Canvaのテンプレート販売を副業として続けるには|収入の作り方と時間の使い方 2026


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この記事のポイント
- ✓Canvaテンプレート販売を副業として本業と両立させるための時間の使い方と
- ✓収入が積み上がるまでの現実を解説します
- ✓最初の3ヶ月に何が起きるか
「Canvaテンプレート販売を副業にしたいけれど、平日は本業でくたくたで、いつ作ればいいのか分からない」。このご相談、ここ2年ほどで本当に増えました。
やり方を解説した記事はたくさんあります。作り方も、出品先も、調べればすぐ出てきます。でも、多くの方がつまずくのはそこではありません。つまずくのは「続かない」ところです。最初の週末に3点作って、次の週末は疲れて休んで、3週間目には出品用のアカウントを開くことすらしなくなる。これは意志が弱いからではなく、時間の設計をしないまま始めたからです。
この記事では、作り方の手順そのものではなく、本業を持つ人がこの副業を「生活の中に置き続ける」ための時間の使い方と、収入が積み上がるまでに実際に何が起きるかを書きます。数字は良いところだけを切り取らず、静かな時期の長さも含めてお伝えします。大丈夫です。積み上げ型の副業は、成果が出るまでの地図さえ持っていれば、途中でやめずに済みます。
副業としてのテンプレート販売が置かれている2026年の状況
まず、市場の全体像から見ておきます。感覚ではなく前提を共有しておくと、あとで「自分だけ売れていない」と落ち込まずに済むからです。
副業を認める企業は年々増えています。厚生労働省はモデル就業規則から副業禁止の規定を削除し、副業・兼業を促進する方向でガイドラインを整備してきました。制度としての追い風は続いていて、就業規則の見直しを進めた企業の割合は年々上がっています。詳しい制度の考え方は厚生労働省の公表資料が一次情報になります。
その中でも、デジタルコンテンツの販売は「時間を切り売りしない副業」として注目度が高い分野です。1時間働いて1時間分の報酬を得る形ではなく、1回作ったものが繰り返し売れる形。この構造そのものは確かに魅力的です。
一方で、参入のしやすさはそのまま競争の激しさになります。Canvaは無料で始められ、デザインの専門教育がなくても形になります。つまり、同じことを考えている人が非常に多い。テンプレート販売のマーケットプレイスを覗くと、同じジャンルの類似デザインが数百点並んでいるのが普通です。
価格帯も見ておきましょう。個人が販売するCanvaテンプレートは、1点あたり500円から3,000円程度が中心帯です。セット販売やバンドルにすると5,000円前後まで上がることもあります。プラットフォーム手数料は10%から30%程度が一般的で、決済手数料が別途かかる場合もあります。
つまり、1点1,000円のテンプレートが1本売れて、手元に残るのは700円から900円ほど。ここから逆算すると、月に一定の収入を作るには何本の販売が必要かが見えてきます。この計算を最初にしておくことが、あとで気持ちを守ってくれます。
外部の解説記事では、こんな見通しが語られることもあります。
できます。今回は、Canvaは使えるけどプレゼン資料作成未経験の方が2ヶ月で5万円の副業収入を得るためのステップを詳しく解説していきました。 出典: mikimiki1021.com
こうした事例は確かに存在します。ただ、こういう記述を読むときは「誰が」「どんな前提で」達成したのかを必ず確認してください。すでにSNSのフォロワーが数千人いる人と、これから発信を始める人とでは、初速がまったく違います。事例は目標ではなく、条件付きの参考値として受け取るのが健康的です。
本業がある人にとっての「向いている点」と「きつい点」
この副業が本業持ちに向いているかどうかは、良い面と悪い面を両方見てから判断したほうが確実です。
向いている点:作業が細かく分割できる
テンプレート制作は、工程を細かく切れます。テーマを決める、参考を集める、配色を決める、1ページ目を組む、残りのページを展開する、サムネイル画像を作る、説明文を書く、出品する。この8工程は、それぞれ20分から40分程度に収まります。
これは本業持ちにとって大きな利点です。まとまった3時間を確保できなくても、通勤前の30分と昼休みの20分で1工程ずつ進められる。動画編集やプログラミングの受託案件のように「集中を切らすと戻すのに30分かかる」タイプの作業とは性質が違います。
向いている点:納期と他人が介在しない
