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ツボ検定は在宅の仕事にどう使えるか。セルフケア講座や施術の副業との関係

@SOHO編集部
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ツボ検定は在宅の仕事にどう使えるか。セルフケア講座や施術の副業との関係

この記事のポイント

  • ✓ツボ検定と呼ばれる民間資格の中身と
  • ✓在宅の仕事での使い方を整理しました
  • ✓つぼトレーナーやつぼ押し士の受験料・受験方法・合格基準

ツボの知識に関心があり、「ツボ検定を取れば在宅で仕事にできるのか」と考えている人は少なくありません。自宅で受けられる試験が多く、家事や本業の合間に学べる点は魅力です。一方で、資格を取ったあとに何ができて、何ができないのかを知らないまま始めると、思わぬところで法律の線引きに触れてしまうことがあります。

結論から書くと、ツボ検定と呼ばれるものの多くは民間の資格で、取得しても他人の体を押す施術を仕事として行う許可にはなりません。日本では、あん摩、マッサージ、指圧を仕事として行うには国家資格の免許が必要とされています。ツボの民間資格が活きるのは、自分や家族のセルフケア、セルフケアのやり方を教える講座、健康や美容に関する記事の執筆といった、施術とは違う形の仕事です。この記事では、ツボ検定の中身、法律との線引き、在宅の仕事での使い方を順に説明します。

ツボ検定とは何か

「ツボ検定」という名前の、国が定めた1つの公式な試験があるわけではありません。インターネットで「ツボ検定」と調べたときに出てくるのは、民間の団体が実施しているツボに関する資格の試験です。代表的なものとして、次の2つがあります。

つぼトレーナー

日本生活環境支援協会が認定する資格です。協会の案内では、東洋医学の考え方、経絡と経穴(いわゆるツボ)について理解し、ツボの位置や押し方、効能などの知識を持つ人を認定する資格と説明されています。以前は「美容つぼマイスター」という名前でしたが、名称が変わり、試験の範囲や合格基準に変更はないと案内されています。

つぼ押し士

日本インストラクター技術協会が認定する資格です。協会の案内では、ツボの種類と見つけ方、ツボの押し方、手や足や上半身のツボと経絡、気・血・水の考え方などが試験の範囲として挙げられています。資格を取ったあとは、自宅やカルチャースクールなどで講師の活動ができると説明されています。

2つの試験の受け方

2つの協会の案内では、どちらも受験資格は特になく、受験料は10,000円(消費税込み)、インターネットから申し込み、自宅で受ける在宅受験、合格基準は70%以上の評価とされています。どちらの協会も、指定の通信講座を案内しています。受験料と試験の形式は変わることがあるため、申し込む前につぼトレーナーの公式の案内とつぼ押し士の公式の案内で今日時点の記載を確かめます。

在宅で受験でき、受験資格もないため、家事や仕事の合間に学んで受けやすい資格です。ただし、在宅受験の民間資格であることは、資格の性格を考えるうえで押さえておく必要があります。国家資格のように、法律で特定の仕事を認めるものではありません。

2つの資格のどちらを選ぶか

つぼトレーナーとつぼ押し士は、受験料、受験方法、合格基準がほぼ同じで、どちらを選ぶか迷う人も多いでしょう。違いは、試験で問われる内容の重心にあります。

つぼトレーナーの協会の案内では、肌荒れやダイエット、デトックス、不眠など、美容に関する悩みに対してツボを取り入れ、実践するための知識が問われると説明されています。美容やリラクゼーションに関心がある人、美容の分野の記事や講座に活かしたい人に向いた内容です。

つぼ押し士の協会の案内では、手、足、頭や顔、上半身のツボと経絡、気・血・水、五臓六腑、漢方薬など、東洋医学の考え方を幅広く扱う範囲が挙げられています。東洋医学の基本を体系的に学びたい人、講師の活動を視野に入れている人に向いた内容です。

どちらを選ぶ場合も、試験の範囲を公式の案内で確かめ、自分が仕事で扱いたいテーマに近いほうを選びます。両方を取る人もいますが、まず1つを取り、実際に講座や記事で使ってみてから、もう1つが必要かを判断しても遅くありません。

協会が指定している通信講座を使うと、試験の範囲に沿った教材で学べます。ただし、通信講座の費用は受験料とは別にかかります。通信講座を申し込む前に、教材の内容、添削の有無、受講期間、受験料が講座の費用に含まれているかを確かめます。

