応用情報技術者の副業の始め方

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
応用情報技術者の副業の始め方

この記事のポイント

  • 応用情報技術者 副業 始め方を
  • 勤務先の規程確認から環境の分離
  • 納品と入金までの7段階で解説します

応用情報技術者 副業 始め方で調べている人の多くは、資格を取ったところで止まっています。案件を探すべきなのか、まず何かを作るべきなのか、勤務先に言うべきなのか。やることは分かっているのに、どれから手をつけるかが決まらない状態です。

結論から書きます。順番は決まっています。勤務先の規程を確認する、環境を分ける、売るものを1つに決める、見せ方を整える、探す、条件を詰める、納品して次につなげる。この7つを順にやるだけです。順番を飛ばすと、たいてい後戻りします。特に最初の2つを飛ばして案件探しから始める人が多く、それが一番危ない。

この記事では、7つの段階を実際の作業レベルまで落として書きます。試験の勉強法や合格までの学習計画は扱いません。すでに合格している人が、次に何をするかだけを扱います。

応用情報技術者を持っている人の出発点

段取りに入る前に、この資格が市場でどう読まれるかを確認しておきます。ここを理解していると、売るものを決める段階で迷いません。

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位に位置づけられる区分です。学習量の目安についてはこういう記述があります。

実務経験がない方やIT関連の学習を今までしたことない方が応用情報技術者試験に合格するには500時間以上の勉強が必要と言われています。 出典: sync-g.co.jp

つまり発注者から見ると、この資格を持っている人は500時間相当の学習を投じた人だという読み方になります。実務経験の代わりにはなりませんが、基礎の広さについては説明の手間が省けます。

同じ記事には、基本情報からの積み上げについての記述もあります。

実務経験がない方でも基本情報技術者試験の合格者であれば、200時間程度で応用情報技術者試験に合格できる可能性があります。 出典: sync-g.co.jp

ここから読み取れるのは、応用情報技術者の合格者には2つの層があるということです。基本情報から積み上げてきた層と、いきなりこの区分を受けた層。どちらでも資格としての扱いは同じですが、自分がどちらかによって、次に埋めるべき穴が違います。積み上げてきた層は基礎が広く、いきなり受けた層は特定分野の実務が強い傾向があります。

試験区分の位置づけと出題範囲は応用情報技術者試験に整理されています。自分が何を証明できる資格を持っているのかを1分で説明できない場合は、先に読み直しておくといいでしょう。この説明は、後の提案文でそのまま使います。

ステップ1 勤務先の規程を読む

最初にやるのは、案件探しではありません。就業規則を読むことです。

確認する項目は4つあります。副業そのものが禁止か、届出制か、許可制か。競業避止についてどう書かれているか。秘密保持の範囲はどこまでか。そして、勤務時間外の活動に何らかの制限があるか。

IT企業に勤めている場合、受ける仕事の内容が本業と近くなりやすいため、競業避止の条項が特に重要になります。「在職中は会社と競合する事業に従事しない」と書かれている場合、記事の執筆や監修は該当しにくい一方、同業他社向けの開発は該当する可能性が出てきます。

届出制や許可制の場合、手続きにかかる期間も確認します。申請から承認まで2週間かかる会社もあります。案件が決まってから申請すると、着手が遅れて発注者を待たせることになります。

正直なところ、この確認を飛ばして始める人は少なくありません。ただ、後から発覚したときに引き返せないのはこの部分です。読むだけなら30分で終わります。

ステップ2 環境を分ける

2つ目は、作業する環境の分離です。技術的な話ではなく、事故を防ぐための段取りです。

会社から貸与された端末、社内のアカウント、社内の回線を副業に使わないこと。これは規程違反というだけでなく、情報の持ち出しとして扱われる可能性があります。応用情報技術者の出題範囲で情報セキュリティを学んでいるはずですが、自分のこととなると線引きが甘くなる人がいます。

用意するのは、私物の端末1台、副業用のメールアドレス、そして作業ファイルの保存場所です。保存場所は1か所に決めます。案件ごとにフォルダを分け、終わったら整理する。この運用ができていると、秘密保持の条項に「業務終了後は速やかに廃棄または返却する」と書かれていたときに、実際に対応できます。

