蜜蝋ラップを手作りして販売するには|表示の決まりと売り場の選び方


この記事のポイント
- ✓蜜蝋ラップを手作りして販売したい人に向けて
- ✓食品に触れる道具としての食品衛生法の扱い
- ✓ポジティブリスト制度と営業届出の考え方
蜜蝋ラップは、綿の布に蜜蝋などをしみ込ませて作る、繰り返し使える食品用の包みです。使い捨てのラップを減らしたい人の間で知られるようになり、手作りした蜜蝋ラップを販売してみたいと考える人も増えています。ただし、蜜蝋ラップは食品に直接触れる道具なので、ハンドメイドのアクセサリーや雑貨とは違い、食品衛生法の考え方を知ったうえで作る必要があります。この記事では、蜜蝋ラップを手作りして販売するために、法律の上での扱い、表示で気をつけること、材料と作り方、使い方の説明書き、価格の決め方、売り場の選び方までを、公的な案内をもとに順に説明します。
蜜蝋ラップとはどんなものか
蜜蝋ラップは、綿などの布に、ミツバチの巣から採れる蜜蝋を中心とした材料をしみ込ませ、乾かして作ります。手のひらの温かさで柔らかくなり、器の口や食品を包むと形がなじむのが特徴です。
使われる主な材料
| 材料 | 役割 |
|---|---|
| 綿の布 | 土台になる。薄手で目の詰まった布が向く |
| 蜜蝋 | 布に張りと防水性を与える |
| 松やに(ロジン) | 粘りを出し、器や食品にくっつきやすくする |
| 植物の油(ホホバオイルなど) | しなやかさを出し、ひび割れを防ぐ |
材料の組み合わせと割合は、作り手によって違います。蜜蝋だけで作ると張りは出ますが、くっつきにくくなります。松やにや植物の油を加えることで、使い心地を調えます。
使い捨てのラップとの違い
蜜蝋ラップは、洗って繰り返し使えることが大きな特徴です。一方で、熱に弱いので、電子レンジや熱い食品には使えません。また、使い捨てのラップのように食品をぴったり密閉するものではないので、向いている使い方と向かない使い方があります。この違いを正しく伝えることが、販売のうえでとても大切です。
買う人が求めていること
蜜蝋ラップを買う人の多くは、使い捨ての物を減らしたい、台所の道具を自然な素材でそろえたい、布の柄を楽しみたい、といった思いを持っています。贈り物として選ぶ人も多くいます。こうした思いに応えるには、布の柄の選び方や包装の工夫に加えて、安心して使えることを伝える説明が欠かせません。
食品に触れる道具としての扱い
蜜蝋ラップを販売するうえで、まず知っておきたいのが、食品衛生法の上での扱いです。食品衛生法では、食品に触れる道具を「器具」と「容器包装」に分けて定義しています。東京都保健医療局の案内では、それぞれを次のように説明しています。
容器包装 食品又は添加物を入れ、又は包んでいる物で、食品又は添加物を授受する場合そのままで引き渡すものをいう。 (例) 箱、袋、包装紙 出典: hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp
同じページでは、器具を「飲食器、割ぽう具、その他食品又は添加物の採取、製造、加工、調理、貯蔵、運搬、陳列、授受又は摂取の用に供され、かつ、食品又は添加物に直接接触する機械、器具、その他の物」と説明しています。蜜蝋ラップは、家庭で食品を包んで保存するために使う物なので、食品に直接触れる道具として、食品衛生法の考え方の中で扱われる物と考えておく必要があります。
ポジティブリスト制度とは
食品に触れる道具については、令和2年6月から「ポジティブリスト制度」が始まっています。ポジティブリスト制度とは、安全性を評価した物質だけを使えるようにし、それ以外の物質は原則として使えないようにする仕組みのことです。東京都の案内では、この制度の対象となる材質は「合成樹脂」と定められていて、ゴムや天然物などは対象に含まれないと説明されています。経過措置は令和7年5月31日で終わっています。
蜜蝋、綿、松やに、植物の油といった天然の材料だけで作る蜜蝋ラップは、合成樹脂を使わないので、ポジティブリスト制度の対象となる材質にはあたらないと考えられます。ただし、材料の一部に合成樹脂を含むものを使う場合は、扱いが変わることがあります。
製造の営業の届出と衛生管理
食品に触れる道具を製造する営業についても、決まりがあります。東京都の案内では、施設を持ち、食品用の器具や容器包装を製造する営業は、材質を問わず、一般衛生管理と呼ばれる衛生的な管理の基準を守る必要があるとされています。そのうえで、営業の届出の対象になるのは、ポジティブリストの対象となる合成樹脂製の器具や容器包装を製造する人だと説明されています。
