在宅ワーク 子供 中学生|思春期の子供がいる家庭での働き方

中西 直美
中西 直美
在宅ワーク 子供 中学生|思春期の子供がいる家庭での働き方

この記事のポイント

  • 在宅ワーク 子供 中学生の組み合わせで悩む親御さんへ
  • 思春期の子どもとの距離感
  • 産業カウンセラーの視点で丁寧にお伝えします

「中学生になった子どもが家にいると、在宅ワークに集中できない」「逆に、思春期の子どもと家で一日中顔を合わせていると、お互いストレスになる気がして」。このご相談、本当に多いんです。小学生のころとはまた違う、独特の難しさがありますよね。

私のカウンセリングルームにも、同じ悩みを抱えたお母さん、お父さんがたくさん訪れます。「もう中学生だから手はかからないはずなのに、なぜか前より疲れる」とおっしゃるんですね。それ、あなたが弱いからではなくて、思春期の子どもと在宅ワークという組み合わせ自体が、想像以上に繊細な調整を必要とするものなんです。

大丈夫。整え方はあります。今日は、思春期の子どもがいるご家庭での在宅ワークについて、心の距離感の取り方、物理的な仕事環境の作り方、そしてあなた自身を守るセルフケアまで、ぜんぶお話ししますね。

在宅ワークと中学生の子育てが重なる時期に起きていること

まず、なぜ「中学生×在宅ワーク」がこれほど大変に感じられるのか。マクロな視点から少し整理させてください。背景を知るだけで、「自分だけがうまくできていない」という思い込みがふっと軽くなることがあります。

コロナ以降に定着した在宅ワーク家庭の現状

総務省や厚生労働省の各種調査によれば、2020年以降に在宅勤務やテレワークを経験した労働者の割合は30%を超えて推移しています。フリーランスや業務委託まで含めれば、自宅を主な仕事場にしている人はさらに多い。

つまり、「平日昼間、親が家にいる」というのは、もはや特殊な状態ではなくなりました。一方で、中学校の登校日数や部活動の時間、長期休暇の過ごし方は、コロナ前とそれほど変わっていません。年間180日前後の登校日に加えて、夏休み・冬休み・春休み、定期テスト前の半日授業、振替休日、学級閉鎖、本人の体調不良。中学生は、思っている以上に「家にいる時間」が長いんです。

つまり、「親が在宅、子も家にいる」が日常になった結果、両者の時間と空間が重なる場面が一気に増えました。これが、見落とされがちなストレスの源です。

思春期特有の「近すぎる距離」のしんどさ

小学生のころは、親がリビングで仕事をしていても、子どもは別室で宿題をしたり、隣でテレビを見たり、適当に共存できていたかもしれません。

ところが中学生になると、状況が大きく変わります。発達心理学では、12〜15歳ごろを「第二反抗期」「自我の確立期」と呼びます。簡単に言えば、「親と自分は別の人格だ」と本人が強く意識し始める時期です。

このタイミングで、親が一日中家にいる。しかも仕事用のヘッドホンをつけて、こちらの存在に気づかないこともある。子ども側からすれば、「いるのに、いない」「自分だけの空間が確保できない」という、なんとも言えない圧迫感を覚えやすい時期なんですね。

逆に親側も、「もう小さくないんだから一人で過ごせるはず」と思いながら、ご飯のことや塾の送迎、思春期特有の不機嫌な態度に対応しなければならない。仕事のスイッチと親のスイッチを、1日に何度も切り替えることになります。

「最近、なぜか前より疲れる」の正体は、たいていここにあります。仕事量が増えたのではなく、心の切り替え回数が増えているんです。

「中学生だから手がかからない」が誤解である理由

「中学生になったし、そろそろ仕事を本格化しよう」。そう考えて在宅ワークを始める方は多いです。これは、間違ったタイミングではありません。実際、未就学児や低学年と比べれば、物理的なお世話の時間は確実に減ります。