受託の仕事には必ず相手がいます。修正依頼が来る、返信を待たせられない、締切が動かせない。本業が突然忙しくなった週に、クライアントワークを抱えていると精神的な負荷は一気に上がります。
テンプレート販売は、作らない週があっても誰にも迷惑がかかりません。すでに出品済みのものは、あなたが休んでいる間も棚に並び続けます。この「休んでも棚が消えない」という性質は、体調の波がある方や、家族の事情で時間が読めない方にとって、思っている以上に大きな安心材料になります。
きつい点:反応が返ってくるまでが長い
一方で、これがいちばんきつい部分です。受託の仕事なら、納品すればその月に報酬が入ります。テンプレート販売は、作っても翌月ゼロということが普通に起こります。
人間の脳は、行動に対する反応が返ってこないと、その行動を続けられなくなります。心理学ではこれを消去と呼びますが、難しく考える必要はありません。「反応がないことを続けるのはつらい」という当たり前の話です。だからこそ、売上以外の指標を自分で用意しておく必要があります。この点はあとで具体的にお伝えします。
きつい点:作る前の調査に時間がかかる
もう1つ、始めてから驚く人が多いのがここです。テンプレートそのものを作る時間より、「何を作るか決める時間」のほうが長い。既存の出品を見て、需要がありそうで、かつ埋まりきっていない場所を探す作業は、慣れないうちは1テーマあたり2時間かかることもあります。
私自身、独立してからオンライン相談用の資料をCanvaで作り込んでいた時期があります。テンプレート化して配布してみようと思い立って、最初にやったのが「似たものが何点あるか数える」作業でした。カウンセリング関連の資料テンプレートを調べたら、想像していたより出品が少なく、代わりに需要も読みにくい。この「少ないのは需要がないからかもしれない」という迷いを、最初の1ヶ月ずっと抱えていました。
収入が積み上がるまでに、実際に何が起きるか
ここが本題です。時系列で、多くの人が通る道を書きます。目安として読んでください。
最初の1ヶ月から3ヶ月:ほぼ無反応が正常
出品点数が10点を下回っているうちは、閲覧数もほとんど伸びません。マーケットプレイス側のアルゴリズムは、販売実績とレビューを重視する設計が一般的なので、実績ゼロの出品は検索結果の下のほうに埋もれます。
この時期に売れるとすれば、多くは知人経由か、SNSで告知した分です。プラットフォーム内の自然検索から売れ始めるのは、もう少し先になります。
ここで多くの方がやめます。「3ヶ月やって2本しか売れなかった」という結果を、自分のセンスの問題だと解釈してしまうからです。実際には、これは点数と時間の問題であることのほうが多い。3ヶ月目までは「棚を作っている期間」だと最初から決めておくと、精神的な負荷がずいぶん減ります。
この時期の目標は売上ではなく、15点から20点の出品を積むことに置いてください。数を先に作らないと、何が売れる型なのかを判断する材料が集まりません。
4ヶ月目から6ヶ月目:売れる型が1つだけ見つかる
出品が20点を超えるあたりから、データの見え方が変わります。全部が均等に売れることはまずなく、たいてい1つか2つだけが突出します。
このとき大事なのは、突出した1点を「たまたま」で片付けないことです。なぜそれが選ばれたのかを分解してください。テーマなのか、配色なのか、用途の具体性なのか。たとえば「おしゃれなInstagram投稿テンプレート」より「歯科医院のInstagram投稿テンプレート」のほうが売れる、といった具体性の差がよく効きます。
そして、その勝ち筋を横に展開します。歯科医院版が売れたなら、整体院版、美容室版、動物病院版を作る。ゼロから新テーマを考えるより、はるかに少ない調査時間で作れます。この横展開に入れた人が、次の段階へ進みます。
7ヶ月目から12ヶ月目:積み上げが効き始める
出品が40点から50点に達し、そのうち数点にレビューが付くと、プラットフォーム内での露出が変わってきます。売れている出品が他の出品を連れてくる、という流れが生まれるからです。
この段階になると、月ごとの売上の振れ幅が小さくなります。ゼロの月がなくなり、下限が固まってくる。ここが積み上げ型副業の本当の入口です。
ただし正直にお伝えすると、ここまで到達する人の割合は高くありません。多くは3ヶ月目までに離脱します。逆に言えば、続けること自体が競争優位になる分野だということです。特別な才能ではなく、時間の設計で勝負がつきます。
本業と両立するための週の時間設計