つまり、天然の材料だけで蜜蝋ラップを作る場合は、営業の届出の対象にはあたらない可能性が高い一方で、製造する場所を清潔に保つといった衛生管理は求められると考えておくのが安全です。自分の作り方がどの決まりにあたるかは、材料や作る場所、販売の規模によって変わることがあるので、販売を始める前に、住んでいる地域の保健所に相談して確かめてください。制度の全体は、消費者庁の器具・容器包装の案内にまとめられています。
効き目をうたう表示の注意
蜜蝋ラップの販売で気をつけたいのが、効き目をうたう表示です。蜜蝋には、食品を長持ちさせる、菌が増えにくい、といった話が広く知られていますが、販売の説明でこうした効き目を言い切るのは慎重にする必要があります。
根拠のない効き目を書かない
「食品が何日も長持ちする」「菌を防ぐ」といった言葉は、買う人の決め手になりやすい一方で、自分の作った蜜蝋ラップでそれを確かめたわけではないなら、書くべきではありません。消費者庁が所管する景品表示法では、商品の品質を実際より優れていると見せる表示が問題になります。法律の考え方は、消費者庁の景品表示法の案内で確かめられます。
書いてよいことの例
確かめられる事実だけを書くと、誠実で分かりやすい説明になります。たとえば、次のような書き方です。
- 使っている材料(綿の布、蜜蝋、松やに、ホホバオイルなど)
- 大きさと枚数
- 洗って繰り返し使えること
- 熱に弱いので、電子レンジや熱い食品には使えないこと
- 手入れの方法
「環境にやさしい」といった言葉も、何がどうやさしいのかがあいまいなままだと、買う人に誤解を与えることがあります。「使い捨てのラップの代わりに繰り返し使える」というように、具体的な事実で書くほうが伝わります。
材料のアレルギーへの配慮
蜜蝋や松やに、植物の油に体質が合わない人もいます。使っている材料をすべて書き、肌に合わない場合や体調に変化があった場合は使用を止めるよう添えておくと、買う人が自分で判断できます。
家庭用品品質表示法の対象かどうか
家庭で使う物の中には、家庭用品品質表示法で、素材や取り扱いの表示が義務づけられている品目があります。対象となる品目は、消費者庁の家庭用品品質表示法の案内の対象品目一覧で確かめられます。2026年10月時点の一覧では、合成樹脂製の台所用の容器などが並んでいますが、販売する物が対象かどうかは、一覧と規程で必ず確かめてください。対象でない場合も、素材や取り扱いの注意を自主的に書いておくことは、買う人にとって役に立ちます。
販売を始めるまでの準備の順番
蜜蝋ラップの販売は、作ることそのものより、作る前と出品する前の準備に時間がかかります。準備の順番を決めておくと、抜け漏れを防げます。
- 食品衛生法の扱いを知り、地域の保健所に相談する
- 材料の仕入れ先を決め、品質の表示を確かめて記録する
- 試作を重ね、材料の割合と手順を決める
- 自分で何週間か使い、使い心地と傷み方を確かめる
- 説明書きと商品ページの文章を作る
- 価格を決め、売り場を選ぶ
- 写真を撮り、出品する
自分で使って確かめる期間を取る
とくに大切なのが、4番目の自分で使って確かめる期間です。実際に台所で使ってみると、どの大きさがよく使われるか、どのくらいで張りがなくなるか、洗うときに困る点はないか、といったことが分かります。ここで分かったことは、説明書きの内容や、販売する大きさの組み合わせを決めるときの根拠になります。家族や友人にも使ってもらい、感想を聞いておくと、買う人の立場での気づきが得られます。
保健所への相談で伝えること
保健所に相談するときは、使う材料、作る場所(自宅の台所か、別の作業場か)、作る量の見込み、販売の方法を伝えます。材料の一覧や作り方の手順を書いた紙を持って行くと、話が早く進みます。相談した日と担当の窓口、教わった内容は記録しておきます。
材料の選び方と仕入れ
蜜蝋ラップの品質は、材料の選び方で大きく変わります。販売を考えるなら、材料の仕入れ先と品質を確かめておくことが大切です。
布の選び方
布は、綿の薄手で目の詰まったものが向いています。厚手の布は蝋がしみ込みにくく、目の粗い布は蝋が抜けやすくなります。布の柄は、買う人が選ぶときの大きな決め手になるので、季節や台所の雰囲気に合う柄をそろえます。布を使う前には、一度洗って乾かし、のりや汚れを落としておきます。
蜜蝋の選び方