ただし、思春期の子育てで増えるのは「精神的なケアの時間」と「見守りの密度」です。本人は何も言わなくても、定期テストの前、部活の人間関係、進路の不安、SNSのトラブル、推し活、ゲーム時間、夜更かし。親が見ていなければいけないこと、声をかけるべきタイミングは、むしろ複雑になります。

ですから、「中学生になったら自由に働けるはず」という期待値で計画を立てると、実際とのギャップで落ち込みやすい。最初から「親としての見守りに、毎日数時間は必ず使う」という前提で、在宅ワークのスケジュールを組むほうがずっと現実的で、結果的にも長続きします。

中学生がいる家庭で在宅ワークがうまくいかない典型パターン

カウンセリングでよくお聞きする「うまくいかないパターン」を、いくつか整理してみます。あなたの状況に当てはまるものがあれば、まずは「ああ、これは私だけじゃないんだ」と思っていただけたら嬉しいです。

リビング兼仕事部屋でお互いの存在が気になる

一番多いのが、リビングのダイニングテーブルや一角を仕事スペースにしているケースです。中学生の子どもも、自室に閉じこもりがちとはいえ、ご飯、おやつ、トイレ、リビングのテレビ、なんだかんだ1日に何度もリビングを通ります。

そのたびに、こちらの集中力が切れる。子ども側も、親がパソコンに向かっている横で気を遣う。お互いに悪気はないのに、なんとなく空気が重くなる。

これは「気合いが足りない」のではなく、空間設計の問題です。脳科学的にも、視界に動くものが入ると集中力は確実に途切れます。意志の力で解決しようとせず、物理的な工夫で対処することが先です。

Web会議のたびに「静かにして」と言いたくなる

オンライン会議が増えた今、これも本当に多いご相談です。「Web会議のたびに、子どもがリビングで音を出していて、ヒヤヒヤする」「マイクを切るタイミングを神経質に気にしている」。

中学生は、もうある程度の事情を理解できる年齢ですから、「お母さんが会議のときは静かにしてね」と伝えれば、表面的には協力してくれます。ただ、その「協力してもらっている」状態が続くと、親側に罪悪感が積もります。

「自分の仕事のせいで、子どもの自由を奪っているのではないか」。この気持ちに気づかないまま蓄積させていくと、ある日急に「もう在宅ワークやめようかな」というところまで行ってしまうことがあります。早めに防音や時間帯の工夫で、罪悪感の発生源を物理的に減らしておくことが大事です。

具体的な対策としては、在宅ワークの防音対策|オンライン会議で子供の声を気にしない方法の記事で扱っている、ドア下の隙間テープ、吸音パネル、ヘッドセット型マイクなどの工夫が役立ちます。家全体を防音にする必要はなく、ピンポイントで音漏れを抑える発想に切り替えると、コストもぐっと抑えられます。

学校から帰ってきた瞬間に仕事を中断してしまう

「ただいま」の声と同時に、無意識にパソコンから顔を上げて、「おかえり」「今日どうだった?」と話しかけてしまう。中学生は機嫌のいい日と悪い日の落差が激しいので、つい様子を確認したくなるんですね。

これ自体は素敵な反応で、悪いことではありません。ただ、そのまま会話が長引いてしまったり、夕飯の支度を始めてしまったりすると、午後の仕事時間が消滅します。

「子どもが帰ってきたら仕事を中断する」のではなく、「子どもが帰ってくる時間までに、午前の集中作業を終わらせる」「夕方17時〜19時は最初からブロックして、仕事を入れない」というように、スケジュールの設計を先に変えるほうが現実的です。

子どもに過度に気を遣わせてしまう

逆のパターンもあります。中学生の子どもが、「お母さん仕事中だから」と気を遣いすぎてしまい、家の中で必要以上に静かに過ごしている。本来言いたいこと、相談したいことを飲み込んでしまっている。

このパターンは、表面的にはトラブルが起きないので、親が気づくのが遅れがちです。「うちの子は協力的でありがたい」と思っているうちに、子どもがじわじわ我慢を溜めていて、ある日突然「学校行きたくない」「お母さんとは話したくない」という形で噴出することがあります。