では、具体的にどう時間を確保するか。ここを曖昧にしたまま始めると、まず続きません。
平日は「30分の断片」しか使えない前提で組む
会社員をしながらの副業で、平日に2時間の作業時間を見込む計画は、ほぼ確実に崩れます。残業、飲み会、子どもの体調、単純な疲労。計画を守れなかった日が3日続くと、人は計画そのものを捨てます。
現実的なのは、平日を30分単位の断片作業に限定することです。しかも、頭を使わない工程を平日に割り当てます。
平日に向いている作業は、参考デザインの収集、素材の下見、出品済みテンプレートの説明文の見直し、既存デザインの色違い展開など。決断が少なく、途中で中断しても損失が小さい作業です。
逆に、新テーマの選定や構成設計といった「決断が必要な作業」を疲れた平日の夜に置くと、決められないまま時間だけ溶けます。これは意志の問題ではなく、判断力が1日の後半で落ちるという単純な生理現象です。
休日の2時間をどう配分するか
休日にまとまった時間が取れる方は、その使い方で成果が変わります。おすすめの配分は、決断に30分、制作に60分、出品作業に30分です。
多くの方が制作にすべての時間を使ってしまい、出品まで届かずに終わります。作りかけのファイルが増えていくのに、棚には何も並ばない。これがいちばんもったいない状態です。
対策はシンプルで、「その日のうちに必ず1点出品する」を先に決めることです。完成度70%でも出す。出してから直せばいい。テンプレート販売の良いところは、出品後の修正が自由にできる点です。完璧主義は、この副業ではほぼ確実に足を引っ張ります。
繁忙期に止めないための「最低ライン」の決め方
本業には必ず山があります。決算期、年度末、プロジェクトの佳境。その時期に副業をゼロにすると、山を越えたあとに戻ってこられません。習慣が切れるからです。
ですから、繁忙期用の最低ラインを先に決めておいてください。「週に15分、既存出品の説明文を1つだけ見直す」くらいで構いません。成果はほぼゼロですが、習慣の線がつながります。
カウンセリングの現場でも、この「最低ラインを先に決める」やり方はよく使います。目標を下げるのではなく、目標とは別に「これだけは絶対にやる床」を作る。床があると、調子の悪い時期に自己評価が落ちにくくなります。
時間の記録を2週間だけ取る
もし可能なら、始めて最初の2週間だけ、作業時間を記録してみてください。何にどれだけかかったかが分かると、3ヶ月目以降の計画の精度が段違いになります。
多くの方が驚くのは、制作そのものより「素材探し」に時間が消えていることです。ここに40%近くの時間を使っていた、というケースは珍しくありません。分かってしまえば、素材を先にまとめてストックしておくという対策が打てます。
心が折れないための考え方
ここは、私が普段の相談でいちばん多く扱う領域です。技術的な話ではありませんが、続けられるかどうかを最も左右します。
「売れない」を実力の判定だと思わない
売れない月が続くと、多くの方が「自分にはセンスがない」と結論づけます。でも、テンプレートが売れるかどうかを決めている要素を分解すると、デザインの質は要素の1つに過ぎません。
実際には、テーマの需要、競合の点数、価格設定、サムネイルの見え方、説明文のキーワード、出品時期、プラットフォームの表示順。デザインの質が効いてくるのは、これらの条件が揃ってからです。
売れないという事実は「この組み合わせでは反応がなかった」という情報であって、あなたの能力の判定ではありません。この区別ができるかどうかで、3ヶ月目を越えられるかが決まります。
比較で疲れないための距離の取り方
SNSを見ると、成果を出している人の投稿ばかりが目に入ります。当然です。うまくいかなかった人は投稿しないので、見えている情報がそもそも偏っています。
比較そのものをやめるのは難しいので、代わりに「見る時間を決める」ことをおすすめしています。市場調査としてSNSを見る時間は週1回、20分まで。それ以外の時間は見ない。目的のない閲覧が、いちばん心を削ります。
こういった働き方と気持ちの整理については、キャリアと副業の悩みを専門に扱う相談の仕事もあります。実際にそうした相談を受ける側になる道を紹介したキャリア・副業・人生相談のお仕事では、対人支援を在宅で行う働き方の全体像がまとまっています。オンラインで相談業務を始める具体的な手順はキャリア・副業・人生相談のオンラインカウンセラー入門が詳しく、テンプレート販売と組み合わせて収入源を分散させる方も増えています。
副業が本業を壊さないための境界線
副業に熱が入りすぎて、本業のパフォーマンスが落ちる。これも実際によくある相談です。