もうひとつ、連絡手段も分けます。本業のチャットツールに副業の連絡が来る状態は避けてください。通知が混ざると、どちらの対応も遅れます。

ステップ3 売るものを1つに決める

ここが一番重要です。そして、一番飛ばされやすい段階でもあります。

応用情報技術者の出題範囲は広い。ネットワーク、データベース、セキュリティ、プロジェクトマネジメント、経営戦略まで含まれます。この広さは強みですが、そのまま「IT全般できます」と名乗ると、依頼が来なくなります。発注者は自分の困りごとに合う人を探しているので、広く書かれると自分向けかどうか判断できないからです。

売るものの候補は、たとえばこうなります。設計書のレビュー、技術記事の執筆、技術記事の監修、資格試験の教材作成、業務フローの整理、小規模なツール開発、社内向けの資料作成。この中から1つを選びます。

選ぶ基準は3つです。ひとつ目は、直近1年で実際に手を動かした領域かどうか。2つ目は、成果物を1つ作れる領域かどうか。3つ目は、本業と競合しない領域かどうか。この3つを満たすものが、最初に売るべきものです。

決めたら、それ以外に応募しないと決めます。1件目が取れるまでは、狭くやったほうが早い。範囲を広げるのは、1件終わってからで構いません。

候補ごとの向き不向き

7つの候補を、副業として成立させやすいかどうかで並べておきます。

設計書のレビューは、副業として最も相性がいい領域です。読んで、指摘を書いて、返す。この流れが非同期で完結するため、打ち合わせの時間を確保する必要がありません。評価されるのは指摘の粒度で、誤字を拾うだけでは価値になりません。この条件のときの挙動が書かれていない、この項目とあちらの項目で用語がずれている、といった構造的な指摘ができるかどうかで単価が変わります。

技術記事の執筆は、案件数が最も多い領域です。単価は本数や文字数で決まり、慣れると1本あたりの時間が短くなります。ただし単価の幅が大きく、極端に低い案件も混ざっています。相場を知らずに応募すると、時間の割に合わない案件を引き受けることになります。

技術記事の監修は、執筆より単価が高い一方で、責任が重くなります。監修者として名前が出る案件では、内容の正確さについて表示の一部を担うことになります。読まずに名前だけ出す形は避けてください。監修料は読む時間の対価だと考えると、時給としては執筆と大きく変わらないこともあります。

教材や試験問題の作成は、合格した直後の人ほど有利な領域です。どこで受験者が混乱するかの感覚が残っているからです。ただし過去問をそのまま流用するのは著作権の問題になるため、出題形式を参考にするのと問題文を写すのは別だと考えてください。

業務フローの整理と要件定義は、報酬が最も高い帯ですが、平日日中の打ち合わせが入りやすい。本業がある人には調整の負担があります。文書化のみを担当する形で提案すると成立することがあります。

小規模なツール開発は、成果物が動くもので評価が明確です。ただしこの領域では資格より実績が見られます。応用情報技術者を持っていることは加点にはなりますが、決め手にはなりません。

社内向けの資料作成は、難易度が低い一方で単価も低くなりがちです。最初の1件として実績を作る目的なら選択肢に入りますが、そこに留まると単価が上がりません。

分野ごとの仕事の中身が想像できない場合は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事を見ておくと、いま需要が出ている領域の輪郭がつかめます。相談やアドバイスを商品にする形もあり、こちらはキャリア・副業・人生相談のお仕事に整理されています。生成AIを業務にどう入れるかという領域は伸びていて、始め方の型はAI 始め方ガイド!初心者が仕事や副業でAIを使いこなす5ステップにまとまっています。

ステップ4 見せ方を整える

売るものが決まったら、それを見せる形にします。用意するのは3点です。

1点目は、担当できる範囲を書いた1枚の資料です。使える言語とツール、扱える分野、経歴、そして担当できない範囲。最後の項目を書く人は少ないのですが、これがあると信頼されます。できないことを申告できる人は、できると言ったことに責任を持つ人だと読まれます。

2点目は、根拠になる成果物です。設計書のレビューを売るなら、自分が書いた設計書か、公開されている仕様に対する指摘のまとめ。記事の執筆や監修を売るなら、自分で書いた技術記事を3本。開発を売るなら、動くものを1つ。規模は小さくて構いません。何を考えて作ったかを説明できることのほうが評価されます。