「自分の仕事を理解して、協力してくれる中学生」は素晴らしいですが、それと「子どもが家でリラックスできているか」は別の問題です。月に何度かは、こちらから「最近どう? 我慢してることない?」と聞いてあげる時間を、意識して作ってほしいんです。

中学生がいる家庭で在宅ワークを成立させる空間と時間の作り方

ここからは、もう少し実務的なお話に進みます。心構えだけでは疲れてしまうので、具体的な「整え方」を一緒に見ていきましょう。

仕事部屋を物理的に分けるか、せめて時間で分ける

可能であれば、書斎や物置部屋を仕事専用にして、リビングと完全に分けることをおすすめします。「1畳半」のスペースでも、扉が閉まる空間があるだけで、集中度はまったく違います。

「うちはそんな部屋の余裕はない」というご家庭でも、選択肢はあります。リビングの一角にパーティションを立てる、押入れの中を改造してデスクを置く、寝室の隅に簡易デスクを置く。完全な防音は無理でも、「ここにいるときは仕事モード」という視覚的な切り替えがあるだけで、脳のスイッチは入りやすくなります。

そして空間を分けられないご家庭は、時間で分けることを徹底してください。たとえば「9時〜12時、13時〜16時は仕事時間。それ以外はリビング全体を子どもに開放」と決める。子どもにも明確に伝える。これだけで、お互いの罪悪感がぐっと減ります。

中学生本人にスケジュールを共有してもらう

中学生は、もう「自分のスケジュール」を持つ年齢です。部活、塾、定期テスト、検定、修学旅行、文化祭、推し活のライブ予定。本人にとっては、ぜんぶ重要なイベントです。

ご家族の共有カレンダー(Googleカレンダーや、冷蔵庫に貼る紙のカレンダーでも構いません)に、お互いの予定を書き出す習慣をつけてみてください。これだけで、「来週の水曜は中学校が振替休日だから、自分の重要会議は前後にずらそう」「土曜は子どもの試合だから、納品は金曜までに終わらせよう」というように、衝突を未然に防げます。

中学生の子どもにとっても、「親が自分のスケジュールを把握してくれている」という感覚は安心材料になります。思春期は「親に干渉されたくない」と「親にちゃんと見ていてほしい」が同居する時期ですから、カレンダー共有という距離感はちょうどいいんです。

「仕事中サイン」をデジタルで出す

これはご家庭ごとに工夫の余地が大きいのですが、たとえばドアに「会議中」「集中作業中」と表示できるサインを貼る、家族用のチャットで「これから1時間集中するから声かけないでね」と一言入れる、リビングの仕事スペースに小さな赤いランプを置いて点灯させる、など。

中学生の子どもは、「察してね」では動けません。脳の発達段階として、相手の状態を推測する力はまだ完成しきっていない年齢です。逆に、「明示的に伝えてくれれば、ちゃんと理解できる」のがこの年代の特性でもあります。

「今は話しかけないでほしい」「今ならOK」を、はっきり可視化する。これだけで、お互いの神経が驚くほど休まります。

朝・昼・夜の3つの「家族コア時間」を死守する

仕事を集中させる時間を作るのと同じくらい、家族として顔を合わせる時間を「死守」することが大事です。

具体的には、朝食、夕食、寝る前の少しの会話。この3つのうち、最低2つは家族で過ごす時間としてブロックしてください。ここに仕事のメール返信や、急ぎの会議を入れないと決める。

思春期の中学生は、自分から話しかけてくることが急に減ります。でも、食事の場で何気なく流れているテレビを一緒に見ているとき、ふと学校の話を始めることがあるんです。その「ふと」を逃さないために、物理的に同じ場所にいる時間を確保することが、何よりのセーフティネットになります。

中学生の特性に合わせた在宅ワークの距離感

ここからは、もう少し心理的な側面のお話をさせてください。中学生は、本当に独特の生き物です(私自身、高校1年と大学1年の息子を育てていて、毎日新しい発見があります)。