民間資格と国家資格の違い

ツボに関わる資格を考えるときに、最も大切なのが民間資格と国家資格の違いです。

国家資格は、法律にもとづいて国や指定の機関が試験を行い、合格した人に免許を与えるものです。免許がなければ、その仕事を行えないと法律で決まっているものもあります。ツボに関わる分野では、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師がこれに当たります。これらの免許を取るには、決められた学校や養成施設で学び、国家試験に合格する必要があります。

民間資格は、民間の団体が独自の基準で認定するものです。知識や技術を身につけたことを示す材料にはなりますが、法律で特定の仕事を認めるものではありません。ツボ検定と呼ばれる資格の多くは、この民間資格に当たります。

つまり、ツボの民間資格を取っても、あん摩マッサージ指圧師の免許の代わりにはなりません。この違いを理解したうえで、民間資格をどう活かすかを考えることが大切です。

施術を仕事にするときの法律の線引き

ツボの知識を学ぶと、「家族や知人の肩のツボを押してあげたら喜ばれたので、お金をもらって施術したい」と考える人もいるでしょう。ここで知っておくべきなのが、法律の線引きです。

あん摩、マッサージ、指圧は免許が必要

あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律の第1条は、医師以外の人が、あん摩、マッサージ、指圧、はり、きゅうを仕事として行おうとする場合は、それぞれの免許を受けなければならないと定めています。条文はe-Gov法令検索のあん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律で読めます。

ツボを指で押す行為は、行い方によっては指圧やあん摩に当たる可能性があります。民間のツボの資格を持っていても、指圧やあん摩に当たる施術を仕事として行えば、この法律に反するおそれがあります。

免許のない人による施術についての国の考え方

厚生労働省は、無資格の人によるあん摩マッサージ指圧などについて、通知で取扱いを示しています。通知では、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう、柔道整復は、免許を持つ人でなければ行ってはならず、無免許で仕事として行った人は処罰の対象になるとしています。それ以外の医業類似行為についても、施術が医学的な観点から人体に危害を及ぼすおそれがあれば、禁止処罰の対象となると示しています。通知の本文は厚生労働省の医業類似行為に対する取扱いについての通知で確かめられます。

線引きは個別の判断になる

リラクゼーションを目的とした手技が、どこまでなら免許なしで行えるのかは、施術の方法や内容によって変わり、一律に決まった線があるわけではありません。民間のスクールの中には「資格がなくても開業できる」と案内しているところもありますが、それは施術の内容によっては法律に触れるおそれがあることを意味しています。

他人の体を押す施術を仕事として考えている場合は、始める前に、住んでいる地域の保健所や都道府県の担当窓口に、自分の行う施術が免許の必要なものに当たるかを確かめることが欠かせません。確実に施術を仕事にしたいなら、国家資格の取得を検討するのが正面からの道です。

ツボの資格が活きる在宅の仕事

施術を仕事にするには免許が必要だとしても、ツボの民間資格が活きる在宅の仕事はあります。ポイントは、他人の体に触れて施術するのではなく、知識を伝える、文章にする、自分で実践してもらう形の仕事を選ぶことです。

セルフケアの講座や教室

参加者が自分の手で自分のツボを押す方法を教える講座です。講師は参加者の体に触れず、ツボの位置の見つけ方や押し方を説明し、参加者が自分で試します。オンラインの講座にすれば、自宅から全国の人に教えられます。つぼ押し士の協会も、資格取得後に自宅やカルチャースクールで講師活動ができると案内しています。

健康や美容の記事の執筆

健康や美容を扱うWebサイトや雑誌では、セルフケアの方法を紹介する記事が求められています。ツボの知識があるライターは、ツボの位置や押し方を正確に説明できるため、記事の質を高められます。在宅でできる仕事の代表的な形の1つです。

教材や動画の作成

セルフケアの方法をまとめた資料や、ツボの位置を示すイラストの解説、動画の台本などを作る仕事です。講座を開く講師や、健康関連の事業者から依頼されることがあります。

介護や育児の現場での活用

介護や育児の仕事をしている人が、セルフケアの知識を利用者や家族への声かけに活かす使い方もあります。ただし、勤め先で施術を行う場合も、法律の線引きは同じです。勤め先の方針と、自分が行える範囲を確かめます。