蜜蝋には、精製されて白っぽいものと、精製の度合いが低く黄色みの強いものがあります。食品に触れる道具に使うので、仕入れ先が用途や品質をどう示しているかを確かめます。仕入れ先の名前と、購入した日、ロットの番号などを記録しておくと、品質について問い合わせがあったときに答えやすくなります。
松やにと油の選び方
松やにや植物の油も、仕入れ先の品質の表示を確かめて選びます。松やには粘りを出すのに役立ちますが、多すぎるとべたつきが強くなります。油は、多すぎると表面がべたつき、少なすぎるとひび割れやすくなります。
材料の記録を残す
材料ごとに、仕入れ先、商品名、購入日、使った量を記録しておきます。同じ品質の蜜蝋ラップを作り続けるためにも、問い合わせに答えるためにも、記録は欠かせません。
作り方の流れと品質をそろえる工夫
蜜蝋ラップの作り方にはいくつかの方法がありますが、販売するなら、同じ品質のものを作り続けられる方法を選び、手順を決めておくことが大切です。
作り方の基本の流れ
- 布を洗って乾かし、決めた大きさに切る
- 布の端がほつれないよう、ピンキングばさみで切るなどの処理をする
- 蜜蝋、松やに、油を決めた割合で用意する
- 材料を温めて溶かし、布にむらなくしみ込ませる
- 余分な蝋を落とし、布を広げて冷まし、固める
- 表面のべたつきや、蝋のむらがないかを確かめる
材料を溶かすときは、火のそばを離れないようにし、温めすぎに気をつけます。作業する場所と道具は、食品の調理と同じように清潔に保ちます。
手順と割合を決めて記録する
材料の割合、温める時間、布にしみ込ませる量を決めて記録しておくと、作るたびに品質がばらつくのを防げます。試作の段階で何通りかの割合を試し、張り、くっつきやすさ、べたつきの具合を比べて、自分の基準を決めます。
検品の項目を決める
出品する前と発送する前には、同じ項目で検品します。
- 蝋のむらや塗り残しがないか
- 表面がべたつきすぎていないか
- 布の端がほつれていないか
- 大きさが表示どおりか
- 異物が付いていないか
項目を紙に書いておき、1枚ずつ確かめます。
作る場所の衛生
食品に触れる物を作るので、作る場所の衛生には特に気を配ります。作業の前に手を洗い、作業台を拭き、ペットの毛やほこりが入らないようにします。前の節で触れたとおり、食品に触れる道具を作る営業には衛生管理の基準があるので、保健所に相談するときに、作る場所の環境も伝えて確かめておくと安心です。
作る量と在庫の考え方
蜜蝋ラップは、作り置きしやすい品ですが、作りすぎると在庫が残ります。作る量と在庫の考え方を整理しておきます。
1回に作る量を決める
材料を溶かして布にしみ込ませる作業は、ある程度まとめて行うほうが効率的です。一方で、1回に作る量が多すぎると、検品の手間が増え、品質のばらつきも出やすくなります。1回に作る枚数を決め、その枚数ごとに材料の量と作業の時間を記録しておくと、作業の計画が立てやすくなります。
在庫の保管
作った蜜蝋ラップは、涼しく直射日光の当たらない場所で保管します。暑い場所では蝋が柔らかくなり、ラップどうしがくっつくことがあります。1枚ずつ紙で包む、袋に入れるといった工夫で、保管中の傷みを防ぎます。保管の期間が長くなると、張りや香りが変わることもあるので、作った日を記録し、古いものから販売します。
売れ行きに合わせて作る
売れ行きのよい大きさや柄は在庫を多めに、新しい柄は少なめに、というように作る量を変えると、在庫の無駄を減らせます。贈り物の需要が高まる時期の前には、セットの在庫と包装の材料を早めにそろえておきます。
使い方の説明書きを付ける
蜜蝋ラップは、使い方を誤ると、すぐに傷んだり、食品を傷めたりすることがあります。販売するときは、使い方の説明書きを必ず付けます。
説明書きに入れる項目
- 使い方。手の温かさで柔らかくして、器の口や食品を包む
- 向かない使い方。電子レンジ、オーブン、熱い食品、直火の近くでは使わない
- 向かない食品。生の肉や魚など、衛生面で気をつける必要のある食品は包まない
- 洗い方。水かぬるま湯で、やさしく洗う。熱いお湯は使わない
- 乾かし方。陰で乾かし、直射日光の当たる場所は避ける
- 保管の仕方。たたむか丸めて、涼しい場所で保管する
- 使えなくなったときの目安。張りがなくなった、においが取れない、といったとき
生の肉や魚を包まない、熱いお湯で洗わない、といった注意は、多くの作り手が説明書きに入れている基本の項目です。
使えなくなったときの扱い