「干渉しすぎず、無関心にもならない」が最大の課題

思春期の子育てで最も難しいのが、この距離感です。在宅ワークで一日中家にいると、つい子どもの様子が目に入ります。「ゲームの時間が長すぎないか」「宿題はやったのか」「部屋がまた散らかっている」「友達と何かトラブルがあったのか」。

気になる気持ちはわかります。ただ、思春期の子どもにとって、頻繁な口出しは「自分を信頼してくれていない」というメッセージに翻訳されます。本人は反論する語彙をまだ十分持っていないので、たいてい「うざい」「うるさい」というシンプルな言葉で返してきますが、その奥には複雑な感情があります。

私のカウンセリングでよくお伝えしているのは、「気になったことの3分の1だけ口にする」というルールです。残りの3分の2は、自分の頭の中で観察記録としてとどめておく。本当に介入が必要な事態(生活リズムが大きく崩れる、急に元気がない、明らかに困っている)かどうかを、しばらく見守って判断する。

「気になる→すぐ言う」のパターンを「気になる→3日見守る→必要なら言う」に変えるだけで、親子の摩擦はかなり減ります。在宅ワークで家にいる時間が長いからこそ、意識して「言わない練習」をしていただきたいんです。

子どもの「自分の時間」を物理的に確保する

中学生にとって、自室は単なる勉強場所ではありません。「親の干渉を受けない、自分が支配できる唯一の空間」です。ここに親が頻繁に入ってくると、相当なストレスになります。

在宅ワークの親側からすると、「掃除のついで」「洗濯物を置きに」「ちょっと様子を見に」と、ついドアを開けてしまいがちです。これを意識的に減らしてください。

具体的には、「洗濯物は廊下のカゴに置いておく。本人が取りに来る」「掃除は本人が部活でいない時間にまとめてやる」「ノックして3秒待つ。返事がなければ入らない」など、家庭ごとのルールを決めておくとスムーズです。

「親が在宅していても、自分の空間は侵されない」という安心感が、思春期の子どもにとって何よりの精神安定剤になります。

不機嫌な態度を「人格」と切り離して受け止める

中学生は、本当に不機嫌になります。挨拶を返さない、ご飯のときに無言、こちらの問いかけに「別に」「普通」しか返ってこない、ドアを乱暴に閉める。

これを真正面から受け止めると、親側がメンタルをやられます。在宅ワークで気持ちを切り替えてリビングに行ったら、いきなり子どもの不機嫌の波を浴びる。仕事中以上に消耗します。

カウンセリングでお伝えしているのは、「不機嫌は天気みたいなものだと思ってください」ということです。雨の日に「なんで雨なんだ」と怒っても仕方ないのと同じで、思春期の不機嫌は本人の人格ではなく、ホルモンバランスと脳の発達段階による一時的な気象現象だと捉える。

もちろん、暴言や暴力は別問題で、毅然と対応する必要があります。ただ、日常的な「無愛想さ」「素っ気なさ」については、こちらが反応しすぎず、淡々と接するのが結局いちばん早く嵐が過ぎます。

これは私自身が、息子たちの中学時代に何度も失敗しながら学んだことです。本人の不機嫌な態度に、こちらまで不機嫌で返してしまった日は、一日中家の空気が重くなりました。逆に「あ、今日は天気が悪い日ね」と心の中でつぶやいて、いつもどおりご飯を作って、いつもどおり「いってらっしゃい」を言う。これを続けていくと、ある日ふっと本人から話しかけてくる瞬間が訪れます。

中学生がいる家庭におすすめの在宅ワークの種類

「在宅ワーク 子供 中学生」で検索される方の多くは、「これから在宅ワークを始めたい」または「今の在宅ワークを子育てと両立できる形に組み直したい」というニーズをお持ちです。具体的にどんな働き方が向いているのか、いくつかの方向性をご紹介します。

時間の融通が利く業務委託・フリーランス型

中学生の子育てと相性がいいのは、納期さえ守れば作業時間を自由に設計できる業務委託型の働き方です。たとえばWebライティング、デザイン、コーディング、データ入力、翻訳、オンラインアシスタントなど。

