて挙げます。
三つ目が、いちばん効きます。書けることの見本です。介護保険制度のどれか一つのテーマについて、2,000字程度の解説を自分で書いて用意しておきます。提案するときにこれを添えると、発注側は文章の質を実物で判断できます。実績がないうちは、これが実績の代わりになります。
文章の仕事で相場を確認しておきたいなら、著述家,記者,編集者の年収・単価相場が参考になります。監修と執筆では単価の考え方が違いますが、市場全体の水準を知っておくと、提示された条件が妥当かどうかを判断できます。
書類の作成そのものを仕事にしたい場合は、資格の守備範囲が変わってくる点にも注意してください。許認可の申請書類を業として作成する領域は行政書士の業務と重なる部分があり、誰がどこまでできるかは法令で決まっています。介護事業所の指定申請の代行を頼まれるようなときは、この線引きを確認してから返事をしてください。
提案文に何を書くか
最初の一件を取るときの提案文は、長く書く必要はありません。次の四つが入っていれば十分です。
現場で何年、どんな立場で働いたか。介護支援専門員証を持っていること。今回の依頼に対して具体的に何ができるか。そして、いつまでに納品できるか。
やってはいけないのが、「実務経験は浅いですが、精一杯がんばります」と書くことです。発注側は精神論を求めていません。経験が浅いことを自分から不安材料として差し出すと、その通りに読まれます。書くなら、「ケアプラン作成の実務は経験が浅いため、今回は制度解説の正確性の確認を中心にお引き受けします」と、できる範囲を明示する形にしてください。同じ事実でも、伝わり方がまったく変わります。
単価と時間の見積もり
記事監修は、一本あたり5,000円から2万円程度が中心です。作業時間を読み違えやすい仕事なので、指摘は箇条書きで返す、書き直しは含まない、と範囲を先に決めておきます。
教材作成は一式で受注するため金額はまとまりますが、着手前に構成案を出して合意する工程を必ず入れてください。この工程を省くと、完成後の全面的な作り直しにつながります。
副業として始める人の多くは、月に3万円から5万円の範囲から始めています。この規模のうちは雑所得として申告でき、開業届は必須ではありません。継続して受注する見込みが立った段階で、事業所得の形に整えるかどうかを考えれば十分です。
働き方の幅を広げたいなら、介護以外の分野の在宅ワークにも目を向けてみてください。副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめには、分野を問わず最初に踏むべき手順がまとまっています。また、専門知識を使わない仕事から始めたい人にはデータ入力・文字起こしの副業は稼げる?在宅ワークの始め方と相場が参考になります。短期間で身につく資格を探しているなら1ヶ月で取れる副業に役立つ資格8選|短期集中で即戦力になるも見ておくとよいでしょう。
仕事はどこから来るのか
受けられる仕事があると分かっても、どこに声をかければよいのかが分からない、という段階で止まる人が多くいます。経路は大きく四つあります。
一つ目は、業務委託のマッチングサービスです。介護や医療の分野に絞った募集も出ており、監修者や執筆者を探している事業者が直接募集をかけています。資格の欄に介護支援専門員と書けるだけで、応募できる案件の幅がはっきり広がります。
二つ目は、出版社や制作会社への直接の売り込みです。介護関連の書籍やムックを出している版元は限られています。制度の解説を扱う編集部に、書けることの見本を添えて連絡すると、思いのほか反応があります。断られても失うものはありません。
三つ目は、前職や研修でつながった人からの紹介です。介護の世界は横のつながりが強く、「制度に詳しい人を探している」という話が回ってきやすい業界です。研修で同じグループになった人に、外部の仕事を探していると伝えておくだけで、話が来ることがあります。
四つ目は、自分で発信することです。制度の解説を継続的に書いて公開していると、それを見た事業者から声がかかります。時間はかかりますが、営業の手間がゼロになるという点で、長期的にはいちばん効率がよい経路です。
いずれの経路でも、共通して求められるのは同じものです。資格を持っていること、制度を正確に読めること、そして読み手に伝わる文章が書けること。この三つが揃っていれば、経験年数を問われる場面はそれほど多くありません。
契約の前に必ず確認する三つの条項
外部の仕事を受けるときに、後から揉める原因はだいたい決まっています。着手する前に、次の三点だけは書面で確認してください。口約束で進めて困っている、という相談が本当に多いんです。
一つ目は、修正の回数と範囲です。「修正は無制限」という条件で受けると、作業時間が青天井になります。修正は2回まで、それ以降は別途見積もり、という形で線を引いておきます。監修の場合は、指摘を返すところまでか、書き直しまで含むのかを明記します。
二つ目は、著作権と氏名の表示です。監修者として実名を出すのか、資格名だけを出すのか、まったく出さないのか。実名を出す場合は、記事が後から書き換えられる可能性についても確認が要ります。監修した内容と違う記述に自分の名前が付いたままになる事態は、避けなければなりません。書き換える場合は再度確認を取る、という条項を入れてもらってください。
三つ目は、報酬の支払時期です。フリーランス保護新法により、発注者は物品や情報成果物を受領した日から60日以内のできる限り短い期間内に報酬を支払う義務を負います。つまり、「掲載された月の翌々月末払い」といった条件が、この期間を超えていないかを確認する必要があります。契約前に支払期日を明記してもらうこと自体が、法律上求められている実務です。
※契約内容に不安がある場合は、公的な相談窓口を利用してください。フリーランス向けの無料相談は各地に設けられています。