蜜蝋ラップは、使い続けるうちに蝋が薄くなり、張りがなくなってきます。蝋を塗り直すことで使い続けられる場合もあるので、塗り直しの方法や、塗り直しの受け付けを案内しておくと、長く使ってもらえます。
説明書きは分かりやすい言葉で
説明書きは、初めて蜜蝋ラップを使う人が読んでも分かる言葉で書きます。絵や写真を添えると、包み方が伝わりやすくなります。説明書きの内容は、商品ページにも同じものを書いておくと、買う前に使い方を確かめられます。
価格の決め方
蜜蝋ラップの価格は、材料費だけで決めると、手間や手数料に見合わない価格になりがちです。
価格に含める要素
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 材料費 | 布、蜜蝋、松やに、油 |
| 包装の費用 | 袋、台紙、説明書きの印刷 |
| 作業の手間 | 1枚を作る時間に、自分で決めた時給をかけた金額 |
| 販売の手数料 | 出品先に支払う手数料 |
| 光熱費や道具の費用 | 材料を溶かす熱源、道具の手入れ |
材料はまとめて仕入れることが多いので、1枚あたりに割り戻して計算します。たとえば、蜜蝋をまとめて仕入れた場合は、1回の作業で使った量と作れた枚数を記録しておき、そこから1枚あたりの使用量を出します。布も、1枚の布から何枚の蜜蝋ラップが取れるかを記録しておくと、柄ごとの材料費を正しく出せます。作業の手間は、布を切る、材料を溶かす、しみ込ませる、冷ます、検品する、包装する、の各工程の時間を合計して考えます。
大きさと枚数で組み合わせる
蜜蝋ラップは、小さな器に使う大きさから、大きなボウルや野菜を包む大きさまで、いくつかの大きさをそろえて販売することが多い物です。大きさの違うものを組み合わせたセットにすると、贈り物として選ばれやすくなります。セットの価格は、単品の価格の合計より少し割安にする考え方もありますが、手間に見合っているかを確かめて決めます。
手数料を差し引いて確かめる
ハンドメイドの販売サイトの手数料は、販売価格に対して決まった割合でかかります。たとえば、販売価格と送料を合わせて2,500円のセットがminneで売れた場合、販売手数料は10.659%なので、およそ266円が差し引かれます。手数料を引いた後に、材料費、包装の費用、作業の手間をまかなえる価格になっているかを確かめます。
売り場の選び方
蜜蝋ラップを販売する売り場には、ハンドメイドの販売サイト、自分のネットショップ、マルシェやイベント、店舗での委託販売などがあります。
ハンドメイドの販売サイト
ハンドメイドの作品を探している人が集まる販売サイトは、始めたばかりでも見つけてもらいやすい売り場です。2026年10月時点の公式の案内では、手数料は次のとおりです。
| 出品先 | 手数料(税込) |
|---|---|
| minne | 作品価格、購入オプション価格、送料を合わせた額の10.659% |
| Creema | 成約時に決済総額の10.67%(出店料と出品料は無料) |
minneの料金はminneの作品を販売する方への案内で確かめられます。食品に触れる物の出品について、サイトごとに決まりを設けている場合もあるので、出品の前に各サイトの規約とガイドラインを確かめてください。
マルシェやイベント
暮らしの道具や自然素材の品を扱うマルシェやイベントは、蜜蝋ラップの売り場として相性がよい場所です。手に取って質感や香りを確かめてもらえるので、ネットでは伝わりにくい使い心地を直接伝えられます。実際に器を包んで見せると、使い方も伝わります。イベントでは、香りや手触りを確かめたい人が多いので、試しに触れられる見本を用意しておくと会話のきっかけになります。出店の料金や、売上に応じて主催者に払う分があるかどうかは、申し込みの前に確かめます。イベントで買ってくれた人に、ネットのショップの案内を渡しておくと、使い切った後の買い替えにつながることがあります。屋外のイベントでは、日差しで蝋が柔らかくならないよう、商品を日陰で並べる工夫も要ります。
店舗での委託販売
雑貨店や、自然素材の品を扱う店で、作品を扱ってもらう委託販売という方法もあります。売れた額から店の取り分が差し引かれるので、取り分の割合と、在庫の管理の方法を事前に確かめます。店によっては、食品に触れる物の取り扱いに独自の基準を設けていることもあります。
自分のネットショップ
ネットショップを作るサービスを使えば、自分のショップを持てます。ショップの世界観を自由に作れる一方で、訪れてもらうための発信を続ける必要があります。販売サイトやイベントで常連の買い手がついてから、自分のショップを併せて持つ人も多く見られます。