セルフケア講座を開くときの進め方

ツボの資格を活かす仕事として、最も取り組みやすいのがセルフケアの講座です。講座を開くまでの進め方を説明します。

1. 対象者とテーマを決める

誰に向けて、何を教えるかを決めます。たとえば、デスクワークで肩がこりやすい会社員、家事や育児で忙しい人、夜に寝つきにくい人など、対象者を絞るほど、講座の内容が具体的になります。

2. 講座の内容を組み立てる

ツボの位置の見つけ方、押す強さと時間の目安、押してはいけない場面を、順を追って説明できるように組み立てます。参加者が自分の体で試す時間を十分にとり、講師はやり方を見て声をかける形にします。講師が参加者の体に触れて押す形にしないことが大切です。

3. 注意事項を伝える

講座の最初に、体調が悪いときや、病気の治療中の人は医師に相談してから行うこと、痛みが強いときは無理に押さないことを伝えます。セルフケアの方法を紹介する解説でも、次のような注意が添えられています。

まずは自分の体で足つぼマッサージを試してみましょう。食後1時間以上空け、飲酒をしていない状態でおこないます。 出典: rsvia.co.jp

こうした注意事項は、講座の資料にも書いておくと、参加者があとで自分で試すときにも役立ちます。

4. 集客と申し込みの仕組みを作る

オンラインの講座であれば、ビデオ会議のサービスと、申し込みと支払いを受け付ける仕組みを用意します。知人への案内、SNSでの発信、地域の公民館やカルチャースクールへの提案などで参加者を集めます。

5. 講座のあとに振り返る

参加者から感想を聞き、分かりにくかった説明や、時間が足りなかった部分を次の講座で直します。継続して参加してもらえる講座にするには、季節や悩みに合わせてテーマを変えていく工夫も効果的です。

60分の講座の組み立て例

初めて講座を開くときは、時間配分を決めておくと、説明が長くなりすぎて参加者が試す時間がなくなる、といった失敗を防げます。60分のセルフケアの講座であれば、次のような組み立てが目安になります。

  1. 最初の5分:あいさつと注意事項の説明。体調に不安がある人は無理をしないこと、痛みを感じたらやめることを伝えます
  2. 次の10分:ツボと経絡の考え方を簡単に説明します。専門用語は使いすぎず、身近な例で伝えます
  3. 次の30分:テーマに合わせたツボを3か所から5か所紹介し、1か所ずつ位置の見つけ方と押し方を説明して、参加者に試してもらいます
  4. 次の10分:日常で続けるための工夫を紹介します。いつ、どのくらいの時間行うとよいかの目安を伝えます
  5. 最後の5分:質問を受け、資料の送り方と次回の案内を伝えます

紹介するツボの数は、多すぎると覚えきれません。1回の講座では少なめに絞り、確実に自分で見つけられるようになることを目標にすると、参加者の満足度が上がります。質問の時間に個別の症状について聞かれた場合は、前の節で説明したとおり、医療機関への相談を勧めます。

オンライン講座の準備

セルフケアの講座をオンラインで開く場合は、自宅から全国の人に教えられる反面、画面越しにツボの位置を正確に伝える工夫が必要になります。

画面に映す範囲を決める

ツボの位置を説明するときは、講師の手や足、肩などが画面にはっきり映るよう、カメラの角度と距離を調整します。手のツボを説明する場面では手元を大きく映し、肩や首のツボを説明する場面では上半身が映るよう、カメラを切り替えるか、位置を動かします。スマートフォンを2台目のカメラとして使い、手元を映す方法もあります。

図や資料を用意する

画面越しでは細かい位置が伝わりにくいため、ツボの位置を示した図を画面共有で見せます。図は、教材の図をそのまま使うのではなく、自分で描いたものか、使用が認められたものを使います。参加者があとで見返せるよう、講座の後に資料を送ると、自宅での練習に役立ちます。

参加者の様子を確かめる

オンラインでは、参加者が正しい位置を押せているかを確かめにくくなります。参加者にカメラで手元を映してもらい、位置がずれていれば言葉で修正を伝えます。少人数の講座にすると、1人ひとりの様子を確かめやすくなります。

申し込みと支払いの仕組み

申し込みの受付、参加費の支払い、ビデオ会議の参加方法の案内を、決まった流れで行えるよう準備します。申し込みのときに、体調についての注意事項を読んでもらい、同意を得る仕組みにしておくと安心です。

参加者の安全を守るために決めておくこと

セルフケアの講座は、参加者が自分の体に対して行うものですが、講師には参加者の安全に配慮する責任があります。講座を始める前に、次の決まりを作っておきます。

  • 申し込みの時点で、病気の治療中の人、妊娠中の人は、医師に相談してから参加するよう案内する
  • 講座の最初に、痛みを感じたらすぐにやめるよう伝える
  • 強く押しすぎない、長時間押し続けないなど、押し方の目安を伝える
  • けがをしている部分、腫れている部分、皮膚に異常がある部分には触れないよう伝える
  • 講座の中で、参加者の個別の症状について診断や助言をしない

最後の点は特に大切です。参加者から「この痛みは何の病気でしょうか」と質問されても、講師は答える立場にありません。「体の不調が続く場合は、医療機関に相談してください」と伝えるにとどめます。

講座で事故が起きた場合に備え、講師の活動に対応した賠償責任保険に入っておくことも検討します。保険の補償範囲は、講座の形式(対面かオンラインか)によって変わることがあるため、加入する前に確かめます。

講座や記事で使ってはいけない表現

ツボの知識を仕事にするとき、特に注意が必要なのが、効果の伝え方です。ツボを押すことの効果について、病気が治る、症状が必ず改善するといった表現を使うと、法律に触れたり、受け手に誤解を与えたりするおそれがあります。

治療や治癒をうたわない

「このツボを押すと腰痛が治る」「高血圧が改善する」のように、病気の治療や治癒をうたう表現は使いません。厚生労働省の通知でも、医学的な効果をうたった誇大な広告は規制の対象になると示されています。セルフケアは、あくまで心身を整える習慣の1つとして紹介します。

効果を断定しない

「必ずやせる」「すぐに眠れる」のように、効果を断定する表現も避けます。商品やサービスの内容を実際より優れているように見せる表示は、景品表示法で規制されています。講座の案内を書くときは、消費者庁の景品表示法の案内で考え方を確かめておきます。

言い換えの例

効果を断定せずに伝えるには、次のような言い換えが使えます。

  • 「肩こりが治る」ではなく「肩まわりをほぐす習慣として取り入れられる」
  • 「必ず眠れる」ではなく「寝る前に心身をゆるめる時間を作る方法の1つ」
  • 「やせるツボ」ではなく「食事や運動の習慣と合わせて取り入れたいセルフケア」

表現を控えめにすると、伝わりにくくなるのではと心配する人もいるでしょう。しかし、効果を言い切らない誠実な説明は、受け手の信頼につながります。

健康や美容の記事を書く仕事で気をつけること

ツボの知識を活かして記事を書く仕事では、講座とは違う注意点があります。

一次資料にあたる

ツボの位置や名前は、資料によって書き方が違うことがあります。記事を書くときは、資格の教材や信頼できる専門書を確かめ、記憶だけで書かないようにします。依頼する側から参考資料が指定されている場合は、それに従います。

医師や専門家の監修が求められる場合がある

健康に関わる記事では、依頼する側が医師やあん摩マッサージ指圧師などの専門家の監修をつけることがあります。ライターとして書く場合、自分の書いた内容が専門家の確認を受けることを前提に、根拠を明確にしておきます。

体験談を誇張しない

セルフケアの記事では、体験談を求められることがあります。体験談を書く場合も、効果を誇張したり、特定の症状が改善したと断定したりしないよう注意します。

記事の仕事の単価は、専門の知識を持ち、正確に書けるほど上がりやすくなります。文章の仕事の単価を上げていく段階は、Webライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】で整理されています。

リフレクソロジーや足つぼとの違い

ツボの資格を調べていると、リフレクソロジーや足つぼの資格もよく目にします。似たものとして扱われることが多いですが、考え方には違いがあります。

ツボ(経穴)は、東洋医学の考え方にもとづく、体の決まった点のことです。足つぼは、その中でも足の裏や足の周りのツボを刺激する方法を指して使われることが多い言葉です。リフレクソロジーは、足の裏などの反射区と呼ばれる部分を刺激する考え方で、英国などで広まった手法として紹介されます。

民間のスクールの解説では、両者の違いを次のように説明しています。

リフレクソロジーは指で面を刺激するもので、リラクゼーションやストレスの軽減など心身の状態を整えることを目的としているため、痛みもなく心地よさを感じられる施術です。 出典: rsvia.co.jp

どちらも、他人に対して施術を仕事として行う場合には、前の節で説明した法律の線引きを確かめる必要がある点は変わりません。リフレクソロジーや足つぼの民間資格を取る場合も、セルフケアの講座や記事の執筆など、施術以外の形で活かすことを考えておくと安心です。

家族や自分のケアに活かす

ツボの資格は、仕事にしなくても、自分や家族の日々のケアに活かせます。仕事として施術を行うのではなく、家族の肩を押してあげる、子どもや親とセルフケアの方法を共有するといった使い方は、法律の線引きの対象となる「仕事として」の施術とは性格が違います。

デスクワークの合間に手のツボを押す、寝る前に足のツボを押して体をゆるめる、といった習慣は、資格の勉強で学んだ内容をそのまま生活に取り入れる方法です。自分で続けてみることで、講座で教えるときの説明にも実感がこもります。

家族に試すときも、体調が悪いとき、病気の治療中のときは無理をしないことが基本です。特に、高齢の家族や持病のある家族には、強く押さない、痛がるときはすぐにやめる、といった配慮を忘れないようにします。

よくある誤解

ツボの資格について調べていると、誤解を招きやすい説明に出会うことがあります。代表的なものを整理しておきます。

「資格があれば開業できる」

民間のスクールの案内の中には、資格を取れば開業できるかのように書かれているものがあります。民間資格は施術の許可ではないため、開業して他人に施術する場合は、施術の内容が法律で免許の必要なものに当たらないかを確かめる必要があります。

「リラクゼーションなら何をしてもよい」

リラクゼーションという名前を付けても、施術の内容が指圧やあん摩に当たれば、法律の扱いは変わりません。大切なのは名前ではなく、実際に何をするかです。

「ツボを押せば病気が予防できる」

ツボのセルフケアは、心身を整える習慣の1つとして紹介されるものです。病気の予防や治療の効果を約束するものではありません。病気の予防や治療は医療機関に相談するよう伝えるのが、講師やライターとして誠実な姿勢です。

国家資格を目指すという選択

ツボの知識を学ぶうちに、本格的に施術を仕事にしたいと考えるようになった場合は、国家資格を目指す道があります。

あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の免許を取るには、文部科学大臣が認定した学校か、厚生労働大臣が認定した養成施設で決められた期間学び、国家試験に合格する必要があります。学校によって昼間と夜間の課程があり、働きながら通う人もいます。

国家資格を取れば、施術所を開くことや、訪問で施術を行うことができるようになります。ただし、学ぶ期間と学費の負担は大きいため、民間資格で学んだ知識が自分に合っているかを確かめてから検討するのが現実的です。

ツボの民間資格は、国家資格の代わりにはなりませんが、東洋医学の考え方に触れる入口として、国家資格を目指すかどうかを判断する材料にはなります。

資格の勉強の進め方

ツボの民間資格は在宅で受験できるため、自分のペースで学べます。効率よく学ぶための進め方を紹介します。

  1. 教材でツボの名前と位置を覚える。体の部位ごとに区切って、少しずつ覚えていきます
  2. 自分の体でツボの位置を確かめる。教材の図と自分の体を見比べながら、位置を探す練習をします
  3. 経絡や気・血・水などの考え方を学ぶ。ツボの名前だけでなく、東洋医学の基本の考え方を理解しておくと、覚えたことがつながります
  4. 試験の範囲を確かめ、苦手な部分を復習する
  5. 在宅受験で試験を受ける

覚えたツボを、毎日の生活の中で自分に試してみると、記憶に残りやすくなります。ただし、体調が悪いときや、病気の治療中の場合は、自分に試す前に医師に相談します。

講座の料金と、仕事として成り立たせる工夫

セルフケアの講座を仕事として続けるには、料金の決め方と、継続して参加してもらう工夫が必要です。

料金は、講座の時間、参加者の人数、資料の作成にかかる手間、会場を借りる場合はその費用をもとに決めます。同じ地域やオンラインで開かれている似た講座の料金を調べ、自分の講座の内容と比べて設定します。

1回の講座だけで終わらせず、季節ごとのテーマで続ける、少人数の継続講座にする、といった形にすると、参加者との関係が続きやすくなります。講座の資料や動画を作っておけば、同じ内容を繰り返し使えるため、準備の負担も減らせます。

講座の参加者から感想をもらう場合は、効果を断定する感想をそのまま案内に使わないよう注意します。「肩が軽くなった気がする」といった個人の感想も、受け手が効果を約束されたものと受け取らないよう、使い方に配慮します。

副業として始めるときの注意

会社員が副業としてセルフケアの講座や記事の執筆を始める場合は、次の点を確かめます。

  • 勤め先の就業規則で副業が認められているか
  • 講座の参加費や記事の報酬などの所得が、年間20万円を超えるかどうか。給与を1か所から受けている人で、給与以外の所得が20万円を超えると、所得税の確定申告が必要になります
  • 20万円以下でも、住民税の申告が必要になる場合があること

講座で使う教材費、資料の印刷代、オンライン講座の道具の費用などは、必要経費として扱える可能性があります。どこまでを経費にできるかは事情によって変わるため、領収書を保存しておき、迷うときは税務署に確かめます。

長く続けている人に共通していること

在宅で働く人と仕事を依頼する側をつなぐ仕事を2004年から続けてきた運営者として、健康や美容の知識を仕事にしている人で長く続く人には、共通した傾向があります。それは、自分のできる範囲とできない範囲をはっきり伝えていることです。「この講座では、自分でできるセルフケアを紹介します。体の不調がある方は、医療機関に相談してください」と最初に伝える講師は、参加者からも依頼する側からも信頼されています。

もう1つの傾向は、学び続けていることです。民間資格を取って終わりにせず、関連する分野の知識を広げたり、専門家の監修を受けた記事の書き方を学んだりして、伝える内容の正確さを高めています。

講座や記事の仕事を直接依頼される関係では、仲介の手数料がかからない分、依頼する側は同じ予算で依頼できる回数が増え、受ける側の手取りも厚くなります。こうした関係は、誠実な説明を積み重ねることで続いていきます。

ツボの知識を、在宅の仕事全体の中で活かすには

ツボの民間資格は、施術の許可ではなく、知識を身につけたことを示す材料です。この知識を在宅の仕事に活かすには、教える力と書く力を合わせて伸ばすことが近道になります。

講座の案内文、資料、参加者への連絡など、セルフケアの講座を開くには多くの文書を作ります。相手に正確に伝わる文書を書く力を確かめたい場合は、ビジネス文書検定の内容を見ておくと、文書の書き方を見直すきっかけになります。

健康や美容の記事の仕事を受けるときは、過去に書いた記事をまとめた資料があると、依頼する側に力を伝えやすくなります。実績の見せ方は、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で、見せる順番や説明の添え方が整理されています。

ツボ検定と呼ばれる民間資格は、在宅で受けやすく、ツボの知識を体系的に学ぶ入口になります。ただし、他人への施術を仕事にするには、法律の線引きを確かめる必要があります。セルフケアの講座や記事の執筆など、資格が活きる形の仕事を選び、効果を断定しない誠実な伝え方を心がけてください。

よくある質問

Q. ツボ検定に合格すれば、お金をもらってツボ押しの施術ができますか?

ツボ検定と呼ばれる資格の多くは民間資格で、施術を仕事にする許可にはなりません。あん摩、マッサージ、指圧を仕事として行うには、法律で国家資格の免許が必要とされています。施術の内容によって線引きが変わるため、他人への施術を仕事として考えている場合は、保健所や都道府県の担当窓口で確かめてから始めます。

Q. ツボの資格の試験は自宅で受けられますか?

つぼトレーナーとつぼ押し士は、どちらも協会の案内で在宅受験とされています。受験資格は特になく、受験料は10,000円(消費税込み)、合格基準は70%以上の評価と案内されています。受験料や試験の形式は変わることがあるため、申し込む前に各協会の公式の案内で確かめます。

Q. ツボの資格を活かせる在宅の仕事にはどんなものがありますか?

参加者が自分でツボを押す方法を教えるセルフケアの講座、健康や美容の記事の執筆、教材や動画の台本の作成などがあります。講師が参加者の体に触れて施術するのではなく、知識を伝える形の仕事を選ぶことがポイントです。オンラインの講座にすれば、自宅から全国の人に教えられます。

Q. セルフケアの講座の案内で気をつける表現はありますか?

病気が治る、症状が必ず改善するといった、治療や効果を断定する表現は使いません。商品やサービスの内容を実際より優れているように見せる表示は景品表示法で規制されており、医学的な効果をうたった誇大な広告は規制の対象になると厚生労働省も示しています。心身を整える習慣の1つとして紹介するのが基本です。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月4日最終更新:2026年10月16日
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