3点目は、稼働の条件です。週に出せる時間、連絡の返信目安、打ち合わせに出られる時間帯。この3行を先に決めておくと、条件の合わない案件を早い段階で外せます。

資格をどこに書くかについて。プロフィールの一番上に置かないでください。資格は経歴の一部として書けば足ります。上に置くべきなのは、直近で作ったもの、書いたものです。応用情報技術者は評価される資格ですが、それを前面に出すと「実績がないから資格を書いている」と読まれることがあります。

提案文の型を先に作っておく

見せ方の整備には、提案文の型も含まれます。案件ごとに一から書くと時間がかかるうえ、質もばらつきます。骨格を1つ作って、案件ごとに差し替える形にします。

骨格は5つの要素で構成します。最初に、募集内容の理解を示す一文。「今回の依頼は、既存の設計書に対して抜けと矛盾の指摘を返すもの、という理解で合っていますか」という形です。次に、担当できる範囲。全部やれると書くのではなく、どこからどこまでを担当し、どこは相談が必要かを分けて書きます。3つ目に、根拠になる成果物へのリンク。4つ目に、稼働の条件。5つ目に、募集文に書かれていない前提への質問を1つか2つ。

このうち差し替えるのは1つ目と5つ目だけです。残りの3つは固定で使えます。1件あたりの作成時間が10分程度に収まるので、応募の数を確保できます。

長さは800字以内に収めます。発注側は届いた提案を並べて読むため、長い文章は最後まで読まれません。熱意の量と通過率は比例しない、というのが実際のところです。

ステップ5 探す

材料がそろってから探します。順番を守ってください。材料がない状態で探しても、応募できる案件が見つからないだけです。

探す経路は4つあります。登録制のマッチングサイト、エージェント、直接の取引、そして知人や前職のつながりです。

最初の1件は、マッチングサイトか知人経由が現実的です。マッチングサイトは案件数が多く実績がなくても応募できますが、報酬から仲介の手数料が引かれます。率はサービスによりますが、報酬の1割から2割程度が一般的です。年間で見ると、これが積み上がります。

エージェント経由は、週の稼働日数が要件になっている案件が中心で、本業を持ちながら受けられる案件は限られます。最初の段階では選択肢に入りにくい経路です。

直接の取引は手数料がかかりませんが、条件の確認や請求のやり取りを自分で行う必要があります。1件目から狙うのは難易度が高く、2件目以降の目標に置くのが現実的です。

募集文を読む順番も決めておきます。報酬と稼働条件、成果物の定義、応募条件。この3つを先に見て、条件が合わないなら本文を読まずに次へ行きます。この順番なら1件あたり1分かかりません。副業全般の探し方の型は副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめに整理されています。未経験の領域に踏み出す場合の考え方はフリーランス 英語 案件 未経験 始め方!2026年最新の海外副業術が参考になります。

知人経由をどう使うか

4つの経路のうち、実績がない段階で最も通りやすいのが知人や前職のつながりです。ただし、使い方を間違えると関係を消耗します。

やってはいけないのは、「仕事をください」と直接頼むことです。頼まれた側は断りにくく、無理に案件を作ってもらう形になりがちです。この形で始まった取引は、条件の交渉ができません。

有効なのは、状況の共有です。「最近こういうことをやっていて、こういう依頼なら対応できる」と伝えておく。営業という感覚を持つ必要はありません。相手の会社で該当する困りごとが出たときに思い出してもらえれば、それで足ります。

伝える相手は、前職の同僚、勉強会で会った人、社外のコミュニティで接点のある人など、仕事の内容を知っている人が向いています。伝える内容は、売ると決めた1つの領域だけに絞ります。ここでも広く言うと、思い出してもらえません。

開始から初回受注までにかかる期間

段取りを踏んだ場合、どれくらいで1件目に届くのかを書いておきます。

ステップ1と2は合わせて1週間です。就業規則を読み、必要なら届出を出し、環境を用意する。届出が許可制の会社なら、承認までの期間を足してください。

ステップ3と4が2週間です。売るものを決め、成果物を作り、資料を整える。ここを2週間より長くかけると、目的が成果物の完成にすり替わり、応募が先送りになります。区切りをつけて次へ進んでください。