商品ページと発送の準備
蜜蝋ラップをネットで販売する場合は、商品ページの写真と説明、発送の準備が売れ行きと評価を左右します。
写真で伝えること
- 布の柄が分かる写真
- 器や食品を包んだ写真(使い方が伝わる)
- 大きさが分かる写真(器と並べるなど)
- セットの内容が分かる写真
写真は、自然光の入る明るい場所で撮ると、布の色が実物に近く写ります。背景には木のまな板や白い器など、台所の雰囲気が伝わる物を合わせると、使う場面を想像してもらいやすくなります。ショップのすべての商品で背景や明るさをそろえておくと、一覧で見たときに統一感が生まれます。器を包んだ写真では、包んだ後の形がなじんでいる様子が伝わるよう、横からと上からの両方を撮っておくと、使い心地が伝わりやすくなります。
説明に書くこと
商品ページの説明には、材料、大きさ、枚数、使い方、向かない使い方、手入れの方法、使えなくなったときの目安を書きます。前の節で整理した説明書きの内容をそのまま載せておくと、買う前に確かめてもらえます。
梱包と発送
蜜蝋ラップは、高い温度で柔らかくなり、くっつき合うことがあります。夏場の発送では、ラップどうしがくっつかないよう、間に紙をはさんで包むなどの工夫をします。配送の方法は、追跡ができるか、送料はいくらかで選びます。
布の柄と、季節や贈り物の企画
蜜蝋ラップは、布の柄が選ばれる理由になりやすい品です。柄の選び方と、季節や贈り物に合わせた企画を考えておくと、売り場での見え方が変わります。
柄の選び方
台所で使う物なので、食卓や台所の雰囲気になじむ柄が好まれます。果物や野菜の柄、北欧風の幾何学の柄、和の柄など、ショップの雰囲気に合わせて系統をそろえると、ショップの印象が伝わりやすくなります。柄物の布を使う場合は、その布が商用の利用を認めているかを、布を売っている店の案内で確かめます。キャラクターやブランドの柄の布を、許可なく販売用の品に使うことは避けます。
季節の企画
春の新生活、夏の行楽、年末の贈り物の時期など、季節ごとに柄やセットの内容を変えると、ショップを訪れる人に新しさを感じてもらえます。季節の品は、その季節が始まる少し前に出品しておくと、探し始めた人の目に留まりやすくなります。
贈り物として売る工夫
蜜蝋ラップは、ちょっとした贈り物として選ばれることも多い品です。大きさの違うものを組み合わせたセット、包装を選べる仕組み、短いメッセージを添えられる仕組みなどを用意しておくと、贈り物を探す人に選ばれやすくなります。贈られた人が使い方を知らないこともあるので、説明書きを必ず同封します。
買い手からの質問と、出品後の見直し
出品した後は、買い手からの質問に答え、反応を見ながら商品ページを見直していきます。
よく届く質問
蜜蝋ラップの販売では、次のような質問がよく届きます。
- どのくらいの期間使えるか
- においはあるか
- 洗剤で洗ってもよいか
- 冷凍庫で使えるか
- 塗り直しはできるか
答えは、自分で使って確かめた範囲で、正直に答えます。確かめていないことは「試していないので分からない」と伝えるほうが、後のトラブルを防げます。よく届く質問は、商品ページの説明に書き足しておくと、同じ質問が減ります。
反応を見て見直す
販売サイトでは、商品ページを見た人の数やお気に入りに登録した人の数を確かめられることが多くあります。見た人は多いのに売れない場合は、価格や写真、説明を見直します。見た人が少ない場合は、商品の名前や分類の付け方を見直します。見直しは1回に1つずつ行い、反応の変化を確かめます。
評価への向き合い方
届いた後の評価やレビューには、使い心地についての率直な感想が書かれます。厳しい評価を受けたときは、材料の割合や説明書きの内容を見直す手がかりとして受け止めます。
特定商取引法の表示と、税金のこと
蜜蝋ラップをネットで販売する場合は、法律の表示と税金についても準備が要ります。
通信販売の表示
ネットでの販売は、特定商取引法の「通信販売」にあたります。特定商取引法とは、通信販売など消費者トラブルが起きやすい取引について、事業者が守るべき決まりを定めた法律のことです。通信販売を行う事業者は、販売価格、送料、支払いの時期と方法、引き渡しの時期、返品の扱い、事業者の名前や連絡先などを表示することが求められています。考え方は、消費者庁の特定商取引法の案内で確かめられます。ハンドメイドの販売サイトでは、サイトの仕組みとして表示の欄が用意されていることが多いので、出品先の案内に沿って整えます。
確定申告の考え方
国税庁のタックスアンサーでは、給与を1か所から受けていて、給与以外の所得の合計が20万円を超える人は確定申告が必要とされています。所得とは、売上から材料費や手数料、送料、包装の費用などの経費を差し引いた金額のことです。条件は国税庁のタックスアンサー No.1900で確かめられます。所得税の申告が要らない場合でも、住民税の申告は別に必要になることがあります。会社員が副業として始める場合は、本業の就業規則で副業が認められているかも先に確かめてください。
手作りの経験を在宅の仕事につなげる
蜜蝋ラップを作って販売する中で身につけた力は、ほかの仕事にもつながります。
写真と商品ページの制作
布の柄を引き立てる写真の撮り方や、使い方が伝わる商品ページの作り方を工夫するうちに、商品の見せ方の力が身につきます。こうした力は、ほかの作り手やネットショップからの依頼で受けられる仕事にもなります。デザインの仕事の単価の目安は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。
暮らしの道具の発信
使い捨ての物を減らす暮らしや、台所の道具の手入れについての発信は、関心を持つ人が多い分野です。SNSの運用やWebのマーケティングに関わる仕事の内容は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。
手作りの販売について見てきたこと
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、手作りの品の販売を長く続けている人ほど、作品の魅力と同じくらい、使い方や決まりについての説明に手間をかけています。とくに食品に触れる物や肌に触れる物は、買う人が安心できるかどうかが売れ行きを分けます。確かめた事実だけを丁寧に伝える姿勢は、販売サイトの評価にも、店舗での委託販売の信頼にもつながっていきます。
仕事の依頼を受ける場面では、仲介の手数料が乗らない直接の取引にも目を向けてみてください。手数料0%で直接取引できる形なら、依頼する側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。手作りの販売で磨いた見せ方の力を、そうした取引で生かす道もあります。
手作りの経験と組み合わせられる在宅の仕事の種類は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事をはじめとするお仕事ガイドで確かめられます。
よくある質問
Q. 手作りの蜜蝋ラップを販売するのに届出は必要ですか?
東京都の案内では、食品用の器具や容器包装の製造で営業の届出の対象になるのは、ポジティブリストの対象となる合成樹脂製のものを製造する人とされています。天然の材料だけで作る場合は対象にあたらない可能性が高い一方、材質を問わず衛生管理の基準は求められます。販売の前に地域の保健所で確かめてください。
Q. 蜜蝋ラップに「抗菌」や「食品が長持ちする」と書いてもよいですか?
自分の作った蜜蝋ラップで確かめていない効き目を言い切るのは避けます。景品表示法では、商品の品質を実際より優れていると見せる表示が問題になります。使っている材料、大きさ、繰り返し使えること、熱に弱いことなど、確かめられる事実を具体的に書くほうが、買う人に誠実で分かりやすい説明になります。
Q. 蜜蝋ラップの説明書きには何を書けばよいですか?
包み方、電子レンジや熱い食品には使わないこと、生の肉や魚を包まないこと、水かぬるま湯でやさしく洗うこと、陰で乾かすこと、涼しい場所で保管すること、使えなくなったときの目安を書きます。使っている材料もすべて書き、肌に合わない場合は使用を止めるよう添えておくと安心です。
Q. 蜜蝋ラップはどこで販売するのがよいですか?
始めたばかりなら、ハンドメイドの作品を探す人が集まる販売サイトが向いています。minneは作品価格と送料などを合わせた額の10.659%、Creemaは決済総額の10.67%が手数料です(いずれも税込)。手に取って質感を確かめてもらえるマルシェやイベントも、蜜蝋ラップと相性のよい売り場です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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