これらは、子どもが学校に行っている時間帯に集中して作業し、帰宅後は休む、という配分が可能です。会議の時間も比較的調整しやすく、急な学級閉鎖や本人の体調不良にも対応しやすい。

業務委託マッチングサービスを使えば、自分の経験やスキルに合った案件を探すことができます。手数料の体系や、案件の質、サポートの厚みはサービスによってかなり違うので、複数のプラットフォームに登録して比較してみるのが現実的です。

専門スキルがすでにある方であれば、ソフトウェア作成者の年収・単価相場著述家,記者,編集者の年収・単価相場のような相場データを参考にして、自分の単価設定を見直すこともできます。相場を知らずに安く請けてしまうと、長時間労働で家族との時間が削られる悪循環に入りやすいので、最初に相場感をつかむことは本当に大事です。

スキルが伸びる分野を選ぶ

中学生のお子さんがいる年代の親御さんは、年齢的にも40代前後の方が多いと思います。これから10年、15年と働き続けることを考えると、「今日明日の収入」より「スキルが積み上がる仕事」を選ぶほうが、長期的には圧倒的に得です。

具体的には、AI関連スキル、データ分析、Web開発、UX/UIデザイン、デジタルマーケティング、コンテンツ制作。このあたりは、今後も需要が伸び続けると見られている分野です。

特にAIまわりは、ここ数年で求人の出方が大きく変わりました。AIコンサル・業務活用支援のお仕事AI・マーケティング・セキュリティのお仕事のような案件は、企業がAI活用を進める中で需要が急増しています。在宅で対応可能なものも多く、子育てとの相性も悪くありません。

エンジニア系の仕事も、リモート前提の案件が増えました。アプリケーション開発のお仕事のように、フロントエンド・バックエンド・モバイルアプリ開発などの分野は、業務委託案件の単価相場も比較的高めで、スキルを伸ばしながら収入を上げていける構造になっています。

スキマ時間を埋めるタイプの軽作業

「本格的なスキル仕事ではなく、まずはスキマ時間で少し収入を増やしたい」という方には、データ入力やアンケートモニターのような軽作業もあります。

モッピー

データ入力

データ入力

収入目安時給100円~1,000円

仕事内容名刺/伝票の情報入力

アンケート結果入力

音声データ文章化

インスタフォロー&いいね

必要スキルアプリ・ツール操作

素早く丁寧な対応

メリット専門スキル不要

在宅ワーク可能

好きな時間だけ行える

注意点低報酬なので稼ぎづらい

やりがいが低い

向いてる人単純作業を黙々とこなせる人

丁寧に仕事をこなせる人

難易度が低く、誰でも気軽に始められるデータ入力の副業は、「調査不要」「調査込み」の2パターンの案件があります。

このタイプは、確かに専門スキル不要で始められます。一方で、報酬単価は時給100円〜1,000円程度と幅があり、生活の柱にするのは現実的ではありません。あくまで「子どもが部活に出かけた1時間で軽く作業する」「テレビを見ながらこなす」程度の位置づけとして使うのが妥当です。

中長期で考えるなら、こうした軽作業から始めて、徐々にスキル系の仕事にシフトしていくのが、現実的なステップアップになります。

資格を活かす、または資格を取りに行く方向性

「いきなりフリーランスは怖い」「自分にどんな仕事ができるかわからない」という方には、まず関連資格を取得して、そこから案件につなげる流れもあります。

たとえばビジネス文書検定は、Webライティングや事務系業務委託の信頼性を底上げしてくれますし、IT系であればCCNA(シスコ技術者認定)のようなネットワーク系の資格を持っていると、リモート保守やネットワーク設計支援の案件にアプローチしやすくなります。

中学生の子どもがいる時期は、本人の勉強する姿を間近で見られる時期でもあります。「お母さんも勉強してるよ」「お父さんも資格の勉強始めたよ」と、机に向かう姿を見せること自体が、子どもにとっても良い刺激になることがあります。私のカウンセリングでも、「親が学ぶ姿を見て、子どもが勉強への抵抗が減った」というご報告は珍しくありません。