ステップ5は、応募の数で決まります。週に1件の応募では母数が足りません。材料がそろっているなら、週に5件前後を目安にします。この配分なら、応募開始から数週間で最初の打診が来る計算になります。

ステップ6と7で1週間から3週間。案件の規模によって変わります。

合計すると、準備開始から入金まで2か月程度が現実的な見通しです。これより早く進む人もいますが、遅くなる主な原因は応募数の不足と、材料づくりの長期化の2つです。どちらも自分で調整できる部分です。

ステップ6 条件を詰める

応募が通ったら、着手の前に条件を確定させます。ここを省略すると、後で必ず揉めます。

確認するのは6項目です。業務の内容、報酬の額、支払期日、検収の基準、修正の回数、著作権と実績公開の可否。

2024年に施行された特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律では、発注者に対して業務の内容、報酬の額、支払期日などを書面または電磁的方法で明示する義務が課されています。支払期日は、給付を受領した日から起算して60日以内のできる限り短い期間内に定めることとされています。条文はe-Gov法令検索で確認できます。

つまり、条件がメッセージのやり取りだけで進んでいる案件は、法律が想定している形になっていません。発注者に悪意がなくても、慣れていないだけということはあります。「条件を一度まとめて確認させてください」と自分から書けば、たいていは応じてもらえます。

金額の決め方も書いておきます。相場を知らないまま提示しないこと。開発寄りの仕事ならソフトウェア作成者の年収・単価相場、執筆や監修寄りの仕事なら著述家,記者,編集者の年収・単価相場で職種別の水準を確認します。そのうえで、この金額を下回るなら受けないという下限を自分で決めます。

作業時間の見積もりは2倍で置いてください。初回は環境の準備、確認のやり取り、修正の往復で予想の倍かかります。この5つを見積もりに入れ忘れると、実質の時給が大きく下がります。

契約の条項で判断に迷ったときは、専門家に相談する選択肢もあります。書類の作成や手続きを業として行える範囲は資格ごとに法律で定められており、誰に何を頼めるかは資格の制度によって違います。制度の概要は行政書士にまとまっているので、依頼先を検討するときの参考になります。実際に依頼するかどうかは、案件の規模を見て判断してください。

ステップ7 納品して、次につなげる

納品して入金されたら終わり、ではありません。ここからが2件目の準備です。

やることは3つあります。ひとつ目は、実績として書ける形にする許可を取ること。「差し支えなければ、業務内容を実績として掲載してよいか」と確認します。断られた場合でも、業種と作業内容だけを匿名で書く形なら認められることが多い。聞かずに公開すると、秘密保持の条項に触れる可能性があります。

2つ目は、作業の記録を残すことです。かかった時間、詰まった箇所、次にやるなら変えること。この記録が2件目の見積もり精度を上げます。1件目の実績値がないと、2件目もまた勘で見積もることになります。

3つ目は、継続の意思を伝えることです。納品時に「同種の依頼があればまた対応できます」と一言添える。営業の中で最も費用対効果が高いのは、一度取引した相手への一言です。

税と社会保険の段取り

7段階と並行して、お金まわりの準備も進めます。ここは後回しにされがちですが、記録は最初から取っておかないと復元できません。

会社員として給与を受けている人が副業をする場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると所得税の確定申告が必要になります。ただし住民税の申告にはこの基準がなく、市区町村への申告は別途必要です。この2つを混同している解説が多いので注意してください。取り扱いは国税庁の資料で確認できます。

住民税についてもよく質問が出ます。確定申告の際に徴収方法を「特別徴収」のままにすると、副業分が上乗せされた税額が勤務先に通知されます。「自分で納付」を選べば普通徴収になりますが、自治体によって取り扱いが異なるため、居住地の市区町村に確認してください。

社会保険については、副業が業務委託であれば、勤務先の健康保険と厚生年金に引き続き加入したままです。副業の所得によって保険料が変わることはありません。ここは誤解が多い部分です。

記録として残すのは、案件ごとの報酬額、入金日、経費、作業時間の4項目です。表計算ソフト1枚で足ります。会計ソフトを入れるのは、案件数が増えて手作業が苦しくなってからで構いません。