続けるための時間の使い方
副業が続かない理由の大半は、報酬が低いことではありません。生活の中に置き場所を作れなかったことです。
介護の現場で働いている人は、勤務が不規則です。夜勤明けに作業しようと考えると、まず続きません。おすすめしているのは、締切から逆算するのではなく、あらかじめ作業する曜日と時間帯を決めてしまう方法です。週に2日、90分ずつと決めて、その枠に入る量しか受けない。これだけで、破綻する確率が大きく下がります。
そして、最初の三か月は本数を増やさないことです。一本目を丁寧に仕上げて、発注側の反応を見る。二本目で作業時間を計る。三本目でようやく、自分の適正な単価と処理量が分かります。この三本を急いで駆け抜けると、単価も時間も見誤ったまま量だけ増えていきます。
介護の仕事を続けながら知識を外に出す働き方は、現場を離れる準備でもあります。体力の問題でいつかは現場を退く日が来ます。そのときに、机の上でできる仕事の経路をすでに持っているかどうかで、選べる道の数がまったく変わってきます。
経験が積めるまでの期間をどう過ごすか
実務に就く予定はあるけれど、まだ席が空いていない。あるいは家庭の事情で、あと数年は勤務に出られない。そういう状態の人にとって、いちばん怖いのは知識が古くなることです。
介護保険制度は3年ごとに改正されます。報酬の単位、加算の要件、運営基準が見直され、現場の運用も変わります。現場を離れている間にこの改正をまたぐと、知識は静かに古びていきます。
だからこそ、制度に関する仕事を細々とでも受け続ける意味があります。監修や解説記事の仕事は、否応なく最新の告示や通知を読むことになります。仕事として読むので、続きます。趣味の勉強として続けようとすると、たいていの人は続きません。
厚生労働省が公表している資料は、誰でも読めます。介護保険部会や介護給付費分科会の資料は、改正の方向が固まる前から公開されており、実務に就いている人よりも早く動きを掴めることさえあります。現場にいないという不利は、情報の取り方で相当な部分まで埋められます。
現場に戻ったとき、制度の変化を追い続けていた人と、そうでない人の差ははっきり出ます。ブランクを空白にするか、別の形の蓄積にするかは、この数年の使い方で決まるのです。
運営者から見た、資格者の最初の一件
在宅ワークの市場を20年見てきた立場から言えば、資格を持っている人が最初の一件でつまずく理由は、経験不足ではありません。自分の持ち物を、発注側が理解できる形に並べ直していないことです。
介護の現場にいた人は、自分の経験を当たり前のことだと思っています。要介護認定の調査に立ち会った、サービス担当者会議で意見を述べた、家族の反対を受けながら方針をまとめた。こうした経験は、外の世界から見れば専門的な知見そのものです。それを「普通のこと」として書かずに済ませてしまう人が、あまりにも多い。
長く続いている人ほど、単発の作業をこなすことではなく、「この人に聞けば確かめられる」という関係づくりに時間を使っています。監修を一本受けたら、次に相手が扱いそうなテーマで注意すべき点を一つ添えて返す。それだけで、次の企画の相談が来るようになります。
もう一つ、運営者として見てきた限りでは、間に何社も入る取引では受け手に届く金額が薄くなり、発注側も頼める本数が減ります。手数料0%で直接やり取りできる形なら、同じ予算でも依頼者はより多く頼めて、受け手の手取りは厚くなります。金額の大小の話ではなく、同じ仕事に対して残るものの厚みが変わるという話です。
介護支援専門員証を持っているという事実は、消えません。実務に就く日が来るまでの間に、知識を外に向けて使う経路を作っておくことは、決して回り道ではないのです。制度は皆さんの味方です。境目を知って、その内側で堂々と動いてください。
よくある質問
Q. ケアマネジャーの実務経験がなくても副業を受けられますか?
介護保険の給付に直接関わらない仕事なら受けられます。記事の監修、制度解説のコンテンツ作成、研修教材の制作、専門家インタビューなどです。試験の受験要件として5年以上の実務があるため、市場から見れば無経験ではありません。前職の経験を具体的に書き出すところから始めてください。
Q. 個人でケアプラン作成を請け負ってもよいですか?
介護保険の給付対象となる居宅介護支援は、指定を受けた事業者が行うものとして制度が組まれています。個人が事業所と無関係に作成して報酬を受け取る形は前提になっていません。依頼が来たら法的な位置づけを発注側に確認し、都道府県または市町村の介護保険担当課へ照会してから返事をしてください。
Q. 介護支援専門員証の有効期限が切れていたらどうなりますか?
有効期間は5年で、更新には研修の修了が必要です。実務に就いていない期間が長い場合は更新研修ではなく再研修を受けるのが一般的です。期限が切れると介護支援専門員として業務は行えず、監修の仕事でも資格証の提示を求められた段階で止まります。研修の日程は都道府県ごとに決まっているので早めに確認してください。
Q. 実績がない状態で、どうやって最初の一件を取りますか?
介護保険制度のテーマを一つ選び、2,000字程度の解説を自分で書いて見本として用意します。提案時にこれを添えると、発注側は文章の質を実物で判断できます。提案文には現場での年数と立場、資格の有無、できる範囲、納期を書き、経験の浅さを自分から不安材料として差し出さないことが重要です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
長谷川 奈津@SOHO編集部
行政書士・元企業法務
企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。
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