中学生の子育てと在宅ワークを両立するための心の整え方

最後に、いちばんお伝えしたいことを書かせてください。スケジュールや空間の整え方は、ある程度ノウハウで解決できます。でも、「あなた自身の心」が消耗してしまっては、どれだけ良いスケジュールも続きません。

「100点の母親・父親」を諦める

在宅ワークをしていると、つい欲張ってしまうんです。「家にいるんだから、ちゃんと手作りのご飯を出したい」「子どもの話をじっくり聞いてあげたい」「家の中をきれいにしておきたい」「仕事も成果を出したい」。

全部100点を取ろうとすると、確実につぶれます。「在宅で働いている」というだけで、すでに通常の親役割を超えるエネルギーを使っています。

カウンセリングではよく、「今週は仕事60点、家事40点、子育て70点で十分」というように、配点を意識的に下げる練習をしていただいています。週によって配点を変えていい。今週はテスト前だから子育て80点、来週は納期だから仕事80点、というふうに動かす。

「100点が3つ揃わないとダメ」という思い込みを手放すと、本当に楽になります。手放した分のエネルギーで、自分の睡眠時間と健康を確保してください。

自分のための「誰とも会わない時間」を作る

中学生の子育て×在宅ワークで一番不足しがちなのが、「誰の役にも立たない、自分だけの時間」です。

仕事中はクライアントのため、家事育児は家族のため、休日は学校行事や部活の送迎で誰かのため。気がつくと、1週間ずっと「誰かのため」に動いていることがあります。

週に1時間でいいので、「誰のためでもない自分の時間」をスケジュールに入れてください。近所をひとりで散歩する、カフェで本を読む、湯船にゆっくり浸かる、内容はなんでも構いません。「これは私が私のために使う時間」と決めて、家族にも宣言しておく。

これは贅沢ではなく、メンタルヘルスの基本です。心理学では「セルフ・コンパッション(自分への思いやり)」と呼びますが、難しく考える必要はありません。要するに、自分のことも家族のひとりとして大切にする、ということです。

困ったときに頼れる場所を作っておく

「在宅ワーク 子供 中学生」で検索される方は、たいてい真面目で、自分でなんとかしようとする方が多いです。それ自体は素敵な姿勢なんですが、抱えすぎると本当に苦しくなります。

困ったときに頼れる先を、いくつか持っておいてください。具体的には、信頼できる家族や友人、自治体の子育て支援相談窓口、産業カウンセラーや臨床心理士による有料カウンセリング、フリーランス向けのコミュニティ、同じく在宅ワークをしている親同士のオンラインサロン、など。

特に「同じ立場の人とつながる」ことは、想像以上の助けになります。「うちも同じ悩み」「うちはこうしてる」という会話が、何時間ものカウンセリング以上の癒しになることがあるんです。

孤独に頑張りすぎないでくださいね。在宅ワークで一日中家にいる生活は、放っておくと社会との接点がどんどん減ります。意識的に外と接点を持つ仕組みを作ることも、立派な仕事の一部だと思ってください。

在宅ワークについての参考記事

これから在宅ワークを始める方や、すでに在宅ワーク中で悩んでいる方には、関連の記事もあわせて読んでいただけたら嬉しいです。

在宅ワーク・リモートワークの始め方|未経験からできる仕事と探し方では、未経験からどんな仕事を選び、どんな手順で始めるかを整理しています。最初の一歩で迷っている方に向けた内容です。

在宅ワーク メリットを30代主婦が語る!後悔しない働き方とはでは、実際に在宅ワークに移行した方の視点で、メリットだけでなく注意点も書かれています。「在宅にしたら後悔しないか」という不安に向き合いたい方に役立ちます。

子どもの声をオンライン会議で気にしないための具体策は、在宅ワークの防音対策|オンライン会議で子供の声を気にしない方法に詳しくまとめてあります。中学生の子どもがいる家庭でも、考え方の基本は同じです。