つまずきやすい3つの箇所

運営者として在宅の仕事の現場を見てきた中で、始める段階でつまずくパターンは3つに集約されます。

ひとつ目は、材料をそろえないまま探し始めることです。成果物がない状態で応募すると、通らない。通らないと自信をなくして、また学習に戻る。この往復で数か月が過ぎます。材料づくりは2週間を上限にして、そこで区切ってください。

2つ目は、範囲を広く名乗ることです。「IT全般できます」は、依頼する側から見ると何もできないのと同じに見えます。狭く名乗ったほうが依頼は来ます。範囲を広げるのは、実績ができてからです。

3つ目は、条件を確認せずに着手することです。検収の基準と修正の回数が決まっていない案件は、終わりが相手の主観で決まります。着手前に1通のメッセージを送るだけで、この消耗は避けられます。

運営者として見てきた市場側の構造

在宅の仕事の市場を20年見てきた立場から、始めた人がその後どうなるかについて観察してきたことを書きます。

続く人と続かない人の差は、能力ではなく段取りに出ます。7段階を順に踏んだ人は、1件目が取れたあとの2件目が早い。飛ばした人は、1件ごとに同じ確認をやり直しています。特に条件確認の型を1度作っておくと、以降の案件でそのまま使えます。

もうひとつ観察していることがあります。長く続いている人は、単発の作業を積み上げるのではなく、同じ相手から繰り返し依頼が来る関係を作ることに時間を使っています。1件目を丁寧にやると、2件目は探さずに来る。この形になると、案件を探す時間が減り、実質の時給が上がります。

そして関係が続くほど、間に入る事業者が少ない直接の取引が効いてきます。中間のマージンが乗らなければ、依頼する側は同じ予算でより多く頼めるし、受ける側の手取りは厚くなる。手数料0%という条件が意味を持つのは、金額の大小より、この手取りの厚さという質の部分です。1件目の段階では実感しにくいのですが、継続する取引が1つできた時点で差が見えてきます。

技術とはまったく別の評価軸で動く市場もあります。作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事のような制作系の領域は、資格ではなく作品そのもので判断されます。応用情報技術者を持っている人が有利なのは、判断の材料が乏しい初期段階で、基礎の広さを短時間で示せる点です。この優位が効くのは最初の数件だけで、以降は実績が判断材料になります。だからこそ、最初の数件を早く終わらせる段取りが効いてきます。

最後にもう1つ。始めた人の中で、半年後も続いているのは、記録を残していた人です。案件ごとにかかった時間と報酬を記録していると、どの種類の仕事が自分にとって効率がいいかが数字で見えてきます。設計書のレビューは時間あたりの報酬が高いが集中力を使う、記事の執筆は単価は低いが移動時間にも進められる、といった具合です。この比較ができるようになると、受ける案件の選び方が変わります。記録がないと、目の前の金額の大小だけで判断することになり、結果として時間あたりの報酬が下がっていきます。表計算ソフト1枚で足りる作業なので、1件目から始めてください。

よくある質問

Q. 応用情報技術者の副業は何から始めればいいですか?

案件探しではなく、勤務先の就業規則の確認から始めます。副業が届出制か許可制か、競業避止の条項がどう書かれているかを読み、次に作業環境を本業と分けます。ここを飛ばして受注すると、後から引き返せません。読むだけなら30分で終わります。

Q. 売るものはどうやって決めればいいですか?

直近1年で実際に手を動かした領域、成果物を1つ作れる領域、本業と競合しない領域。この3つを満たすものを1つだけ選びます。設計書のレビュー、技術記事の執筆や監修、教材作成などが候補です。範囲を広げるのは1件目が終わってからにしてください。

Q. 副業の所得が20万円以下なら何もしなくていいですか?

所得税の確定申告は不要になる場合がありますが、住民税の申告にはこの基準がありません。市区町村への申告は必要です。また、記録は金額にかかわらず最初から残してください。報酬額、入金日、経費、作業時間の4項目を表計算ソフト1枚で管理すれば足ります。

Q. 副業をすると社会保険料は変わりますか?

副業が業務委託であれば、勤務先の健康保険と厚生年金に加入したままで、副業の所得によって保険料が変わることはありません。ただし副業先でも雇用契約を結ぶ場合は扱いが変わることがあるため、契約の形を確認してください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年8月9日最終更新:2026年8月30日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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