境界線を守るために、2つだけルールを作ってください。1つ目は、就寝1時間前以降は副業の作業をしないこと。画面を見ながらの作業は入眠を遅らせ、翌日の本業に直接響きます。2つ目は、本業の業務時間中に副業のことを考えない仕組みを作ること。思いついたアイデアはメモアプリに1行だけ書いて、そこで手を止める。
副業は生活を良くするために始めるものです。それが生活を削り始めたら、順番が逆になっています。
失敗しやすい5つのポイントと回避の手順
ここからは実務寄りの話です。相談を受けていて共通する失敗を挙げます。
失敗1:規約を確認せずに素材を使う
いちばん深刻なのがこれです。Canvaの利用規約では、素材の使い方に明確な線引きがあります。無料素材や有料素材をそのまま含んだ状態で「テンプレートとして再配布」する行為には制限があります。
テンプレートとして販売する場合は、共有リンクを使った方法が基本になります。この点を確認せずに画像ファイルとして販売してしまうと、アカウント停止のリスクがあります。始める前に、必ず公式の利用規約とライセンスの説明を読んでください。ここは省略できない工程です。
失敗2:ジャンルを広げすぎる
最初にありがちなのが、Instagram投稿、名刺、プレゼン資料、チラシと、あらゆるジャンルに手を出すパターンです。
これをやると、どのジャンルでも点数が足りず、どこにも到達しません。最初の6ヶ月は1ジャンルに絞ってください。絞ったほうが、調査の再利用が効いて制作速度が上がります。
失敗3:サムネイル画像に手を抜く
購入者が最初に見るのは中身ではなくサムネイルです。ここでの離脱率が全体を決めます。
サムネイルには最低限、「何のテンプレートか」「何ページ入っているか」が一目で分かる情報を入れてください。スマートフォンの小さな画面で見られることを前提に、文字は大きく、要素は少なく。制作にかけた時間の2割をサムネイルに使う価値があります。
失敗4:説明文を短く済ませる
説明文はプラットフォーム内検索の対象になります。ここに具体的な用途の言葉が入っていないと、探している人に届きません。
「かわいいデザイン」ではなく「サロン向け・予約案内・Instagramストーリーズ用」のように、使う場面が浮かぶ言葉を入れてください。文章の巧拙より、想定される検索語が入っているかどうかが重要です。
失敗5:改善のサイクルを回さない
出品したら終わり、にしないでください。月に1回、閲覧数と販売数を見て、閲覧はあるのに売れていない出品を特定します。
閲覧があって売れないなら、価格かサムネイルか中身の説明に原因があります。閲覧そのものがないなら、テーマ選定か説明文の問題です。この切り分けができると、次に何を直せばいいかが明確になります。
制作を仕組みにするための具体的な進め方
続けやすさは、仕組みで作れます。おすすめの手順を段階順に示します。
ステップ1:テーマの選び方を型にする
毎回ゼロから考えると疲れます。テーマ選定の基準を3つ決めて、それに当てはめるだけにしてください。
基準の例は、「使う人の職業や業種が具体的に言えるか」「同ジャンルの既存出品が50点未満か」「自分が中身を理解している分野か」の3つです。3つ目が意外と重要で、自分が知らない業種の資料は、体裁は整っても実用性が伴わず選ばれません。
ステップ2:デザインの骨格を1つ作って使い回す
配色パターンとフォントの組み合わせを、最初に3セットだけ決めてしまいます。以降はこの3セットの中から選ぶ。毎回悩まないだけで、制作時間が半分近くまで縮むことがあります。
Canvaのブランドキット機能を使えば、色とフォントを登録して呼び出せます。この初期投資に1時間使っておくと、あとでずっと楽になります。
ステップ3:制作から出品までを1つの流れにする
制作と出品を別の日にすると、出品が後回しになります。1回の作業の中に必ず出品を含めてください。
制作したその場でサムネイルを作り、説明文を書き、共有リンクを発行して出品する。この一連を1セットとして扱うと、作りかけの在庫が溜まりません。
ステップ4:スキルの裏付けを作る
デザインの基礎を体系的に押さえておくと、迷う時間が減ります。資格そのものが売上に直結するわけではありませんが、「なぜこの配置なのか」を自分で説明できるようになると、修正の判断が速くなります。
Adobe認定プロフェッショナル Adobe Expressは、デザインツールの基本操作とビジュアル設計の考え方を証明できる資格として、副業でデザイン制作を扱う方に選ばれています。試験範囲を学ぶ過程そのものが、テンプレート制作の質を底上げしてくれます。
ステップ5:横の分野に広げる準備をしておく
テンプレート販売と同じ「一度作ったものが売れ続ける」構造は、他の分野にもあります。たとえば作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事で扱われる音源制作も、素材として繰り返し販売できるストック型の働き方です。1つの分野だけに依存しない設計を、早い段階から意識しておくと安定します。
確定申告と、勤務先との関係の整理
収入が出始めたら、避けて通れないのが税務です。ここを曖昧にしたまま進めると、あとで慌てます。
いくらから申告が必要か
給与所得がある会社員の場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。ここで注意したいのは、「所得」であって「売上」ではないという点です。所得は売上から経費を引いた金額です。
つまり、売上が30万円でも、経費が12万円あれば所得は18万円となり、所得税の確定申告は不要になる場合があります。ただし住民税の申告は別扱いなので、金額にかかわらず自治体への申告が必要になるケースがあります。正確な取り扱いは国税庁の案内で確認してください。
経費にできるもの
テンプレート販売で経費になりうるのは、Canvaの有料プラン利用料、素材の購入費、参考書籍、デザイン関連の学習費用、業務に使う割合分のパソコン購入費や通信費などです。
家事按分の考え方が必要になるので、自宅の一部を作業に使っている場合は、使用面積や使用時間の割合で按分します。この計算根拠はメモに残しておいてください。
記録は最初から付ける
売上がゼロの時期から記録を始めておくと、あとがまったく違います。売上が出てから遡って集計するのは、想像以上に大変です。
具体的な記録方法とスプレッドシートの作り方は副業 確定申告 売上管理 スプレッドシート!2026年最新の時短術にまとまっています。月次で数字を入れるだけの形にしておけば、申告時期に慌てずに済みます。会計ソフトを使う場合はfreeeやマネーフォワードのような、個人事業向けのサービスが選択肢になります。
勤務先に知られたくない場合
住民税の徴収方法を「自分で納付」に切り替えることで、副業分の住民税が給与から天引きされない形にできます。確定申告書の該当欄で選択します。
ただし、これは絶対の対策ではありません。そもそも就業規則で副業が認められているかを、先に確認しておくのが順序です。届出制の会社も増えていますから、隠すより申請するほうが結果的に安全なケースも多くあります。
なお、契約や許認可まわりの知識が必要になる分野に踏み込む場合、行政書士のような法務系の資格保有者に相談する選択肢もあります。副業の範囲を超えて事業化を考える段階では、専門家の関与が必要になる場面が出てきます。
独自データから見える、積み上げ型副業の実像
ここからは、在宅ワークの市場を長く見てきた立場からの観察をお伝えします。
在宅ワークの求人情報や職種別の単価データを見ていると、はっきりした傾向があります。時間を売る仕事の単価は緩やかにしか上がらないのに対して、成果物や資産を売る仕事は、実績が積み上がるほど単価の上限が外れていきます。
たとえば著述家,記者,編集者の年収・単価相場を見ると、同じ文章を書く仕事でも、記名の実績があるかどうか、専門領域を持っているかどうかで幅が大きく開いていることが分かります。ソフトウェア作成者の年収・単価相場も同様で、技術スタックの希少性が単価を決めています。テンプレート販売も構造は同じで、「誰でも作れるもの」から「その業種を知っている人しか作れないもの」へ移動できた人が、価格を維持できています。
20年この市場を見てきた立場から言えば、長く続く人には共通点があります。単発の作業をこなすことより、「この人に頼むと楽だ」という関係や、「この人の作るものは自分の業種を分かっている」という信頼を作ることに時間を使っている点です。テンプレート販売は無人販売のように見えて、実は購入者との信頼の蓄積で成り立っています。レビューが付き、リピート購入が生まれ、別の商品も見てもらえる。この流れができた人だけが、静かな時期を越えていきます。
もう1つ、運営者として見てきた限りで確かなことがあります。中間マージンが乗らない直接取引の形は、依頼する側と受ける側の両方に効きます。同じ予算でも、間に入る手数料がなければ依頼者はより多くの仕事を頼めますし、受け手は同じ仕事量でも手取りが厚くなります。手数料0%という条件が意味を持つのは、金額の大小の話ではなく、続けられるかどうかの話だからです。手取りが薄い構造の中で長く走り続けられる人は、そう多くありません。
テンプレート販売から始めて、そこで身につけたデザインの型を受託の仕事に展開していく方も増えています。マーケティング資料やSNS運用の素材制作は需要が伸びている領域で、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、こうした分野で在宅から関われる仕事の広がりが整理されています。テンプレートで「型」を作る力は、そのまま受託でも評価されます。
副業の選び方そのものを比較検討したい方には、在宅で始められる仕事を幅広く並べた副業 おすすめ!37歳教育系講師が教える在宅で稼ぐ秘訣と成功への道が参考になります。テンプレート販売が自分の生活リズムに合っているかどうかを、他の選択肢と並べて判断してみてください。
最後に、いちばんお伝えしたいことを書きます。この副業で成果を出した方に共通しているのは、才能でも運でもなく、「反応がない時期をどう過ごすかを最初に決めていた」ことです。3ヶ月売れなくても慌てない。棚を作る期間だと分かっている。その代わり、週に何時間使うかは決めて守る。
焦らなくて大丈夫です。積み上げ型の副業は、早く走った人ではなく、止まらなかった人が届く場所にあります。今日できることは1つだけで構いません。今週末に1点、出品まで終わらせる。そこから始めてください。
3ヶ月目に必ず見直したい3つのこと
最後に、実務的なチェックポイントを置いておきます。始めて3ヶ月が経ったら、次の3点を確認してください。
1つ目は、出品点数が計画通りに積めているか。目標に届いていないなら、原因は制作時間ではなく決断の時間である可能性が高いです。テーマ選定の基準を固定できているか見直してください。
2つ目は、閲覧数のデータが取れているか。プラットフォームによって表示できる指標は違いますが、閲覧数と販売数の両方が見えないと改善の方向が決められません。見えないなら、出品先の選び方から再検討する価値があります。
3つ目は、作業時間が生活を圧迫していないか。睡眠時間が減っていたり、休日にまったく休めていないなら、量を減らしてでもペースを落としてください。副業を続けられなくなる最大の原因は、成果が出ないことではなく、疲れ切ってしまうことです。
この3点を3ヶ月ごとに確認するだけで、続く確率がずいぶん変わります。手帳やカレンダーに、3ヶ月後の日付で見直しの予定を入れておくことをおすすめします。仕組みで自分を助けてあげてください。
よくある質問
Q. Canvaテンプレート販売は本業をしながらでも週何時間くらい必要ですか?
最低ラインは週3時間程度です。平日は30分単位の断片作業に限定し、素材集めや説明文の見直しなど判断の少ない工程を割り当てます。休日にまとまった2時間を取り、決断30分、制作60分、出品30分に配分すると1点を出品まで完了できます。繁忙期は週15分の最低ラインを決めて習慣を切らさないことが重要です。
Q. 売れ始めるまでどのくらいの期間がかかりますか?
出品点数が10点を下回るうちはほぼ無反応が普通です。多くの場合、20点を超えるあたりから売れる型が1つか2つ見え始め、40点から50点でレビューが付き始めると露出が安定します。最初の3ヶ月は売上ではなく点数を積む期間だと考えてください。この前提を持っておくと、途中で離脱せずに済みます。
Q. Canvaで作ったテンプレートは自由に販売してよいのですか?
利用規約に明確な制限があります。無料素材や有料素材を含んだまま画像ファイルとして再配布する行為には制限があり、テンプレートとして販売する場合は共有リンクを使う方法が基本になります。規約を確認せずに販売するとアカウント停止のリスクがあるため、開始前に公式の利用規約とライセンス説明を必ず読んでください。
Q. 副業の収入はいくらから確定申告が必要ですか?
会社員の場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。所得は売上から経費を引いた金額なので、売上30万円でも経費12万円なら所得18万円となり不要になる場合があります。ただし住民税の申告は別扱いで、金額にかかわらず自治体への申告が必要なケースがあります。売上ゼロの時期から記録を残しておくと後が楽です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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