在宅ワーク×中学生の家庭で活用できる業務委託サービスの選び方

手数料体系を必ず確認する

業務委託マッチングサービスを使うとき、最初に確認していただきたいのが手数料です。一般的なクラウドソーシングサービスでは、受注額の5%〜20%程度の手数料が引かれます。月10万円の仕事をしたら、1〜2万円が手数料で消えるという計算です。

手数料の差は、半年・1年と続けると、子どもの塾代や部活費用に直結する金額になります。サービス選びの段階で、ぜひ比較していただきたいポイントです。

案件の種類と単価レンジを見る

手数料と並んで重要なのが、自分のスキルやライフスタイルに合った案件があるかどうかです。「ライティング案件は多いけど、デザイン案件は少ない」「単価が安い案件ばかり」というサービスでは、せっかく登録しても満足のいく仕事にはたどり着きにくいです。

サポートとコミュニティの厚み

業務委託は、基本的に自己責任の世界です。契約トラブル、報酬未払い、案件のキャンセル、こうしたリスクは常に存在します。

サービスを選ぶときは、トラブル時のサポート体制、フリーランス向けのコミュニティの有無、契約書テンプレートや見積もり書のテンプレートが提供されているか、なども確認してください。中学生の子育てと並行して仕事をする方にとって、「困ったときに相談できる場所」があるかどうかは、想像以上にメンタルへの影響が大きいです。

特に、初めて業務委託を経験する方は、契約や請求まわりの手続きでつまずきがちです。テンプレートやガイドが整っているサービスを選ぶと、本業の仕事に集中しやすくなります。

長期で見たときの「自分が育つ環境」かどうか

短期の収入だけで業務委託サービスを選ぶと、結果的に時間ばかり消費して、スキルが積み上がらないという状況になりやすいです。

「このサービスで案件を続けていったら、自分はどんなスキルが身につくか」「3年後に、どんな仕事を任されるレベルになっているか」。こうした長期視点で考えると、選ぶサービスも自然と変わってきます。

中学生の子どもがいる年代は、子どもが高校・大学に上がるにつれて教育費がさらに必要になります。「今稼ぐ」だけでなく、「これから5年、10年で稼ぐ力を育てる」視点で、サービスとキャリアを設計してください。

参考に、ベンチマークとして以下の引用も紹介しておきます。

収入相場は時給100円~1,000円、稼げない副業と言われることも。加えて、単純作業が続くので、やりがいを感じにくいことも理解しておきましょう。しかし、やった分だけ確実に報酬がもらえる上に、面倒な人付き合いがない良い側面もあります。

データ入力など軽作業系の在宅ワークは、確実な収入源にはなりますが、長期で生活を支える柱にはなりにくい構造です。中学生の子育て期は、「軽作業で慣らしつつ、徐々にスキル系の仕事にシフトしていく」という移行設計が、もっとも現実的だと感じています。

中学生の子育て期の在宅ワークで「無理しない」という選択肢

最後に、もう少しだけお話しさせてください。

「在宅ワーク 子供 中学生」と検索される方の中には、「経済的にもっと稼ぎたい」という方もいれば、「夫の収入だけでは不安だから始めたい」という方、「子どもが大きくなって時間ができたから働きたい」という方、「自分のキャリアを取り戻したい」という方など、本当にさまざまな状況の方がいらっしゃいます。

どんな動機であっても、共通してお伝えしたいのは、「無理して在宅ワークを始めなくてもいい」という選択肢も、選択肢のひとつとして持っていてほしいということです。

中学生の3年間は、人生で一度しかありません。本人の進路、人間関係、心の成長、すべてが激動する時期です。この3年間をどう過ごすかは、家族の在り方に大きな影響を残します。

経済的事情で働かざるを得ない場合は、もちろん別です。ただ、「みんな働いているから自分も」「子育てがひと段落したから働かないと」と、ぼんやりした義務感だけで在宅ワークを始めるなら、一度立ち止まって、本当に今やるべきか、いつ始めるのが家族にとってベストか、考えてみる時間を取ってほしいんです。

逆に、「今こそ働きたい」と心が決まっている方は、ぜひ前向きに動き出してください。中学生の子どもがいる時期は、確かに難しい時期ですが、同時に「親が仕事をしている姿を、自分の進路選択の参考にできる」貴重な時期でもあります。

私自身、息子たちが小さいころから働いてきましたが、彼らが中学生になったころに「お母さんがカウンセラーの仕事をしているから、自分も人と関わる仕事に興味が出てきた」と言ってくれたことがありました。あの言葉は、何より嬉しかったです。

あなたが在宅ワークをしている姿は、必ずお子さんの目に届いています。働く大人の背中を見せることは、思春期の子どもにとって、何よりの教育のひとつです。

どうか、肩の力を抜いて、ご自身のペースで、心地よい在宅ワークの形を見つけていってくださいね。一気に正解を出そうとしなくて大丈夫です。少しずつ調整しながら、あなたとお子さんにとっての「ちょうどいい距離感」を、時間をかけて作っていけば十分です。

2020年に世界を一変させた新型コロナウイルス感染拡大。日本でも在宅ワークが一気に拡大しました。コクリコラボでアンケート調査を行うAnyMaMa LIFESTYLE.Labは、コロナ禍前からたくさんの在宅ワークのママと仕事をしています。そこで本記事では、「在宅ワークの親に対する子どもの本音」を探ります。嬉しい? 本音ではイヤ? それとも興味ない? 子どもたちの生の声をドキドキしながらお読みください。

こうした第三者の調査でも、在宅ワーク中の親に対する子どもの本音は、必ずしもネガティブなものばかりではないことがわかっています。「親が近くにいて安心」「困ったときにすぐ聞ける」というポジティブな声も、思春期の子どもからかなり出ています。

あなたが家にいることは、子どもにとってのマイナスではない。これは、ぜひ覚えておいてください。距離感の調整さえ間違えなければ、在宅ワークと中学生の子育ては、十分に両立できます。

そして、もし途中で疲れてしまったら、いつでも誰かに頼ってください。カウンセラーでも、友人でも、家族でも。あなたが一人で抱え込まないこと、それが、家族全体の健康を守る最大の方法です。

一人じゃありませんよ。同じように悩みながら、毎日仕事と家族を行き来している人が、たくさんいます。あなたの今日の頑張りは、必ず未来の自分と家族に返ってきます。

公的機関・関連参考情報

本記事の内容に関連する公的機関や信頼できる情報源は以下の通りです。最新情報は公式サイトで確認してください。

よくある質問

Q. 在宅ワークで月に10万円稼ぐには、1日どれくらい働く必要がありますか?

時給換算でいくらの案件を受けるかによりますが、仮に時給1,250円の仕事であれば月に80時間(1日4時間×20日)稼働する必要があります。Webライティングやオンライン秘書、Webデザインなど、ご自身のスキルに合った職種を選ぶことが目標 達成の近道です。

Q. 在宅ワークを始めるにあたって、未経験でも取りやすい資格やスキルはありますか?

クライアントとのやり取りは基本的にテキストとなるため、正しい言葉遣いやマナーを証明できる「ビジネス文書検定」などは、信頼構築に直結するため非常におすすめです。また、SlackやZoom、Canvaなどの基本的なツールの使い方を覚えて おくことも大きな強みになります。

Q. 在宅ワーク中、どうしても集中力が切れてSNSを見てしまいます。?

それは意志の弱さではなく、脳が休息を求めているサインです。「ポモドーロ・テクニック」を試してみてください。25分仕事に集中し、5分休む。この「5分」で思い切りSNSを見るなど、報酬系を刺激する行動を許可することで、次の25分の集中力が高まります。

Q. 在宅ワークで孤独を感じたときはどうすればいいですか?

在宅ワークは一人での作業が多くなりがちですが、オンラインのコミュニティに参加したり、SNSで同じ目標を持つ仲間と繋がったりすることで、孤独感を軽減できます。適度な運動や外出を習慣化し、オンオフの切り替えを意識することも心の健康に繋がります。

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中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド